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メルクマール

ここは「レンタルマギカ」 カテゴリの記事です。
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最終回ですが、このアニメの欠点が如実に出てしまいました。 レンタルマギカ 第24話 「アストラル」 のレビューです。

欠点というのは、「戦闘シーンで何が起こっているのかわからない」ことです。 戦闘シーンにはロジックが必要です。味方と敵にそれぞれワザがあり、ワザにはメリットとデメリットがある。双方はそのワザの特性を生かしながら戦って、決着にいたる、という。

初めて見せる必殺ワザで勝つ、というのもアリなのですが、その場合には伏線を引いて、そのワザの存在を納得させておかないと、理不尽に感じてしまうでしょう。 特に味方が勝つ場合は。

で、このアニメなのですが、お互いにワザを出し合うけれど、どういう効果でどう作用するのか、とんと分からないのです。なにやら良くわからないワザを出し合って、なんとなくピンチになったり逆転したりして、いつのまにか決着がついている、という。

原作では、地の文などで説明がされるのかもしれませんが、アニメではほとんど説明が無かったと思えます。「異種魔術格闘戦」というキャッチフレーズにしては、残念なことでした。理屈抜きに映像を楽しめ、ということかもしれませんが。

今回の見所は、穂波役の声優さんの熱演でしょうか。シゴフミ最終回の2役の演技もすごかったし、植田佳奈ウイークでしたね。

しかし、穂波の行動は良く分からないところが多かった。「二人の傷だから」という一言で回心するのは唐突だったし、竜の名前を「アストラル」にしたことで頬を赤らめるのも意味不明。どこかで説明がありましたっけか?

原作付きなので仕方ないでしょうけど、いつきをめぐるラブコメに進展が無いのも、残念ではありましたね。最終回にはラブコメシーンがほとんど無かったし。それがこのアニメの最大の魅力だと思っていたのですが。

最終回なので総評を。キャラクタは魅力的でしたが、ストーリーには特に見るべきものはありませんでした。 原作は人気があるようなので、原作の魅力を伝えきれていないのでしょう。原作をかなりのハイペースで消化したそうなので、詰め込みすぎなのかもしれません。

音楽は良かったと思います。OP/EDが良い曲だし、BGMも戦闘シーンなど印象的でした。最終回の、OPの弾き語りバージョンも良かったですね。

戦闘シーンが減点ポイントなのは、前述の通り。結局、ラブコメしか見所がありませんでした。なので、総合は3点ということで。作品としてのポテンシャルは高かったけれど、構成に難があって凡作になったと思えます。

ストーリー ☆☆___    
キャラクタ ☆☆☆☆_
音楽 ☆☆☆☆_
作画 ☆☆☆__
戦闘シーン ☆☆___
総合 ☆☆☆__

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「そんな質問をした時点で、あなたは滑稽なのです。」 アディの啖呵が痛快でした。レンタルマギカ 第23話 「取り替え児(チェンジリング)」 のレビューです。

今回は、アディとフィンの対話シーンにつきます。 魔女というのは業の深い存在のようで、魔法と引き換えに、自分の全てを捧げているのですね。 なので、今更いつきにささげるものがあるのか?と問いかけるフィンに、痛いところを突かれたアディは怯んでしまいます。

でもアディは、「この心だけは、いつきのものです」と返し、フィンが人を愛したことが無いことを看破しました。ここの流れは良かったし、アディが凛々しくて見惚れましたよ。

ところで、フィンは穂波を愛しているわけではないんですかね? アディの見立てを信じるなら、フィンには悪意も意図も無いそうです。 フィンは、穂波の願いを叶えたいと言っていますが、でもその結果として、アストラルが取り潰しになったり、穂波の身に危険があることについては、あまり頓着していないらしい。

どちらかといえば、穂波は当て馬であって、フィンの興味はいつきにあるのでしょうか。同じグラムサイトを持つ身として。 フィンの目的が何なのか、あるいは本当に目的が無いのか、今のところつかみどころが無くて戸惑いますが、結末に向けて明かされることになるのでしょう。 いよいよ次が最終回。

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クライマックスに向けた準備としてて、ひたすら状況説明の回でした。レンタルマギカ 第22話 「眠れる街」 のレビューです。

コレに限らず、今期アニメはまとめの時期なので、このような説明回が増えており、単体ではあまり面白くないのですよね。必要だから仕方ないのですが。

状況からして、フィンは「龍」の復活を目論んでいて、そのためにいつきや穂波を利用していると取れるのですが、それほど単純な話でも無さそうです。 いずれにしろ、いつきと穂波の過去に関わるストーリーになるのでしょう。

冒頭のいつきとアディは、ちょっとしたサービスシーンでした。ネコを助けようとして木から下りられない、というベタベタな展開には吹いたけれど。

舞台となる「街」はどう見ても横浜ですね。 まーた、”港の見える丘公園”か。昨日も別のアニメで見たような・・・ でも横浜という街に、そのようないわくがあるというのは、ちょっと意外です。というのも、横浜は歴史が浅いですから。 約150年前のペリー来航以前は、人口の少ない寒村でした。湿地や三角州に囲まれた、不便な場所だったからです。でもその不便さが、外国人の隔離にちょうどよいということで、外国人居留地に選ばれたのでした。

「鬼」の話の舞台だった奈良の葛城山は、古くからの土地なので、いかにも鬼が出そうですが、、横浜に「龍」はあまり似合わない気がしています。外国人居留地だったという過去と、関係があるのでしょうか。外国人墓地もありますしね。

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なんという百合。まさかこんな話になろうとは。レンタルマギカ 第21話 「白と黒のドレス」 のレビューです。

いつきとしては、ポルナレフ状態でしょうね。

「魔女っ子ふたりに囲まれてハーレムと思ったらいつのまにか魔女っ子どうしが百合だった」

結婚式に乱入して花嫁を強奪、というのはよくあるドラマですが、花嫁と花婿?を両方強奪するのは珍しい。でもこれをやるなら、結婚式は盛大なもののほうが良かったと思えます。数人しかいない結婚式では、「結婚式をぶちこわした」という盛り上がりに欠けるですよ。

「魔術上の結婚」について、いろいろ説明されてましたが、結局よくわからなかった。いつきもそうみたいだから、仕方ないのでしょう。「好きとか嫌いとか関係ない」と言ってましたが、結婚の儀式で、心の内面を融合させて歓喜を得るのだとしたら、嫌いな同士では難しいんじゃなかろうか。

このところのシリアスな展開が好きだった自分としては、今回は肩透かしで、話のムリっぽいところが目に付いて、あまり楽しめませんでした。せっかく結婚話をやるなら、百合よりは、穂波とアディがいつきを意識するところを、もっと見たかったと思います。ちらっとありましたけど。

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あわただしい感はありましたが、これはこれで面白かったと思います。レンタルマギカ 第20話 「鬼の祭り」 のレビューです。

結局のところ、祭りにおける みかん の役割は、それほど致命的なものでは無かったのですね。むしろ祖母が みかん のことを考えてのものであったと。でも”人柱”という語感と、祖母のキツい態度によって、視聴者も含めてみんなミスリードさせられていたわけだ。

つまり、祖母の言い方が悪いのが原因であり、もっとちゃんと説明していれば、みかんが家を飛び出すこともなく、儀式もすんなりうまく行っただろうに。 まぁ、世の中そういうものであり、たいていのドラマは誤解から生まれるとは言えます。

でも、そのおかげで、鬼は退治され、みかんはアストラルの一員となれたので、結果オーライでありました。

戦闘シーンは、例によって枚数は多くないけれど、雰囲気があったと思います。穂波がホウキの上に立ち上がって呪文を唱えるシーンや、アディの登場シーンが凛々しくて、このアニメの魅力はこれだなぁと思えますよ。

戦闘のロジックがいつもわかりにくいのだけれど、今回は、鬼の角を折らなければならないということが事前に説明されていたので、比較的、納得できる展開でした。

残念なのは、辰巳の活躍シーンがほとんど無かったことですね。何のために出てきたんだか。かおりと恋仲らしいけれど、ほとんど説明が無いので、ラストの抱擁は唐突な感じがしました。つまり尺が足りなかったということなのでしょう。

スタッフロールに田中理恵さんがクレジットされているのに気づいて、どこで出ていたんだろうと思ったら、みかんとかおりの母親の役ですか。ほとんど「かおり?」しか台詞が無いが・・・ しかしこの3人はよく似ていて、Sみかん・Mみかん・Lみかん という感じでした。 みかんが食いたくなってきた・・・

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みかん回かと思っていたら、ババァ回でしたか。お年寄りは大切に。レンタルマギカ 第19話 「巫女の故郷」 のレビューです。

みかんの姉の名前は”かおり”。てっきり”ゆず”とか”りんご”とかと思っていましたが。でもかおりの巫女服は秀逸なデザインでした。胸のところのワッカが良いですな。

かおり

名前といえば、葛城という苗字はそれらしいと思いました。奈良時代からの豪族の名前で、日本の最古の歴史に関わっている家ですから。栗本薫の小説、魔界水滸伝にも”葛城家”が登場して、重要な役をしていました。怪しげな儀式によって力を保っているという設定も、魔界水滸伝と同様なので、多少影響を受けているのかもしれないな。

展開がかなり早いと感じましたが、SERA@らくblog さんによれば、この葛城家のエピソードは原作2巻分に相当するそうです。そりゃ早足になるよな。でもスピーディーなのも悪くないし、面白そうな展開なので、次回も楽しみです。

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サブタイトルからしてアディ回かとワクワクしていたら、肩すかしだったけれど・・・ レンタルマギカ 第18話 「ソロモンの絆」のレビューです。

17話と同じ時系列での別視点なんですね。メインキャラはほとんど登場せず、隻蓮とダフネという、僕としてはあまり思い入れのないサブキャラが活躍する回であり、ツマラナイなと思っていたのですが、

ラスト数分で、印象ががらっと変わりました。いい話じゃん。「魔人には代償を払わなければならない」という前回出てきた話が、ここに関わってくるわけですね。ダフネは魔人に髪と目の色(つまり色素?)を捧げて、そのことをコンプレックスに感じていたけれど、アディに綺麗だと言われて救われたと。 その言葉の裏側にある、アディの本質を見抜く力と性質の良さを感じて、この子ならば遣えていけると感じたのでしょう。

そこで冒頭のシーンを見直してみたのですが、アディに出会ったとき、最初は日陰でくすんだ感じだったダフネの髪が、アディの言葉とともに陽が差して、キラキラと輝いているのですね。いい演出だと思います。

隻蓮も、暑苦しい体育会系キャラだと思っていたら、飄々としたいい味が出ていました。メインキャラが出ないのはさびしかったけれど、サブキャラの魅力を描いて物語に深みを与える、いい回だったと思います。

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こりゃ、原作を読むべきなのか? レンタルマギカ 第17話 「魔神の反乱」の感想です。

このアニメの、魔法シーンの雰囲気はとても良いと思うんですよね。動画枚数が多いわけじゃないけれど、効果の使い方がうまいのでしょう。今回もなかなかの迫力でした。

ただ、ストーリーにはイマイチついていけてません。説明不足なのか、単にご都合主義なのか決めかねているのですが、唐突に「独自の魔法思想を持ち込んだから召還失敗した」とか「血を流し込んでパスを通した」とか「パスが直接結ばれた今なら、あの魔法円で契約が成立するはず」とか説明されて、「え?え?そうなんですか??」と戸惑っているうちに話が終わっているんですね。

この物語における、魔法のルールや体系がわかっていれば、理解できるのでしょうか。原作を読めってことなのかなぁ。

まぁ、そんなこと考えずに、雰囲気を楽しむものなのかもしれませんけど。今回はアディが可愛かったし、それはそれで。でも穂波のツッコミが無いのはさびしいな。

ところで、黒羽のメイド服は先週で終わりですか?
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一見意味が無さそうな、張り合いのない特訓。でも、いざというときに特訓の成果が発動して・・・という、少年漫画っぽい展開でしたね。嫌いじゃないです。レンタルマギカ 第16話 「赤い槍」 の感想です。

いつきのグラムサイトは強力だけれど、使うと身を削ってしまう禁断の必殺技でした。今回の修行で、グラムサイトを開放しなくても、うまくコントロールして力を引き出す技を身につけたのでしょうか。

新キャラの紹介をしつつ、うまくまとめた良回でした。ほなみとアディと掛け合いが無かったのが寂しかったけれど、次はアディ回のようなので満喫できるのかな。

というか最近、黒羽とフラグ立ってませんか。幽霊という設定以外、あまり特徴のないキャラだけど、前回の水着と今回のメイド服で、僕の中の評価は急上昇中であり、いつきもそうに違いない。ほなみとアディが争っている間に、のほほんとしている黒羽に漁夫の利をさらわれる、という展開だと面白いな。


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ただの水着回かと思ったら、意外にも話が面白かったんですよ。レンタルマギカ 第15話 「人魚の伝説」 の感想です。

けっこう複雑な話なんですよね。整理すると、こんな感じでしょうか。


・漂流していた船魂を祠に戻したことがきっかけで、”不思議な時空”に飛ばされる
・その時空で、人魚を食った男に会う
・人魚が襲ってくるが、必要な船魂(娘が作った)を男は捨ててしまっていた
・黒羽が、娘の”思いの力”を借りて、船魂を具現化させる
・男が船魂を海に投げると、人魚が滅ぼされて不思議な時空が解けた
・いつきと黒羽が元の世界に戻ると、浜辺に船魂が
・それをきっかけに、祠の縁(えにし)の人が現れた

つまり、”不思議な時空”で男を助けたことによって、歴史が書き換わったのでしょうね。助ける前の歴史では、祠は打ち捨てられて人魚の怨念だけが溜まっており、船魂は無為に海を漂っていたのでしょう。

新しい歴史では、男は妻のもとに戻り、子を授かり、その子孫が祠を守っていたのでしょう。船魂も、使命を果たして海を漂っていたので、笑っていたのでしょう。

人魚伝説をうまくアレンジして、爽やかなハッピーエンドなのが良かったと思います。ちょっと残念なのは、いつきがこれといって働かなかったことですが、そのぶん黒羽大活躍でありました。水着も黒羽が一番だったし。

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前期から見てますが初感想。このアニメ、ストーリーはもうひとつな印象なんですよね。いろんな魔術がごちゃまぜに存在する世界、という設定は面白いと思うけれど、戦闘シーンになっても”どういう制約があって、どうやれば勝てる”というルールが分からないので盛り上がらないのです。小説のほうは、もっとちゃんとした説明があるのかもしれないけれど、未読なので不明。

”グラムサイト”という必殺技があるが、”なるべく使ってはいけない”という設定があるので、グラムサイトで勝っても後味が良くないように感じるのは、自分だけでしょうか。

やっぱこの作品の最大の魅力は、アディとホナミのツンデレ合戦なのでしょう。あの二人の掛け合いと、主人公の振り回されっぷりは、確かにとても面白い。そのために見続けてきたと言えます。

で14話なんですが、今回はその2人はほとんど出番がないのです。ならばつまらなかったかと言えば、意外なほど面白かった。猫屋敷さんの目が初めて”カッ”と見開かれたシーンがカッコよかったし、社長が社長らしく凛としたところを見せたのが良かったですね。敵役のイスルギ君もいいところ見せたし。今回は男祭りだったか。

イスルギといえば、最近お気に入りのtrue tearsのイスルギ ノエを思わせますが、考えてみればイスルギ(石動)って、神社の神主さんあたりにふさわしい名前ですね。ノエにもそういう設定があったりするのかな。

話が逸れました。このアニメ、原作のラノベは13巻も出てるようですが、アニメではアディもしくはホナミとそれなりに進展するんですかね。決着をつけないまでも、多少は進展してほしいと思うのですが。
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