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公開:2020-11/09
英語名言#006
(争いを望むのであれば、まずその代償を勘定すべきだ)
[Sun Tzu]
語句・文法・発音の解説
● he who does:~する者は● wish to do:~したい、~することを望む
● first:まず第一に、最初に
● must first do:まずは~しなければならない
● count:~を計算する、算出する、~を勘定に入れる
● cost:犠牲、代償/コスト、費用
「the cost」と「the」が付いているので、「fight(戦い、争い)」の「cost」であることが分かります。
● Sun Tzu:孫子
この名言で感じたこと
その言い争いで支払う代償は何か?
僕はリアルもそうですが、ネット上でも極力争わないように気をつけています。人生で今まで言い争いをして、「あー言い争ってよかったなー」と思ったことが一度もないんですよね(笑)
何の生産性もないムダな言い争いに時間を費やすくらいなら、英単語の1つでも覚えたほうがはるかに人生有意義。
もちろん、ついついカッとなって言い返したくなるときはあります。だって人間だもの。そんなときことそ、この名言を思い出し、自問しつつ、相手のアカウントをミュートし(笑)、数日放置。
以前アンガーマネジメントの本を読みましたが、やはりすぐに返信しないのがポイントですね。感情が高ぶっているときにやるSNSほど最悪なものはない(笑) 感情が高ぶっているときに言うこと、やることは、ロクな結果にならない。
わざわざ自分の貴重な時間を費やしてまで言い争って、何かを得られるなんてことはまずないんですよね。むしろ「なぜオレはあんなムダな時間を……」と三井寿ばりに後悔するだけで。
自分の中の「正義中毒」と向き合う
脳科学者の中野信子さんが「正義中毒」という言葉を提唱されてまして。すごく興味深い言葉だなと。人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人といった、わかりやすい攻撃対象を見つけ、罰することに快感を覚えるようにできています。
他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます。この快楽にはまってしまうと簡単には抜け出せなくなってしまい、罰する対象を常に探し求め、決して人を許せないようになるのです。
こうした状態を、私は正義に溺れてしまった中毒状態、いわば「正義中毒」と呼ぼうと思います。この認知構造は、依存症とほとんど同じだからです。
【出典】他人を許せない正義中毒という現代人を蝕む病 | 東洋経済オンライン
SNS上で、不倫した芸能人や捕まった犯罪者を徹底的に叩く人たちを、僕はいつも生温かい目で見ていたのですが、彼らはまさにこの正義中毒なんだろうなと。
あと、一時期ツイッター上で英語講師の方から、「お前は間違っている」的な感じでよく絡まれていたことを思い出しました。彼らも正義中毒だったんだろうな。
僕自身も人のことは言えず、特に若い頃はかなり独善的だった気がします。「許せない!」と感じたときは、ひと呼吸おいて、この「正義中毒」に陥っていないかどうか、内省したほうが良さそうだなと。
自分自身を振り返ると、何かに対して怒りを感じているときって、自分は絶対的に正しいと思い込んでいる気がします。これって怖いなと。人間である以上、100%正しいことなんてないのに。
ちなみに、買い物中毒が「shopping addiction」、ドラッグ中毒が「drug addiction」なので、英語で正義中毒と言いたいときは「justice addiction」と言うようにしていこうかなと。もちろん、これだけだと通じないので補足説明が必要になります。
関連名言
(怒りに始まったものは何であれ、恥に終わる)
[Benjamin Franklin]
(失礼で、批判的で、言い争い吹っかけてくる人への反応を減らすほど、人生はより平穏なものとなる)
[Mandy Hale]
(争い事に選択的でありなさい。平穏はときに、正しくあることよりも望ましいことがある。)
[Unknown]
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