メルクマール

森島はるか編が終わって、やはり時間を巻き戻して再スタートになりました。つまりオムニバス形式と言えますが、単なるオムニバスと違うのは、舞台や登場人物が共通なことです。この効果で、登場人物にはすでに親しみがあるので、説明の手間が省けるし、感情移入しやすくなりますね。

絢辻詞が急に立ち上がり、純一に注意したシーンが象徴的かなと。あのタイミングからして、純一と薫がイチャイチャしているのに我慢できなくなったのでしょうね。意識的か無意識的かわからないけど、嫉妬心があるんだろうな、とか想像できます。こういう積み重ねが、そのキャラクタの当番エピソードになったときに生きるでしょう。面白いな試みだと思えます。

「2年前のクリスマスに振られた」というエピソードは共通なんですね。この件の決着は付くのだろうか。OPに登場する順番からして、トリをつとめるヒロインは絢辻詞だと思えます。彼女が「2年前に振られた彼女」なのかもしれません。

純一の態度が、森島はるか編とは全然違いますね。あのときは従順な子犬のようだったけれど、今回はかなりツンツンしていて、ツッコミ役になっています。薫は、純一とのボケとツッコミの会話がとても楽しいみたいで。そして、そういう友達同士に過ぎないと思っていた。

でも他の子の恋愛相談をきっかけに、お互いに意識するようになってしまい、一度そうなったら坂を転がるように、ということなんでしょう。高校生ならそんなものだし、初々しいですね。”恋愛の芽生え”から描くのはいいと思います。

森島はるか編には、これといった波乱が無かったのですが、今回はどうでしょうか。ギャルゲーであれば、イチャイチャするだけでもいいのかもしれないけれど、アニメでは多少のドラマは欲しいところです。

薫が、「Thank you」を「テンキュ」と発音していたのが少し引っかかりました。Thの音がうまく発音できなくて「テンキュ」「タンキュ」となるのは幼児語で、日本語で言えば「ありがとうでちゅ」みたいな感じです。薫は子供の頃に海外にいたという設定があるのか、あまり関係ないのか。

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