久我有加さんの『
君を抱いて昼夜に恋す』を読みました。
久我本は最近数冊消化して面白かったので、
新刊が出たら買ってみようと思っていた作家さん。
で、今回は
麻々原さんがイラストということで
ますます楽しみだったのですが、
予想以上の素敵
刺青 表紙にガッツリ喰いつきっ
中のカラー扉絵も美しく、和服&刺青といういつもの麻々原イメージとは
違ったイラストが色っぽさを倍増させていました。
「君を抱いて・・」は大正時代の博徒・
源太×彫師・
八束の物語。
八束は刺青の依頼人である源太の体格のよさと人柄の強さに魅了されますが、
自分の腕では源太に相応しい作品ができないと懊悩・・。
が、そうこうしている内にヤクザのウチゲバに巻き込まれたことで
互いの想いが深まり、終には
源太に刺青を彫る心が決まる八束。
獣のように男っぽい源太と、凛として色っぽい八束は共に貧民層の出ながら
仁義があって気持ちのいいキャラでした。
この作品は前半と後半
(仇枕)に分かれ、両話ともちょっとした謎を含み、
大正時代の関西ヤクザ事情も理解できて面白かったですが、
少々ひねりと掘り下げが足りなめ・・。私的には
イラスト>小説 な結果となりました~。
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なんかね~毎回同じこと言ってる気がします(爆)
久我さんは・・私的には「漫才師」のシリーズが好きなのでお薦めしたいです
↓の「麗人」小冊子2種類あるんですね・・・両方とも欲しいなら
2号連続で買わなきゃなんですね・・・
まだ悩んでます(爆)