うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

微笑む地蔵と、白い男と、灰色の女

2022å¹´01月31æ—¥ | æ—¥è¨˜

最近、

どうしたことか、

自主的に働くようになってきた・・・

 

おはようございます。

我が家のおじさんは、地蔵のようだ。

家に帰って、こちっと座ったら、何が何でも動かない。

「ちょっと待っててね」と声を掛け、

台所で30分ほど七転八倒した後

「はい、ご飯できたよ~」と振り向けば、

地蔵は、30分前と寸分たがわない状態のままだ。

「時が止まったのか?」と、思わず二度見してしまうくらいに。

 

「あら~、おかっぱちゃん大変だわ~」

などと、ご心配はご無用です。

そんな時、私は、

「おい!皿!!」って言うからね。

「ついでに、箸の準備も。それと、お茶も!

あぁぁ、おたまが吐きそう~。おじさん走れ!!」

ってなるかんね。

 

だから、

お地蔵さんは、案外忙しい訳だが、自主的には動かない。

お地蔵さんは石像なので、『命令形』の呪文を唱えなければ動けない作りになっている。

けれど、最近、

独りでこちょこちょ、やっている。

 

例えば、これだ。

おじさんの自主的行動で成しえた作品だ。

 

『白の焦点』

どういう訳か、偶然、おたまだけピンぼけないという、異次元感!

 

『・・・からの、3次元な日常』

そうそう、これが三次元での普通のピンボケだ。

 

私は、お地蔵さんには何も聞いていない。

「どうして?どうして、これを撮ったの?」なんて聞かない。

カメラがそこにあったから。

それでいいじゃないか。

お地蔵さんが、自ら動いて、これを撮った。

それだけで、充分だ。

 

おたま「おじさん、地蔵って言われてるぞ」

 

おたま「おらは、おばちゃんが鬼軍曹に見えるけどな」

 

おたま「煩悩だらけのぐーたらな涅槃像みたいだしな」

 

おたま「ぼーっと立ってると、電信柱みたいだよな」

それ、友達に言われたわ!

待ち合わせ場所に立ってたのに、一旦素通りされたわ!

「グレーな服だし、電信柱かと思って気付かなかった、ごめん」って

言われたわ!


秋の入道雲 ~やっと書けた記録 (追記あり)

2022å¹´01月29æ—¥ | ã†ã‚“この事

あの日は、空が低かった。

 

おはようございます。

10月11日、私はうんこを段ボールに寝かせ、

花柄のタオルを体に掛けてやった。

脇には、うんこが大事にしていたネズミのぬいぐるみも入れてやった。

これは、生前からの約束だ。

「お前が死んだ時は、必ずネズミさんを持たせてやるからな。

そのほうが、淋しくないだろう?」

うんこがまだうんと若い頃から、

私は、まるで自分に言い聞かせるように、幾度となくそう伝えていた。

次は、こんな時、私なら、

普段はケチなくせに、ここぞとばかりに沢山の花を買って遺体を飾るはずだ。

うんこなら、そうだなぁ。大輪のバラが似合うかもしれない。

『ベルサイユのばら』の世界観。

けれど今回は、どういう訳かそんな気持ちになれなかった。

それでも、段ボールは、6キロを超えていた。

「持てるだろうか?」

慎重に抱えてみたが、思いのほか軽く感じた。

「あれ?うんこ、痩せたんか?」

段ボールの中のうんこは、相変わらず二重顎で眠っている。

痩せたように思えないし、死んでいるとも思えなかった。

 

私は、そのまま家を出て、車へ向かった。

助手席に段ボールを運び入れ、霊園への道をカーナビにセットした。

山の上の静かな動物霊園、ここは我が家の猫達が全頭眠っている大切な場所だ。

そのくせ、一度も迷わずに行けた試しがない。

私にとってはもっとも苦手な場所でもあった。

 

静かな住宅街を抜けると、賑やかな市街地へ入る。

そこを抜けると、一気に、嘘みたいにド田舎だ。

さっきまでビルが立ち並んでいたのに、一瞬で山々と田園の風景が広がった。

道は田園を切り分ける役割を果たすようにまっすぐだ。

その先は、左右の山々をも切り分けているみたいに続いている。

その水平線から、大きな入道雲が湯気みたいに立ち上っていた。

「うんこぉ、秋なのに入道雲なんて、おかしいな?」

私は入道雲に見入られたまま、うんこに話し掛けた。

たしかにこの年は、10月なのに、まだ真夏みたいな日が続いてた。

車のエアコンからも冷風が強く唸っている。

その時、カーナビが冷静な声を発した。

「300メートル先を左へ・・・」

液晶に目をやると、左折したら、すぐ霊園だ。

どういう訳か、私は初めて霊園への道を迷わず来られていたと知った。

このまま進めば、3分で着く。

3分で霊園に着く・・・着いてしまう。

私は、まだ300メートル手前なのに、

急にハンドルを左へ切り、道の左端へ車を寄せブレーキを踏んだ。

前を見れば、左折すべき道は見えない。

その代わりに見えたのは、

まっすぐ登って行く道と、真っ青な空を繋ぐ入道雲だ。

ここからは、それしか見えない。

「うんこぉ、行ってみないか?」

今なら、あの雲へ登って行ける気がした。

うんことなら、出来る気がしたのだ。

うんこと私なら、永遠にドライブをし続けられる。

終わる事のない私達のドライブだ。

「うんこぉ、きっと楽しいよね?」

うんことなら、どこへ行っても楽しいのだ。

 

窓の開かないボロアパートだって楽しかった。

獣医さんに「期待しないで」って言われた時、うんこは死ぬと思った。

でも、哺乳瓶の乳首だけは死んでも離さないって顔で必死にしがみ付いてた。

シリアスな時なのに、私は笑っちゃったんだ。

ベランダ付きの部屋へ引っ越してからも楽しかった。

さっそく、そのベランダから生きたセミを咥えてきた時のうんこの自慢気な顔ったら、

本当に楽しかった。

私は、うぎゃーっと叫んだ後、卒倒したから一瞬しか見てないけどさ。

あやを拾って来た時も、私は不安だった。

うんこは子猫なんか受け入れないじゃないかって、すごい心配したけど、

うんこったら、凄かったもんな。

「母さんのお手伝い、買って出るわ」て顔で、あやの面倒を痩せるくらい見てくれた。

あれ以来だ。

いつでも、子猫がやってくると

「はいはい、あら~可愛い子ちゃんね」って慣れた風に迎え入れて、

ほんと、お節介な家政婦さんみたいで楽しかった。

「一週間ももたない。」

そう宣告された時も、うんこは小鳥みたいな声で鳴いた。

「うんちゃん、早く帰りたいのぉ」って意味だろうけど、

プンプン怒ってるくせに小鳥のさえずりだなんて、面白くって笑ってしまった。

うんこが死ぬなんて、思えなかった。

うんこが、私から離れる日が来るなんて、あり得ない。

 

「うんこ、行こう。あの入道雲に乗って行こう。」

きっと、私達なら出来るんだ。

私は、本気でそう思った。

そして、助手席の段ボールに手を伸ばした。

うんこに触れるのは、段ボールに入れて以来だ。

まだ、日が昇らない時刻から、うんこは眠り続けていた。

あまりにも気持ちよさそうに眠っているから、

起こさないようにそっとしておいた。

けれど、数時間ぶり、うんこに触れた瞬間、私は咄嗟に手を引いた。

「硬い。」

つやつやだったはずの被毛は、バサバサした安っぽいフェイクファーみたいだ。

 

うんこは、もう、この体の中にはいない。

 

私は、パンパンになった水風船がはじけるように、爆発的に泣いた。

大声で叫びながら泣いた。

叫びながら、縋りつくように、もう一度うんこに触れた。

まん丸なうんこの体は、どこもかしこも冷たくて硬い。

そのくせ、脇に置いたネズミは、うんこより遥かに暖かった。

「こんなはず、ない・・・」

うんこを手放すなんてそんなはずない。

私は、まだ抜け殻を手放せない。

「こんなことになるつもりはなかったのに。」

 

どうしても手放せない自分に戸惑った。

こんなことになるなんて、そう思ったら、突如父の言葉が脳裏に浮かんだ。

母の認知症は、ますます進行している。

変わりゆく母を、受け入れられない父は、ある日

「もう、どこか、預かってもらえんか?

俺は、こうなるつもりなんか、無かったんだ。

もっと穏やかな老後になるもんだと思っていたのに、

ばあさんがあれじゃ、もう要らん。」

私は、かっとなって、母に言った。

「母さん、私とどこか、旅にでも行こうか?」

すると母は、

「おぉぉ、ええな。わし、温泉行きたい。」

と喜んだ。

 

母さんも、連れて行くか?

このまま、入道雲へ向かい、途中で温泉寄っていこう。

かずこと私とうんこの楽しい旅をしよう。

私は、ネズミを手に取り膝に置いて、アクセルを踏んだ。

けれど、私は道を左折した。

 

母は、連れてはいけない。

あんなじゃじゃ馬、車で大人しくしてるわけないし、

きっと、何度説明したって、

「じじは連れて行かんのか?」って何度でも聞くに違いない。

入院させた時も、そうだった。

あの二人を、最期の最後まで限界まで、一緒にいさせてやりたい。

私には、まだやりたいことが、あの家に沢山ある。

あやのことも、おたまのことも、たれ蔵のこともだし、

のん太のことなんて、問題山済みだ。

 

私はまだ、まっすぐ入道雲を上ってはいけない。

私は、入道雲を背に、あの愉快な家へ帰って行くんだ。

「その時が来るまで、ネズミは貸しておいてね、うんこぉ。」

 

うんこ「さっき、ネズミを踏んでたくせに。母さんめ!」

そそ、うっかり、ぶちゅって踏んじゃったもんな~。

我が家の、まだまだ続く愉快な日々を、雲の上から見ていろよぉ!


モザイク無しで、これ撮って

2022å¹´01月27æ—¥ | æ—¥è¨˜

ちょっと、これ撮って!

 

おはようございます。

私が、我が家のおじさんに掛ける言葉の中で、

これが最も多いと思う。

「ちょっと、これ撮って!」

これとは、猫のことだ。

私の手が空いていない時に、猫が変わった事をしている場合、

私は、おじさんが何をしていようと、

「ちょっと、これ撮って!」と叫ぶ。

 

たとえ、おじさんが着替えている最中であっても、

「ちょっと。早くこれ撮って!」と叫ぶのだ。

 

ただ、素っ裸のかかぁに、

ものすごく甘える、のん太を撮ってもらうわけにはいかない。

どういう訳か、のん太は素っ裸のかかぁが、もっとも好きなようで、

風呂上がりの私に、ひたすらへばり付くのだ。

その様が、とても可愛い訳だ。

がしかし、

私は、長年同居している男の前であっても、

素っ裸を平気で晒すなんてことは出来ない、恥じらいある女だ。

どっちかというと、古風なのだ。

 

だから、そんな時は自撮りで頑張る。

素っ裸のまま、どうにかこうにか、

のん太の頭で、私の乳を隠す角度を探りながら撮っている。

今のところ、残念ながらモザイク無しで出せる画像は撮影出来ていない。

武田久美子さんの伝説の貝殻ビキニばりの画像を目指して、頑張っているが、

どなたか、こんな私を止めて下さい。

 

さて、逆におじさんはというと、

どんな時でも「撮って」と依頼されるだけではない。

どんな時も、勝手に撮られてもいる訳だ。

 

『おじさんのバスタイム』

突然、バーッと開いたドアに驚くたれ蔵に反し、

おじさんの反射的行動が凄い訳です。

お気づきでしょうか?

おじさんの左手は、湯の中の隠したい部分が見えないように

さりげないポージングで隠されている!

 

さすが、撮られ慣れている!!

おかっぱ「いいよ~、いいですよ~、さりげなく続けて!」

 

たれ蔵「おじちゃんも、苦労してますね。」

おじさん「さすが、たれちゃんは分かってくれますね。」


人類、皆きょうだい

2022å¹´01月25æ—¥ | æ—¥è¨˜

愛知県、

寒さが少し、和らいでおりますが・・・

 

おはようございます。

男は、今日も荒ぶっていた。

顔も見たことのない男だ。

 

私はガラケーとスマホの2台を持っている。

まるで、仕事のできる人みたいだが、そういう訳じゃない。

どっちの携帯も、活かし切れていないまま、なんとなく持っているだけだが、

どちらにも、馴染みの人が存在する。

 

ガラケーには、時々、たどたどしい日本語で、

「カード、カード売って」と掛かってくる。

男の声の時もあれば、女の声の時もあるが、

いずれしても、とにかく、彼らは何かのカードを買いたいのだ。

そんな時、私は、的確かつ端的に

「カード、ない!」と答えるようにしている。

 

スマホへの馴染みの着信は、いつからだろう?

もう2年ほどの付き合いになるだろうか?

題して『ライン変態』さんだ。

どういう訳でラインで繋がってしまったか、よく分からないが、

とにかく、会ったこともない知らない男であることは、間違いない。

ライン変態は、ド変態だ。

会話の内容を詳しく載せられないくらい、ド変態なわけだが、

返信など期待せず、ただ一方的に送られてくる文字に、

私はある時、返信をしてみた。

「今、お前を思ってたぎっている物を握っている。」と来たから、

「ねえ、どうしたの?」と返してみたのだ。

すると、沈黙が訪れた。

私は、ライン変態のやり口を乗っ取って、次から次へと文字を送った。

「何か、ストレスを抱えているの?」

「モテないからなの?」

「バカだから?」

「いや、違う。きっと。」

「貴方、頭いいでしょう?」

「きっと、いい学校出てる。」

「だって」

「貴方の文章、時々漢字が読めないもん。」

 

実際、男から送られてくる文章の内容は、つねに変態だが、

男の選ぶ言葉に、そこはかとない語彙力を感じていた。

そこが、私にとって、すごく興味深かったのだ。

この日を境に、私とライン変態は、

時々、やり取りをするようになった。

もはや、変態のやり取りではない。

おばちゃんとおじちゃんの、ほのぼのとした安否確認のような内容だ。

今朝も、

「元気かい?」と来た。

そして、普通にやり取りをして、

まるで、軽い挨拶のように、

「じゃ、今日も頑張ってね。俺は今からお前を思ってやります。」

で締めくくられた。

 

ラブ&ピースですね。

 

さて、我が家のかかぁ命の男は?

のん太「かかぁ、見てるか?」

見てるよ。

 

のん太「ちゃんと、のんを見てるか?」

ちゃんと見てるよ。

 

のん太「こうちて」

 

のん太「こうちてる、のんをぉ~」

 

のん太「かかぁ、今、目を逸らちたな?」

変態かってくらい、見てるってば~。


左手は調整中

2022å¹´01月23æ—¥ | æ—¥è¨˜

私は、いまだ、

相変わらず編み物ばかりしている。

 

おはようございます。

それは、私にとっては恵まれている証みたいなもんだ。

編み物をする、心と時間の余裕があるという事なのだから。

 

ただ、こうも言える。

だから、わざわざ、己にストレスを与えているのかもしれないと。

生き物にとって、適度なストレスは必要なわけで、

そのため、人間のように

こうもがっつり社会性を確立した世界で生きていると、

自分に掛かるストレスを、無意識に調整していたりするのだと思う。

世界は、ドM思考で成り立っている。

 

そんなわけで、

私にとって、編み物はストレスだ!

めちゃくちゃ、ストレスを感じる。

あくまで、私に限ってはそうだ。

「あぁぁ、楽しい~」と言いながら編んでいるわけでは無く、

「あぁぁ、もうやめた~い」と悶絶しながら編んでいる。

しかも、

手袋を、編みました。

右手が編み上がりました。

恐ろしく面倒くさかったですが、なんとか編み上げたのです。

右だけを。

右だけを?

 

左は?

また、あの恐ろしく面倒な作業をやるのか?

ソナタは、それを己に課すのかい?

ただ、右だけで終えるのも、苦であろう?

 

という、葛藤に苦しんでいる。

バカバカしいでしょう?

 

という訳で、ストレスマネジメントのために

美しいものを見よう、そうしよう。

おぉぉぉ、なんと美しい!

 

見事な傾斜だ!

 

でも、その恰好、楽なのかい?

のん太「くるちい!」

お前もか?!