うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

眠れない夜

2022å¹´04月29æ—¥ | æ—¥è¨˜

昨夜は、どうにも眠れなかった。

寝つきのいい私が、どういう訳か、

いつまでも眠れずにいただなんて・・・

 

おはようございます。

「夜空が明るすぎるからかもしれない。」

昨夜の空は、いつもより、うんと明るく感じた。

私は眠るのを諦めて、窓から月を探すことにした。

濃紺の空には、あいまいな雲の輪郭が浮かぶ。

「きっと満月だから明るいのだわ。」

だから夜空が明るすぎて、眠れないのだ。

そう思ったのに、月は一向に見つからなかった。

 

不思議に思った私は、朝になって月齢を調べてみた。

すると、満月どころか明日は新月ではないか。

夜空は、最も暗い時期に当たる。

じゃあ、どうして私は眠れなかったんだろう?

あんなに夜空を明るいと感じたのは、なぜなんだろう?

 

分かった!

今日、平常出勤したら、

明日からは、

明日っからは、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、ゴールデン・ウィークやないかーーーーい!

弊社は、毎度のことながら大盤振る舞いの9連休だ。

やったぜーーー、嬉し過ぎて吐きそうだぜーーーー!!

 

嬉し過ぎて、眠れなかった。

どうやら私は、

嬉し過ぎて、視界までもが、明るく見えちゃったようだ。

 

だからといって、

うん、分かっているよ。

そうそう、分かってる。

どうせ、連休に入ってしまえば、泥のように床にへばり付くだけの9日間が始まる。

何もせず、ただただ、寝たきりだ。

今の時点で、連休の楽しい予定なんて、一つたりともない。

せめて、タンスの中を整理したいと思っているが、

うん、分かってる。

どうせ、やらん!

 

ただ、一つだけ準備したことがある。

長い連休の間、美しい音楽を楽しもうと思い、

フジコ・ヘミングさんの『奇蹟のカンパネラ』というCDを買っておいた。

クラシック音楽を、ちゃんと聴いた経験のない私が、

クラシックのCDを購入したのは、記憶する限り、これが始めてた。

 

さっそく、試しに車で運転しながら聞いてみた。

そしたら、どうだろう。

驚いた。

1分で、意識が遠のくではないか。

CDが回り始めて1分で睡魔に襲われる。

私は、慌てて音楽を止めた。

 

こんなに早くちゃ、琴線に触れることが出来ないじゃないか!

感動する前に、寝落ちするだなんて、どういうことだ?!

 

決定だね。

連休の過ごし方は、どうやっても、寝たきりと決定づけられたね。

この隙間に、私のシカバネが転がるんだね。

 

のんちゃん、明日からずっと、かかぁと一緒だぞ

嬉しいだろう?

 

あっ・・・無視された。

どうせ、右下に見える白い抜け毛も拾わず、寝転がる9日間だ。

 

それでも、連休は嬉しいという、複雑な心境なのだ。

連休ってなに?という、頑張る皆様には、ほんと、恐縮でございます。

全力で応援しております、流れ着いた流木のごとく・・・。


つまらない朝

2022å¹´04月27æ—¥ | ã‚«ã‚ºã‚³ã•ã‚“の事

かずこがいないと、

つまんないんだよな~・・・

 

おはようございます。

私は毎朝、出勤前に実家へ立ち寄り、母さんのサンドウィッチを食べるのが日課だった。

今は少し事情が変わってきた。

母さんの作るサンドウィッチは、もうさすがに食べられない。

味の問題以前に、私の体に健康上の不安を感じる。

胃がやられる・・・。

きゅうりが腐っていたり、パンにカビが生えていたり、

卵を焼く時に使う油の量が多すぎていたりして、胃がもたなくなった。

母さんの認識力や判断力が、著しく低下してきたからだろう。

それでも、母さんが作ってくれた日は、

「昼の弁当に持って行くね」

と伝えて、ラップに包んでカバンに入れる。

でも実は、私はそれを後で捨てている。

捨てるくせに、包んだサンドウィッチが崩れないよう、慎重にそっとゴミ箱の中へ置く。

そんなことをしても、罰当たりであることは変わらないが、

なぜか、ポイっと無造作に投げ捨てることは出来ない。

そういうところだけは、律儀だ。

 

けれど、最近の母さんは、

サンドウィッチを作るという行為さえ、忘れていることが増えた。

そんな時は、代わりに私が作る。

私は、大して料理の腕がいい訳じゃない。

見た目だって、決して良くはない出来栄えだ。

それでも、出来たてを母さんの前に置くと、

「ふわ~、こりゃ美味そうや。」

と、嬉しそうな顔をしてサンドウィッチに手を伸ばすから、

私は慌てて、こう言う。

「かずこさん、入れ歯入れ歯!」

母さんは総入れ歯を装着しなけえれば、食べられない。

このツッコミは、私と母さんの毎度のお決まりだ。

毎度やっているから、互いの間の取り方も完璧で、なんとも心地の良いオチなんだ。

 

ところが、昨朝は母さんはベッドに寝ていた。

お姫様みたいなフリルの付いた布団に小さく沈んでいる。

私は、近くへ寄って呼吸を確認してから、父さんのところへ行った。

「母さん、大丈夫なの?」

父は、テレビを観たまま、

「さっきまでベランダに居ったけど、すーっと歩いてって、また寝ちまった。」

と言った。そして、やっぱりテレビから視線を逸らさないまま、

「あいつも、もう長くないかもしれんな~。」

とぼそっと言った。

私は、その時なぜか焦って早口で話した。

「いやでも、最近歩く時、足取り丈夫になったしね。

買い物カートに捕まると、あの人、すすすすーって早いんだよ。

まるでカートが充電器みたいなんだから~。」

そう言って、私も父さんも笑い、その後は、二人してテレビを観ていた。

 

私と父さんは、時々、流れてくるニュースに意見を言い合いながら観ていたけれど、

それでも、なんだか手持ち無沙汰になり、

私は洗浄液に浸かっていた母さんの総入れ歯を洗い流して、

食卓にお盆を置いて、サンドウィッチの代わりに入れ歯を置き、寝室へ向かった。

フリルに埋もれる母さんに、

「入れ歯、忘れんようにな。」

と囁いて、実家を出た。

 

かずこさんがいない朝は、つまらないものだなぁ。

雨が降る朝、私はしみじみ、そう思った。

 

我が家のあやさんもつまらなそうね?

あや「ちょっと、たれ蔵!そこ、あたしの場所よぉ」

 

あや「ほれ~!やってやるわよ~」

 

たれ蔵「・・・・・」

 

あや「なんか、つまんな~い」

たれ蔵は、無視してやり過ごすことを覚えたようだね。さすがや!!


やってることは、下らないが・・・

2022å¹´04月25æ—¥ | æ—¥è¨˜

こんなことに、

なるだなんて・・・

 

おはようございます。

私は、冷たいものしか飲まない。

昔からそうだ。

真冬だって、氷を入れたお茶を飲む。

温かい飲み物を口に入れても、

喉辺りでシュッと蒸発して、胃まで届かない。

そういう感覚に陥るから、飲んだ気がしないのだ。

 

冷えたお茶を、一日に2リットルほど飲む私が、

温かいお茶に切り替えたら、きっと無限に飲み続けてしまうだろう。

喉で蒸発するから。

 

だから、私にとって、製氷皿は必須なのに、

ついに製氷皿にヒビが入ってしまった。

冷蔵庫を購入した時から、付属されていた純正の製氷皿だ。

私は慌てた。

慌てて買いに出かけたが、購入は慎重に神妙に見極めて買って来た。

つもりだったが・・・・

 

ほんの数センチ、いや数ミリ、幅が広い。

製氷皿を設置する枠に、ギリギリ合わない。

私は思わず叫んだ。

「惜しいぃぃぃぃ~!」

これが、スカートのファスナーだったら、

惜しいサイズでも、腹を凹ませればいい。

「そのうち、このスカートに腹を合わせてやる!」

そんなダイエットの決意にもなり得るけれど、

製氷皿と、その枠の間の「惜しい」は、頑張ればなんとかなるものじゃない。

 

私は、冷蔵庫の前にへたり込んだ。

「もうダメだ・・・氷が作れない」

泣きそうになった。

いや、泣いていた。

 

どうせ、あたしはいつだってそうじゃん?

何から何まで、ちょっとズレるんだ。

どうせ、あたしなんて・・・

 

私はへたり込んだまま、床の節目を睨みながら絶望していた。

脳内では、

この半生で経験してきた数え切れないほどの寸法間違えした物品が、

寂れたメリーゴーランドに乗って切なく回っていた。

その時だ。

「おかっぱちゃん、切りましょう!」

天の声が頭上に響き、ハッと見上げると、

慈悲深い顔をしたお地蔵様が微笑んでいた。

我が家のおじさんが、万能ノコギリを手に、微笑んでいたのだ。

 

100均で買って来た製氷皿を相手に、

泣き顔の大人と、地蔵みたいな大人が、

代わる代わるキコキコと格闘すること、小一時間。

 

テレテレッテレー

やったぜ!

そして、疲れたぜ。

今朝、右腕が筋肉痛です。

こんな大変なことになるなんて、思わなかった。

 

さて、我が家の風呂場は、何しているんだい?

おたま「いいか、おらを見て学ぶんだぞ?」

 

おたま「ふむふむ・・・」

 

おたま「よっこらせ」

 

おたま「ん~、まだまだだな」

 

おたま「これじゃ、まだなんだ。分かってるか?」

 

おたま「もうちょっと、かきまぜて」

 

おたま「うん、よし!」

たれ蔵「かあちゃん、いいみたいだよ」

ピッタリな温度になったってことなのね?

 

やってることは、結構下らないが、

君達、画的に美しい!

思わず、かっこいい加工してみちゃった・・・


青空の奇跡

2022å¹´04月23æ—¥ | ã†ã‚“この事

休日になると、

あやが容赦ない。

 

おはようございます。

ドカッと乗ってくるものだから、

トイレにも立てやしない。

 

あやの凄い所は、平日にはこういうことをしないところだ。

あやは、非常に頭のいい猫だ。

元々、分かりやすい性格で、甘えたいとなれば、素直に甘える。

ただ、こんな風に膝に乗るタイプではなかった。

こんなことをするようになったのは、うんこが逝ってからだ。

そして面白いことに、うんこと同じような乗り方をする。

 

うんこが逝って、半年が過ぎた。

私は、この世の終わりかのような顔で延々と泣いていたのに、

最近は、めっきり泣かなくなった。

あの時に涙が枯れてしまったのかもしれないと思うくらいだ。

でも、枯れてなんていない。

あくびするだけで、涙は出るのだから。

ただ、うんこを思い出しても、いちいち涙は出なくなった。

 

うんこの大事なネズミさんを、我が家に残したおかげだろうか。

あやがうんこみたいに甘えて来るからか、

うんこが可愛がった、たれ蔵が元気でいるからかもしれないし、

単純に、のん太が極端なかかぁっ子だからかもしれない。

「のんちゃんが、可愛く寝てるよ~」とおじさんがカメラを構えると、

こんな顔で睨んでいて、笑っちゃうからかもしれない。

それより、おたまが、どんどん心を開いて行っている気がするからか。

 

「うんこの奇跡は、終わった」

私の人生が丸ごと全部、うんこが起こしてくれた奇跡のように感じていたから、

だから、私の人生も終わったような気がして、

それでも容赦なく、きちんと昇ってくる太陽が恨めしかった。

窓から見える朝の空が奇跡みたいに青いのに、

うんこが隣にいないだなんて嘘みたいだった。

私の人生が丸ごと全部、嘘だった気がして怖くなって泣いた。

 

だけどいつからか、朝の空が、

今日みたいに青くても、私はもう泣かなくなっていた。

ネズミさんが、机の上にあるからだろうか。

あやを膝に乗せて、窓から空を見ているからだろうか。

たれ蔵とおたまが、なんだか楽しそうに追いかけっこしているからか、

のん太が、じとっとした目で、かかぁを恨めしそうに見ているからかもしれない。

ただ、どういう訳か、猫らに

「ありがとね」と言うと、その時だけは涙が出るようになった。

この世は、なんとも上手くできているものだね、うんこよ。


丁度いいに見放され・・・

2022å¹´04月21æ—¥ | æ—¥è¨˜

私は、入れ物難民だ。

 

おはようございます。

とかく、丁度いい入れ物に出会えない。

「この入れ物、素敵!」

そうだ、机の上のあれとこれを、この入れ物に納めよう。

そしたら、机の上がスッキリする。

ちょうどいいじゃないかと買って来るのだけれど、

納めてみると、釈然としない心持になる。

 

ポーチ運にも恵まれていない。

弊社の隣のデスクの熟女さんは、このポーチ運にすこぶる恵まれている。

「そんな素敵なポーチ、どこで買ったの?」

と、思わず詰め寄ってしまうくらい、

いつも素敵でちょうどいいサイズのポーチをバッグに入れておられる。

そして、そのバッグもちょうどいいサイズなのだ。

 

私の、ちょっと小さいなと不便を感じていたバッグの中には、

ポーチ運のある熟女さんから頂いたポーチと、

ピッタリの神が付いているポンちゃんままに頂いたポーチとで、

なんとか支えられている次第だ。

 

自分で買ったポーチは、どれもこれも、役立たずだ。

通帳より、ちょっと小さいポーチ。

リップは入るけど、ムヒは入らない尺のポーチ。

大きさはいいが、ポーチのくせにやたら重いポーチ。

がま口のポーチは、がま口が硬すぎて開かずのポーチだ。

財布も今年は買い替えた。

満を持して買い替えた財布のサイズが、若干小さい。

カードスペースにカードを入れると、もう取り出せない。

人差し指で無理くり取り出すのを続けてきたおかげで、

人差し指のささくれが酷い。

 

そんな時、私はこうする。

「だったらさぁ、でっかいカバンを買えば、いいんだろうが!」

これは、一種の負のスパイラルだ。

ピッタリサイズだと思ったカバンを買って、

使ってみると、「ちょっと小さい・・・」と思いながら我慢を強いられ、

ある日、プツンと糸が切れたみたいに、でっかいカバンを買って、

「あぁぁ、デカすぎて邪魔くせー」と持て余すという、負のスパイラルだ。

私は、こんなことを、何十年続けてきたのだろう。

 

そして、また繰り返した。

休日、母と買い物へ行ったついでに、でっかいカバンを買った。

母のでかパンツとシミーズと、私のカバンをレジに持って行くと、

店員さんに、

「レジ袋はどうされますか?」

と聞かれた。

レジ袋は有料になった昨今だが、今回ばかりはレジ袋に入れて欲しかった。

なにせ、でっかいカバンが入る買い物バッグなど持っていない。

買い物バッグでさえ、私はちょうどいいサイズの物を持っていないのだ。

「レジ袋に入れて下さい。」

そうお願いすると、店員さんから

「このバッグも入れますか?」

と聞かれたと思い、私は力強く頷いた。

すると、店員さんは、こうしてくれた。

私が買ったでっかいカバンに、母のでかパンツとシミーズを、

ぴったりと詰め込んでくれたって訳だ。

そこであの時、店員さんは、

「このバッグに入れますか?」と聞いたのだと理解できた。

そして、思った。

「この人も、ちょうどいい入れ物を見つける達人だな」と。

 

こちらもピッタリね。

あや「パズルみたいになってるわね」

 

ピタッとはまっているね。

 

たれ蔵は、重くないの?

 

たれ蔵「ちょうどいい重さなんだよ。」

そっか、そっか。

羨ましいわ~・・・ちょういいって言ってみたい!