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最終回ということで、物語の核心についてのネタバレがありますのでご注意ください。 魍魎の匣 第13話(最終回) 「魍魎の匣、あるいは人の事」 の感想と総評です。

京極堂の言う魍魎とは、『囲われた領域の内側に沸くもの』『生と死の境界にあるもの』でした。匣館はまさに魍魎だし、その携帯版である『匣の娘』も魍魎です。魍魎に憑かれた3人の男が、美馬坂、天宮、久保 でした。関口も憑かれかかってたような…。

美しいものを、永遠にそのままの形で保存して独占したいという欲望あるいは執着。それがつまり、魍魎に憑かれるということなのでしょうね。それは不可能な、満たされることのない欲望でなので、行き着く先は狂気でしょう。

加菜子が死んでしまったのは残念。須崎の計画では、一時的に加菜子の匣を隠して、あとでまた戻すつもりだったろうけれど、匣に目がくらんだ天宮に強奪され、そのせいで干乾びてしまったのですよね…。結局、天宮が最も異常な気がしますが、彼だけが生き残ったのは皮肉な話。

「脳は鏡。機械で作られた脳が生み出すのは、機械の意識だ」 という京極堂の言葉は、「人間は脳だけあればよい」という美馬坂を全否定してひるませるために言ったのでしょう。でも、実際そうかもしれないとも思います。意識が脳内の現象なのかどうか、今の科学でも結論は出ていないのだし。

多くの人の愛憎と狂気が、『魍魎の匣』というキーワードに集まる構成は凄いと思うし、オチもありました。でも後味は悪いですね…。人間の醜さと狂気を浮き彫りにしたような話で、気が滅入るものがあります。これは趣味の問題ですけど。

最終回なので総評をやります。

ストーリー: 4点
前述のように、悲しくて不気味な結末であり、そういうところがあまり趣味ではないので少し減点ということで。ベストセラーだけのことはある、凄いストーリーだとは思います。

キャラクター性: 4点
京極堂はいいキャラですよね。京極道の家に集まってくる面子も、それぞれキャラが立っています。寄子も、あの不安定な感じが好きだったのですが…。

画: 5点
すごく動くわけではないけれど、クオリティが高く、特に美術が素晴らしいと思えます。

演出: 4点
劇中劇の幻想的な演出が特に好きでした。京極道のカッコよさもよく出ていたかと。

音楽: 4点
あまり印象に残っていないのですが、普通に良かったでしょうか。

総合的な評価: 4点
京極夏彦氏の小説は読んだことが無かったのですが(表紙が怖いので)、その世界を楽しむことができました。人気があるのは分かる気がします。間違いなくクオリティの高い作品ではあったし、「魍魎、あるいは人」について考えさせられました。

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アキカン!第1話の先行配信を見ました。これから見るか決める方の参考になればということで、ネタバレ無しでレビューします。

予備知識はオフィシャルホームページをちらっと見ただけですが、かなり微妙な設定に思えるし、画もチープな感じが漂っていたので、ほとんど期待していませんでした。でも1話は意外にも良かったと思っています。

いわゆるドタバタコメディですが、ドタバタコメディをきちんと作るのは難しいと思うのですよ。シチュエーションコメディであれば脚本が良ければ笑えるのですが、ドタバタコメディはノリが命なので、脚本・絵コンテ・演出・作画といった各工程がきちんとノリを理解していないと、笑えるものにならないからです(たぶん)。なのでドタバタコメディで面白いと思えるものは多くないし、面白い作品でも、回によっては全然ダメだったりします。

アキカン! 1話は、ノリのいいドタバタコメディだと思いました。各キャラの強烈な個性のおかげもありますが、けっこう笑えましたよ。1話ということで、監督さん自らが演出と絵コンテをされているので、このクオリティが今後も維持されるかは分かりませんが、次も見てみようと思うには十分でした。

ラノベ原作ということで、ドタバタに終始するのではなく、ストーリーもちゃんとあることが期待されます。アキカン(空き缶)が主役ということは、環境問題にからんだりするのかな。今のところ、そんな雰囲気は全く無いですけどね。

ハチャメチャ設定や変態キャラが受け入れられない方も多いでしょうから、万人にオススメな作品では全くありませんが、ドタバタコメディが好きな方ならチェックしてよい作品と思えます。今ならバンダイチャンネルで無料配信されてます。

そうそう、OPテーマはなんともヘッポコな曲なのですが、EDテーマが良いと思いましたね。4つ打ちテクノ系の、まぁ電波ソングですが、カッコよいのでCD購入しようかと。

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アクションとシリアスとコメディとがうまく配分された、作品のエッセンスが凝縮されたような最終回でした。ヴァンパイア騎士 Guilty 第13話 「ヴァンパイアの騎士(ナイト)」 の感想と総評です。

「お前がヴァンパイアかどうか確証が無い」と零は言いましたが、そんなはずは無いわけです。彼はヴァンパイアハンターなのだから。それでも、ヴァンパイアである証拠に「俺の血を飲め」と言ったのは何故でしょうか。

一種の告白だと思うんですよね。彼は口下手なので、言葉ではうまくいえない。だから血を飲ませることで、自分の気持ちを知って欲しいと思ったのでしょう。優姫は血を飲みながら、零がいつも優姫を求めていたことを知りました。

「俺はいつかお前を、、殺しに行く」というのは、彼なりの表現で、いつか迎えに行くということなのでしょう。優姫もそれを待っているようです。

枢はすべてをコントロールしていて、計画を完璧に完遂しました。でも唯一、優姫のことだけはコントロールできないのですよね。それが一番肝心なことなのに。

数少ない純血種にもかかわらず、仲間の純血種を殺してまわらなければならない彼は孤独な存在です。孤独を癒してくれる存在は優姫だけで、だから彼はどうしようもなく優姫に依存しているのでしょう。優姫は、そんな枢に同情している気持ちが強いように見えますが、彼女にとってそれは幸せなことなのでしょうか。

まぁ、それはまだ先の話なのでしょう。今のところは、これまで隠れて生きなければならなかった優姫が、本来の居場所と仲間を見つけたことが重要です。一応のハッピーエンドと言えるのでしょう。

零君はハッピーではないですけどね。優姫のことを想う彼の様子は切ないものでした。あまり零のことは好きではなかったけれど、さすがに同情しましたよ。

 

最終回なので総評をやります。

ストーリー: 4点
緻密なストーリーであり、1期からの伏線をほとんど回収したことは高く評価できます。ただ、2期はややテンポがゆっくりで、途中で展開が読めてしまったのと、序盤から中盤は地味な展開だったのは減点ポイント。本編をもっとコンパクトにして、そのぶん日常回をやっても良かったのではと思えますね。1期よりコメディ成分や学園物成分が少ないのも残念だったので

キャラクター性: 4点
枢がいいですね。ああいう完璧でありながら脆いキャラは好きです。ナイトクラスの他の皆さんも良かった。最終回でも莉磨がいい味を出していました。

画: 3点
いまいち安定していなかったような。

演出: 4点
心理面の演出は見所が多かったと思えます。

音楽: 4点
1期のOPは妙な歌謡曲でしたが、2期はわりと良かったですね。EDも良いし劇伴も合っていたと思えます。

総合的な評価: 4点
しっかりしたストーリーと演出による良作でした。吸血シーンのエロさも見所。基本的には女性向けなのでしょうけれど、男の自分にも楽しめました。

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AAA~悠久の風~さんの企画、~2008年声優アウォーズ&アニソン大賞~ に参加します。詳しい内容はこちらのリンクを見ていただくとして、さっそくやりますね。

・主演男優賞: 岸尾だいすけさん
ヴァンパイア騎士の枢、タイタニアのジュスランなどクールな男の役がハマっていました。特に枢は、静かにキレた時の迫力がいいですね。この記事のために調べていて、ロザバンの月音もされていると知って驚きました。

・主演女優賞: 福圓美里さん
ストライクウィッチーズの芳佳や、夜桜四重奏のヒメが良かったので。一生懸命に頑張るキャラに合っていて、応援したくなります。コメディシーンのノリもよいし、泣き叫ぶようなシーンも熱演されていました。

・サブキャラクター男優賞: 中村悠一さん
乙女座の人ももちろんですが、森次さん(鉄のラインバレル)も良くて、ああいうケレン味たっぷりのキャラがハマリ役です。

・サブキャラクター女優賞: 喜多村英梨さん
とらドラの亜美、ヴァンパイア騎士の莉磨、カオスヘッドの梨深(メインヒロインですが)など。単純に声質が好きで、小悪魔的なキャラが似合います。ケメコデラックスの三平太など少年役もされていて、芸達者な方ですよね。

・新人男優賞: 該当者無し
よく知らないもので、この項目はパスということで。

・新人女優賞: 花澤香菜さん
正確には新人では無いかもしれませんが、今年ブレイクした若手ということで。かんなぎのざんげちゃん、狂乱家族日記の優歌はメイン級ですが、サブキャラのエレア(ブラスレイター)や美柑(To LOVEる)も存在感がありました。舌足らずな声で辛らつなことを言うキャラにヤラれましたね。

以下アニソン大賞

・OP大賞: リフレクティア(true tears)
eufoniusはクラナドのメグメルが有名ですが、僕はこの曲がすごく好きですね。流麗なストリングスと打ち込みによる緻密なアレンジ。詞も良いです。

・ED大賞: 願い星(キミキス)
単独で良い曲はいろいろあるのですが、アニメとよく合っているということで。アニメのラストが「こわれそうで~」という歌詞に被る演出は印象的でした。

・ベストオブ歌唱賞: 村田あゆみ(パステル)
マイナーな曲で申し訳ないですが、まかでみWAっしょい!のED曲です。従来は印象薄かったのですが、この曲の歌い方が好きなんですね。なんというか、投げやりで、かつ躍動感のある歌い方。個性があってとても良いんじゃないでしょうか。

・特別賞: Dark Side of the Light(喰霊 -零-)
DVDのCMにも使われている曲で、カッコいいですよね。イメージソング集の百合ーむコロッケ(笑)に収録されていて、これは他にも良い曲がたくさん入っているのでお勧めです。

こうして1年を振り返ってみるのも、いいものですね。時間があれば、1年の総括的な記事も書きたいなと思っています。需要があるかはわかりませんが、自己満足で。

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途中から感想を書いていませんでしたが、最終回なのでシメとして総評メインで書きます。

前にも書きましたが、コメディの面白さには3つの要素があると思っています。『シチュエーションの面白さ』『キャラの面白さ』『ノリの面白さ』ですね。この作品の場合、どれかが突出して良いわけではないのですが、うまいバランスで成り立っている回はありました。4話の撮影会の話とか。写生のモデルがいつのまにかセクシーな撮影回になるというシチュエーションの面白さがあり、軽く百合っぽいのもいい。やんちゃな虎子が意外にセクシーだという、キャラのギャップの面白さもありました。虎子の軽妙な突っ込みによるノリの面白さもありました。

でもこれらは微妙なバランスの上に成り立っていて、かみ合わない回もあった気がします。そうなると、単に日常をボヤボヤやっているだけに見えてしまうのですね。そういうのが好きという方もおられるでしょうけど。

つまり、アニメ化するのが難しい作品なのだと思えます。良い回がいくつかあっただけでOKとするべきなのでしょう。後半のシリアス要素も、それなりに良かったと思いますし。ただ最終回は、最後に回想から現代に戻って、メインキャラが一緒にいるシーンを見せて欲しかったですね。謎の小学生(あれは何だったのだろう)がラストというのは肩すかしでした。

いつものピッコロさんのフォーマットで評価をやります。

ストーリー: 3点
全体的なストーリーは、あって無いようなもので、それはそれで良いのですが、シチュエーションの面白さを出すための舞台仕掛けが、もうちょっと欲しかった気はします。

キャラクター性: 3点
日常コメディではキャラクタの魅力が重要だと思えますが、これといって好きになれるキャラはいませんでした。こればかりは好みの問題なので。

画: 3点
あまり派手な動きの無いアニメなので、破綻も無いという感じでした。

演出: 3点
特筆すべきものは無し、ですね。

音楽: 2点
つんく氏に対して含むところは何もありませんが、OP/EDはたいした曲ではないし、アニメと合ってない気が。最近のアニソンは、新進作曲家の登竜門となっているためにレベルが高く、その域に達していないと思えます。

総合的な評価: 3点
特筆すべきものは無いが、普通に楽しんだ、という作品です。それこそが、この作品が目指したものかもしれません。

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3クール目の終わりを飾る、華々しい要塞攻略戦。機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第13話 「メメントリ攻略戦」 の感想です。

いきなりどうでもいい話で恐縮なのですが、 他のブログさんをいくつか見たところ、ヒリングの「射程がダンチなのよね」というセリフに違和のある方が複数おられるようです。『ダンチ』なんて聞いたことが無いと。もちろん『段違い』の意味で、大辞泉などの辞書にも載ってるのですが、そういえば最近は聞かないような。違和感が無いのは古い人ということでしょうか…。 イノベイターの間では昭和言葉が来ているのか。

古いついでに、要塞攻略戦と言えば、僕は古い映画(小説)の『ナバロンの要塞』を思い出しますね。ナチスドイツがエーゲ海の島に築いた、巨砲を備えた難攻不落の要塞。これを破壊するには、死角から島に上陸して中から破壊するしかないが、島は断崖絶壁に囲まれており、天才登山家のマロリー大尉がこの困難な作戦に挑む、という話です。様々な困難に直面しても、あくまで冷静に緻密な作戦を遂行するプロフェッショナルぶりがカッコいい映画でした。

これに限らず、要塞攻略戦と言えば、内部に侵入して破壊というのがありがちなのですが、スメラギさんの作戦は力押しですね。でもあの状況では仕方ないでしょうし、ちゃんとメメントモリの弱点は突いています。

メメントモリの弱点とは、オービタルリングです。衛星軌道を一周している人口構造物だと思われますが、メメントモリに電力を供給する生命線なので、メメントモリはこれを撃てません。ゆえにオービタルリングに隠れて接近すればメメントモリの要塞砲は恐れるに足らず、単なるマトということになります。

ん? ならばCBがオービタルリングを壊せばよかったのでは、とふと思いましたが、それをやると国際的な非難を浴びるのでしょうね…。

あと、しょうもない突っ込みですが、『電子の充填率』というのが気になりました。メメントモリは自由電子レーザーのようですが、これは電子を発射しているわけではなく、電子はレーザーの媒質に過ぎません。ルビーなどの媒質に光をうまく当てると、光が共振してレーザー光になるのですが、そのルビーの代わりに電子を媒質にするのが自由電子レーザー(FEL)です。だから一発撃つたびに電子を最充填するわけでは無いと思えますが、どうなんでしょう。いずれにしても、あれだけの非常識な出力なので、特殊なことをやっていても不思議は無いですが。

それはさておき。トレミー2は敵の攻撃で死角から引きずり出させそうになったものの、トランザムでなんとか回避しました。トランザム中はほぼ無敵のようですが、これも途中までしか持たず、最後はケルディムのシールドビットを駆使したと。

ファングのようなオールレンジ攻撃兵器があるなら、オールレンジ防御兵器があってもいいわけで、それがシールドビットですね。攻撃側よりは防御側のほうが制御は簡単でしょうから(自動制御にまかせられるはず)、良さそうな装備です。この手のものは、GN粒子(を媒介にした波)で通信しているのでしょうか。

セラヴィーがメメントモリの装甲を破壊し、ケルディムが弱点を精密射撃するという連携は、なかなか熱くてよかったですね。

一方、ダブルオーライザーはトランザムも使わずに適当に戦っていました。彼の役目は陽動で、敵主力のガデッサを引き付けただけで大成功なので、やられない程度に立ち回っていればよかったのでしょう。トランザムでガス欠になって逃げられなくなると最悪ですし。

いろいろ綱渡りではあったものの、全体として妥当な作戦だったのでしょう。それにしても、GN粒子供給源としてしか使われないアリオスが切ないです。高速性が売りのはずですが、ダブルオーライザーにお株を奪われて、いらない子になりつつあり。サポートメカがあるようなので、そいつに期待したいですね。搭乗者はきっとマリーでしょうから、ハレルヤとの相互作用で、戦局に大きな影響を与える存在になれるかもしれません。

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1クールの区切りで、話のほうも区切りよく、とはなりませんでしたが。とある魔術の禁書目録 第13話 「一方通行(アクセラレータ)」 の感想です。

小萌先生の超能力講座は、前回よりはわかりやすい感じでした。やはり量子力学の話にはなるのでしょうね。例えば美琴のビリビリの原理について考えてみます。空気中の水蒸気では、酸素と水素が水分子として存在しますが、ここから電子が弾き飛ばされると帯電します。これは雷の原理で、その電子の動きを思念でコントロールすることがビリビリ能力だと思われます。

ではどうやってコントロールするかですが、電子の動きは量子力学に支配されていて、量子のふるまいは『誰かが観測するまで決まらない』という考え方があります。これがいわゆるコペンハーゲン解釈で、つまり電子が飛び出すか、飛び出さないかは観測するまで決まらない、どちらもありの状態ということです。

ならば、ある観察者がいて、その人が「電子が飛び出す現実」を鮮明にイメージできたとしたらどうなるか。「だれかが見るまで決まらない」ということは、「だれかが見た通りになる」ということかもしれず、だとすると電子は実際に飛び出すのでしょう。これが超能力の原理だと思われます。

で、この説明は何かの伏線なのかな? ボロボロの当麻と、平和な小萌先生たちとの対比は面白いところです。

本題の当麻とアクセラレータの対決は、熱い展開ではあったものの、かなり中途半端な所で終わってしまったことで、やや冷めてしまいました。12話の内容をもっとコンパクトにして、13話で決着させて欲しかった気はします。

無敵に見えるアクセラレータに対して、右手しかない当麻がどう戦うかが注目点ですね。次回「そうきたか!」と驚かせてくれることを機体しつつ、年明けの再開を待つとしますか。

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よい最終回だったので、解説するのもヤボな気がしますが、性分なのでやってしまいます。『気付きの連鎖反応』について。かんなぎ 第13話 「仁、デレる」 の感想と総評です。

3人の人物が、それぞれ袋小路に入っていました。ナギは、自分が”神様で敬われるべき存在である”ことに自信が無くなり、その状態では仁に当然のように世話になる生活には戻れないと感じています。

仁は、ナギに戻ってきて欲しいと思っているけれど、ナギを傷つけたことに罪悪感も持っているので、自分と一緒にいたくないのであれば引き止めても仕方ないという、後ろ向きの考えにとらわれています。

つぐみは、仁のことを心配しつつも、この問題に踏み込むことに消極的な自分に戸惑っています。三者三様のデッドロック状態ですね。

最初のキッカケは、授業で朗読された漱石の『こころ』でした。「あなたの心はとっくの昔からすでに恋で動いているじゃありませんか」 というセリフで、つぐみは自分は仁のことが好きで、だからナギが出て行ったことを内心”悪くない”と思っている自分に気付いたのでしょう。そのせいで仲介に消極的だったけれど、仁のためを本当に想うのならば、それじゃダメだと決意したと思われます。

そうして、つぐみは仁に説教しますが、思考がループしていた仁にとっては有効だったようです。つぐみの言う、ナギは「本当は帰りたがっているが帰れない」という説には思い当たるところもありました。だとしたら、自分が行動しないとダメだと気付いたのです

仁は首尾よくナギを見つけて、自分はナギを信じているし、ナギの記憶が途切れたときは自分が見ていてあげるから、二人で自分探しをしようと語りかけます。仁も、自分探しをしてる人ですからね。ナギは、自分が仁と一緒にいる理由がちゃんとあることに気付いて、仁と家に戻ることにしました。

ここまででも十分まとまっていたと思えますが、シゲさんのエピソードが駄目押しでした。菜の花畑とレンゲ畑という懐かしいイメージが、ナギとこの町との歴史を物語っています。人は生き、そして死んでいくけれど、神様はずっとそこにいる。神様は奇跡など起こさなくても、そこで見守っているだけで神様なのだから。

 

最終回なので総評をやります。

ストーリー: 5点
ギャグあり、ラブコメあり、シリアスありの盛りだくさんで、それでいてラストをきっちりまとめた構成は素晴らしいと思えます。どの要素もレベル高いですし。唯一、パロディ要素だけはやりすぎ感もありましたけど、まぁ些細なことです。

キャラクター性: 5点
3人のヒロインはみな魅力的だし、サブキャラもそれぞれ光っていました。誰がと決められないくらいみんな良いですね。声優さんもハマってました。

画: 4点
特筆すべきものがあったわけではないけれど、クオリティは高かったと思えます。OPの踊りは凄いですね。

演出: 5点
ギャグのノリが素晴らしいし、シリアスシーンなどでの心理描写も良いものでした。

音楽: 4点
OP/ED/劇伴ともに、すごくフックがあるわけではないけれど良い感じでした。

総合的な評価: 5点
今期終了作の中でベストだと思っています。理由は上に書いた通り。いろんな要素が詰まっていて、なにより楽しく、アニメっていいもんだなと思わせてくれる作品でした。

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アニメイトTVで先行配信されている第1話を見ました。感想を書きますが、先行放送なのでなるべくネタバレは無しで。

シャフト&新房監督ということで期待の作品です。でも考えてみると、僕は新房作品の感想を書いたことがありません。絶望先生もひだまりも大好きなのですが、”見たまんま”のコメディなので、レビューが書きにくいんですよね。この作品はどうでしょうか。

荘厳なお嬢様学園に、耽美な雰囲気の美少女、でも実は・・・というギャップが命ですね。第1話では、そのギャップに度肝を抜かれ、大いに笑わせてもらいました。ただ、ギャップはそのうち慣れてしまうので、こればかりというわけにもいかないでしょう。かなこと鞠也との共同生活を通したシチュエーションコメディになるのでしょうね。 サブキャラが何人か出てきましたが、みなクセがありそうです。

かなこの妄想ぶりは、『我が家のお稲荷さま。』の美咲を思わせます。ただ、妄想シーンの早口セリフに違和感が。いまひとつノリが悪い感じがして。 そのうち、演る方も見る方も慣れてくるでしょうけれど。

鞠也はいいですね。絶望先生のカエレの人なんだ。そういえば、絶望先生のキャストとかなりカブっているようです。これで先生役に神谷さんがいたら、絶望先生第3期になりますか。

茉莉花さんのトークは海兵隊仕込みでしょうか。ハートマン軍曹みたく、『まるで、そびえ立つクソだ』とか言いそう…

「明かりは暗くしてね…」というセリフの下のテロップに笑った。どうしろと。

原作者は遠藤海成さんで、どこかで見たと思ったら『破天荒遊戯』の人ですね! これもアニメ化されていて、ほとんど話題にならなかった気がしますが、僕は大好きでした。 ラゼルという少女と、そのボディーガード的な二人の男が旅をして、行く先々で事件を解決するロードムービー的な話です。可憐な少女なのに大胆不敵なラゼルが良くて、鞠也と似たところがあるかもしれません。粋な会話が最高でした。これは、出オチだけじゃなくストーリーも期待できそうです。

映像も非常に素晴らしく、新房監督らしいアングルや色使いが冴えているし、女の子もとても魅力的に描かれています。間違いなく楽しませてくれそうで、本放送が待ちきれない気分ですね。原作に手を出してしまいそうになるのを必死に我慢しています。

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前回の海水浴に、森次さんが来なかったのは伏線だったんだなと。鉄のラインバレル 第13話 「黒の執行者」 の感想です。

もうすぐ仲間を裏切るのに、仲良く旅行する気分では無いと思うのですよ。それは森次さんの良心というか、心の咎めの現われだと思いたいところです。

森次さんはキリヤマと学生時代からの親友であり、同志だということで、最初からスパイとしてJUDAにいたのでしょう。彼の人を寄せつけない冷たい態度は、元からの性格もあるだろうけれど、いずれ裏切るのだから馴れ合いたくないという気持ちもあったと思えます。停止したラインバレルにとどめを刺さなかったのは、元部下を殺したくないという甘さでしょうか。

石神社長は、森次がスパイであることや、彼とキリヤマの計画について薄々気付いていたのでしょうね。「特自だけでこの国を征服できちゃうんじゃない」とか、「キリヤマの社長に手加減してって伝えてよ」とか。森次が社長を撃ったのは、当初からの計画というよりは、気付かれたことで危険だと思ったか、社長が何かしたのを止めようとしたか、かもしれません。

それにしても、JUDAとしては絶望的な状況ですよね。社長は死亡か大怪我。特自はクーデターを起こして加藤機関側に付き、室長の森次もヴァーダントごと加藤機関へ。戦力バランスは大幅に加藤機関側に傾いています。

残された希望は、ラインバレルしかないのでしょうね。反則的な高性能を持っていますが、浩一はまだその性能を使いきれていません。今回の戦闘でも突撃一辺倒でしたが、それだと近接戦用のヴァーダントの間合いになってしまうわけで、もうちょっと考えて戦うべきでしょう。ここからは浩一の成長が必要だと思えます。

サブタイトルの『黒の執行者』はどういう意味でしょうか。執行者を英語で言えば"executer"であり、ラインバレルの武器の名前でもありますね。"execute"は『実行する・執行する』の意味であり、コンピュータのプログラムを実行するという場合もこれです。拡張子の".exe"はここから来ています。なので広い意味では"executer"は『実行する人』ですが、『死刑執行人』の意味もあります。

ということは、黒いラインバレルは死刑執行モードということかもしれませんが、それだけでなく、なにかを『実行する』ための起動プログラムになるのでは、と考えたりもします。ラインバレルが黒くなったときに、加藤がニヤリとしていたのが気になるところで。

前半はラブコメでニヤニヤさせつつ、後半は怒涛の展開。いい形で1クールを締めたと思いますね。来期も楽しみです。

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いよいよファン君が動き出すということで、彼の知略が発揮されることを楽しみにしていましたが…。タイタニア 第12話 「エーメンタール潜入」 の感想です。

知略と言うほどでも無かったような。張りぼてを使った陽動は、ドイツの天才用兵家ロンメルの得意技で、伝統ある作戦ではあります。そういえば、ロンメルとファンは境遇が似ているかもしれません。元貴族のエリートが多いドイツ軍上層部にあって、中流家庭出身で若くして元帥になった彼は異色だったのですが、それにより上層部の嫉妬を買って失脚してしまったのでした。

アルセス邸襲撃は単に力押しで、アクションもショボイのでなんだかなぁと思いながら見ていましたが、ラストは引き込まれました。特にアルセスが鏡を見るシーンはなかなかの迫力。彼は、今後もわかりやすい敵役として活躍してくれそうです。

さて、これで1クール終わったわけですが、依然として盛り上がらない印象ですね。主役であるファンとジュスランの活躍が、ほとんど見られないからでしょうけれど。軍事や政治の描写もいまいち薄いように感じます。マイペースでやっているのかもしれませんが、1月から新番組がたくさん始まるので、切られないためにはここで盛り上げておくべきだったのでは。

僕としては、視聴はなるべく続けたいですが、感想は今後は定期的にではなく、何か動きがあったときに気が向いたら書こうと思います。

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AV Watchより引用

 株式会社USENは、無料動画配信サービス「GyaO」において、年末年始に配信するアニメの目玉タイトルを発表。PlayStation Storeにおいて、PLAYSTATION 3やPSP向けに配信されている「亡念のザムド」の第1話を、2008年12月27日正午から2009年1月4日まで、特別無料配信することを明らかにした。

 さらに「機動戦士ガンダム00」のセカンドシーズン、物語前半の1話~12話、「鉄腕バーディー DECODE」全13話、「キャシャーンSins」の前半1話~12話も配信。既報の通り、「機動戦士ガンダム MSイグルー」の「一年戦争秘録」と「黙示録0079」の全話配信と、「ドルアーガの塔」の第1期シリーズ「~the Aegis of URUK~」の全12話配信も同時期に配信する。

なかなか、良いラインナップではないでしょうか。キャシャーンSinsは僕は好きなのですが、見ている方は少ない気がします。この機会に如何でしょうか。暗く重いストーリーですが、『終末に瀕した、ある種美しい世界』が描かれています。

鉄腕バーディーは1月から第2期が始まるので、その予習にいいですね。イマイチな回もありますが、全体として良いストーリーだし、アクションが素晴らしいです。

ドルアーガの塔も、同様に1月から第2期です。これのギャグ回は好みが分かれると思いますが(僕はあまり好きじゃないですが)、シリアス回は意外と重厚なファンタジーで、良作だと思っています。

 

配信といえば、1月スタートのまりあ†ほりっくの先行配信がアニメイトTVで今日から行われています。新房監督の作品なので要チェックでしょう。 登録が必要ですが、メール認証なども無くて簡単でした。ただ、現時点では混雑しているのかつながりにくいようです。

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『妄想も、みんなで見れば現実に』というテーマでまとめたのは良かったと思えます。『CHAOS;HEAD』 第12話(最終回) 「使命-mission-」の感想と総評。

最終決戦の場所は、今は亡き東急文化会館でしたね。懐かしい。写真はこちら。最上階の五島プラネタリウムにノア2が設置されていました。ここは 日本初のプラネタリウムで、ガラスの仮面などでも印象的なシーンで使われています。というのは余談。

リアルブートという何でもありルールなので、最終決戦をどう描くのかは興味深いところでした。敵の作戦は、『拓巳の存在意義を失わせるような妄想を与える』ものだったようです。妄想のくせになに必死になってんのプゲラ ということでしょう。

しかし拓巳は、将軍やヒロインズのおかげでその攻撃を跳ね返しました。確かに妄想で作られた存在かもしれないけれど、拓巳は自ら行動したことで、多くの人にしっかり『見られる』存在になり、それによって本当にリアルな存在になったということでしょう。

7話の感想で、リアルブートの原理について考察しました。超簡単に言えば、「多人数が同時に同じ妄想を見たならば、それは量子的には『存在する』と同じことでなので、妄想が実体化される」ということです。それと同じロジックが、より上位の概念である『人間の存在意義』についてもあてはまるということでしょう。拓巳は行動したことで、存在意義を勝ち得たわけです。

これは、世のヒキコモリに対するメッセージなのかもしれないな。ひきこもって人と関わらずにいると、自分だけの妄想の世界で生きているに過ぎません。でも、行動して人と関わり、人から見られる存在になることで、妄想はきっと現実にできるよ、と応援しているのかもしれません。

しかし、『コキュートスの川』というのはよくわからなかったですね。渋谷の地下を流れる川を利用する、というのは面白いアイデアなのに、いろいろ説明不足だったようで勿体無いです。GEレートというのもいまいち謎なまま。

ヒロインズが最終決戦にあまり絡まなかったのは残念ですが、拓巳に『存在意義を気付かせる』ことで十分役割を果たしたということなのでしょう。逆転してからの拓巳はカッコよく、それなりに盛り上がったと思えます。ラストで、彼は”将軍”の拓巳と同化したのでしょうね。

 

最終回なので恒例の総評をやります。

ストーリー: 4点
いろいろと説明不足の感はありましたが、その分、想像の余地があったと肯定的に取ることにします。ファンタジーではなくSF的な世界観であることも好感が持てます。妄想か現実かが曖昧な、序盤の展開は緊張感があってとても良いものでした。

キャラクター性: 4点
記号的ではあるものの、ヒロインズはみなそれぞれに魅力的でした。拓巳は型破りなヒーローで、あれはあれで魅力的だったと思えます。声優さんの演技が光ってました。

画: 3点
女の子のアップは可愛く描けていましたが、いろいろアラも目立つので平均的ということで。

演出: 3点
ディソードはカッコよかったのですが、それ以外の『妄想が現実になる』というシーンの迫力はイマイチでした。グロシーンが規制されているのか、肝心なところで意味不明な映像(シルエットとか消えてるとか)になるのも残念なところです。

音楽: 4点
OP/EDは良い曲で、劇伴も良かったと思えます。

総合的な評価: 4点
序盤はサイコホラーっぽく、中盤はSFミステリーで、終盤はややカオスという展開。序盤と中盤は良かったし、終盤もまぁこんなものかなと思うので、水準以上の良作だったと思えます。人は選ぶと思いますが。原作が完結しているので、きっちり完結しているのもいいことですね。原作ゲームにも興味がありますが、360は持ってないのでPS3で出して頂きたく。

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過去を振り返るのを止めて、希望に向けて歩き出したかに見えた彼の前に現れたのは、グロテスクな過去でした。キャシャーン sins 13話 「過去は目の前に満ちる」 の感想です。

キャシャーンにとって最悪の過去とは何でしょうか。彼は自分が生まれた目的と、ルナを殺した理由を求めていました。自分が殺戮機械ではないこと、ルナを殺したことは止むを得ぬ理由があったか、あるいは間違いであること、を期待していたと思えます。でも、彼の願いは最悪の形で裏切られました。

キャシャーンは、ルナを探すことを心の拠り所にしていましたが、今の状態では彼は何度でもルナを殺すでしょう。彼に救いはあるのか。

あるとすれば、リンゴでしょう。ブライキング・ボスの命令で暴走状態になったキャシャーンを、リンゴはまがりなりにも止めました。彼女がキャシャーンの暴走を止めたのはこれが始めてではなく、5話でもありましたね。彼女には、ボスの命令に抵抗できるような、何か特別な力があるのでしょうか。

アバンも新展開。これまでキャシャーンとルナだけだったのが、初めて第三者であるリンゴが登場しました。リンゴは何者でしょうか。手を怪我したときに血を流していましたね…。

キャシャーンは、やはりナノマシンを応用したロボットのようです。繁殖できるロボットとして作られたが、失敗作だったらしい。でもルナの”血”(ナノマシン?)で不死身になったということは、完成形になったと言えるのかもしれません。ということは繁殖できるのかな。

今回は重厚なホラー調の映像で、キャシャーンの恐怖と苦悩が伝わってきました。絶望に突き落とされた彼の今後が気がかりですが、次回は年明けです。

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家族の話になるのかと思ったら、父親はダシに使われただけで、ではこれをキッカケに大河と竜児の仲が進展するのかと思えば、大河もどちらかといえばダシであって、竜児とみのりの絆が深まった話だった気がします。とらドラ! 第13話 「大橋高校文化祭【後編】」 の感想。

大河は二人の子供みたいじゃないですか? 「子はかすがい」という感じ。竜児とみのりが仲良くしていると、大河も上機嫌なんですよね。

竜児と会話していたみのりが、ふと驚いたように「私、普通にしゃべってる…」と言っていましたが、あれはどういう意味でしょうか。たぶんみのりは、普段は『ハイテンションな不思議キャラ』を演じているんですよね。自分のありのままを出すのが怖いから。でも竜児と大河のことを話しているときは、つい素が出てしまうのでしょう。そんなみのりを、竜児も自然に受け入れているようです。

竜児とみのりの仲が一時こじれたのは、大河が父親のことをみのりに話さなかったせいです。話したら反対されると思ったからでしょう。でも大河は竜児のためにも、もう一度父親に賭けてみました。ある程度、玉砕覚悟で。そして玉砕したら、今度こそ父親に頼らず、一人で生きていく腹を決めるつもりだったのでしょう。あのステージでのパフォーマンスは、腹を決めたということですね。

つまり大河は親離れしようとしていて、これは竜児とみのりに対しても言えるのではないでしょうか。モノローグで「私はもう大丈夫だから、私のことばかり気にしないで」と言っていました。でも今回、大河はいつもよりむしろ子供っぽく描かれていて、大人になろうと無理している子供、という痛々しさがありました。

大河が欲しかったのは、心配して見守ってくれる存在ではなく、「いっしょに踊りませんか?」と言ってくれる人だったのでしょう。北村はそんな大河の気持ちを察したのか、ポイントを稼いだようです。こういうところが、大河が北村を好きな理由なのでしょうね。

このドラマはいわゆる群像劇だと思うのですが、登場人物の人間関係が、回が進むごとにゆるやかに変わって行きます。最終的にどこに落ち着くのか、まだわからないですね。

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いわゆる投げっぱなし。ケメコデラックス! 第12話(最終回) 「キリコVSケメコ」 の感想と総評です。出遅れたので簡単に。

何一つ決着がつかないというのは、いかがなものかなと思えます。例えば映画を見に行って、クライマックスの手前でプツッと終わって、「原作がここまでだから映画もここまでです」とか言われたら怒ると思うのですよ。 深夜アニメはしょせん原作本の販促物だし、無料で見せてやってるんだから文句言うな、というところかもしれませんが。せめて中ボスくらいは片付けて、一応の決着をつけて欲しかった。投げっぱなしアニメと言えば最近ではセキレイがありましたが、アレのほうがまだ一段落感がありました。

アクションシーンはいつものように見事でした。とくにリョーコがカッコいいな。

あまり感想書いてませんでしたけど、最終回なので総評を。

ストーリー: 2点
ナノボールとかエムエムの正体とか連合捜査官とか、謎めいた設定をいろいろ見せておきながら、なにも解決しなかったのでこの点です。

キャラクター性: 4点
キャラはとてもよかったですね。ただしケメコを除く。なんだかこの作品の根本を否定している気がしますが、主人公をどつきまわす暴力ヒロインというのが、生理的にダメなんですよ。リョーコくらいなら”黒いキャラ”ということで許せるというか、むしろ好きなのですが。ケメコ以外の女性キャラは、みんな可愛くてエロくて良かったのですけれど。

画: 4点
動きが良く、女の子がかわいく描けているので。

演出: 3点
戦闘シーンは良いし、少ないものの心理描写シーンも良いと思うのですが、ギャグ演出はあまり好みではありません。崩れた絵の多用とかですね。

音楽: 3点
OP/EDははっちゃけすぎだと思えますが、劇伴は何気にかっこいいです。今回の戦闘シーンの音楽も、世界観にそぐわないくらい壮大でした。

総合的な評価: 3点
キャラや画は素晴らしいのですが、ギャグが合わないのと、ケメコの性格と、あと投げっぱなしエンドとで、合わせると”並”という評価になります。画だけ楽しむ分には、とても良い作品ではあります。

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※これは2008年に書いた記事で、2011年1月スタートのアニメについての記事はこちらです。※

2009年1月スタートの冬アニメ新番組で、チェックするつもりのもの一覧です。 全部で17本。

 開始日  放送局  名前  備考
1/3(土) ATX 10:30  マリア様がみてる 4thシーズン 第4期。ラノベ(少女小説)原作
1/3(土) BS11 24:00 アキカン! ラノベ原作。空き缶が美少女に
1/3(土) TVK 26:00  WHITE ALBUM  ギャルゲー原作の恋愛物 
1/4(日)  TVK 25:30  まりあ†ほりっく  コミックス原作のラブコメ 
1/4(日) TX 25:30 みなみけ おかえり アスリードによる第3期 
1/5(月)  TX 25:00  続 夏目友人帳  評価の高い伝奇物の2期
1/5(月)  TX 25:30  宇宙をかける少女  サインライズによるオリジナルSF
1/6(火) CTC 25:00  ヴァイパーズ・クリード  SPE/AIC製作のオリジナルSF 
1/6(火) NTV 25:29  はじめの一歩 New Challenger コミックス原作のスポ根物
1/8(木) TBS 25:29  明日のよいち! コミックス原作のラブコメ
1/8(木) TVS 25:30 ドルアーガの塔 the Sword of URUK 第2期・ゲーム原作のファンタジー
1/8(木) EX 26:40 黒神 The Animation コミックス原作の伝奇アクション
1/9(金) SUN 26:10  鉄腕バーディー DECODE:02 第2期・MXは1/10 22:30 
1/10(土) TVK 25:00 鋼殻のレギオス ラノベ原作の学園SFファンタジー
1/11(日) TVS 25:30 RIDE BACK -ライドバック- コミック原作の美少女メカアクション
1/13(火) CTC 25:45 空を見上げる少女の瞳に映る世界 京アニオリジナルのファンタジー
1/15(木) CX 24:45 源氏物語千年紀 Genji 平安時代のラノベ原作の恋愛物

 

SF物(メカ物)が多いですね。宇宙をかける少女ヴァイパーズ・クリード鉄腕バーディー2期鋼殻のレギオスRIDE BACKなど。秋アニメで多かった伝奇物は黒神と続・夏目友人帳 の2本。一時期多かったギャルゲー原作ものはWHITE ALBUN の1本だけ。いつも思うのですが、似たジャンルが集中しがちです。

期待作は、まず新房監督の作品ということでまりあ†ほりっくですね。 京アニの空を見上げる少女の瞳に映る世界にも注目。元はOVAらしいですが未視聴です。SFモノはどれも期待していますが、RIDE BACKが面白そうかな。宇宙をかける少女もサンライズなので注目なのですが、サンライズ+花田氏(シリーズ構成)というとアイマスという嫌な記憶が…。花田氏の日常話は好きなので、そちら方面で期待してますが。

ちなみに昨期から継続で観る予定のものは、とらドラ、キャシャーン Sins、クラナド AFTER STORY、テイルズ オブ ジ アビス、鉄のラインバレル、とある魔術の禁書目録、機動戦士ガンダム00 SS、タイタニア、ミチコとハッチン の9本です。合計26本は多いので減らさなければなりませんが、今のところどれも面白そうで困ったものですね。

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前回が事実上の最終回で、今回は季節ネタのオマケでしょうか。まかでみ・WAっしょい! 第12話 「なんか聖夜暴走なんですけど。」 の感想と総評です。

年末は何かと忙しいので、感想を書くのが遅くなってしまいました。まぁ、今日はクリスマスイブなので、クリスマスネタの感想を書くには合っていると言えます。

危惧していた通りのカオス回でした。ドタバタシーンの動きは良いのですが、ネタが毎回同じなんですよね。暴走してぶっ壊すという。ジョージとハプシエルのホモネタは面白いというよりは気色悪いですが、好きな人もいるようなので趣味の問題でしょうか。シュタイン教授のところは笑いました。

最後はしんみりしたオチに持っていきましたが、拓人が子供の頃のおもちゃになぜ執着するのかがよく判らないので、あまり感情移入はできませんでした。

 

最終回なので総評をやります。

ストーリー: 4点
ドタバタ日常回がつまらないのが残念ですが、8~11話あたりは、ファンタジーとSFが融合した良いストーリーでした。この世界観はかなり好きです。

キャラクター性: 2点
趣味の問題ですが、ヒロインである3人は好きなタイプのキャラじゃないですね。サブキャラには、エーネウス、ミヤビ、双葉などいいキャラがいましたが。7話の感想でも書きましたが、オタク属性のキャラが多すぎるのはどうかなと思えます。

画: 4点
動きやエフェクトが良かったし、背景などの美術も見所があったと思えます。

演出: 3点
絵的な演出は良いと思うのですが、ギャグ演出が良いとは思えないので平均点で。

音楽: 4点
OPははっちゃけすぎですが、EDがいい曲でCD買いました。劇伴はあまり印象に残っていないのですが、ハプシエルのテーマ曲?である Queenのフラッシュもどきの曲が耳についています。

総合的な評価: 3点
この項目は"人に薦められるか”という観点なので、ムラのあるこの作品は”普通”という評価になります。せっかくの良い世界観を活かせていない印象ですね。僕は原作未読なのですが、コメントを頂いている原作ファンの方の御意見からもそんな雰囲気があります。画が良いだけに残念です。ロケットの話など非常に良い回もあり、心に残るアニメではありました。

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関口氏の小説、『眩暈』を読んでみたいと思いました。魍魎の匣 第12話 「脳髄の事」 の感想です。

このブログは基本的に(TV放映内容についての)ネタバレありですが、今回は解決編ということで、念のためネタバレ回避の方のために改行しておきます。




「こんばんわ。私は全ての物語に終わりをもたらす…殺し屋です」

実際のところ、物語の終わりというのは、物語の登場人物にとっては死を意味します。物語が続いている間に与えられていたかりそめの命が、そこで終わるのだから。物語の終末は大量虐殺だとも言えるでしょう。だから、好きだった物語が終わってしまうのは切ないのですよね。『殺し屋』はそれを象徴しています。ちょっと『ネバーエンディングストーリー』を思わせます。関口氏はこの結末を「失敗だ」と言ってますが、なかなかいいじゃないですか。

追記:
蒼碧白闇さんの記事で知ったのですが、『殺し屋』の声は原作者の京極夏彦氏だとか! いやぁ、イカす仕掛けですなぁ。単なるカメオ出演ではなく、意味がありますからね。 物語を終わらせる存在=作者 というわけです。

『加菜子を突き落としたのは頼子』『誘拐事件は陽子たちの狂言』というのは、すでに劇中で何度も仄めかされていたので驚きは無いわけで、推理の過程や雰囲気を楽しむべきところです。『脅迫文は台本を切り抜いたもの』はやられたと思いました。「命を惜しくは金子を置いていけ」というセリフは回想シーンであったと思うので、フェアな手がかりだと言えます。頼子や加菜子が関口の小説の愛読者だったという話も面白い。関口氏はなにげに人気作家だったんですね。

加菜子が消えたトリックは、まぁ誰もが予想できる話だったわけですが、あの建物全体が加菜子の体内、という仕掛けは凄いですね。体内に納める人工臓器は今日でも難しいですが、サイズを気にしないならば機械でかなり代用できそうです。心臓の手術中は心臓を止めるので、人工心肺に接続されますが、あれも人体の機械化と言えて、その大規模なものということでしょう。『人体という匣』が建物サイズにまで拡張されるというイマジネーションに圧倒されます。

狂言誘拐をした動機は、ちょっと気になりました。施設を維持するには8月31日までに金が必要で(手形の決済日とかなのでしょうね)、遺産相続を待てないので身代金が必要だった、とのことですが、多少の時間稼ぎでよいならば、そこまでしなくても手段はあったのでは。「先端医療なので莫大な金がかかる」と正直に言えばよさそうだし。まぁ、京極堂も言っていたように、陽子の現実逃避の戯れが発端ということなのでしょうね。

解決編を2週にかけてやるというのは贅沢な構成だと言えます。残る謎は、須崎を殺した犯人と、久保を殺した?犯人でしょうか。久保もあの建物で生かされてるような雰囲気ですが、何のために? あと、美馬坂にはさらに何かありそうなのが気になっています。

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前回のタルい展開を吹き飛ばすようなアツい展開。ヴァンパイア騎士 Guilty 第12話 「世界の果て(ピリオド)」 感想です。

零の中のヴァンパイアが暴走し、それを抑えるために優姫がアルテミスで斬りつける、というのは熱いですね。単純に、零が優姫を助けるだけにならないところが良いです。アルテミスが覚醒するシーンも盛り上がりました。

理事長がカッコいい。毎回書いている気がしますが今回もカッコよかったですよ。あの状況で「理事長じゃなくて、お父さん」とか、イカしたセリフです。十牙さんのカッコいいところも見てみたい。

それにしても、この世界は腐っていますね。ハンター教会は吸血鬼側と癒着しているし、元老院は李土を野放しにしている。枢はこの世界のシステムをぶっ壊そうとしているようですが、その死屍累々の跡に新しいものを築くのでしょうか。

おそらく枢にとっては、優姫を守ることが最優先事項で、他のことにはあまり興味が無かったのでしょう。仲間たちのことも駒としか思っていなかった。でも、仲間たちと力をあわせて目的を成し遂げたことで、彼も成長したようです。

今回が最終回だと思っていたので、あと1回あると知ってやや肩透かしでした。ほとんど決着はついていると思えるのですが、次回は後日談がメインになるのでしょうか。学園に平和が戻る様子は見たいですね。

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