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ここは「アルドノア・ゼロ 第4話 『追撃の騎士』 感想」 の個別エントリーです。
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普通のロボットアニメとは違うタイプの主人で、今後が楽しみですね。 アルドノア・ゼロ 第4話 『追撃の騎士』 レビュー。

ロボットアニメの主人公は、わがままだったり猪突猛進だったりという自分勝手なタイプが多いものです。 それは、エースパイロットはそういうものだというステレオタイプもあるでしょうし(トップガンのマーベリックみたいな)、また、そうしないとドラマが作りにくいという事情があるでしょう。 成長を描くためでもあるでしょう。
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伊奈帆は非常にクレバーで、命令違反などもやりそうにないので、ドラマが作りにくいんじゃないかなと思っていました。 でも今回、アセイラム姫のことを知って、それを大人たちには言えないという秘密を背負ったことで、「大人に逆らってでも行動する」「多少の無茶もやる」という動機が出来たわけで、うまいなと思いました。 

伊奈帆君は人間が出来すぎているので、成長物語を描きにくいのかなと思っていたのですが、今回、アセイラム姫のために多少無茶をして、それを自覚したことで、少し人間臭さが見えていました。 そうやって、彼がむしろ年相応の感情を取り戻していく過程が描かれるとしたら、面白いんじゃないでしょうか。 逆成長ストーリーというか。

伊奈帆は頭脳だけでなく、戦闘技術もかなりあるようです。 囮を使って敵を引きつけ、砲煙の影から接近する連携も見事でした。 戦闘機の格闘戦では、2機がペアになって攻めるのが基本ですが、カタフラクトでも、当然その手の戦術は有効でしょう。 一方で火星側は、単機で行動するのが基本のようなので、そのあたりに付け入る隙があるのかもしれません。

あと注目しているキャラとしては、韻子ですね。 ドジっ子タイプのキャラで、前回も今回も作戦時にはとっ散らかっていましたが、それでもきっちりと素晴らしい仕事をしました。 あれで実はすごく優秀なんじゃないでしょうか。 だから伊奈帆も、韻子に作戦のクリティカルな部分を任せるのだと思えます。

敵は今回、ビームサーベルのようなものを使っていましたが、あれも「アルドノアの光」で出来ているようです。 地球側はそれを見て「レーザーか?」と言っていたので、アルドノアの光についての知識はほとんど無いようです。

ガンダムは現代の科学技術では作れないのですが、ガンダムを可能にしているのはミノフスキー粒子です。 ミノフスキー粒子のおかげで原子炉が小型化でき、高効率な推進器が作られ、ビーム兵器も可能になりました。 ミノフスキー粒子の発見による「ミノフスキー物理学」によって、さまざまなブレイクスルーが起こったのです。 

「アルドノアの光」は、それに似ています。 ビーム兵器になるし、バリアにもなります。 火星側の兵器のほうが圧倒的にハイパワーなのも、アルドノアの光を活用した機関があるからではないでしょうか。 強力なレーダージャミングが展開されているようですが、それもアルドノアの光だとしたら、まるっきりミノフスキー粒子だと言えます。

逆に言えば、火星側の技術的な優位点は「アルドノアの光」だけな気がします。 それをどう手に入れるかということが、地球側の反抗にとって重要なことになるのでしょう。 アセイラム姫の服を調べればわかるような気もするが…

この作品はストーリーが面白いだけではなく、戦闘時の緊迫した描写もいいですね。 音楽もとてもいい。 本当に久しぶりに、言い訳無しに楽しめるロボットアニメになりそうな気がしています。

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