TOEIC 第222回(07月23日) 結果・感想・難易度まとめ

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対象:TOEIC受験者/受験予定者 
読了:約12分(7741字)
公開:2017-07/24
更新:2017-08/21

44回目のTOEICのアビメが返ってきたので、振り返ってみました。各パートの難易度は個人的な感想なので、参考程度に留めておいて下さい。

 

1. リスニングパート

リスニングパート全体の印象:難しめ

今年の04月06月にお出ましになられた、アクセントの強いイギリス人女性は、今回僕が受けたフォームでは見かけませんでした。そういう意味では、音声的には聞き取りやすかったフォームと言えます。

ただ、リスニングは全体的に難しかったなと。

個人的には、TOEICは去年よりも難易度が全体的に上がっているように感じます。易しい回もありますが、「難しい」と感じる回が去年よりも多い、という意味で。あくまでも主観です。

自分のリスニング力の向上スピードが、TOEICの難化スピードをなかなか超えられません(笑)

05月に満点が取れたのは、たまたま易しい問題の割合と、カンで正解した問題の割合が多かったからだろうなと。

こういう言い方をすると「ツウさんはすぐ謙遜する~」とか言われることがありますが(笑)、そうではないんです。

僕は自分の現在の英語力を正直に伝えるようにしています。自分の英語力を、実際よりも低く見せることも、高く見せることも、読者さんからの信頼を失うと思うんですよね。


Part 1:普通

やっぱりPart 1から速かったです。リスニングは400点を超えてきたら、速聴を取り入れたほうがいいです。

オリジナルスピードで終わるのではなく、1.2~1.5倍速で瞬時に聞き取れるまでトレーニングすることで、リスニングの処理速度が速くなり、余裕が生まれてきます

【参考】速聴の効果と注意点まとめ


Part 2:やや難

今回は少し難しかったです。

去年からリスニングパートで聞き取れなかった音声は【 脳内ディクテーション 】し、その英文と和訳を使って【 瞬間英作文 】をひたすらやってきたことで、Part 1・2はかなり聞き取れるようになりました。

距離が遠い間接応答問題」も、聞き取って正解できる割合が増えてきたんですよね。

ですが、今日は自信のない問題が数問多かったです。

設問自体「ちょっと何言ってるか分かんない」ものが2つありました。どちらもオーストラリア人です。やはり彼の発音はキツイ!(≧д≦)

ただ、常に満点が取れるレベルをめざそうと思うと、純粋なリスニング力を上げていかないと厳しいですね。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編


Part 3:難

Part 4:難

今回はまったく聞き取れないセットはなかったものの、部分的に聞き取れない箇所はけっこうありました。

「よく出る設問パターンだと思ってたら、肝心の箇所がイマイチよく聞き取れずアウト」というのが多かったです。

感覚的に、TOEICって8~9割くらいはよく出るパターンで、残りの1~2割くらいがめったに出ない or 初めてみるパターンなんですよね。

1日2~3時間の勉強を2~3年続けてさえいれば、この「8~9割のよく出るパターン」は自動的に聞き取れる・読める・解けるようになり、900点は超えられます

ですが、900点を超えた後、この残り1~2割をつぶしていくのが大変なんですよね……(ノд`)

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編


あと、設問にいくつか珍しいものがありました。選択肢は比較的短いものが多かったです。

図表問題も比較的易しかったです。『公式問題集や模試』をやっていけばきちんと正答できる問題ばかりだった印象です。


【結果】リスニングスコア:460点

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リスニングパートのアビメの見方については「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ①リスニング編」をご覧下さい。

TEX加藤先生のブログ記事「2017年7月TOEIC公開テスト正解数換算表」を参考にさせていただき、誤答数を数えてみました。僕は「フォーム1」みたいです。


L1:87% → 2問
L2:91% → 2問
L3:100%
L4:85% → 7問
L5:80% → 3問


「L5」は他の項目と重複するので、それを差し引くと、実際の僕の誤答数は「11問」になります。

パート別の誤答数は、「L1・L3」がPart 1・2、「L2・L4」がPart 3・4を表しているので、Part 1・2は2問間違い、Part 3・4は9問間違いということになります。

また、11問間違えたということは、495-55=440になるはずですが、実際は460点だったので、4問カウントされない問題があったようです。

ちなみに、前回(6月)は、12問間違いで445点だったので、同じような誤答数でも、やはり回によってスコアはそこそこ上下しますね。


満点を狙う2つの方法

【 Plan A:TOEIC特化型 】

早急に満点を取る必要がある場合。

リスニング400点を超えてきたら、TOEIC対策本を多解きして、会話・トークのパターン、言い換えのパターンを増やします。

ですが、これだけだとリスニング力は伸びにくいので、おそらく400点前後で伸び悩むと思います。

なので、聞き取れなかった箇所は【 シャドウイング 】か【 脳内ディクテーション 】でつぶし、聞き取れる割合を増やしていくトレーニングも必要です。

【参考】TOEIC 990点満点を獲るための勉強法


【 Plan B:総合リスニング力向上型 】

ただ、TOEIC特化型だと、TOEICから離れるとスコア下がる可能性が非常に高いんですよね。よほど高いリスニング力がない限り。

また、僕はTOEICの勉強ばかりだと飽きてしまうので(笑)、総合的なリスニング力を上げていって満点を取る方向に徐々に切り替えていっています。

今はTOEICと並行して、英検1級の過去問のリスニングパートでもトレーニングしていますし、『森田勝之本』でのトレーニングも再開しました。



森田勝之先生のこのシリーズは全部で4冊出ていますが、「「映画・海外ドラマを字幕なしで」への第一歩に最適な本」でご紹介している2冊がすごく良かったので、残り2冊も買いました。

この『映画英語のリスニング』は6月に購入し、現在半分くらいまで来ました。いろいろ並行してやっているので亀の歩みですが、ストーリーが練られてて、ナレーターさんがうまいので、勉強していてすごく楽しいです♪

この本も【 脳内ディクテーション 】&リピーティングをメインにやっています。


僕のTOEICリスニング満点を狙う戦略としては、


森田勝之本』『ネイティブYouTuberの動画』でナチュラルスピードでの聞き取れる音を増やす
→ 映画・ドラマでの精聴トレーニングを始める
→ 映画・ドラマで多聴できるようにする
→ TOEICのリスニングパートが余裕で聞き取れるようになる(はず)


という感じです。おそらく数年かかるので、満点最優先の方にはお勧めしません(笑)

英語「超」上級者は例外なく多読していた件」でお話したように、上級者をめざすのであれば、多聴多読を日常化する必要があると感じています。

ただ、今の僕のリスニング力で映画・ドラマで多聴しても半分も聞き取れないんですよね。なので、まずは『森田勝之本』と『ネイティブYouTuberの動画』で、聞き取れる音を増やし、速さに慣れようと思っています。


「公式トレーニング」の是非

TOEIC本は、この2ヶ月は、Amazonで酷評されている『公式トレーニング』



の音声と英文を使ってトレーニングしてきました。

【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 1・2編 / Part 3・4編

公式TOEIC Listening & Reading トレーニング』でもお伝えしたように、解説や語注がないので不親切な設計ではあります(笑)

ただ、リスニング向上のためのマテリアルとしては悪くないと思いました。

新しいタイプの会話・トークのパターン、言い換えのパターン、語彙・表現があるので、【 脳内ディクテーション 】【 暗唱 】【 瞬間英作文 】などのトレーニング目的で使うのであればアリだと思います。

逆に、多解きするための国産問題集をお探しの紳士淑女の皆様には、



のほうが、Part 3・4が難問が多くていい感じなのでお勧めです。解説も語注もありますし。ただ、この問題集もPart 2は少し易しい問題が多いかなと。

とは言え、多解きのためなら、韓国模試のほうがコスパは高いと思います。



2. リーディングパート

リスニングパート全体:かなり易しめ

今回は全体的に易しかったです。いつもはギリギリの僕ですら4分も余って見直しができました。見直しなんてできたん何年ぶりやろう(笑)

ツイッターでフォロワーさんたちのツイートを拝見していると、難しいフォームに当たった方と、易しいフォームに当たった方で分かれていたので、僕が受けたフォームは、おそらくリーディングパートが易しいフォームだったんだと思います。

こんなに易しいのは01月に受けたとき以来です。

最近「Part 7が難しいフォーム」に当たることのほうが多くなってきたので、今回のこの易しいフォームをリーディングパートのスタンダードだと勘違いしないようにしたいと思います(笑)


Part 5:普通

今回はオーソドックスな問題配置でした。前半は、空欄前後を見るだけで解ける問題が多かったですが、後半は全文読まないと解けない問題が増えました。

Part 5は13:54終了しました。今回の試験終了時刻は、15:02だったんですよ(基本的には15:01)。なので、リスニングパートは13:47終了だったかもしれません。だとしたら、7分で解けたことになるので、自分のタイムテーブル的には少し早いです。

Part 5・6は『公式問題集や模試』を解く以外には対してやっていないですが、今までの貯金と【 瞬間英作文 】のお陰で、Part 5・6合わせて16分と90%前後の正当率を維持できています。

【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


Part 6:普通

多くの問題は易しかったのですが、「文選択問題」が2問、少し自信ないです。

あと、英文も1~2題、ちょっと難易度が高めのものが出るのがスタンダードになってきた気がします。文選択問題も含めて、きちんと読まないと解けない問題がいくつかあるので、以前のように斜め読みがしづらくなったなと。

Part 6は13:09終了。


Part 7 MP:やや易

僕はMP(マルチプルパッセージ:2~3文書問題)から解く派なので、MPからいきますね。

今回は、最近のPart 7に多い英文の難易度が高めの文書がなかったんですよね。読みやすい英文が多かったです。英文量もそんなに多くなかったと感じています。

また、難易度が高い問題の割合も少なかったです。ということはおそらく、よく出るパターンの問題が多かったのではないかと。



この1ヶ月くらいコツコツと、時間を測ってこの問題集を解いてきたことで、タイムマネジメントの感覚が戻ってきています。

やはり、リーディング400点を超えてきたら毎日解いて1問1分で解く時間感覚を身につけるのは必須だなと。
※厳密には隔日でやっています。今の僕は、リーディングはTOEICと英検を毎日交互に勉強してるので。

【参考】TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編


Amazonでツッコまれているように、リーディング編も、解説や語注がないですが、やはり英文と問題の質は高く、新形式に変わってからのTOEICによく出る問題が収録されています

なので、現在リーディング400点以上の人は、問題パターンと【 言い換え 】のパターンを増やすために、やっておいたほうがお得かなと。

【参考】レビュー「公式TOEIC Listening & Reading トレーニング」

また、Amazonのレビューに「回答の根拠が弱いものが多い」というツッコミがありますが、根拠が弱い微妙な問題は、実際の本試験にも出ます。僕も「こんな問題ありか?!」と思うことがありますが、残念ながらこれはもう慣れるしかありません。

TOEIC本試験で配られる問題冊子の裏側にある英文には、確か「...choose the best answer...」という指示があります。4つの選択肢の中のベストを選ぶのがTOEICなんです。

満点ホルダーのあ~るさんは、こういった根拠の弱い微妙な問題を「TOEICのさじ加減」と呼んでおられました。このさじ加減に慣れるためには、900点以上をめざすなら、20模試くらいは解いて復習する必要があります。

【参考】TOEIC 900点を確実に獲る!6つの戦略と勉強法


Part 7 MPは14:33終了。MPは僕は1題6分で解くタイムテーブルなのと、今回は1分多いので、ほぼ時間通りかなと。


Part 7 SP:易

SP(シングルパッセージ:1文書問題)

SPは、MPよりもさらに易しかった印象です。英文は難しくなく、長くもなく、易しい問題が多かったなと。

途中、4行くらいの短い文書なのに3問も付いてるセットが1あって、しかも問題も易しかったので拍子抜けしました。ヒッカケにやられてるかも(笑)

上述の『公式トレーニング』で、リーディングパートの【 通読 】と【 速音読 】を再開しました。

ずっと速音読をやっていると、特に2~3付きの簡単な文書は、高速で読んで解けるので、SPが易しいフォームなら、29分かからずに(=1問1分未満で)解けます。

「リーディングパートの英文を、精読した上で繰り返し読む」ことの効果に疑問がある人が多いのが残念なんですよね。

リスニングパートの音声を繰り返し聴くのは、瞬時に聞き取れる割合を増やすためですよね。聞こえてきた発音を瞬時に解析して、意味をつかめるようにするためのはず。

リーディングも同じなんですよ。リーディングパートだって繰り返し読めば、瞬時に読み取れる語彙やフレーズが増えることになります。

Timed Repeated Readings | Reading Rockets」でも、時間を測って繰り返し読むことの効果が説かれています。

多解きと違って、持ってる『公式問題集や模試』でできるトレーニングなので、別途お金かからないです。リーディング450点を超えるまでは投資対効果は高いトレーニングだと考えています。

【参考】速音読トレーニングの効果・やり方


【結果】リーディングスコア:465点

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リーディングパートのアビメの詳細な見方は「TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編」を参照して下さい。

リーディングパートもTEX加藤先生のブログ記事「2017年7月TOEIC公開テスト正解数換算表」で誤答数を出しておきます。


R1:90% → 2問
R2:95% → 1問
R3:94% → 2問
R4:92% → 2問
R5:100%


「R1・R2」はPart 7、「R3」はPart 6・7、「R4」はPart 5・6・7、「R5」はPart 5に該当するので、リーディングパートは、リスニングパートと違って、各パートの正確な誤答数が出せません。


受けた回によってかなり上下する

今年の僕の戦歴をご覧下さい。


217回 01月 930 L465 R465 
218回 03月 905 L460 R445
219回 04月 875 L460 R415
220回 05月 950 L495 R455
221回 06月 870 L445 R425
222回 07月 925 L460 R465


リーディングパートの上下が激しいです。難しいフォームに当たると、450点を切り、易しいフォームに当たると、今回のように450点を超える感じです。

なので、早急に800~900点を取る必要がある人は、余裕があれば毎回受けたほうがいいです。易しいフォームに当たっていきなり超える可能性は十分あります(`・ω・´)b


リーディングは多解きと多読でいこうと

リーディングは、上述した『公式トレーニング』を毎日解くようにしています。

多解きと言っても1日1~2題です(笑) 時間を測って解いて、精読はサラッとやって終わるようにしています。知らない単語はほとんどないレベルになってきたので、もう丁寧な精読や【 速音読 】はいいかなと。

それだったら、多読に時間を回していきたいと思ったんです。

そんなわけで、4月からボチボチ始めていた、「英語ニュースサイト」での多読を本格的にやっていくことにしました。

英語ニュースサイトの文体と、TOEICのリーディングパートの文体は、被ってない部分も多い気がするので、どこまで効果があるか分からないです。

ですが、TOEICの勉強時間が多いとモチベが下がるので(笑)、踏み切りました。

Breaking News EnglishVOA Learning English」「Newsela」は、学習者が興味を持って読めるように構成されてあるので面白いんですよ。なんかようやく「英語で学ぶ」系のマテリアルを見つけた気がします。

また、英語ニュースサイトは無料ですし、上記の3つのサイトがあれば毎日、読みたい記事はいくつか見つかりますし、出先でスマホでもサッと読めるので、継続しやすいしやすいんですよね。そして継続は力なりです。



3. 他のTOEICkerの方々の感想


今回のTOEICを受験された、僕が信頼しているTOEIC講師・TOEICkerの方々をご紹介しておきます。

ふーじーさん:第222回TOEIC(2017年7月23日)ふりかえり
TEX加藤先生:第222回TOEIC公開テスト感想
花田徹也先生:7月23日TOEIC(第222回)に関する講評・速報・感想
Jet Bullさん:第222回TOEIC公開テスト 感想
神崎正哉先生:今日はTOEIC



 
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