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公開:2018-09/12
更新:2022-05/17 全体的に加筆・修正
関連:文法書 / 辞書サイト / ライティング便利サイト - HiNative - HelloTalk - フルーツフル / 英検ライティング
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お陰様で英検準1級には合格しましたが、今の僕は英会話重視なので、essayみたいな本格的なライティングはあんまりやっていません。
ですが普段、HiNativeやHelloTalkやDiscordで外国人と英語でやりとりしたり、自分で作った英文で瞬間英作文することは多いので、英文を書く機会はそこそこあるかなと。
そこで、自分が便利だと感じているサイトやサービスをまとめてみました(・∀・)b
スペル・文法チェック
最近、英文を書く(タイプする)ときは、まずは「grammarly」で新しいドキュメントを開いて、そこに書き込むようにしています。
grammarly
「grammarly」は、あらゆる文法事項を自動的にチェックしてくれるWebサービスです。
登録は必要ですが、無料の範囲内でそこそこ便利に使えます。
ドキュメントを作成して文章を入力すると、スペルはもちろん、三単現の「s」、単数形や複数形の一致、冠詞、カンマやピリオドなど、さまざまな文法事項を自動的にチェックしてくれるので重宝します。Once you try it, there's no going back.
一応Google拡張機能に「grammarly 拡張機能」もあって、各サイトで英文を入力するときにチェックしてくれるようになるので便利だな―と思って使っていたのですが、日本語を入力するときに不具合を起こすので使用を止めました。
残念(´・ω・`)ショボン
有料版にすごく引かれていますが、毎月1000円くらいかかるんですよね。
ライティングは今は瞬間英作文で文を自作するときや、DiscordやHelloTalkなどのSNSで英語でやりとりするときくらいなので、まだしばらくは無料のままでいいかなと。
翻訳(和英)系
英文を書いていて、「英語でどう表現したらいいか分からない」「どういう文型・構文を使えばいいか思い浮かばない」というときがあると思います。
そういうときは、「DeepL翻訳」「Google 翻訳」を開き、検出側(左側)を日本語に、出力側(右側)を英語にし、左側に和文を入力すると、右側に英文が表示されます。
和英翻訳は昔に比べたら確実に向上してきてますが、まだそんなに賢くないなと(笑)。変な英語が出てくることもしばしば。
それでも、自分が思いつかなかったフレーズや構文が出てくるときもあるので、とりあえず和文を入れてみるというのもアリです。
DeepL翻訳
Google翻訳と比べると、「DeepL翻訳」のほうが、正確で自然な英文が出てくる確率が高いですが、まだまだ「直訳しただけやん」みたいな変な英文が出てくることもしばしば。
スペルチェックがないので注意が必要です。
和訳(英和)も、Google翻訳よりも自然でこなれている感じがします。
Google翻訳
一方、「Google 翻訳」は、DeepLと比較して、出力される英文がイマイチなことがありますが、レスポンスが速いのとスペルチェックがある点は優れているかなと。
コロケーション・頻度数系
例えば、日本語では「スープを飲む」と言いますが、英語だと基本的には「eat soup」なんですよね。
「コロケーション」というのは、この「soup の動詞は eat」のように、よく一緒に使われる2つ以上の単語の組み合わせのことを言います。
すべての単語には、一緒に使われやすい単語があります。そういったコロケーションや例文を知りたいときに使えるサイトをまとめてみました。
Netspeak
「Netspeak」は、ライティングで文章を書くときに重宝します。
ときに、その単語(熟語やフレーズ)が使われる「頻度(ヒット数)」を数値で確認できるんですよ。
例えば「uncover(打ち明ける、暴露する/カバーを取る)」という動詞を、スピーキングやライティング使えるようにしたいと思ったとき、僕はフラッシュカード(単語カード)アプリ「Anki」に例文を登録するようにしています。
ここで英辞郎やWeblioから例文を拝借してきてもいいのですが、英辞郎やWeblioにある例文が、必ずしもネイティブがよく使うものとは限らないわけですよ。
しかも、ものすごくマイナーなものや、最悪、間違ったものを覚えてしまうと、英会話でまったく通じないですし、リスニングやリーディングでもお目にかかることはありません。そんなことを何度も経験しました。
そこでこのNetspeakです。
「uncover ...(ピリオド3つ)」で検索すると、「uncover」の後にくるもので、Web上で最もよく使われている順に上から表示されるんです。
「uncover」は「uncover the net」「uncover the truth」の形で非常によく使われることが分かります。自分的には「uncover the truth」が実用的な感じがしたので、これで例文をAnkiに登録してフラッシュカード瞬間英作文で回すことにしました。
難点を挙げるとすれば、単語5つまでしかチェックできない、比較的文章体が多いといったところでしょうか。
Do People Say It
「Netspeakの検索結果は、フォーマルで堅いものが多いな。カジュアルな話し言葉で調べられたらいいのに」と思っていて見つけたのが、この「Do People Say It」です。
アメリカの「reddit」という掲示板サイトから引用しているので、比較的口語体(話し言葉)のヒット率が高いと感じています。
最初にお伝えしたように、僕は今、ライティングよりもスピーキングを重視しています。なので、なるべくカジュアルでネイティブ的に自然な言葉で話せるようになりたいと考えてまして、
「●●と▲▲、どちらの単語(フレーズ)が会話ではよく使われるのだろうか?」
と気になったときに使っています。
例えば、「大腸がん」を英辞郎やWeblioなどで検索すると「colorectal cancer」「colon cancer」「bowel cancer」などが候補に出てくるんですよ。で、「Netspeak」で調べると、
● colorectal cancer:1.0m
● colon cancer:1.1m
● bowel cancer:103,000
になるんですね。「bowel cancer」は頻度が少なめですが、最初の2つの差はほとんどない。でも、Do People Sayで調べると、
● colorectal cancer:45
● colon cancer:309
● bowel cancer:60
となるわけです。
これらのことから、「colorectal cancer」はフォーマルで、普段の会話では、「colon cancer」のほうが使われている可能性が高そうだと推測することができるわけです。
※医療関係者の方からしたら違いはあるかもしれませんが。
また、英辞郎やWeblioなどで見つけたフレーズや例文が、古臭くて最近は使われていないもの、非常にマイナーなもの、間違ってるものもあったりするので、「これ、ネイティブは今でも会話で使うんだろうか?」というときにも使っています。
Netspeakに比べるとヒット数は少ないですが、口語体(話し言葉)をメインに検索できる点はありがたいなと。
ちなみに、これもPC版Chrome拡張機能「DoPeopleSay」があり、右上のバーでクリックしてサッと調べることができます。便利。
YouGlish
「YouGlish」は、単語やフレーズを入力すると、その音声を含む動画をYouTubeから拾ってきてくれるWebサービスです。
発音をチェックするためだけでなく、最近はどれくらいヒットするか(使われているか)を確認するためにも使っています。
Net Speakとかと比べると、音声を聞ける、映像を見れるので、使われる状況をイメージしやすいなと。
SkELL (Word Sketch)
「SkELL」というサイトの「Word Sketch」で検索すると、例えば「hot」であれば、「hot」と一緒によく使われる副詞、「hot」の主語としてよく使われる名詞を把握することができます。
またそれらが使われている例文もチェックできるのが便利。
「Netspeak」だと、品詞を問わず出てくるので、「この名詞の前につく形容詞だけをチェックしたい」というときは、このSkELLのWord Sketchのほうが便利かなと。
OXFORD Collocation Dictionary
「OXFORD Collocation Dictionary」も上述したSkELLに似たサイトなのですが、SkELLのほうが使い勝手がいいです。添削系
HiNative
ライティングやスピーキングで、
「あれ、ここって単数形にしたほうがいいのかな?複数形のほうがいいのかな?」
「現在完了進行形にすべきか、普通の進行形にすべきか…」
という疑問が感じたときに、サッと気軽にネイティブに質問できたり、(運が良ければ)添削してもらえるのが「HiNative」というサービスです。
2018年の春頃から使い始めましたが、無料で利用できますし、ネットで調べても分からないことを解決できることが多いので、非常に助かっています。
他の多くのSNS系のサービスと違い、フォローし合う、友達になる仕組みが"ない"ので、誰かに気を遣うことなく、一日に何度でも大量に質問・相談できる点が、個人的には重宝しています。
詳しくは次の記事をぜひ!
【参考】英語ライティングで気楽に使える無料の添削サービス「HiNative」
HelloTalk
「HelloTalk(iPhone版/Android版)」は最近ぼちぼち使い始めた無料アプリで、ネイティブに無料で添削してもらえたり、世界中の人といろいろやりとりできる言語学習者向けのLINE・Facebookといった感じのSNSです。
ただ、あまりに頻繁に投稿するのは、フォローしてくれている人たちのタイムラインを占拠してしまうことになるので、なんか気遣うんですよね(˜∀˜;)
なので、普段の短文の添削に関しては上述したHiNativeを使い、長文を添削してもらいたいとき、フォロワーさんに質問したいとき、自分の考えたネタがウケるか試したいときにHelloTalkに投稿するようにしています。
次の記事でHelloTalkの概要、メリット・デメリット、使い方のコツや注意点をまとめたのでぜひ!
【参考】ネイティブや世界中の人と気軽にやりとりできる添削SNS「HelloTalk」
フルーツフルイングリッシュ
「HiNative」はネイティブではあるものの、添削のプロではないんですよね。
なので、簡単なことを聞くのであれば十分ですが、正確な添削を受けたいのであれば、「フルーツフルイングリッシュ」がお勧めです。
ただ、けっこういい値段するので、
● 瞬間英作文などをやっていて基本的な英文は作れる
● 少しでも早く成長したい
● 英検の英作文やビジネス文書などで高度な英文が書けるようになりたい
という向けです。まずは無料のHiNativeやHelloTalkを使ってみたほうがいいと思います。It doesn't hurt to try it out.
フルーツフルイングリッシュは以前、自腹を切って添削を受けてみました。添削前と添削後の英文を次の記事に載せてあるので、興味のある方はぜひ。
【参考】ネイティブによるプロの添削を受けてみた「フルーツフルイングリッシュ」
その他の便利なサービス
Power Thesaurus
類語を探したいとき、同じ単語やフレーズを使うのを避けるために言い換え(パラフレーズ)したいとき、反意語を探したいときは「Power Thesaurus」を使っています。
投票制になっているのでよく使われるものが分かるのと、単語だけでなく熟語・フレーズでもヒットすることがあるのが、他の類義語・反意語系サイトと違うところです。便利。
WordCounter
ワード数をカウントしたいときは、「WordCounter」もたまに使っていますが、上述したgrammarlyでも自動的にカウントしてくれるので、使うことはほとんどなくなってきました。
ただ、「どの単語をよく使っているのか」「英文のGrade」とかいろいろ分かるので面白いです。
このエントリーは以上になります。皆さんはライティングの際、どんなサービス・アプリを使っていますか?コメント下さい(=゚ω゚)/
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