FC岐阜、昨日は大宮アルディージャと戦いました。
今年最後のホームゲーム。色々な思いがある中で、ここまでやって来ました。
こと大宮にとっては、題名の通り、激動の1年だったと思っています。
初めてのJ3を迎え、大分トリニータのように1年で復帰できるのか、あるいは松本山雅FCのように1年で復帰できず泥沼にハマるのか、不安にさいなまれた中でキャンプを迎え、開幕に至ったのではないのでしょうか。
しかし、蓋を開けてみれば、圧倒的な戦力を背景に連勝と勝ち点を重ね、第32節でJ2復帰、第33節でJ3優勝を決めました。どちらもホームで決めたということで、持ってる部分もあったねぇ・・・。
運営面では、2月にエナジードリンクの「レッドブル」を販売しているレッドブル社が買収を計画していることがリークされ、9月にNTT東日本(男子サッカーの大宮アルディージャ)とエヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ(女子サッカーの大宮アルディージャVENTUS)から運営会社の全株式を譲渡してもらい、10月からRB大宮という会社を立ち上げています。
チーム名にはアルディージャの名は残りますが、エンブレムはレッドブルのロゴに準じたものになります。チームカラーは当面オレンジとのことですけど、「レッドブル」のカラーであるネイビーもチームカラーに加わっているので、将来的に赤になるのかもしれません。そして、マスコットのアルディとミーヤの今後は不明です。
なので、このエンブレムも見納めになるんですね・・・。リスが語源なのに牛が描かれている不可思議なクラブになりそうです。
さて、ホーム最終戦なので、DAZNの年間パスを買ってきました。とはいえ、今回は品切れを恐れ、オンラインショップで先行買い。ただ、安くなっているとはいえ、3万円って高いよなぁ・・・(汗)。
まだプロ野球とか海外サッカーとかが見られるだけマシなんでしょうけど、Jリーグだけなら、他の配信にしてほしいとなってくるかもしれませんね。実際に来年からJ3のみですけど、Lemino(NTTドコモが運営する定額制動画配信サービス)で配信開始になるそうなので、そちらに切り替えるという人も出てきそうです。
この日は、スープ祭りとのことで、寒い日に温かいものを・・・というある意味粋な計らいなんですけど、このところの異常高温で、大丈夫かいなと思っていましたが、まぁまぁの天候になったので、よかったのかな(雨降ってたりしたから、よろしくないけど(苦笑))。
最初は、中華料理しょうりゅうの「クリーミーコーンスープ」。
普通中華料理屋の出すコーンスープって、鶏ガラだしなどの中華スープに溶き卵と粒々コーンが入った代物だったりするんですけど、この店のそれは、ガチの西洋風コーンスープだった。
味は、滑らかな舌触りに仕上がったコーンの風味たっぷりな味わいなんですが、粉を溶いて作ったそれに近い気もするのは、気のせいだろうか(ニヤニヤ)。
そして、キリンタスの「豚汁」。こちらは、追加で150円払えば、うどん入り(500円)になりました。
根菜類から出る甘味が汁にも回ってきて、味に深みが出ていました。そして、こんにゃくなどの具もたっぷり入って、身体が温まりますね。ホント、晴れて暑い日にやらなくてよかった(ギャハ)。
先程もちょろっと書きましたけど、時折雨の降る曇り空のやや肌寒いかなと思わせるような天候の下で行われた試合。やはり大宮は強かった・・・。
展開が非常に素早く、こちらのミスがあろうものなら、その隙を突いて、ボールを奪ってきます。かつボール回しも早く、選手達は翻弄されていたようにも感じます。
それでも、前半9分にオリオラ・サンデー選手、同じく14分に杉本健勇選手のゴールが決まったかと思ったのですけど、どちらもオフサイドで助けられました。それでも、前半26分に先程決めれなかった恨み節のごとく、オリオラ・サンデー選手が決めてしまい、これでやられたな・・・と思っておりました。
しかし、後半に入って、岐阜は徐々に自分達のサッカーをやれるようになってきました。それでも大宮の屈強な攻守に阻まれ、なかなかチャンスが生まれなかった中、追い付けるチャンスを得ます。
後半10(55)分、北龍磨選手のコーナーキックからのセットプレー。高く蹴り上げた球は、甲斐健太郎選手が頭で合わせたものの、後方にそれてしまい、大宮の選手に飛んで行ってしまいますが、クリアが小さかったことで幸いにも松本歩夢選手の下に落ちてきて、蹴り返します。前方に飛んだ球は、藤岡浩介選手の下にやって来て、ダイレクトで蹴る!この球が見事にゴールイン!大宮の選手がほとんど動けないシュートが同点弾になりました。これで藤岡選手は17得点。最近はマークが厳しいので、トップにいるFC今治のマルクス・ヴィシニウス選手をかわせるかどうか・・・。
その後は、膠着状態に陥っていた中で、また大きく動きそうな展開が起こりました。
後半25(70)分、寺阪尚悟選手が杉本選手をプッシング(押し出し)して倒してしまい、ファウルの判定。このままなら至って普通の事象ですけど、その時にキレた杉本選手が北選手にボールを投げつけるような格好でぶつけてしまい、報復行為によるレッドカードで退場となりました。どうやら、すぐにボールを返してくれなかったことに起因しているようですが、そんなふうには見えなかったですけどねぇ・・・。この件で大荒れに荒れる大宮の選手達ですけど、レッドは至極当然ですわな。むしろ大宮ボールになっただけありがたかったんじゃないの・・・と、その後の失点劇をハイライトで見て思いましたとさ(泣)。せっかくのチャンスをそこで不意にしたらアカンわ・・・とこの時は思いました。
しかし、岐阜はここで終わらなかった。いや、終わらせなかった。岐阜の未来を背負う選手が、やっとプロ初得点を挙げてくれたのです。
後半37(82)分、北選手が大宮の選手をかわすパスを出し、何とか西谷亮選手が繋ぎます。このパスを後方にいた久しぶりの出場になった青木拓矢選手に回し、青木選手は早いパスで前方に蹴り出します。彼の古巣である大宮の守備をかいくぐった球は、前方にいた横山智也選手の足に収まり、振り向きざまに左足で蹴り出した!大宮の守備陣が急いで戻るも間に合わず、キーパーも動けない渾身のシュートは、試合を振り出しに戻しただけでなく、横山選手自身思い出に残るであろうプロ初ゴールとなりました。
ただ、この後追加点が加えられず、試合終了。2-2のドローゲームとなりました。
この引き分けをもって、岐阜は6位以上の勝ち点を越えることができなくなったため、終戦となりました。つくづく、杉本選手の退場後のセットプレーで生じた失点劇が、重くのしかかってしまいました・・・。そして、昇格プレーオフの掛かっているチーム・JFL行きになるのか否かの瀬戸際に立っているチームの第37節の結果がどうなったのか、後程書いていきましょう。
試合後に行われたサンクスセレモニーでは、小松裕志社長のコメントに引っ掛かるものを感じました。
確かに売り上げ面でコロナ禍前に戻ったこと、配分金が少なくなった中で、営業による自前の資金調達の面では、評価に値するのかもしれません。しかし、それが選手の強化・育成に回ってくれたのか疑問に残ります。そして、夏の酷暑対策に関してどうするのか、もっと言えば、夏の時期あるいは敵に対策され始めた時の対策をどうするのかについて、社長自身どう思っているのかを触れてほしかったです。売り上げを作ることも大事だけど、もっと大事なのは、勝つこと(特にホームで勝つこと)が観客動員への最大のパフォーマンスであること、この日の試合や直近の試合のような心躍る『長良川劇場』と称されるような試合展開を皆にもっと見せるようにできることではないのかと問いたいです。
さらに感じたのは、やはり蜜(組織力)を重視するチームでなければならない点でしょう。大宮のような個で押し切れるチームには、逆立ちしても無理でしょうし、それをやろうとして失敗した過去は、戒めないといけません。
人件費にお金を掛けられないのなら、有名どころやベテランを呼ぶのは、エッセンスレベルないしは選手達のために必要だと感じる最低限の人数に留め、基本的には将来性のある伸びしろの高い若い選手で固め、彼らに組織だったサッカーを叩き込むべきなのではないかと思います。成長して抜かれても、例えは悪いかもしれませんが、雑草のようにすぐに生え変わってくれば、抜かれても抜かれてもたちまち強いチームに変貌できるでしょう。伸びしろのある・向上心のある・技術などはイマイチで粗削りでも何か秘めたものを持つ選手をセレクションし、複数人で競わせれば、誰がやっても同じようなプレースタイルに持って来れ、夏の暑い時期やけが人が続出した時でも対処できるようになるかもしれません。できれば、複数のポジションをこなせるマルチプレイヤーができれば、なおのことよしですけれども・・・。果たして、そんな補強やチーム編成が、今のウチにできるのでしょうか。
サンクスセレモニーでは、庄司悦大選手の引退セレモニーも行われました。
過去に所属していたクラブの写真、若かりし頃の写真が、所狭しと並んでおりました。
13年間の思い出を涙ながらに語ってくれた庄司選手。パレードの途中で、ゴール裏席にやって来た際、拡声器をもらって、前に立ってくれました。特に印象的だったのは、7/28のホーム・ガイナーレ鳥取戦での出来事。かなり気にしていたようで、あの時は申し訳ないと述べていました。
いやいや、あの時は、皆もう気が立っていておかしかったんだよ。庄司選手ももどかしい中で、お前が悪いと矢面に立たされてしまったがゆえに、怒るのも当然だと思います。チームがおかしい時は、皆そうなるのです。
その後、一部の選手に強制連行され、胴上げされることとなりました。改めて、13年間お疲れ様でした。
ちなみに、娘さんは、グリーンエンジェルスの一員になっていたんですね。ウチに一度所属してた時(2017年)に生まれた息子さんも、大きくなってたなぁ・・・。
もう見ることはない、庄司選手の弾幕の一つ。
俺達と共にどこにでも行ってくれた庄司選手、改めて改めてありがとう。
この庄司選手のチャント、製作サイドは非公開(恐らく著作権を気にしているのだと思う)ですけど、恐らくこのチャントのベースは、和田光司さんの♪Butter-Fly(テレビアニメ「デジモンアドベンチャー」のオープニング)じゃないかなと思っています。3年前、偶然「デジモンアドベンチャー」関連のテレビCMを見る機会があって、その時流れていたこの曲が、やたら庄司選手のチャントのメロディーに似てるなぁと思いながら見ていた記憶があるんですよ(ニヤニヤ)。
先程も触れましたけど、この試合を引き分けたことで、今年のJ2昇格は無くなり、終戦となりました。他のチームの動向がどうなったのか、触れていきましょう。
まずは昇格プレーオフを巡る戦い。
11/15に行われたFC大阪×SC相模原の試合は、FC大阪が勝ちました。
岐阜の試合と同じ日に行われた松本山雅FC×FC琉球の試合は、松本山雅が勝ちました。
そして、今日行われたカターレ富山×ヴァンラーレ八戸の試合は、富山が勝ち、福島ユナイテッドFC×アスルクラロ沼津の試合は、福島が勝ちました。最終盤で、調子のよかった沼津が脱落となりました。
これに伴い、上位陣が全て勝った中、唯一プレーオフ進出の可能性を残しているギラヴァンツ北九州もAC長野パルセイロ戦を引き分けで終わりました。この結果、6位の福島との得失点差が11あるため、事実上の終戦となりました。よって、富山・松本山雅・FC大阪・福島の4チームによるプレーオフ進出が決まり、富山が3位を確定させました。松本山雅・FC大阪・福島は全てアウェイでの試合になるものの、最下位のいわてグルージャ盛岡戦になる福島がやや優勢なのではないかと思われます。
一方、JFL行きになるか否かの瀬戸際に追い込まれた残留争いですけど、北九州×長野の試合を除いて、J参入対象になるJFLの試合も含め、共に今日行われました。
奈良クラブ×盛岡の試合は、奈良が勝ち、テゲバジャーロ宮崎×Y.S.C.C.横浜の試合は、最終盤に宮崎に逆転を許して負けとなりました。
そして、JFL首位の栃木シティFC×アトレチコ鈴鹿の試合は、栃木Cの快勝で優勝を決めただけでなく、累計観客動員も3万人を超えたことにより、J参入が認められました。FCマルヤス岡崎×高知ユナイテッドSCの試合は、引き分けに終わっています。先制したまではよかったんですけど、岡崎の執念に押される格好になってしまいました。
これに伴い、栃木CのJ参入の一方で、盛岡のJ退会が決定となり、2位に終わった高知がY.S.C.C.との入れ替え戦に進みます。なお、1戦目が高知のホーム、2戦目がY.S.C.C.のホームになりますが、純粋に得点数の多いチームが勝ちとなり、それで勝負の付かない場合の延長戦とPKはJチーム側のホームで行われるので、Jリーグチーム優勢のように思えてなりません。
さて、終戦を迎えて目標を失ったかのように思える岐阜ですけど、まだ目標があります。琉球のアウェイで勝って、負け無しの伝説を続けること。負け無しで終えること。しかも勝って一ケタ順位でフィニッシュすることです。他力本願とはいえ、上手くいけば最高7位にまで着けることができます。その時の勝ち点差は3と、あと1勝していたら・・・と悔やまれる順位にはなるのですけど、それを来季への糧にしていきたいですね。
日曜に沖縄での開催になるので、飛行機に乗れなかったら・・・ということもあって、DAZNでの観戦になりますけど、想いは一つだと思っています。最後まで全力で、最後まで走り抜け!