健康診断の費用負担について
統一地方選挙後半戦の投票日が明日に迫り、浅草周辺でも選挙カーからの候補者名連呼がかまびすしく響いています。
さて、会社で年に一度実施する定期健康診断は、事業主に義務付けられています。その費用は、当然事業主が負担するものと思われますが、では検査項目などどこまでが事業主の義務なのかを再確認しておくと良いかもしれません。
1.定期健康診断にかかる費用は全額「会社負担」
会社の定期健康診断は、年に一度実施することが義務付けられています。会社で実施する定期健康診断にかかる費用は原則「会社負担」です。ただし、会社負担が義務付けられている費用は、あくまで法定項目のみです。
定期健康診断検査項目等
2.入社前健康診断
厚生労働省は、労働安全衛生法等で会社に義務付けられている健康診断の費用は会社が負担すべきとの見解を示しています。
このことから、入社前に雇入時健康診断の受診を指示する場合(安衛法規則43条)は、その費用(1万円前後)は会社負担が望ましく、適切であると考えられます。
既往歴(過去の病気や手術、治療について)および業務歴の調査
自覚症状や他覚症状の有無
身長、体重、腹囲、視力、聴力
胸部エックス線検査
血圧測定
尿検査(尿中の糖および蛋白の有無)
貧血検査(赤血球数、血色素量)
肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)
血糖検査
心電図検査
(参考:定期健康診断および省略可能事項)
既往歴(過去の病気や手術、治療について)および業務歴の調査
自覚症状や他覚症状の有無
身長(20歳以上省略可)、体重、腹囲、視力、聴力
胸部エックス線検査および喀痰検査(胸部エックス線検査によって病変の発見されない者は喀痰省略可)
血圧測定
尿検査(尿中の糖および蛋白の有無)
貧血検査(赤血球数、血色素量)(※)
肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)(※)
血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)(※)
血糖検査(※)
心電図検査(※)
※35歳丁度を除く40歳未満の者の省略可
3.定期健診で再検査の結果が出たとき
事業者は、健康診断の結果、当該健康診断項目について異常の所見があると診断された場合、必要な措置について医師の意見を聴取し、その意見を勘案した上で必要と認めるときは、実情に照らして作業の転換、労働時間の短縮など適切な措置を講じる義務が生じます。また、健康診断結果は、遅滞なく受診した労働者に通知し、健康診断個人票を作成して、5年間保存しなければならないことになっています。
二次検査(再検査、精密検査)の費用は基本的に受診者が負担します。 二次検査では、通常の治療と同じく3割負担で済みます。
また、労災の二次健診の要件(1)から(4)をすべて満たすに該当した場合には労災保険から全額が支給されます。要件は以下の通り。
(1)血圧:収縮期血圧 130mmHg 以上 または 拡張期血圧 85mmHg 以上
(2)血中脂質:LDLコレステロール140mg/dl以上 または HDLコレステロール40mg/dl未満 または 中性脂肪 150mg/dL以上
(3)血糖:空腹時血糖100mg/dl以上 または HbA1c 5.6%以上
(4)肥満度:BMI 25以上 または 腹囲 男性 85㎝以上 女性 90㎝以上
お問い合わせフォーム
さて、会社で年に一度実施する定期健康診断は、事業主に義務付けられています。その費用は、当然事業主が負担するものと思われますが、では検査項目などどこまでが事業主の義務なのかを再確認しておくと良いかもしれません。
1.定期健康診断にかかる費用は全額「会社負担」
会社の定期健康診断は、年に一度実施することが義務付けられています。会社で実施する定期健康診断にかかる費用は原則「会社負担」です。ただし、会社負担が義務付けられている費用は、あくまで法定項目のみです。
定期健康診断検査項目等
2.入社前健康診断
厚生労働省は、労働安全衛生法等で会社に義務付けられている健康診断の費用は会社が負担すべきとの見解を示しています。
このことから、入社前に雇入時健康診断の受診を指示する場合(安衛法規則43条)は、その費用(1万円前後)は会社負担が望ましく、適切であると考えられます。
既往歴(過去の病気や手術、治療について)および業務歴の調査
自覚症状や他覚症状の有無
身長、体重、腹囲、視力、聴力
胸部エックス線検査
血圧測定
尿検査(尿中の糖および蛋白の有無)
貧血検査(赤血球数、血色素量)
肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)
血糖検査
心電図検査
(参考:定期健康診断および省略可能事項)
既往歴(過去の病気や手術、治療について)および業務歴の調査
自覚症状や他覚症状の有無
身長(20歳以上省略可)、体重、腹囲、視力、聴力
胸部エックス線検査および喀痰検査(胸部エックス線検査によって病変の発見されない者は喀痰省略可)
血圧測定
尿検査(尿中の糖および蛋白の有無)
貧血検査(赤血球数、血色素量)(※)
肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)(※)
血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)(※)
血糖検査(※)
心電図検査(※)
※35歳丁度を除く40歳未満の者の省略可
3.定期健診で再検査の結果が出たとき
事業者は、健康診断の結果、当該健康診断項目について異常の所見があると診断された場合、必要な措置について医師の意見を聴取し、その意見を勘案した上で必要と認めるときは、実情に照らして作業の転換、労働時間の短縮など適切な措置を講じる義務が生じます。また、健康診断結果は、遅滞なく受診した労働者に通知し、健康診断個人票を作成して、5年間保存しなければならないことになっています。
二次検査(再検査、精密検査)の費用は基本的に受診者が負担します。 二次検査では、通常の治療と同じく3割負担で済みます。
また、労災の二次健診の要件(1)から(4)をすべて満たすに該当した場合には労災保険から全額が支給されます。要件は以下の通り。
(1)血圧:収縮期血圧 130mmHg 以上 または 拡張期血圧 85mmHg 以上
(2)血中脂質:LDLコレステロール140mg/dl以上 または HDLコレステロール40mg/dl未満 または 中性脂肪 150mg/dL以上
(3)血糖:空腹時血糖100mg/dl以上 または HbA1c 5.6%以上
(4)肥満度:BMI 25以上 または 腹囲 男性 85㎝以上 女性 90㎝以上
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2023年04月22日 17:00 | 安全・衛生(メンタルヘルス)