ブログ版/不動産業界の歩き方
「不動産業界の歩き方」管理人によるブログ版の業界解説書。不動産仲介業の現状と動向を解説します。不動産業界への就職や転職を目指す方、新人の方、必見の不動産ブログ!

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年度末
○大手系仲介マンにとって最も重視する日があるとしたら、それは3月31日だと思います。月末であり、四半期の末であり、半期(後半)の末であり、年度末です。月のノルマ・・四半期のノルマ・・半期のノルマ・・年間のノルマの全てのカウントの期日です。

・・で、3月31日までの営業成績により、主任から課長になったり、あるいは降格されたり・・表彰されたり、業績不振者として講習を受けさせられたり・・夏の賞与が決まったりね。すべて3月末までの数字が影響するわけです。この数字により自主退職が確定する者も少なくはありません。

だからかな。大手系を去ってずいぶん年月が経過しましたが、毎年3月31日になると、そんな事を思い出します。どちらかといえば、嫌な思い出が多いです。(笑)
防音の盲点
○監禁事件や殺人事件・・その類のニュースを見る時は、不動産屋目線で場所や物件についていろいろな事を考えます。犯罪の大半は室内で行われるわけで、その行為が発覚するか?しないか?は防音性なのか?・・なんて思うわけです。

「キャー!助けて!」とか、「泥棒!」とか叫んだら、近所の人が騒ぎに気がついて見に来たり、通報したり、助けてくれたり・・なんて事を期待できない世の中なのか?それとも、防音性に優れていて、いくら騒いでも、誰にも聞こえないのか?・・少しくらいの騒ぎでは通報しないのが常識なのか?

事件に巻き込まれた場合・・助かる確率は、防音性が優れた物件より、音が筒抜けのアパートのほうが安全かもしれませんね。歩いただけで揺れる・・話し声が聞こえる・・そんなアパートの室内で、襲うのも、監禁するのも無理があります。壁の薄いボロアパートって、安さ以外にもメリットがあるって事かな。
前から思っていること
○寒い季節が終わり、街も明るい雰囲気になりました。しかし、よく見ると・・老人しか歩いていない・・来店客は来ない・・案件は少ないし、決まる予定もない・・春で明るい雰囲気の街も、経済的には真冬が続く現状・・このギャップに違和感があります。

まるで、ドラマの殺人のシーンで、BGMに子供向けの楽しい曲が流れてるかんじかな。バブル崩壊の時は、国民は不況を認識したし、マスコミは不況を報道したので、不況に現実感がありましたが、今は・・企業や資産家、投資家が儲けている事がアピールされ、不動産においては一部地域の値上がりがクローズアップされて、景気が良いみたいに思えます。

しかし、正社員が減り、契約社員、派遣、バイトが増えて、夫の年収が下がり、主婦が働き始めて・・なんだかよくわかんない状況というか、わかりにくいように演出されている気もします。「アベノミクスは成功だ!」という人と、「失敗だ!」という人がいるわけで、ま、景気が良い人と悪い人が混ざり合っているって事かな。

いずれにしても、コンピューター技術による自動化で多くの職業は消える運命です。それに連動して増える職種もあるかとは思いますが、高い専門知識が要求される職種だけが増えるなら大半の人には無縁です。不動産営業はどうなるのかな?・・契約代行みたいな、書類作成をする仕事になるのかな。格安で。

自分の年代がどんな状況になるか?は真剣に考える必要はありますね。たとえば、現在60歳なら、あと数年で年金生活にすべり込みセーフでも・・若い人にとっては、年金制度の小刻みな改正で受給開始時期が更なる先延ばしになる可能性もあるわけで、死ぬまで働く事を前提に将来設計しなければなりません。

会社員として給料で生活するスタイルを何歳まで継続できるか?真剣に考えるべきです。職業が減れば雇用も減ります。毎月決まった日に給料が振り込まれる事って、今までは普通のことでも、近い将来に普通のことではなくなりますよ。ま、ご用心。
雇ったら負け
○国としては、パートやバイト、派遣社員等の賃上げをしたいわけで、賃金を上げて社会保険や年金保険の加入基準を下げることで、社員だろうがパートだろうが、税金・健康保険料・年金保険料等を払わせる方針です。・・で、最近では社員と派遣との格差を問題視して、「同一労働 同一賃金」とか言い出しています。

全国各地の中小企業や個人企業はどう思うか?・・たいして儲かっていない会社なら、バイトやパートまで健康保険・年金保険に加入なんて事になったら倒産確実です。首吊りか飛び降りの選択しかなくなる社長さんも少なくないでしょう。

時給1000円で人を雇っても、時給以外に各種保険料の会社負担分を計算したら・・実質的な支払いは時間当たりいくらになるのか?そこまで計算しないと雇えませんね。できる努力としては・・雇わない事です。パソコンや機械でできる事では人を使わず、外注に出せる仕事は外注に出す・・ま、そんなとこでしょう。

ある不動産会社で働いていた時、事務のパートさんが日替わり交代だったんですよ。営業マンとしては昨日の事務員と今日の事務員が別人なわけで、翌日に持ち越すような仕事を頼む際は不安な気持ちになりました。

・・で、日替わりの理由は、事務職を1人に任せると、1ヶ月あたりの労働時間や支払い賃金が、健康保険や年金保険の加入レベルに達してしまうため、日替わりで複数の人に分散させる事でそれを回避していたのです。パートさん本人も夫の収入の扶養控除の範囲内で働きたい人が多く、利益は一致していたわけです。

ようするに、会社も、パートやバイトの「健康保険、年金保険」は避けたいし、パートやバイトで働く人達も加入したくない・・ってのが現実です。しかし、国としては、なりふりかまわず加入させたいわけで、その攻防戦が現在まで続いているわけです。

おそらく、結果は・・国は強引に法律を改正してガンガン攻めてきます。中小の経営者は人を雇わない方法を模索し、少数精鋭の経営を目指すでしょう。人を雇ったら負け・・そんな時代なります。

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