「美しい彼」の続編
「憎らしい彼」を読みました。
(1巻レビュはここ)ここ1年ほど感想を書きたくなる凪良本に出会えませんでしたが、
今回のは相当笑いを禁じえない嵌り方♪
2016年のよい締めくくりとなりました(^^)
「美しい彼」で下僕から恋人に昇格したはずの平良でしたが、
根は全く変わらず、清居のおっかけファンという立ち位置に固執。
清居を常に崇拝し、現在の幸福は続かないと思い込み、
清居の気持ちを推しはかるのは身の程知らずだ。
という、
妙なマイワールドに支配されるキモヲタくん。一方清居も弱い部分は一切見せない
ツンを続行しているため、
素直さや可愛げがゼロ。
本音を出さない二人のすれ違いが焦れったい内容です。
が、全体的には平良のキモウザ言動が可笑し過ぎて、
外出先で読むのは危険なラブコメ。
とりわけ笑ったのは・・
・恋人になっても清居の入り待ち、出待ちをしたあげく、
ヲタトークを炸裂させる。
・ケーキ工場の栗のせ作業を忍び笑いをしながら行う。
・両親に「息子はゲイ?」と疑惑を抱かせる。
等々そしてこのお笑い部分と並行して、
今回は平良の卑屈で傲慢な負の部分が
しっかりと描写。
社会に適合して行かなければならない平良の現状と、
タレントとファンの距離感や、SNSの問題点が少々リアル。
二人の成長を描きながら、
物語に奥行がありました。
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