ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

フルコミッションの不動産仲介営業職を募集!
酷い話2
昭和の終わり頃の話です。ある日・・まだ新人だった私は、社内にある「テレアポ室」と呼ばれる部屋でテレアポをしていました。その時、隣のデスクでテレアポをしていた元・金融屋の営業マンが・・

電話を切った後、なにやらメモをしているので、「アポ取れたのですか?」と聞くと・・「いや、これは復讐リスト。電話をかけた相手で、あまりにも酷い断り方をした奴をメモしているんだ。」とのこと。

そして、「すぐにかけるとバレるから、次の日以降にかけるのさ。・・で、昨日のリストがココにあるから、今から電話するので聞いてなよ。」と言うので、まぁ、上司もいなかったので聞く事にしました。

その営業マンは電話をかけて・・「あの~、○○さんのお宅?・・ご主人はいる?・・いない?・・あ、そう、実はね、私は○△金融の者だけど、ご主人がお金を返済しないので困ってるんですよ!・・

・・えっ?金額?・・もう500万を超えているよ!風俗ばっかり通って遊ぶ金があるのなら、お金を返して欲しいって、奥様からご主人に伝えておいて下さいよ!頼みますよ!」・・と言って切りました。

そして私に、「ま、こんなかんじで懲らしめるのさ!」と誇らしげに言いました。・・まぁ、ナンバーディスプレイも無い時代だったし、事件になることはありませんでしたが・・悪い奴もいますよ。ご用心。
もしもの話
もしも、仲介の手数料率が改正されて低額物件の手数料率が上がり、低額物件購入者(低所得者)の負担が増えたり、中古住宅の取引で住宅診断が義務化されて新たな負担を強いられたら・・

中古住宅の流通は停滞すると思います。そもそも低額物件を購入される方の多くは、低所得者や、ローンが組めず現金で購入する人が多く、自己資金も少ないか、または自己資金0の人もいます。

手持ちの金は諸費用で消えるので頭金は0・・という人は大勢います。その手持ちの金で仲介手数料を払うわけですが・・1000万円に対して現在の3%+6万が、仮に5%になれば払えない人も・・。

もちろん上限なので値引きすれば良い・・というのは知ってます。でも、現実論として法律の上限が規定料金みたいなのが現実です。手数料率が上がれば、最初のうちは儲かったと感じるかもね。

ま、上がったとしても、先生方から配られる餌であり、増えた収入分で住宅診断費用をサービスでもしろと・・いや、サービスする仲介業者が増えて、自然と仲介業者が負担する流れとなるのでは?

・・で、後になって振り返ってみれば・・(低額物件の仲介料だけは増えたけど、その分は住宅診断費用をサービスする慣習になったので、現実的には手数料は増えてないな・・)と気がつくのでは?

ま、低額取引はそんなかんじだとして・・高額物件の取引は壊滅的ですね。もし仮に・・片方から1%+70万で、両手禁止・・なんて事になれば、少なくても半分・・酷いと4分の1以下になるのかもね。

物件価格が高くても安くても手間は同じ・・と言ってる業者もいますよね。高額取引・・億がつく取引は緊張感も違うし、何かあった時の仲介責任や、それにともなう損害賠償責任に差がありますよ。

徹底的に細かく調査するため、必要な時間も、労力も、取引におけるリスクも違います。手数料額と損害賠償額は直接的に関係しませんが、現実的には取引価格が上がるとリスクも高くなります。

それを知らぬ者の助言で手数料率を改正されたら困る業者が多いと思いますが、そもそも業者が困ってもカンケーねぇよ!・・って話なので、もしもの時のために覚悟しておくべきですね。ご用心。
不吉な予感
テレビも政治家の先生方の話題ばかりです。これで不動産業界の勢力地図も激変しますね。『両手取引の禁止』による不動産業者壊滅作戦は前進です。低額取引の仲介手数料アップが餌かな。

内覧屋は先生方を使って、『中古住宅の取引における住宅診断の義務化』を目指し、第一段階では、『推進』 第二段階では、重説に『中古住宅における住宅診断の有無』覧の追加・・最終的には・・

『中古住宅の取引における住宅診断の義務化』というシナリオどうりに進めるのかな。・・で、監督官庁からの天下り団体の設立や、関連資格を国家資格に昇格させたりと、次の段階もあるのかな。

大手系列の不動産仲介会社に対しては、『両手取引の禁止』爆弾を投下して混乱させて、地場業者に対しては、『業務に従事する者全員に宅地建物取引主任者の義務化』で壊滅させるつもりかな。

・・で、焼け野原みたいな状態になった業界に一気に攻め込む作戦かな。資格武装したバイヤーズエージェント軍・・エスクローサービス軍・・ホームインスペクション軍による侵攻作戦・・ご用心。

追伸・また編集長がこのブログを宣伝してくれました。『日本一心優しい・・』との記実には見解の相違があります。(笑) 女性から、『アナタって・・悪い人ね・・』と言われるくらいのワルです。(笑)
更新料の行方 3
更新料についてのトラブル・・って、そもそも契約時に説明していることですよね。まぁ、誤解を恐れずに言えば、客選びを間違った結果と言えますね。客の立場なら、不動産屋選びの間違いかな。

業者としては・・紛争の相手ではなく、他の客に貸しても同じ賃貸条件だったわけですから、入居者募集をした当時に別の客を選択していたら、『極めて低い確率』の紛争は無かったはずですよね。

・・なのに、わざわざ『極めて低い確率』の出来事を起こす客を選択すれば、結果は紛争となります。客選びは重要です。いや、細かいトラブルの多い賃貸営業は客選びが全てと言って良いです。

以前、選択の自由の話を書きました。新築住宅の購入希望者が内乱屋(内覧屋)の建物診断を希望した時の話です。べつに悪い客ではありませんでしたが、私は他の顧客に売る選択をしました。

わかりやすく説明すると・・ある物件がありました。契約希望者は2人います。1人は普通に見える普通の人・・もう1人は正しい主張をする人。とても正しい考え方の人で、自分の主義主張を語る人・・

私なら、普通に見える普通の人と契約します。まぁ、確率論ですけどね。どちらかを断る必要性があるわけですから、どうせなら、トラブルが起こりやすい人は避けます。そんなの当然ですよね。(笑)

正しい主張をすることは悪い事ではありません。むしろ正しいことです。 自分の主義主張を語る事も悪くありません。しかし!自分を正しいと信じて主張する者と見解の相違があればどうなるか?

トラブルになります。そのような確率は低ければ低いほど良いのでは?わざわざ問題が起きそうな客を選ぶ理由がありません。正しい主張をする客を選ぶ事は正しい事かもしれませんが・・ご用心。

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