ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

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不動産屋の常識
○不動産仲介の仕事をしていれば、遅かれ早かれ自殺物件に遭遇します。ま、契約に至るか否かは別ですけどね。ちなみに・・不動産業者自身が自殺するケースでは、自宅を事故物件にして資産価値を下げる事を回避するため、自宅以外の場所で決行する事が多いです。

私の知人のケースだと、公園で首吊りが2名・飛び降りが1名・練炭が1名かな。そんなわけで、今回は自殺の話。自殺にはそれぞれ理由があるわけで、遺書でもない限りは、自殺の理由は不明です。また、その自殺方法を選択した理由も当然ながら不明です。

ただ、不動産業者が自宅以外の場所を選ぶように、人それぞれ方法の選択に何らかの理由があるはずです。ビルからの飛び降り自殺や、電車への飛び込み自殺等は、『何故?・・』と思いますよね。それを私なりに心理分析してみると、次のような推測となります。

○飛び降りや飛び込みは、自分の死が即、公になること・・すぐに警察がきて、自殺者の住所・氏名等を調べ、身内の人に連絡をしてくれる・・その流れで、職場や友人・知人もその事実をすぐに知る事となります。人知れず、ひっそりと自殺して、数日~数週間も経過して、腐乱死体になっても、誰も気がつかない・・なんて事を避けたかったのでは?

また、日常的に孤独で寂しい日々が続いていたので、せめて死ぬ時は、人が大勢いる賑やかな場所で・・と思ったのかもしれません。自分という人間が、この世にいた事を派手に主張する方法・・とも考えられます。あとは、『道具がいらない』って事もありますね。首吊りなら縄・・みたいに、何か用意する方法とは違い、その場へ行き、前に進むだけで死ぬので道具不要です。

○不動産業者が自宅を事故物件にしないのは上記に書きましたが、電車への飛び込みやビルからの飛び降りるケースも少ないと思います。 遺族への損害賠償を避けるためです。仕事柄、民事訴訟に嫌悪感があるし、自分が死んだ後とはいっても、残された者を苦しめる事は避けたいわけです。

不動産屋は自殺する時でも、アレコレと気になってしまうのです。(笑)
雑談141
○最近では、ネットでもテレビでも自殺の話題が多いですが、イジメによる自殺は子供だけではありません。不動産営業マンで自殺する人もいます。毎日のように上司から怒鳴り散らされていた営業マンが、ある日、突然に自殺したりすると、社内は大騒ぎですよ。

誰が悪いのか?・・会社に責任はあるのか?・・遺族に訴えられる可能性は?・・遺書はあるのか?・・故人が関わった取引で何か問題があったのか?・・社員間や業者間でトラブルはあったのか?そもそも本当に自殺なのか?いろいろな疑惑・疑念が囁かれます。

営業マンの自殺以外にも、営業マンの失踪・・営業マンの行方不明・・営業マンの逮捕・・と、不動産会社では、いろいろな事が起こります。社員にとって一番困るのは・・社長の自殺かな。そんな事態になると、倒産する流れなので、失業は確定です。(笑)ご用心。
不幸の相乗効果
199×年のある日・・上司と中古マンションの一室をを見に行くことになりました。上司の先輩が所有している物件です。車で現地に向かいながら、私は上司の先輩にあたる人物の話を聞きました。

上司の先輩は数年前に会社を辞めていました。退職後は、離婚して家族も失い、体も壊したようです。それなりに知人もいたとは思いますが、会社を辞めると人間関係も切れてしまうものです。

おそらくは肉親も、友人も、知人も、誰も連絡をしなかったと思います。異臭に気がついたのは近所の住民でした。管理人を呼び、管理人は警察へ連絡しました。死後2週間は経過していたようです。

そんな話を聞き終えた頃、現地に到着しました。鍵を開けて室内に入ると、事故物件に共通する雰囲気はありました。先入観で感じる雰囲気かもしれませんが、湿った雰囲気というか暗いというか・・

リビングのカーテンを全開にして室内を見渡すと、フローリングに『く』の字に似た染みがありました。遺体から出る脂や水分です。おそらくは、体を『く』の字に曲げて、苦しんでいたのだと思います。

室内には生前に使用していた生活用品や家具がありました。どうするつもりか上司に聞くと・・『別れた奥さんは引き取る意思がない』とのことでした。まぁ、夫婦なんて別れてしまえば他人です。

故人にはいろいろ借金も残っていたため、誰も相続せず、上司も任意売却で動くか検討しましたが、結論をいうと競売になりました。事故物件ということもあり、数百万で業者が競落したようです。

今でも、そのマンションの近くを通ると思い出します。なんだか他人事とは思えません。もし・・自分も一人寂しく、『く』の字になって死ぬとしたら、その時に何を思うのかな。・・考えると怖いですね。

私が新人の頃、『離婚して一人前』と教えてくれた上司は首を吊りました。不幸って相乗効果がありますね。たとえば、『失業』と『離婚』と『死』の三つは連動しますよ。・・今が幸せな人も・・ご用心。
儲かる話で先払い
金に困ってコンビニ強盗をする者もいますが、不動産業者はやりません。儲け話を考えて同業者に持ちかけるのです。そして取引の成立前にアレコレ理由をつけて報酬を先渡ししてもらうのです。

1000万円の土地がある・・それを2000万円で買う人がいる・・買って転売すれば1000万円儲かるよ・・売主も買主も紹介するから手数料を先に欲しい・・または分け前で何割か先渡しして欲しい・・

こんな単純な話にひっかかる業者がいるのか?・・しかもプロが・・いますよ。たくさんいます。怪しい話と思いつつも、『もしかしたら本当に儲かるかも・・』という気持ちになり、ひっかかる人もいます。

これは経験年数は関係ありません。30年やってる人でも40年やってる人でも引っかかる人は引っかかります。逆に業界1年生でも被害を避ける人は避けます。人の欲ですから・・人それぞれです。

そんな儲け話の結末は・・転売先が買わず、転売目的で買ってしまった業者は在庫が増えて、話を持ちこんだ人間に先払いした報酬は、『騙すつもりはなかった。金は使ったので無い。』で終り。

取引が上手くいくと思っていたわけですから、報酬を先にもらっただけで、騙すつもりなど無かった・・詐欺では無い・・少しづつ返します。・・月1万円づつとか・・半年で行方不明・・そのうち時効・・

最近、そんな儲け話を耳にします。おそらくは日本全国のアチコチで同じような儲け話が繰り広げられていることでしょう。ご用心。

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