メルクマール

IBN-5100について、前回の記事のコメント欄でいろいろ話題になっていました。　なんでも、モデルとなったIBM-5100には実際に、マニュアルには乗っていない、古いタイプの言語が搭載されているそうです。　IBM-5100はマイコン（マイクロコンピュータ）が使われていない、大型コンピュータのスケールダウン版であり、その成り立ちから、IBM独自の大型コンピュータ用言語の簡易版が、デバッグ用か何かで積まれていたようです。

自称タイムトラベラーのジョン・タイターが、「CERNの陰謀を解明するには、IBM-5100の隠された機能が必要」と主張して、調べたら本当に、それまで知られていなかった機能が見つかったのでした。　これは彼が未来人だという主張を裏付ける根拠になっていますが、実は、彼の父親がIBM-5100の開発者だというオチがあるようです。　それは現実世界の話で、物語世界は、それがマジだったという設定です。

超重力による無限圧縮、およびカーブラックホール内での特異点通過に耐えられなかったと思われる。

SERNが本当にタイムマシンを作ろうとしているという話になってきました。　すごいなーSERN。。。　タイムマシンは、物理的にはありえるかもとされていて、その原理はいくつか考えられています。　「ワームホールを使う方法」、「宇宙ひもを使う方法」などがありますが、この説明は「裸の特異点を使う方法」のようですね。

時間が過去から未来へと流れるのは、因果律と呼ばれ、この空間での物理法則の基礎となっているので、ここが破れるとすべてがめちゃくちゃになります。　でも、宇宙にはそのような、因果律を含めた物理法則が破綻した場所があり、それが『特異点』です。　でも、それはブラックホールの中心にあって、ブラックホールに入った光は出てこられませんから、観測できないわけで、観測できないということは存在しないのと同じです。　この宇宙には何の影響も与えないということです。

しかし、ブラックホールが高速で回転すると、その特異点がブラックホールの中心からズレて、むき出しになるかもしれないとされて、これが『裸の特異点』です。　回転するブラックホールのことを、『カー・ブラックホール』と呼びます。　ブラックホールを2つ使って、互いに公転させることで、特異点をむき出しにする方法もあります。

裸の特異点を作ることができれば、そこに飛び込むことで、因果律が壊れ、時間を遡ったりできるかもしれません。　つまりタイムトラベルです。　それを制御して、狙った時間に移動する方法は、さっぱりわかりませんけどね。

SERNは、人体実験をするくらいですから、制御する方法を見つけたようです。　でも、特異点を通過するときに、原子構造か何かが変わってしまい、ゼリー状になるらしい。

普通は、まず動物実験をやって、そこでゼリーになったら人体実験はやらないと思うのですが、動物実験ではダメな理由があるのでしょうか。　被験者が自力で操縦しなければならないとか。

リフターは懐かしいですね。　イオノクラフト（イオンクラフト）と呼ばれ、昔のSFにはよく登場していました。　ヘリコプターのように垂直離着陸できて、静かで安全で省エネという夢の乗り物です。　アニメでも、『宇宙空母ブルーノア』に出てますな。　実際には、そこまでのパワーを出すのは無理で、廃れてしまいましたが。　

当初は原理がよくわからなくて、疑似科学の界隈では「反重力だ」と言われていますが、実際には、電極の間を空気中のイオンが移動するときの風圧で浮くようです。　イオン式空気清浄機が、空気を吸い込む原理と同じです。　こちらに原理の説明があります。→イオンクラフトの浮上原理

この作品では、リフターは反重力で浮いている、という説を採っているのでしょうか。　疑似科学のオンパレードですな。

なんだかんだで、クリスは倫太郎たちのやっていることに興味があるようで、今回も終始付き合っていたので、すっかり巻き込まれてしまいました。　　ううさんくさいと思いつつも付き合っていたのは、あるいはSERNのタイムマシン実験について、何か心当たりがあったのかもしれません。

クリスは、倫太郎が声を荒げたことに極端に怯えていましたが、あの反応は、暴力にトラウマがあるということで、たとえば父親からDVを受けていたのでは、とか勘ぐってしまいます。　父親と仲が悪いようですし。

鈴羽もなにやらキナ臭く、クリスに対して初対面なのに攻撃的だったり、ヘリコプターに怯えたり、花火を知らなかったりします。　どうやら彼女の正体は…。　まぁ、楽しみにしておきましょう。

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