ブログ版/不動産業界の歩き方
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改悪効果
〇民法改正で瑕疵担保責任から契約不適合責任にかわり、もうすぐ1年ですか。ま、実務を無視して理想だけ語れば、こんな改正になるのだろうな・・とは思います。理想は言葉では正しく美しいしね。 結果的に内乱屋の仕事を増やすためだけの改悪でした。

わからない事や不明な事でも免責できた「瑕疵担保責任」から、ハッキリ明記しなければ免責できない「契約不適合責任」へ・・しかし、内乱屋(内覧屋)に金を払い調査させて間違いがあっても内乱屋は責任を取りません。

その間違いの調査結果を信じて説明した売主と仲介業者が責任を取る・・それが、「契約不適合責任」の現実です。新築ならともかく、古い物件の取引で、完璧な調査や完璧な説明は不可能・・安全かつ完璧な取引を目指すなら、「免責」は必要です。

瑕疵担保責任の免責でリスク回避をしてきた仲介業者は当然、「契約不適合責任の免責方法」について研究し、新たなる免責条項を作成して重説や契約書に使っています。ただ・・業界で問題となっているケースを憶測でお話しますが・・

現在の仲介会社は・・契約不適合責任について勉強して、「瑕疵担保責任の免責」レベルで取引の安全確保を目指す会社と・・改正による対策をしない会社と、改正すら知らない情報弱者のバカ会社との・・大雑把に3つのグループに分かれます。

「売主責任の免責を目指す仲介会社」と、そうでない会社が、お互い相手のスタンスを知らずに共同仲介の商談を進め、重説や契約書の特約について話し合う段階で、そのスタンスの差が発覚します。それで・・

不勉強な会社側は、「えーっ!これ、おかしいんじゃないですか?」と言い出し、免責を目指す会社は、「改正により、このような書き方でないとリスク回避できず、契約できません。」となり、商談は白紙となる・・ま、そんなケースが多いでしょう。

今後は、物件を商談する前・・できれば紹介する段階で、共同仲介予定の相手業者の「契約不適合責任」に関する理解について探る必要があるってこと。で、考え方にズレがあったら、先に話し合うか・・切り捨てるべきですね。そのまま商談を続けても、どうせ壊れるから。(笑) ま、ご用心。

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