ワタシが物心ついてニュースを見たり新聞を読んだりできるようになってから、還暦を大分過ぎた今になってもそうです。
特に沖縄の米軍基地となると、「負担」が絶対真実のように扱われ、沖縄県は「基地を負担しているのだから」という理由で、国費の強請タカリを続けました。
そしてこれからも強請る気満々、タカル気満々です。
社説[[2021衆院選]外交・安全保障]沖縄の負担軽減論じよ(沖縄タイムス)
記事の内容は読む価値もありません。
そもそも基地は負担ではないのですから。
基地は負担ではなく恩恵なのですから。
だって基地は基地周辺に雇用と消費をもたらします。
特に沖縄ではこの雇用と消費は重要です。
だって沖縄には元々これと言った地場産業はなく、公務員や土建屋ぐらいしか雇用がありません。 その中で基地従業員というのは、非常に恵まれた職場です。
さらに言えば土建屋は基地負担を名目に政府が沖縄県に出す「補助金」に集って営業しているのです。
また基地がある事で、米兵相手の歓楽街ができましたが、これもまた沖縄にとっては重要な産業でした。
米兵が些細な犯罪を犯すと、地元の自治体は大騒ぎして、米軍は兵士を外出禁止にするのですが、すると地元の歓楽街が米軍に泣きついてその外出禁止を解いてもらうという事が続いていました。
勿論、基地は美術館や国定公園のように綺麗なわけではありません。
騒音も出るし、また米兵の犯罪という問題もあります。
しかし騒音なんか工場でも出るのです。
工場のように大勢の人を雇用して地域経済を支える施設は騒音も大気汚染も水質汚染も起こすのです。
そしてそこで働く従業員が大勢いるのですから、その中から犯罪者だって出ます。
要するに大勢の人の生活を支える施設にはそれ相応の問題も出るのです。
但し米軍兵士の犯罪発生率って、実は沖縄県民の平均の半分以下です。
性犯罪も痴漢レベルの軽微なモノまで入れても年一件も起きていないのです。 性犯罪に関しては沖縄教職員の方がはるかに深刻です。
一方、美術館や国定公園のような施設は、騒音もないし、排気ガスも水質汚染もありません。 勿論犯罪も起きないでしょう。
だってそもそも殆ど雇用を作らない、つまりそこで働く人もいないので、犯罪者など産まれるわけもないのです。
しかし地域にとっての恩恵はどちらが大きいでしょうか?
例えば普天間基地は世界一危険な基地と言われて、基地周辺にはビッシリ民家で埋め尽くされています。
しかしあの民家は皆、普天間基地ができてから建てられたものです。
普天間基地ができる前、普天間基地とその周辺は、貧しい農家が散在する畑地でした。 沖縄ではコメは殆どできないので、甘藷やサトウキビの畑しかないのです。
米軍は普天間基地を作る為に基地の敷地なっている土地を接収し、住民を追い出しました。
追い出された直後はみんな困ったと思います。
でも今はその地主たちには毎年、莫大な借地料が支払われています。 しかもどれだけの土地を持っていたかは地主の自己申告だけです。
それでその自己申告した広さに応じた借地料が支払われているのです。
一方、基地の周辺にはドンドン人が集まってきました。
だって基地ができた事で、電気ガス水道などのインフラが整備されて、基地従業員や米兵相手の飲食店などの産業が生まれました。
安全の為に少しは基地から離れたところに家を建てたら?と思うのですが、しかし基地ギリギリに家を建てて住み着いたのです。
こんな事になるのは結局、基地が沖縄県民にとって大変な恩恵だったからでしょう?
しかし米軍基地の最大の恩恵は、雇用でも消費でもインフラの整備でもありません。
米軍基地がある事によって沖縄県が中国の侵略から守られている事です。
沖縄県民の意思に関係なく、沖縄本島は東シナ海の要衝にあるのです。
ここを支配すれば東シナ海とその周辺海域を支配できます。
だから中国としては何としても沖縄本島が欲しいのです。
中国は現在尖閣諸島に侵略の手を伸ばしていますが、尖閣諸島を占領したら、今度はその周辺の有人の島々へ侵略の手を伸ばし、最終的に沖縄本島を占領する心算です。
それを守っているのが米軍です。
極東でも最大規模の米軍基地がある限り、中国も簡単には沖縄に手を出せないのです。
因みに今、沖縄ではまた独立論が出てきましたが、しかし沖縄が現実的に独立するなら、シンガポール二倣うしかありません。
シンガポールも沖縄と同様、南シナ海とインド洋をつなぐ要衝なので、シッカリした防衛体制なしには独立は維持できません。
それでシンガポールは全ての成人男性が毎年一定期間兵役訓練を受けるという非常に過酷な兵役を務めているだけでなく、世界最大の米軍基地チャンギ海軍基地を抱えています。
だから沖縄が独立したいなら、まずは県民に兵役義務を課すことと、在沖米軍にいてもらうための努力をするべきです。
もし米軍基地がなくなったら?
当然中国は沖縄に侵攻するでしょう。
そしてまずやるのが沖縄県民の虐殺です。
だって米軍は沖縄戦で沖縄県民を殺しませんでした。 その後沖縄県民の生活向上の為に莫大投資をしました。
でも沖縄県民はこれに全く感謝することなく、ひたすら反米に燃えているのです。
それで沖縄返還になったのですが、しかしそれでもまだアメリカを憎悪して、米軍基地を追い出そうとしているのです。
だったら沖縄を占領した後、そのまま沖縄を自分の物にしておきたいなら、こんな奴らは皆殺しするのが一番です。
そして代わりに中国人を送り込めばよいのです。
そうすれば反中運動なんか絶対に起きないし、今後日本が沖縄を取り返しても、沖縄に住み着いた中国人の始末に手を焼く事になります。
沖縄県民皆殺し??
幾ら何でもそんなひどい事をできるのか?
だって中国は現在ウィグル人を皆殺しにしている最中ですよ。
チベット人だって半分以上殺しました。
中国人、つまり漢民族だって中国共産党政権に不都合な人達は、5000万人とか7000万人とかがすでに殺されています。
だったら総人口145万人の沖縄県民を皆殺しにするのなんか朝飯前でしょう?
米軍基地はそういう中国から沖縄を守ってくれているのです。
これ以上の恩恵がありますか?
因みに「武力ではなく話し合い中国に対応するべき」なんて全くナンセンスです。
外交で中国に対応できるなら、何でウィグル人が虐殺されているのですか?
チベット人は何で虐殺されたのですか?
チベット人やウィグル人は話し合いに失敗したのですか?
話し合いに失敗したと仮定して、話し合いに失敗した相手は女性も子供も民族皆殺しにするような相手とマトモな話し合いができると思いますか?
今現在自国民を虐殺している国と話し合いで物事が解決できるなら、第二次大戦なんて起きませんでした。
1939年ナチスドイツは国内ではユダヤ人ジェノサイトを始めていたのですが、しかしチェコもポーランドもヒトラーと話し合えば、ヒトラーはズデーテンランド侵攻もポーランド侵攻も諦め、第二次世界大戦は起きなかったという事になります。
こんなナンセンスな妄想を抱えている人間に限って「基地は負担」なんて言うのです。
勿論米軍基地は沖縄だけでなく日本全土や東シナ海の周辺も守っているのですが、しかし一番恩恵を受けているのは沖縄でしょう?
これって海岸や河岸に防波堤があるのと同じです。
防波堤なんて綺麗でも楽しくもありません。
でも海岸や河岸の街が「自分達だけが防波堤を負担するのは不公平だ。 高台や内陸の街も防波堤の負担を分担するべきだ。」なんて言いますか?
でも今それを言っているのが沖縄の新聞や政治家です。
これを馬鹿と言わずして誰を馬鹿というのでしょうか?