読みました。
ルチル文庫創刊第2弾です。
この作品は前作が
「しなやか熱情」(リーフ出版)という作品ですが、
「ひめやかな」に二人の出会いが書いてあるのでこれだけでもOK。
ある事件をきっかけに知り合った刑事の
臣と有名画家の
慈英は交際をはじめて4年。
同居にも成功しているのに、臣は無理矢理押し付けた関係に引け目感じています。
恵まれない環境で育った彼は常に愛に飢えていて、
愛されているのに自信が無く謙虚です。
その上転勤を伴う昇進試験も慈英と離れるのが嫌で受けるのを渋る始末。
恋愛中心で愛が全ての臣は意地っ張りなようで素直、へタレでも可愛く頑張りやです。
これに対して慈英は
年下のくせに包容力にあふれ、優しくまじめでお世話好き。
天才画家のくせに臣を異常に甘やかそうとします。
理想的な恋人に見える慈英ですが、大学時代の同級生が現れたことで、
彼は
異常に周囲に関心のない、人間関係が希薄な人物だったということが分かってきます。
つまり慈英の興味・関心を引いた人間は臣だけ!
何をしてても臣ナンバー1!!もの凄い執着愛だということがラストの方で見えてきます。
ストーリーは慈英のストーカー(?)三島を絡めちょっとサスペンスで進んでいきますが、臣の慈英に捨てられたくないという臆病なグルグルは流石
崎谷節!繊細に切なく展開します。
三島を追い出した後の慈英が見せる
強烈な独占欲も見もので、
天才画家のお仕置きHは素敵でした~。
1番好きな台詞は・・
「・・慈英、キスして」「ずるいでしょう、それは」(P.320)
可愛くてツボでしたっ。
それにしても臣が刑事だとゆーのが前作読んだ時も違和感があって、
今回もやっぱり不思議で・・(笑)
挿絵が蓮川さんで繊細だからでしょうか??
「グレイゾーン」(久能千明)の『譲』同様、職業が私的になんだかな・・でした~(笑)。
でも
蓮川さんのラブシーンはいつも大好き♪特に
キスシーンがイイです~。
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同感!と思うところばっかりで、狂喜しています。
こんばんは、はじめまして。
先程は、私のページへコメントいただきうれしかったです。
こちらこそ、今後ともよろしくお願い致しますね。