フリートーク |
▲ブログ執筆中の筆者の自画像。猫背がひどいもんです
2010年2月にスタートした当ブログも間もなく丸7年、ついに8年目を迎えます。いつもブログを見てくださっている皆様ありがとうございます。
さて今回は、このブログでは珍しいお知らせ系の記事です。ブログ開設当時から続いている企画「初聴きディスクレポート」は先日アップした2016年12月分をもって連載終了となりました。
これまでに全90回、少ない時でひと月に10作品、多い時で30作品くらいだと思うので、この7年間で1,800枚分くらい感想を書いてきたことになります。稚拙な小並感とは言え、書き物を生業にしているわけでもないのに片手間でよく続けてこれたものです。
今回は少し、この連載をやめるに至った経緯や、そもそもなぜ書き続けてきたのかについて話をしておきたいと思いました。
まず、連載終了を決めたのは11月末に「初聴きディスクレポートvol.89 (2016年11月)」を投稿したときでした。実は少し前から時間的にしんどくなってきてはいたのですが、11月分を投稿した瞬間に「もう終わりにしよう」と思い立ったのです。スポーツ選手の引退とかもこうやって決まるんですかね。
僕は文章を書くのがものすごく遅い、というか読み直しと校正にめちゃくちゃ時間をかけます(それでもたまに誤字脱字をやらかすので恥ずかしい話ではありますが)。
毎月20タイトルくらいあると、記事ひとつ書くのにひと月あたりトータルで7、8時間くらいかかっていました。勿論イッキに書くわけではなく、1日10分とか30分くらいずつ書いたりしてたんですが。でもこれが長く時間がかかる原因の一つで、一度完成した文章でも翌日に読み返すとなんかしっくりこなくて、手直ししたり。そんなこんなでなかなか「これで完成!」という状態に至らないのです。
毎月8時間くらいこの記事に取られると、普段の仕事もあるし家事もあるしでとても希少な時間が削られることになります。「初聴きディスクレポート」を仕上げなければいけない月末は、リアル仕事の忙しい時期以上に時間に追われていました(笑)。何とか月内に更新できるようにとご飯食べながら書いたり、仕事中に書いたり(おい)。
まあ書き始めた7年前と今では環境や生活習慣も変わってきていますから、時間が足りないと感じるようになるのも当然と言えば当然なのですが。ユニコーンの「すばらしい日々」みたいなこと言うと、「とにかく時間がたりない」だったのです。
ユニコーン - "すばらしい日々"
あともうひとつの理由が、例えばCD買うとしますよね。当然、さあ早速聴こう!と思います。でも待てよ、これを今聴いたら、このアルバムの感想を書かなくてはいけない。月内にあと10枚分書かないといけないのに無理だ。来月になったら聴こう…。みたいな状況になったことが何度もありました。勝手に自分の意志で書いているとはいえ、感想を書かなくてはならないのが億劫で音楽を聴かないというのは、音楽好きとして矛盾しているのでは?と思いました。
そんな理由から、これからももっとガシガシ未知の音楽と出会っていきたい、もっと自由な時間が欲しい!ということで、初聴きディスクレポートをやめることにしました(そもそも文章書くの得意ではないしね…)。
しかしそもそも、なぜわざわざ今まで律儀に、聴いた全ての作品の感想を書いていたのか?ということになるんですが、「初聴きディスクレポート」を始めた経緯を説明させてください。
このブログを長く読んでくれている方であれば、「これまでに行ったライブ・フェスのメモ」とか「ライブレポート」とか「年間ベスト」の記事を読んで何となくお分かり頂けるかと思うんですが、僕は「記録すること」が好きなのです。これはちょっと偏執的と言ってもいいくらい。
いつ、何を聴き、どのような感想を抱いたか。いつ、誰のライブを観たか。フェスで何を食べたか。
これは後で見返したときに「なるほどこの時はこうだったのか」というのが楽しいからというのもあるし、単純に記録すること自体が好きというか…。昔からそうで、実はCDを買った日付とタイトルを記録するようになったのはもう20年位前から。当初はノートでしたけど。
やがてその記録は手書きノートからPC(エクセル)へと移行し、そんな中でブログを始めたのですが、エクセルの代わりにブログに記録していけばいいんじゃね?と思ったのが最初のキッカケ。アーティスト名とタイトルだけでなく、感想も書いておいた方が楽しいかなと思ってスタートさせました。
2010年当時はほぼ洋楽しか聴いていなかったので最初は「洋楽ひとことレビュー」という記事タイトルでした。本当にひとこと、1、2行くらいで書いていたと思います。そのうち邦楽も聴くようになってきたのでタイトルを「初聴きディスクレポート」に変更したのですが、なぜ「レビュー」という言葉をなくしたかというと、自分が書いているものを「レビュー」と言いたくはなかったし、「レビュー」を書くつもりもなかったからです。
人によって解釈が異なると思いますが、僕の考える「レビュー」というのは単に「音楽を聴くこと」から一歩踏み込んだ、「音楽を深く知る」上で自分なりの解釈を加えて他者に向け解説する、あるいは推薦するといった、「他者」に読まれることを主眼に置いて書くことなのかなと。
僕はそういった「レビュー」を書くのがとても苦手だし、毎月20も30もレビューを書くことは到底できません。レビューを書くためにはいろいろな調べ物を伴うからです。そんな時間は当時から僕にはありませんでした。
僕が書きたかったのはあくまで「記録」なので、極端に言ってしまえば「良かった」「かっこよかった」「単調だった」「曲順が気に入らない」「長すぎる」そんな内容で十分でした。そして他者ではなく、「未来の自分」に向けられた文章でした。なので「レビュー」ではなく「レポート」という名称を使ったのです。日記や手帳的なイメージで。
連載終了の話に戻ります。この記事は「自分のための記録」なので、たとえ誰も読む人がいなかったとしても時間さえあれば書き続けるつもりでした。幸いにも毎月読んでくれる人がたくさんいて、直接会った時などに感想をくれたりする人もいて、とても嬉しかったです。「自分のための記録」とは言っても、読んでくれている人がいることはやはりモチベーションアップに繋がります。
でもやはり、他にもっといろいろやりたいことはあるし時間的にしんどくなってきたので、やめようと思った次第です。そう決めたのは先月ですが、キリが悪いので年内あと一回、12月まではやろうと決めました。
こちらが連載最終回。
初聴きディスクレポート Vol.90(2016年12月)
さて、今後の話。「初聴きディスクレポート」として感想を書くことはやめますが、記録好きとして聴いた作品のメモは必要なので(というか、これを毎月記録していかないと年間ベストが大変になるので…)、今後もアーティスト名と作品名くらいは月ごとにまとめておきたいと思います。あとこれまで通り、「★」での評価くらいは付けていきたいですね。記事タイトルどうしよう。あと、その分空いた時間でもうちょっと面白い記事書けたらいいなと思ってます。
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