大地を歩こう › 2014年07月

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2014年07月31日

穂高縦走 2日目 【涸沢~穂高岳山荘~涸沢岳】

深夜、強烈な風でした。
涸沢でもこんなに風が吹くんだとびっくりしました。
テントのフレームが折れるんじゃないかと思い、たまに起き上がって手で押さえ込んだり・・・
だんだん風も弱くなり、そのうちまた寝してしまいました。

朝、5時起床しました。
テントから外に顔を出してみると・・・

うわー、曇天。
昨日の天気が嘘のよう。

まだ息子はグーグー寝てるので、自分の用事を先に済ませました。
どちらにしてもこの日の行動予定はかなりの余裕があるので、
12時過ぎに涸沢を出ても全然余裕です。

やがて6時ごろ息子も起きたので、朝食を食べたりしてから荷物をまとめました。
残すはテントを撤収しておしまいって所だったんですけど、息子とどうするか話をして、
のんびり8時ごろにでも出ようか?
なんて決めて再びテントでゴロゴロしていました。

が・・・
7時半を回ったあたりでポツポツと嫌な音・・・

雨が降ってきました。
しまった、雨が降る前にテント撤収したかった。
予想より天候が崩れるのが早いです。



暫く待つと一旦止んだので、その隙をみてテントから脱出&テント撤収しました。
さて、仕方無い、上に行きますか。



パノラマコースはまだ落石の危険が高いために通行止めです。
ですので、涸沢小屋から上に上がります。
2年前、お世話になりました。
そしてザイテングラード、私は通った事が無いのでどんな道か分かりません。
息子にヘルメットを装備させます。
さて出発!


ですが・・・

小屋前のトイレに立ち寄った所、和式スタイルに息子がクビを横に振り・・・


息子、ヒュッテにダッシュ・・・
真ん中の黄色いやつです。

あ~ぁ・・・
何やってんだか・・・


戻ってきて超さわやか笑顔。
30分近くも時間が経ってしまいました。
と言うわけで、8:30涸沢小屋を出発です。


暫くは木の間の岩道を歩きます。
少しずつ高度を上げて開けて来たら雪渓に出ました。


アイゼンを装備します。
正直、雪歩きになれた人ならアイゼンは要らないレベルの雪渓でした。
当然雪ん子の息子はアイゼンなしでもスタスタ行けたと思いますが、安全第一なので装備させました。


あの岩の所まで歩けばおしまいです。
でも、折角アイゼンつけましたし、このまま雪の上を歩いたほうが楽なので、暫くは雪渓を歩いて登りました。
適当な所で岩に戻りアイゼンを外しました。
丁度パノラマコースと合流するあたりでしょうか?


すると、パノラマコースから小屋の人でしょうか?
コースに道標をつけながら雪渓を登って来ます。
まもなくパノラマコースも解禁になるかも知れないですね。
でもあちらは確実にアイゼンが必要です。



さて、雨もシトシトと降り続けて嫌な感じです。
前線の通過時間が読めなかった自分が恨めしいです。
予報では昼過ぎなんだけどな・・・


ぱっと振り返ると屏風の頭やコルが見えてきました。
雲が一瞬切れたんですね。
でも、これで晴れるのかとこの時は期待してしまいました。



やがて、岩尾根に向かって雪渓が一つ。
ここがザイテングラードの取り付き部ですね。
ここの雪渓は小屋の方が雪切りして下さっているので、安心してノーアイゼンで通過です。


ザイテングラードを登りますが、ここで段々雨が酷くなってきました。


そしてこの写真を撮った少し後だったかも知れないですが・・・

カールに響く大音響で雷がゴロゴロと一発。


ひぇー!きたー!


ゴロゴロ言った瞬間から急に風が吹き、雨も強くなり始めました。
これはまずい、前線の本体通過だ。
予報より早いじゃん!

もう一発、大きな音でゴロゴロと雷。
光はしませんでしたが何とも言えない恐怖感。

高度計を見ると2800mを少し上回っていました。
身を隠す場所もありません。
これは下って逃げるより上に上がった方が早いと、息子に指示を出そうとした時には、既に息子は超早足。
ビビリーな息子は最初の雷で足がすくむことなく上に逃げる選択をしたようです。
あと200m、安国寺の千段階段一回分でしょうか?


結果的に言えば、それ以降雷が鳴ることは無かったんですが、雨と風は強く嵐のようでした。
最後の雪渓も雪切りしてあります。
ありがたいです。

ココを通過するときには既に雨も小降りになり始めていました。
一番つらい時に登ってきてしまったみたいです。


11:10最初のんびり歩いていたのに、CTと変わらぬ時間で穂高岳山荘に到着しました。
もうザイテングラードがどんな道だったか既に覚えていません。
途中からいかに速かったか。
でも、この恐怖感を味わった時にたどり着く山荘の安心感たるや、絶大でした。

小屋に入り、ザックを下ろします。
どちらにしても今日はココから移動しないので、小屋番さんにお願いして少しここで様子を見させてもらう事にしました。
前線が予報より早く通過したので、この後天候は回復してテント張れるだろうな~・・・
なんて思い、ザックからカバーを外したりレインウェアを脱いだりしました。
ところが、息子のレインウェアを脱がしてびっくり。
中の服からズボンまでビッショリ濡らしてカタカタ震えています。
「なんで濡れてるん?」
と思わず聞いてしまいましたが、胸の部分を少し空けていたのと、急いだ為に腰周りの服がはみ出してしまい濡らしてしまったようです。

「お父さん、寒い」

この一言で心が折れました。
こりゃイカン。

迷わず受付に向かって、

「素泊まりお願いします。」

と、急遽小屋泊に決定しました。
部屋に入って息子の服を着替えさせ、カッパ、靴、グローブ、ザックカバー、濡れた服、全部乾燥室に放り込みます。
乾燥室頼りでしたね。
ホントは濡れたまま収納したテントも乾かしたかったです。
でも、それはダメですね。

一通り荷物の整理して、お昼ごはんを食べに行きました。
大分人でごったがえしていましたが、宿泊と言うことで食堂のテーブルを使わさせてもらいました。

温かいものを食べたら少しは体が温まり、あとは小屋でヌクヌクしていました。
小屋って良いな。。。楽だ。。。

しかし、楽するために3000mまでテントを担ぎ上げて来た訳じゃ無いのに・・・

でも楽だ(笑


しばらくはホールで息子と一緒に本を見たりしてましたが、周りが騒がしくなってきました。
外を見ると青空が見えます。

あ、晴れた。

おし、涸沢岳に行こう!
乾燥室のカッパと靴はもう乾いているので、それを持ち出します。
稜線はまだ風が強そうでしたしね。

皆がまだテラスで涸沢カールを眺めている間に、お先に涸沢岳に向けてテクテク歩き始めました。


わーぉ、空が綺麗!


14:20 涸沢岳山頂です。
3000m峰、15番目!
今日は良く耐えたね!
山頂独占でしたが、二人の写真が撮れないので暫く人が来るのを待ってしまいました。
撮って下さった方、ありがとうございます。


風は強いものの、涸沢方面もすっかり雲がありません。


前穂も綺麗に見えます。


奥穂にジャンダルム!
綺麗だな~。。。

自分の判断ミスで辛い思いをしてしまいましたが、来れて良かった。。。
結果論ですが、雨が止んでから登ってくれば良かったんですけど、
一番つらい時に登ってしまいましたね。
小屋に居らっしゃった遭対協の方も、「予報より速かったですね」と言ってました。



さて、山荘前に戻ってきました。
明日の為に少しだけ奥穂の壁を登っておきます。


少し登ればこんな感じですよね。


ほぼ真下に見上げる息子。

後はのんびりのんびり時間を過ごしました。
ここでのんびりする為に、二日目の行動を短くしたんですよね。
天気も良くなって良かった。。。
私は持ってきた梅酒とつまみでテラスで観賞。
息子はなんだか忙しくあっち行ったりこっち行ったり。
じいちゃんキラーの息子は、どっか行く度におやつをもらって帰ってきます。
その度に頭を下げに行かないと・・・
まぁ、山小屋だと小さい子は優遇されますよね。

さて17時、夕ご飯です。

素泊まりなので自炊します。
土間を使って自炊してよいと言われましたが、今日の予定はホントは焼き物。
でも土間で煙出す訳にも行かないので予定変更しました。
お湯で出来るレトルトもの。
あとは

急遽つけあわせのジャガリコポテトサラダ。
持って来たマヨネーズを入れて食します。
結構イケますよ。

夕食後は、歯磨きして翌朝の出発準備して、さっさと就寝です。
明日の工程は少し長いので、出来れば早く出発したいです。


部屋から見えるジャンダルムを眺め・・・


間もなく笠ヶ岳に沈む太陽を眺め・・・

多分19:00には寝てしまいました。


明日はきっと良い天気!

だと思います。。。

  

Posted by PENTAGON at 10:00Comments(0)

2014年07月30日

穂高縦走 1日目 【上高地~涸沢】

7月26日~28日の3日間で穂高へ行ってきました。
先週白峰三山へ行ったばかりですが、今週も山です。
なんて贅沢♪
と言うか、行ける時に行かないと、仕事が3日も連続で休める日なんて滅多に無いんですよ・・・


それではいつもの長文、行きましょう。

土曜日朝、上高地行きのバスに乗るためにアカンダナ駐車場へ行きます。
今回は駐車場に車を止める事無く、家内に送ってもらいました。
駐車場入り口でおろしてもらい、BTへと向かいます。

何気で駐車場入り口からBTはとても近いんですね。



6:20発のバスに乗れ、30分ほどで上高地BTに到着しました。
すぐに梓川沿いに出ますが、天気が良くて気持ち良いです!



そして、なんだか知らないけど有名な橋で写真。
今回、バスに乗る直前に気付いたのですけど、カメラを忘れました・・・
仕方が無いので全て携帯で取りましたので、どうもうまく撮れませんでした。
お許し下さい。
と言っても、普段もそんなに良い写真が撮れている訳では無いですが(笑
7:10、ここをスタートです。


さて、いつもの通りどんどん林道を歩きますが、こちらもいつも通り息子はテンション下がりまくりです。
林道歩きは楽しくないらしいです。
なんとかなんとか色々お話して、あの手この手でテンションを引き出します(笑


たまには息子に撮って貰ったり。
そうそう、今回の私のザックは22kg息子6kg
テンションは上がりませんが、CT通りに歩けています。
2年前に北穂に行った時よりかは速いペースで歩けていますね。


新村橋です。
その2年前の北穂の帰り、パノラマ新道を通ってココから出てきましたね。


屏風のコルが綺麗に見えます。
天気良いな~
と言うか、暑いぐらいです。


10:10横尾に到着しました。
ここで50分ほどお昼ご飯休憩です。
なんとか木陰を探してそこでお昼にします。
朝、家内が作ってくれたおにぎりを頬張ります。
しかし今日は人が少なく感じます。
前回の北穂のときは、紅葉シーズンの連休だったので、林道も登山道もずっと渋滞気味でしたが、今回は人もまばらです。
それでも他の山域よりは多いのだとは思いますけど。


11:00横尾橋をスタートします。
横尾橋の入り口には長野県の遭対協の方が登山者一人一人に話しかけ、装備の確認、安全の確認等をしていました。
私は小学生の子連れだった事もあり、なお無理をしないようにとお話を受けました。
こう言った地道な活動が事故を減らす事につながるのだと思います。
ありがとうございます。

そうそう、上高地で登山届けを提出するのを忘れたまま自宅から持って来てしまっていたので、横尾の遭対協の方に提出しました。
もちろん自分でも同じものを一つ持ち、自宅にも家内に一つ渡してきています。
登山計画書は必ず3つ、同じものを作っています。
登山届けは登山者の義務です。



さて、本命の林道歩きになると急に息子のテンションも上がって来ます。
変なやつ(笑
急登ではなく、ゆるゆると高度を上げていきます。
森の中を歩くのですが、風が無くどうにも暑いです。


12:10、1時間ちょっとで本谷橋です。
日差しがもきつく、皆さん川を渡った日影側で休憩しています。
私たちも同じく、渡ってから日影で休憩しました。

ここで10分ほど休憩して、川の水で顔を洗ったり腕を濡らしたりして、体を癒しました。
気持ち良い~♪



こちらは本谷方面
北穂の稜線が見えますね。
本谷橋を通過してからは少し高度の上げ方が強くなります。
しばらく歩くと・・・


涸沢の雪渓が見えて気ました。
今日の行動予定は涸沢までなので、息子のウキウキが止まらなくなります。
でもまだ遠いんだよ~。


少し歩いてもあまり見える景色が変わらないので、息子もちょと分かってきたようです(笑


それでも歩き続けていれば必ず目標に近づきます。
正面に穂高と涸沢ヒュッテが見えてきました。
もうすぐもうすぐ♪


涸沢の手前で雪渓を登ります。
斜度も緩く、踏跡を辿ればアイゼンは要りません。
ただ、雪渓中央はおそらくスノーブリッジですので、不用意に雪渓の中心に近づいてはいけません。
大人しく踏み跡を辿るように息子に言い聞かせます。


14:20涸沢のテン場に到着しました。
受付する前にテントを張る人が多い中、生真面目に先に受付をしに行きます。


受付後、テン場をウロウロしてよい場所を探しました。
北穂の沢の末端辺りに、下が砂地状の良い場所を発見しました。
幕営です。息子ご機嫌♪

←拡大

たまにはこんなパノラマ写真を撮ってみますが。。。
涸沢のカールです。


一通りテント内の整理が終わったら、ヒュッテに水を貰いに行きました。
そして・・・


息子、ご褒美のソフトアイス
ブルーベリーヨーグルト味。
ご機嫌です♪


私は前穂に乾杯!



記念写真



涸沢槍が幻想的です。
はぁ~、綺麗だ・・・
飽きない景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごします。


テントの中からも穂高が見えるようにテントを張りました。



そうそう、最近お気に入りの登山靴、LOWA。
記念に写真も撮っておきます。
穂高が良く似合います。


さて、夕食も終わった後に歯磨きをしにヒュッテへ行きます。
ヒュッテから見るテント群。
これが暗くなると地上の星になるんですね。
私たちのテントは一番奥の雪渓の手前です。

このあとテントに戻る前に、遭対協の小屋の前の掲示板を見てみました。
天気図が貼ってあったのです。
よく見ると、前線が・・・
この感じは昼過ぎに通過かな?
しばらく考えて眺めていましたら、小屋の中から相対協の方が出てきて詳しく説明してくれました。
で、明日どこに行くのかとか聞かれたりと、とにかく登山者の事を気にかけています。
事故を減らすために一緒運命です。



さて、テントに戻って見上げる空。
涸沢岳から立ち上がる雲が赤く染まります。
明日の天気が気になるな・・・

二日目の行動予定は、涸沢から穂高岳山荘に上がるだけの予定です。
午前中に上がって、テント張って、午後は様子をみて涸沢岳に行き、奥穂の壁の予行演習かな?
3000mの稜線でゆったりするのが目的です。


前線・・・
来る前に登らないとかな?












  

Posted by PENTAGON at 13:17Comments(0)

2014年07月25日

白峰三山 北岳~間ノ岳~農鳥岳 3日目

○3日目

深夜、雷の音で目が覚めました。遠くからコロコロと雷鳴が聞こえます。
稲光は20秒に一度くらいの割合。
風、雨共に強くなってきました。

ここは一段下がった場所だし、ハイマツに囲まれているから大丈夫だな。。。
とかウトウトしながら考えていましたが、いつの間にか風も雨も雷も止まりました。
静かになって再び熟睡に入ったのですが・・・

3時に起きると凄い風。
あちゃー、4時に出たいけど、少し様子を見ましょう。
子供もしばらくは寝かせてあげてましたが、4時ぐらいで少し風が弱くなってきた感じがしたので外に出てみました。
一面の雲海が素敵です。

子供も起こしてテントを撤収します。



御来光、綺麗ですね~・・・


大きな大きな間ノ岳、またいつか!


さて、行くよ、農鳥岳!



荷物をまとめて出発です。
気温はそんなに低くないのですが、風が強いのでレインウェアを着せておきます。
もちろんヘルメット装備。
小屋の前を通るとき、昨日のグループリーダーの方がいらっしゃったのでお別れをしました。
またどこかの山でお会いできると良いですね。
そして農鳥小屋の親父さんにも挨拶。
すると
「今は天気が良いかも知れんが、すぐにガスが来る!早く行っちまぇ!」
と、とても優しいお言葉(笑
口は良くないですけど、常に登山者の安全を気遣ってくれているのが分かります。

5:00、農鳥小屋を出発しました。
朝一番なので体もあったまっていません。
最初はゆっくりゆっくり歩きます。




あー、富士山が綺麗ですね。
日の出、富士山、雲海の三点セット。
塩見岳で見た時も綺麗だったな~。

ところが・・・


あっという間に西から雲が迫り、ガスガスです。
農鳥小屋の親父さん、凄い・・・


しかし高度を上げるとすぐに雲が切れました。
間ノ岳と農鳥岳の間にある農鳥小屋は、雲の通り道なんですね。


滝のように流れる雲。
これは綺麗でした。


うーん!富士山!何回見ても綺麗!



高度を上げてきたら、間ノ岳の向こうに北岳が見えてきました。
やっと見れた!
歩いた山々が見えると嬉しくなります♪


あれが西農鳥岳の山頂かな?


と、ここで後ろから二人の山ガールが。
初日にお話した二人の方でした。
この後西農鳥岳の山頂から先、このお二方と行動を共にする事になります。




6:05 西農鳥岳山頂!
14番目の3000m峰です、よく頑張ったね!
バックには歩いてきた間ノ岳と北岳も見えます、良いですね♪


そして一緒に。お二人に撮って頂きました♪
さて、山頂で少しお話して小休止です。


あっちが農鳥岳
農鳥岳の向こうには大きな富士山がかまえていますね!

ここで朝ごはんを食べようとしたのですがちょっと風除けになるものも無くココでは厳しいですね。
15分後に次の農鳥岳へと足を運びます。


いったん下ってまた登って、と、アップダウンを繰り返します。
息子、仲良くなったお姉さん達を必至で追いかけますが・・・


やっぱり登りはついていけません(笑
ガスも急に湧き出してきて、展望も無くなって来ました。

そして岩場っぽい所も何度か通過して40分後・・・


7:10 農鳥岳!
お姉さんと一緒に♪


立派に二等三角点でした。

ここの山頂は広く、東側にもスペースが多いので風除けにもなります。
ここで朝ごはんにしました。
私たちは持ってきたパンに、お湯を沸かして味噌汁飲むぐらいなんですが、
山ガールのお二方はマフィン焼いて目玉焼き作ってとハムとチーズ。
なんとも充実した山頂ご飯。
いいなぁ、ウチもレトルトばかりじゃなくて、こうしないといけないですね。

今後の参考にさせて頂きます。



さて、たっぷり休憩も取り、7:40に出発します。
今日はここからの下山道が本命です。
奈良田までの長大な道を歩く事になります。


まずは大門沢の下降点まで行きましょう。



途中、雪渓がありました。
話は聞いていたのでアイゼンをもってきていたのですが・・・


子供が滑って遊べるレベルまで雪は減少していました。

さらにその後


雪渓を横切りますけど


登って

滑る

と、子供が遊べるレベルです。
アイゼンは不要でした。



さて、少し歩くと遠くに黄色い鉄塔みたいのが・・・

あれが?


大門沢の下降点です。
ここになぜこんな立派な道標があるのか知りませんでしたが、看板を見て納得。
息子にお願いして鐘を一つ鳴らしてもらいました。

響く鐘の音に、登山者の安全を思う気持ちが響きます。


さて、小休止後に下ります!



すっかり山ガールのお二人と仲良くなった息子は、もうおしゃべりが止まりません。
文章は書くけど無口な私と違い、いつでもおしゃべりな息子。
今日は舌好絶好の話し相手が出来たので嬉しくてたまらないようです。

急な下りをグングンおります。

再び・・・


雪渓が出ますが、こちらも子供が滑って遊べる程度です。
ここが最後の雪でしたので、今期大門沢の下降にはアイゼン不要と言う事になりますね。


森林限界を下回り、うっそうとした木々の中を延々降り続けます。
これは膝に来ます。

荷物と私の体重、合わせて900Nほどが一歩一歩踏み出すたびに膝にかかるので。
一段40センチの段差を降りるとなると、
E=900N×0.4m
 =360J
と言う事は10歩で3600J=1Whの仕事量ですから、
10000歩下れば1kWh≒859.85kcal

これは痩せるw

とか考えながら下ってましたが、ホントにギュンギュン下るんです。
この道を登ってこられる方、本気で尊敬できます。

ちなみに、この日は31000歩ほど歩きました。


これでもかって下り続けると・・・



突然視界が開けて、大門沢の大きな雪渓が見えてきました。
雪解けの水量が轟音を鳴らし、大迫力です。
でもこれが見えるあたりの登山道は崩落地の際を通るので、息子が落ちないように細心の注意を払いました。

その後

こんな丸太橋が数箇所現れたので渡るんですけど、
丸太が怖くて上を歩けません。
石を渡って行った方が確実なので、そちらを選びます。


でも届かないときは仕方なく丸太の上を行きます。
結構不安定です。


延々と樹林帯の中を歩き続けて・・・


ようやく人工物が見えてきました。


11:30大門沢の下降点から3時間半近くもかかってしまいましたがようやく大門沢小屋に到着です。
は~、きつかった。。。

ここで大休止です。
大門沢小屋の小屋番さんは若いお兄さん一人だけでした。
色々お話しまして、お兄さん曰く
「僕が見る限り、今期ココを通る人の中では最年少ですね!」
との事でした。
お兄さんが下から歩荷してきたバナナをご褒美にもらってご機嫌な息子でした。

ココでマニアックな大門沢小屋のバッジを買ってゆっくり休みます。

やっと落ち着いたとはいえ、ここからさらに駐車場までは標高差が1000mほど。
まだまだ今日の工程の半分ぐらいしか来ていないんです。

お兄さんから色々話を聞いた後に、12:20頃にようやく出発しました。
さて、あと3時間ぐらいかな?


小屋を出てすぐに大きな丸太橋。
先ほどまでとは高さも水量も違うので、息子急にビビッてます。

しばらくは沢沿いに下り続けるのですが、これは増水時は怖いでしょうね。


こんな鉄パイプ道もあったりします。
靴裏が濡れているとツルツル滑ります。


再び丸太を渡りますが、もう腰が引けまくり(笑



途中の看板、分かっているんですけどみるとがっかりしてしまいます。。。



道は斜面のトラバースが多いのですが、このように細い上に切り立っている場所が多くあります。
普通に歩いていれば何も問題ないのですが、転んだら一大事ですね。
慎重に歩きます。


大分標高を下げてきまして再び丸太橋。
だんだん慣れてきたようですね。


そして最後の沢は丸太橋がありませんでした。
でも、子供でも石渡で行ける程度でした。
増水時は怖いかもしれませんね。


そしてようやく最初のつり橋が見えてきました。


この吊橋、凄く怖いです。
高いうえに安定感まるでなし。斜めに揺れます。
そして板が抜けそうな所も・・・


でも、息子は今日1日の丸太橋の訓練により大分精神力が鍛えられたようです。
スタスタ歩いてきました。


取水口。
底が見えます。水が凄くきれい!


地図には「吊橋を3度渡る」
と書いてあったのですが。。。


斜面崩落の工事により二つ目の吊橋は撤去されていました。


あれが二つ目の吊橋。
なんとも無残な姿。
でも、現場機械を見ると下界に下りてきたんだと安心できます。


工事現場を過ぎると再び山に戻されます(笑


そして最後の吊橋。
これは安定感たっぷりです。
逆に揺らしても怖くありません。


「もりやまばし」でした。


そしてとうとう・・・


登山道終了!
おめでとう!


・・・とは言っても、ここから駐車場まで1時間ほど林道を歩きます。
まだまだ(汗



なんともざっくりな登山道マップです。
もっと細かく書かないと(笑


いつもなら林道歩きでテンションガタ落ちな息子ですが、
今日は二人のお姉さんと言う強力な助っ人がいます。
延々しゃべり続けて息子のペースが落ちません。
いつもなら

「まだ~?」「疲れた~」「もうやだ~」

と弱音吐いて立ち止まるんですけど、今日は全くありません。

お姉さん達が居なければ、ここまで+2時間はかかっていたと思います。



やがてゲートをくぐり・・・


南アルプス林道に出ました。
第一発電所です。
駐車場まであと30分!

ですが、ここのバス停の時刻表を見ると、ちょうど10分後にバスが来るじゃないですか!
ラッキー!


16:10ここのバス停を、下山完了地点といたします。
皆さん、お疲れ様でした。
息子の鼻の下の伸びた顔。
良い感じだ(笑



やがてトンネルからニュっとバスが生えてきたので乗車しました。
2台のバスには空き席があり、普通に座る事が出来ました。

この後駐車場に行き、荷物を温泉に行きます。
3日分の汗を流さないと。

しかし駐車場の時点で時間は17時近く。
奈良田の温泉は早仕舞いなので、少し車を走らせることにしました。
息子はお姉さん達に
「乗ってく?」
と逆ナンパされてしまいまして、温泉まで乗っていく事になりました。


「湯島の湯」
営業時間は19時までなので遅くまでやってます。
100%源泉かけ流しと言う事でしたが、洗い場のお湯までも温泉で、なんとも湯量の豊富な温泉でした。
隣に体育館が見えるところから、多分小学校か何かの跡地に出来たんじゃないかと思います。
硫黄の香りがして、肌がヌルヌルしてくるとても良い泉質です。
ここは気に入りました。
また奈良田に来ることがあれば、ここに寄る事にしましょう。

温泉を上がった後、お姉さん達とお別れして、高山への帰路に着きました。


さて、今回の登山で南アルプスの3000m峰は全て制覇しました。

残す3000m峰は北アルプス、高山の近くばかりです!


残り7座!
おーし、歩くぞ~!

今回歩いた記録
合計距離: 24.12km
最高点の標高: 3169m
最低点の標高: 922m
累積標高(上り): 2358m
累積標高(下り): 2958m






















































  

Posted by PENTAGON at 13:15Comments(0)

2014年07月24日

白峰三山 北岳~間ノ岳~農鳥岳 2日目

○2日目

 昨夜早く寝てしまった事もあり、私は3時半ごろ目が覚めてしまいました。
近くのテントでは既に撤収している方もいます。
私は息子が大きないびきをかいているので、お湯を沸かしてコーヒー飲んで、星空を眺めました。
そう、星が出ているのです。
今日の天気は期待してよいのかな?


やがて鳳凰三山の向こうから朝日が登りました。


今日は天気が良い!
これが続くといいな~



と、息子(笑
まだ山の生活に順応していません。
高度は平気なのに・・・

それでもなんとか準備をして・・・


6:30にはテントを撤収して


朝の儀式を済ませて6:45に出発です。
もう少し早く起きれるといいね。


少し上がった位置からの北岳肩の小屋。
後ろからガスが迫ってくるな~・・・
なんとか今日はもって欲しいです。


両俣小屋分岐です。
そちらも一度は行ってみたいですね。


塩見岳が見えてきました。
あの山頂から見たご来光が今でも忘れられません。
綺麗だったな・・・


山頂が見えてきました。
人でいっぱいです!


先ずは三角点。
日本で二番目に高いのに、三等なんですよね・・・
岳名「白根岳」



北岳山頂!
1年ぶり2回目です!



だから乗っちゃダメだってば・・・

さて、天気も良く景色もきれいでしたので、山頂を長い事堪能しましたが、いよいよ行きます。
ココから先は言ったことの無い道。
結構な岩場を降りると聞いたので、息子にはヘルメットを装備させます。


下りは調子よく、息子もきゅんきゅん進みます。
登りと全然違う(笑

この写真の後とある区間で、
すれ違った登山者の方から
「この岩場の影にキタダケソウがまだ咲いてますよ。」
と、教えていただきまして・・・






これ、キタダケソウですか?
私花は詳しくないんです。
でも、周りに咲く白い小さな花が「ハクサンイチゲ」と言うのは知っています。
でもこれは葉っぱがモシャモシャっとしていて、花びらの形も違います。
たった数株、ハクサンイチゲに埋もれて咲いていました。

初めて見ました。
息子にも説明してじっくり見せます。
他の白い花と少し形が違うことは理解したようです。
この時期にキタダケソウが見れるとは思ってなったので、嬉しい瞬間でした。



八本歯のコル分岐です。


なんともいかつい岩です。
カッコいい・・・



「つきましょう」
では無くて、「ひきつぎましょう」が正解でした♪



ガスが出てきているものの、まだ稜線が見えるくらいです。
流石に3000mの稜線は美しいですね。
まだまだ山荘が下に見えます。


息子が撮ってくれました(笑
私もぶっとい方ですが、ザックはもっとぶっとくなってます。


山荘手前で振り返ると、北岳が大きくこちらを見下ろしていました。
三角形に尖った大きい山です。
肩の小屋側からみる感じとは、また一味違いますね。



9:35北岳山荘に到着しました。
ザックをおろして休憩します。
ここで間ノ岳のバッジを買ったり、訳ありパンを買っておやつにしました。


山荘に前には大量の雪がありまして、息子がウズウズしてるのが分かるのですが・・・
ここはぐっと我慢してもらいました。
雪国生まれの息子なのに、こんなに雪遊びが好きだなんて。。。
良い事です(笑

さて、20分ほど休憩して10時ちょっと前に出発しました。
間ノ岳方面に出発します。


北岳山頂にてFBのイベントグループの皆さんにお会いして、同じルートを歩くのですが、
やはり子供の足では皆さんとのペースがなかなか合わずに迷惑をかけそうなので、マイペースに歩かせて頂きました。
リーダーの方に今回のイベントのスペシャルバッジを頂いたりしまして、息子の宝物が増える事になりました。
ありがとうございます(^^)


中白峰に到着しました。

標高は3055mなのですが、北岳、間ノ岳と大きすぎる3000m峰に挟まれてしまったために、3000mの21座から除外されてしまった山・・・
なんとも不運な山です。立派な山なのに。。。



西斜面には小さな小さな花が大きく大きく咲いています。
短い夏を一生懸命咲かせています。
見てると不思議と元気を貰える気がするのです。



振り返ると中白峰。
立派な3000mの稜線です。
綺麗だ・・・


さて、間ノ岳が目前に来ましたが、ここで雨がパラパラと降り始めました。
ちょっと雨脚が強くなりそうなので、慌てて息子と一緒にレインウェアを着込みましたが・・・


着込んでいる間に晴れちゃったりしました(笑
良い方向にガッカリしました♪



後ろを見ると、稜線が見えます。
歩いた道が見えるのは良いですね~。
そうそう、このあたりですれ違う方々、皆さん荷物を殆ど持ってないんですよね。
と言う事は、北岳山荘からのピストンと言う事でしょうか?
奈良田まで行く人は少ないのでしょうか・・・?
すれ違ったお兄さんには
「ここでその荷物を持ってるということは、農鳥まで行くんですか?」
と言われました。
そっか、ピストンするのがスタンダードなんですね。
でも、その先に道が有るなら進みたくなってしまうんですよね。。。



人がいっぱいいるあの場所は・・・



12:20 間ノ岳山頂です。
昨年標高が1m高くなり、日本で3番目に高い山になりました。
そして、私達の3000m峰挑戦の13番目の山になりました。


記念に、こちらの山頂標も。



三角点
間ノ岳も三等?
「相ノ岳」と言うんですね。

さて、この時点で間ノ岳山頂は視界不良で展望がありませんでした。
今日は農鳥小屋でテント泊の予定です。
リサーチによると遅くに到着すると怒られるらしいので、間ノ岳山頂で15分ほど休憩したら出発です。

ですが・・・


山頂すぐそばに雪。
先ほど制止された息子はもう我慢できませんでした。
嬉しくて雪の上にダッシュです。
抜けると怖いので止めて欲しいんですが。。。



正面に見えるのは西農鳥岳かな?
はるか下に、今日行く農鳥小屋が見えます。
行きましょう。


少し下り始めていきなり現れたペイント。
怖いんですが(笑


広い稜線を下っていきますが、なんともペイントが小刻みに小刻みにあります。


再びカッコいい岩が現れました。
息子が
「ミニジャンダルム?」
と。

うん、似てるね。



再び看板。
と言うかこの区間は看板やペイントが多すぎです。
でも、もしここが深いガスの中で視界不良だったら、これだけ広い稜線は迷ってしまうでしょう。
その時はこの小刻みなペイントが登山者を守ってくれるのだと思います。


農鳥小屋から西側にある沢のV字が幾重にも重なり綺麗です。
自然の造形美ですね。
息子は「ハーフパイプみたい」と言いました。

うん、似てるね。


分岐点です。
間ノ岳、三峰岳をトラバースして熊ノ平へ続く道です。


雲が切れてきました。
あれが西農鳥岳なのかな?
どこが山頂でしょうか?


13:50
いよいよ・・・



ウケツケ!

テン場のウケツケ・・・
受け付けをします。
噂に名高い農鳥小屋の親父さんでしたが、終始笑顔で優しく、子供にも寛容でした。
とっても良い人でしたよ。

さて、幕営したいのですが小屋の南側のテン場はいっぱいになってましたので、北側のテン場にテントを張りました。
最初は私たち一張りでしたが、ボチボチと増えてきました。


上から見るとこんな感じです。
一番手前のオレンジのが我が家です(笑


息子はテントが大好きです。


テントの中から間ノ岳が見えます♪


あれが三峰岳ですね、行ってみたいな。。。
と、水も補給してきてテントに戻ったら、この日も雨が降り出しました。
テントに篭って暫くいましたが、なかなか止まず。。。
ビール飲んでつまみ食べて、息子はおやつ食べて。
色々お話したりしてましたがなかなか雨は止みません。

仕方が無いので、テント内で夕ご飯を作る事にしました。


今宵はパスタ。
サラスパが長さ的にも鍋にピッタリ、茹で上がりも早くて良いですよ。

さて、夕飯が終わった頃に丁度雨も止み、歯磨きして就寝準備に入ります。
明日は西農鳥、農鳥を越えて奈良田への長大な道を歩きます。

予定は3時起き4時発。
ココまで来たら引き返せないので、頑張って行きます。


明日天気になーれ!


19:00就寝













  

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2014年07月23日

白峰三山 北岳~間ノ岳~農鳥岳 1日目

 一ヶ月以上山に登っていませんでしたが、ようやく復帰です。
息子が夏休みに突入したのと同時に、昨年北岳のみで敗退してきた白峰三山へ行ってきました。

連休直前にテレビでは天候が大荒れになるとバンバン放送していたのですが、
天気図を見るとどうしても信じられない・・・
確かに弱い気圧の谷間に入るので雲が出て局部的に雨は降りそうなものの、終始悪いわけではなさそうな気配。
FB上でも同じ読みをしている方がいらっしゃったので、後押しされるように行く事にしました。

さてそれでは行きましょう。

○1日目
18日金曜日、仕事が終わった後に息子と一緒に車を走らせて奈良田まで向かいます。
白峰三山を歩いてくれば必ずココへ帰ってくるはずなのです。
昨年は涙を飲んでバスで帰ってきました。

5時半に始発のバスが出るので、4時に起きていそいそと準備。
まだ眠い目をこする息子も準備させてバス停に並びました。
昨年は立ち乗りでしたが、今年は座って行けました。



6:20には広河原に到着しトイレを済ませて吊橋へ向かいます。
北岳の山頂は雲の中ですが、雨は降っていません。
昨年と全く同じ状況ですね。



吊橋を渡って広河原山荘へ行きます。
今年はこの橋を向こうから歩いてきませんように・・・
広河原山荘で登山届けを提出。
朝ごはんを少し食べてから6:50出発しました。




登山道にある謎の機会に興味深々です。
「登山者カウンター」と書いてありました。
広河原山荘を出た直後に一つ。
白根御池方面との分岐後にもう一つありました。


私たちは昨年と同じく、大樺沢の方面に向かうことにしました。


登山道は一部川状態になっているところも。。。
防水の登山靴であれば、全く問題ありません。


仮設橋もあるので渡渉もありません。
この辺は昨年と全く同じなのでなんの不安も無く歩いて行けました。
今年はやっぱり空いていますね。
昨年はこの辺大渋滞だったのに・・・


ちなみに今回の縦走からきちんと履きます。
ニュー相棒、LOWA チベット GTX
ピカピカ登山靴です。
もう歩きやすいのなんのって、履いたその日から足に吸い付いてくれます。
後は革のしなりが自分の足の曲がりに合わせて癖がついてくれれば完璧です。




大樺沢を詰めて二俣まで来たところで大休止にしました。
ここまでもほぼコースタイム通りで、まったく去年と一緒です。
そして二俣でお昼ご飯を食べてから再び出発です。
アイゼンは持ってきてはいるのですが、やはり降雨後の雪渓登りは怖いので右俣を登ります。



しかし登りはじめてすぐに雨が・・・
これまた昨年と全く一緒です。
すすにレインウェアを着こんでカメラもザックにしまってしまいした。
ですので暫く写真は無しです。

ひぃーひぃー言いながら登ります。
そうそう、色々思い出してきまして、昨年もここが辛かった。
昨年はザックの重さ26キロ、息子22キロで、
「息子を担ぐからザックが歩いてくれよ」
とザックに語りかけたりと、大分おかしな事になってました。
しかし今年はザック23キロ、息子25キロなので逆転しました。
もうザックさん歩かなくて良いです(笑



そんなこんなで小太郎尾根分岐まで来ました。
ここはコースタイムから大幅に遅れた感じです。
昨年より荷物が軽いはずなのに、足が上がらず・・・
大分のんびり上がってきました。

途中休憩したときにお話したテン泊装備の山ガールさん2人組も同じように
「足が上がらない・・・」と
言ってまして、お互いに抜きつ抜かれつしながらのんびりのんびり・・・
一人18キロ前後の荷物をもっているそうです。
やるやる♪

そうそう、私はこの時にとあるミスに気付いていました。
広河原のインフォセンターで奈良田への下降が出来るのかどうかを聞き忘れてたのです。
もし降りれないとなると、なんとか農鳥まで行ってピストンしないといけないので、今日中に北岳を越えて北岳山荘まで行かなければなりませんでした。

しかし、山ガールさん曰く「奈良田は降りれますよ~」と確認してきたみたいで、助かりました。
山ガールさん達も奈良田を目指すとの事でした。
それを聴いた瞬間に息子が
「それじゃ今日僕たちは肩の小屋でゆっくりだね!」
となんとも嬉しそう。
いや、私もこの荷物で右俣を上がるのに大分心が折れているので助かりました。

山ガールさん達は今日北岳山荘まで行くと言ってましたが・・・
「心が折れそう・・・」と(笑


さて、小太郎尾根を過ぎればもう少しです。
ちょっとした岩場を越えて行きます。


「つきましょう」??



見覚えのある道標。
昨年はテントが多すぎて、小屋から大分下がったこの道標の裏側あたりにテントを張りましたね。


小屋手前は工事中なので迂回してくださいと書いてありましたが、案内図は迂回路に×が・・・
まっすぐ小屋へ到着しました。



14:00
テン場の受け付けを済ませて記念撮影です。
もうガスガスで展望はありませんが、なんとか雨は降っていない状況でした。


昨年よりも圧倒的にテントの数は少なかったです。
やはり夜叉神林道の崩落と、天候不順により人が少なかったのでしょうか?
ずいぶん小屋に近い所にテントが張れました。
しかも平坦で嬉しいです。

と、テントを張り終わった直後に雨が降り始めました。
良かった、テント張る前じゃなくて・・・
時には激しく雹に変わったり、しばらく降り続いていました。

仕方が無いのでテントの中に篭って荷物の整理したりしてたらそのままウトウトと昼寝をしてしまいました。
よく考えたら奈良田に到着して2時間ぐらいしか寝て無かったです。

しばらくすると、
「お父さん暇だよ~」
と息子が起こしてくれました。
気がつくと雨音がしません。


お、外に出ると雨も止んで雲が切れて来てました。



テントの向こうにはオベリスク!
ぐるっと視界が良好です。



甲斐駒に鋸山



うわー、富士山も見えてきました。


気がつけばテン場もいっぱいでした。


と、その時ヘリの音が飛んできました。
左俣の雪渓辺りでホバリングしてたので、雪渓で何かあったのでしょうか?


とりあえず、時間も5時近くなったので夕ご飯を食べました。
その後歯磨きして日没を待ちます。


仙丈ケ岳に沈む夕日を眺めてから、この日は早めに就寝しました。

昨年のこの日は失敗したのですが、今年は問題ありません。
明日、晴れると良いな。。。

行くぞ、奈良田!




  

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