六青みつみさんの「忠誠の代償」続編、「誓約の代償」を読みました。
(「忠誠の・・」感想はここ)*葛西さんのイラストがとても美しかったのでカバー大判~。
ダブルバインドの頃よりレベルアップしているような♪それともファンタジー向きなの?「誓約の代償」は「忠誠・・」と同じく、人間と聖獣のケモ耳ファンタジー。
魔獣を倒すために誓約を結んだ皇子・
ギルレリウスとその獣・
リュセランの物語です。
が、この二人は前作で敵役だった上に
リュセランは戦いで死亡。只でさえ<受>にドSな六青さん、ついに
死ネタに挑戦か??と恐る恐る読み始める・・。
で、結論から言うと「忠誠」と同じ末路をたどってしまうのですが、
ラストはファンタジー力が見事発動~
やり直し万歳でした♪
「忠誠」で描かれているギルレリウスとリュセランは非常に不仲でしたが、
「誓約」の出だしでは
大層ラブラブ。
ギルは病弱な聖獣・リュセランを
メチャメチャ大事にしているし、
リュセも主人に全幅の信頼を寄せています。
ところが
本物の主・ヴァルクートの出現で本能が優先。
自分たちが国のシステムの犠牲者だと分からないまま、リュセはギルを拒み始め、
リュセの心が離れていくことを恐れたギルは、
体だけでも自分の物にとムリヤリ××。で、ますますリュセランに嫌われる皇子ですが、
あまりにもリュセを愛しているので、盛大に
ヤンデレても不思議とキュキュン。リュセランは病弱でなければもう少し早くギルの愛が理解できたような気がしますが・・
最後に彼を許すことができてよかったです。
「忠誠」と「誓約」は
<陽と陰>で全く違う面白さですが、
レベル的にはイコール。両方とも凄く気に入って、中でも1番ツボなキャラは明朗あっさりなヴァルクート。
(私にしては珍しい)サクッとイイ味で
ちょっと十二国記の尚隆っぽい?次の代償シリーズにもたくさん出てきて欲しいです。
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