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公開:2018-09/11
更新:2022-07/22 部分的に加筆・修正
関連:文法書 / 辞書サイト / ライティング便利サイト - HelloTalk - HiNative - フルーツフル / 英検ライティング
ライティングやスピーキングをしていると、
「あれ、ここって単数形にしたほうがいいのかな?複数形のほうがいいのかな?」
「現在完了進行形にすべきか、普通の進行形にすべきか…」
「この英文は、ネイティブ的には自然に聞こえるだろうか?」
って疑問に思うときがあるじゃないですか?
「例解 和文英訳教本」などの文法の解説が丁寧な瞬間英作文本をやってきたことで、やる前よりも向上したと思いますが、それでも疑問はなくなりません。
また、辞書や文法書やネットで調べて分かることもありますが、情報を見つけられないときや、そもそもどうやって調べたらいいか分からぬ!ということも多いかと。
そういう「ちょっと聞きたい」というときに重宝するのが、今回ご紹介する「HiNative」です。
HiNativeの特徴
(1) 無料でネイティブに添削してもらえる
「ネイティブキャンプ」や「DMM英会話」などのオンライン英会話スクールだと、ネイティブのレッスンも受けられるのですが、高いんですよね。しかも、僕はいくつかのスクールでネイティブレッスンを受けてきましたが、その高さに見合うほどの価値を感じていないんですよね。
「これだったら、英語力も発音も抜群の、あのフィリピン人の先生のほうがはるかに教えるのが上手だな」と思うことが何度もありました。
また、フルーツフルイングリッシュなどの有料の添削サービスもありますが、こちらもけっこう高いんですよね。
ところが、HiNativeは有料版もあるのですが、無料でも十分使えるサービスだと思います。
HiNativeにいるネイティブたちは、添削に関しては素人なので、添削サービスにいるネイティブに比べたら、当然ながら添削スキルは高くないのですが、文法的に・語彙的に自然に聞こえるかどうかの判断はできるわけです。
ちなみに、言語学習者向けSNS「HelloTalk」でも添削してもらえるのですが、あまりに頻繁に投稿すると、フォロワーさんのタイムラインを占拠してしまうので、なんか気を遣うんですよね(;´∀`)
なので最近の僕は、HelloTalkは主に外国人とやりとりする場、HiNativeは添削してもらう場というのが基本的な使い方になっています。
(2) 無料でネイティブとやりとりできる
※タップすると大きく開きます
HiNativeには、通常のSNSにあるフレンド登録のような機能はないのですが、それでも上図のような感じで、ネイティブとのやりとりを楽しむことは可能です。
「オンライン英会話ユーザーにライティングをお勧めする4つの理由」でもお伝えしたように、即返答を求められる英会話と違って、SNS(ライティング)は自分のペースで返信できるメリットがあります。
また、ネイティブの返答を見て、「I 100% relate.(その気持ち、すごく分かる)というフレーズもあるのかー」と勉強になったりしますし、SNS上に書かれたものは記録に残るので、あとで復習できるんですよね。
僕は「これは使える!」と思ったフレーズは、Ankiに登録して瞬間英作文でスラスラ言えるまで回すようにしてます。
ただ、HiNativeではネイティブや外国人と友達になったり、言語交換相手を作るのは難しいので、それを求めるのであれば「HelloTalk」がお勧めです。
(3) 気軽に使える
思い立ったときに、気軽にパッと質問できるのがありがたいです。また、必ずしも他の人の添削をしてなくてもいいのと、SNS的なやり取りをする必要もほとんどないので思ったときにパッと、気楽に使えるんですよね。
ただ、日本語学習者の添削をすることでポイントがもらえ、そのポイントが増えると、こちらの質問が上位表示される仕組みなので、人の添削をやるのも大事。
(4) 1~2文で質問できる
僕は「自由に質問したい」「この表現は自然ですか?」という質問テンプレを使って、1~2文くらいの短い英文での添削を受けたいときに使っています。ライティング時に、「この英文、ネイティブにとって自然に聞こえるだろうか?」と気になったときや、英辞郎などで見つけた英文で「この英文、文法的に大丈夫かな?」と不安になったときに便利。
ただ、長文すぎるとスルーされる可能性が高いです。
添削する側の気持ちになって考えてみれば、「こんな長い英文を添削する気にはならん」となるのは当然ですよね(笑)
もし長めの日記や英検のessayなどの長文を添削してもらいたいときは、オンライン英会話で、英語力の高い先生に、
(今日は私の日記[エッセイ/書いたもの]を添削していただきたいのです)
と言って添削してもらうといいかなと。「I was wondering if you could...」は「Can/Could you...?」よりも丁寧な表現で、人に何かをお願いするときには最適。
HiNativeの使い方のコツ・注意点
タップ/クリックすると大きく開きます
HiNativeには質問テンプレートというものがあり、それに沿って質問する仕組みになっています。
● 「自由に質問したい」を使う
以前は「この表現は自然ですか?」がお勧めだったのですが、有料会員しか利用できないテンプレになってしまったんですよね(^_^ゞなので、無料で利用する場合は「自由に質問したい」の質問テンプレを使います。そして「Questions」に
Rabbits are always either eating or sleeping.
みたいな感じで入力します。口語体(会話)で添削して欲しい場合は、「IN SPEECH(会話で)」を入れておくといいです。
● 他の質問テンプレ
「なんて言うの?」というテンプレは、オンライン辞書やネットで調べても見つからないときに使ってます。「~~の発音を教えて下さい」も僕はあんまり使ってないですね。
単語なら「Collins Dictionary」、フレーズや熟語は「YouGlish」で調べたほうが速いなと。
また、「どうちがうの?」は、ネットで「◯◯ △△ 違い」「◯◯ △△ difference」で調べても出てこなかったときに使うようにしてます。
上述したように、反応がないときもあるので、急いでいるときはネットで調べたほうが早いことも多いんですよね。
あと、僕はまだ使ったことがないですが「この発音は自然ですか?」で、自分の発音をチェックしてもらうこともできます。
● 午前中は反応が返ってきやすい
今まで使ってきた感じでは、日本時間で午前中(≒アメリカが夜の時間)に投稿すると、反応が返ってきやすいと感じています。● 「この表現は自然ですか?」は優秀
無料で500回以上使ってきて、さすがにちょっと申し訳ない気持ちになってきたので、最近有料会員になりました。有料会員になると「この表現は自然ですか?」という質問テンプレが使えるようになります。
ここ数ヶ月無料会員だったので使えなかったのですが、久しぶりに使ってみて、やはりこちらは反応が返ってきやすく、添削もしてもらいやすいなと。
と入力しておくと、他にもっと良い文があった場合に提示してもらいやすくなる感じがしています。
英語は、日本語よりも話し言葉と書き言葉の区別がわりとはっきりしているので、会話力重視であれば「In speech(話し言葉で)」、essayなどのライティング目的なら「in formal writing」などを添えておくといいですよ。
僕は主に、フラッシュカード瞬間英作文のために、自分で作成した英文をネイティブにチェックしてもらうという感覚で使っています。
(2) 自分で英文を作るor英辞郎やWeblioなどで近い例文を見つける
(3) Do People Say/NetSpeakでコロケーションや使用頻度を確認
(4) HiNativeでネイティブチェックを受ける
(5) フラッシュカード(単語カード)アプリ「Anki」にカード登録
(6) 瞬間英作文で150~200wpmでスラスラ言えるまで回す
という流れです。
フラッシュカード瞬間英作文でアクティブ語彙(使える語彙)を増やしつつ、オンライン英会話や英語で独り言などで覚えたものを毎日アウトプットしていると、英語で言えることはどんどん増えてきますよ。
【参考】スピーキングが上達する!アクティブ語彙(運用語彙)の増やし方
● 反応がなくてもヘコまない
運がいいと、こんな感じで丁寧な添削や補足情報をもらえることがあります。必ずしも添削してもらえるわけではないですが、上述した「この表現は自然ですか?」で質問した場合、たいていは投票がもらえます。
上述したように、僕は主に「フラッシュカード瞬間英作文」で使っているのですが、「とても自然」にたくさんの投票があると、「ネイティブからOKがもらえた英文!」ということで安心して瞬間英作文に集中できるんですよね。
とは言え、添削どころか投票すらもらえない場合もあります。これはもう仕方ないです。無料ですし、向こう側に答える義務があるわけではないですし。
その場合は、時間帯を変えて同じ質問をまた投稿すれば、投票してもらえるかと。
あまり期待しすぎず、スマホの「放置系ゲーム」のように、とりあえず投稿して放って置く、ゆる~い使い方をするのがHiNativeのコツです(笑)。
きちんとした添削が受けたいなら…
ただ、HiNativeはネイティブではありますが、上述したように添削のプロではないんですよね。また、オンライン英会話の先生に添削してもらうという選択肢は有効ですが、添削スキルの高い先生は少ないなと。
なので、質の高い正確な添削を受けたいのであれば、「フルーツフルイングリッシュ」がいいと思います。
ただ、けっこういい値段するので、
という向けだと思います。
実際に自腹を切って添削を受けてみました。添削前と添削後の英文を次の記事に載せてあるのでぜひ。
【参考】ネイティブによるプロの添削を受けてみた「フルーツフルイングリッシュ」
とは言え、特別な理由がなければ、ライティング初級者~中級者は「HiNative」やオンライン英会話の先生に頼む添削で十分だと思います。
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