新発見と調査中の力石
みなさまからの力石1
ここでちょっと、力石新発見のニュースです。
お一人目は埼玉県川越市の安田和弘さんからの情報です。
山歩きのブログ「山の彼方に」を書かれている方です。
以前、埼玉県川越市の
「藤間・諏訪神社」の力石(2017・6・11掲載)をご紹介くださったのですが、
その折り安田さんは、まだ幼かったころ、今は亡き祖父が、
「これはおじいちゃんが使っていた「ためしいし」だよ」
と言っていたのを思いだし自宅の庭を探したものの、そのときは見つからず。
この「ためしいし」というのは、「力試しの石」のことです。
ところが先日、玄関先の柘植の庭木を剪定中、その根元に石を発見。
祖父のあとにくっついて遊んだり座ったりしていた思い出の石との、
60年ぶりの対面になったそうです。
氏神さまの諏訪神社での力比べで見事、石を担げるよう、
この石でひそかに練習に励んでいた若き日のおじいちゃんの姿が
ほうふつとしてきます。
なにしろ当時は、力自慢の若者は女の子にもてましたから。
おじいちゃんが残していった「ためしいし」です。
長径45×高さ35×?㎝
「自然石のようですが、ここらは川の下流域で石はありませんから、
かなり上流から持ってきたのでは、と思います」と安田さん。
「諏訪神社は子供のころの遊び場でしたから、
当然力石を目にしていたはずですが、まったく知らないままできました。
力石というものを知って初めて、これがそうだったのかと」
そんなものですね。
私も力石を知ってから改めて、「そう言えばあのとき見たあれが…」と。
だから、知ってくださる方が増えるのは本当にうれしい。
それがおじいさんとの思い出につながったのですから、なおうれしいです。
お二人目は島根県在住のちょびさんです。
写真の素晴らしさが際立つブログ「ネコと趣味の創作人形」の
ブログ主さんです。
ちょびさんちのちょびクンです。ちょび髭に白靴下、タキシードの紳士です。
今まで力石の存在を知られていなかった島根県江津市の有福八幡宮です。
赤っぽい丸い石が力石です。
大黒天や干支の置物などもあって、
行き場のないいろんなものが肩を寄せ合っているといった風情ですが、
力石は説明板も付けられて、ちゃんと力石と認識されて保存されています。
今まで散逸もしないで、よくぞ残しておいてくださった。
八幡宮さんと地域の方に感謝です。
説明板にはこう書かれています。
「ここは中世の山城だったところで、地頭・有福実長の居城だった。
そしてこの石は平素より家来たちが身体鍛錬のため使っていたもので、
家来たちが戦場から無事に帰る「福授けの石」とも
言い継がれている」
近代になってからも戦争のたびに、戦場に向かう若者や父母たちは、
この石を撫でて無事帰還を願ったのではないでしょうか。
説明板です。
三人目の方は古代史に造詣が深く、狛犬、神社など楽しく発信されている
「無責任男の呟き」のminekazeyaさんです。
お寄せいただいた力石は、今まで未発見のものでしたが、
つい最近報告があり、師匠の高島先生が調査に着手したばかりの石でした。
一足遅れで新発見にはならなかったのですが、
神社の由緒や奉納者銘など興味深いものなので、ご紹介します。
福岡市中央区・中司孫太郎稲荷神社です。
力石です。
ここにあるのは、
横綱玉の海の優勝記念の力石2個と、大関栃光の力石2個。
同じ福岡市博多区の櫛田神社はお相撲さんが奉納した力石で有名ですが、
ここにもあったんですね。
安田さん、ちょびさん、minekazeyaさん、
貴重な情報、ありがとうございました。
今後もみなさまからの情報、お待ちしております。
お一人目は埼玉県川越市の安田和弘さんからの情報です。
山歩きのブログ「山の彼方に」を書かれている方です。
以前、埼玉県川越市の
「藤間・諏訪神社」の力石(2017・6・11掲載)をご紹介くださったのですが、
その折り安田さんは、まだ幼かったころ、今は亡き祖父が、
「これはおじいちゃんが使っていた「ためしいし」だよ」
と言っていたのを思いだし自宅の庭を探したものの、そのときは見つからず。
この「ためしいし」というのは、「力試しの石」のことです。
ところが先日、玄関先の柘植の庭木を剪定中、その根元に石を発見。
祖父のあとにくっついて遊んだり座ったりしていた思い出の石との、
60年ぶりの対面になったそうです。
氏神さまの諏訪神社での力比べで見事、石を担げるよう、
この石でひそかに練習に励んでいた若き日のおじいちゃんの姿が
ほうふつとしてきます。
なにしろ当時は、力自慢の若者は女の子にもてましたから。
おじいちゃんが残していった「ためしいし」です。
長径45×高さ35×?㎝
「自然石のようですが、ここらは川の下流域で石はありませんから、
かなり上流から持ってきたのでは、と思います」と安田さん。
「諏訪神社は子供のころの遊び場でしたから、
当然力石を目にしていたはずですが、まったく知らないままできました。
力石というものを知って初めて、これがそうだったのかと」
そんなものですね。
私も力石を知ってから改めて、「そう言えばあのとき見たあれが…」と。
だから、知ってくださる方が増えるのは本当にうれしい。
それがおじいさんとの思い出につながったのですから、なおうれしいです。
お二人目は島根県在住のちょびさんです。
写真の素晴らしさが際立つブログ「ネコと趣味の創作人形」の
ブログ主さんです。
ちょびさんちのちょびクンです。ちょび髭に白靴下、タキシードの紳士です。
今まで力石の存在を知られていなかった島根県江津市の有福八幡宮です。
赤っぽい丸い石が力石です。
大黒天や干支の置物などもあって、
行き場のないいろんなものが肩を寄せ合っているといった風情ですが、
力石は説明板も付けられて、ちゃんと力石と認識されて保存されています。
今まで散逸もしないで、よくぞ残しておいてくださった。
八幡宮さんと地域の方に感謝です。
説明板にはこう書かれています。
「ここは中世の山城だったところで、地頭・有福実長の居城だった。
そしてこの石は平素より家来たちが身体鍛錬のため使っていたもので、
家来たちが戦場から無事に帰る「福授けの石」とも
言い継がれている」
近代になってからも戦争のたびに、戦場に向かう若者や父母たちは、
この石を撫でて無事帰還を願ったのではないでしょうか。
説明板です。
三人目の方は古代史に造詣が深く、狛犬、神社など楽しく発信されている
「無責任男の呟き」のminekazeyaさんです。
お寄せいただいた力石は、今まで未発見のものでしたが、
つい最近報告があり、師匠の高島先生が調査に着手したばかりの石でした。
一足遅れで新発見にはならなかったのですが、
神社の由緒や奉納者銘など興味深いものなので、ご紹介します。
福岡市中央区・中司孫太郎稲荷神社です。
力石です。
ここにあるのは、
横綱玉の海の優勝記念の力石2個と、大関栃光の力石2個。
同じ福岡市博多区の櫛田神社はお相撲さんが奉納した力石で有名ですが、
ここにもあったんですね。
安田さん、ちょびさん、minekazeyaさん、
貴重な情報、ありがとうございました。
今後もみなさまからの情報、お待ちしております。
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