2010年代ベストアルバム |
※懐かしの初代ロゴ
2010年2月7日にこのブログ「PUBLIC IMAGE REPUBLIC」の最初の記事が投稿されてから、丸10年の月日が流れました。時期によって月間投稿数に若干のバラつきこそあるものの、この120ヶ月間で投稿のない月は一度もなく、コンスタントに更新を続けてきました。
10年というと、個人的にはTM NETWORK(自分が音楽好きになるキッカケとなったアーティスト)がかつてデビューからちょうど10年を迎える日に終了宣言をしたことがどうしても浮かんでしまうので、一つのグループが誕生し、下積みを経てブレイクし日本の音楽に大きな変革をもたらして解散するまでと同じ歳月をかけて続けてきたんだなあ、とちょっと感慨深いものがあります。
このブログではスタート当初から、その時々で聴いた音源をすべて記録してきました。記事タイトルは「洋楽一言レビュー」から始まり「初聴きディスクレポート」を経て現在の「Albums of the Month」へと変遷していますが基本的に内容は同じで、アーティスト名と作品名と軽めの感想を書き、あとはリリース年だったり★評価を加えたり。そして奇しくも2010年2月という、2010年代の始まりとほぼ同時に始まったこれらの投稿は、「2010年代に出会った音楽の記録」と同義となりました。
2010年代が終わり、この10年で自分にとってもいろいろな変化がありました。それは好きな音楽の傾向もそうだし、音楽の聴き方(フォーマット)や掘り方も結構変わりました。そこで、ブログとともに歩んできたこの10年間のフェイバリット作品をランキング形式でまとめ、新しい時代への自分の糧とすべく2010年代を総括しようと思い立ちました(まあ、この企画自体は2、3年前からすでにやるつもりではいましたが…)。
このブログを10年も続けてきたのは単に自分が「記録狂」だったからなのですが、そんな性格のお陰でリストアップ作業は非常に簡単でした。リストアップされたタイトルは実に1,957枚(EPやシングルも個別にカウント)にも上り、これ以外にも10代~20代の頃にカセットやMDで聴いていた音源を買い直したもの(つまり「初聴き」ではない音源)が56枚あり、これらを合わせれば2,000枚以上を買ったり借りたりしてブログに記録してきたことになります。
10年間で2,000枚だから、1年で200枚。月に16枚。2日に1枚のペースで新音源を聴く生活を10年間続けたことになります。自分は音楽ライターでもなければ音楽関連の仕事に従事しているわけでもないし、10代や20代の頃と比べると好奇心や探求心も旺盛ではない中で、30歳から40歳までの10年間にこれだけの音源を聴くことができたのはなかなか凄いなと思います(自画自賛)。ストリーミングもカウントするならそれくらい聴いてる人もいると思うけど、自分はストリーミングはカウントしていないですし。
もちろん、音楽ってたくさん聴いてる方が偉いなんてことはないし、そもそも頑張って聴くものではないんだけど、かつて音楽好きだった周りの友人たちが20代後半くらいからどんどん音楽から離れていってしまったことを考えると、自分は「頑張ってる」のかなと思います。いや、単純に新しい音楽と出会うのが楽しかっただけで、意図的に頑張ってるわけではないのだけど。
さて、約2,000枚のうち2010年代にリリースされた作品は1,120枚。ベスト・アルバム選出のためにまず最初の選考をして絞り込めたのは約400枚。最終的に100枚に絞ることを目指してそこから削りまくったけど、「100枚なんて…絶対無理だ…」ってなったので、150枚を選出することにしました。
ランク付けの基準は複合的で、例えば毎年やっている年間ベスト・アルバムの順位とは必ずしも一致しません。これは単に時間が経過して入れ替わったとかではなく、その年の単位で見ればAよりもBの方が好きだったけど、10年間というスパンで見たら自分にとってはBよりもAの方が重要、みたいな感じです。もちろん作品そのものが好き(メロディが良い、曲調や音がかっこいいetc.)というのは最も重要な要素だけど、それ以外にも普遍性があるか(一過性のものではなく、長く愛せるものか)、そして「自分の趣味に大きな影響を与えたか」といったインパクト面も重視し、個人的・主観的な基準によって決めました。なので、「シーンにおける重要度」とか「シーンに与えた影響」といった客観的な基準は全く加味していません。
それでは、PUBLIC IMAGE REPUBLICの独断と偏見と思い入れで選んだ2010年代ベスト・アルバム150枚です。長くなりそうなので50枚ずつ、3回に分けます。今回は150位から101位まで。
※「Deluxe Edition」や「初回限定盤」などは、それらのエディションに追加収録されたトラック込みでの評価という意味で記載しています
No.150
Daft Punk / Random Access Memories (2013)
No.149
Lianne La Havas / Blood (2015)
No.148
Neon Indian / Era Extraña (2011)
No.147
Run the Jewels / Run the Jewels 2 (2014)
No.146
欅坂46 / 真っ白なものは汚したくなる [Type-B] (2017)
No.145
Lorde / Pure Heroine (2013)
No.144
Glasvegas / Euphoric///Heartbreak\\\ (2011)
No.143
三浦大知 / 球体 (2018)
No.142
Destroyer / Kaputt (2011)
No.141
Justin Bieber / Purpose (2015)
No.140
ラブリーサマーちゃん / LSC [初回限定盤] (2016)
No.139
L'Arc~en~Ciel / BUTTERFLY (2012)
No.138
Crystal Castles / Crystal Castles (Ⅱ) (2010)
No.137
Smith Westerns / Dye It Blonde (2011)
No.136
Sigur Rós / Kveikur (2013)
No.135
Bombay Bicycle Club / So Long See You Tomorrow (2014)
No.134
Yuck / Yuck (2011)
No.133
Iceage / You're Nothing (2013)
No.132
Cold Cave / Cherish the Light Years (2011)
No.131
Girl Band / ジ・アーリー・イヤーズEP (2015)
No.130
Yaeji / EP2 (2017)
No.129
yule / Symbol (2017)
No.128
King Krule / 6 Feet Beneath The Moon (2013)
No.127
宇多田ヒカル / Fantôme (2016)
No.126
Purity Ring / Shrines (2012)
No.125
Coldplay / Mylo Xyloto (2011)
No.124
The xx / I See You (2017)
No.123
Radiohead / The Kings of Limbs (2011)
No.122
Oneohtrix Point Never / Age Of (2018)
No.121
Alicia Keys / Here [Deluxe Edition] (2016)
No.120
The Cribs / In The Belly of The Brazen Bull (2012)
No.119
Lana Del Rey / Born To Die [Deluxe Edition] (2012)
No.118
Youth Lagoon / Wondrous Bughouse (2013)
No.117
Nero / Welcome Reality + (2012)
No.116
きのこ帝国 / 愛のゆくえ (2016)
No.115
The Go! Team / Rolling Blackouts (2011)
No.114
Káryyn / The Quanta Series (2019)
No.113
Ioanna Gika / Thalassa (2019)
No.112
Janelle Monáe / The Archandroid (2010)
No.111
Sharon Van Etten / Tramp (2012)
No.110
Travis / Where You Stand (2013)
No.109
Esben And The Witch / Wash The Sins Not Only The Face (2013)
No.108
Perfume Genius / No Shape (2017)
No.107
Have a Nice Day! / DYSTOPIA ROMANCE 4.0 (2019)
No.106
Archy Marshall / A New Place 2 Drown (2015)
No.105
Deafheaven / Sunbather (2013)
No.104
Charlotte Gainsbourg / Rest (2017)
No.103
Katy Perry / Prism [Deluxe Edition] (2013)
No.102
The Weeknd / House of Baloons (2011)
No.101
Phoenix / Bankrupt! (2013)
総括コメントは第3部、1位までの発表の後でまとめて書きます。ではまた後日。
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