キュウべえの真の目的とは。 魔法少女まどか★マギカ 第8話 『あたしって、ほんとバカ』 のレビューです。
大筋は、予想通りの展開でした。魔女は魔法少女のなれの果てなのだろうということは、2話の時点で予想できましたからね。2話でキュウベェは、「願いから生まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は呪いから生まれた存在」と言っていて、僕は、どちらも人間の想いという点では同じなのでは、とレビューに書きました。
ただ、ベクトルは違うのですね。たいてい「願い」はプラスの感情で、「呪い」はマイナスの感情です。魔法少女は願いのために魔法を使うが、その分、等価交換として、呪いを自分の中にため込む仕組みになっているらしい。それがグリーフシードの濁りでしょう。そして、濁りが最大になると、呪いに支配されて魔女と化してしまう。
この先どうなるかについて、最大のポイントは、キュウべぇの目的です。奴が魔法少女をスカウトする目的は、魔女を倒すためなのか、それとも魔女を作り出すためなのかで、180度違いますね。 今回のキュウベェの禍々しい様子からして、後者を匂わせていますが、ミスリード狙いな気がしています。
というのも、魔女を作るためであれば、「グリーフシードの濁りをソウルジェムで浄化できる」というルールは不要だと思うからです。そんなことは教えずに、どんどん呪いを溜めこんで、魔女にすればいい。でもこのゲームのルールでは、魔女を倒し続ける限りは、魔女になることを避けることが可能なので、無理ゲーとは言えません。コンプリートは無いのかもしれませんが、コンプリートが存在しないゲームは、テトリスなど普通にあります。
あと、さやかが魔女になりそうなのを、「厄介なことになる」と、ほむらたちに警告しました。魔女にするのが目的なら、その必要は無いはずです。
まぁ、それほどの根拠ではなく、願望込みです。魔女と適当に戦わせて、魔法少女を育ててから魔女にするのが目的かもしれないし。でも、「魔女になるために魔法少女になる」では救いが無さすぎるでしょう。
あとは、宇宙の法則さえねじ曲げるという、まどかのチートパワーに期待していますが。でもあれも、キュウべぇのセールストークなので、どこまで本当なのかは不明です。
キュウべぇ 「キミなら、万能の神にだってなれるかもしれないよ」
AVのスカウト 「キミなら、すぐに単体女優になれるよ」
ほむらの能力は、やはり時間操作でした。「この時間軸の人間じゃない」ということで、おそらく未来からやってきていて、まどかの運命を変えようとしているのですね。魔法少女には「宇宙の法則をねじ曲げる」ほどの力があるそうなので、それも可能なのでしょう。魂だけが未来から移動して、誰かの体に乗り移っているのかもしれませんが。となると、「ほむらは未来のまどか本人」という可能性もありますが、それでは友情物語にならないのでイマイチか。
あと、フラッシュバン(閃光手榴弾)を召喚?していましたが、あれも特殊能力なのかな。あるいは、物質召喚能力は魔法少女にはデフォルトであるのでしょうか。
次回は、さやかが救われるかどうかという話になりそうですが、五分五分ですかね。どちらにしても、ロクな結果になりそうにないので、覚悟しておきます。
ポチっとして頂けると励みになります!↓
確かに魔女化を目的としているなら無用な設定ですよね。でもキュウべえは穢れたグリーフシードを回収していたので、それもキュウべえにとって大事なことであれば、このシステムは必要になってきます。
ほむら、杏子にも指摘をしているあたりいろいろと掴めないところがあるキュウべえですけど、最終目標がまどかの魔女化だったら一応説明はつきますよね。
いずれにせよ、設定がかなり分かってきたけどまだ核心を予想できる内容は出てきてませんよね(汗)そこは上手いですよこのアニメ(笑)
>物質召喚能力は魔法少女にはデフォルトであるのでしょうか。
そうだと思います。マミさんはマスケット銃、さやかは剣、杏子は槍(?)で、ほむらが爆薬系みたいですよね。魔法少女毎に決まってるかと。思えば一番正面的な戦闘に適してないのがほむらですよね(汗)
自分と同じレベルの生き物を作り出すことでは?
この話をBlack Blood Brothersの吸血鬼の話とダブらせてみているのですが
(前々回書いたほむらのスペア説はその話に出てくる人渡りと呼ばれる吸血鬼の力を参考にしました)
その人渡りと呼ばれる吸血鬼は自分が始祖としての道を見失ってしまった、そのため他の者を始祖にして吸血鬼とは、人とは、始祖とは、そんな答えを探して何千年も生きてきた吸血鬼でした。
きゅうべぇが見たいのは、本物の魔女ではないでしょうか。
さやかのような魔女ではない魔女。
さやかみたいな魔女はいくらでもいてそんなものにきゅうべぇは興味はない。
きゅうべぇが興味があるのは純粋な願いゆえに魔女になりその道を歩き続けるものではないでしょうか。
きゅうべぇがさやかがやっかいだといったのは、始祖となる可能性のあるもの「まどか」にいらぬちょっかいを出されたくはないから。
さやかの存在が始祖の孵化に悪影響を及ぼし自分の計画が狂ってしまう、だからそうなる前にほむらたちを利用しようとした。自分が何かをすることで始祖の願い、想い、望みに悪影響を及ぼさないために、自分より影響の少ない連中を使った。
というのはどうでしょうか。
ちなみに、その吸血鬼には真祖混沌という血統がありその祖と子位までに使える奇門遁甲という魔術があり条件が揃いさえすれば時間も空間も関係ない的な魔術がありました。そして、その祖は通常、崑崙と呼ばれる異空間にいて、現在、過去、未来、どこにでも存在する存在になってました。
この時間軸に存在しないというのはそういうことをいうのではないでしょうか。時間軸から完全に外れて時間軸の外から時間軸を俯瞰できる存在、ある意味での神。
>物質召喚能力は魔法少女にはデフォルトであるのでしょうか
あれはただの魔法で長く生きた魔法少女ほどその力の使い方がうまく何でも出せたり、時間操作もできるようになるのでは。
>さやかが救われるかどうかという話になりそうですが、五分五分ですかね
救われなくていいのかなと思います。他のブログでも書いたのですが前述の小説に出てくる吸血鬼の言葉ではありませんが「そのものの価値は、そのものの成した行いによってのみ決まる」吸血鬼も人間もゾンビも、自分自身の形になんて意味はないそんなことにも気づけずに自分の闇にのまれて死ぬのなら勝手に逝ってくれという話かなと思いました。なにせ彼女はちょっとの勇気さえあればベンチの隣に座れていたかもしれないのですから、そしてそれに気づくチャンスもあった、それをふいにし自滅するなら自己責任です。上条君の言葉がないので何とも言えませんが彼もさやかと同じように思っていたのではないでしょうか「こんな体になってどんな顔して…」て急な退院だって怖かったのではないでしょうか、治った自分にはさやかが来ないそれを知りたくなかっただけとか。そしてお互いが自分弱さを認められなかった結果が終わりならそれでもいいのでは。
まどか★マギカも8話を終え、事前の予想が核心を突いていた人も居たようで
ネット上も 大いに賑わっている様子で。
中でも インキュベーターという単語を 予言していた方には、分も驚かされました。
さて、メルクマールさんが書かれていますが キュウべえの本質はどちらなのか、 キュウべえは黒幕 ですんなり終わる話なのかと、描かれかたに作為的な所を感じるのですが、
ネット上で見受けられる概ねの解釈と 自分の私意とを対比する形で 最後にざっくりと発言させて頂きたいと思います。
QB→インキュベーター→孵卵器、云々という所から
黒幕として濃厚とされている 気がします。Wikipediaでも まどか★マギカのページのインキュベーターは (生物学)に繋がっていて、魔女の卵を生み出す、保護する、孵化させる、等々を連想させます。
ここからが私見なのですが、 インキュベーターには もう一つの意味がある様で、簡単に言うと 起業を支援する、これは 生物学的なものとも繋がりますが、もう一つに管理、運営すると言う意味がある様です。
希望と絶望のバランスは差し引き零だ、という台詞がありましたが、キュウべえは世界の希望と絶望の均衡を管理する者なのではないでしょうか。言い換えればそれは 願いと呪いであったりするのかもしれませんね。
どうしてもメルクマールさんに投げかけてみたい考えでした。長文失礼しました、読んで頂き 有り難う御座います。
そして もし希望と絶望の差し引きがほんとうに零なのだとしたら、この世は捉え方次第でどちらにも傾ける事が出来る、というメッセージが込められた作品なのかもしれないなと、ふと思いました。
貴重な場を有り難う御座いました。
実際あそこでほむらが時止めマシンガンで乱入しなかったら危うくまどかは契約するとこでしたからね
魔女=魔法少女が確定した今、最強の素質を持つまどかは最凶の魔女と成り得るわけで視聴者としては絶対に契約しないで欲しいところなんですが・・・
きっと1話冒頭の魔女(ワルプルギスの夜)が襲来してまどかが契約せざるを得ない状況に追い込まれるんでしょうね
■しろくろさんコメントありがとうございます!
そう、設定はわかるのだけれど、核心がまだわからないのですよね。
「キュウべぇの目的は、穢れたグリーフシードの収集」という可能性ですね。なるほど、あるかもしれません。そのために、穢れの供給源としての魔女と、収集者としての魔法少女が必要だと。
穢れが「呪い」だとすれば、キュウベェによって、呪いが世界から除去されているという可能性もあるのかな?
ほむらは機動力がありますが、攻撃力は未知数ですね。フラッシュバンを使っていましたが、これは対テロ用の武器です。最前線でガチンコ戦闘する要員というよりは、撹乱や偵察が専門の、特殊部隊的なスキルなのかもしれません。
■野良猫さんコメントありがとうございます!
吸血鬼ものには『始祖』や『純血』という概念はよくありますね。人間が吸血鬼化したものではなく、最初の吸血鬼の血統という。『魔女』にもそういう概念があって、まどかがその『始祖』に連なる純血種だという可能性は、面白いと思います。始祖を探すために、魔法少女をスカウトしていて、まどかがその有力候補だと。
もしまどかが始祖の血統だと判明したら、キュウべぇはその臣下になり、まどかの命令に服従するのでしょうか。そういう逆転はありそうですね。
さやかは、このままでは救われそうにないですが、だからこそ、まどかが自分を犠牲にして救ってしまう気がしています。あるいは別の誰かが犠牲になるか。
■かたかむなさんコメントありがとうございます!
インキュベーターという名前は意味深で、素直に取れば、魔女や魔法少女を育てることなのでしょうけれど、他にも取り方はありそうです。まだわかりませんが。
キュウべぇの正体は「希望と絶望の均衡を管理する物」という可能性は、上のしろくろさんのコメントの返答でも書いたことに近いですね。ありえると思えます。この世の呪いをグリーフシードに集めて喰っているわけで、案外、世のためになっているのかもしれません。あるいは、その呪いを再利用しているのかもしれませんが…
■黒辻さんは俺の御主人様さんコメントありがとうございます!
なるほど、ほむらは神出鬼没なので、さやかに引きつけておいて、その隙にまどかと契約しようという作戦ですね。だとしたらキュウべぇは大した策士です。今回の描写では、そこまでかは分かりませんが。
まどかに希望があるとすれば、本当に純粋に、エゴではなく、人のために生きようとしているところですね。彼女ならば、魔法少女になってもダークサイドに落ちず、その強大な力を役立てることが出来るのかもしれない。でも、彼女自身は滅びるのかもしれない。
なるほど、1話の冒頭が『ワルプルギスの夜』なのかな。だとしたら、その時点までは契約しないのですね。最後の最後で魔法少女になるかどうか、というドラマになりそうです。まったく、型破りな魔法少女ものです。
■通りすがりさんコメントありがとうございます!
確かに、設定はもっぱらキュウべぇとほむらが説明していますね。あとマミさんと。でも今回、さやかが魔法少女の本質に気づくシーンはありました。
まどかは、もっぱら状況に流されているだけです。彼女が何かに気づき、主体的に動くことが求められるのでしょう。
説明が足りなかったようなので補足です。
その世界の始祖は皆初めは人間で
タクトの言うところの世界の声
停滞感を嘆く声
閉塞感にうめく声
救いを求める声
そういう声を聴きそれに応える形で生まれてくるって設定です。
世界の声、やりたいこと、やるべきこと、すべてが一致したときに一つの始祖が生まれる。と、ふつうはそれを神、救世主と呼ぶんでしょうが、その小説ではみんな吸血鬼の始祖という設定になっています。
そして、始祖になったものはその時の想いに縛られ続ける。
わかりやすいところで言うなら、伝説の勇者の伝説でローランドに現れた英雄王ってところでしょうか。
それ故に、他の血統の生き方には口出しできない的な部分があります、他の血統の生き方もそれはそれで崇高なものだから。
それが、きゅうべぇの言った。
「さやかは彼女の願いを遂げた、その点についてまどかは何の関係もない」ではないでしょうか。さやかもまた一つの願いのもとに生まれた祖で、死のうが魔女になろうが口出し無用と。そして誰が何をしようと生まれてくるものは生まれてくる。だから誰もが関係ない。
ちなみにその小説では
病弱で風水しかとりえのない、日々一族の思惑の中で占い続けるよく当たる占い師が、吸血鬼の女を通してみた吸血鬼社会の闇、世界の闇すべてを受け入れそれに応え始祖になります。そして、その後、聖戦と呼ばれる凄惨な相手を灰にするか、自分が灰になるかみたいな争いがあります。(ワルプルギスの夜?)
そして、ほむらのとった統計とは、世界各地の英雄が生まれた土壌について、どれほどの絶望があり、どれほどそれを呪い、どれほど救世主を願うと英雄が現れるのか、ではないでしょうか。部屋に浮いてた書物は英雄たち絡みの書物。
その結果がまどかの住む町、まどかだった。そしてまどかは「かなめ まどか」と呼ばれる卵の中でさやかたちを声を通して世界の声を聴いている、EDのように。そしてきゅうべぇはもうさやかの声は胎教に悪いと判断した。
そう思います。
魂を差し出すにたるものかい
この意味は伝説の勇者の伝説のシオンが参考になるかと思います。
神風怪盗ジャンヌのように転生能力つきで何度も茨の道を歩き死んでいく、それを阻止するために悪魔になった悪魔騎士的なほむらというおちもすてきれませんが。
度々の長文、すみません
魔法少女は魔女にもなるけれど、神や英雄にもなりえるでしょうか。僕は、それもアリだと思うのですよね。