ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

フルコミッションの不動産仲介営業職を募集!
歩合の話
〇年末年始休暇の延長が話題ですね。いわゆる正社員の人にとっては休みが増えて得です。派遣やバイトの人で仕事減れば損です。不動産業界における「経営者」にとっては・・固定給制の社員がいるなら、社員の休みが増えれば増えるほど「損」ですね。

コロナ騒動もチンタラチンタラ1年を超えそうだし、コロナが終わっても、今後もいろいろな感染症が流行る度に「休暇」「在宅」となる予感もします。休みも増え、在宅勤務も増え・・そんな世の中で、経営者は「固定給」について、考え直す必要があるのでは?

そうなると、固定給プラス歩合の会社でも、固定給を下げて歩合率を上げる流れとなり、その延長線状の行き止まりは、固定給0円で、高額歩合の「フルコミ」です。休みばかり増える現在、固定費が減るメリットは大きいです。でも、フルコミは会社側にデメリットもありますよ。

用がなければ出勤しないので、日々のコミュニケーションは減ります。動きも見えないし、命令や指示のパワーはダウンします。経営者と社員の関係ではないので、上下関係もアバウトになります。フルコミは社員ほど責任を感じないので、会社側が物件調査・重説・契約書をキッチリ精査する必要があります。

契約の責任は会社にあります。フルコミを高率歩合にするにしても、会社側は契約のリスクと法的責任に見合う利益を確保する必要があります。参考までに固定給と歩合のバランスの例を記載します。

「歩合率 参考表」 by 不動歩
(毎週の広告宣伝を会社が実施する場合)
固定給30万円 歩合なし(賞与で実績評価)
固定給25万円 歩合10%
固定給20万円 歩合15% 
固定給15万円 歩合20%
固定給10万円 歩合25%
固定給5万円  歩合30%
固定給0     歩合35%

※共通して、事務所使用・名刺代・交通費・調査経費は会社負担
※広告宣伝を実施しない場合、固定給自体が無駄になります。
※広宣なしの場合、固定給+歩合の歩合率は上記に10%加算
※広宣なしの場合、フルコミの歩合率は50%~70%
※会社が広宣を実施する場合、営業に広告作成や出勤義務あり

固定給の額や歩合率がまったくわからない場合の参考程度にしてください。会社によってバラつきがあります。いずれにしても広告宣伝に全てがかかっています。広告宣伝なしでフルコミに高率歩合・・って、なかなか難しいですよ。いくら歩合率が高くても、お客がいなきゃ・・歩合0(無収入)です。会社も同じです。
早めが肝心
〇不動産屋の営業マンは早めに副業を始めるとよいです。理由はいくつもありますよ。

「いつまで不動産屋の営業マンを続けられるか?」
40歳から50歳迄の間(遠くない時期)に、会社を辞め、転職しようとしたら・・なかなか難しい・・そんな時期が来ます。再就職できなければ自殺する人以外は、生きる道を探さなければなりません。

「不動産営業を辞めてから、あと何年生きるつもりか?」
たとえば50歳で辞めても80歳まで生きるなら、残り30年もあります。年金だけで食えないなら働くしかありませんが、固定給の仕事を得られても、30年続けられるか?

「不動産営業以外に何ができるのか?」
いきなりこの問題にブチ当たるのは残酷すぎます。趣味の延長でもなんでもいいから、好きな事でお金を得られるよう準備しておくとよいですよ。

私は40歳くらいまで不動産バカをやっていたので、他に興味をもてるものは無かったのですが、その後、ブログで少しばかりの収入を得たり、古物商の許可をとり、オークションで物を売ったりと、いろいろ経験しながら、不動産のフルコミと副業で食ってます。

副業の利点は・・リストラがない、定年がない、時間的な縛りがない・・かな。勤務じゃないから。いきなりは稼げないけど、続けていれば、月1万円が、月3万、、月5万、、月10万、、と徐々に増えます。でも、失業してから「月1万円」スタートでは問題あるのでは?

だから、不動産営業をやっている時期にそのレベルをクリアして、いよいよヤバくなった時期に、それなりの収入を得られているよう、逆算して早めに始めるよう助言しているってわけです。

〇私の副業では、最近、「仏像を引き取ってほしい」という依頼が増え、観音像とか、なんとか如来とかなんとか菩薩とか不動明王とか、いろいろ集まってきます。

不動産業者でも、残置物の処理や解体現場等で、「捨てると呪われそう・・」と悩む品(仏像、お面、人形)がありましたら、「ブログ読者です。」とメールいただければ、郵送にて無料で引き取りますよ。(送料は負担しません。)

ま、頭の片隅にでも入れておいて下さい。思い出す機会があるかもしれません。
予想2
〇昨日は宅建試験でしたが、合格点数が高くなりそうですね。私は8月1日の記事「予想」で合格点数を40点と予想しましたが、予想を訂正する気がありません。ただ、前後の幅が許されるなら、38、39、40かな。この幅なら精度(確率)がほぼ100%では?

「300時間の勉強をすれば受かる資格」と言われていますが、それは300時間の勉強をすれば35点くらいはクリアできるという意味で、受験者の全員が300時間の勉強をできるなら話は別です。だって、それだと全員が35点はクリアするから。(笑)

そんなアホな・・という事が今年は起こってしまったわけです。コロナウィルス騒動で、自宅にいる時間は増え、大手系営業マンでさえ1カ月前後は勉強に専念できたのでは?・・そうなると、みんなが300時間の勉強時間を得て、みんなが35点クリア・・が現実化したわけです。

・・・でも、15%から18%くらいしか合格させない資格だから、82%から85%の人を無理やり不合格にする必要があります。いつもより高くなる点数は・・通常の年と比べて、コロナのおかげで勉強して得られた点数(通常の年なら不正解だったはずの問題数)が何点か?って事です。

「コロナのおかげで勉強できて、例年より5問は多くクリアできた!」・・なら、例年より5問は合格点数も上がるってこと。ま、37点以下の人は諦めたほうがいいと思いますよ。例年より2点上がる程度では済まないから。

〇宅建資格の意味って、必要な知識を得ている資格者を確保する事が目的であるべきと思います。たとえば、受験者の全員が合格すべき水準なら、全員を合格させるべきだし、全員が水準以下なら全員を落とすべきでは?

必要な知識を得たと判断できる点数が35点として・・現在の方法だと、たとえば全員が35点以下でもその中から合格者を出す事になりますが、それで安心して業務を任せられないのでは?

上から2割弱しか受からせないとか、下から8割は落とす・・ってなんか意味あるのかな? 必要なレベルをクリアしたら合格する扱いでよいと思うんですけどね。私は。
野良犬の見解
〇まだ大手系の仲介会社に在籍していた頃、小さい不動産屋の社長さんと打ち合わせの合間に雑談をしたのですが、収入の話題になり、「サラリーマンは辞めないほうがいいよ。下手に独立するよりサラリーマンのほうが絶対いいから。」・・と言われました。

私は、(サラリーマン?・・使い捨ての仲介営業の立場では違和感あるな・・大手系の店でも5年で責任者から事務員、パートまで全員入れ替わってるケースも珍しくない世界なのに・・)と心で思いましたよ。 ただ、社長さんの言葉の真意は・・

生き残りが厳しい仲介営業より、もっと生き残りが厳しいのが社長業・・と理解しました。結果的に私は独立開業ではなく、サラリーマンでもなく、完全歩合のフルコミッションの道を選び、既に10年超・・この生き方も凄く厳しいです。

毎月、当たり前のように定額の給料が振り込まれるサラリーマンて、どれだけ幸せな事か、痛いほど実感します。カレンダーを見れば支払いの事しか思い浮かばない個人事業主の立場になればわかります。


〇昔、キムタクが主演で、主役のサラリーマンが何もかも失い、一文無しになった事から始まるドラマがありましたが、とりあえず1日500円の下宿に世話になるのですが・・1日500円を稼ぐのが難しい事を知る・・てのが第1話だったかな。

無職・無一文の立場で500円を稼ぐ(もちろん借りるのはダメ)・・会社員にはわからないし、理解できないし、理解する必要もない話でしたが、その時、(自分だったら、稼げるかな?・・)とアレコレ考えたんですよ。

前提条件としては・・知人・友人・身内などを頼るのはダメ、借りるのもダメ・・無職・一文無し・ホームレスだからバイトの面接も無理・・そもそも履歴書も買えない・・当然、ケータイも無いし、公衆電話代も無い・・犯罪もダメ・・となると、かなり難しいよね。

前提条件なしで、給料以外の稼ぐ方法を不動産仲介営業マンに聞けば・・リフォーム屋とか引っ越し屋の紹介料を思い浮かべるのでは?・・

それって、会社の信用があり、会社の資金で運営されている店があり、そこで顧客や業者と取引できる社員の立場が許されて実現可能です。営業としての実力でも、個人だけの実力では成立しない方法です。


〇私も愚痴は言うし、悪口も言うし、親しい間柄では、親の悪口でも会社の悪口でも、言ったり、聞いたり、同意したりしてきましたが・・フルコミになってからは、少し変わりましたよ。

地主や資産家のバカ息子・バカ娘から親の悪口を聞けば・・(コイツ、自分がどれだけ恵まれているか?おそらく死ぬまでわからないな・・何故ならバカ息子(バカ娘)だから。それを放置してきた両親もバカ親か。)と思うし・・

サラリーマンから会社の愚痴を聞けば・・(オマエの女房の下着も、子供のお菓子も、冷蔵庫の中の食材も、オマエのキャバクラ代も、何もかも全て、その会社から支給された給料で買ってるんだろが・・)と思います。

でも、逆に考えると、厳しい現実を知らない事って幸せですよね。たとえば、チワワ・・高級な犬だから、飼い主も金持ち・・冷暖房完備で高級な缶詰の餌・・野良犬の生き方を知る必要はないし、自分が弱い事も知る必要はないのです。戦う必要もないし、餌を探す必要もないから。

野良犬は餌を自分で探さないと飢え死にです。寝るところも自分で探し、外敵とも戦い、保健所に捕まれば殺処分・・チワワが食べている高級缶詰なんか1度も食べる事なく死ぬ運命です。そんな野良犬が、チワワの「最近、トリミングサロンへいく頻度が減ったの!ケチな飼い主よ!」て愚痴を聞いたら、なんて思うのかな。(笑)


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