不動産の売買仲介をやっていれば住宅ローンも扱うわけで、私も数えきれないほど住宅ローンと団信の説明はしてきました。超カンタンにいえば、「死んだら残りのローンがチャラ。」かな。

もう少し丁寧に言えば、「多くの住宅ローンは団体信用生命保険の加入が条件で、ローン支払い期間中に債務者が亡くなった場合等にはローンの残債が保険で完済される仕組みです。」ってね。

ま、詳しくは実際に借りる銀行で金消契約の時に説明を受ける流れなので、多くの不動産仲介営業マンは、団信は「死んだら残りのローンがチャラ。」程度の認識でしょう。

セールス中に「旦那さんが亡くなった時の話ですが・・」なんて縁起の悪い話を長々とできないしね。サラッと済ませるよね。でも、その「旦那さんが亡くなった時に話ですが・・」の続きがさっぱりわからない営業マンは頼りないので、その続きを少しだけ知っておくべきです。

死んでも自動的にチャラにはなりません。手続きが必要です・・・が、手続き開始から審査結果がでるまで１カ月～２カ月はかかります。その期間の住宅ローンの返済は・・死んでるのに続けなければなりません。（※後日、相続発生後支払った分は補填されます。）

ローン完済手続きが終わっても、抵当権の抹消手続きは残っているし、本人は亡くなっているわけですから、相続手続き（遺産分割協議）も必要になります。「死んだらチャラ」といえばカンタンですが、たいへん面倒臭い話ですよ。ま、ご用心。