11月に受けたTOEICのアビメが返ってきたので、振り返ってみました。
この記事では、今回のTOEICの難易度・感想と自分がやってきた勉強、役に立ったTOEIC本などをまとめています。
僕はPart 1の6問目が壁際に車が駐車してある写真のあるフォームでした。荷台を引く男性、図書館でかがんでる男性の写真。
リスニングパート
リスニングパート全体
新しいナレーターがいましたが、に出てきた新人ナレーターかどうかまでは記憶照合ができませんでした。
いずれにせよ、アクセントは強くなく、とても聞き取りやすかったです。
TOEIC講師の花田徹也先生によると「ナレーターが新人も含めて計7名登場していた」そうです。
Part 1:やや難
椅子が部屋の隅にもあったので、「椅子が部屋の隅に~」の選択肢を選びそうになりました。その後に正解がきたので大丈夫だったですが、消去法が使えなかったらアウトだっただろうなと。Part 1って問題量が少ないので、あんまり問題を解けない僕は、完全に定着していないものから忘却し始めている気がします(笑)
TOEICでは消去法が使えるので何とか900点を維持できていますが、使えなかったらもっと正答率下がるだろうなと。正確に聞き取れるリスニング力を身につけるのってホント大変です。
Part 2:普通
そこそこ難しかったですが、最近のPart 2はずっとこんな感じなので、普通としました。のTest 1を解いて復習に入ってますが、Test 1のPart 2は2018年現在の公開テストの難易度に近いです。
発売されている『公式TOEIC L&R問題集5冊』を、このブログのやり方に沿ってきちんとトレーニングすれば、最低でも400点、多少英語力のある人なら450点以上取れると思います。
ただ、満点をめざそうと思うと、数をこなす必要があります。評判の良い
を買ったのですが、少し解いてみたものの……勉強する時間が作れないんですよね(;´∀`)
また、TEX加藤先生が「10月TOEIC公開テスト感想」で
最近のPart2は、距離のある応答が増えただけでなく、誤答の選択肢がまぎらわしいんですよね。消去法でも絞りづらいのが、難易度が上がった要因の一つだと思います。
と仰っていました。
音声はもちろん、会話の状況もきちんと理解できないと、「完全にトンチンカンな回答」なのか「けっこう距離の遠い間接応答問題」なのかが判別できないことがあるんですよね。
選択肢(A)の音声を聞いて「違う」、(B)を聞いて「これも違う」、(C)を聞いて「あれ、これも違う?!」みたいなのは、Part 2あるあるだと思います(笑)
あと、否定疑問文と「where」「when will」から始まる問題は必ずと言っていいほど、公開テストに出るなと。ただ、否定疑問文はバリエーションがかなり多いので、そこそこ数をこなす必要があります。
Part 1・2は、問題集で瞬時に聞き取れなかったものは片っ端から、
(1) 脳内ディクテーションで数日回して音を覚える
(2) フラッシュカード瞬間英作文でスラスラ言えるようになるまで回す
というトレーニングをしてきた結果、Part 1・2は0~4間違いまで減ってきました。
【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編
【参考】TOEIC Part 2 「間接応答問題」「距離が遠い問題」の対策
Part 3:普通
Part 4:普通
最近のPart 3・4は、何の会話・トークなのか、2人はどういった関係なのかが分かりにくい問題が以前よりも少し増えているように感じています。なんか最近、釈然としないまま解いているときがあるんですよね。
もし「今の会話・トークはどういった内容でしたか?英語で簡潔に説明して下さい」と言われたら、あんまり自信ないです(;´∀`)
ですが、実際に英語で仕事するならそういうスキルは必要ですし、本当にスピーキング力とリスニング力が高い人ならできると思うんですよね。
図表問題。
のTest 3-Part 3-Q68-70のような図表問題が出ました。どこの席に座るかを問う問題は公開テストでよく見かけます。
ただ、今回は少し難しく感じました。位置関係を示す単語・フレーズがしっかり聞き取れるかを問う良い問題だなと。
のTest 1-Part 3-Q68-70のような間違い探し系の図表問題が出ましたが、設問自体は易しかったです。
のTest 1-Part 4-Q95-97にあるようなマップの図表問題が出ました。比較的よく見かける図表だと思います。
トークの内容自体はつかみにくかったのですが、graphic問題自体はそんなに難しくはなかった気がします。
のTest 2-Part 4-Q98-100にあるような売上表が出ました。これもよく見かけるパターンです。
数字の上下・増減に関する単語・フレーズ、そして比較級・最上級を聞き取れるようにする必要があります。
意図問題が1題、よく分かりませんでした。
意図問題ってリスニング450点を超えてくると、正確に聞き取れるリスニング力が向上し、聞き取れる割合も増えてくるので、そんなに難しくなくなってくるのですが、それでも毎回1題くらいは悩むのがある気がします。
今回またマークミスをしました(・ω<)
しかもPart 3とPart 4合わせて2回!ミスした箇所を探すのに時間がかかり、Part 5を解く時間が2分減りました…
最近、Part 3・4の解き方を変えたんですよ。
次のセットに時間を回すために、よく出るタイプの易しい会話・トーク(=流れが予想しやすい)パターンだったときは、音声を聞きながら同時にマークするようにしているのですが、どうもこのせいで間違ってマークすることがあるんですよね。
というわけで、現在800点台で900点以上をめざす人は、マークミスを減らすために、普段からマークシートを使い、できれば毎日問題を解くことをお勧めします。
【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編
【参考】TOEIC Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!
【結果】リスニングパート:490点
アビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」をご覧あれ。
いつものように、TEX加藤先生のブログ記事「11月TOEIC正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」でした。
L2:96% → 1問
L3:93% → 1問
L4:98% → 1問
L5:87% → 2問
「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「4問」になります。
パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は2問間違い、Part 3・4は2問間違いということになります。
また、4問間違えたということは、475点(495点-20点)になるはずですが、実際のスコアは490点だったので、3問(15点)が採点対象外になったようです。
採点対象外が3問ということは、前回の第233回(09月)と同じです。
ちなみに、第232回(07月)はゼロ、第231回(06月)は1問だけだったので、今回は少し多かったことになります。
2018年現在、リスニングパートはできれば1問間違いで、運が良ければ3問間違いでも満点が取れるようです。
今回はPart 3・4でマークミスをしたので、もしかしたら低いスコアになるかと思ったのですが、490点が取れたのでまぁ良しとしようかなと。
リーディングパート
リーディングパート全体
今回はぬり絵は1問だけでした。ただ、途中で時間のかかりそうな厄介な選択肢照合問題を数問飛ばしたので、いい加減にマークした問題がたくさん間違っていたら450点は切ってそう。
【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編
Part 5:普通
僕のフォームは13時46分にリーディングセクション開始でしたが、上述したようにマークミスの修正に孤軍奮闘していたので(笑)、13時48分にスタートしました。「respected」の後ろにくる前置詞の問題で間違えました(T-T)
13時56分に解き終わりました。
Part 5自体は目標の8分で解けたことになりますが、理想のタイムテーブルでは13時54分終了なので、この時点では2分ビハインド。Part 3・4のマークミスが地味に効いてるな(笑)
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編
Part 6:普通
「approve / receive」を選ぶ文脈型の語彙問題がありました。ちなみに、Part 7には「resume / reopen」を問う問題が出ました。receive:ただ受け取るだけ
resume:サービスや仕事などを再開する
主語や目的語がお店であればreopen、サービスや仕事の一業務であればresumeという感じ?
さらに、Part 7には「a week from this Friday」をきちんと理解しているかを問う問題もありました。
良い問題だなと。単語の意味をただ知っているだけでは解けないようになっているんです。
英検1級の英文に比べると、TOEICの英文の語彙は難しくはないとよく言われます。
ですが、簡単な単語・フレーズでも、それらが使われる状況を正しく理解しているか、文法・語法・コロケーションを知っているかを問う問題がTOEICは非常によく出るんですよね。
今年は多聴多読をメインにやってますが、多聴多読のデメリットの1つに、正確に理解できなくても気にならなくなってしまう点があるなと。
ですが、TOEICを受験したり、問題集を解いて精聴精読することで、正確に理解する英語力が身につくと感じています。
「覚えているかどうかをテストする」のだ。
……自分の記憶をテストすることが、本番のテストでの成績向上につながる。侮ってはいけない。自分を試すことには、自分で思う以上の価値がある。
テストは自分の力を測るツールとなるだけではなく、思い出す内容を修正し、それに伴い整理の仕方を変える役割も果たす。それにより、後から思い出す力が格段に高まるのだ。(P. 126)
Part 6は14時05分に終わりました。タイムマネジメント的には3分ビハインドです。
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編
Part 7 MP:やや難
僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。toeicfufuさんもブログで仰ってましたが、DP(ダブルパッセージ:2文書問題)の「会社の備品の在庫管理」の問題は僕もすごく難しいと感じました。
以前のTOEICは、表がある問題は比較的易しいイメージがありましたが、この問題は内容を把握するのが困難でした。
こういう問題は、900点ある人なら、時間をかけてじっくり読むことができれば5問とも正解できると思うんですよ。ですが、実際は時間との戦いなので厳しいんですよね。
僕はDPは5~6分で解くのを目標にしていますが、僕のレベルではとても5~6分では解けない問題でした(;´∀`)
14時34分に終わりました。タイムマネジメント的には2分ビハインド。
【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編
Part 7 SP:やや難
SP(シングルパッセージ:1文書問題)1題目が意外としんどかったです。
設問が2問しかないのに、なんか長いし、「あーここは設問で問われそう。覚えておかないといけないな」っていう回答の根拠になりそうな情報が大量にある(=サッと読み流せない)のでしんどかったです。
公開テストは、Part 7のSPの1題目が意外と難しことが多いと感じています。
なので、もし難しかったとしてもテキトーにマークし、気持ちを切り替えて次の文書に進み、易しい問題を確実に獲ることに時間を回すようにしたほうがいいですね。それがタイムマネジメント。
あと、今回のPart 7、記事問題がなかったんですよね。毎回1~3題はあると思うので、ゼロはめずらしいなと。
そして、記事問題がなくてもPart 7は十分難しいということが分かりました(笑)
【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」
【結果】リーディングパート:435点
リーディングパートのアビメについては「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」をご覧下さい。
TEX加藤先生のブログ記事「11月TOEIC正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」でした。
R2:81% → 3問
R3:85% → 5問
R4:88% → 3問
R5:100%
トータルでは12問間違いですが、「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。
文法問題を1題間違ったと思っていたのですが、R5(文法が理解できる)は100%でした。採点対象外になったのかな。
特にPart 6・7は自分がどこを間違えているのかを把握し、そこだけを重点的にトレーニングできたらなって思います。すると、多解きして弱点を探すという話になりそうです。
多解きは本当は非効率
2018年現在、満点をめざすとしたら多解きするのが最も効率的だと考えています。満点ホルダーの方々の話をお聞きしていると、月10~30模試くらい解いて、約1~3年くらいで満点に到達されている感じです。
【参考】TOEIC 990点満点を獲るための勉強法
ですが、「満点をめざす900点ホルダーが、全レベル向けの模試や問題集を多解きする」って、冷静に考えてみると非効率なんですよね。
易しい問題を解くのはムダ
というのも、900点ホルダーにとっては、全レベル向けの模試や問題集の8~9割くらいは、簡単に解ける問題なわけです。「自分がすでに簡単に解ける問題を解く」という行為は、実質、意味ないですよね。
正直言うと、僕はTOEICの問題を解くのは楽しんですよ。サクサク問題解けるのって快感ですから。
ですが、英語に限らず、「できないことをできるようにする」から上達するわけじゃないですか。できることばっかりやっても上達しないわけです。
……荒川静香は、金メダルを獲得する技をすべてマスターするのに十九年かかった。
(フィギュア)スケート選手を対象とした研究で、一流選手ではない人たちは自分がすでに「できる」ジャンプに多くの時間をつぎ込んでいることがわかった。一方、トップレベルの選手は自分が「できない」ジャンプにより多くの時間を費やしていた。(P. 260~261)
解けない問題を解くことで上達する
これをTOEICkerに当てはめるなら、自分が「解けない」問題により多くの時間を費やさないといけないわけですよ。ですが、900点ホルダーが全レベル向けの問題集を多解きするというのは、自分が「解ける」問題に、多くの(8~9割の)時間をつぎ込むことになります。
8~9割は簡単に解ける全レベル向けの問題集を使った多解きは非効率だと思いませんか?模試代もバカになりません。
上述したように、900点を超えてから満点を取るまで、毎日解いても数年かかる可能性があるわけですよ。その8~9割は、自分が「できる」ことに時間を費やしている……
もちろん、900点ホルダーにとっては多解きは多聴多読にもなるので、完全なムダではないです。
とは言え、多解きで満点を取っても、洋画やドラマを字幕なしで聞き取れるようにはならないですし、洋書を辞書無しで読めるようになるわけでもないんですよね。
費やす数百時間と得られるベネフィットを天秤にかけると、僕はモチベーションが今ひとつ上がらないなと。
※「TOEIC講師になる」とか「TOEIC本を執筆したい」のであれば、絶対満点を取っておくべきだと思います。
難問だけをまとめた問題集が欲しい!
理想を言うと、900点~満点をめざす人向けの難問だけをまとめた問題集が欲しいんですよね。残念ながら、良質なものは『900点特急』くらいしかないかなと。
『900点特急』がそこそこ売れているみたいなので、市場はそんなに小さくないと思うのですが。
他のTOEICkerの方々の感想
今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。
toeicfufuさん:第235回TOEIC L&R 公開試験 試験内容メモ
TEX加藤先生:10月TOEIC公開テスト感想
wadaさん:第235回TOEIC公開テスト感想 - wadaのTOEIC 英語ブログ
花田徹也先生:11月18日TOEIC(第235回)に関する感想・難易度・速報
Jet Bullさん:第235回TOEICL&R公開テスト 感想
ふーじーさん:第235回TOEIC(2018年11月18日)ふりかえり
● 初心者~600点/700~800点
● 900点/990点満点
【 おすすめ参考書・問題集 】
● 参考書の選び方 8つの注意点
● 900点獲るのに役立った参考書まとめ
● 公式問題集・模試/単語帳/文法書
● Part 1~4/Part 5・6/Part 7
【 リスニング対策 】
● 新形式リスニング対策
● 勉強法:Part 1・2編/Part 3・4編
● Part 2:間接応答・距離が遠い問題
● Part 3・4:先読み/キーワード400
● 発音/音の連結・消失/ディクテーション
● オーバーラッピング&シャドウイング
● 瞬間英作文/暗唱/速聴
【 リーディング対策 】
● 新形式リーディング対策
● 勉強法:Part 5・6編/Part 7編
● 精読(英文解釈)/通読/速音読
● キーワード400/言い換え
【 問題解決 】
● 英語学習の継続のコツ
● 各スコアに必要な勉強時間&問題数
● スコアが伸びない9パターン
● 時間が足りない対策:Part 5・6編/Part 7編
● アビメの見方:リスニング/リーディング
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