『大気圏離脱時の戦闘』 とは萌えるシチュエーションでした。機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第9話 「拭えぬ過去」 の感想です。
ファーストガンダムでの『大気圏突入時の戦闘』もシリーズ屈指の名シーンですが、そのオマージュにも見えますね。作戦のスタート地点は攻撃側に読まれていて、守備側(ホワイトベースあるいはトレミー2)は、大気圏突入/離脱中なので機動に制約があり、一旦は振り切ったものの、攻撃によってコースを変えられて敵の勢力圏に誘い込まれてしまう。「戦いとは、いつも二手三手先を考えて行うものだ」ってやつです。主人公機が単機で突入/離脱をする展開も同じ。
トレミー2は大気圏離脱能力があるはずと思っていましたが、トランザムが必要だったとは。GNドライヴ5基を使っても、通常運転ではトレミー2を持ち上げるだけの推力は出ないわけですね。しかも離脱したとたんにGN粒子が切れるというギリギリっぷりなので、最も効率の良い軌道を取るしかなくて、だから敵に行動を読まれるわけです。トレミー2の能力を、アロウズ側(マネキン)がそれなりの精度で予測できているということも意味するでしょうか。
敵はトレミー2を追い詰めたように見えたけれど、戦術予備として温存されていた00ガンダムに蹴散らされてしまいました。敵の前線を一点突破してかき回す戦術を『電撃戦』と言ったりしますが、これの成否の鍵は、待機させておいた予備戦力を叩き込む場所とタイミングです。予備というと余り物っぽいですが、この場合は最先鋭部隊がその任を托されます。スメラギさんは電撃戦を鮮やかに決めたということでしょう。
サーシェスがパワーアップして戻ってきました。特にファングの進化が気になりますね。1期の23話でもサーシェスはファングを使っていましたが、その時はわりとあっさりと無力化されていたと思います。今回はファングで2機のガンダムをいいようにあしらっていましたが、何が進化したのでしょうか。
7話の感想で、「脳量子波とはつまりニュータイプの能力ではないか」と書きました。ニュータイプとは、優れた空間認識能力や直感力を持ち、さらに独自のサイコウェーブで意思疎通したり機器を制御したりできる能力、とされています。この特徴は脳量子波(の能力)の特徴と一致します。
ファングは、誰もがビットやファンネルを連想するわけですが、それらはニュータイプ専用兵器でした。ニュータイプのサイコウェーブと空間認識力があってはじめて使いこなせる兵器なのでしょう。ファングも、脳量子波の使い手、つまり超兵あるいはイノベイターのために設計されたと考えるのが自然です。
サーシェスは4年前はファングを使いこなせていませんでしたが、そのときには脳量子波は使えなくて、ファングを自律モード(個々のファングが搭載コンピュータで自動制御される)か何かで使っていたのではないでしょうか。だからあっさり撃ち落されてしまった。
でも今回劇的に強くなったということは、サーシェスは超兵かイノベイターになって、脳量子波が使えると考えることができます。だとしたら強敵ですね…。刹那たちはそれにどう対抗するのでしょうか。やはり彼らにも覚醒があるのでしょうか。戦闘用イノベイターなんてのも出てきたことですし。
イノベイターといえば、冒頭でリジェネがリボンズを問い詰めていましたが、、「CB側だけがトランザムやツインドライヴを持っていて、イオリアの正統後継者の俺たちが持っていないのは一体どういうことか」と言いたげでした。彼も迷いや疑いがあるのでしょうか。ティエリアも迷っているようだし、この迷えるイノベイターたちが今後の鍵を握っていそうな気がします。
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考えたことが現実になるって、考えてみると怖いことですね・・・(←怖い考えになってしまった)。 とある魔術の禁書目録 第9話 「吸血殺し」 の感想です。
魔法や超能力を強化する訓練があるとしたら、それは主に『集中力を高める』ことなのでしょう。あるいは『煩悩を捨てる』ことかもしれませんが、つまり心をクリアにして、魔法なり超能力なりのことだけを考えられる状態にすることです。
集中力を高めて雑念を捨てる方法はいくつかあり、一つは単純作業です。呪文(念仏)を長時間唱えるとか、マニ車を回すとか。僕なんかは、落ちものパズルをずっとやっているとフワフワした無の境地に入ることがありますが、これもその一種でしょう。
もう一つの方法は、体を痛めつけることですね。断食とか、滝に打たれるとか、座禅とか。オウム真理教がやってたような、水中で息を止めるなどの修行もそれです。あれはヨガから来ているのでしょうけれど。
アウレオルスが、アルス=マグナを発動するときに首に針を刺していたのは後者でしょう。針の傷みで集中力が高まるように条件付けしているのだと思われます。しかし、そういうスマートでない方法を取っているということは、アルス=マグナには非常に高度な精神集中が要求されるのではという推測が成り立ちます。当麻のあのハッタリは、そこまで読んでのことでしょう。
ただでさえ、右手で術を打ち消されて不安になっているところに、当麻の迫真の芝居に騙されて、アウレリオスは「自分の術は当麻には通用しないのでは」という雑念に囚われて自滅してしまいました。
人間、手足が千切れてもわりと大丈夫みたいです。高速道路をバイクで走っていたら中央分離帯に足が接触して、膝から下がちょん切れたのだけれど、気付かずに走り続けてインターで降りたときに気付いた、というニュースを見たことがあります。大怪我をした直後は、アドレナリンが大量に出て痛みを感じないものなんですよね。しかし精神的なショックは大きいはずで、手が千切れても演技し続けた当麻はたいした奴ではあるのでしょう。さすが主人公。
前回、愛沙はなぜ黙ってアウレオルスに利用されているのだろうと書いたのですが、愛沙はアウレオルスの「人を助けたい」という真心が本物だと見抜いたから、協力することにしたのですね。ただその真心は「特別な人」1人だけに向いており、そのためなら他の人間は何人死んでも構わないと思っていた。それは愛沙の本意ではないはずで、直感だけを信じたことが愛沙の敗因でしょう。でも、自分の力を人のために役立てたいという切実な思いもあったのでしょう。
例によって説明調のところが多くて、もう少し映像や演出で見せる工夫は無いのかなとは思いますが、ストーリーは面白かったし、映像も迫力がありました。この調子でやってくれるなら見続けられそうです。
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シチュエーションコメディあり、ラブストーリーあり、ベタなラブコメありで今回も大満足でした。かんなぎ 第9話 「恥ずかしい学園コメディ」 の感想。
いわゆるハーレムラブコメには『幼なじみ枠』があるものですが、それだけ需要があるということでしょう。幼なじみの魅力とは何でしょうか。
とあるアメリカ映画(ネタバレになるのでタイトル名は伏せておきます)で、主人公の妻が、浮気調査を依頼した探偵に「人はなぜ結婚するのか」を語るシーンがあります。彼女いわく、「お互いを見守り、気にかけることで、相手の中に自分の生きた証を残したいから」と。そういうものかもしれないと思いますね。
そう考えると、幼なじみを嫁にするというのは最強じゃないでしょうか。自分が幼い頃から死ぬまでの、全ての『生きた証』がその人の中にあるわけです。ほぼ自分のバックアップコピーを残せると言えるでしょう。そのあたりが幼なじみの萌えポイントなのかもしれません。
仁は、中学の頃につぐみに暴力を振るった?ことをずっと後悔していたようですが、つぐみは仁がそうした理由も、そしてそれを後悔していることも分かっていました。なにしろバックアップコピーですから。「なにも言わなくても真心が伝わる」という関係は素晴らしいですね。夫婦でも、なかなかそうは行きません。仁はつぐみのありがたみを再認識したのではないでしょうか。
そんなわけで、仁とつぐみとのフラグを立てるエピソードとしては説得力がありました。『仁が中学のときに荒れていた』エピソードは唐突感がありましたが、気にするほどでもないかな。
コメディーも例によって素晴らしいですね。やっぱ貴子さんと秋葉のやりとりが好きだなぁ。絵や脚本もいいけど声優さんの熱演が素晴らしい。今日、原作コミックスを2巻まで読んだのですが(ちょうど8話までの内容です)、例えば「トゥーピュアピュアボーイ」のセリフは原作にもあるけれど、アニメの方が数倍笑えます。声優さんの力は大きいと思いましたよ。
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これまでキャラの立っていなかった山下の当番回。冒頭から悩んでいて、なぜ悩んでいるのかは分かりにくかったのでは。鉄のラインバレル 第9話 「ブラック・チェンバー」 の感想です。
8話で森次が「自分には痛覚が無い」と告白したとき、山下が派手に驚いている様子がアップで抜かれていましたが、たぶんそれと関係あるのでしょうね。だとしたら回想シーンとか入れるのが親切だと思えます。「僕が気付かなきゃいけなかったんだ…」と落ち込んでいましたが、それは森次の痛覚のことを言っているのでしょう。森次の胸の傷とも関係あるのかどうか。
糖尿病の人は、皮膚感覚が弱っているので風呂を熱くしがちだそうですが、森次が熱湯風呂に入るのも痛覚が無いからなのでしょう。ならば専用風呂を作っておけと思いますが、「入る前に温度を確認しろ」という戦訓を与えるためなのでしょうか…
命令を無視して暴れる山下を、森次は剣で突き刺しましたが、あれは動けなくしてパニックを抑えようという意図なのでしょうね。戦場で兵がパニックに陥った場合は、まずは座らせて落ち着かせるそうです。森次がやることは常に正しいのだけれど、言い方には全く気を使っていなくて、それが今後も火種になるのでしょう。浩一が何気に緩衝役だったり。
浩一と森次は、正反対のようでもあり、似たもの同士でもあります。だから反発しあうのだけれど、浩一は森次に敬語を使うようになったので、それなりに認めてはいるのでしょう。
電磁迷彩を装備した敵アルマが登場。レーダーには映っていたようなので、可視光には有効だけれど電磁波あるいは赤外線では見えるということでしょうか。だとしたら対抗手段はいろいろありそうですね。おそらく1発目の効果を期待して温存していたのを、今回使っちゃったのでしょう。気配で見切る森次はカッコよかった。
絵美が指揮官役をうまくこなしたようです。絵美を抜擢したのはなにか理由があるはずですが、それは今のところ不明ですね。
CGによる戦闘シーンは全体に素晴らしく、1話から着実に進化していると思います。動きやカメラなどがブラスレイターを思わせるのは、特技監督として板野さんが入っているからでしょうか。ブラスレイターは見ている人が少なくて、せっかくの華麗なCGがモッタイナイと思っていたのですが、ここで花開いたのかもしれません。
ラストは気になるヒキ、と思ったら来週はミニスカサンタ回ですか。
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「リアルに妹がいる人は妹キャラに萌えたりしない」、そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。あかね色に染まる坂 第9話 「あかね色のバースディ」 の感想です。
麒麟(キリン)といえば、普通は動物園にいる首の長い奴ですが、本来は想像上の生物です。その昔、アフリカ産のキリンを見た中国の人が、その異様な形から麒麟を連想してそう呼んだのでした。
アニメなどに登場する妹キャラは、いわゆる妹とは似ているけれど違う想像上の生物だと思うのです。つまりファンタジーですよ。湊は、そんな『想像上の妹』に必要なものを全て持っていますね。
湊と準一の関係は、普通の兄妹を踏み超えているように見えるシーンはありましたが、湊は気持ちを直接表すことはしませんでした。今回も、準一と優姫が『ベストアミティーエ』に選ばれたのを見てニコニコしており、2人を純粋に応援する気持ちになったのかな、と思っていましたが、
ラストの独白はそれを吹き飛ばしましたね。いーんじゃないでしょうか。波乱が起こりそうで楽しみになってきました。
今回はストーリーは無いも同然で、湊や優姫の様子を楽しむ回でした。確かに楽しめたけれど、相変わらずテンポが悪いのは気になります。華恋とのカタログショッピングのシーンはあんなに尺いらないよなとか。
湊のレシピノートは笑いましたけど。なぜに生命の樹が。湊の料理はとても美味しいらしいですが、魔術の産物では食べたくないかも…
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題名の通り、今後の展開のための「出会い」をお膳立てした回でした。タイタニア 第8話 「ふたつの出会い」 の感想です。
だから戦闘シーンはオマケですね。当たり前の結果すぎて書くことがありません。ファン君がとっとと逃げたのは面白ポイントでしたが。
ところで、CGは1話は悪くないかなと思ったのですが、その後劣化しています。例えば艦が撃たれるシーンで、1話では”折れ曲がる”などダメージ演出があってから爆散していましたが、今回は撃たれてもボーンと爆炎が上がるだけで、明らかに手抜き。タイタニア側は使いまわしばかりだし、お金が無いのでしょうか。あと、『正直じいさん号』のモデリングやレンダリングは何とかならないのかな。あえて80年代テイストなのか…
タイタニアは酷いね。エルビング王国はタイタニアの敗残兵を匿ったのに、褒めるどころか破産に追い詰めるとは無体な話です。ヒロインが人質という展開は銀河英雄伝説そのままですが、リディアは10歳だそうなので嫁じゃないのでしょう…。典型的な田中芳樹作品のヒロインで、強くて賢い女の子のようです。彼女がどうタイタニアを変えるのでしょうか。
ファン君はドクター・リーと盟友に。役者は揃いつつあるようですが、彼らは先ず何よりも、タイタニアと戦う理由を見つけることが必要でしょう。
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linkageというタイトル通りに、いろんなことが繋がりはじめました。『CHAOS;HEAD』 第8話 「連動 -linkage-」 の感想です。
前回、野呂瀬が「コードサンプルは3人分ある」と言っていたのが気になっていました。何の/誰のコードサンプルなのか。まず『何の』ですが、以下のように言ってましたね。
正確に言えばNAシナプスに関するコードサンプル。脳の働きに命令を出す役割を果たしている部分のサンプルですよ。そのサンプルがノアIIにとっていわばCPUの役割を果たすわけです。
NAは神経伝達物質の『ノルアドレナリン』でしょう。神経にはいくつかの系統があり、ノルアドレナリン神経系は非常時などに集中力を高める働きをします。ギガロマニアックスのノルアドレナリン神経系のパターンを写し取って、それを人工的に再現しているのがノアIIなのでしょうね。おそらくギガロマニアックスを可能にする神経回路の原理はまだ解明されていなくて、とりあえず神経回路をデッドコピーして解析している段階なのでしょう。もちろん、サンプルが多いほうが解析が進むでしょう。
では3人分とは『誰か』ですが、一人はセナのようですね。一人はセナの母親? もう一人は抱いている赤ん坊かな。
これまでバラバラに存在していた人物が、あちこちで繋がっています。セナと野呂瀬、梨深と将軍。あと、セナの母が抱いていた赤ん坊は将軍にも見えましたがどうなのでしょうか。
ラストで野呂瀬が話しかけていたのは、我々も知っている人物なのでしょう。カエルのマスコットを持っているということは、候補は2人しかいないわけですが…
1話の冒頭で分かっていたことではありますが、梨深は拓巳の敵でした。三次元女を信じた結果がこれだよ! でも好んで敵になりたいわけではなさそうで、当面は監視役のようです。彼女の役割は何なのでしょうか。そして拓巳の覚醒とは何でしょうか。
セナの知識が豊富な理由は、今回分かったのですが、あやせはどうなのだろう。「大いなる意思に導かれた」って… 彼女は別ルートで何か電波を受信している知っているのでしょうか。
戦闘シーンはとてもカッコよかったけれど、リアルブートという何でもアリのルールなので、戦闘ロジックは破綻してます。雰囲気を楽しむべきなのでしょう。拓巳の、「助っ人キター!」とかのセリフは面白かったですね。いっそ「触手キター!」とか逐一実況してもいいかもしれない。
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いわゆる欝回であり、溜めを作ったのでしょうけれど、それにしても痛々しくて見るのが辛いです。夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~ 第9話 「ユクサキニ」 の感想。
みんなが思っているように、秋名が諸々のことの元凶なわけですが、彼は悩む様子もなく「へらへら」している。この描写は興味深くはあります。内面で葛藤しすぎていて、むしろ表面上は何も考えていないように見えちゃうのでしょう。理性では分かります。でも感情では、秋名の態度は許せんと思ってしまうのでした。
組織の一員として仕事をする上で、一番ダメなことは何かといえば、ミスをすることではなく、『当事者意識の欠如』です。割り当てられた仕事は責任を持ってやり、失敗したら自分のできる範囲でリカバリーすることが重要。誰かがやるだろうとか、俺のせいじゃないという態度がダメなんですね。そんな奴には仕事は任せられないのです。秋名の態度は、当事者意識に欠けているように見えます。でも実際はいろいろ考えているのでしょうから、ここからどうリカバリーするのか注目することにします。
七郷を全て切るという決定がされたようですが、それは何を意味するのでしょうか。そもそも七郷はどういう働きをしているのか、といった背景がいまいちわかっていないので、その重大性はピンと来ていないのですが。
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朋也はガキだなーと思うけれど、自分があの年頃どうだったかと言えばガキだったよなと。クラナド CLANNAD AFTER STORY 第9話 「坂道の途中」 の感想です。
愛する女性が病気と戦っているのであれば、そんな彼女に何をしてやれるかを考えるべきで、それは悶々とするとか、一緒に留年することではないはずです。彼がやるべきことは、きっちり就職して、渚を支えられる男になることでしょう。でも結局それもできなかったみたいですね。
とはいえ、18歳とかで就職という人生の大事に直面するのは大変なことでしょう。僕は大学だの大学院だのでモラトリアム期間を引き延ばした人なので、朋也に偉そうなことを言う資格は無いのでした。しかも、朋也よりもずっと年上だったにも関わらず、就職を決めるときには心理的に不安定だった覚えがあります。子供のころから、自分は『何にでもなれる』と思っていたのに、就職するということは『何かになる』ことで、つまりは自分の限界を知る事なんですよね。朋也はそういう人生の転機での不安感と、渚が心配な気持ちを混在させてどちらか分からなくなっているのではないか、という気がします。
実際には、就職して終わりではなく、就職してからいくらでも転機は作れるのですが、ガキの時はそういう風には考えられないものですね。朋也にはここからどんな転機が訪れるのでしょうか。
僕は原作ゲームを途中までしかやっていないので、未プレイの領域に入ったようです。というかもうアフターなのかな。前回までワイガヤと学園ものをやっていたのに、あっという間に卒業してしまったのは驚きました。今回は杏の出番が多くて嬉しかったですが、次回から学友たちがあまり出ないとしたら残念ですね。
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キャシャーンが何かを約束したのは初めて、でしょうか。キャシャーン sins 9話 「滅びの谷に咲く花」 の感想です。
天国があるとしたら、どんなところなのでしょうね。綺麗な花が咲いていて、悩みも仕事もなく、ふわふわと花を摘んだりして暮らす、そういうところだとしたら、あの『ロボットの墓場』の谷は天国だったのでしょう。ニコはもうとっくに死んでいて、あの天国から別の天国に旅立ったのでしょう。そう考えないとやりきれないようなストーリーでした。
でもキャシャーンにとって、今回は重要な転機となったようです。あてもなく彷徨っていたキャシャーンに、ようやく目的が出来たので。信憑性は低いとはいえ、ルナが生きているという情報はキャシャーンにとって大きな救いでしょう。彼には果たすべき約束も出来たので、もう「死にたいから殺してくれ」なんてことは言わないのでしょう。
例によって、叙情的な演出は印象的でした。冒頭の、ロボットが上から落ちてきて、その衝撃で花びらが散るシーンとか。死に行くルナと、包帯が解けるキャシャーンの対比とか。
オージーとボルトン(壊れたロボット)が同じ声なのは紛らわしかったですよ。最後の「ずっと待ってるからな」というセリフはオージーのものだと思っていて、さっきセリフを確認するために聞きなおして違うことに気づきました。
来週はディオが再登場のようですね。1クールものならそろそろクライマックスですが、2クールのようで。『キャシャーンの滅びツアー』を2クールやられるのは流石に飽きそうなので、そろそろストーリーにも転機が欲しいところです。
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いい青春ドラマであり、ギャグのキレもあって、全体にとてもよかった。とらドラ! 第9話 「海にいこうと君は」 の感想です。
特に、みのりと竜児のシーンが良いですね。みのりは恋愛を幽霊に例えて、竜児はその例え話を引き継いで攻勢(ほぼ告白)をかけたのだけれど、みのりは途中から幽霊そのものの話にすりかえてしまった。竜児と恋愛の話をするのが怖いのでしょう。「何あれ、UFO?」とはしゃいでいましたが、もしUFOだったら竜児を受け入れてもいいか、と一瞬考えたのではないでしょうか。
恋愛を幽霊に例えるのは、いかにも恋に憧れる女の子の発想で微笑ましいです。幽霊を見るのは驚愕のイベントでしょうけれど、恋愛や結婚はきっとそうじゃない。確かに、告白や付き合い始めのドキドキはあるけれど、それはほんの入り口であって、そのうち2人でいることがごく当たり前になり、とりたてて感動も打算も戸惑いもなく、いつしかお互いに「結婚するんだろうなー」と思うようになる、そういうものじゃないでしょうか。「何かのイベントでフラグが立つ」ものでは無いというか。
だから大河と竜児のような、側にいるのが自然な関係は、恋愛と言っても良いのかもしれません。このまま育てばですけど。大河はそれに気付き始めているのかな。竜児はサッパリのようですが。
亜美の竜児への接し方が変わりつつあるようです。以前はネコを被ってあからさまに誘惑していましたが、今回は素直に誘えないような素振を見せてました。本気になってきたということなのかな。
次回もお泊りの続きのようなので、彼氏・彼女たちの関係に進展があるのか楽しみです。
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この物語は、箱に憑かれた箱マニアの話なのでしょうけれど、箱の何がそうさせるのでしょうか。魍魎の匣 第8話 「言霊の事」 の感想です。
箱は本来、中に何かを入れるためのものですが、箱自体が目的になることもあるのでしょう。キリスト教(とユダヤ教)のアイテムである聖櫃(アーク)は、本来は『モーゼの十戒』の石版が収められた箱を言うそうですが、そのうちに聖体を入れる箱になったり、キリスト聖遺物が入っているという伝説が生まれたり、中身はいろいろみたいです。箱そのものが重要なんでしょう。箱には「中に何か宝物が入っている」というロマンがあるのでしょう。
東京通信工業の『デンスケ』というアイテムが登場しました。東通工はソニーの旧社名で、デンスケはソニーのテープレコーダの商標ですね。イッツアソニー。関口はその音を聞いて、「箱の中に魔物がいる。科学という名のオカルトだ」と畏れていました。箱には、中に何か見てはならないモノ、白日に晒してはならないモノが納められている、という畏怖を駆り立てるものがあるのでしょう。一方で『パンドラの箱』の話のように、開けてはいけない箱を開けてみたい、という欲求もあるわけです。
高級なアイテムには豪華な箱が付いていたりしますよね。腕時計とかアクセサリーとか。『DVDボックス』なんていうのもありますが、人は大切なものを箱に仕舞いたいという心理があるのでしょう。箱に入れること自体が嬉しいという。
アバンの劇中劇シーンで、主人公(関口)が箱で隙間を埋めて喜んでいましたが、箱にはそういう「空間を最適な形と大きさで占有する」という働きもあるのでしょう。家具もそういうところありますよね。家具も一種の箱なので、本来は中に入れるものによって大きさを決めるべきですが、どちらかといえば部屋に収まるように家具を決めたり(あるいは特注したり)します。これも、中身よりは箱自体が目的になっているパターンでしょう。
と、私の想像する『箱マニアの萌えポイント』を並べてみたのですが、この物語の箱マニア(犯人?)の属性は絞れていません。いろいろ複合なのでしょうか。でもこういうことを考えながら観るのも面白いと思います。
ところで、これは本格推理物なのでしょうか? 本格推理とは、事件の手がかりをフェアに読者にさらして、探偵と同じ立場で推理できるというものです。京極堂は安楽椅子探偵なので、彼が見聞きすることは公開されていて、その点は本格物っぽくはあります。でも、道場の図面を見て一人で納得していたりとか、彼しか知らない知識もあるようなので、やはり本格物とは言えないのでしょうね。いろんな人が集めてきた手がかりと、京極堂の知識やウンチクによって事件が解決される、というスタイルなのでしょう。
このアニメは野郎ばかり出てくるので、数少ない女性である寄子のシーンが映えます。作画もここぞと力が入っているようで、細かな表情の変化などとても良い。ここで殺されてしまったら残念ですが、そうはならないですよね? 僕は加菜子も生きていると思っているので、二人の再会をぜひ見たいのです。
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このところの絶望的な展開に比べれば、一見のどかな日常が描かれていましたが、わずかなキッカケで破綻する予感に満ちていました。反転したOP映像はそれを暗示していたのでしょう。『ef - a tale of melodies.』 第8話 「reutter」 の感想です。
「若い2人が手に手を取って逃避行」というストーリーは古今たくさんあるわけですが、ハッピーエンドは見たことがありません。たいていは未遂に終わりますし。それだけ青臭くて不自然で無理なことなんですよね。
お互いがお互いに負い目を感じている状況も不健全です。火村は優子を助けられなかったことを負い目にしている。優子は火村の将来を台無しにしたことを負い目にしている。傷を舐めあうような馴れ合いであり、幸せな関係とは言いがたいでしょう。
火村には、他に出来ることがあったんですよ。天宮兄を告発し、優子を公的に保護してもらうことです。確かに優子は一時的に辛い目に合うかもしれないし、火村は優子に恨まれるかもしれず、それでも優子を支えなければならないけれど、その覚悟があればそれがベターでした。というか、社会的・法的にもこれしか無いと思えます。虐待は刑法犯ですから。
でも火村はそうしなかった。辛い目にあうことを避け、全てのしがらみを断ち切って逃げることを選んだわけです。逃げた時点で、天宮兄の勝ちが決まったのでしょう。
天宮兄が、妹の死のことで火村を責めたのは卑怯な手でしたが、火村に自覚させるには効果的でした。優子のために尽くしている気でいながら、自分が辛いことから逃げて続けていたことに気付いたのです。
かくして、ままごとのような2人の生活は最悪な形で終わりを告げました。また場所を失って、糞野郎の天宮兄にすがるしかない優子が哀れです。
現代時制での久瀬の言葉からすると、この出来事以来、火村は優子と会えていない雰囲気です。でも火村はまだ諦めていないらしい。すでに人生諦めているような感がありましたが、そうでもないのでしょうか。彼に救いがあるとしたらどういう形だろう。火村と千尋の関わりが気になるのですが、それは次回でしょうか。
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今回は女性陣が凛々しくて、逡巡する男たちとの対比が鮮明でした。ヴァンパイア騎士 Guilty 第8話 「追憶の螺旋(スパイラル)」 の感想です。
まず優姫ですね。自分が吸血鬼であることを知らされ、さらに自分のために両親が死んだ事実まで突きつけられ、ショックで半狂乱になっても仕方ないくらいのところですが、いつまでも落ち込んではいませんでした。そればかりか、零との関係に決着をつけるために即座に行動するという。まぁ、過去がわからない不安な状況を脱して、ある種吹っ切れたというのはあるかもしれませんが、強い女性だと思います。純血種の吸血鬼ならではの強さ、なのかもしれません。藍堂たちを怯ませる威厳も身につけたようですし。
莉磨の活躍シーンは久しぶり(初めて?)で嬉しかったですね。「モデルの顔に傷をつけるなんてサイテー」というセリフで、とらドラの亜美を思い出したり(中の人が同じなので)。李土に支配された支葵にハッパをかけるのが良かったかと。莉磨と支葵の絆が重要になるのでしょう。
そして瑠佳ですね。やはり、気高くシャキッとしているのが彼女にはふさわしい。失恋のショックを前向きな力に変えられるのは偉いです。
女性たちはやることをわきまえているようですが、男たちはどうでしょうか。零は納得できていないようだし、枢は気弱な様子だし、架院や藍堂は右往左往しているだけだし、一条もシャッキリしない。一条は支葵を人質に取られていることで、仕方なく協力しているようですが、彼には何か策があるのでしょうか。問題を先送りしているようにしか見えないけれど。 次回は、男たちがもうちょっとしっかりすることを期待したいと思います。
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ED曲『冒険彗星』の2番の歌詞に、「何が出来ないのかを知ったときに知る強さ」というのがありますが、ルークの心境はこれでしょう。テイルズオブジアビス 第9話 「奪われし者」 の感想です。
彼はこれまで、何でも持っていたのですよね。両親の寵愛も、地位も、婚約者も。7年前に赤ん坊同然でこの世に現れて、チヤホヤされて育ってきた彼は、自分は何でも出来る思っていたし、自分の頭で考える必要が無かったわけです。
でも彼は一日にして、そのほとんど全てを失ってしまった。自分がニセモノ(レプリカ)であることを知り、さらに仲間たちも離れてしまい。自分には何もできない、という無力感に囚われても無理はありません。
しかし彼は、やはり一本芯があるのだと思います。そんなダメな自分でも、ミュウは慕ってくれるし、ガイは立ち直るのを信じると言ってくれたし、アッシュは罪滅ぼしをするチャンスをくれた。彼に残されたものはこれっぽっちですが、だからこそ進めるのでしょう。「何でもできる」と思っているうちは何もできないわけです。「何が出来ないのかを知ったときに知る強さ」ですね。
今回はラストシーンも良かったけど、ガイが「俺の親友は、あのバカの方なんだよ」と言うシーンもグッときました。一方で、ナタリアにはガッカリですね。彼女の気持ちもわからないではないが、僕はルークに感情移入しているもので、この7年間は何だったんだと思うわけです。彼女は株を落としたと思うのですが、ここから回復の機会はあるでしょうか。
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『モノに魂が宿る』というのは東洋的な思想なんでしょうけど、あってもいいと思うんですよね。魂の正体なんてわからないんだし。大事に使われたり、多くの人の思いが込められたりしているモノには、魂があるような気がします。
惑星探査機『はやぶさ』の奮闘が、少し前に話題になりました。無人で小惑星に着陸してサンプルを採取するという快挙を成し遂げたのですが、多くのトラブルにみまわて満身創痍で、運用チームの奇跡的な創意工夫でなんとか動いている状態でした。多くの人が、深宇宙でひとりぼっちでがんばっているはやぶさにエールを送ったはずです。はやぶさを擬人化した、こんな書き込みもありました。
(´・ω・)「ふぅ…なんとかサンプル取れたかなあ?あとは帰るだけだお」泣けませんか? こんなに多くの人に思われているはやぶさには、きっと魂があると思うんですよ。だから泣けるのでしょう。
(´・ω・)「体のあちこちが痛いお…でもコレ持っていかないと。みんな待ってるお」(`・ω・´)「ガンガル!!」
(´・ω・)「宇宙は寒いよ…寂しいよ…ち、地球だ!見えてきたお!」
(`・ω・´)「カプセル、投下!受け取って…」
(´・ω・)「ふうっ…終わったお…疲れたなぁ…ああ、地球がどんどん離れていくお…綺麗だなあ…」
(´・ω;)「地球か、なにもかも懐かしいぉ、これで本当のお別れだぉ
石入ってたかなあ…無かったら、みんなゴメンだぉ…」
肝心のアニメの内容ですが、ロケットに女性型ロボット?が恋をするというお話でした。機能美の極地であるロケットと、機能よりは『心理的効果』を重視してデザインされた女性ロボットとの対比が面白いところです。ロボットは自分には機能美が無いと悩んでいましたが、『心理的効果』も立派な機能であり、何にでも意味はあるとロケットは語りました。
人が生まれてきた意味について考えるように、魂が宿ったモノも、自分が作られた意味について考えるのでしょう。ロケットに生き様をみて、トリンシアも答えの糸口を見つけたようです。
「あなたとの出会いは、私と、私が関わったすべてのものに影響を与えていくでしょう。それが、私とあなたの子供です」とトリンシアは言いました。『情報遺伝子ミーム』の考え方が入ってますかね。
生物は自分の遺伝子を後世に残すために生きている、という考え方があります。では、子供を作らなければ生きている価値は無いのでしょうか。そうではなく、生きていることにより発信する情報も、遺伝子のように世の中、および後世に影響を与えるはずであり、それが生きている意味になるはずです。ロケットとの出会いによる情報遺伝子を、自分たちの『子供』だとトリンシアは表現したのでしょう。
僕もロケット好きなんですけど、原作者、あるいはアニメ製作者のロケットへの愛情が感じられて、いい短編だと思いました。トリンシアも可愛いかったしね。
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スターウォーズみたいな話なのかなと。喰霊-零- 第8話 「復讐行方 (ふくしゅうのゆくへ)」 の感想です。
主人公が悪に堕ちることが最初から分かっている(エピソード1~3)というところが似ていますよね。あと、フォースと殺生石が似ているかもしれません。
フォースなる謎の力は、本来は正義のために使うべきなのだけれど、それを憎しみに駆られて使ってしまうと『ダークサイドに堕ちた』ことになるらしい。ダークサイドのほうが、強大な力を”たやすく”使うことができるので、一度ダークサイドに魅入られると抜け出せないようです。皇帝がジェダイをダークサイドに誘う時は、自分を憎ませてでもフォースを使うように仕向けていました。
神楽の父は殺生石を持っていても普通にしているので、殺生石を制御して正しい目的に使うことは可能なのでしょう。でも一旦、殺生石の力を憎しみのために解放してしまうと、冥のようにダークサイドに堕ちてしまうのではないでしょうか。
黄泉が憎しみに駆られて冥を殺したのは、三途川の筋書き通りだったのでしょう。最初からそれが目的で冥に殺生石を与えて、土壇場で力を奪ったと見ます。黄泉はダークサイドに堕ちてしまったのでしょうか。
ここから2話につながるのかな。防衛庁の『同業者』も登場したし、桜庭や岩端の装備も2話と同じものになったようですし。ここで黄泉が行方不明になればつながりそうには見えます。
ただ、黄泉が神楽までをも憎むようになる理由が、まだ弱いかな。あと、黄泉とトオル(特戦4課の)とのしがらみについて語られていないので、そのあたりのエピソードが入るのかもしれません。
2話で、神楽は紀之に「黄泉の婚約者だったんだもんね」と言っていました。過去形ということは、やはり婚約破棄されてしまったのでしょうか。
冥の呪詛の言葉(いなくなればいいのに 消えればいいのに つぶれればいいのに…)が、ちょっとefに似てましたか。脚本が同じ高山カツヒコさんですからね。
なんにしても、辛い展開です。スターウォーズでは、確かにアナキンは悪に堕ちるけれど、最終的には善に目覚めることが判っていたので、まだ救いがありました。この物語はどうでしょうか。
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『イオリアの計画の全貌』について語られました。以前に書いた予想は当たっていたのかなと。機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第8話 「無垢なる歪み」 の感想と考察です。
1期の21話のエントリーで、「イオリアの計画は、世界をひとつにまとめて、外宇宙からの何か(異星人とか天変地異とか)に備えることでは」と書いたのですが、今回、リジェネ君が、まさにそういうことを言っていました。
私の予想の根拠は主に3つです。1つ目は、『ソレスタルビーイング』(以下CB)という名前ですね。直訳すると『天上人』ですが、それだと不遜すぎるので、私は『宇宙に生きる人』と訳すべきではと考えました。人類は地球に留まっていてはダメであって宇宙に出るべき、というイオリア・シュヘンベルクのメッセージと考えることができます。
2つ目の根拠は、シュヘンベルクの計画の進め方ですね。200年前から準備を始めて、その表向きの目的は「世界を一つにすること」だそうですが、ずいぶん気が長い話です。しかも、そんな平和な目的のわりには秘密主義が過ぎるなど不自然な点が多々。そもそも「世界を一つにする」ことが一時的には可能だとしても、永久には不可能であり、自分が死んだあとの「一時的な平和」を気にするのも妙な話です。ですが、「イオリアは二百数十年後に地球に迫る危機を察知したが、それを一般に知らせるとパニックになるので、限られた同志と秘密裏に準備を始めた」と考えると辻褄が合うわけです。
3つ目の根拠は、エイフマン教授の言葉です。彼はGNドライヴと木星探査計画を結びつけて考え、さらにそこから「イオリアの計画は戦争根絶ではない」と結論した。たぶん、木星探査計画で「外宇宙から来る何か」の証拠が見つかって、エイフマン教授はそれを知っていたのでしょう。だからイオリアの真の計画について気付くことができて、それゆえに「あなたは知りすぎた」とスローネ(黒幕はイノベイター?)に殺されたのではないか。
そんなわけで、いろいろスッキリしたのですが、疑問点はまだあります。その最大なものは、CBとイノベイターとのねじれ関係ですね。CBはイオリアからGNドライヴやガンダムを託されているので、表面上はイオリアの計画の正当な継承者ですが、でも計画の第2、第3段階については知らされていなかったらしい。ティエリアすら知らなかったようなので。
一方でイノベイターは、計画の第2、第3段階について知っていて、遺伝子操作されナノマシンで強化された、外宇宙に適応した種族であるらしい。これもイオリアの計画だとリジェネは言っていました。一方で、GNドライヴは擬似しか持ってないし、ヴェーダの高位のアクセス権もハッキングによって入手したのですよね。
イオリアは何を考えていて、どこまでが計画通りなのか。どちらが正当な計画の後継者なのか。いくつかの可能性は考えられますが、それはまたいずれということで。いろいろ妄想してみるのも面白いと思います。コメント欄での議論も歓迎ですよ。
あと、計画の第三段階での「来るべき対話に備える」というのが、何に対する対話なのかはまだ不明です。外宇宙から来るものとして、僕は異文明か天変地異と考えていたのですが、とりあえず後者は無いようですね。やはり異文明(異星人)なのでしょうか。
人間関係のほうも、いろいろ面白くなってきました。刹那君は、以前は変な奴と思っていましたが、最近はいろんなキャラクタと関わって物語を動かす、狂言回し的な役割をしっかりこなしているように見えます。今回彼が投げかけた波紋はどう広がっていくでしょうか。
Cパートの男、サーシェス君も気になります。ずっとCパートにしか出ないとしたら面白いんですけど。
ティエリアの女装?で、超人ロックを思い出した人は古いと思うんですよ。ナノマシンで女体に変成できたりするのかなぁ。グレッグ・ベアのSFにそういうのがあります。
支援メカのオーライザーも楽しみですね。ツインドライヴ安定運用の切り札になるのか。
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今回は、これまでとは一転してテンポが良かったですね。むしろ展開が速くて分かり難いところもあった気がするが、面白かったですよ。とある魔術の禁書目録 第8話 「黄金練成(アルス=マグナ)」 の感想です。
『科学と魔術が交差する時、物語が始まる』がこのアニメのキャッチフレーズですが、錬金術はまさに『科学と魔術が交差』したものですよね。 ただ、錬金術にも科学(化学)寄りのものから魔術(オカルト)寄りのものまでいくつかの流派があり、『アルス=マグナ』(大いなる秘法)は魔術寄りの一派と言えます。錬金術を極めれば、賢者の石によって不死の肉体を得て、さらに宇宙さえ再構成する神になれる、みたいな思想だったかと。
アウレオルスは13騎士団により破壊されたビルを再構成していたようなので、『アルス=マグナ』を極めているということでしょうか。だとしたらとんでもない敵ですが、この作品は魔術を独自解釈で再構成しているようで(それも興味深いポイントですが)、一般的?な『アルス=マグナ』とはちょっと違うのかもしれません。
最初、13騎士団はアウレオルスが召還したものだと思ったのですが、あれはアウレオルスに敵対する教会が呼び出したものなのですよね。僕はちょっとアレっと思いました。あと、アウレオルスに記憶を消されたあと、当麻は記憶が戻っていましたが、あれは右手の力ですよね? さりげなくて気付きにくかったかも。ギアスの目の演出みたいな、わかりやすい演出が欲しいところです。
アウレオルスと愛沙との微妙な関係は面白い。どう見ても愛沙はアウレオルスの野望に利用されているわけですが、それでも愛沙が協力しているのは何故でしょうか。他に手段が無いからやむにやまれずなのか、あるいはアウレオルスの裏の裏にある本質を見抜いているのか。アウレオルスは愛沙の前では好き勝手できないようです。
このところ、華麗な映像にストーリーが負けているように思えていたのですが、面白くなってきた感はあります。このままクライマックスなのでしょうか。
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大鉄の当番回、なのか? かんなぎ 第8話 「迷走嵐が丘」 の感想です。
考えてみれば、大鉄はナギが人形(ひとがた)として顕現するキッカケを作った一人なんですよね。ナギとは何者か、がこの物語のテーマだと思うのですが、そこに切り込む人物としてはふさわしいのでしょう。
ナギの別人格が現れたのは、第2話以来の2回目。御厨に追求されて、「人の子の分際で詮索するのは無礼」と怒り出すリアクションも同じ。さらにそのとき、目のキャッチライトが一時的に消える演出も同じです。ナギの中に2つの人格があるのは確かなようですが、気になるのは、なぜ2つあるのかということで。普段隠れている人格のほうが、いわゆる神様っぽいですよね。ではいつものナギの人格は何でしょうか。
冒頭から、どことなく御厨とナギはぎこちない雰囲気で、メイド喫茶での『告白』を引きずっていることがうかがえます。このあたりの細かい演出は、いつもながら良いですね。
今回は大鉄の妄想で楽しませてもらいました。これが秋葉であればギャルゲーっぽい妄想になるのでしょうけれど、大鉄の場合は昼メロっぽい妄想です。昼メロ見てるのか? これはこれで淫靡で良いかも。
話の大部分が御厨の家の中、という舞台設定はかんなぎらしいところです。でも今回の脚本は倉田さんじゃないんですね。脚本を一人で書くのが、シリーズ構成を担当したときの倉田さんのスタイルなので、今作もそうだと思っていました。
サブタイトルの『嵐が丘』は、エミリー・ブロンテの小説のことでしょうか。悪天候の日にロックウッドという男が『嵐が丘』と呼ばれる屋敷を訪れて、そこの女中から嵐が丘にまつわる愛憎の話を聞く、という内容です。ロックウッドが大鉄ということなのかな。でも傍観者ではなく家庭の事情に切り込むつもりのようなので、違うのかな。
来週は「恥ずかしい学園コメディ」ですか。なにか、ゲームのSIMPLEシリーズ(『THE 恋愛シミュレーション』とか)にありそうなタイトルです。
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