うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

ハロウィン前日のハロウィン現象?

2022å¹´10月30æ—¥ | æ—¥è¨˜

なになに?

明日はハロウィンだって?

 

おはようございます。

日本において、なぜか浸透したハロウィンですが、

結局、ハロウィンって何の祭り?という疑問はなかなか解けない。

 

ここは、あえて今更、調べない。

もういいんだ。

ハロウィンだ~イエーイでいいと思うんだ。

狂気的にくり抜かれたカボチャは、

たぶん、お盆のナスと同じような意味合いではないかと思うけれど、

まるで冬至のように、カボチャを食べたっていい。

スーパーへ行けば、冬至レベルにカボチャの何某かが売っているのだから。

美味しく食べればいいと思うのです。

イエーイ!

 

そんな中、我が愛用のカメラが可笑しい。

まさか、ハロウィンだからってお化けの悪戯じゃないと思うのだけれど・・・

 

ホットカーペットで佇む、おたまを撮影してるだけなのに・・・

「おたま~」で、パシャ!

なぜ?

なぜ勝手にモノクロ?

 

「もう一回、おたまちゃ~ん」でパシャ!

なにこれ?

 

「もういっちょ」パシャ!

ズームさえも、カメラが好き勝手にやってる!

なんだろうか?

そろそろ寿命なのかしら?

 

「どうしてだろうね?」でパシャ!

なんという顔だ!!

いやこれは、カメラのせいじゃなくて、おたまの自力です・・・

 

その後カメラは正常に戻りましたが、

一体、なんだったのだろうか?

たれ蔵「とぅりっく、おあ・・・母ちゃん、次なんて言うんだっけ?」

のん太「お年玉くれないなら、ドケチかかぁって言うんら!」

それは、正月な!


今、できること

2022å¹´10月28æ—¥ | æ—¥è¨˜

昨日は、

仕事を休んで、かずこさんと遊んできた。

 

おはようございます。

じゃなくって、認知症外来の定期通院だった。

その病院で処方してもらう薬も飲んでいるが、

それで、どう改善しているのかは、よく分からない。

昨日のかずこさんは、ついにと言うべきか、

ライターを不思議そうに手に持ち、

「これは、何するもんなんや?」

と、しばらく考えていた。

かずこさんは、ますます進行している。

 

それでも、かずこさんは私に期待することを忘れない。

「今日は、どこへ行くんや?」

と、まるで休日の子供みたい。

まるで、休日の親にねだる子供みたいに。

「今日は、面白いおじさんの所へ行って、

それから、どこかでお昼ご飯を食べようかね?」

私の提案は、大したことはない。

病院へ行った帰りに、外食をして買い物へ行く程度だ。

そんなことで、かずこさんは喜ぶ。

 

だから私は、もっと素敵な所へ連れて行ってやりたいと思える。

本当は、かずこさんと庭園を歩きたい。

ピクニックへ行きたい。

遊園地もいい。

動物園はどうだろう?

先週行った、大型ショッピングモールでは、

偶然、アンデス音楽の生演奏に出くわして、

かずこさんは、いたく感動していた。

その時私は、音楽を聴きに行くのも悪くないなと、考えていた。

けれど同時に、

その大型ショッピングモールを歩き回るのも、

そろそろ、かずこさんの体力は限界だとも思った。

 

してやれる事が、限られてきている。

それが現実だ。

そして、今だからこそ、そう思える。

2年前には出来なかったことが、今なら出来る。

1年前には楽しくなかったことも、今なら楽しい。

私が少女だった頃、考えもしなかったことが、

老い痴れた母と出来ているなんて、

なんと皮肉で、なんと尊い今だろう。

 

今日はデイサービスだ。

かずこさん、今日も楽しく行けるかな?

 

さて、これも、なかなか出来ない訳で・・・

黒猫って、なかなか撮影できないの。

どうしても、ピンぼけちゃうの。

 

ぼんや~

 

たれ蔵「母ちゃん、ごめんね。僕のせいで・・・」

違う違う、ごめん。


ここは、パリじゃない・・・

2022å¹´10月26æ—¥ | ãŠãŸã¾ã®äº‹

私が暮らす、マンションの修繕工事は、

10月から始まった。

 

おはようございます。

足場を組み、建物ごとすっぽりと黒い幕で覆われた訳だが、

そのおかげで、部屋の中が暗い。

毎朝、「今日も降りそうだな」と勘違いするところから始まる。

まるで、フランス映画の世界観だ。

私のフランス映画についてのイメージは、ちょっと薄暗い。

そして、静か。

だからか、自ずとテレビも我が声も音量が下がり気味になり、

静かな薄暗い部屋の中で、

フランス語をシャバダバ呟くかのように、三河弁で話している。

それは傍から見れば、フランス映画の世界観ではなく、

古式ゆかしい日本の恐怖映画に見えるだろうけれど、

あや以外、我が家の3バカ兄弟は、もともと静かな猫らだ。

 

心配していた修繕工事という環境の変化中も、

思いのほか落ち着いているというか、あまり気にしていないようだ。

特に心配していた、おたまが、一番平気に見えるから驚く。

おたまは、神経質なはずだけれど、そういうイメージだったのに、

最近のおたまは、頼もしいとさえ思える。

 

たれのんを迎えてから、おたまは、すごく変わった。

体形もペラペラの干したイカみたいだったのに、

いまじゃ、大福みたいにふっくらだ。

理由は、

生れて6年間、一粒たりとも食べなかったドライフードが

食べられるようになったからだ。

ある日、のん太の残したドライフードを、何を思ったのか口にした。

その時をきっかけに、

おたまは、一種類ではあるがドライフードが食べられるようになった。

私は、大げさでなく本当に、腰を抜かしそうになった。

 

頑なに守っていたパーソナルスペースも、かなり狭まった。

おたまの中で、何が起こっているのか、

それはおたまにしか分からないが、私としたら、

「おたま、ありがとう。」に尽きる。

 

たれ蔵と同じ恰好で並んでし

 

それにしても、おたまはデカいな!

 

声は小さいのにね。

 

おたま「おい、たれぞ?!おらの方が偉いんだからな!」

たれ蔵「分かってるよ、たま兄ちゃん」

たれ蔵も、ありがとうな。


猫のようで、猫じゃない?

2022å¹´10月24æ—¥ | æ—¥è¨˜

夜中のスマホは、良くないけれど・・・

 

おはようございます。

私はよく、深夜に目を覚ます。

夜寝て、朝まで起きないという事の方が珍しい。

むしろ、夜中に一度も目が覚めないと、ちょっと損をした気分になる。

静まり返った夜は、とてつもなく自由な気がするのだ。

何だってできる気がする。

とはいえ、実際には何もしない。

ごろんと寝転がったまま、深夜の暗さや静かさを楽しむだけだ。

 

しかし、昨夜は思わずスマホを見てしまった。

いや違う、必死になってスマホで調べものをしていたのだ。

もうほんと、必死だった。

夢で、生き物を保護したからだ。

こういう生き物だ。

猫トンボ?

トンボ猫?

夢から覚めた途端、急いで老眼鏡を掛けて、スマホで調べていた。

この生き物の正式名称が知りたかった。

さらに、寿命を調べておきたかったのだ。

トンボ寄りの寿命なら短い命だから、我が家で暮らせばいいが、

猫寄りの寿命なら、里親をさがしてやるってのもアリだ。

と、すっかり覚醒した状態で、めちゃくちゃ真剣に調べていた。

でも、出て来ない。

何の情報も得られない。

 

当たり前じゃん!

さっきまで、真剣に考えていた自分が怖いわ!!

寝ぼけていたのでしょうかね?

しっかり覚醒しているのですがね・・・。

 

しかし、我が家には、

妖精さんみたいな生き物が、現実にいる!

あや「こいつ、なに?」

いや何って、たれ蔵です。

 

あや「ここ、あたしの場所!」

別に、あやだけの場所じゃないから~。

早いもの勝ちだから~。

 

あや「・・・・・・」

あやさん?

ねえ、あやさん?

やめてあげて~。

 

と、しかし案外、たれ蔵は・・・

こんな顔で、やり過ごす。

あのプレッシャーに負けず、案外退かないというね。

なんだか、猫じゃない生き物感!!


風が吹くまで、四日間

2022å¹´10月22æ—¥ | æ—¥è¨˜

ある日、私は、

壁に留まるアシナガバチに気が付きました。

 

おはようございます。

会社のトイレには窓が着いており、その窓から、たまに虫が迷い込む。

それが、蜂であることも珍しくはありません。

 

一日目、

便座に座ってから、天井近くの高い壁に、それは居ました。

黒と黄色の縞模様をした、大きなアシナガバチです。

便座に座っていては、もう逃げることはできなかった。

私は身をかがめて用を足し、慌ててトイレを出たのです。

「次は、こうしよう」

頻尿の私は、トイレの回数が人より多い。

何度も行くとなれば、比較的穏やかとされる種類の蜂であっても、

刺される確率が上がる。

そう思い、私は白いタオルを頭にほっ被りして、トイレへ行くことにしました。

蜂は、黒い物に危険を感じて攻撃をするということを、私は知っていたからです。

だから、黒髪を隠そうと思い立ったのですが、

この日の服装は、全身真っ黒であったことは、見落としていました。

それほどに、私は蜂が怖かった。

闇雲に頭だけ白いほっ被りをして、全身真っ黒なまま、

5回ほどトイレへ行っては蜂に慄いて、

それでもこの日は、何事もなく無事に終わりました。

 

二日目、

私は真っ白なカーディガンを羽織って会社へ行きました。

とはいえ、さすがに蜂は窓から出て行っただろう。

そう願いながら、会社に着くなり、真っ先にトイレへ向かいました。

けれど私は、真っ先に蜂を確認せず、流れるように便座へ座ってしまった。

これが条件反射です。

トイレを見ると、自ずと下着を下げる条件反射なのです。

そのまま便座に座ってから、

恐る恐る天井近くの壁に目をやると、蜂は居ました。

昨日居た場所とほとんど変わらない位置に、同じように留まっていた。

けれど、蜂の様子は、昨日とは、少し違って見えました。

「あらっ、生きてる?」

目を凝らすと、蜂は、足のように長い触角を小刻みに動かした。

「あぁ、生きてる。」

この日私は、仕事をしていても、頭の中はトイレのことばかり考えていました。

窓は開いている。

なのになぜ、あの蜂は出て行かないのだろう。

気付けば、私はパソコンで『アシナガバチ』を検索していました。

そして、『10月~11月にかけて、女王バチ以外は死んでしまう。』という事を知ったのです。

私は思わず席を立ちました。

便意も尿意も感じていないけれど、トイレへ入ったのです。

「ねえ貴方、こんな所で死んでしまうつもり?」

すると、蜂は体に張り付いていた羽をピンと立たせた。

「死ぬ?誰がそんなことを決めたんだい?」

「だって貴方、もう蜂じゃないみたいよ。

昨日は黄色かったところが、黒くくすんでいて、羽だってシワシワよ。」

上向きに留まっていた蜂は、体を反転させた。

「ならば、俺は蜂じゃなくなったというのかい?」

「いえ・・・。ねえ、どうしてここに居るの?」

窓から覗く空は真っ青だ。

「ねぇ、私がここから出してあげましょうか?」

蜂は、立たせていた羽を寝かせた。

「俺は今、風を待っているんだ。」

「風?」

「俺を正しい場所へ乗せて運ぶ風さ。」

「何処から吹くの?」

「この体から風は吹く。それを待っている。」

「正しい場所って、どこ?」

「今は、どこかなんて分からないさ。」

再び窓の外に目をやると、やはり空は青く太陽は頼もしい。

野原に舞う黄色い蝶々が、この陽気に包まれて喜んでいるように見えた。

「こんな所で独りで待っているなんて、怖くないの?」

「何が怖いことがあるものか。

お前は自分に吹く風を信じていないのか?

俺達は、いつだって、風を信じている。

この体に吹く風に乗って生きて来たんだ。何も、怖いことなど無い。」

これ以来、何度見ても、蜂は羽を立たせることは無かったけれど、

私は蜂を、そっとしておくことに決めました。

 

3日目、

私はトイレに入り、まず床を見ました。

死んだ蜂が転がっているのではないかと思っていたからです。

けれど、落ちているのは取り損ねたトイレの紙の破片だけでした。

まさかと見上げると、蜂は居ました。

「まだだったか。」

風は吹かなったし、命は尽きなかった。

私は一応と思い、5センチほど開けられている窓を全開にしておきました。

何度トイレに入っても、蜂は動かない。

体はさらに、黒ずんできたように見えて、

私は蜂に話しかける気にもなれませんでした。

蜂を気にするのは、もう止めておこうとさえ思ったのです。

 

4日目、

私の服装は、また真っ黒でした。

もう蜂に刺される心配など全くする必要はないと諦めていました。

けれど、蜂はまだ、壁に留まっていた。

そして私は、驚きました。

真っ黒にくすんでいたはずの体の縞模様が、ハッキリ見えたのです。

体も、大きく膨らんでいるようにさえ感じ、

私は反射的に「怖い」と感じました。

この時の蜂には、蜂が怖い、という普通の感覚を覚えたのです。

同時に、胸が高鳴りました。

これまで私は、蜂の亡骸を見ることしか、想像していませんでした。

あの萎れた羽では、到底飛ぶこともできないだろうと。

けれど、力強い蜂の姿に、もしやと思えたのです。

そして思わず、声に出してしまったのです。

「風よ、吹け!」

仕事の合間に外へ出てみれば、

空は真っ青で、汗ばむほど気温が上がっていました。

ここ最近、天気がいいわりに肌寒いと感じていたくせに、

この日は、むしろ暑かった。

風よ、吹け!

 

午後2時、

私は蜂の様子を伺うために、トイレへ行きました。

しかし、蜂はどこにもいなかった。

床の隅々まで探し、トイレ用のスリッパを振ってみた。

窓のサンに挟まっていないかも確認した。

けれど、蜂の姿はどこにも無かったのです。

トイレを出て、私は外へ飛び出しました。

念のため、玄関から乗り出せば見える、トイレの窓も外から確認した。

そして私は、空を見上げて、

「風・・・本当に吹いた。」と呟きました。

 

再び飛び立つならば今だという日に、

蜂は、自分の行くべき正しい場所へと風に乗って行ったようです。

最近の私は、自分を信じることに萎えていた。

独りで待っていることに怖れてもいた。

だからか、あの蜂が気になって仕方なかったのかもしれない。

そして、一匹の蜂に、

自分の風を信じようと、思い直したのでした。

 

さて、我が家のたれちゃんも、

風のようにやってきたけど・・・

たれちゃん?

母ちゃんの足、踏んでるよ?

ちょっと、おどんなたれ蔵は、そんなことは気にしない訳で、

お尻トントンをして欲しいらしい。

 

たれ蔵「母ちゃん、トントンして」

はいはい、お尻トントン

 

たれ蔵「ぴぴぴぴぴー」

お尻は、スイッチみたいだね。