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ここは「化物語」 カテゴリの記事です。
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クライマックスなのに延々と会話劇で、ある意味、化物語らしい最終回。化物語 第15話(最終回) 「つばさキャット 其ノ伍」 感想です。

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怪異とは、人の心の孤独な隙間に宿るものなんだろうな、と思ったり。化物語 第14話 『つばさキャット 其ノ肆』 の感想です。

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ツンデレとは何か、について深遠なことを考えてしまったりしなかったり。化物語 第12話 『つばさキャット 其ノ貮』 の感想です。

いわゆるツンデレキャラとは、キャラの不器用さを愛でるものの一形態、と僕は定義してしまいます。主人公のことが好きなのに、それを不器用にしか表現できない様に萌えるという。ということは、いかに不器用かを演出することがキモになるでしょう。

ひたぎは常に主導権を握っていて、自信ありげな態度だけれど、やっていることはとてもぎこちないんですよね。お弁当を広げて「あーん」とやってみたり、初デートが父親同伴だったり。阿良々木君は嫌がらせだと解釈しましたが・・・

そして、ラストの星見のシーンです。自分があげられるものはこれで全部、とカードをすべてオープンにするのは、恋愛の駆け引きもなにもなく、単に不器用なやりかたでしょう。さらには、「不幸だったけど、そのことで阿良々木君の気を引けたのならばむしろ良かった」と自分を貶めてまで惚れていることを伝えるという。ここだけ見たら、引いてしまうほどに愚直な告白なのですが。

でもそれによって、視聴者(読者)は気づかされるわけです。ひたぎの毒舌も、強引さも、嫌がらせ(に見える行為)も、すべて不器用さゆえだったのだな、と。阿良々木君のことが好きでたまらないのに、それをすごく不器用に表現していたのだと気づいて、まぁ、つまり、萌えずにはいられないのですよ。見事なツンデレではないでしょうか。

基本的に原作に忠実に映像化されているのですが、いくつかのシーンで、ひたぎが頬を染めているように見えたのが印象的で、アニメ独自の解釈だと思いました。デートに誘うところとか、キスしましょうと言うところとか。外見は冷静だけど、内心は実はドキドキしてるんだろうなと想像できて、いっそう萌えましたよ?

不満があるとすれば、キスシーンが描かれなかったことです。原作でも阿良々木君のモノローグで終わって、キスそのものは描写されないので、アニメで描写されるか五分五分だと思っていたのですが、結構楽しみにはしていました。でもまぁ、あの終わり方が余韻があって正解なのかもしれないな。アニメとしては描写したほうが盛り上がったでしょうけれど、原作を尊重したと解釈します。

とりあえず一区切りということで、綺麗な終わり方だったのではないでしょうか。原作既読者であれば、最初にED曲を聴いた段階で、この構成は予想できたりしますね。もちろん、つばさキャットの最後までやってくれるのがベストではあります。フィナーレにふさわしく、全キャラが登場しますから。でもそれは構成上不可能だったわけで、次善としてこの終わり方はアリでしょう。

まずは残りの3話の配信を待ちたいですが、さらに、原作は前日談も後日談もありますから、2期でやって頂けることを祈っています。もちろんシャフト×新房監督で。ついでに戯言シリーズのアニメ化もどうですか。
僕は西尾維新は以前から大好きで、なぜこの人の作品はアニメ化されないのだろうと不思議に思いつつも、まぁ独特だから難しいのかなとも思っていましたが、今回、見事にアニメ化できることが証明されて、それが何より嬉しいのです。この作品はかなり人気のようなので、今後の展開に期待したいと思います。僕もDVD買いますんで。

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怪異は原因ではなく結果である、ということなのでしょう。化物語 第11話 「つばさキャット 其ノ壹」の感想です。

考えてみれば、撫子を除いて、怪異に遭った人はみな、自分自身の心の弱さが原因なのですよね。怪異はたまたまそこにあっただけで、何事もなければ通り過ぎていたはず。

羽川さんの家庭環境は、なかなかヘビーな話ですよね。全国模試で一位を取るほどの秀才という設定なのですが、彼女が秀才なのは勉強に逃避しているせいかもしれません。

それでも、せいぜい阿良々木君に愚痴を言う程度で耐えていたのに、実際には相当なストレスがかかっていて、そこに怪異が入り込んで化け猫になってしまった。それは一旦は解決したはずなのだけれど、また再発しそうなのは、新たなストレスが発生したのでしょうか。

普段がまじめなだけに、黒化したときのギャップがいいですね。あの服は下着なのかな? このシーン、原作では阿良々木君がモノローグでサラッと触れただけなので、この描写はアニメ版サービスなのでしょう。通常の羽川さんとは真逆の妖しい雰囲気でした。たしかに堀江由衣さんはハマってます。

撫子は、原作(本編)では地味な女の子という印象だったのですが、アニメでは可愛く描かれていますね。OPも可愛かったのでファンが増えそうです。

原作では「長い前髪で目が隠れている」という設定なのですが、アニメでは普通に見えています。そのため、阿良々木君が撫子の前髪に手を伸ばすシーンの意味がわかりにくかったかもしれません。前髪は鉄壁のガードなのにスカートのガードは薄かった、というオチなのです。

でも目が見えているおかげで、撫子がときおり見せる視線がいい感じです。原作ではそれについて一切触れていないのですが(一人称なので主人公が気づいていないことは描写されないわけで)、なるほど撫子はこのころからこうだったのだなぁと思います。

この作品、原作を省略しつつも、ほぼそのままのなぞっているのですが、今回は順番を変えてきました。ゴールデンウイークの回想が2回ありましたが、本来は両方とももっと後なんですよね。それをここに持ってきたのはなぜか。

たぶん、『テレビ版最終回』を、あのエピソードで締めるためなのでしょう。だとすれば、なるほど、綺麗にまとまりそうなので楽しみです。

でもそれだと、羽川さんの件は放置なので、それはネット配信でということになりますね。その話は最初からあったものの、まだ詳細がわからないので、気になるところではあります。

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誰彼かまわず助けようとする、阿良々木君の優しさと脆さを描くための回でした。化物語 第10話 『なでこスネイク 其ノ貮』 の感想です。

16分あたりからの忍野のセリフが、二重の意味を持っているのがミソですね。阿良々木君は、忍野の言葉を「それほど親密でもない撫子にお節介を焼くことの忠告」と受け取りましたが、実は忍野は『二匹目の蛇』のことを予想しており、そのことを遠まわしに教えていたと考えられます。

「人を呪わば穴二つ」。 阿良々木君、繰り返しになるけど、この言葉をよく覚えて、この言葉の意味も良く考えておいてね。

ヒントだけ与えて答えを言わなかったのは、忍野はいつか町を去ることになるので、なるべく阿良々木君に自分で考えて、自分で解決してほしかったからでしょう。

お守りは1個だけなので、蛇は1匹しか退治できず、余った方が阿良々木に襲ってきて、最終的には呪いの主のところに帰っていったわけですが、お守りを2個持たせなかったのは、こういうケースでの教訓を与えたかったからだと思えます。忍野の超人ぶりが印象付けられるエピソードでもあり、こういう「すべてをわきまえた人物」の存在は、ドラマに安定感を与えるので好きですね。

そのあたりの描写をじっくりやったので、キャラの掛け合いは少なめでしたが、今回は仕方ないでしょう。”つばさキャット”は話数をたっぷり使うようなので(そのせいで地上波では全話放送できなくなったけど)、コメディ成分は補充されることと思います。

怪異シーンの描写には期待していたのですが、動きに乏しく、演出なのか手抜きなのか判断に困るモノでした。こちらのブログはスタッフの方だと思うのですが、『スケジュールは超ヤバイ』とのことで、ラストスパートなのでがんばって頂きたいです。

撫子バージョンのOPは、とてもいいですね。絵も曲もいい。花澤香菜さんの歌も、柔らかい声で曲にぴったりです。いや、実はラップは『狂乱家族日記』の次回予告で聞いたことがあって、上手くなくても可愛くて許せるものでしたが、これは素直に上手いなと。その予告をニコニコ動画で探してみたら見つけました。4分30秒あたりで聞けます。 → 【狂乱家族日記】さっぱりの次回予告集

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阿良々木君と駿河との会話が10分の1くらいにカットされてしまいましたが、仕方ないのでしょう。化物語 第9話 『なでこスネイク 其ノ壹』 の感想です。

なでこスネイクは2回で終わらせるつもりのようで、実際そうしないと1クール枠からはみ出しすぎますからね。すでにはみ出しているのに。

「しかしわからない。どうしてお前はそこまで僕のことを過大評価するんだ」
「何を言うかと思えば」
と、神原は笑う。
「これまで私は、愚問とは『グッドモーニング』の略かと思っていたが、どうやらそういう質問のことを言うらしいな」

というような楽しい会話がごっそりカットされたのは残念でしたが、そのぶん、ホラーテイストが強調されており、これはこれでアリだと思えます。山奥の神社で、蛇ですからね。会話は明るいけれど、背後に不気味さが漂っていました。

独特な彩色の背景絵は、原作イラストのVOFANさんのテイストを再現しているのでしょう。

二人が一緒に神社に行く理由が、分かりにくかったかもしれませんが、あれは忍野の指示なのです。吸血鬼属性のある阿良々木君はディフェンスに優れ、悪魔の左手を持つ駿河はオフェンスに優れるので、バランスの取れたツーマンセルになるという作戦なのでしょう。

羽川さんのキス未遂シーンは良いけれど、いまいち作画が可愛くないのが残念、、、と思っていたのですが、あれはわざとなのかもと気づきました。垢抜けない優等生、という設定ですからね。髪型が特に野暮ったいし。彼女の変化が見られるのでしょうか。

DVDのCMの撫子のセリフは、クルものがありますね。実はCMのセリフは、どれも化物語の続編である『偽物語』のものです。これは2期フラグということでしょうか!? 公式サイトでCMを見ることができます。

そういえば、ドラマCDの『佰物語』を聴きました。率直な感想としては、「そこそこ面白いが、小説やアニメよりはパンチ力に欠けるな」というもの。ファンアイテムかな。

ただ、これの価値は、本編ではほとんどセリフのない火燐と月火の日常会話が聞けることです。聞いたあとで『偽物語』を読み返したところ、メインヒロインである二人のセリフが喜多村英梨さんと井口裕香さんの声で再生されました。おかげで、初読時に転げまわったところで、1.5倍転げまわることができました。

ついでに言えば、本編でセリフが皆無の忍野忍も、妙な役ですがセリフがあります。
というか、セリフの無い忍野忍に平野綾さんをあてているということは、これもすなわち2期フラグなのかなと思うのでした。

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この作品の面白さの多くは会話にあるので、別にアニメじゃなくてドラマCDでもいいじゃんと言われることがありますが、今回は特にアニメで良かったと思いましたね。化物語 第8話 『するがモンキー 其ノ參』 の感想です。

戦闘シーンももちろん良かったのですが、回想シーンでの、ひたぎと駿河の仲睦まじい様子がよかったなと。小説ではさらっと語られる部分なのですが、あの映像があったことで、ラストでのひたぎと駿河の”仲直り”シーンにより深みが出たと思えるからです。

そう、結局このエピソードは、ひたぎと駿河が仲直りする話ですね。阿良々木君は完全な噛ませ犬で、脚本・演出は忍野に、主演はひたぎに持って行かれ、ただ痛い目にあっただけ。でもそういうところが彼らしいでしょう。阿良々木君のやさしさと、彼とひたぎとの絆があるからこそ、この作戦が成り立つのだから。

幼女の吸血鬼というのは、映像で見るとひどくマニアックなものがあります。吸血鬼ものといえば、最近では『ヴァンパイア騎士』がありましたが、 あれは男同士の吸血シーンがマニアックだったなぁ。吸血はエロティックな行為のようです。

OPは駿河の脳内世界でしょうか。百合の花いっぱいだし。駿河とひたぎと阿良々木君が3角形に”座っている”シーンは意味深ではあります。

次回から花澤香菜さんの撫子が登場ということで楽しみですが、この作品、キャラが本領発揮するのはそのキャラの当番回以外、という法則があったりしますね。

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今回は、背景とBGMに注目してみます。化物語 第7話 『するがモンキー 其ノ貮』 の感想。

この作品は大部分が2~3人の会話シーンであり、シーンの切り替えも非常に少ないので、構成としては単調だと言えます。ならば背景や音楽で変化をつけよう、と考えるのが普通だと思えますが、逆を行っていて、背景もBGMも単調なんですよね。

でも、その単調さがミソなのでしょう。このアニメでは、ほとんどのシーンでBGMが鳴っています。多くがミニマルミュージックっぽい、同じメロディを繰り返すタイプの曲で。

同様に、背景もほとんどのシーンで動いています。同じテクスチャ(本とか柵とか)の繰り返しがパンしたり。あるいは同じオブジェクト(クルマとかホッチキスとか)が行き交ったり。

でもその単調な繰り返しが、全体としてうねりを持って、会話シーンを盛り上げていると思えます。例えればラヴェルのボレロのように、単調なリズムだからこそ、微妙な変化や盛り上がりがドラマチックなのでしょう。会話を邪魔せずに背景に徹していながら、しっかりと存在感を持って盛り上げるという、相反することを成し遂げているわけです。素晴らしい。

会話が多い作品なので、とりあえずは会話についていくのに精一杯だと思いますが、ぜひ2回は見て、背景や音楽も楽しむことをお勧めしたいですね。

音楽といえば、EDテーマの「君の知らない物語」のCDを買いましたが、これもイイ。TVサイズでは歌詞の一部だけですが、全体はとてもドラマチックな歌詞で、緻密なアレンジがそれを引き立てています。オススメです。

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原作既読者としては、羽川さんとの電話シーンが興味深かったですね。化物語 第6話 『するがモンキー 其ノ壹』 の感想です。

原作小説は阿良々木君の一人称なので、彼が見ていないものは読者にも見えないわけです。今回の羽川さんとの電話シーンで、彼女が「軽く勉強していたところ」と言っていて、阿良々木君はそれを疑わないのですが、実際には羽川さんは一人ぼっちで公園におり、その後も街を彷徨い歩いていましたね。原作には無い、面白い解釈だと思いました。

このアニメシリーズは『つばさキャット』で締めるはずなので、今のうちから羽川翼の描写に深みを持たせておこうということでしょう。今回、他のキャラとの会話は例によって半分以下にカットされているのですが、羽川さんとの会話は比較的、原作に忠実でした。

神原駿河が登場の回でしたが、顔見せ程度でした。本領発揮するのはまだ先でしょう。

まよいと阿良々木君の会話は、テンポが良くていいですね。かなりカットされているのですが、このくらいでいい気がします。二人の漫才はこの作品のスパイスなので、今後もこの調子でお願いしたい。

ひたぎとのお勉強シーンも良かったですが、原作よりは、ひたぎの暴言成分が少ないかな。あの二人、相当にひねくれた根性をしているくせに、いつのまにか「お前一筋」とか「恋している」とかストレートな愛情表現をしてしまうのが面白いところです。

次回予告の脚本、原作者自身が書いていることに今頃気がつきました。公式サイトに『長篇版次回豫告』がアップされていて、西尾節バリバリで笑えるので必見ですよ。

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ギャップ萌えとか言いますが、何事もギャップは重要だと思うんですよ。化物語 第5話 『まよいマイマイ 其ノ參』 の感想です。

『緩急』と言ってもいいし、物理用語ならば『エントロピー』ですね。コップにインクを落として、落とした直後が”エントロピーが高い”状態で、完全に混ざってしまったのが”エントロピーが低い”状態です。インクが混ざっていく過程はなかなか綺麗で、ある種ドラマチックですが、完全に混ざった状態では、ただの色の付いた水であって、何のドラマもありません。エントロピーが高いことが、ドラマには必要なのです。つまり『エントロピー萌え』、いや『エントロピー蕩れ』でしょうか。 わけわからないからギャップ萌えでいいや。

この作品におけるギャップは、一つは”動き”ですね。動きが全体に少ないので、ちょっとした動きや表情が際立っています。シャフト流演出ならではと言えるでしょう。

今回のエピソードについては、ストーリーのギャップも大きかったかと。3話構成で、ずっとゆったりしたテンポでやっていましたが、第3話の途中からは怒涛の展開でした。この中に、ホラーあり、コメディあり、ハートウォーミングあり、ラブストーリーありで、しかも無理がありません。もともと原作が良いのですが、それを最大限に生かした構成は見事だと思います。

まよいのギャップも効果的でした。いつもの元気さがあるだけに、正体が判明してからが切ないのです。「あなたのことが嫌いです」と失礼な態度を取っていた理由も、わかってみると健気で切なくて、ラストの「声をかけてくださいね」という笑顔が引き立ちました。

そして、何と言ってもひたぎのギャップですね。彼女は辛辣で毒舌だけれど、ここぞというところで素直になるキャラで、それは一貫しています。”ひたぎクラブ”のエピソードでもそうでした。つまり『ツン素直』? しかも、ひたぎを素直にさせるのは常に阿良々木君の男気であり、そこが可愛いところです。まさに「戦場ヶ原、蕩れ」ですね。

そんなわけで、言いたいことは「素晴らしかった」と。原作も非常によく出来ているのですが、それを完璧に映像化してくれました。個人的には、ひたぎの告白シーンに注目していたのですが(映像化が難しそうだったので)、雰囲気が良くて満足です。この先のエピソードも期待できそう。

省略は多いのですが、OP/EDもカットして目いっぱいやってくれたので文句は言えません。まよいと阿良々木君との会話は、本来はアニメの3倍くらいあるので、原作どおりに再現したものをDVDか、オマケのドラマCDでやってくれたら最高なんですけどね。「生ままもなんてイヤラシイですっ」的なノリの会話が満載なので。

OPといえば、結局オンエアは1回だけでしたね。もったいない。OPディレクターの板垣さんのコラムがWebアニメスタイルに掲載されていて、興味深いですよ。

次回からは駿河のエピソードですね。この子もとても良い、強烈なキャラクターなので、どう映像化されるのかワクワクしています。

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OPが動きまくっているのに呆れました。2回しか使わないはずなのに。全体的にまよいの描写に力が入っていましたね。化物語 第4話 『まよいマイマイ 其ノ貳』 の感想です。

一方で、羽川さんはあんまり動いていなくて、もっと可愛く描いてほしかったな。表情の演技は良かったと思いますが。ちょっと変わった優等生、の感じは出ていたとは思います。

Aパートの冒頭で、例によって文字が立て続けに切り替わる演出がありましたが、あれは原作では「春休みの出来事」を回想するシーンで、それを文字だけで済ませちゃいましたね。しかも早くて読めないし。読まなくても理解に支障は無いと思いますが、要点をまとめてみました。

僕は春休みに美しい吸血鬼に襲われ、体内の血液を搾り取られて吸血鬼になった。それから救ってくれたのが、通りがかった忍野メメで、彼のおかげで人間に戻ることができた。ただし、月一回血を飲まれ、そのたびに視力などが人間のレベルを超えてしまうというちょっとした問題はある。

自分が地獄を見たのは、春休みの2週間だけにすぎない。でも戦場ヶ原は怪異のせいで、2年以上も体に不都合を抱えていたので、僕に対してらしくもなく、必要以上の恩義を感じているのも、仕方が無いことなのかもしれない。

ひたぎの好意は恩義の表れだと、阿良々木君は理解しているわけですね。

忍野との携帯電話のシーンが長くて、絵的に間を持たせるのに苦労しているのが伝わってきました。つくづく、アニメ向きの小説じゃないな。

なので無理もないですが、”八九寺”の説明が、かなり端折られていました。そもそもは、”四国八十八箇所”みたいな感じで、八十九箇所のお寺の集合体だという話です。四国のより1箇所多いのは、それに対抗する意味があっただろうし、さらに”淡竹”(はちく)という言葉にも掛けています。おもに関西圏のお寺がリストされていたそうです。

でも、”八九”が”厄”に通じると言われるようになり、”八九寺”という括りは廃れてしまいました。多くのお寺は潰れてしまったし、残ったお寺も八九寺に選ばれたことはひた隠しにしている、とのこと。まぁ、意味ありげな名前ですよね。

ところで、西尾維新は推理小説作家でもあり、彼のデビュー作である”戯言シリーズ”も最初のほうは推理小説です(だんだん人外バトルものになっていきますが…)。 このエピソードも、実は謎解きっぽい趣向があるのですよ。ひたぎの様子や羽川さんの言葉の中などにもヒントがちりばめられているので、見返してみるのも良いのではないでしょうか。

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原作の「まよいマイマイ」の1節から3節までを、ほぼ忠実にやっていました。化物語 第3話 「まよいマイマイ 其ノ壹」 の感想です。

もちろん、省略はあるんですけどね。会話は、暦のモノローグも含めれば小説の半分くらいでしょうか。仕方ないことですが、モノローグ(地の文)は大幅カットなので、地の文でのツッコミによる切れに欠ける面はありますね。例えば、「ぜいぜい私のような行き遅れのメンヘル処女しかいないということよ!」という台詞のあとに、本来は「こいつ・・・・僕を罵倒するためなら、自分の身を貶めることすら厭わないのか・・・」というモノローグがあります。

でもアニメでは、ひたぎのセリフをキッカケにCMに入るようになっていて、直前の暦の表情とあいまって、十分な効果が出ていて上手いと思いました。

「義理の恋人を好きになるのかしら」や「彼女が欲しいとか」というひたぎの台詞は、小説でも印象的でしたが、アニメでは表情や演出による間が効果的で、このあたりは映像の強みですね。

『蕩れ』をどう表現するのかなと思っていたのですが、文字通り文字で表現していました。まったく違和感が無いのはシャフト演出ならではであり、この作品をアニメ化できるのは、確かにシャフトしか無かったかもしれません。

なので、ひたぎとのシーンは100点でいいと思うのですが、まよいとのシーンは70点くらいかな。まよいはもっと奇妙なことを口走るキャラで、それと暦との応酬が楽しいのですが、かなりカットされていました。でも尺は限られているわけで、今回はひたぎとのシーンに重点を置いたのは正解だと思います。まよいは今後本領発揮してくれるでしょう。「スットンキョー」が無かったのは残念だが。

新房監督のインタビューによれば、まよいマイマイは本来は2話構成だったけれど、脚本を見てこれでは足りないと監督自身が判断し、3話構成にしたそうです。おかげで1クール枠に収まらなくなったようですが、実際、これ以上カットしたら原作の魅力が出ないと思うので、英断だと思いますね。新房監督ありがとう!と言いたいですよ。

原作を深く理解している製作者にアニメ化してもらえるのは何よりです。今後も大期待だし、DVDは購入決定しています。

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とても良かったんだけど、ちょっと勿体無いなと思うところもあり。化物語 第2話 『ひたぎクラブ 其ノ貮』 の感想です。

ひたぎが着替えながら阿良々木君と漫才するシーンは、映像向きなのでアニメでもしっかりやってくれるんだろうなと思っていたら、実際、Aパートを全部使ってやってましたね。会話のノリも良かった。

ただ、「服が重いから着替えは苦手」というひたぎの台詞によって、阿良々木君は思うところがあるはずなのですが、そこはサラッと流してしまいました。

蟹との対決シーンも、省略はいろいろあり、それ自体は仕方ないのですが、全体として阿良々木君がいいところを見せるシーンがカットされているのが気になります。それが無いために、ラストのひたぎの台詞が唐突に感じてしまうかもしれません。まぁ、そこはぜひ原作を読んで頂きたいです。

映像は、今回はシャフト節バリバリでした。実写の多用は、正直あまり好きじゃありません。アニメの世界から現実世界に引き戻されてしまう感があるから。でも蟹の表現などは面白くて、今後も怪異のシーンが楽しみです。

妹たちが出てきたのは嬉しかったですね。喜多村英梨さんと井口裕香さんの声で起こされるとは、なんというパラダイスか。

そして次回は八九寺(はちくじ)が登場。「ここから本番!」という原作ファンの方も多いんじゃないでしょうか。

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原作のファンなので、今期一番の期待作でしたが、はてさて。 化物語 第1話 『ひたぎクラブ其の壹』 の感想です。

『化物語』シリーズは、電車の中で読むには危険な小説です。必死にガマンしていても吹き出してしまうから。西尾維新という作家は、シリアスなシーンもうまいのですが、ギャグシーンに特に筆の勢いがあり、つい笑わさせられてしまうのです。彼の筆力には一目置かざるを得ないですね。

今回のアニメが、西尾維新の文章を再現できたかと言えば、『60点』くらいでしょうか。

ではアニメの出来が不満かと問われれば、いえいえむしろ大満足ですよ。あの文章をそのままアニメ化するのが無理なことは、最初からわかっていました。そもそも映像化不可能な、言葉遊び的なネタも多いですし。テンポを優先して、会話を省略しているのも理解できます。例えば、ひたぎが体重について話したときの「40キロ後半強」という表現はツッコミどころですが(つまり50キロ?という)、アニメではさらっと流していますね。

だからアニメならではの、映像や演技に注目していたのですが、その点はばっちりかと。戦場ヶ原ひたぎの、凶悪で偏執的、かつユーモラスで可愛いところがよく出ていて、小説からそのまま抜け出したようでした。委員長もイメージ通り。新房監督流の演出も、今回はちょっと抑え目な気もするけれど好きですね。

アニメ化されるにあたっての興味の一つに、「発表順でやるのか、時系列でやるのか」がありました。小説は話が前後してるのです。で、今回の1話を見る限りでは、発表順でやるようですね。

ただ、冒頭のパンチラシーンは時系列なんですよ。すべての発端であり、1話のエピソードよりも数ヶ月前の出来事です。今回は文字通り「チラ見せ」だけで、原作未読の方は戸惑ったかもしれませんが、そのうち分かるので気にしなくていいでしょう。

わりとよいテンポで進んでいて、ひたぎの蟹(クラブ)のエピソードは次回で完結しそうですね。その後も続々と魅力的なキャラが登場するので、待ちきれない気分です。

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