明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

2022年　元旦
「不動産業界の歩き方」　不動歩

〇時代の流れと言ってしまえば、それで終わりなんですが、長い年月を不動産営業職として生きてきた者にとって、「チラシ・電話・訪問・案内アポ」の経験は無価値となれば、長い年月の気合と根性の営業経験も無価値になります。

営業（セールス）に関する経験は価値を失っても、不動産調査等の営業以外の部分は有効ですけどね。宅建士としての経験も価値はあります。しかし、その類の「業務部」みたいな仕事は少人数で足ります。

営業の仕事=ネット広告でメール対応・・なら、気合や根性で勝負する営業マンは不要です。・・で、「ネット広告でメール対応」程度の営業マンも少人数で足りますね。たくさんいたところで、ネットの反響が100件も200件もくるわけでもないしね。

ま、流れとしては少数精鋭でしょう。人を雇えば年金と健康保険の負担が大きいし、年々、その負担は増える流れです。人口は減り、地方は空き家ばかり・・この状況じゃ、業界を去る者は急増すると思いますが・・中高年になって新たな仕事探しって・・地獄だと思いますよ。

ま、残ってフルコミで生きるのも地獄ですけどね。ご用心。

〇フルコミの所属先（不動産屋）のHPも、当ブログも、連絡先には「無料レンタルのメールフォーム」を利用しています。メールアドレスを直接に公開すると、物凄い量の「迷惑メール（セールス系）」が来るからです。

しかし、ここ最近は、その「メールフォーム」にも、迷惑メール（セールス系）がくるようになりました。で、いろいろ考えた末・・「メールフォーム」に禁止ワード機能があるのを思い出し、迷惑メールにありがちな「ワード（単語）」をいくつか登録しました。

・御社
・当社
・弊社
・担当者

ま、弊害もあるかと思いますが、とりあえず「迷惑メール（セールス系）」の数は激減しました。会社にかかってくる電話も半分くらいは迷惑電話（セールス系）・・飛び込み営業で訪問してくる同業者も正直にいえば迷惑訪問・・

「この地域の担当になりましたので・・」と挨拶して、訪問した証拠に名刺交換する・・帰社して上司に報告・・て流れなのかな。（二度と来んな！）といつも思ってます。（笑）

不動産の売買仲介をやっていれば住宅ローンも扱うわけで、私も数えきれないほど住宅ローンと団信の説明はしてきました。超カンタンにいえば、「死んだら残りのローンがチャラ。」かな。

もう少し丁寧に言えば、「多くの住宅ローンは団体信用生命保険の加入が条件で、ローン支払い期間中に債務者が亡くなった場合等にはローンの残債が保険で完済される仕組みです。」ってね。

ま、詳しくは実際に借りる銀行で金消契約の時に説明を受ける流れなので、多くの不動産仲介営業マンは、団信は「死んだら残りのローンがチャラ。」程度の認識でしょう。

セールス中に「旦那さんが亡くなった時の話ですが・・」なんて縁起の悪い話を長々とできないしね。サラッと済ませるよね。でも、その「旦那さんが亡くなった時に話ですが・・」の続きがさっぱりわからない営業マンは頼りないので、その続きを少しだけ知っておくべきです。

死んでも自動的にチャラにはなりません。手続きが必要です・・・が、手続き開始から審査結果がでるまで１カ月～２カ月はかかります。その期間の住宅ローンの返済は・・死んでるのに続けなければなりません。（※後日、相続発生後支払った分は補填されます。）

ローン完済手続きが終わっても、抵当権の抹消手続きは残っているし、本人は亡くなっているわけですから、相続手続き（遺産分割協議）も必要になります。「死んだらチャラ」といえばカンタンですが、たいへん面倒臭い話ですよ。ま、ご用心。