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『さよなら、と君は手を振った』原作 「ボーイズラブって好きですか?(36795)」

さよなら、と君は手を振った』は、深井さんのコミックを読んで
先が無償~に気になった作品。(コミック感想はここ

なので即木原さんの原作にチャレンジしましたが、
前半はほぼコミックどーりで、深井さんの漫画力に脱帽

絵も1枚のイラストより画面全体の方が好みだったので、
原作=コミックなバランスでした。

てな訳で感想は後半の「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」
から書いてみます。

このお話は啓介目線で描かれているためタイトルの<僕>は啓介と思われますが、
<僕=誠一>とも捉えることができて、とにかく前編とは打って変わって誠一が一生懸命。

啓介の離婚後、ほぼ嫁を迎えるよーにマンション・指輪を用意して
生活費を渡し、浮気も一切せず、名前のごとく一筋の別人ぶり

一方啓介は捨てられた17歳のトラウマがよほど酷いのか、
恋に溺れることや幸せになることを極端に恐れ、未来を悲観するばかり。

そしてラストの啓介の逃亡はあまりにも誠一に対して 鬼 で、これには切れて当然だろうっ。

とにかく子供より自分達のを選んだ彼らの結末は 背徳的で最高
飽きたら殺しては又とない愛の告白でした。


「さよなら、と・・」はこの他に「空を見上げて、両手広げて1・2」が収録。

こちらは啓介の息子・貴之と啓介の同僚・の物語ですが、
この2話によって誠一・啓介の業の深さが証明され
この血縁者たちの執着度数の高さはもはや遺伝なのか??

そして啓介一家の恋愛体質に巻き込まれて行く柊は今後どんな選択をするのか?
続きが読んでみたくなる短編でした。


にしてもこの本はたった1冊で約30年の時が流れるという、
とんでもなく充実した内容で、1話、1話が短いわりに心にどっしり残るストーリー

普通なら親子3人仲良くやって行くのがBLなのに、その後の貴之の歪みは
木原さんならではのリアルさで、痛いながらも引き付けらる。

作品によっては苦手で後味の悪いものもありますが、今回の「さよなら、・・」は
誠一&啓介のエゴぶりがツボに嵌り、長く手もとに残る本になりそうです。
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[ 2009/09/27 21:32 ] 木原音瀬 | TB(0) | CM(6)
うんうん
すごいな~ピーチシルクさん、私も似たようなこと感じたんですけど
上手く文章に表せませんでした(爆)

とにかく深井さんはすごい方だと思いましたよ・・
それと誠一の変わりっぷりも見事で・・是非この後半部分も
深井さんのコミックスで読んでみたいと思ってしまいます

>血縁者達の執着度数の高さ~・・
本当に私もそう思って読んでました・・
まぎれもなく貴之は啓介の子供で、誠一と啓介を見て育った子だよなって思いました
柊と・・・紆余曲折視ながらも案外上手くいくんじゃないかと思うんですけどね・・

[ 2009/09/27 22:08 ] [ 編集 ]
ぶっく3674さん、こんにちは♪
>すごいな~ピーチシルクさん、私も似たようなこと感じたんですけど上手く文章に表せませんでした(爆)

→あ、ありがとうございます(照)。

>とにかく深井さんはすごい方だと思いましたよ・・
>それと誠一の変わりっぷりも見事で・・是非この後半部分も深井さんのコミックスで読んでみたいと思ってしまいます

→読みたいですよね!!
オリジナルが面白い方なので、なかなか難しいと思いますが、これだけ上手く漫画化できるならいつか描いて欲しいです~。

>本当に私もそう思って読んでました・・
>まぎれもなく貴之は啓介の子供で、誠一と啓介を見て育った子だよなって思いました

→ですよね。誠一も心を入れ替えたらスンゴイ一途なんで・・執着系な血縁者たちです(笑)。

>柊と・・・紆余曲折視ながらも案外上手くいくんじゃないかと思うんですけどね・・

→上手くいく予感がします♪
柊が年齢的に枯れてくると思うので、貴之に落ち着く気が・・(ハハ)。
[ 2009/09/28 10:28 ] [ 編集 ]
早速!
シルクさんこにゃにゃちわ!
早速原作も読まれたのですね!
ええ、ええ!まさに『背徳的で最高』な続編でしたよね~それが木原さんの醍醐味でしょうか(笑)
ワタシは図書館で借りたので、旧版だったらしく、啓介の息子編はなかった・・・ぜひマンガで読んでみたいです~
[ 2009/09/28 12:18 ] [ 編集 ]
さらつむさん、こんばんは♪
>早速原作も読まれたのですね!

→はい~♪嵌るとドンドン進みます(笑)。

>ええ、ええ!まさに『背徳的で最高』な続編でしたよね~それが木原さんの醍醐味でしょうか(笑)

→背徳的だから心に残るんでしょうねっ。
簡単に忘れられないBLを書かせたら、木原さんは日本一かも。

>ワタシは図書館で借りたので、旧版だったらしく、啓介の息子編はなかった・・・ぜひマンガで読んでみたいです~

→最後まで漫画化して欲しいもんですが・・どうなんでしょう??
息子編も是非読んでみて下さい。
啓介達の仲睦まじさがよ~く分ります!
[ 2009/09/28 18:56 ] [ 編集 ]
お勧めしてよかった♪
わーい、シルク様も気に入って頂けて、嬉しいなー。
木原作品の中でも大好きなお話だったので、最後の爆弾も大丈夫だったようで、よかった!
ちなみに他の木原さんの本で(玄関のドア越し)親の前っていうのがございます・・・

木原作品の中の人は愛ゆえのとんでもないことをする人がわんさか!その為か
忘れられない作品が多いですよね。すごすぎて、恋をするのが怖くなるものも多いですが(笑)

啓介が臆病になる気持ちも分かるんですけど、誠一の方こそ何回も捨てられてトラウマ
状態ですよね。でもしつこく追いかけていくかっこ悪い誠一が好き。
かっこいいのに、好きな人のためにかっこ悪くなる攻大好きです!!

ちなみに私は、「さようなら~」はコミック>原作です。いつもコミックを読んで、
原作の「僕が~」を読むパターン。ぜひ深井版「僕が~」が読みたーーい!!
[ 2009/09/28 20:35 ] [ 編集 ]
Keiさん、今晩は♪
>わーい、シルク様も気に入って頂けて、嬉しいなー。

→はい~、今回もイロイロお世話になりました。
凄く気に入る作品でした♪

>木原作品の中でも大好きなお話だったので、最後の爆弾も大丈夫だったようで、よかった!

→全然大丈夫でした。むしろこの過激さがツボりましたぁ(笑)。

>ちなみに他の木原さんの本で(玄関のドア越し)親の前っていうのがございます・・・

→イヤーーーッ!!わけのわかんない子供ならまだしも親は嫌っ(笑)。

>木原作品の中の人は愛ゆえのとんでもないことをする人がわんさか!その為か
>忘れられない作品が多いですよね。すごすぎて、恋をするのが怖くなるものも多いですが(笑)

→木原小説はBLなのにリアルなんですよ~。
人の醜い部分をガッと出してくるので、脳に焼きつくとゆーか、心に響くとゆーか。
なのであまりキャラ萌えができないのですが、今回は誠一がけっこう気に入りましたっ。

>啓介が臆病になる気持ちも分かるんですけど、誠一の方こそ何回も捨てられてトラウマ状態ですよね。でもしつこく追いかけていくかっこ悪い誠一が好き。
>かっこいいのに、好きな人のためにかっこ悪くなる攻大好きです!!

→そうか・・、誠一はくじけない執着愛でカッコ悪くなるから私も好きなんだっ(直江~)。

>ちなみに私は、「さようなら~」はコミック>原作です。いつもコミックを読んで、原作の「僕が~」を読むパターン。

→私も再読はそのパターンになるかも。
深井さんの絵はイラストより漫画が好きです!!

>ぜひ深井版「僕が~」が読みたーーい!!

→ですよね!!これだけ上手く漫画にできるなら絶対描いて欲しいですっ。
[ 2009/09/28 21:50 ] [ 編集 ]
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