昨日、こんなニュースを拾いました。
なるほどこうやって公金チューチューを推進するんだなあ・・・・と、思えるニュースでした。
2024年12月16日
津市で11月7日にあった市議会全員協議会で、一人会派「至誠会」の岡村武議員(74)が「子供には権利も義務もないんや」と発言していたことが明らかになった。津市が来年3月をめどに策定を進めている「津市こども計画案」に関する質疑の中で出たもの。
市は「こども基本法」に基づいて施策を総合的に推進するため、国の「こども大綱」を参考に「津市こども計画」の準備を進めている。
岡村市議はその基本方針にある「こども・若者の人格・個性や権利を尊重し」という文言に関連し「子供に人格はあるのか、子供に何の権利があるのか」と発言。市が「子供の権利は生まれながらにして持つ人権」と答弁すると「子供には権利も義務もない」と反論した。
岡村議員は3日、報道陣の取材に「何とも思っていない」と発言。「権利も人格も作られるもの。基本的人権は授かるもの」という理論を展開し「真剣に物事を考えてほしいという思いで子供に権利とは何だと質問した」と話した。【下村恵美】
このニースで問題になっている「子供には権利も義務もないんや」と言う岡村市議の発言は、津市の「こども計画」作成に関する審議中の事でした。
しかしこの「こども計画」って何でしょうね?
こども家庭庁のHPに行くと、一応説明がありますし、また大臣の動画もあります。 しかし動画も文章も「こどもまんなか社会」とか言っている事は、一応綺麗ごとではありますが、しかし具体性が一切なく、一体何をする積りなのか全くわかりません。
但し金はばら撒くようです。
今は一都道府県毎に500万円、市町村300万円、国家予算1億3千万円ですが、恐らく今後これが蟻の一穴になってドンドン拡大されていくでしょう。
具体性が一切なく、当然使途も不明の事業に、これだけの税金が使われるわけです。
>子供には権利も義務もないんや
子供に権利があるのか?
ワタシは一応あるとは思いますが、しかし子供には自分の権利を守る能力はありません。
だから結局「子供の権利を守る」と言う政策を決めても、それを行うのは子供ではなく、子供の権利を守ると称する官僚・政治家・NPO等になります。
子供の親や学校や保育所などに使われるわけではありません。
幾ら法律で権利を保障されても、現実にその権利を守る能力がなければ、結局その権利は他人の食い物にされるだけです。
子供の場合は、ホントに自身で権利を守る能力がないのですから、ただただ食い物にされるだけでしょう。
暇空茜さんが指摘してきた若年女性支援が良い例です。 あれは厚労省の元官僚木村厚子が中心になって「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」と言う法律を作り、困難な問題を抱える女性を支援するという名目で、怪しげなNPOが公金をチューチューすると言うシステムでした。
困難な問題を抱える女性を支援するというのは、誰の目にも非常に立派な大義名分なので、表立って反対はできないのです。
しかし具体的に誰がどうやってそれを行うのかは、極めて曖昧です。 そもそも「困難な問題を抱える女性」の定義もわかりません。
だから結局、誰がどうやってそれを行うかもきちんと定められないままに、政治家や官僚、マスコミなどの紐付きNPO等に金をばら撒くには恰好の口実になるのです。
また人間は「良い事」「カワイソウな人を助ける話」などには、至って寛大になりますから、金を出して良い気持ちになれば、あまりその使い道を煩く追及しません。
だからこの手の「綺麗事」は、公金を毟りとるには、誠に都合の良い話なのです。
暇空茜さんは現在も若草プロジェクト、BOND、ぱっぷす、Colaboへの東京都予算支出への住民訴訟を続けていますが、しかしこれら被告4団体と東京都は未だに、活動費の領収書提出を拒否しているのです。
これらの団体はもう何年もの間毎年各々2600万円もの、公金を受け取っています。 勿論、東京都の条例では、都の予算を受け取って事業を行ったからには、事業報告書と会計報告書を出して、事業内容とまた受け取った公金の使途を明らかにしなければなりません。
しかしこれらの団体の会計報告書は会計報告書の体を成さない出鱈目な物でした。 そこで暇空さんが住民監査請求をしたのです。 すると東京都住民監査委員会は「問題なし」と回答しながら、その根拠となる領収書の提出を断固拒否しているのです。
本来、都政の不正な支出を監視するべく組織されたはずの東京都住民監査委員会が、支出先のNPOとグルになって領収書の提出を拒否しているのです。
東京都住民監査委員会の委員達は、東京都から各々年収1000万を超える報酬を得ているのですが、しかし東京都とNPOの不正加担しているのです。
この状態が既に二年余り続いているのです。
勿論、これらの団体の活動が「困難な女性を支援している」と言う根拠もありません。
この先例を考えるとこども家庭庁の推進する「こども計画」も、同類だとしか思えません。
だって現在既に子供の保護をする為の法は整備されているのです。
こども家庭庁の予算は5兆円にもなり、防衛費を超えているのです。
それなのに何でまた屋上屋を重ねるような法を作り、更に自治体に「こども計画」なる物を作らせて、その為に金をばら撒くのか?
そんなムダ金があるなら、児童相談書の職員を増やして、虐待等への緊急対応をより迅速にできるようにするべきじゃないですか?
保育所の職員の待遇を改善すればよいじゃないですか?
教員の待遇を改善すればよいじゃないですか?
小野寺五典自民党政調会長は、学生への奨学金の拡充を要求するべきでしょう?
この世には親の負担を減らす為に、高校時代からアルバイトをして、それで大学や専門学校の入学金を賄わなければならない「こども」もいるんですよ。
でも、こども計画を推進している連中は、それはしたくないんでしょうね。
だってこれだと日弁連とか共産党とか公明党とか、その他左翼団体等が公金をチューチューするチャンスがほとんどないですから。
で、こんなに美味しい「こども計画」ですから、反対する議員がいるとマスコミを動員して「人権無視だ~~!!」とその議員を潰そうというのです。
実は札幌で以前同様の事がありました。 2011年金子やすゆき札幌市議会議員が、アイヌ協会の利権漁りに異議を唱えた所、北海道新聞始め新聞各社が「差別だ!!」「人権侵害だ!!」と騒ぎだしました。
それで結局、金子市議は所属政党の自民党からも圧力をかけられて、市議辞職に追い込まれました。
札幌市民とし非常に残念でした。
金子議員のHPリンク先は、ワタシのブログにそのまま貼ってあったのですが、お元気でいらっしゃる事がわかり嬉しいです。
で、今回も子供利権に集る気満々の連中、子供を食い物にする気満々の連中が、その邪魔になる岡村武市議を抹殺するためにマスコミを動員して騒ぎだしたのでしょうね。
でも幸い金子市議と違って、岡村市議は一人会派なので、所属政党から辞任を迫られる心配はありません。
だから頑張って頂きたいと思います。
因みに岡村市議の「権利も人格も作られるもの。基本的人権は授かるもの」と言うのは、人権を考える上で非常に重い言葉です。
全て人間は天から基本的人権を授かって生まれてくるのですが、しかしそれを守るのは自分の意思と能力次第です。 そして人格もまた自分で努力して作るしかないのです。
日弁連等左翼団体は、無暗に人権と言う言葉を振り回し、あたかも人間は無限の人権があって、無制限にそれを濫用できるかのように主張します。
でも彼等は他人の人権を守る気などありません。 他人の人権を利用して、金と利権を毟り取るだけを考えているのです。
自分で守れない権利と言うのは、結局このように悪人に利用されるだけなのです。
だからこそ人権は常に自身で努力して守り、人格を磨く努力をするしかないのです。