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グイン・サーガ全体としてはまだほんの序盤ですが、それなりにまとめた最終回でした。グイン・サーガ 第26話 「旅立ち」 の感想。

一緒に冒険の旅をしてきたグインとイシュトバーンと双子が、それぞれ違う道を歩き始めた、というところで完でした。区切りとしてはちょうどよいところだと思えます。

原作では、グインとイシュトバーンが決別する前に、二人+αであちこち放浪するストーリーがあります。大部分は外伝なんですけどね。でもそこは、ばっさり切り捨てたようで、あの別れ方をしたということは、2期でもやらないつもりなのでしょう。そのあたりが気になる方は、外伝の『イリスの石』と『氷雪の女王』を読むことをオススメします。この2冊はかなり面白いですしね。イシュトバーンがけっこう面白いやつであることがわかりますよ。

このアニメ、原作未読の方が楽しめたでしょうか? 登場人物が多く、広く薄く描写した感じなので、グイン・サーガの特徴であるキャラクタの魅力が伝わりにくかったかもしれません。グインの存在感はありましたが。イシュトバーンやマリウスはいまいちだったような。

原作既読者の自分としては、グインサーガの世界が重厚に描写されて、それだけでも楽しめるものでした。グインはイメージ通りでカッコよかったですし。ただ、実のところ、僕は原作もこのあたりのストーリーはそれほど好きじゃないのです。大昔に1回読んだだけで、その後読み返した覚えが無いですし。

面白くなるのは実はここからで、この後に繋がるはずの『ケイロニア編』はシリーズでも屈指の面白さなんですよ。グイン君の立身出世物語と、宮廷陰謀物&ラブストーリーが織り成す派手な展開です。スケールが大きいここまでの話と違って、ケイロニアを中心に人間関係が濃密に描かれることもあり、かなりアニメ向きだと思うんですよね。だから2期をぜひお願いしたいのです。2期をやってこそ、アニメ化した意味がある、と思うくらいで。

ともあれ、今回アニメ化されたことは大きな一歩ですし、始まったのが栗本薫さんがご存命のうちでよかったと思っています。

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ストーリーはいまいち釈然としないけれど、最終回らしい勢いはあったかと。よくわかる現代魔法 第12話(最終回)「TMTOWTDI」 の感想です。

美鎖が世界中のコンピュータを使ってジギタリスに対抗したり、時間停止のコードを打ち破るあたりは熱かったですね。いいクライマックスでした。

ただ、彼女がやりたかったことはいまいち謎です。自分が死ぬことで、ジギタリスを自分に憑依させ、そのまま異世界に葬り去る作戦だったんですよね? でも結局、彼女は死なず、ジギタリスは弓子に憑依してしまいました。ここまでは計算違いということでいいのかな。

なので弓子を異世界に送らなければならないわけで、本人もそう言っていましたが、それは本意ではないはずと、嘉穂から突っ込まれていました。ではどうするつもりだったのか。

結果は、こよみの熱意でジギタリスが回心したわけですが、これこそが美鎖の狙いということなんですかね。そのためにこよみを秋葉原に呼び寄せたと。もうひとつはっきりしませんでしたが、そう解釈するしか無い気がします。

久しぶりに感想を書くので、今更感はありますが、ホアンの目的について言及しておきます。ホアンが魔女のライブラリを手に入れる目的は、それを世界に知らしめることで、魔法をすべての人のものにすること、でした。これは、フリー・ソフトウエア思想に似ていて、まさにそれを意識しているのでしょう。

「フリー・ソフトウエア」は、リチャード・ストールマンというスーパープログラマが提唱したもので、ソフトウエアのコードは万人に公開されて、誰もがそれを自由に活用できるようにするべき、という考え方です。

これの反対の概念が、「プロプライエタリ・ソフトウエア」ですね。コードは原則として非公開で、改変や再利用は認めないものです。

フリー・ソフトウエアは、知識を共有することにより、ソフトウエアの進化をうながす面があります。しかし、公開されて自由に使えるということは、商売にならないということであり、個人が趣味で作ったものが大半なので、企業がお金をかけて作ったプロプライエタリ・ソフトウエアにはかなわない面もあります。一長一短なんですね。OSで言えば、前者がLinuxで後者がWindowsです。

ホアンと美鎖の衝突は、この「フリー・ソフトウエア」と「プロプライエタリ・ソフトウエア」の対立を模していて、興味深いと思ったのでした。

ただ、肝心の、現代魔法の仕組みや限界を生かしたエピソードを期待していたのですが、あまり無かったのが残念ですね。せっかく面白そうな舞台装置なのに、うまく生かされていない感があります。おそらく原作ではもっと何かあると思えるのですが、アニメでは伝わりにくいからとカットされているのかもしれません。

また、展開がいまいちワンパターンであり、敵に襲われて、弓子が剣の魔法で戦い、こよみがタライに変換して決着、というパターンに終始していました。せめて魔法はもっとバリエーションが見たかったですが、もしかして弓子は剣のコードしか使えないでしょうか。だとしたら、あまりこよみのことを馬鹿にできませんね。

ともあれ、全体的な雰囲気や作画は好みで、特にキャラ同士の掛け合いが好きでした。お約束のタライ落ちも笑えた。だから毎週楽しみに観てはいたのですが、もうちょっと何かあればなぁと、惜しい作品でありました。

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物語の二つの軸が交差した、うまくまとめた最終回ではありました。CANAAN 第13話 『キボウノチ』 の感想です。

二つの軸とは、一つは「アルファルドとカナンの確執」で、もう一つは「マリアとカナンの絆」でしょう。

前者については、説明不足の感はあります。アルファルドはシャムを信奉していたのに、自分で殺してしまいました。そしてその後はひたすら、シャムの亡霊に縛られて生きています。なぜそこまでシャムに執着するのかについて、もっと描写されていれば、説得力が増したのではと思えますね。アルファルドの過去話を1話使ってやっても良かったのでは。

自分流に解釈するなら、アルファルドがシャムを殺した理由は、カナンという「超人」を生み出したことに「絶望」したシャムへの失望と、いっそ安らかな死を与えたいという相反した気持ちからでしょう。

前回も書きましたが、完璧な兵士であろうとしたシャムは、カナンという化け物を見て、自分の人生が否定されたと感じ、絶望していたのだと思うのですね。その思いがカナンには「茶色」に見えたのでしょう。だからアルファルドにとってカナンは、”恋敵”であると同時に、シャムの死に責任がある”敵(カタキ)”だと言えます。

でも、大切なシャムを自分で殺したことも、また事実であり、自分こそがシャムの敵(カタキ)でもあるわけです。この矛盾した現実に、アルファルドの心は引き裂かれて、ある種”狂って”しまい、それが一連の行動(ウーアウイルスでカナンのコピーを作ろうとしたり、テロ組織を作ったり、カナンを追い詰めたり)を引き起こしたのだと考えます。どうしようもない過去をなんとかしたいと足掻いているので、無茶苦茶な行動になるのも仕方ないのでしょう。

そんなアルファルドがカナンには、シャムと同様に、絶望にとらわれている「茶色」に見えました。カナンがアルファルドを助けようとしたのは、”あの日”のシャムと重ね合わせたからでしょう。

もう一方の軸である「カナンとマリアの絆」については、綺麗に決着したように思います。当初の二人はお互いのことを自分の「光」だとみなしていて、つまり相互に依存していました。でも最後に、カナンはマリアのことを、「光ではなく友達」だと言いました。寄りかかる(依存する)関係から、寄り添う関係に昇華したのでしょう。

依存している時は、二人は近くにいたいと願ったけれど、それはお互いのためになりませんでした。カナンの側にいるとマリアに危険が及ぶし、マリアが危険になるとそれを守るためにカナンが危険を冒すことになります。なので二人は、離れて生きるけれど、心は寄り添う、という道を選びました。切ない結末ですね。

そしてこの2つの軸が、最後に交わったのでしょう。過去にしばられたアルファルドと、前を見ているカナン。カナンがそうなれたのはマリアのおかげで、アルファルドにはマリアが居なかった。そのことに決定的な敗北を感じたアルファルドは、カナンへの敵意を失って、自ら死を選んだ、と解釈しています。

まぁ、このようにいろいろ自分流で解釈させるのが、制作者の意図なのかもしれません。考えてみれば(同じ制作会社の作品である)true tearsも、あまり説明せずに視聴者の想像にゆだねる作品でした。物語の雰囲気は違いますが、考え方は近いのかも。

エピローグは綺麗に締めたのではないでしょうか。まさかのカミングズ登場とか、「いいケツしてたなー」とか、「あれ、私のだ」とか、一つ一つのシーンが印象的で、余韻がありました。

 

全体としてですが、正直、中盤までの話が広がっていくところが一番面白かったですね。大規模テロと大国との争いに、カナンやマリアが巻き込まれるという、大作映画のような雰囲気にワクワクしたのですが、その後はアルファルドとカナンの私闘になってしまい、尻すぼみ感は否めませんでした。大きく広げただけにですね。まぁ、ありがちなんですけれど。

でも雰囲気はとても好きだし、楽しめた作品ではありました。想像するに、原作ゲームがあって、その後日談のストーリーを作るというのはとても難しいことなのでしょう。人物設定や過去の事実は決まっていて動かせないんですから。そうした制約の中で、精一杯がんばったのではないでしょうか。

でも例えば、完全オリジナルストーリーならばもっと面白かったのかも、と思ってしまいますね。true tearsはほぼオリジナル(タイトル名を借りただけ)だったわけで、オリジナルを作る力はあるんですよ。なのでこちらスタッフの次の作品は、オリジナルを期待したいところです。

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ツンデレとは何か、について深遠なことを考えてしまったりしなかったり。化物語 第12話 『つばさキャット 其ノ貮』 の感想です。

いわゆるツンデレキャラとは、キャラの不器用さを愛でるものの一形態、と僕は定義してしまいます。主人公のことが好きなのに、それを不器用にしか表現できない様に萌えるという。ということは、いかに不器用かを演出することがキモになるでしょう。

ひたぎは常に主導権を握っていて、自信ありげな態度だけれど、やっていることはとてもぎこちないんですよね。お弁当を広げて「あーん」とやってみたり、初デートが父親同伴だったり。阿良々木君は嫌がらせだと解釈しましたが・・・

そして、ラストの星見のシーンです。自分があげられるものはこれで全部、とカードをすべてオープンにするのは、恋愛の駆け引きもなにもなく、単に不器用なやりかたでしょう。さらには、「不幸だったけど、そのことで阿良々木君の気を引けたのならばむしろ良かった」と自分を貶めてまで惚れていることを伝えるという。ここだけ見たら、引いてしまうほどに愚直な告白なのですが。

でもそれによって、視聴者(読者)は気づかされるわけです。ひたぎの毒舌も、強引さも、嫌がらせ(に見える行為)も、すべて不器用さゆえだったのだな、と。阿良々木君のことが好きでたまらないのに、それをすごく不器用に表現していたのだと気づいて、まぁ、つまり、萌えずにはいられないのですよ。見事なツンデレではないでしょうか。

基本的に原作に忠実に映像化されているのですが、いくつかのシーンで、ひたぎが頬を染めているように見えたのが印象的で、アニメ独自の解釈だと思いました。デートに誘うところとか、キスしましょうと言うところとか。外見は冷静だけど、内心は実はドキドキしてるんだろうなと想像できて、いっそう萌えましたよ?

不満があるとすれば、キスシーンが描かれなかったことです。原作でも阿良々木君のモノローグで終わって、キスそのものは描写されないので、アニメで描写されるか五分五分だと思っていたのですが、結構楽しみにはしていました。でもまぁ、あの終わり方が余韻があって正解なのかもしれないな。アニメとしては描写したほうが盛り上がったでしょうけれど、原作を尊重したと解釈します。

とりあえず一区切りということで、綺麗な終わり方だったのではないでしょうか。原作既読者であれば、最初にED曲を聴いた段階で、この構成は予想できたりしますね。もちろん、つばさキャットの最後までやってくれるのがベストではあります。フィナーレにふさわしく、全キャラが登場しますから。でもそれは構成上不可能だったわけで、次善としてこの終わり方はアリでしょう。

まずは残りの3話の配信を待ちたいですが、さらに、原作は前日談も後日談もありますから、2期でやって頂けることを祈っています。もちろんシャフト×新房監督で。ついでに戯言シリーズのアニメ化もどうですか。
僕は西尾維新は以前から大好きで、なぜこの人の作品はアニメ化されないのだろうと不思議に思いつつも、まぁ独特だから難しいのかなとも思っていましたが、今回、見事にアニメ化できることが証明されて、それが何より嬉しいのです。この作品はかなり人気のようなので、今後の展開に期待したいと思います。僕もDVD買いますんで。

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ラストで小梅がセーラー服を着ていたのが、とても憎い演出で、作品のテーマを表していました。大正野球娘。 第12話(最終回) 『土と埃にまみれます』 の感想です。

この作品、単なる野球モノではないと思うのです。以前の感想でも書きましたが、大正時代は女性の地位は低く、選挙権さえもありませんでした。その状況を変えようという動き(大正デモクラシー)が起こった時代でもあり、それに対する反動もあったでしょう。そういう時代背景で、女学生が野球をすることにはさまざまな障害があるはずで、それらを乗り越えていくのが、この物語の大きなテーマでした。

乗り越える原動力となったのは、彼女たちの『がんばり』ですね。スポーツを見て感動するのは、選手たちが積み重ねてきた膨大な努力に共感するからです。櫻花會は最初はへっぽこだったけれど、努力することで男子と遜色無いプレイができるようになり、女子でも『土と埃にまみれて』がんばれることを証明しました。それが朝香中の選手にも伝わり、認められたことで、試合には負けたけれど成功だったと言えます。晶子も岩崎君に認めさせるという、当面の目的を果たしたようです。

またそれは、小梅の親父さんにも伝わったのでしょう。彼は典型的な明治男で、女は家庭を守るべきという古典的な価値観に固まっていたはずですが、がんばる小梅の姿を見て考えが変わったのだと思われます。1話では小梅がセーラー服を着ることにも反対していましたが、ラストシーンで着ていたのは、親父さんが小梅を一人の人間として認めたことを暗示しているのでしょう。

野球シーンのほうも、王道の展開ですが、テンポが良く、一通りのキャラに見せ場を作って良かったと思います。全体に丁寧で安心して見られる作りの作品でした。

1クールで終わってしまうのが残念ですが、原作ストックが少ないようなので仕方ないのでしょうね。彼女たちが、女性にとって難しい時代の中でどうがんばっていくのか、もっと見てみたいと思いましたが。

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天文部という地味な部活を題材にしているので、ゴリっと盛り上げる要素には欠けるのですが、『星空ループ』をテーマにきれいにまとめました。宙のまにまに 第12話(最終回) 「星空ループ」  の感想です。

ちょうど1年間の出来事を描いたのがミソですね。星空が巡ると、季節が一回りして、新しい一年が始まる。最初は無理やり引きずり込まれた朔君だったけど、この1年で天文の魅力を理解して、次の1年間の星は違って見えることでしょう。部活のメンバーが代替わりしたように、繰り返すけれど変わっていくのですね。

ラブストーリーの進展が無かったのは残念でしたが、原作が続いているので仕方ないでしょう。最後に姫ちゃんの可愛いところが見られたので良かったかなと。

部長は進展してましたけどね。ここへきて部長をプッシュしたのは、天文部が代替わりすることを印象付けるためもあるのでしょう。

全体として、天文部を舞台にした部活アニメとして、よくまとまった佳作だったと思えます。キャラが立っていたし、要所の天文イベントが綺麗でした。コメディのノリが最初は合わないなと思っていたのですが、だんだん慣れてきましたし。珍しいテーマに挑戦したアニメとして、記憶に残ることでしょう。

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ずっと謎だったアルファルドの目的ですが、つまりはカタキ討ちということでいいのかな。CANAAN 第12話 『忌殺劣者』 の感想です。

アルファルドの行動原理の中心にあるのは”シャムへのこだわり”のようですね。シャムを信奉して、認められたかった。だからシャムに『超人』とまで言われて特別視されたカナンは憎い存在でしょう。でも、それだけではないと思えます。

『超人』と『極限』の話は興味深い。戦士としての能力を完璧にマスターしたものが『極限』だとすれば、持って生まれた力によって、それを軽々と超えてしまう能力を発揮するのが『超人』でしょう。そして、『極限』の戦士から見て、『超人』はすなわち『絶望』なのでしょう。どんなに自らを鍛えても、戦場で超人には勝てないのだから。

これは想像ですが、極限の戦士であることに人生を捧げてきたシャムは、『超人』のカナンを見て、絶望して生きる気力を失ったのではないかなと。アルファルドにあっさり殺されたのはそのせいで、だからアルファルドは自分が殺したにもかかわらず、カナンに「おまえがいなければシャムは死ななかった」と執拗に言うのではないか。

だとしたら、シャムを信奉するアルファルドにとって、カナンを倒すことはシャムのためのカタキ討ちなのでしょう。ただしそれは、超人として覚醒したカナンを倒すことで成り立つものなので、あの手この手でカナンを覚醒させようとしているのでしょう。今回のマリアの災難もそのためですね。

カナンたちを列車に乗せ、銃声と死体でシャムが死んだときと似た状況を作り出したのは、アルファルドの脚本演出なのでしょう。カナンにシャムのことを思い出させ、カタキ討ちの効果を上げることが目的でしょうか。 実際、”こうかはばつぐん”で、カナンはシャムの幻影を見てしまいました。

列車アクションは定番ですが、やはり盛り上がりますね。ただ、”限られた空間でのアクション”は魅せてくれましたが、列車ならではのスピード感のあるシーンはありませんでした。それは次回にお預けでしょうか。

アルファルドのしゃべりが長いのが、ちょっとテンポを悪くしていた感があります。最終回に向けての尺調整でしょうか。ということは最終回は、列車アクションの結末と、まとめの後日談で締めるのかな。渾身の最終回を期待しています。

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怪異は原因ではなく結果である、ということなのでしょう。化物語 第11話 「つばさキャット 其ノ壹」の感想です。

考えてみれば、撫子を除いて、怪異に遭った人はみな、自分自身の心の弱さが原因なのですよね。怪異はたまたまそこにあっただけで、何事もなければ通り過ぎていたはず。

羽川さんの家庭環境は、なかなかヘビーな話ですよね。全国模試で一位を取るほどの秀才という設定なのですが、彼女が秀才なのは勉強に逃避しているせいかもしれません。

それでも、せいぜい阿良々木君に愚痴を言う程度で耐えていたのに、実際には相当なストレスがかかっていて、そこに怪異が入り込んで化け猫になってしまった。それは一旦は解決したはずなのだけれど、また再発しそうなのは、新たなストレスが発生したのでしょうか。

普段がまじめなだけに、黒化したときのギャップがいいですね。あの服は下着なのかな? このシーン、原作では阿良々木君がモノローグでサラッと触れただけなので、この描写はアニメ版サービスなのでしょう。通常の羽川さんとは真逆の妖しい雰囲気でした。たしかに堀江由衣さんはハマってます。

撫子は、原作(本編)では地味な女の子という印象だったのですが、アニメでは可愛く描かれていますね。OPも可愛かったのでファンが増えそうです。

原作では「長い前髪で目が隠れている」という設定なのですが、アニメでは普通に見えています。そのため、阿良々木君が撫子の前髪に手を伸ばすシーンの意味がわかりにくかったかもしれません。前髪は鉄壁のガードなのにスカートのガードは薄かった、というオチなのです。

でも目が見えているおかげで、撫子がときおり見せる視線がいい感じです。原作ではそれについて一切触れていないのですが(一人称なので主人公が気づいていないことは描写されないわけで)、なるほど撫子はこのころからこうだったのだなぁと思います。

この作品、原作を省略しつつも、ほぼそのままのなぞっているのですが、今回は順番を変えてきました。ゴールデンウイークの回想が2回ありましたが、本来は両方とももっと後なんですよね。それをここに持ってきたのはなぜか。

たぶん、『テレビ版最終回』を、あのエピソードで締めるためなのでしょう。だとすれば、なるほど、綺麗にまとまりそうなので楽しみです。

でもそれだと、羽川さんの件は放置なので、それはネット配信でということになりますね。その話は最初からあったものの、まだ詳細がわからないので、気になるところではあります。

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このところ面白くないなと思えて感想もサボっていたのですが、最終回はなかなか面白かった。シャングリ・ラ 第24話 「理想郷土」 の感想です。

國子は卑弥呼のクローンだとか、メデューサは『核の冬』を起こそうとしていたとか、そういう種明かしが面白かったし、アクションも(やや呆気なさはあるが)なかなか良くて、勢いで押し切ったのではないでしょうか。伏線もほぼ回収して、主要人物それぞれに見せ場を作りました。ミーコのシーンが特に良いですね。オカマの母性愛は広大無辺。

最終回が良かっただけに、ここに至る過程が残念に思えます。この作品の欠点は、國子の行動が行き当たりばったりで、目的がはっきりしないことにあるでしょう。ドラマというのは、まず主人公の目的があり、その過程に障害が必要です。そうして視聴者は、主人公がいかにして障害を乗り越えるのかを、感情移入しつつ見守ることができるわけで。でも主人公の目的がわからず、ただピンボールの玉のように跳ね回るだけでは、視聴者としては置いてきぼり感が否めないでしょう。

僭越ながら、僕がもし作者であれば、國子の目的として『アトラスをぶっ壊す』を早めに掲げて、それに向けたドラマを描きますね。子供を人柱にするなどオカルトに頼るアトラスは、決して人を幸せにはしないので、ぶっ壊してやりなおすべきだ、という。立派な大義名分であり、巨大なアトラスに立ち向かう展開は燃えるのではないでしょうか。

結局のところ、涼子=ゼウス=卑弥呼の亡霊 の目的は、アトラスに人を集め、それを殺して巨大な人柱を作ることだったのでしょうか。凪子とタルシャンはそれにまんまと利用されたということなのかな。あの二人はもっと反省するべきですネ。

ともあれ、炭素経済とか、密林化した東京とか、バベルの塔に見立てた巨大建造物とか舞台装置は面白くて、ファンタジーSFとしてなかなか楽しめるものでした。原作を読んでみてもいいかもと思いましたよ。

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彼女添(シーソー)というサブタイトルは、かなり無理無理だなぁと予告を見たときには思ったのですが、今では内容にはとても合っていたと思えます。CANAAN 第10話 『彼女添』 の感想です。

彼女(シー)はリャン・チーであり、ハッコーでしょう。彼女たちはそれぞれの愛を貫きました。サンタナやカミングズと共に、悲劇的な結末ではあるけれど、あれはあれで幸せだったのではと思えます。

また、彼女(シー)はアルファルドでもあるでしょう。彼女がボナーを研究して共感覚者を生み出そうとしていたのは、カナンに対する執着があったのでしょうね。「べ、べつにカナンの姿に似せたわけじゃないんだからねっ」と言っていましたが、それはツンデレなのだと思いました。
でもアルファルドはその執着を振り切り、ファクトリーでの研究をやめて、データを夏目に託しました。夏目たちがボナーを完成させて、ボナーが軍事利用されるようになれば、その対抗手段を持ってる蛇の価値も上がるという計算でしょう。

夏目もまた、今回の主役でした。結局、一連のことの脚本・演出は夏目だったんですよね。リャン・チーやカミングズとつながっていて蛇を操り、サンタナやカナンにはそれと対抗させて、マッチポンプでバランスを取っていたらしい。その目的は、ボナーの情報を得ることでしょう。

「ラングレーが犯した大統領命令12333のスキャンダル」と言ってましたが、大統領命令12333とは、CIAなどの諜報機関が暗殺をしてはならないという法律です。これは、CIAによるフラワーガーデン作戦のことを言っているのでしょうか? その後、CIAは蛇を制御できなくなったのだけれど、夏目はリャンを通じて、ある程度制御することに成功していたらしい。リャンがアルファルドから離れても、ヘリを持ち出したりなど活動できていたのは夏目の支援があったからでしょうね。最終的には切捨てられたからですが。

そういえば、リャンがカナンを襲撃したときに使っていたヘリは『NH90』という最新鋭機でした。これは欧州で開発されたもので、米軍も中国軍も使っていないので、なぜこの機種なのか不思議だったのですが、自衛隊が採用するかもという話があるので、自衛隊の調達ルートから蛇に流れたという設定なのかもしれません。

そんなわけで、設定はいろいろわかってきて、登場人物が減ったこともありスッキリ?してきましたが、アルファルドの考えていることの全貌はまだわからないですね。あと2話で、それについてやるのでしょう。

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誰彼かまわず助けようとする、阿良々木君の優しさと脆さを描くための回でした。化物語 第10話 『なでこスネイク 其ノ貮』 の感想です。

16分あたりからの忍野のセリフが、二重の意味を持っているのがミソですね。阿良々木君は、忍野の言葉を「それほど親密でもない撫子にお節介を焼くことの忠告」と受け取りましたが、実は忍野は『二匹目の蛇』のことを予想しており、そのことを遠まわしに教えていたと考えられます。

「人を呪わば穴二つ」。 阿良々木君、繰り返しになるけど、この言葉をよく覚えて、この言葉の意味も良く考えておいてね。

ヒントだけ与えて答えを言わなかったのは、忍野はいつか町を去ることになるので、なるべく阿良々木君に自分で考えて、自分で解決してほしかったからでしょう。

お守りは1個だけなので、蛇は1匹しか退治できず、余った方が阿良々木に襲ってきて、最終的には呪いの主のところに帰っていったわけですが、お守りを2個持たせなかったのは、こういうケースでの教訓を与えたかったからだと思えます。忍野の超人ぶりが印象付けられるエピソードでもあり、こういう「すべてをわきまえた人物」の存在は、ドラマに安定感を与えるので好きですね。

そのあたりの描写をじっくりやったので、キャラの掛け合いは少なめでしたが、今回は仕方ないでしょう。”つばさキャット”は話数をたっぷり使うようなので(そのせいで地上波では全話放送できなくなったけど)、コメディ成分は補充されることと思います。

怪異シーンの描写には期待していたのですが、動きに乏しく、演出なのか手抜きなのか判断に困るモノでした。こちらのブログはスタッフの方だと思うのですが、『スケジュールは超ヤバイ』とのことで、ラストスパートなのでがんばって頂きたいです。

撫子バージョンのOPは、とてもいいですね。絵も曲もいい。花澤香菜さんの歌も、柔らかい声で曲にぴったりです。いや、実はラップは『狂乱家族日記』の次回予告で聞いたことがあって、上手くなくても可愛くて許せるものでしたが、これは素直に上手いなと。その予告をニコニコ動画で探してみたら見つけました。4分30秒あたりで聞けます。 → 【狂乱家族日記】さっぱりの次回予告集

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ホロとロレンスの関係に微妙な変化が? 狼と香辛料II 第10話 「狼と孤独な微笑み」 の感想です。

以前は、ホロがロレンスをからかって、ロレンスはそれに振り回されるという力関係でしたが、最近はホロはロレンスをからかうにしても、どこか探りながらで、言い負けるシーンもあったりします。惚れた弱みというやつなのでしょうか。前回のエピソードで、新密度が増したようですし。

それに対して、ロレンス君はモテ期に入ったようで、ホロの嫉妬を買っています。ノーラのときは、ホロはもっと余裕があったものですが。ホロが人身御供を引き受けたのは、エーブへの対抗心もあるのかもしれませんね。自分も食っちゃ寝ではなく、ロレンスの商売の役に立てるぞ、という。

それにしても、担保と言えども人身売買まがいのことに手を染めるとは、ロレンスも思い切ったものですが、中世ではそういうのもアリなのでしょうね。子供を商人に売り飛ばすなどは普通に行われていたようですし。

教会がどうのという話が出てきましたが、ロレンスの今回の商売には関係なさそうに見えます。要は、金を工面して毛皮を買い占めるだけの話ですからね。それにしては教会の内幕話に尺を使っていたので、何かの伏線なのでしょう。

エーブが塩の取引をしていたかも、というのも気になります。もちろん塩は非常に重要な交易品であり、ヨーロッパの交易路は塩を運ぶために開かれたといってもよいくいらいです。食物を塩漬けにして保存するために必需品だったのですね。ローマ時代は給料が塩で支払われていたくらいで、”サラリー”の語源はここにあります。

ただ、塩は重要であるだけに、いろいろ特殊なんですよ。ゆえに思うところはあるのですが、ストーリーの核心かもしれないので自粛します。

このところサブタイトルが不吉なものばかりで、来週も”別れ”とありますがどうなるでしょうか。

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なにか事件が起こるが、星を見たらすべて解決、というのは鉄板のパターンですね。綺麗だからいいんじゃないでしょうか。宙のまにまに 第10話 「いっしょに」 の感想です。

流星雨は、ペルセウス座流星群なら2回ほど見たことがあります。極大日では1分に1回くらい流れて、とても綺麗ですよ。たまに、かなり長い距離を走る流星があり、そういうのが見られると嬉しくて、願い事くらい叶いそうな気分になりますね。地上の悩み事なんてちっぽけなことだ、という気持ちにもなるでしょう。

「今度こそちゃんと、いっしょに見られるように」という朔のセリフがあり、いっしょに見られなかったエピソードなんてあったっけ?と首をひねったのですが、どうやら1話飛ばされていて、DVD特典ということのようですね。

『水星の太陽面通過』という話がありましたが、天文部の定番の観測対象みたいですね。それで思い出したのですが、『ロケットガール』の原作者の野尻抱介さんのSF小説、『太陽の簒奪者』 でも、ヒロインが高校の天文部員として、水星の太陽面観測をするシーンから始まるのでした。星雲賞受賞作だけあり、とても面白いのでお勧めですよ。

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美星は「何を考えているのかわからない謎のヒロイン」のポジションで、心理描写もほとんどありません。父親の件は特に謎めいていて、そのエピソードをどこかでやるのだろうなと思っていたら、今回でしたね。

フーミンと姫は、心理描写がしっかりあり、今回はフーミンの揺れる心が描かれていました。僕としては応援したいんだけど、朔はあまり眼中にないようで。少女マンガなのでハーレム主人公はご法度でしょうか。来週は姫がフィーチャーされるようなので楽しみです。

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ややご都合主義的でしたが、ドラマとしては盛り上がっているので、細かいことは気にしないということで。CANAAN 第10話 「想執」 の感想です。

『敵の本拠地に潜入』という展開はお約束のようなものなので、とやかく言っても仕方ないのですが、基本的に無理があると思いませんか? 敵がウヨウヨいるところに、出たとこ勝負で乗り込むなんて。スネークみたいな潜入のプロフェッショナルならば別ですが、御法川やハッコーのようなシロウトは一瞬で死亡のはずであり、せめてカナンが単独で侵入するのが妥当でしょう。でもそんなことを言っていると、ストーリーが成り立たないのでした。

今回の場合、リャン・チーが侵入者をなぶり殺しにするのを楽しんでいるので、一瞬で殺られずにはすんでいます。あの性格の悪さがあってこその展開ですね。サンタナの最期は、ハッコーの特殊能力がうまく使われていてドラマチックでした。

能動型騒音制御装置というのは、ちと超科学すぎて、あれができるならハッコーの殺人音波を人工的に作ることもできちゃうよなと思うのですが、そこは気にしないと。カナンの共感覚の弱点を突く方法としては面白いのではないでしょうか。

ハッコーの銃にひるまない御法川さんがカッコよくて、まるで主人公のようでした。このとき、カナンからは彼は茶色に見えていましたが…

一方で、カナンはこのところやられ役であり、主人公っぽくないですね。クライマックスに向けてタメを作っているのでしょうか。

カナンの共感覚は、生まれつきだけではなく、ウーアウイルスにより高められたらしい。どこでウーアウイルスに感染したのでしょうか。カナンの過去にはまだ秘密があるようです。

氷付けの池に沈んでいたのは、目の感じからして、カナンを作ろうとした失敗作ということでしょうか。

夏目もずいぶん都合よく現れましたが、彼女が敵か味方かはまだ不明です。

ハッコーが、ボナーなのに蛇から離れていられるのが不思議だったのですが、アルファルド公認だったのですね。「もしかしてアルファルドって善人なんじゃ?」という説の根拠が増えましたが、一筋縄では行きそうに無いキャラなので、まだまだ考えていることは不明です。

というわけで、クライマックスに差し掛かったにもかかわらず、依然、多くのキャラの思惑や過去が謎のまま。これらの謎がピタッと一点に収束すればカタルシスが得られそうですが、どうなるでしょうか。

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阿良々木君と駿河との会話が10分の1くらいにカットされてしまいましたが、仕方ないのでしょう。化物語 第9話 『なでこスネイク 其ノ壹』 の感想です。

なでこスネイクは2回で終わらせるつもりのようで、実際そうしないと1クール枠からはみ出しすぎますからね。すでにはみ出しているのに。

「しかしわからない。どうしてお前はそこまで僕のことを過大評価するんだ」
「何を言うかと思えば」
と、神原は笑う。
「これまで私は、愚問とは『グッドモーニング』の略かと思っていたが、どうやらそういう質問のことを言うらしいな」

というような楽しい会話がごっそりカットされたのは残念でしたが、そのぶん、ホラーテイストが強調されており、これはこれでアリだと思えます。山奥の神社で、蛇ですからね。会話は明るいけれど、背後に不気味さが漂っていました。

独特な彩色の背景絵は、原作イラストのVOFANさんのテイストを再現しているのでしょう。

二人が一緒に神社に行く理由が、分かりにくかったかもしれませんが、あれは忍野の指示なのです。吸血鬼属性のある阿良々木君はディフェンスに優れ、悪魔の左手を持つ駿河はオフェンスに優れるので、バランスの取れたツーマンセルになるという作戦なのでしょう。

羽川さんのキス未遂シーンは良いけれど、いまいち作画が可愛くないのが残念、、、と思っていたのですが、あれはわざとなのかもと気づきました。垢抜けない優等生、という設定ですからね。髪型が特に野暮ったいし。彼女の変化が見られるのでしょうか。

DVDのCMの撫子のセリフは、クルものがありますね。実はCMのセリフは、どれも化物語の続編である『偽物語』のものです。これは2期フラグということでしょうか!? 公式サイトでCMを見ることができます。

そういえば、ドラマCDの『佰物語』を聴きました。率直な感想としては、「そこそこ面白いが、小説やアニメよりはパンチ力に欠けるな」というもの。ファンアイテムかな。

ただ、これの価値は、本編ではほとんどセリフのない火燐と月火の日常会話が聞けることです。聞いたあとで『偽物語』を読み返したところ、メインヒロインである二人のセリフが喜多村英梨さんと井口裕香さんの声で再生されました。おかげで、初読時に転げまわったところで、1.5倍転げまわることができました。

ついでに言えば、本編でセリフが皆無の忍野忍も、妙な役ですがセリフがあります。
というか、セリフの無い忍野忍に平野綾さんをあてているということは、これもすなわち2期フラグなのかなと思うのでした。

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天文部の活動って、馴染みがないのでいろいろ新鮮ですね。宙のまにまに 第9話 「高校天文ネットワーク」  の感想です。

今回は、いくつかのエピソードが同時進行していました。

・美星が大いにはしゃぎ、他校の生徒と打ち解ける話。
・姫ちゃんがイケメンに迫られる話。
・朔君が近江さんから天体観測の素晴らしさを教わる話。
・部長と近江さんが幼馴染だった話。

いろいろあったために、ストーリーの焦点がぼやけた感が無きにしもあらずでしたが、20cm望遠鏡の焦点はバッチリだったようで。

と、うまいことを言いたかったわけではなく(たいしてうまくないし)、今回は要するに、『高校天文ネットワーク』の賑やかさと楽しさを伝えたかったのでしょう。この作品は、基本は『部活アニメ』だと思うんですよね。部活の仲間って、クラスメイトや、もしかしたら親兄弟よりも一緒にいる時間が長いじゃないですか。高校時代、部活の仲間と共有した多くの時間はとても貴重だったと、振り返れば思います。そんな部活動の楽しさを追体験するのが、この作品なのでしょう。

なので今回のようなエピソードも、楽しいからアリです。僕は吹奏楽部だったので、他校との交流というのは無くて、こういう経験のできる朔たちが羨ましいですよ。

蒼栄高校天文部は機材こそ貧弱だけれど、しっかりした知識を持っていて、周囲の『星猛者』にも認められたようです。なんだかんだで、まじめに活動してきたことが伺えます。単に仲間とワイワイやるだけではなく、同じ目標に向かってがんばることが、部活動の価値ですからね。

このアニメは、あと3話くらいでしょうか。ラブストーリーの決着は付かないと思えるので、部活アニメとして綺麗にまとめてくれることを期待しています。次回はラブコメみたいですけど。

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