2010年代ベストアルバム |
先日このブログは10周年を迎え、その特別企画として2010年代ベスト・アルバム150を公開しました。
[50位→1位]
[100位→51位]
[150位→101位]
その時のコメントのシメに「気が向いたらベスト・ソングもやるかも」と書いてしまったのでやります。当初は10曲~20曲程度を選ぶつもりでしたが、選んでいく中で大きく分けて2つの基準というか指標があると感じ、双方を混ぜて考えることが困難だったため、2種類のリストを作ることにしました。
ここではその2つを「Evergreen Ver.」と「Dope Ver.」としたいと思います。「Evergreen Ver.」は単純にイイ曲です。メロディアスだったりポップだったり、シンプルながら長く普遍的に聴ける曲という基準です。対して「Dope Ver.」は先鋭的でバキバキにカッコイイ曲。こちらもメロディアスだったりポップだったりというのはもちろんあるんですが、音色やビートのカッコよさを特に重視しています。
言葉で説明するよりも聴いてもらったほうが早いので、末尾にあるSpotifyプレイリストを聴いてもらえれば伝わるかと思います。YouTubeはTOP10のみ埋め込み。では、まずはイイ曲、「Evergreen Ver.」から。
2010年代ベスト・ソング [Evergreen Ver.]
No.20
Brandon Flowers -"Hard Enough feat. Jenny Lewis"
No.19
Aimer - "眩いばかり"
No.18
乃木坂46 - "君の名は希望"
No.17
Cocco - "楽園"
No.16
The 1975 - "Chocolate"
No.15
Travis - "Moving"
No.14
きのこ帝国 - "ハッカ"
No.13
Arcade Fire - "Afterlife"
No.12
Grace Carter - "Silhouette"
No.11
銀杏BOYZ - "ぽあだむ"
No.10
Hannah Cohen - "Don't Say"
No.9
Beach House - "Wishes"
No.8
きのこ帝国 - "金木犀の夜"
No.7
きのこ帝国 - "疾走"
No.6
Alvvays - "Party Police"
No.5
The Killers - "Miss Atomic Bomb"
No.4
Lily Allen - "Air Balloon"
No.3
Bat For Lashes - "Laura"
No.2
London Grammar - "Rooting For You"
No.1
Birdy - "Skinny Love" (Bon Iver cover)
※Brandon Flowers「Hard Enough feat. Jenny Lewis」のみSpotifyに音源なし
TOP3はいずれも女性ヴォーカルでピアノ主体のシンプルなアレンジの曲となりました。やはりこういうスタイルが最も好きです。いずれもしっとりとした繊細なパートから力強さが漲るエモーショナルなパートへと展開する様がドラマティックで素晴らしいです。特にBirdyはBon Iverのカバーということで、ただでさえ美しい曲をさらに美しくエモーショナルに仕上げてますね。
女性ヴォーカルは20曲中14曲と全体的に多いですが、そのなかでもきのこ帝国は3曲ランクイン。佐藤千亜妃は本当にいい曲を書くし、詞の内容によって歌い方も使い分けてて。「ハッカ」は、好きな人とは別の人に処女をあげてしまい後悔の念に苛まれる乙女心が歌われていますが(ハッカ=破瓜)、非常に繊細で今にも消え入りそうな歌い方をしているのがわかります。対して「疾走」は失踪(「ハッカ」もそうですが、こういう言葉遊びのようなタイトルが非常に巧み)してしまった友人をときどき思い出しながらも時の流れを感じて、「どこかでまだ息をしてる」と生存を願う、心の叫びみたいなものがよく表れた力強い歌い方をしているなと思います。
銀杏BOYZやArcade Fire、The 1975なんかはある意味「カッコイイ曲」でもあるんですがどちらかというとアレンジよりもソングライティングの方に魅力を感じるなと感じたので「イイ曲」として評価しました。
20位のBrandon Flowersは5位のThe Killersのヴォーカリストでソングライターですが、この人のメロディセンスと歌声と歌い方全部好きですね(顔も好き)。あと19位のAimerの曲はCoccoによる楽曲提供だったりと、同じ作曲者の曲もちょいちょいあったりします。
ちなみに上位20曲から漏れた曲としてはSoko「Destruction of The Disgusting Ugly Hate」、Speech Debelle「Work feat. Miss Baby Sol」、Neon Indian「Hex Girlfriend」、Shrag「Rabbit Kids」、Katy Perry「Unconditionally」、N'夙川BOYS「Hello, 999」、TM NETWORK「I am」などがありました。
続いて「カッコイイ曲」の方です。
2010年代ベスト・ソング [Dope Ver.]
No.20
Oneohtrix Point Never - "Mutant Standard"
No.19
Fergie - "Hungry feat. Rick Ross"
No.18
Weezer - "Do You Wanna Get High?"
No.17
Muse - "Pressure"
No.16
Paramore - "Ain't It Fun"
No.15
Pet Shop Boys - "Undertow"
No.14
Deafheaven - "Dream House"
No.13
Iceage - "Ecstacy"
No.12
Cloud Nothings - "Up to the Surface"
No.11
Kanye West - "I Am A God feat. God"
No.10
Factory Floor - "A Wooden Box"
No.9
Crystal Castles - "Sad Eyes"
No.8
M.I.A. - "Bring The Noize"
No.7
Fergie - "M.I.L.F.$"
No.6
The Weeknd - "Belong To The World"
No.5
BABYMETAL - "Shanti Shanti Shanti"
No.4
Esben and the Witch - "No Dog" (EP Version)
No.3
Skrillex - "Right In"
No.2
Girl Band - "Why They Hide Their Bodies Under My Garage" (Blawan cover)
No.1
Cloud Nothings - "Wasted Days"
4位のEsben and the Witchですが、Spotify上にはアルバムミックスVer.しかありませんでした。アルバムはスティーヴ・アルビニがミックスしてるんだけど、Thought FormsとのスプリットEP Ver.(埋め込んであるYouTubeの音源)の方が音がカッコイイです。
1位は2010年代ベスト・アルバムでも1位に選んだCloud Nothings『Attack on Memory』からの楽曲。ここにランクインした曲の多くは、この曲があったから好きになったとも言えます。
ラウドなギターを擁するロックな曲や派手めのエレクトロが多いですが、その両方を備えつつフックをふんだんに盛り込んだキャッチーなBABYMETALの「Shanti Shanti Shanti」は2019年のベスト・ソングで1位に選んだのも記憶に新しいところ。
The Weekndはそれまで少し苦手意識のあったR&Bを好きにさせてくれた存在としても大きいです。以前からPortisheadは好きだったので、(権利関係でゴタゴタしてはいるものの)「Machine Gun」のビートを
ゴタゴタと言えばCrystal Castlesもいろいろあって、イーサンはほんとクズだと思うけど楽曲に罪はないと思うし、やっぱり好きなものは好きだなと。この「Sad Eyes」やPet Shop Boys「Undertow」なんかは自分が中高生の頃に好きだったユーロ・ダンス系の香りがしてとても好き。MuseやWeezerのように20年以上追っかけてるバンドも相変わらずカッコいい曲を出してくれるのは嬉しい。特にWeezerの方は『Pinkerton』(個人的90年代ベスト・アルバムのTOP3に入るほど好き)に入ってそうな感じなのがたまらないです。
以上、2010年代のベスト・ソングでした。
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