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「嘘をつくのが人間」という言い分は、なかなか深いのでは。そらのおとしもの 第9話 『嘘から始まる妄想劇場(ストーリー)』 の感想です。

コンピュータは嘘をつけませんから。”嘘”はコミュニケーションの潤滑剤になりえますが、そういう嘘をつくには、高度に社会的・文化的なバックグラウンドが必要で、現代のコンピュータや人工知能には到底無理な領域です。

イカロスは”嘘”をつこうとするけれど、会話の論理式を機械的にひっくり返しただけで、これなら確かにコンピュータにも可能。 それなのに、イカロスは「これで人間に近づいた」と喜ぶのが、おかしくも切ないところです。

以前にも書きましたが、この作品は、ロボットが人間に近づこうとすることの悲哀を描く、いわゆる人造人間譚なのでしょう。人間に近づこうとした行為が騒動を巻き起こすコメディというと、スタートレックのデータを思い出すのは古いかもしれません。

前回、イカロスが覚醒したことで、感情が豊かになるかなと思ったら、それほどでもありませんでした。そもそも戦闘用のロボットなので、感情は最低限のものしか実装されていないのでしょう。

一方でニンフは、イカロスよりも人間らしい感情を持っていますが、それは任務の性質上必要だからでしょうね。彼女は電子戦用で、その主な任務は、地上人から新大陸を隠すことらしいので、広く隠蔽工作をするには、ソーシャルハックなどの能力も必要なわけです。『ツンデレ論理回路』も、きっと必要なのでしょう。

ラストでイカロスがキスをしたのは何故でしょうか。智樹は「平和が一番」が口癖で、普段はあまり気概を見せないけれど、いざというときには男らしかったりします。そういう性格が、過去のちょっと悲しい経験から形成されたことを知り、イカロスは智樹のことが愛おしくなったのでは。また、自分もいつかは去らなければならないという予感があり、その切なさをキスに込めたとも思えます。それが”恋”かはわからないけれど。

EDの映像は使いまわしに見えて、今回は手抜きだなと思っていたら、すべてイカロス視点になっていることに気がつきました。ほとんどのカットが新しく書き起こされたのでは? 相変わらず、力の入れどころがちょっとおかしいというか、でもそれがいいと思ったりしますね。

曲は「初恋」ですが、これは初恋の"思い出”を歌っていて、「勇気がなくて告白できなかった」という切ない歌詞です。化物語の『君の知らない物語』と同じプロットだな。イカロスの想いは届かないことを暗示しているのでしょうか。

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この物語の形式は、なかなか凝っていると思うのですが、それだけに受け入れられにくいかもしれません。生徒会の一存 第9話 「私の生徒会」 の感想です。

よう来なさった! さんの記事に、「シリアスエピソードをやるならやるで別にいいんだけど、ならばせめて伏線くらい張って欲しい」とあり、なるほどそういう見方もあるなと思いました。似た意見のブログさんも多いようです。

僕はこの作品のフォーマットは、『枠物語』に近いと思っています。登場人物それぞれが、身の上や物語を語って、それらの小さな物語たちが大きな物語の「枠」に入っている、という形式です。

杉崎君の物語が、この作品で「枠」にあたります。彼は生徒会に入る前は、今よりもずっとヘタレだったのでしょう。そんな彼が、後の生徒会メンバーたちに力をもらい、がんばって生徒会に入り、彼女たちとの大切な時間を共有する、というストーリーが「枠」。そして、その枠の中に、各キャラクタの”生徒会室の外の事情”の物語が入ります。

今回の知弦の物語も、そんな物語のピースのひとつで、起承転結すらない、ちょっとしたエピソードです。でも「手紙をあえて生徒会メンバーに読ませた」ということが、いいスパイスになっていますね。生徒会のみんなに出会ったおかげで、心の傷を埋められた。そのことをみんなに伝えたくて、手紙を読ませたのでしょう。素直にお礼を言うキャラじゃないから。

なにげに、杉崎君が知弦の心の支えになっていることが、「握手占い」の言葉少ないやりとりに表れていました。さりげなかったけど、恒例のイケメンタイムです。

この作品が凝っているのは、「枠物語」という形式自体もそうですが、枠そのものが、断片的に、パズルのピースのように語られることです。今回も、知弦との過去のエピソードの断片が語られました。枠の全体像は見えないのですが、「それが枠の一部である」ということはわかるので、なんとなく全体を想像できるようになっています。

今後も「枠」と「内部」のピースが埋まっていくはずで、最終回で「これで全部埋まった!」というカタルシスが得られることを期待しているのでした。


ここから余談ですが、僕のブログにはなぜか、”エコーオブデス 元ネタ”という検索ワードで来る方が多く、今日だけで55人もおられます。なんでうちのブログが検索トップなのかは謎ですが、せっかく来て頂いたのに情報が無いのは申し訳なく思っており、調べてみました。

調べたのですが、「特に元ネタは無い」というのが結論です(トホホ)。「残響死滅」と書いて「エコーオブデス」と読むというキャラ設定は、深夏が考えたもので、いわゆる「エターナルフォースブリザード」的な、中二設定のパロディなのでしょう。tarxさんのブログも同じ結論に達しています。
他に情報があれば、教えてくださいませ。

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サブタイトルが、意味深で気になるところです。とある科学の超電磁砲 第9話 『マジョリティ・リポート』 の感想。

直訳すると「多数派意見」ですが、映画の『マイノリティ・リポート』をもじっていると思えます。スピルバーグ監督によるSF映画で、犯罪予知システムにより、「犯罪が発生する前に逮捕できる」という未来世界が舞台。 主人公はその犯罪予防局の局員で、自分の仕事に誇りを持っていたのだけれど、あるとき、自分が犯罪者になると予知されたことを知り、仲間から逃げ回ることになる、というストーリーです。

この手の、「一見すると秩序正しい理想的な社会だが、徹底的な管理・統制により自由が奪われた社会」を舞台にしたSFは、『ディストピアもの』と呼ばれます。 この物語の舞台である学園都市も、ある種、ディストピアだよなと思っていて、『禁書目録』の感想で何度か書きました。「ツリーダイアグラム」なる巨大コンピュータで管理されていて、風紀委員(ジャッジメント)や警備用ロボットによって治安が守られています。

「マイノリティ・リポート」は「少数派意見」の意味で、少数派が黙殺される、管理社会への批判も表していると思えます。 で、今回のサブタイトルである「マジョリティ・リポート(多数派意見)」ですが、これは「低レベル者の意見」、のことじゃないかなと。

能力者がピラミッド構成だとすると、高レベル者は少なくて(レベル5は7人でしたっけ?)、低レベル者ほど多いことになります。学園都市で軽んじられている多数派(低レベル者)の逆襲、という意味があるのでしょう。

さらに、映画の「マイノリティ・リポート」をもじることで、ここがディストピアであることを示唆しています。ということは、『レベルアッパー』事件も、実は管理された実験であることを暗示しているのかも。学園都市の管理者は、ミサカ妹の件を見ても相当にえげつないですし。脱ぎ女さんも胡散臭い。

『ディストピアもの』では、主人公が最初は管理者側なのだけれど、何かをキッカケに管理者と対立する立場になる、というプロットが定番です。黒子や初春は管理者側なわけですが…

佐天がレベルアッパーに手を出すのか、どうなのか、というサスペンスにもなっていますね。ここが主題では無いと思うのですが、「レベルアッパーに手を出してしまう一般人の視点」を与えています。今回、他のメンバーは制服なのに、彼女だけ私服で、”管理者側”と”はみ出し者” を象徴しているように見えました。

感想はここまでですが、「アニメとブログを考える掲示板」さんの「レールガン感想対決」企画にエントリーしています。気が向かれたら投票に参加して頂けると嬉しいです。

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神になろうとした男と、神に唾を吐きかけた男。では左天は? NEEDLESS 第22話 「666人委員会(トリプルシックス)」 の感想です。

NEEDLESSの感想を書くのは久しぶりだなー。同じ部屋で延々とバトルってた頃は、やや飽きていたのですが、このところは面白いんじゃないでしょうか。

ラスボスと思われていたアークライトが敗退し、さらに黒幕に見えていた『666人委員会』も壊滅という、激動の展開。 666人委員会の目的は、『神』を解析して不老不死の秘密を得ること。まぁ、富も権力も手にした老人の願いは、それしか無いでしょう。ザ・セカンドも、彼らの研究の犠牲になったっぽい。

そして、ブレイドの前に立ちふさがったのは左天こと神無月。彼の目的は何か。ギド博士の助手(イブの世話係)という設定は、意味があるのかな?

おそらく、イブが鍵なのでしょうね。アダムシリーズは、遺伝子的にイブとしか子孫を残すことができないので、ブレイドと神無月は本質的に競争相手です。また、神無月は”定期メンテナンス”が必要で、イブの力をアテにしているらしい。

ブレイドにとっても、ドッペルゲンガーの力を持たない彼にとって、イブとセットで一人前と言えるのですよね。アダムとイブという名前のとおり。 今のところ、イブはあまり目立っていませんが、ここからクライマックスに向けて活躍することを期待しています。最近、パンチラも無いしね(そこか)

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サブタイトル通り、”夏の日の太陽”が象徴的に使われていました。DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第8話 「夏の日、太陽はゆれて…」  の感想です。

ヨーロッパの多くの国は、北海道よりも緯度が高いので、夏はごく短い期間です。なので彼らは、晴れた夏の日ともなれば、ここぞとばかりに水着を着て公園などで”日光浴”をします。太陽の光に飢えているから。ロシア人も同様なのでしょう。

蘇芳、ターニャ、そしてレプニーンにとって、”夏の日の太陽”は、”もう戻らない楽しい日々”の象徴。その記憶がとても強いので、契約者のターニャや、冷徹な軍人であるレプーニンさえ、それを思い出したときに感情を動かしてしまいました。それが命取りになったとも言えます。結局、彼女と彼は、夏の日に戻ることは永遠に叶わず、異国の冬の空の下、人知れず息絶えます。なんとも切ない話。

蘇芳は、どうなのでしょうか。彼女は”楽しかった夏の日”に戻ることはできるのか。今回、彼女がへそを曲げたのは、ターニャが死んだのがショックだったことと、インの時は「撃つな」と言ったヘイが、今回は「撃っていい」と言ったことで。蘇芳は既にヘイに心理的に依存していて、でもそのヘイの関心は、自分ではなくてインにあると感じたことで、喪失感の追い討ちになったのでしょう。

イザナミ=インは、『契約者を天国に送る』力があるらしい。『対契約者能力』みたいなものでしょうか。そういえば1期の『サターンリング』も、契約者を消すためのものでしたが。

ターニャを撃ったのは紫苑だと思われますが、なぜ、あんな都合のいい場所にいたのかな。たまたまあの近所で列車が止まっただけなのに。父親もピンピンしているし、このあたりには謎が多いです。父親といえば、ヘイはCIAには「自分は殺していない」と言ってましたが、レプーニンには「自分が殺した」と言ってました。どちらが本当で、なぜ嘘をつく必要があったのか。

余談ですが、制作委員会に”ソニーコンピュータエンタテインメント”が入っているのに気づきました。同じボンズのザムドを制作していたいので、その縁だろうけれど、ゲーム化フラグだったりはしないかな。この世界観とキャラクタで、外伝的なストーリーはいくらでも作れそうなので、ゲーム化に合ってる気がします。プレイヤーが契約者になって、ヘイたちと関わるというのもアリ。

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1期からずっと、謎めいた展開でしたが、このところその鬱憤を晴らすかのような「怒涛の種明かし」。アスラクライン2 第9話(第22話) 「隣り合わせの死と平和」 の感想です。

へー、そうだったんだ、と思うところは多いのですが、未だに良く分からない部分もあり、その核心は、『1巡目の世界』と『2巡目の世界』の関係でしょう。これらは時間的に連続したもの(1順目が過去)なのか、あるいは並列世界的なものなのか。

2巡目の智春が現れた1巡目の世界は、2巡目とほとんど同じ時間のようなので、これだけ見ると、2つは並列世界であり、智春はそれを平行移動したように見えます。

でも、ニアは1巡目の”5年前”に現れているので、いずれにしても彼女は”タイムトラベルした”ことになるんですよね。それによって、タイムパラドックスが発生しています。ニアは1巡目の世界の実験がもたらす結果を知っていたので、実験を止めることも出来たはず。でももしそれをやると、2巡目のニアはそもそも1巡目の世界に来ないので、実験を止めることは不可能になってしまう・・・という堂々巡り。

そういう事態を防ぐために、ニアは実験を止めなかったのかもしれません。だとしたら、これから智春たちは2巡目に戻るわけですが、どうやって事態を打開するのか。2巡目でコアラ部長にハメられる時間の前に戻れば、あの事態を防げそうだけれど、そうなると、そもそも1巡目に飛ばされないので、2巡目に戻ることも不可能になります。これまたパラドックス。

このあたりが説明されるとしたら、楽しみなのですが。でもこの事態は、ブラックホール実験の事故が招いたことのようなので、「ブラックホールの特異点によって、因果律は滅茶苦茶になるのだ」という説明で済まされそうな気もするな。

…せっかく久しぶりに感想を書くのに、我ながらわけ分からないことを書いているな。ちゃんと楽しんでいますよ?

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純夏の恋が一歩前進、なのかな。ささめきこと 第8話 「Ripple」 の感想です。

この物語は、純夏と汐のラブストーリーだろうということは、以前にも書きました。汐が「本人は意識していないが、実は純夏が好きなのでは」と思えるシーンはこれまでもありましたね。
今回は純夏が「もしかして汐は自分のことが好きなのでは」と気づいたのが新しいでしょう。「ripple」は”さざなみ”の意味で、純夏の心にさざなみが起こったエピソードでした。

たしかに、あそこで涙を流すのは、それしか考えられないわけです。洗い場での様子も、汐はいかにも「自分も押し倒して欲しい」と言いたげでした。いかに鈍い純夏でも気づくよな。

帰り際の、去りがたい雰囲気は、初々しい恋人たちそのものです。「もう付き合っちゃえよ」というやつで。でも、例えば『乃木坂春香』の場合は、付き合わないのがいかにも不自然に感じるのですが、この作品の場合、女同士だし、幼馴染だしということで、「付き合う」に踏み出せない気持ちは理解できます。しばらくはこんなふうな、やきもきする展開でしょうけれど、これはこれで良いと思えます。

『織野真紗香』は、「女の子同士の友情を、古風な文体で描いている」ということで、吉屋信子みたいな感じかな。大正から昭和初期に活躍した作家で、百合っぽい少女小説の元祖と言えるものです。本人もガチ百合だったそうで。

織野真紗香は男性なのに、女性向けの百合小説が書けるのは凄いな。この作品も男性が書いてる百合ものだけれど、明らかに男性向けなので。純夏が、萌えラブコメの主人公のポジションですからね。オデコちゃんも純夏ハーレムの一員というわけです。

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なるほど、サブタイトル通りの展開ですね。11eyes 第8話 『逢魔が時』 の感想。

「逢魔が時」とは、昼と夜の間の夕方、この世に「魔」が現れるとされる時間帯のことです。これまで、黒騎士は”赤い夜”で暴れているだけだったのですが、ついに現実世界を侵食し、彩子先生が犠牲になりました。つまり「逢魔が時」です。

一方で駆は栞から「あなたが悪魔を目覚めさせた」と告げられました。これもまた「逢魔が時」でしょう。

これまで、日常シーン→赤い夜→日常に戻される というシークェンスだけで、やや単調に思えていたのですが、ここにきて急展開。登場人物たちが、後戻りできない状況に投げ込まれました。ここからは、クライマックスに向けて前に進むだけでしょう。

ゆかのヤンデレ化が進行していますが、駆とゆかは単なる幼馴染ではなく、前世からの絆みたいなものがあると予想します。ヴェラードとか"時の魔女”とか、それらしい幻想シーンがあるので。 絆が強いだけに、駆を失うかも、と感じた時の拒否反応が強いのでしょうね。かわいそうではありますが、ヤンデレっぷりもなかなかいいものです。

栞は『禁書目録聖省』の人ですか。『禁書目録』はカトリックにとって有害な書物のリスト(インデックス)であり、1966年に廃止されるまで影響力を持っていました。つまり栞はカトリック教会の所属で、”悪魔”と対立しているわけですね。

では”悪魔”とは何なのか。駆は「悪魔を目覚めさせた」そうなので、駆自身が悪魔ではない気がしますが、駆が秘めている力が”悪魔”という可能性もあります。いずれにしろ、栞がキーパーソンなのでしょう。先が気になる展開になってきました。

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静かな展開ですが、実は重要な転機だったと思えます。君に届け 第8話 『自主練』 の感想。

風早君は以前から爽子を意識しまくりでしたが、爽子のほうは、彼をせいぜい”友達の一人”としてしか見ていませんでした。むしろ、”かくありたい理想像”として尊敬の念がメインだったでしょう。

これはラブストーリーなので、どこかで爽子が風早を”男子”として意識するイベントが必要だったのですが、それが今回でしたね。でも、「名前を呼び捨てにする」というイベントから、そうなるのは予想外でした。でもそんな、ものすごく”なにげない”ことがキッカケになるのが、この作品らしいでしょう。いつもながら、うまいなぁと思いました。

ラストのサッカーボールを蹴り合うシーンは、映画の『キャッチボール屋』を思い出しました。庵野監督が俳優で出ていることで知られていますが、失恋&リストラで人生に悩む青年が、ひょんなことから「キャッチボール屋」を引き継ぎ、10分100円でいろんな人とキャッチボールをするという話です。

キャッチボールのような単純なことを黙々とやっていると、心が開放されるような気分になることがあります。座禅の境地ですね。しかもキャッチボールは二人での共同作業なので、ボールをやり取りするうちに、心も伝わるような気分になるかもしれません。「キャッチボール屋」はうまい題材だなと思ったものでした。

爽子と風早はボールを蹴りながら、言葉は無くても、何かが通じているのでしょう。爽子が「風早君に届け」と蹴ったボールには、どんな思いが込められていたかな。

この爽子の転機と時を同じくして、胡桃沢さんが表舞台に登場したのは必然でしょう。彼女の計算高さが強調されていましたが、そんなに嫌な印象は無いですね。風早のことが一途に好きなんだな、ということが伝わってきますし。ならばあれくらいはやっていいだろうと思えます。むしろ、彼女がどうやってここから形勢を逆転しようとするのか、その手腕が楽しみだ。でも黒沼もがんばれ。

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「甲斐性なし」の用法が、ちょっと違うような気がしたり。乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪ 第8話 「してあげる……」 の感想です。

「甲斐性なし」には「不甲斐ない」という意味もあるけれど、どちらかといえば「生活能力が無い」「頼りにならない」というニュアンスです。裕人君は進学校に通ってるようだし、家事もできるし、結構男らしいので、甲斐性はあると思いますね。

女性キャラが男性キャラを「甲斐性なし」呼ばわりするのは、『めぞん一刻』あたりが走りでしょうか。五代君は確かに、甲斐性なしの称号に恥じないものがありました。でも、響子さんから冷たく「甲斐性なし」と呼ばれるのは、それはそれでいいものでした。

裕人君は、「朴念仁」と呼ぶべきでしょうね。”みっかみか”になるどころか、ほとんど相手にしていません。とはいえ、この年代での3歳の年齢差は大きいので、子供扱いでも仕方ないでしょう。僕は大学生のころ、塾講師のバイトをしていましたが、思い起こせば、生徒を恋愛対象に見たことはありませんでした。けっこう可愛い子もいて、懐かれてたりもしたんですけどね。惜しいことをしたのか?

美夏は普段は、裕人や春香をからかうポジションですが、今回はからかわれる側に回っていて、普段とのギャップでいっそう可愛いく見えました。ええ、みっかみかにされましたとも。

僕は美夏ルートでぜんぜんかまわないんですが、今回はあくまで当番回で、おそらく最後でしょう。まぁ、良い当番回だったと思います。

ところでこの作品、当初は春香がオタクであるという"秘密”を、周囲の人に隠すというサスペンスだったはずですが、美夏のほうが重度のオタクのようです。「スイート美夏ちゃん、ただいま登場!」は、1期のED曲のフルバージョンに、同じセリフがあり、CDを聴いた人に分かるネタでした。

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先の読めるお約束のストーリーだけれど、各キャラが持ち味を生かしていたので楽しめました。真・恋姫†無双 第8話 「袁術、化け物を退治させんとするのこと」 の感想です。

特に諸葛亮と劉備ですね。諸葛亮の活躍を、2期では初めて見た気がします。『はてなの茶碗』は落語の演目ですな。こちらに全文があります

前回、町に活気が無いという話がありましたが、あれは伏線で、袁術の悪政によって人々は貧しいようです。これは史実に沿っていますね。袁術を悔い改めさせるために、劉備が一役買いましたが、本人が無自覚のうちにそうなっている、というのがミソでしょう。その人柄によって、物事が自然と良い方向に向かう、そういうキャラ付けのようです。

宝剣を取り戻したことで、ストーリーは一段落ですが、ここからどうなるのでしょうか。とりあえずどうなってもいいので、劉備が蜀メンバーの中心になっていく過程を見せて欲しいと思います。期待できそうかな?

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コメディとシリアスの表裏一体の構造が、よく考えられています。そらのおとしもの 第8話 「血斗(マツリ)は誰がために」 の感想。

いきなりサバイバルゲームが始まるというのは、ドタバタコメディではお約束の展開だなと思いながら見ていたのですが。でも、
おもちゃの銃だと思っていたら、実は本物だった」と、
愛玩用だと思っていたら、実は大量破壊兵器だった
とを重ねていることに気がつきました。そはらは、本物の銃だと知らずに人を撃ってしまいましたが、智樹にも同じことが起こる(起こりかねない)ことを暗示しています。

イカロスは、少なくとも”アルテミス”と”アポロン”の2種類の武器があるらしい。前者は対空機銃的なもので、後者が主砲でしょうか。アポロンは「この国ごと吹き飛ばす」ほどの破壊力があるようなので、オーバーキルな大量破壊兵器に違いありません。

795px-Brueghel-tower-of-babel.jpgイカロスは、過去にも地上を攻撃したことがあるようですが、あの塔のようなものは、見るからに『バベルの塔』ですね。人間が天に届く塔を建設しようとして、神の怒りを買ったという伝説ですが、バベルの塔を破壊したのはイカロスだったということか。

旧約聖書の神様は”怒る神”とも言われ、ソドムとゴモラという都市を「天からの硫黄と火によって滅ぼした」というエピソードもあります。イカロスの元マスターである『新大陸人』は、つまり神様なのでしょうか。だとしたら、イカロスは本来の意味でのエンジェル(天使)なんだな。

ニンフは電子戦用。軍用機の『電子戦機』とは、敵のレーダーを妨害するため機体ですが、ニンフは敵のネットや電子装備に侵入してハッキングする、いわゆるサイバー戦の能力を持っているように見えます。あくまで支援機なので、イカロスと正面から戦っては勝てないでしょう。

イカロスが涙を流したのは、智樹が「人型の兵器は嫌だ」と言っていたのに、自分がまさにそれ、しかも最悪の兵器であることを思い出したからでした。でも記憶が戻っても、イカロスは智樹のそばにいたいと思っているようです。

イカロスの口調は明らかに変わっていて、もうあのボケボケのイカロスは見られないのでしょうか。とても喪失感がありますが、ここから物語は新しいフェイズに入るのでしょう。

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このアニメにシリアスシーンは必要だと思うのです。生徒会の一存 第8話 「嫉妬する生徒会」 の感想。

いきなり何を、という感じですが、シリアスシーンはいらないという意見を多く見るので、僕は必要だと思うし、楽しんでいるということを強調しておきました。

6話と似た雰囲気の、回想シーンがありました。あれはおそらく、生徒会に入る前の出来事なのでしょう。くりむや深夏に励まされたことによって、今の杉崎君がある、ということを表していると思われます。おそらく、知弦や真冬とも似たエピソードがあるのでしょう。

つまり、普段はハーレムとかおちゃらけているけれど、杉崎君にとって4人は恩人とも言える存在なのではないかと。なので杉崎君は、生徒会を楽しい空間にして、それを守るために、心を砕いて努力しています。それを描写しているのがシリアスシーンでしょう。これが、単調になりがちな密室劇に深みを与えていると思うのです。

ただ、確かに唐突感はあるので、もうすこしうまく演出されればいいんだけどな、とは思います。

3話で、杉崎君はリリシアには無反応でした。人気投票で次点を取ったということは、美少女であるはずで、もし彼が「女ならば見境なし」であるならばモーションをかけたはずです。でもそうしなかったのは、「誰でもいい」ではなく「生徒会の4人でなければならない」からで、そこはキッチリしています。

でも今回、エリスのことは子供だと思っていたので、杉崎君は油断してしまいました。彼としては「あくまで子供相手」だったのに、生徒会の女性陣は、子供でもライバルだとみなしてしまったのですね。かくして杉崎君はピンチに陥り、生徒会の人間関係が、危ういバランスで成り立っていることが露呈しました。

それにしても、4人の美少女から嫉妬されるとは羨ましいことではあります。特に真冬がいいですね。普段はふわふわした感じなのに、今回はいつになく真剣で、黒さも醸し出していました。ヤンデレ真冬も見てみたいかも。

今回、コメディもとても良くて、特に杉崎とエリスのからみが良かった。キャラクタの会話だけで飽きさせないのは見事です。パロディが少なめだったせいか、西尾維新っぽいと思いました。

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いくつかのキーワードが出てきましたが、今後ストーリーに関わってくるのでしょうか。とある科学の超電磁砲 第8話 『幻想御手(レベルアッパー)』 の感想です。

まず『パーソナル・リアリティ』ですね。超能力の仕組みを説明するキーワードのようです。”ハイゼンベルグの不確定性原理”については、”禁書目録”でも小萌先生が言及していました。

すべての物質やエネルギーは”量子”から成り立っていますが、量子の世界では常識とは違うことがいろいろ起こります。”シュレディンガーの猫”が、それを説明するのによく使われるたとえ話ですね。

量子力学では、「誰かが観測するまでは、量子の状態は決定しない」という考え方(コペンハーゲン解釈)があります。であれば、箱の中に猫を入れて、「量子が崩壊したら猫が死ぬ仕組み」と一緒に閉じ込めたとしたら、どうなるでしょうか。量子力学的には、観測されるまでは量子は”崩壊した”とも、”崩壊していない”とも言えない、2重の状態だとされます。ということは、箱の中の猫も”死んでいる”と”生きている”の2重の状態にあり、誰かが箱を開けて見た瞬間に、生か死かが確定する、という奇妙なことになります。

しかし、”観測する”というのは人間の主観であり、主観で物理現象が左右されるというのは常識的には変な話です。でも量子の世界でそれがアリだとすれば、箱を開けて中を見たときに、本来なら猫は生きていたとしても、「猫は死んでいる(量子は崩壊する)」と強くイメージして、それが自分の観測だと思い込めば、それが物理現象に影響を与えて、猫は死ぬかもしれません。これがつまり「パーソナル・リアリティ」でしょう。

「手のひらから電撃が出る」と強烈にイメージして、それが自分の観測だと思い込めば、量子の状態がそこで決定して、電撃が実際に出る、というわけです。

さらに「共感覚性」という言葉も出てきました。ある感覚が別の感覚を呼び起こす、という現象で、カキ氷のシロップの話が出ていましたが、これは良いたとえですね。色によって”イチゴ味”と感じている部分もあるのですが、さらに匂いも味に影響を与えています。実際のところ、シロップは果物の匂いがついているだけで、味はどれもほとんど同じなのでした。でも、ちゃんとイチゴやメロンの味がするわけです。

これは突き詰めて考えると、「そもそも感覚ってなんなんだっけ」という問題に行きつきます。五感からの入力によって感覚は生まれるわけですが、明らかにそれだけではなく、経験や本能などさまざまなものの影響を受けています。これは意識のハードプロブレムと言われ、まだ科学的にもよくわかっていない領域です。わかっていないだけに、”超能力に関わっている”というSFネタになるのでしょう。

レベルアッパーは音声ファイルのようですが、聴覚の刺激から、共感覚性によって超能力が高められる、というような原理なのかもしれません。面白いと思います。

佐天が気がかりですね。無能力者であることのコンプレックスが語られていて、レベルアッパーに手を出しかねない伏線が張られています。彼女は”一般人代表”ですが、”被害者代表”にはなって欲しくないな。

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蘇芳とジュライとの心の交流を描くエピソードでしたが、彼女たちの感情が豊かになりつつあるのが印象的でした。DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第7話 「風花に人形は唄う…」 の感想。

特に蘇芳ですね。ペーチャにいたずらしようとしているところなど、年相応の子供の行動で、微笑ましいけれど契約者らしからぬものがありました。契約者は、感情と引き換えに力を得るとされています。蘇芳は普通の契約者とは違うのでしょうか。

一方でターニャは、典型的な感情を失った契約者のようです。「あの夏の日のきらめきを、僕は忘れない」と予告にありましたが、これはOPの海で遊んでいるシーンのことでしょう。蘇芳視点での楽しかった日の回想だと思われますが、あの生き生きしているターニャは切ないものがあります。

結局、「感情」って何なんだろう、という話なんですよね。人間を人間らしくしているのは「感情」であり、感情を失った契約者やドールが人間扱いされないのはそのためです。でも、蘇芳には感情があるようだし、1期のインも次第に感情を出すようになりました。ジュライも感情を出しつつある? 

1期では、「契約者やドールとは何か」ということは、あまり深く掘り下げられませんでした。「そういうものだ」という扱いで。2期では、そのあたりにもう少し突っ込むのかもしれません。だとしたら楽しみです。

ME技術というのも、キーになりそうです。記憶を消去したり、別の記憶を埋め込んだりする技術のようですが、蘇芳の父親はその専門家なので、一般に知られていない技術を持っているのかもしれません。死んだと思っていたのが復活したのも、それと関係あるのでしょう。「ME技術」と「契約者とは何か」が、どこかで繋がるのではと注目しています。

当面は、東京に向けて旅をするというロードムービー展開のようですね。旅によって絆が深まっていく、というのは様式であり、手堅い構成だと言えます。

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この物語における、朱宮君の役割とは。ささめきこと 第7話 『少年少女』 の感想です。

この物語の基調は、純夏と汐のラブストーリーだと思えます。二人のすれ違いを中心に描かれていますから。そこに朱宮君が入って、一応三角関係になっているけれど、純夏は相手にしていないし、汐と朱宮(アケミ)との絡みもあまり描かれないので、登場時のインパクトのわりには、存在感が希薄でした。

で、今回は待望の朱宮回だったわけですが、特に何のフラグも立たずに終わりましたね。純夏が不覚にも朱宮にドキドキするシーンはあったけれど、その場限りのようだし。

てっきり、二人がデートしているところに汐とバッタリ、という展開かと思っていたのですが、そうならないのは、焦らされているということなのかな。思わせぶりに汐を描いて、汐が純夏に依存していることの暗示に留めていました。

いまいち展開が読めないのですが、それは良いことでもあるのでしょう。今後に期待はしています。そもそも『女子部』はどうなったのか。来週は眼鏡っ子のターンで百合展開だそうなので、楽しみにしておきます。

アイドルがオーディションを受けた動機を聞かれると「姉が応募した」「友達の推薦で」とか言うことが多いですが、ホントなのかな。朱宮君の場合は、妹が応募したのは本当のようですが。「お兄ちゃん大好き」な妹なら、兄が余所の女と付き合うのは嫌がりそうだけれど、そういうのではなくて、単に兄に女装させて、その様子を見たいのでしょうね。小学生のくせに変態チックだ。この作品のキャラはもっぱら、性的に倒錯しています。

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とても小さくて、愛おしい世界。君に届け 第7話 『土曜の夜』 の感想です。

単に、友達同士で集まって、ダベっているだけの話なんですよね。アルバムで盛り上がったりとか。それがこんなに楽しいのは、誰でもこれに近い楽しかった経験があって、それと重ね合わせるからでしょう。あの頃は、こんな時間が永遠に続くと考えていたよな、と。

もちろん、大人になれば大人ならではの楽しさがあるけれど、学生の頃のこういう楽しさは、もう味わうことはできないのです。でも、それを追体験できるのはアニメの素晴らしいところでしょう。

爽子と風早君は、とてもとても可愛いですね。この二人には、感情移入するというよりは、傍から応援する友達のような気持ちになります。あやねや千鶴の視点にいますね。

今後また波乱はあるのでしょうけれど、今回は全編、爽子の笑顔で埋められていて、ハッピーな気持ちになりました。

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内容については特筆すべきことが無いので、犬の話でも。真・恋姫†無双 第7話 「陳宮、呂布に拾われるのこと」 感想(?)です。

僕は大の犬好きなのですが、アニメに登場するベスト・オブ・犬は、『アルプスの少女ハイジ』のヨーゼフだと思っています。彼は基本的にやる気がなくて、ハイジが話しかけても相手にしません。たまにペーターの手伝いでヤギを追ったりしますが、あとはダラダラと寝てすごしています。やる気を出すのは、好物のカタツムリを見つけたときくらいで。

でも、役立たずの犬をアルムおんじが飼っているわけもなく、彼は山岳救助犬なんですよ。幾多の遭難者の命を救ってきた、アルプスのセントバーナード犬の血統なのです。ハイジが吹雪の中で遭難したとき、ヨーゼフは敢然と危険な山に挑み、見事にハイジを救出しました。やるときにはやる、プロフェッショナルな姿がとてもカッコよかった記憶があります。『アルプスの犬ヨーゼフ』というタイトルの、スピンアウト作品を作って欲しいくらいです。

以上、スーパー犬タイムでしたが、何が言いたいかというと、今回のエピソードは『フランダースの犬』のパロディというだけではなく、ハイジのヨーゼフも入ってたということです。まぁ、大型犬はたいてい、カタツムリ好きなんですけどね。

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それにしても、例によって新キャラの紹介に終始しています。キャラ紹介は1期でやったので、2期はストーリーが進むのかと期待していたのですが、そうはならないみたいですね。残念ですが、そういう作品なのでしょう。でも1期よりは追加されるキャラが(三国志的に)マイナーなので、より地味な印象になってしまっています。

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このところ椎菜は「その他大勢」扱いだったのですが、それを挽回する待望の椎菜回でした。乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪ 第7話 「入っちゃったかも……」 の感想。

ほぼ全編が椎菜の視点で、裕人のステキっぷりが描かれています。裕人は特にイケメンというわけではないけれど、優しくて家庭的なところが魅力ですね。家族のぬくもりに飢えている椎菜が惹かれるのは無理ないのでしょう。

料理ができる男は、女性にとってポイントが高いそうで。だからというわけでもないのですが、僕はそこそこ料理は練習しましたよ。自分で料理すると、自分の好みの味に作ることができるので、ある程度できるようになると楽しいものです。料理したことない、という方は挑戦してみるのをオススメ。

正直なところ、裕人と春香のイチャイチャ寸止めにはもう飽きてしまったのですが、裕人と椎菜は初々しくてとても良いな。このアニメ、キャラのアップのクオリティが高いので、椎菜の表情の細かい変化が描かれていました。

ラストで春香を強く叩きすぎてしまったのは、無意識のライバル心が出てしまったのでしょうね。今後、ライバルとして二人の間に割ってはいることを期待したいですが、今回で当番は終わりではという予感もあります。

次回は美夏回ですしね。ま、それはそれで楽しみなのですが。1期も美夏回は良かった覚えがあります。

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イカロスの秘密が、薄皮をはぐように明らかになっていく展開。そらのおとしもの 第7話 『電脳少女(トキメキ)の転校生』 の感想です。

「○○○○○○○と怖れられ、シナプスを震撼させたお前がっ!」というニンフのセリフの最初のところが、聞き取れなくて何回も聞きなおしたのですが、どうやら「ウラヌス クイーン」で間違いなさそうです。

ウラヌス(ギリシア語発音ではウーラノス)は『天王星』として知られていますが、元の意味はWikipediaによると、

「ギリシア神話に登場する天空神である。全世界を最初に統べた神々の王とされる。ウーラノスとはギリシア語で 「天」 の意味で、天の神格化である。」

とあります。つまり『ウラヌス クイーン』は『天空の女王』という意味でしょう。

ニンフは、イカロスのことを「アルファ」とも呼んでいますが、これはイカロスが試作機であることを表していると思えます。技術開発で「アルファ版」とは、「ベータ版」よりもさらに前の、一通り機能は入っているけれどQA(品質評価)は済んでいないもの、のことを言うので、似たような意味なのでしょう。

イカロスは試作したものの、破壊力があまりに大きすぎて(オーバーキルで)実戦では使えない兵器、なのかもしれません。そのために、能力を封印(プロテクト)されてしまったと。

ドレイクの式』というものがあります。この宇宙に、人類以外の文明社会が存在する確率を計算する式ですが、これに”L”という係数があり、”技術文明の存続期間”を意味しています。技術がある程度発達すると、それ自体が文明を滅ぼすとしたら、Lは小さな値になり、文明の存在確率が低くなるという理屈です。

今のところ人類は、核戦争で滅びることはなんとか避けていますが、微妙なバランスであるとも言えます。新大陸人(仮称)は、進みすぎた技術によって危機に瀕しているのかもしれません。 「イカロス」という名前が、それを暗喩していると思えます。

ニンフはプロテクトがかかっていないようで、イカロスの反省を元に、多少デチューンされているのかもしれません。だとしたら、イカロスと正面から戦っても勝てないわけで、そのために今は様子を見ているのでしょう。

ニンフは、人間のことをダウナーと呼んでいて、軽蔑的な響きがあります。ニンフのマスターも嫌な奴っぽかったし、新大陸人はやはり地上人を低く見ているようだ。

ニンフも、なにか背負ったものがあるようで、かごの鳥を逃がすことにこだわっていたのが印象的でした。

今回のED曲は、阿久悠・三木たかしコンビということで、前回の筒美京平に続いて、歌謡曲黄金時代の大御所を持ってきたということでしょう。

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