ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

フルコミッションの不動産仲介営業職を募集!
雑談027
○昨日、管理物件の賃借人について、役所から「連絡の取れない」との安否確認がありました。行ってみると、予想どおりの結果でした。そんなわけで、今回は、「孤独死」の話です。管理会社(不動産会社)にとっては、苦労や負担が多く、とても嫌な話です。

○発見時期・・早いほうが良いです。遅いと最悪です。発見が遅ければ、腐乱するし、虫もわくし、臭いもします。(ただし、状況や環境によってはミイラ化します。) 遺体の腐乱は、寒い時期は遅く、暑い時期は早いです。湿気のある季節も最悪といえます。

○発見場所・・和室なら布団と畳の交換程度・・洋室ならフローリングの張替え・・室内の発見場所によりリフォーム費用は違ってきます。いずれにしても、臭いがとれない場合、消毒・消臭の費用が発生します。

○遺体の状況・・入浴中に亡くなり発見が遅れると最悪・・コタツに入ったままも最悪・・布団で寝たままは、発見までの日数により違ってきます。

○発見後の処理・・警察への通報や立会い・親類や保証人に連絡・退去の清算や請求・回収等・・不動産屋は苦労します。生活保護受給者の場合は、役所が対応するケースが多く、不動産屋の負担は少ないです。

○一般的な流れ・・①本人の身内や会社、役所等から不動産屋(管理会社)へ安否確認・・②現地でインターホン等で応答がなく、郵便受けに郵便物が溜まっている等の状況を確認のうえ、関係者が立会い、カギを開錠・・③発見・・④警察へ通報・・

⑤遺体は警察もしくは警察の提携する葬儀社へ・・⑥不動産屋は保証人や緊急連絡先に連絡・・貸主へ報告・・⑦後日・・相続人等による遺品整理と退去による賃料等の清算・・⑧リフォーム工事

○注意点・・カギの開錠は必ず誰か立会いが必要(事件性がある場合、犯人と疑われないための証人)・・基本的に何も触らない(指紋を着けない)・・物を動かさない・・ゴミも拾わない、持ち帰らない・・理想的な動きは、中を覗いて死亡確認したら、すぐ通報・・何も触らないこと。

ドアの郵便受けに溜まった新聞やチラシ・郵便物で、死亡時期の推測ができます。勝手に捨てないこと。不動産屋がアチコチ触りまくり、室内をウロウロした経緯があると、万が一、殺人事件だった場合、鑑識が靴の跡や指紋等を調べる際に面倒な事になります。

ただし、ガスや火、電気、水道等を使用したままの場合・・たとえば、水を流しっぱなしの状況なら、善良なる管理者として、「止める」等の対応はすべきですね。
ちゃんとした人
○地域によっては意味不明かもしれませんが、【ちゃんと】という表現があります。ちゃんとした人・・ちゃんとした仕事・・類似する言葉では、【きちんとした・・】 【まともな・・】かな。ま、私も正確な意味は知らないのですが・・不動産営業が、【ちゃんとした仕事】 【ちゃんとした人】・・とは思われていない事は承知しています。

では、ちゃんとした仕事って何か?と考えてみると・・長く続けられる安定した真面目な仕事・・かな。ま、具体的には、公務員や上場企業、もしくは上場企業の関連会社、取引先など・・【安定した勤め先】で、仕事内容は、誰に後ろ指さされる事のない真面目な仕事・・真面目な仕事は・・額に汗して日々努力するイメージかな。

『私の仕事は不動産営業です。』・・といった時に、なんともいえない空気というか、温度差というか、そんなのを感じたことはありませんか?『立派なお仕事ですね。』と言われたとしても、相手の本音は違う気がする・・テレパシーや読心力はなくとも、なんとなく感じる・・バカにされたような、見下された雰囲気・・低い評価・・わかりやすく、ショートストーリーにしてみましょうか?

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その男は28歳・高卒・不動産営業マン。友人の紹介で知り合った女性と交際して1年・・ある日、彼女の部屋で一緒に過ごしていると、彼女の両親が訪ねてきた。男は緊張しつつ、簡単な自己紹介をした。彼女のご両親は終始、笑顔で、『不動産営業ですか。たいへんなお仕事ですね。』 『不動産取引の際には是非お願いしたい』と言ってくれました。

突然の出来事だったが、男は自分が認めてもらえた事を喜び、少し誇らしかった。(感じのいいご両親だったな・・)と思い、その流れで、(結婚するには時期的にも良いタイミングだな。)と覚悟を決めた。翌日、将来の話をするために彼女の部屋を訪ねると・・雰囲気が暗い。『どうかしたの?』と聞いても、言いたくない様子・・。

しつこく問い詰めると・・『昨日ね・・あれから両親と話したの。そしたら別れろって・・。』と言い、泣き出した。男は、『なんで?俺、嫌われるような事いったか?』と聞くと・・『もっと、ちゃんとした仕事をしている人を選べって・・不動産営業なんてマトモな仕事じゃないだろ!って言われたの』・・その言葉を聞いて、男はショックをうけた。(ちゃんとした・・マトモじゃない・・か・・。) 昨日、認めてもらえたと勘違いして喜び、誇らしかった自分が・・情けなかった。〈終〉
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○不動産営業って、自分が不動産営業だとわからないんですが、世間の目は、けっこう冷たいんですよ。口先で上手いこと言って稼ぐ仕事みたいなイメージかな。苦労せずラクして儲ける・・世の中をナメてる、不安定な仕事・・たとえ年収が高くとも一時的でしかない・・堅実な仕事とは程遠い・・そんなイメージなのです。ご用心。
ある家族2
○ずいぶん前(9年前)に、ある家族という話を書きましたが、後日談があります。ま、たいした話ではないのですが、更新も滞り気味なので、更新ネタで1話にします。

無事に物件の引渡しを終えて1週間くらい経過した頃・・新居(物件)に訪問する機会がありました。まだ引越し前で荷物は無い状態でしたが、なにやらリフォーム中の雰囲気・・予算もギリギリでリフォーム費用の捻出も厳しい購入計画だったのですが・・。

奥様が1人でリフォーム工事をしていたのです。私が見たシーンは壁紙の張替えです。既存の壁紙を剥がしてから新しい壁紙を貼る流れですが、剥がす作業で苦労しているのが分かりました。

本編では・・ご主人さんは仕事熱心で真面目な方でしたが収入は低く、お金に余裕のないご家族だったけど、人が羨むほど家族愛み満ちた素晴らしいご家族・・と書いたつもりです。

・・それに追記させていただく内容となりますが・・その家庭を支えている奥様の現実的な努力も素晴らしいと思いましたよ。既存の教育ローンと今後(当時)の住宅ローンのためにパートでフルタイムで働き、空いた時間に新居のリフォーム工事です。紙1枚のカンタンな説明書きを見ながら一生懸命に作業をしていました。

○そのマンションの前をバイクで毎日、通るんですよ。『あのご家族はまだ住んでいるかな・・』なんて事は思いません。だって・・苦労して買った住まいを手放すわけがないからです。もしもご主人がケガや病気で仕事を失ったとしても、家族で支えあい、協力して苦難は乗り越えるはずです。

家賃並みのローンだしね。低収入で金銭的な苦労も多い人生だけど・・夫婦仲良しで子供も親を敬う、家族愛に満ちた幸せな生活・・羨ましく思えます。

仮説ですが・・最初から低収入の人の家族は、その低収入でやりくりして生活する耐久力があります。身分相応の生活を心がけて堅実に生きるわけです。・・しかし、高収入の人が低収入になったら・・贅沢に慣れた家族は耐えられないでしょうね。

○苦難の対応策には、『耐える』 『跳ね返す』 『逃げる』の選択肢があります。一番ラクなのは『逃げる』です。『耐える』人や『跳ね返す』人は、『何か』を守るために耐えたり、跳ね返すわけです。『逃げる』人は、『何か』を置きざりにして逃げるわけです。その『何か』・・って、もしかしたら、『幸せ』かもね。ご用心。
よくある話
○地場業者の話ですが・・アパート等の入居者から設備の故障等で連絡が来た際、提携している工事業者に訪問させる等の対応をするケースがあります。ま、大半が貸主負担のケースですが・・工事業者に故障の原因を説明させると・・

商売の色気がでて、修理では済まないケース・・多いんですよ。部品交換で済む事なのに、『部品があるかわからない』 『修理しても、遅かれ早かれ寿命です。』・・なんてね。本当にそのとおりなら納得しますが、疑わしいケースが多いんですよ。

・・で、工事業者を紹介した地場業者(賃貸管理会社)へクレームが来るんですよ。・・で、そのクレームの内容を聞くと、【修理ではなく交換を勧められた】・・といういつものパターンです。

『修理をすれば、しばらくは使用できるかもしれないけど・・』と、万が一の時でも逃げられる立場は守りつつ、『いつ壊れるかわからないですよ。』・・と不安を煽る話法が癖になっている工事業者もいます。それを営業力と評価する事もできますが・・

賃貸のオーナーの立場なら、『何か故障する度に、修理はせず、新品へ交換する事を勧められる』という事態になり、そのうち、『ふざけるな!』とブチ切れます。

その結果、違う工事業者を使う流れになるのならマシで、下手をすると、賃貸管理をしている不動産屋が悪者扱いで、管理契約を解除される・・ってケースもあります。ご用心。

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