ドラマツルギーとして必要なのでしょうけれど、今のところ辛い展開ですね。鉄のラインバレル 第17話 『機械じかけの呪い』 の感想です。
この手のドラマには『乗り越えるべきライバル』が必要で、森次さんはそのポジションですが、より『身近なライバル』が矢島です。でもその話は1~4話でやったわけで、また繰り返すからには、前とは違うパターンになるのでしょう。
矢島は浩一の保護者気取りで、守ってやっているつもりでしたが、4話で死ぬ直前、浩一がヘタレ野郎になった原因は自分にあることに気付いたんですよね。理沙子にいいところを見せたくて、「浩一よりもカッコいい俺」を演じていたにすぎないと。それを反省して、命で贖ったのが4話の顛末でした。
でも今回の矢島は、4話で反省する前の状態に戻っています。あいかわらず上から目線で浩一に説教していて、むしろ前よりも言葉がきつくなっている。これは何故でしょうか。
数ヶ月の空白の後に生き返った彼は、一変した世界に戸惑い、疎外感を感じているようです。格下だったはずの浩一が『早瀬軍団』なるもののリーダーに納まっていて、そればかりか複数の女の子にモテモテ状態。 『浩一の保護者』というポジションで理沙子と関わっていた矢島としては、アイデンティティを失いかねない状態です。
加藤は、そういう矢島の『心の闇』が全部わかっていて、それを利用するために生き返らせたのでしょう。そのためには、死の直前の『反省』は邪魔なわけで、そこの記憶を意図的に消したという可能性もあります。となると、それを何かのきっかけで思い出す、という展開もアリでしょうか。というかそう思いたいですね。あの4話の感動が無かったことにされるのはとても残念なので。
矢島が好きな自分としては、悪役になってしまった矢島を見るのは忍びないのですが、これはドラマのために一旦落としたのであって、いずれカタルシスがあるはずと期待することにします。
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「あんたのために戦ったりしないだからねっ!」というツンデレ主人公でしょうか。『黒神 The Animation』 第4話 「追跡者」 の感想です。
主人公の慶太は、なにかとヘタれた奴ではあります。世話焼き姉さんの茜には甘えっぱなしだし、クロと契約したことをいまだにグチグチ言ってるし。でもあの年頃の少年があの状況に置かれた反応としては、それなりにリアルかもしれません。
でもそこはそれ、主人公なので、熱いものを秘めているようです。シュタイナーたちが茜を巻き込んだことに逆上して、後先考えずに殴りかかっていました。茜のことを普段はないがしろにしているけれど、内心では大切に思っていて、身を挺してでも守ろうとしているのですね。
ビルの最上階にいた女社長みたいな人は、茜のドッペルライナーでしょうか。雰囲気がかなり違うし、声優さんも違っているようですが、髪と目の色が同じでした。サブを探し出して殺すことで、自分がマスタールートになろうとしているのでしょうか。となると、慶太は茜を守るために戦わざるをえないですな。蔵木は茜を見つけたことを報告していないし、慶太とも何か因縁があるようですが、何を企んでいるのか…。
荒野の旅人さんが書かれていてナルホドと思いましたが、クロと慶太の役割分担は、シャナと悠二に近いのかもしれませんね。今のところクロが前衛で、慶太は参謀役のようです。そのうち慶太が潜在能力を発揮して、みたいな話になるのでしょう。
プニプニは残念ながらアラストールの役割はしていなくて、世界観を説明してくれる人がいません。クロの説明では意味不明だし。元神霊とは、そしてトライバルエンドとは何なのか、という基本的なことさえ分かっていませんね。
シュタイナーとエクセルが本格的に登場したのが、今回の見所でした。エクセルの『子供モード』のギャップが良いな。彼らと共闘するようになってからが本番なのでしょう。世界観についても語ってくれそうだし。
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こうなることは散々暗示されていたし、ありがちな展開ではあると思いつつも、涙は止められませんでした。クラナド CLANNAD AFTER STORY 第16話 「白い闇」 の感想です。
この作品、特にアフターからは、一人称の小説のような趣きですよね。ほとんどが朋也の視点で、特に会話シーンで一人称視点を多用しています。モノローグが多く、画面転換のたびに入るモノローグは日記のようでもあり、私小説に近いかもしれない。
だから、朋也にガッツリ共感してしまうのです。家族に恵まれず、スポーツ選手になる夢も破れ、ひねくれて自堕落な生活をしていた彼が、やっと見つけた幸せ。それは額に汗して働いて、小さな部屋に帰れば妻子が待っているという、それだけのことだったのに。そんな慎ましい願いが、なぜ奪い取られなければならなかったのか…。
雪に閉ざされ、何かが『終わってしまった』朋也の世界は、幻想世界とリンクしているようにも感じられました。今回は幻想世界が何度も挿入されて、本編でも伏線らしきことが語られましたが、いよいよ本編と関わってくるのでしょうか。それは悲しみの淵に落とされた朋也にとっての救いになるうるのか。
岡崎家に昔の仲間が遊びに来ましたが、当時のようにわいわいとバカをやっているように見えて、どこか無理があるというか、そう演じている雰囲気が出ていました。『全ては変化し続けて、過ぎ去ったものは戻らない』ことを強調しています。街の変化について何度も描写されていて、今後の展開に関わってくるのでしょう。
来週からは汐ちゃんとの楽しい生活、というわけにはいかないようで、予告映像は終始モノトーンでした。渚を失った悲しみと後悔のあまり、汐を拒絶することにならなければいいが、と気がかりです。
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2008年2月12日追記:
この記事のテーマである”ランティスさんからの警告メール”ですが、実はランティスさんではなく、名前を騙った人が出している、という噂もあるようです。一方で、警告を無視していたらブログを削除されたという話も聞きます。真偽のほどは不明ということで読んでください。
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今日もやられやくさんの記事で知ったのですが、アニメ関連企業のランティスさんから、「著作権物(画像)を速やかに削除しなさい」という警告メールが届いたブログさんがあるそうです。
僕のブログには、当該作品のキャプチャ画像が無いのでメールは来ていません。でも他のアニメではたまーに貼ってます。主に、考察の補足としての絵が欲しい場合ですが。(例えばこういう感じで)
デリケートな話ですよね。僕らの立場で、「キャプチャ画像を認めないとはケシカラン」とは間違っても言えないわけです。せいぜい、「できればお目こぼし頂けないでしょうか」というところで。
著作物の扱いというのは、あまり厳密には運用されていなくて、程度問題でケースバイケースだったりします。例えば、iTunesやiPodでカバーフローという機能があり、ジャケット絵やビデオサムネイルを斜めに立てて表示する演出がありますが、あれは厳密にはNGなんですよ。たいていの著作権者は、自分の著作物を『加工する』ことを認めていないからです。拡大縮小まではOKですが、斜めにするのは加工と見なされ、聞けば「ダメ」と言われるはず。
でもアップルはやっちゃっていて、文句を言ってる著作権者もたぶんいるだろうけれど、訴訟にまでは到っていないはずです。厳密にはダメだが、実害が無いからでしょう。
ブログのキャプチャ画像についても、実害があるレベルかどうかが、運用のポイントにはなるでしょう。 あらすじと共に画像を大量に貼って、フィルムブック風になっているブログは、著作権者の考え方によっては『実害がある』と見なされる気がします。
著作権上に、抜け道が無くは無くて、『引用』ならば著作権が制限される場合があります。以下、著作権法の32条です。
公表された著作物は自由に引用して利用することが出来る。ただしそれは公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道・批評・研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならないとされる。
問題は、『正当な引用とは何か』ですが、朝日新聞のサイトには以下のようにあります。
質的にも量的にも、引用する側の本文が「主」、引用部分が「従」という関係にあること。本文に表現したい内容がしっかりとあって、その中に、説明や補強材料として必要な他の著作物を引いてくる、というのが引用です。
これを希望的に解釈すれば、アニメの考察の”補強材料”としてキャプチャを貼るのはOK、というのもありえるかもしれません。実際のところ、『引用の妥当性』については裁判所の判断もいろいろのようで、漫画の絵の引用が裁判で適法とされたこともあり、どちらとも言えないグレーな領域だと思えます。
とはいえ、実際に著作権者から警告が来たら、「これは引用だからいいはず」とか争う気はさらさらないですけどね。それはもう、速やかに消します。ブログごとバッサリ消されるリスクを負うつもりはありません。(ハピゆきさんが消されてましたなー)
だから、こんな議論をしても実質的な意味は無いのですが、「俺は明確な法律違反をしているわけではない(のかも)」と思いたいがゆえの理論武装といったところです。
僕は法律の専門家では無いので、上に書いたことはあまり真に受けないでください。
一番の理想は、アニメ制作者のほうで「ここまでならOK」という基準が示されることなんですけどね。規定のサイズと枚数を守ればOKとか。
あるいは「ブログに貼ってもOK」な画像が提供されるとか。ゲームでは『ファンサイトキット』として提供されるのが、わりと普通に行われていますが、アニメは権利関係が複雑なので、きっと難しいのでしょう。
当面このブログとしては、キャプチャはなるべく使わず、どうしても必要な場合は”正当な引用”と思える範囲で使って、もし怒られたらすぐに消す、という方針で運営します。
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前回は『子供』がテーマでしたが、今回は『母性』がテーマでしょうね。キャシャーン sins 17話 「ガラスのゆりかご」 の感想です。
レダが身篭っている様子がアバンでありましたが、なんらかの理由で産むことができなかったらしく、その悲しみの反動から、『子供に未来を託すなんて愚かな夢であり、私が永遠に生きればよいのだ』、という考えに行き着いたようです。そのためにルナを探しているらしい。
ルナが住んでいた館には、赤い水の池がありましたが、あれは羊水の比喩でしょう。レダが池にプカプカ浮かんでいたシーンは、彼女が『子供を産むこと』を本心では望んでいることを表していると思えます。レダの『永遠の生命』に対する強い執着は、『失われた子供』への執着の裏返しなのでしょう。
レダやキャシャーンは、神を恐れぬ実験の犠牲者なわけです。女は子供を産み育て、男はそれを守る。その人間の営みをロボットで模する実験は、無残にも失敗して、行き場を失った『子供を産む本能』や『守るために戦う本能』が暴走しているのが、キャシャーンとレダ、そしてディオなのでしょう。
そこに、ルナがどうからんでくるのかが核心です。予想通り、彼女の『癒し』の秘密はナノマシンでしたね。ルナのナノマシンがロボットに永遠の生命を与えていたが、それが機能しなくなって『滅び』が始まった。その秘密がリンゴに託された意味は何でしょうか。
これまで、いるのかどうかも不明だったルナですが、なんらかの形で生存している可能性が高そうだし、滅びが止められるかもという可能性も出てきました。物語の方向性が決まった、ターニングポイントなのかもしれません。
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水星は占星術では『知性やコミュニケーションの象徴』で、それが逆行する時期は『知性やコミュニケーションが混乱する』ことを意味するそうです。とらドラ! 第17話 「クリスマスに水星は逆行する」 の感想。
地球が他の惑星を追い越したり追い越されたりするときに、その惑星が見かけ上逆に(西から東に)動いているように見える現象を『逆行』と言います。惑星とは、フラフラと『惑う星』という意味なので。
OP/EDがこのタイミングで変わったのは、制作上の理由かもしれませんが、内容が新しいフェイズに入ったから、というのもある気がします。前回までのいろいろイベントの影に隠れて見えにくかったものが、一気に表面化して、5人組の仲良しグループが壊れつつあるようなので。これが『水星の逆行』でしょう。
みのりが元気がない様子は以前からありましたが、誰の目にもヘンだと分かるようになり、露骨に竜児を避けています。大河と北村はぐっと接近した感じ。さしもの鈍感な竜児も、変化に不安を感じています。亜美だけは相変わらずかな。
これまでモブキャラ同然だった、クラスメイトの木原麻耶がフィーチャーされていましたが、彼女はみのりの対照として配置されているのでしょう。北村の失恋をチャンスと見て攻勢をかけたり、ライバルの大河を排除するために竜児とくっつけようと画策することに何の迷いも無く、まさに対照的です。みのりが5人組崩壊の内的要因だとしたら、麻耶は外的要因とも言えます。でも、それほど嫌味が無いというか、これくらいは普通かなと思いますね。
むしろ、みのりの悩みっぷりが、普通ではない感じです。大河との友情のためか、あるいは恋愛そのものに臆病なのか。たぶん両方でしょう。あれだけ意識しているということは、竜児が好きなことは間違いないわけで、彼女が踏み出すキッカケが注目点でしょう。
北村の考えていることは、よくわからないですね。大河に好かれていることは気づいているはずだけれど、彼が大河をどう思っているのかは態度からはわからない。そういえば、5人のうちモノローグが無いのは北村だけじゃないでしょうか。あれで熱い男なので、ぬるま湯状態を楽しんでいるわけでは無いと思うのですが…。
大河はすっかり幸せ気分で、竜児の世話を焼く余裕っぷりですが、そう上手くいくのかなと。とりあえず今回はハッピー一辺倒でした。いつになくガーリッシュで、周囲から気味悪がられていますが、それは恋する乙女だから。
竜児は、自分の気持ちが自分で分かっていない様子ですが、『分かってないことが分かっている』だけでも他の面子よりはマシなのかも。基本的に全員、自分の気持ちがわかってないのでしょう。この年頃で、恋愛に慣れていることは無いわけで、その気持ちが恋なのか何なのか、分からないのは普通のことでしょう。
混乱した状況のまま、5人組は壊れそうになっていますが、元に戻れるのか、あるいは発展的に解消して新たな関係が始まるのか。水星ならば、逆行は一時的な現象であって、すぐに元に戻るのですが。
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サブタイトルの”まつろはぬ”の”まつらう”とは、”服従する”という意味の古い言葉ですね。 秋葉はクイーンだそうですし、レオパルドに”まつらう”宿命があるのでしょうか。宇宙をかける少女 第4話 『まつろはぬ者達』 の感想です。
QTとは、公式サイトによると"Quantum Technoroty"の意味らしく、直訳すると『量子工学』です。『電子工学』(エレクトロニクス)に対する言葉でしょうか。電子工学は電子を扱う工学の総称で、ラジオの設計から半導体の物性まで幅広いですが、QTも、量子を扱う工学一般の、幅広い概念なのかな。もちろん”cutie”(可愛いコ)も掛けてるでしょうけど。
ほのかの力を見て、いつきが”エクスQT”と言っていたので、何か”超能力のようなもの”でもあるようです。いつきは”フラットレベルのQT”だそうなので、エクスQTは”エクストリーム(強烈・過激)なQT” くらいの意味でしょうか。
超能力者が社会から排斥・迫害されるというのは、SFの『超能力テーマ』の重要な要素ですが、そういう話になるのかな。「エクスQTが野放しになっている」といつきが行っていましたが、「野放し」という表現は差別を感じさせます。 箱をかぶった男は、排斥された超能力者なのでしょうか。ほのかは自分が倒した箱を見つめて、涙を流していましたが…。
レオパルドは秋葉の端末でインターネット(未来でもインターネットなんだ)に接続していましたが、キーボード叩いて画面を見てましたね。実にまわりくどいですが、外部のネットと物理的に切り離されているようで、これもAIに対する規制なのでしょうか。AIを野放しにすると、ネットをハッキングで侵食されかねないとか。
『二式空艇』と言ってましたが、正しくは『二式大艇』もしくは『二式飛行艇』です。(わざと変えているのかも)
飛行艇は日本のお家芸(MAKOさん風に言えば”おうちげい”)で、圧倒的に世界最高性能だった名機ですよ。
それはともかく、全体としてはドタバタのサービス回ですね。これはこれで楽しんでいます。アバンと本編がどうつながるのかは、よく分かりませんでしたが、あまり気にしないほうがいいのでしょう。サービスサービス。
ただ、レオパルドの”脱がせ”が甘いのはいかがなものかと。あれは単なるサービスシーンではなく、いつきたちの注意を逸らすための陽動という、立派な必然性があるので、作品性のためには脱ぐべき!
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あいかわらず地味な展開ですが、ハートウォーミングなイイ話ではありました。鉄腕バーディー DECODE:02 第3話 「SOMEWHERE IN TIME」 の感想です。1期のネタバレあります。
幼いカップルの姿を、自分が子供のころに重ねて、「相手のことを考えていればきっと会える」と語りかけるシーンは感動的でした。あれはナタルのバーディーへの告白でもあるのでしょうか。でもバーディーは分かっていないし、そもそもそういう対象として見ていないようです。
この作品の全体のトーンは悲劇なんですよね。1期を振り返っても、リュンカの件は多数の死傷者を出し、つとむの恋も破れてしまいました。短編的な話も、マリオネットの件など悲しい結末でした。
今回は、幼くほろ苦い恋のお話で、さらにナタルの幸薄そうな様子は悲劇を予感させます。どうなるのでしょうか。
きっと、翔子ちゃんが重要な役割をするのでしょう。彼女はナタルを救うことができるのか、そのあたりの展開は楽しみです。あと気になるのはヴァイオリンですね。バーティーと過去に何かあったようですが…。
つとむには浮いた話が無いですねぇ。いわば逆ハーレム状態。他のアニメの主人公たち(レイフォンとか)に分けてもらったらどうかと。
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自動制御(ACS)よりも感覚の鋭い人間のほうが優れている、ということはありえるでしょうね。RIDE BACK -ライドバック- 第3話 「そして旗(フラッグ)はふられる」 の感想です。
棒を手のひらの上に立ててバランスを取る遊びは、誰でもやったことがあると思いますが、その棒を倒さないようにしながら走るとします。1本では簡単すぎるので、棒の上にさらに棒を立てることにしますか。
これを自動制御でやる場合と、人間がやる場合を比べると、自動制御ではまずバランスを取り、その上で移動しようとしますが、人間の達人なら、棒を大胆に傾けて(つまり意図的にバランスを崩して)速く移動できるかもしません。
琳がやってのけたのは、つまりこういうことでしょうね。ちなみに棒の上に棒を立てたものは『二重倒立振子』と呼ばれ、ライドバックも含めて二足歩行ロボットは二重倒立振子(のようなもの)と考えることができます。
ライドバックレースは、トライアルっぽい障害物を越えるコースもあるんですね。手が付いている意味があるわけで、確かに競技として面白そうだし、山岳や市街戦用の兵器として優れているんだろうな、と思えたりします。まさに日本向きです。
今回、本編のレースの裏で伏線っぽい展開がありましたが、このあたりのバランスはちょうど良い感じ。近頃、本編をないがしろにして詰め込みすぎなアニメが見受けられるので…。
しがない整備工のおっさんが、実はかつては国際的なレースで天才メカニックと呼ばれた人だった、みたいな展開はレース物にありがちですが、その手の話になるっぽい。それはそれで楽しみではあります。
琳とフェーゴには、特別な相性があるようですが、それも伏線なのでしょうか。岡倉顧問によるカスタムマシンで、ACSも不可解なセッティングになっているようですが、なぜ岡倉顧問はそんなものを作ったのか。やはりアレは単に楽しく走るためのマシンでは無いのでしょうか。
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今回のテーマは『情報統制』でした。作品全体のテーマである(と僕が思っている)『対話』と対極にあるものとして強調したのでしょう。機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第16話 「悲劇への序章」 の感想と考察です。
アロウズと連邦政府による徹底した情報統制を印象付けていました。情報を隠すとか、一面的な事実だけ伝えるといったレベルではなく、捏造もやってのけるようです。捏造はバレたときの反動が大きいので、バレないという絶対の自信が無ければなかなか出来ないと思えますが、その自信には裏づけがあるのでしょうか。例えばヴェーダが取り仕切っているとか。今回、久しぶりにヴェーダという言葉が出てきました。やはりイノベイター側に掌握されたままなのですね。
前回の段階では、クーデター首謀者の意図が謎に思えて、以下のように書きました。
クーデターは、政府の中枢や報道機関をすばやく掌握して、自らを正当化&既成事実化することが重要であり、施設を武力占拠するだけではテロにすぎません。
でもハーキュリーたちの意図は、政府を掌握することではなく、アロウズの悪行を人々に知らしめたいという、それだけだったのですね。それが叶えば自分たちは死んでもいいと。情報統制を突破するにはそれしかないと思い詰めたのでしょう。
崇高な目的だとは思いますが、この手の理想主義者にありがちな、希望的観測の罠に嵌っていますね。アロウズは民間人も躊躇なく殺す、ということを知っているのに、6万人を皆殺しにして口封じはしないだろう、という仮定をしちゃってます。
たぶん、彼らは失敗するのでしょう。不吉なサブタイトルがそれを暗示しています。となると、『情報統制』を突破して正しい情報を伝える方法は、もはや残されていないのか?
ここで、これまでの伏線がいろいろ生きてくるのですね。ナルホドと思いました。
刹那 VS ブシドーは水入りに終わりましたが、手助けが無くてもブシドーが勝てたかどうかは疑問ですね。案の上、トランザム可能時間はごく短いようだし、体への負担も大きいようです。GNドライヴには慣性制御能力があるのでは、という考察を以前に書きましたが、擬似GNドライブはそこのキャパシティーが低く、機体を振り回したGがモロにパイロットにかかるのかもしれません。しかし血を吐くのはよっぽどのことですが…、もしかして持病がある?
『切捨て御免』で笑った。用法が激しく間違っているが、これがブシドーらしさってことなのでしょう。
次回は、軌道エレベータが大変なことになるような雰囲気がありますが、どんな映像になるのかワクワクするのは不謹慎でしょうか。軌道エレベータの高さは少なくとも3万5千キロ以上あるはずで(静止軌道に達しているはずなので)、横浜ランドマークタワーの実に12万倍の高さです。軌道エレベータのサイズをランドマークタワーにまで縮小すると、ランドマークタワーは高さ2.5ミリになるわけです。途方もない建造物ですが、どうなってしまうのでしょうか。
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世界観が複雑な上に、登場人物がどんどん出てきて大変な作品ですが、面白くなりそうな雰囲気はあります。鋼殻のレギオス 第3話 「電子精霊ツェルニ」 の感想です。
公式サイトに世界観の説明があるかと見てみたのですが、無いんですよね。あくまで映像から理解しろということみたいで。
あの巨大なカプセルのようなものは『移動都市』と呼ばれていて、地表を動きまわっているようですが、何のためでしょうか。汚染獣から逃げるため? でもレイフォンの故郷のグレンダンはむしろ汚染獣に向かっていくとか。住んでいる人にとっては迷惑千万ですが、都市の移動先は電子精霊が決めているらしい。
『電子精霊』は、電子というくらいなので、AIのようなプログラムなのかな。あの姿は立体映像的なもの? いや、籠に閉じ込められていたので、実体はありそうで、ということは一種のロボットなのでしょうか。
SFっぽい用語とファンタジーっぽい用語が混在しているのですが、この世界はファンタジーなのかSFなのか。「進んだ科学は魔法と見分けがつかない」と言いますし、区別しても仕方ないのかもしれませんが。
レイフォンは1話ではクールでしたが、2話、3話と次第に砕けた様子になりました。今のところ、強い以外は「普通の男の子」という感じですね。個性の少ない主人公は、ハーレムラブコメにありがちではあります。
とかく、話がいろんなところに飛ぶわけですが、まだキャラ紹介的な段階なのでしょうね。そろそろ本題かなと思ったら、次回はサービス回ですか? まぁ、フェリ先輩の出番が多いなら歓迎です。
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今回はギャグ回として見るべきなのでしょう。鉄のラインバレル 第16話 「黄昏の断罪」 の感想です。
いろいろと突っ込みどころはあるんですよね。教師を生徒の目の前で銃殺したりなど悪行三昧しておいて、いまさらテレビで都合の悪い映像が流れても大差ないだろうとか。まだクーデターは終わっていないのに、ノンキにJUDAの寮に戻っていいのかなとか。まぁ、気にしない方向で。
桐山の幼稚さは演技で、あの裏に思慮遠謀があると思っていたのですが、単なる幼稚なバカだったのかな? 桐山が何だったのかよく分かっていませんが、本当にこのまま退場なのだろうか。森次さんの考えていることはさらにわからないですが。
ギャグ回としては楽しめました。死後にメッセージを残して後継者を導く、というのはよくあるネタですが(ガンダム00とか)、そのパロディになっていて笑いのツボに入りました。
最終関門を突破したら、そこに全裸仁王立ちの社長が、というオチを期待していたのですが違ったか。でも社長は生きてると思いますねー。
そしてラストに矢島。以前にも見せていたので驚きはありませんでしたが、すでに物語での役目を終えたと思われていた彼が、ここからどのような役目を担うのか注目しています。
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1,2話に比べると、話があまり進まなくて地味な展開でしたが、『日常がじわじわと侵されていく』怖さを表現しているのでしょう。『黒神 The Animation』 第3話 「シンクロ」 の感想です。
日常の一部だった担任教師が実は敵で、日常そのものの教室が戦場になってしまう。立っていた土台が崩れていくわけで、自分が慶太の立場なら、さぞ怖いだろうと思います。そこに感情移入できるかどうかが、このアニメが楽しめるかの分かれ目かもしれません。僕は楽しめてますね。
ただ、1,2話に比べると演出不足かもと思えるところはあるかな。先生が正体を現すシーンとか、ラストの「もう、戻れない」という悲痛なセリフなど、盛り上がるシーンのわりには淡々としていた気が。
クロのフィニッシュ技はコークスクリューブローですね。ボクシング技でいくのかな。今回、クロの天然シーンは楽しめましたが、凛々しいシーンが少なかったのは残念。あのギャップが良いのでね。
今回は特にプニプニのカットが多くて、可愛いので和みます。戦闘でも活躍してるしね! 犬好きとしては、プニプニのためだけでも見続けられますぜ。
嫉妬する茜さんも可愛いのだけれど、次回はいよいよ彼女も巻き込まれる模様。運が悪い様子が描写されていたので、マスタールートの資格はありそうにないですが…
このことが、いまいちヘタれている慶太が本気を出すキッカケになるのでしょうか。巻き込まれているだけの主人公が主体的に動くようになってからが、この物語の本番でしょう。今回はその1ステップでもありました。
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幸せと悲しみの先にあるものは。クラナド CLANNAD AFTER STORY 第15話 「夏の名残りに」 の感想です。
昨日、オバマ大統領の就任演説を聞いたのですが、いいこと言ってるんですよね。オバマの演説といえば”Yes, we can.”という文句が有名ですが、実際彼は、就任演説で「私はこれができます」とはほとんど言ってなくて、「私たちならできる」と国民に語りかけています。
アメリカの歴史にまつわるエピソードを繰り返し引用し、アメリカは困難な時にこそ力を合わせ、それを乗り越えてきた歴史があるのだから、今回の困難もきっと克服して、我々は前よりも強くなる、という語りは感動的でさえありました。
国に歴史があるように、家族にも歴史があります。秋生は朋也に、「苦しいことや悲しいことが待っているはずだけれど、俺たちなら乗り越えて行ける」と言いましたが、困難を乗り越えてきた彼の言葉だから重みがあります。
幸せな時間がずっと続くことはありえず、困難な時も必ず訪れるわけで。それを乗り越えるために力を合わせることが、人を強くするのでしょう。
朋也たちの未来に悲しいことが起こるのは、もう確定しているのかもしれません。だとしても、それをどう乗り越えて、確かな『家族の歴史』を作っていくかを見届けたいと思います。
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例によって、観光案内のような風情もあります。ミチコとハッチン 第13話 「泥沼のゴールドフィッシュ」 の感想。
この物語の舞台は架空の国ですが、中南米のどこかをモデルにしていることは確かで、せっかく中南米に行ったなら遺跡ツアーは外せないところでしょう。塩湖の映像もありましたが、あれはウユニあたりがモデルでしょうか。絶景だそうで、行ってみたいんですよね。
左遷されてすっかり意気消沈していたアツコが、ミチコに似た少女ヴァネッサに出会う話。 ヴァネッサを通して、ミチコへの想いが描写されています。反発しつつも憧れている、そんな存在なのでしょう。
青い空を無邪気に眺めるヴァネッサを見て、ミチコへの憧れを思い出したアツコは、ミチコに会いに行くことに決めたようです。会ってどうするのかはわかりませんが。
ヒロシらしき人物が載っている新聞は、前回ミチコも見たものですね。あれは熱による幻覚じゃなかったのか。登場人物たちが、運命に導かれて一同に会する日は近いようです。
静かなストーリーでしたが、素晴らしい美術と、印象的な演出のおかげで楽しめました。ヴァネッサがなかなか可愛かったしね。
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リンゴの生い立ちの話と、ディオの話の二本立てでした。共通しているのは『守るべきもの』でしょうか。
リンゴはてっきり、キャシャーンのような新世代のロボットだと思っていました。キャシャーンも血(ナノマシン?)が出るようなので。でも普通に人間だったのですね。
滅び行く世界は、人の一生を象徴していると思えます。人間も、青年の時期を過ぎると滅びに向かうわけで、その運命の中であらがうのが人間なのでしょう。そんな人間にとって、子供の存在は希望になりえます。滅び行く世界で生を受けたリンゴは、この世界の希望なのでしょう。
ディオは、キャシャーンへの復讐心に支配されて、他のことは手がつかない状態でしたが、2人組に惨敗し、ブライキングボスと話したことで、何かに気づいたようです。その"気づき”の内容は、今ひとつわからなかったですが。 キャシャーンが『守るべきもの』を得て強くなったように、ディオも自分が守るべきものに気づいたのでしょうか。
男として第一に『守るべきもの』といえば、自分の女であり子供でしょう。生物的な意味での男の存在意義はそれですからね。キャシャーンは、リューズとリンゴは特別な存在だから守りたい、と言いましたが、それはつまりそういうことでしょう。いかにも生物的ですが、キャシャーンたちは子孫を残せるロボットとして作られたので、そういう本能があっても不思議ではなく、むしろあるはずです。
ブライキングボスは何か企んでいると思っていたのですが、そうでもなくて、ロボット達が安らかに滅びることを願っているようです。滅びを招いた張本人であることに責任を感じているのでしょうか。オージーと共通点がありますが、2人の違いはリンゴがいるかどうかでしょう。
リンゴの存在感が大きくなりつつあり、きっと重要な役目をするのでしょう。一方で、復活したルナ(?)は14話でちらっと出たきりであり、気を持たせてくれますね。でも今回、ルナの手がかりをつかんだようで、ゆっくりとですが物語は動いています。
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恋愛は、始めるのは簡単だけれど、きちんと終わらせるのは難しいのでしょう。とらドラ! 第16話 「踏み出す一歩」 の感想です。
誰かを好きになることが恋愛の始まりですが、たいていは、告白することもフラれることもなく、うやむやに終わるのではないでしょうか。お互いに気があるんだろうなと意識しあっていても、なかなか一歩が踏み出せなかったり。
北村は、そういう”うやむや”が嫌いな潔癖症なので、生徒会長になったらきっちり告白しようと張り切っていたのに、その機会を失ったことで気が抜けてしまいました。でもみんなに励まされて、”きちんと失恋して終わらせる”ことを選んだのでしょう。
大河は、そんな北村の気持ちがわかったので、会長にはぐらかされて『きちんと失恋』できなかった北村の無念を晴らすべく行動しました。このときの彼女の気持ちは、北村の役に立ちたいという一心であって、自分が失恋しそうなこととか、恋敵への嫉妬とか、そんなことは意識していなかった様子。大河のがんばりのおかげで、会長の本音を引きずり出すことができ、北村は『きちんと失恋』することができました。
大河の「バカ」というハガキは、「北村を振るなんてバカだ」という意味でしょうね。だから私がゲットしてやると。会長が楽しそうに笑ったのは、自分がいなくなっても北村たちは”青春し続ける”ことが分かって、後味の悪さから救われたからでしょう。あのハガキは大河の優しさなんだな。
今回、みのりは静かでしたね。本来ならお祭り騒ぎにはノリノリで参加しそうなのに、静観していたのは、彼女にとって『みそぎ期間』だからと想像します。彼女が竜児が好きであり、親友を精神的に裏切っている(傲慢でズルい)ことが自分で許せなくて、その『みそぎ中』なのかなと。
今回のことで、大河と北村の絆はむしろ深まったように見えます。亜美がみのりに「罪悪感は無くなった?」と言ったのは、大河と北村がくっつきそうだから、もう竜児が好きなことに罪悪感を持たなくてもいいんじゃない? と言いたかったのでしょうか。でも亜美は、そう言ったことにすぐに後悔したようです。 微動し続ける5人の関係がどうなるのか、今後も楽しみです。いいですねー青春ドラマ。
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スペオペ(宇宙活劇)かと思ったら学園バトルものに。あいかわらずのジェットコースターで、話は広がる一方です。宇宙をかける少女 第3話 『黄金のソウルシャウツ』 の感想。
レオパルドの主砲のトリガーは、やはりAIの制御から切り離されているみたいですね。いわゆるマン・イン・ザ・ループのシステムでしょう。
近年、無人兵器は急速に普及していて、米空軍ではもうすぐ、有人機より無人機の調達数のほうが多くなるそうです。無人機は基本的には自動制御で飛びますが、武器のトリガーは自動制御から切り離されていて、トリガーを引くのは人間の役目になっています。人間が自動制御のループに介在するという意味で『マン・イン・ザ・ループ』と呼ばれますが、人殺しの責任は人間が負うべきで、妥当なシステムでしょう。
レオパルドにはクイーンが必要だそうで、それはつまりトリガーを引いてくれる人間が必要ということなのでしょう。秋葉がクイーンになったとして、彼女は巨大な破壊力を行使する責任に悩むことになるのでしょうか。今のところは何も気にしていないようですが。
ほのかはクイーンにはなれないようで、ということは彼女は人間ではないのですかね? ニーナがラストで(さらっと)言っていた『エクスQT』とは何だろう。QTアームズというのもありますが、QTとはガンダム00での"GN"みたいな、架空の物理現象のことなのかな。
『クイーン』とは、チェスのクイーンも意味しているのでしょうね。チェスではクイーンは最強のコマで、将棋の飛車と角を合わせた動きができます。レオパルドの代理として縦横無尽に動き回ることも期待されているのでしょう。
『ネルガル』というのも登場しました。レオパルドの宿敵っぽいですが、これも前大戦の遺物なのでしょうか。憑依とか言ってましたが、禁制のAIはウイルスのようにシステムを乗っ取る能力がある?
仮面の殺し屋ペアが登場。宇宙空間に放り出されても生きていましたが、宇宙で暮らしていると減圧の危険とは隣り合わせであり、ああいう場合の非常システムはいろいろあるのでしょう。宇宙に生身で放り出されても1,2分なら耐えられるので、その間に救助がくれば大丈夫です。(このネタはマクロスFの2話の感想でもやりました)
「女子学生の行動については、十分研究してきたつもりなんですが…」
ニーナさんが何を教科書に研究したのかが気になる! あの古風なセンスは『女学生の友』とかだと予想します。女学生ニーナさん、可愛いですな。ほのかも帽子を脱ぐと感じが変わるし、妹子もドロイド形態があるし、一粒で二度美味しいキャラが多いようです。ギャップを演出しているのでしょう。
OPを見た感じでは、重要そうなキャラがまだ多数いるので、話は当面広がり続けるのでしょう。話が広がる過程はたいてい面白いわけで、ちゃんと収拾つけてくれることも期待してますよ。
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レースシーンの理にかなった動きに感動しました。RIDE BACK -ライドバック- 第2話 「珠代上等!? S.L.F ~スプレッド・レッグス・フォーム」 の感想です。
珠代の本気モードの走りを見ていると、直線ではスプレッド・レッグス・フォームで、カーブではライドバック形態になっていました。これは理にかなっていると思えます。
たとえばF1マシンを設計する場合、ホイルベース(前輪と後輪の距離)をどれくらいにするのかは重要なパラメータです。ホイルベースが長いと、きついコーナーの小回りでは不利なのですが、ボディーが長くなるために空気を綺麗に流すことができて、空気抵抗が小さくなる利点があります。ホイルベースが短い場合はその逆で、空気抵抗が大きくなる代わりに、小回りでは有利です。ぎりぎりのバランスで決めるものなので、F1チームはホイルベースの数値を隠したり、嘘を言ったりしますね。
ライドバックは、直線ではホイルベースを長く、コーナーでは短くという最適な状態に変形できるので、これを活用することが速く走るテクニックになります。きっと簡単ではないのでしょうけれど、琳はそれに素早く対応していました。
それだけではなく、きついコーナーをクルクル回転しながら曲がっていましたね…。唖然としましたが、アリかもしれません。コーナリングスピードは、タイヤのグリップ力と、コーナーの外に膨らもうとする遠心力との綱引きで決まります。でも琳は、遠心力の一部を、車体を回転させる力に変換して、空気抵抗も使って速度を殺し、コーナーを曲がりきることができたのだと思われます。
まぁ、そんな理屈をつけなくても、絵的に素晴らしいシーンでした。ダンサーとしての本能が、あの動きを発想させたという説得力があります。
琳の性格描写も興味深い。彼女が勝負を受けた理由は、ライドバックに魅入られただけではなく、珠代が全日本チャンピオンだと知ったからでしょう。自分がどこまでやれるのか知りたい、という気持ちを抑えることができなかったと。いわゆる『負けず嫌い』には違いないのだけれど、他人に対してではなく、『自分に対する負けず嫌い』ですね。トップになるのはこういう人なのでしょう。
珠代のマシン、RB-Zは、色からしてカワサキを意識しているのはバイク好きには明らかですね。グリーンはカワサキのチームカラーなので。フェーゴはドゥカティっぽいと思うのですがどうでしょう。
1話は映像が素晴らしかったわけですが、2話もクオリティ落ちてませんね。これを維持できるとしたら凄いです。ストーリーや演出も素晴らしく、2話で期待がさらに盛り上がりました。他のブログさんの評判も上々で、ここまでみんなが褒めているアニメも珍しいのでは。
当面はレース物としての展開なのでしょうか。だとしたら嬉しいのですが。冒頭で白ライドバック(白バイみたいなもの?)の導入といった話があり、背景はきな臭くなりつつありますが、あまりハードな展開よりは、青春物として楽しみたいと思っています。
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1期(ファーストシーズン)の最終回に繋がる内容だと感じました。機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第15話 「反抗の凱歌」 の感想と考察です。
1期の最終回の感想記事で、こう書いたのを思い出しました。
刹那の手紙の内容が、制作者が托したメッセージだと思えます。長いですけど引用します。 (中略)
短く言えば、「世界はなぜ歪んでいるのか。人と人が分かり合える道はあるのか。」 です。まぁ、深遠なテーマだと言えます。
そういえば、これがテーマだと考えていたのでした。この「人と人が分かりあえる道」という言葉を、今回マリナが引用しています。これはつまり『対話』であり、2期でのキーワードです。
さらに、イノベイターたちが「人間って不便よね。私らみたいに意志が通じ合わないんだから」と話してました。イノベイターは『来るべき対話』に備えて、脳量子波によるテレパシー的な能力を持っているということを、改めて思い出させてくれるセリフです。わざわざ何回も説明的してくれるということは、重要だということでしょう。
リボンズの言葉を信じれば、「人類を外宇宙に進出させ、来るべき対話に備える」ことがイオリアの計画です。対話とは『外宇宙から来る何かとの対話』だと思っていたのですが、『人と人が分かり合える道』を強調しているところを見ると、『人類同士の対話』の意味だったのでしょうか。あるいは両方なのか。
ツインドライブによるトランザムが、『対話』の媒体になることは間違いないと思うのですが、対話の内容についてはまだいろいろ不明点ですね。そこが核心なのでしょうけれど。
最終回といえばもう1点。最終回でロックオンが回想シーンに出てきて、こう言ってました。
「刹那、なぜエクシアに実体剣が装備されているか、分かるか。GNフィールドに対応するためだ。計画の中には、対ガンダム戦も入っているのさ。」
つまり、GNフィールドはビームなどには無敵だけれど、物理攻撃に対する防御は完璧ではないようです。モビルアーマー、エンプラスの攻撃方法は、それを利用したものでしょう。有線のポッドのようなものをGNフィールドに食い込ませ、内側に入って攻撃していました。実体剣が通用するならばこれも可能なはずで、単純だけれど有効ですが、あのポッドを近づけなければいいわけで、分かってしまえば対抗手段はありそうです。エンプラスの能力は、きっとあれだけで無いのでしょう。
おおかたの予想どおり、マスラオの『隠し玉』はトランザムでした。擬似GNドライヴでトランザムが可能か、ということは、23話の記事のコメント欄で議論が盛り上がっていたネタです。ビリーさんはそれを可能にしたわけですが、気になるのは持続時間ですね。擬似GNドライヴは4年間で開発が進んで、粒子蓄積量が増えたようですが、それによってトランザム時間は実用的になったのかどうか。あと、オリジナルGNドライヴは粒子を使い切っても再充填されますが、擬似GNドライヴは粒子が切れたら終わりでしょうから、長引けばマスラオが不利になります。でも、フラッグでエクシアといい勝負をしていたブシドーのことなので、そのくらいの不利は問題にしないのでしょう。勝負の行方は気になります。
隠し玉といえば、セラフィムにはやはり何か秘密があるようです。『特性』と言っていましたが…。 ロックオン機と合体!とかどうでしょう。
クーデターの人たちは、カタロンやCBと共闘してくれるようですが、軌道エレベータを占領してどうするのかなぁ。クーデターは、政府の中枢や報道機関をすばやく掌握して、自らを正当化&既成事実化することが重要であり、施設を武力占拠するだけではテロにすぎません。のっけから頼りにならない感じが漂っていますが、あるいは深い計画があるのでしょうか。
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