北海道#16 テンサイなんです、私。
名前を知っていても、なかなか現物は見たことがないもの、って沢山ありますよね。砂糖大根ともよばれるテンサイ、漢字で書くと「甜菜」も、そのひとつじゃないでしょうか。私も大学に入るまでは見たことがありませんでした。見た目は確かにいびつな大根に見えますが、大根とは別種でアカザ科フダンソウ属の二年生の植物だそうです。
葉っぱをたべるフダンソウとしての利用は古く紀元前にまで遡るらしいのですが、以外や根を砂糖用に栽培され始めたのは意外に歴史が浅く、1745年にAndreas Sigismund Marggrafによって砂糖の分離に成功してからのことだそうで、工業化は下って1802年以降だそうです。ちなみにMarggrafは1746年、コークスと酸化亜鉛から金属亜鉛を得る方法を発見し、この手法が金属亜鉛の大規模生産へとつながっていくことに寄与したという化学者でもあるそうです。へええ。この人、天才は甜菜にかかわっていたんですね、これはまたベタな、、、。