『平行世界』ということがポイントなのかな。11eyes 第10話 『魔女覚醒』 の感想。
普通に考えると、筋の通らないところがいくつかあります。7つのカケラで魔女を封印したはずなのに、1個のカケラで復活したのは何故か、とか。「友と明日のために」と友情を強調していたわりには、友がアッサリ死にすぎだろうとか。
これらは、平行世界が他にもあると考えれば、説明がつきます。今回、魔女は1個のカケラで復活したけれど、それはこの「ゆかの世界」だけのことであって、完全復活するには、他の6つの世界でもカケラを手に入れる必要があるのでは。
貴久が死に、雪子も死にましたが、それは「友との絆」にヒビが入ったためでした。この物語のテーマは「友との絆で明日を開く」であるはずで、それは『11eyes』というタイトルにも現れています。ならば、決着のためには友と再結集することが必要なはずですが、このままでは不可能です。でも、他の平行世界で貴久や雪子が生きているのであれば、再結集が可能でしょう。
ここはゆかの世界なので、そのせいだと思うのですが、ゆかは”リゼットの化身”に近いと思えます。ゆかの異常行動は、これで説明が付くでしょう。リゼットだから、恋人の駆(べラードの生まれ変わり?)さえいれば世界が滅びてもいいと思っているし、カケラをリゼットに与えて復活させたわけです。本来のゆかは、もっと普通なのではないでしょうか。
つまり、「この世界はもうダメだけど、他の平行世界でやりなおす」という展開になるのかな。いずれにしても平行世界が鍵だと思うのですが、次回が気になるところです。
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なるほど、サブタイトル通りの展開ですね。11eyes 第8話 『逢魔が時』 の感想。
「逢魔が時」とは、昼と夜の間の夕方、この世に「魔」が現れるとされる時間帯のことです。これまで、黒騎士は”赤い夜”で暴れているだけだったのですが、ついに現実世界を侵食し、彩子先生が犠牲になりました。つまり「逢魔が時」です。
一方で駆は栞から「あなたが悪魔を目覚めさせた」と告げられました。これもまた「逢魔が時」でしょう。
これまで、日常シーン→赤い夜→日常に戻される というシークェンスだけで、やや単調に思えていたのですが、ここにきて急展開。登場人物たちが、後戻りできない状況に投げ込まれました。ここからは、クライマックスに向けて前に進むだけでしょう。
ゆかのヤンデレ化が進行していますが、駆とゆかは単なる幼馴染ではなく、前世からの絆みたいなものがあると予想します。ヴェラードとか"時の魔女”とか、それらしい幻想シーンがあるので。 絆が強いだけに、駆を失うかも、と感じた時の拒否反応が強いのでしょうね。かわいそうではありますが、ヤンデレっぷりもなかなかいいものです。
栞は『禁書目録聖省』の人ですか。『禁書目録』はカトリックにとって有害な書物のリスト(インデックス)であり、1966年に廃止されるまで影響力を持っていました。つまり栞はカトリック教会の所属で、”悪魔”と対立しているわけですね。
では”悪魔”とは何なのか。駆は「悪魔を目覚めさせた」そうなので、駆自身が悪魔ではない気がしますが、駆が秘めている力が”悪魔”という可能性もあります。いずれにしろ、栞がキーパーソンなのでしょう。先が気になる展開になってきました。
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『考現学』というものを知ったのは収穫でしたが。11eyes 第4話 「仮面の微笑」 の感想です。
wikipediaによると、考現学とは考"古"学をもじったものだそうです。「現代の世相や風俗を分析・解説する」、とのことで、つまりブロガーみたいなものでしょうか。 なるほど、ゆかのおっぱいは考現学の研究対象になりそうですが、『赤い夜』とどう関係するのかは不明です。
日常を描写して、唐突に『赤い夜』が始まって、唐突に終わる、というパターンはあいかわらずです。雪子の戦闘シーンはなかなか良かったですが、それ以外は特に見所はありませんでした。
伝奇物は、話が広がっていく過程が一番面白いはずなのですが、この作品は広がっているものの、茫洋としていて掴みどころがないのが問題でしょう。謎の空間が発生して、謎の敵がいる、というだけですからね。次回あたり、駆が覚醒するようなので、彼の能力がユニークであることに期待をかけています。
萌えアニメとしても、いまいち魅力的なキャラがいなくてですね。栞に期待しているのですが、まだ顔見せ程度です。彼女の頭のリボンは、ひらひらと広がっているわりに、歩いても微動だにしないのがすごいですが。
あの学校には偶然にも、陰陽師、死なない少女、邪眼少年といった奇人が集結しています。それは謎の一端なのか、突っ込んではいけないお約束なのか、どちらでしょうか。
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ファンタジーを理解するために必要な"ルール”が提示されないので、いまいちストーリーに入り込めないのでしょう。11eyes 第3話 『孤独な誇り』 の感想です。
ファンタジーは日常とは違う非日常を描くものですが、非日常なりのルールが存在します。たとえば『Fate』であれば、聖杯戦争やサーヴァントと、それにまつわるルールがありますね。『灼眼のシャナ』であれば、”存在の力”や自在法などにまつわるルールです。主人公たちはそのルールの制約の中で動いていて、制約によって物語の方向性が示されます。
この手のファンタジーの作り方としては、最初に主人公が非日常に巻き込まれ、視聴者(読者)も主人公視点で”巻き込まれた感覚”を共感するのがセオリーですね。その後で、ファンタジー世界のルールが説明され、その制約の上でストーリーが動き出すことになります。
で、この作品なのですが、3話になっても”ルール”が示されないんですよね。こういう、謎のままで焦らす作り方もありえるでしょうけれど、観るほうには我慢を強いる展開だと言えます。なにしろ、物語に方向感覚が無いので、何を楽しめばいいのかわからなくなりがちで。
日常をベースにして、それとはちょっと外れたことが周囲で起こり始める、というパターンならば、謎のままで引っ張るのもアリなんですけどね。『Chaos;Head』 などがそのパターンですが、この作品は、異世界に投げ込まれるパターンなので、それには当てはまらないと思えます。
ともあれ、今回はアクションに見所があったので、前回よりは楽しめました。美鈴がカッコいいしね。
雪子も本格的に参戦して、これで主要人物は揃った感じでしょうか。OPで短剣で戦っている女の子は誰かなと思っていたのですが、髪形からして雪子なんでしょうね。戦闘中は雰囲気が変わるようです。
今回は、美鈴と雪子を紹介するための回だったのでしょう。美鈴の家についての説明がずいぶん長かったけれど、本筋に関わるのだろうか。次回以降、物語世界の”ルール”が示されることに期待しています。
ところで、このアニメはPCゲーム原作ですが、PSP版が新たに出るそうで、こちらの情報によると、PC版のシナリオに加えて、登場人物も違うアナザーシナリオが追加されているそうです。そのキャストなのですが、
紅野 澪/加藤英美里
吾妻 汐音/中原麻衣
黒芝 かなえ/田中理恵
グハァ、めっちゃ豪華じゃないですか! こっちをアニメ化しろよと思ったり。いや、後藤麻衣さんも好きですよ?
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おそらく原作はそれなりにボリュームのあるストーリーで、それを1クールに収めるのに苦労しているんだろうな、と感じられる第2話でした。11eyes 第2話 『水晶の少女~egylany-bankristaly』 の感想です。
普通の高校生が、異空間に閉じ込められて怪物に襲われたり、謎の陰陽師少女に救われたり、水晶に閉じ込められた少女を見たりしたら、いいかげんパニックになりそうですが、駆やゆかはあっさり受け入れて、冷静に行動しています。あまりのことに麻痺しているのかもしれませんが、もうちょっと、戸惑ったり怖れたりする描写が欲しいところです。
あるいは、駆は幼いころに異常な体験をしたために、あのようなことには耐性があるのでしょうか。ゆかも普通の女の子では無さそうだし。
伏線っぽいものが大量に出てきて、いちいち挙げていられませんが、ひとつ挙げるとすれば、駆が眼帯を外したときに、美鈴がおなかを押さえたのが気になります。1話で”赤い夜”が出現したときも、ゆかがおなかを押さえて苦しんでいましたが、それと関係あるのでしょうか。
第1話は面白そうだと思ったのですが、今回はあまりしっくりきませんでした。詰め込みすぎなのと、キャラの描写が薄いのと、コメディ要素も少ない(1話のペンギンなどは笑ったが)からでしょうか。
駆の力が覚醒し、彼の周囲に仲間が集まってからが本番だとしたら、今はその準備段階なのでしょう。地味なパートをコンパクトに片付けた、と前向きに解釈することにします。
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日常から非日常に突き落とされる展開が、緊張感を持って描かれていました。11eyes 第1話 『赤い夜~pirose'jszaka』 の感想です。
やたらと見えるパンツが緊張感を削いでいる感もありましたが、これも演出ということで。
他のブログさんを見ていると、「展開がよくわからない」という声が多いですが、今回は「主人公がよくわからないことに巻き込まれ、謎の人物がよくわからない動きがをしている」という話なので、わからなくて正解だと言えます。今は主人公と同じ視点で「なにがなんだか分からない」失調感を楽しむ段階でしょう。僕はこういうのは好きですね。
この手の話では、たいてい近親者にキーを握る人物がいるのですが、この物語では『姉さん』でしょう。駆たちはその幻?を見たようですが…
予備知識なしに見て、カットインなどがゲームっぽいなと思ったのですが、やはりゲーム原作ですか。最近のだと『CHAOS;HEAD』と似た雰囲気がありますが、主人公の性格は正反対で、とても男前です。「俺がお前を守ってやる」なんてなかなか言えませんが、それがマジに言えるような、極限の経験をしてきたということでしょうか。
『月』が印象的に描かれていましたが、ちょっと妙な月です。三日月にしては淵が全周に見えていて、まるで月食みたいな。『赤い夜』のシーンの月は特にそうでした。あれは単なる雰囲気なのか、あるいは意味があるのか、どちらでしょうか。
OPで6人が円陣を組んでいるシーンがありますが、この6人が戦う仲間ということなんですかね。11eyesというタイトルは、この6人の仲間を表しているのでしょう。ゆか以外のヒロインはまだ顔見せ程度で、今後主人公とどのように関わってくるのか楽しみです。
学園伝奇物は好物で、雰囲気もなかなか良さそうなので、視聴継続しますし、レビューもなるべく書きたいと思います。
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