「星の王子さま」の主題とハラスメント問題
「星の王子さま」、浅草社労士も昔読んだことがあります。しかし、動画でも触れられているように表面的な読み方で深く考えさせられることはありませんでした。ましてや、黄色い毒蛇が登場したことなど、かすかに覚えている程度で、その象徴する意味など全然分かりませんでした。この動画では、童話の主題が「自分以外のものに興味を持つこと」だといっています。確かに、今の教育は「自分を大切にしない人は、他人を大切にできない」という式の教え方をしますから、浅草社労士のように素が自分勝手なタイプは、益々自己中心的な傾向を強めます。やれ、セクハラだ、パワハラだとハラスメント問題が顕在化し、行き過ぎた干渉行為やいじめが防止されるようになってきた効果はあるのかもしれません。一方で、こんな面倒なことに巻き込まれるくらいなら、自分以外のもの、特に他人に対して関心を持つことは極力避けようという傾向に拍車がかかるのではないかと懸念されます。
生きとし生けるものは、個体では不完全であり、集団の中に入ることでより成長し、完成度を高めてゆくものです。人の形成する社会的な集団の中にあっても、ある程度のとか、常識の範囲内での他者に対する興味が働かないと、それは烏合の衆であって、社会的集団の体をなさなくなり、全体が不幸になってゆくような氣がいたします。価値観の多様化は常識の範囲という言葉を無力化しているのかもしれませんが、ハラスメント問題(職場におけるパワーハラスメント対策が事業主の義務になりました︕)は、適度な「自分以外のものに興味を持てる」程度の規範の均衡点を見つけるという課題を提示しているように思います。
令和元年もとうとう大晦日になりました。ご健康に留意され、良き新年をお迎えください。
生きとし生けるものは、個体では不完全であり、集団の中に入ることでより成長し、完成度を高めてゆくものです。人の形成する社会的な集団の中にあっても、ある程度のとか、常識の範囲内での他者に対する興味が働かないと、それは烏合の衆であって、社会的集団の体をなさなくなり、全体が不幸になってゆくような氣がいたします。価値観の多様化は常識の範囲という言葉を無力化しているのかもしれませんが、ハラスメント問題(職場におけるパワーハラスメント対策が事業主の義務になりました︕)は、適度な「自分以外のものに興味を持てる」程度の規範の均衡点を見つけるという課題を提示しているように思います。
令和元年もとうとう大晦日になりました。ご健康に留意され、良き新年をお迎えください。
2019年12月31日 07:00 | 人事労務