愛知県名古屋市熱田区にある熱田神宮へ行くには、4つの最寄り駅があります。
一つは、地下鉄名城線の熱田神宮西駅と熱田神宮伝馬町駅。共に今年、駅名に『熱田神宮』が入り、より熱田神宮の最寄り駅を強調するようになりました。熱田神宮西駅は西門、熱田神宮伝馬町は正門の最寄りになります。
もう一つは、JR東海道本線の熱田駅。規模は大きい駅ですけど、停車するのは普通のみなので、少々不便ではあります。西口に回るのも東口に回るのも不便なので、金山駅で乗り換えた方がいいレベル(苦笑)。
そして、今回メインになるのは、名鉄の神宮前駅。熱田神宮の東門に最も近い駅です。熱田神宮会館や宝物館・文化殿にも近いので、一番便利なのは、紛うこと無き名鉄なのです。
しかし、熱田神宮の玄関口としての神宮前駅は少々寂しいもので、全ての列車が停まるものの、利用者数が約3万人と名鉄名古屋駅(20万5000人)・金山駅(15万3000人)と大きく水をあけられている状況です。熱田神宮だけしか行くところが無いというのも要因なのかもしれないですけど、再開発が進んでいないのも理由に挙げられるでしょう。
そこで、名鉄の駅周辺に関しては、神宮前駅の再開発に着手し、2021年には東口の再開発を完了させています。東口には、複合施設が入ったビルを建設し、中にはレストランやスーパー(ミュープラット神宮前)、マンションが入居しています。
そして、西口は旧パレマルシェの入ったビルが解体され、ほぼ更地になっています。そこには、愛知県材を使用した木造の平屋を3棟建て、飲食店を十数店舗誘致する予定で、キッチンカーを設置できる広場も用意されるとのことで、2024年秋に完成予定です。
一方で、神宮前駅と熱田駅に挟まれた南北に伸びる商店街は、シャッター通り化している他、古い住民も多く、熱田区役所や熱田図書館もあり、大規模かつ大掛かりな再開発になると思われます。名古屋市も検討しているものの、先述のこともあり、なかなか再開発が進まない状況です。やるなら名鉄と足並みを揃えて一気に・・・とやればよかったんですけどねぇ。