TOEIC 第229回(04月08日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約10分(6296字)
公開:2018-05/21

かなり遅くなりましたが、4月に受けたTOEICのアビメが返ってきたので、試験とともに振り返ってみました。
 

1. リスニングパート

リスニングパート全体

● 毎回公式ナレーター以外が出る

今回も『公式問題集4冊』には出てこない、イギリス系のアクセントがチョット強いナレーターが登場されてました。

TOEIC講師の花田徹也先生のブログ記事「4月8日TOEIC(第229回)に関する感想・難易度」によると、


今回のリスニングにはイギリス人とオーストラリア人のナレーターが新加入し、ベテランの5人と合わせて計8名によるバリエーション豊富な音が流れていました。


だそうです。たぶん、僕は花田先生と同じフォームですが、新しいナレーターが2人も出ていたのは気づきませんでした(笑)


最近、ほぼ毎回のように新しいナレーターが出ている気がするんですよね。

800点くらいまでは気にしなくてもいいですが、900点以上を狙う人は



などの『質の高い(=公開テストに近い)模試』でもトレーニングして、公式ナレーター以外のアクセントにも慣れていったほうがいいと思います。

【参考】TOEIC 900点が確実に獲れる!6つの戦略と勉強法


Part 1:普通

特に難しくはなかったです。なんかいつも通り。


Part 2:やや難

上述したイギリス系の新しいナレーターが出てくる問題が難しく感じました。Part 3・4と違って、Part 2は英文が短いので、少しでも聞き取れないところがあるとアウトー!なんですよね。


2016年の新形式に変わった頃と比べると、最近のアビメのL1・L3(=Part 1・2)では満点が取れることもあり、消去法ではなく正確にすべて聞き取った上で、自信を持って正解を選べる問題の割合は増えてきました。

ですが、ここからが修羅道だなと。

毎回「このパターン聞いたことないなー」というのが数問あるんですよね。易しい問題は易しいのですが、悩む問題は少なくないです。

Part 2は3択しかないですし、消去法で正解できてしまう問題もけっこうあるので、アビメのL1・L3では満点が取れてしまうこともありますが、実際のリスニング力はまだまだです。


ただ、以前はすごく苦手だった「距離が遠い問題」に慣れてきつつあります。

NHK WORLD TV」「Speak UP Radio」などで、毎日1時間は生の英語(できるだけ会話)を聞くようにしているので、それも奏功していると考えています。

スコア最優先の方にはお勧めではありませんが、900点を超えてきて「多解きではなく、英語力自体を上げる方向で満点をめざす」方にはお勧めです(・∀・)b

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編
【参考】TOEIC Part 2 「間接応答問題」「距離が遠い問題」の対策


Part 3:やや難

内容がイマイチ分からなかったセットが2つありました。こういうときって満点は厳しいんですよね。



を解いてても感じるのですが、

● 設問がちょっとマイナーなパターンのとき
● 選択肢が長いとき

は、読む方に脳の処理を多く使うので、正解の根拠となる箇所を聞き逃してしまうことが多いなと(;´∀`)


あと、問題を解いているときの理解度は低いなーと感じます。3回チャレンジ法の2回め(主に脳内ディクテーション)をやると、自分がいかに正確に聞き取れていないかがよく分かるんですよね。

「問題を解いている際に、一発で詳細まで理解できたもの」と「3回チャレンジ法の2回目(脳内ディクテ)でようやく理解できたもの」の間には、定着度において、かなり大きな差があるなと。

そこで、瞬時に聞き取れなかったもの(読めなかったもの)は、フラッシュカード瞬間英作文で回しているのですが、限界があるんですよね。

苦手な語彙・表現・文法・構文を片っ端からフラッシュカードに登録すると、日々のノルマが膨大になるので、よく出会うけど定着度が低いと感じるものを中心に登録しています。


Part 4:普通

最後のセットで失敗しました。

Q99の設問がイマイチ聞き取れず、考えている間にQ100の問題のヒントも聞き逃しました。「Part 3・4あるある」ですね(笑)

よく出るタイプの簡単な会話やトークだと、聞きながらマークできますが、会話が難しかったり、選択肢が長い・語彙が難しいと厳しくなります。

この「聞き逃し」はリスニング力がどれだけ上がってもやってしまう気がするんですよね。

リスニングに苦手意識がある僕でも、リスニングで満点が取れるようになってきたので、リスニング力が上がるにつれて、聞き逃す割合は減ってくるのは間違いないです。

ただ、日本語のラジオを聞いていても、きちんと理解できていなかったり、聞き逃すことがあったりするので、僕はそもそも聴解力が低い気がしてきました(笑)

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編
【参考】TOEIC Part 3・4が聞き取れない→「暗唱」で道は開ける!


【結果】リスニングパート:465点

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【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編

TEX加藤先生のブログ記事「4月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」みたいです。


L1:87% → 2問
L2:96% → 1問
L3:93% → 1問
L4:91% → 4問
L5:80% → 3問


「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「8問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は3問間違い、Part 3・4は5問間違いということになります。

また、8問間違えたということは、495-40=455点になるはずですが、実際は465点だったので、2問は採点対象外だったようです。

たった2問だけかー。

リスニングパートって5問くらい間違えても満点が取れるイメージがあったのですが、最近は3~4問間違えたら満点が取れないというケースが増えてきています。

採点対象外になる問題が減ってきているということは、質の悪い問題が減ってきているという認識でいいのかな。なんとなく、満点が取りづらくなってきているように感じるんやけどな(笑)



2. リーディングパート

リーディングパート全体

最後の1文書、4問をぬり絵しました。最近、ぬり絵病が再発してきました。理由はSP(シングルパッセージ:1文書問題)のところに書きます。



のTest 1のトレーニングが終わったのですが、Part 7以外のパートは公開テストの平均的な難易度と同じかちょっと難しめだと感じました。

『公式問題集』のPart 7は、公開テストの平均的な難易度度比較すると少し易しいと感じることが多いです。

難しい問題もあるにはあるのですが、易しめの問題の割合が少し多いなと。ヒッカケがなかったり、不正解の選択肢が分かりやす過ぎたり。

TOEIC 900点までは、「TOEIC 900点が確実に獲れる!6つの戦略と勉強法」を参考に、『公式問題集4冊&信頼できる模試2冊』と『究極のゼミ Part 7』で、Part 7は900点(8~9割は正解できる)レベルに到達できると思います。

ですが、それ以降はやはり多解きをして、【 言い換え 】や問題パターンのストックを増やして速解力を高めたほうが、早く満点に到達できます。


Part 5:普通

increase の品詞問題で悩みました。afrer の後が形容詞3つだったので、たぶん名詞だと思うのですが。

Part 5の難易度は最近は安定している気がします。『公式L&R問題集3』のTest 1のほうが難しいです。

14:54に解き終わりました。「タイムテーブル」通りです。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 6:やや難

Part 6は以前ほど苦手には感じなくなってきましたが、それでも数問悩む問題が必ずあります。

Part 7同様、一見しただけでは状況が分かりにくい文書もあり、文選択問題は「選択肢(A)も(C)も、100%間違いとは言い切れないけど、この流れでは(D)が一番自然」みたいな感じで選ばないといけないのヤラシイなと。

こういうのはもう、「文書や会話の流れのパターンをどれだけ知っているか = どれだけ数をこなしたか(理解できるインプットの量)」に尽きます。

なので僕はPart 7だけでなく、Part 5・6の英文も【 精読 】して【 通読 】しています。


あと、あらためて思ったのが、Part 6は正答率がどうだったのかがアビメを見ても一番よく分からないパートだなと(笑)

【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編

14:03に解き終わりました。「タイムテーブル」からは1分ビハインド。


Part 7 MP:やや難

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。

DPは6分で終わらせられるんですけど、「TPを6分で終わらせる」のが今の僕のリーディング力では厳しいんですよね。

ここ数ヶ月、毎日「Newsela」という読み物サイトで3000語読むのを日課にしていますが、Part 7の「article」に近い文書が中心なので、それ以外の文書や文体に慣れることができないいんですよ。

これをどうしていこうか悩んでいます。

英語で仕事をしている方や海外に住んでいれば、日常生活でTOEICっぽい文書に出会えますが、英語で仕事していない国内在住だと、日常生活でTOEICライクな文書に出会うことはほぼゼロなんですよね。

また、洋書を読むという選択肢もありますが、僕のレベルだと理解度が低くて内容をあまり理解できず面白くない&読むスピードが遅くなるので3000語読むのにかなり時間がかかる、という問題が発生します。

なので結局、『公式問題集』の英文で【 通読 】して慣れるしかない。

14:35に解き終わりました。


Part 7 SP:難

最近、ぬり絵することが増えてきました(*ノω・*)

TOEICの問題をあんまり解いていないので1問1分で解く感覚を忘れてきているのも原因の1つですが、一番の敗因は、SP(シングルパッセージ:1文書問題)の難化だと感じています。

2~3問付き文書でも悩むことが多く、昔みたいにサクサク解けないんです。以前はMPで14:32~14:36に終わっても、最後まで解けてたんですよね。でも最近はそれだと足りなくなってしまうんです。

不正解の選択肢がまた一段と巧妙になっていて、パターンで解ける問題の割合も減ったなと。


英語講師のJet Bullさんもブログ記事「第229回TOEICL&R公開テスト 感想」で「Part 7はシングルパッセージが難しかったですね」と仰ってました。

TOEIC講師の相澤俊幸先生もブログ記事「第229回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想」で触れておられました。


Part 7のシングルパッセージが特に難しく、また文位置選択問題が3問出題されたのは新傾向ですね。


文位置選択問題、3題もあったかな(笑)
相澤先生は試験問題の記憶と分析がスゴイんですよね。相澤先生が共著になって新しく改訂された



『直前の技術』ですが、僕は旧版をやり込みました。当時はロバート・ヒルキ先生とヒロ前田先生のみでしたが、今回は相澤先生も参加されています。

語注がないので初級者の方にお勧めしていいのか迷いますが、問題の解き方を学びたい方にはお勧めの1冊です。

【参考】TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「通読トレーニング」


【結果】リーディングパート:435点

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【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編

リーディングパートも、TEX加藤先生のブログ記事「4月公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム2」です。


R1:86% → 3問
R2:75% → 5問
R3:88% → 4問
R4:100%
R5:95% → 1問


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。



3. さらに難しくなってきたTOEIC


2016年に新形式に変わったときに難化しましたが、個人的には2017~2018年は、その2016年の頃よりも、いくらか難しくなってきていると感じています。

以前は、TOEIC対策をしなくても900点台を維持できたのですが、最近は900点台を維持するのもけっこう大変だと感じています。

「圧倒的に高い英語力を持っていて、普段から多聴多読で大量の英語に触れられるレベル」に到達していれば影響はないと思いますが、僕ぐらいのレベルだとモロに影響を受けます(笑)

そして、おそらくそれがETSの狙いなんだろうなと。

僕がETSの偉い人だったら、TOEICに特化して勉強して900点を超えている人のスコアを下げて、より広範囲の英語力を持つ人だけが900点を超えられる試験にすると思うんです。

【参考】TOEICに特化して取った900点は「初級」だった件


実際、僕がTOEICを受け始めた2010年頃のTOEICでは見かけなかったような語彙・表現が増えていますし、会話・トーク・文書の流れも以前とは違うパターンによく出会います。常に新しいパターンが追加されている感じなんですよね。

スコアが上がらないと成長していないように感じるので、「難化して欲しくないよぅ(´・ω・`)」という甘えた気持ちがないと言えばウソになります(笑)

でもやはり、TOEICがこのまま難化し続けて、「本当に高い英語力を持っている人だけが高得点を取れる試験」になるほうがいいとも思うんですよね。



4. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

TEX加藤先生:4月公開テスト感想
花田徹也先生:4月8日TOEIC(第229回)に関する感想・難易度
Jet Bullさん:第229回TOEICL&R公開テスト 感想
相澤俊幸先生:第229回TOEIC L&R公開テスト 難易度と感想



 
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