和泉桂さんの清澗寺シリーズ第4弾です。
先ずは挿絵にドカーンとやられました~。例え清澗寺を知らなくても無条件で買ってしまいそうーな素晴らしさ!!
1ページ目のカラーなんて最高きれい~~っ
(やっぱり円陣さん大好きです!!)さて、今回は
パパ編。
前3冊は清澗寺
総受一家の恋物語。それぞれ激しいエピソードだらけで突っ込み所満載。全体的に昼メロ調でした~。
(前作感想はここ)が、今回は・・
一番異常な感じっ!!流石パパ・冬貴主演!とにかく人間離れした人だということは分かっていましたが・・これほどとは・・
やっぱり魔性。
それも
淫魔でした~。
「罪の褥・・」は冬貴の幼い頃~30代前半までが描かれ、
冬貴に魅入られた
伏見義康視点で物語が進んでいきます。
義康はこれまでの3冊にも登場していますが、
正直
胡散臭いオッサンとゆーイメージしかなく、
こんなに重い人物とは思っていませんでした。
義康は元々ごく普通の人。野心家であっても常識人だったわけで・・
これが魔性の男に惚れ込んでしまったから、さあ大変。
多数の人間と平気で交わる冬貴に心を乱され、歪みっぱなし。
一人でグルグルグルグル・・回っても回っても冬貴と決別できず、
途中は涙が出るほど哀れです。清澗寺家は神宮寺の家系で同族婚を繰り返す特殊な一族。
閏年の2/29に生まれた冬貴は性別を持たない一族の巫女として育てられます。
なので一般常識も知識もない無垢な子供。
淫乱な本性を開花させてからは何時でも何処でも誰かとくっついていたい性癖で、伏見の居ない間は男も女も喰い尽す・・。
・・・一種の病気ですな・・・同族婚を繰り返してるあたり、狂人が出てもおかしくないわけで・・
伏見も病人だとわり切ればもっと早く開き直れたかも?!(笑)
さて義康と違い、冬貴の思考はごく単純なもの。
伏見と子供の頃出会ったのは運命で、それからは
彼だけが特別。義康の言うことには何でも従い、実は彼に温めてもらうことだけを願っている人でした。
冬貴に言葉が足りず、節操がないためイロイロな思い込みをした伏見・・
分かり合えるまで長い道のりでしたが、最後に報われてよかったです。
(全てを投げ打って冬貴に付き合うところが凄い!腹上死注意~)それにしても冬貴は普段ナニをしてるんでしょう??ヤッテ、食べて、寝るだけ?(笑)
子育ても仕事にも興味なしで・・義康を待ってるだけの人生~
(いいのか、それで)4年に一回しか年をとらないよーですし・・だから若いのね。
(←違う)
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すごくぐるぐると考え込んでるし。
それだけ清澗寺家の人々がぶっ飛んでたってことなのでしょうね。
伏見は「胡散臭いオッサン」ってほんとにそのとおりです、そう思ってました(笑)。
人に歴史アリですね~、胡散臭いだけじゃなかったんだ!という感じです。