榎田さんの漫画家シリーズ第4弾『
吸血鬼には向いている職業』を読みました。
このシリーズは<
切なさと
笑い>が常にたっぷりで、
個性豊かな漫画家さんがイロイロ出てきてくれるわけですが・・
今回の「吸血鬼」はある意味
1番強烈!お話は
吸血鬼漫画家×編集 で初の漫画家攻。
オレ様漫画家とオタクメガネ編集が締め切りをめぐって漫才のよーな会話を
繰り広げ爆笑~。
が、か~な~り驚いたことが一つ。
この漫画家さんは
本物の吸血鬼なんです!!・・実は途中まで本人が思い込んでいるだけだろうと思ってまして・・だって人外ですよ!! いくらアタシがファンタジー好きでも「漫画家シリーズ」で
これはありなの??!
吸血鬼の切なさや可笑しさは満載で、佐々木さんの表紙&扉絵も凄く楽しい雰囲気なのに
これまでのシリーズと設定が違い過ぎてぶっ飛び~。
・・できれば全く別個の作品として、別の出版社から出して欲しかったですが・・。でもそのわりに楽しんだところもけっこうあって、1番嬉しかったのは
「エーベルバッハ少佐」の話題が出たところ。
(私も「鉄は熱いうち・・」でいつも少佐を思いだす~)榎田さんは30代ですかね~??ほぼ同世代の人が書いた小説はやはり面白いです。
てなわけで、途惑うままにラストまで一気読みでした(笑)。
このシリーズは来年ルコちゃんに戻って最後を飾るそうです♪
「吸血鬼」の後書きで
ルコちゃんもある意味人外に近い存在と書いてあったのが爆笑でしたが、
1番好きなCPなので凄く楽しみです!!
さて、明るいテイストの榎田本をもう1冊読みました。
『無作法な紳士』 (2005年・ゲンキノベルズ)こちらは跡取り争いで災難続きの桜彦とそれを助ける炭焼職人克郎のお話。
ある計画からヒゲもじゃ職人を紳士にし立て上げるという
BL版・プリティーウーマンでしたが・・
プリティーウーマンの方が攻めで、年上~(笑)
ヒゲを剃ったら超美男子で、お約束なカッコよさでした♪
この作品は今まで読んだ榎田本の中で1番切なさがミニマム。
なのでちょっと物足りなかったですが、安心して読める楽しい本でした。
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私はこの作品、漫画家シリーズの中ではかなり好きなほうです♪
瑞祥が"終わり"にしようとするところとか切なくてウルッときましたよ・・
でもファンタジー好きなピーチシルクさんが人外に驚いているのが私としては驚きなのですが、
そのへんはやっぱり好きだからこそのこだわりとかがあるんですかね?
「途中まで本人が思いこんでるだけだろうと思っていた」ということは、
途中まで瑞祥先生はかーなーり痛いおっさんだったんですね!爆笑!
次回作で最後というのがちょっとさみしいですが、来年が楽しみですね☆