大地を歩こう › 山
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2019年01月29日
安峰山へ
明けましておめでとうございます。
と言うには既に時遅し。
山へもなかなか行けていませんが、ボチボチやっています。
今年も不定期にガチッとゆるっと山に行きますので。
宜しくお願い足します。
と言う事で、1月中頃の話ですが、地元安峰山へ行ってきました。
例年より雪は少なく、トレースを歩けば全くスノーシューは要りません。
でも、抱えて歩きたくないので履いたまま登ります。
まずは林道歩きから。
10分ほどで登山道入り口へ。
無駄にスノーシューでザクザク歩きます。
日も当たってきて、急に気温が上がり始めると・・・
息子、暑いらしく脱ぎ出します。
気温-3℃。
ようやく8合目分岐へ。
ここから直登ルート。
やっとスノーシューの爪が本領発揮です。
ついたー。
一時間ちょっと。
安定の絶景ですね、何度来てもここは好きな所です。
北展望台も行ってみます。
乗鞍に御岳が綺麗ですね♪
息子、スコップで何かをしようとして、辞める。
何がしたいんじゃい。
うーん、北アが綺麗。
行ってみたい衝動に駆られますが、自分の技術力では死ねるので辞めときます。
さて、それでは下ります。
下りはスノーシューの醍醐味なので、登山道はほぼ通りません。
まず展望台からの斜面を一気に降ります。
普段はこんな所通らないですね。
ぴょんぴょん跳んで遊んでいたら、凄い視線を感じ・・・
振り向けばめっちゃ見られてました。
さらに尾根筋にどんどん歩き。
ほぼほぼ真っ直ぐ降りてくる感じです。
スノーシュー、こういう所が楽しいんですよね。
と言う事で、あっという間に下山です。
天気良くて良かったー。
息子、起用に長靴を脱ぎます(笑
と言うには既に時遅し。
山へもなかなか行けていませんが、ボチボチやっています。
今年も不定期にガチッとゆるっと山に行きますので。
宜しくお願い足します。
と言う事で、1月中頃の話ですが、地元安峰山へ行ってきました。
例年より雪は少なく、トレースを歩けば全くスノーシューは要りません。
でも、抱えて歩きたくないので履いたまま登ります。
まずは林道歩きから。
10分ほどで登山道入り口へ。
無駄にスノーシューでザクザク歩きます。
日も当たってきて、急に気温が上がり始めると・・・
息子、暑いらしく脱ぎ出します。
気温-3℃。
ようやく8合目分岐へ。
ここから直登ルート。
やっとスノーシューの爪が本領発揮です。
ついたー。
一時間ちょっと。
安定の絶景ですね、何度来てもここは好きな所です。
北展望台も行ってみます。
乗鞍に御岳が綺麗ですね♪
息子、スコップで何かをしようとして、辞める。
何がしたいんじゃい。
うーん、北アが綺麗。
行ってみたい衝動に駆られますが、自分の技術力では死ねるので辞めときます。
さて、それでは下ります。
下りはスノーシューの醍醐味なので、登山道はほぼ通りません。
まず展望台からの斜面を一気に降ります。
普段はこんな所通らないですね。
ぴょんぴょん跳んで遊んでいたら、凄い視線を感じ・・・
振り向けばめっちゃ見られてました。
さらに尾根筋にどんどん歩き。
ほぼほぼ真っ直ぐ降りてくる感じです。
スノーシュー、こういう所が楽しいんですよね。
と言う事で、あっという間に下山です。
天気良くて良かったー。
息子、起用に長靴を脱ぎます(笑
2018年11月14日
世界の人と歩く乗鞍
少し前の事ですが、位山はモンデウスを拠点に全日本ラリー「ハイランドマスターズ」が開催されました。
そこで優勝し、全日本ラリーの2018シリーズチャンピオンを獲った新井敏広氏。
世界ラリー選手権のプロダクションカークラスでのシリーズ優勝も2度獲ったことがある方です。
このお方が、高山に来るついでに山を歩きたいから、丁度良い山は紹介してくれないかと、山スキーの師匠から連絡がありました。
色々検討した結果、乗鞍岳に行くのが丁度良いかと提案しまして、一緒に行くことになりました。
世界チャンピオン様と山を歩けるなんて、なかなか経験できないですよね。
と言う事で当日のお話。
畳平まで楽々バスで移動したのですが、なんとも残念な天候。
乗鞍の良さが全くわからない天気。
おまけに激寒。
ちなみに、さすが世界チャンピオン様です。
バスを降りるといきなり、気づいた他のお客様にサインを求められていました。
まさか乗鞍にこのお方が居るとは・・・思わないですよね。
前日ラリーを走ったばかりだというのに、皆さんお元気です。
今日のメンバーは、世界の人、山スキー師匠、私、御老公様とすけさん、かくさんの6人です(謎
しかし、この天候なのに皆さんちょっと軽装な感じで、まずこの段階で少し不安が・・・
いったん降りて、また登る場所。
風もなかなか強いです。
すんごい霜柱。
気温は0度近いのでしょう。
この辺りで今日は厳しいなと思い始めていました。
私と山スキー師匠はちゃんとした装備がありますが、他のメンバーはちょっと厳しそう。
肩の小屋まで歩き、風が避けられる所で休憩。
と言うか、ほぼ避難。
上から降りてくる人はバリバリに凍り付いてます。
ここでお湯を沸かしてカップラーメンを食べて体を温めます。
天気予報では昼を過ぎれば回復するはずなんですが...
雪も舞ってきました。
これはあかんやつですね。
残念ですが、ここで撤収する事になりました。
だがしかし。
歩き足りない人の策により選択肢の無い選択がメンバーに迫られ?
みんなで楽しく乗鞍下山をする事になりました。
下山口より平湯を目指すことにします。
標高を下げると風も無くなり気温が上がって来ます。
厳しい条件が緩くなってきたことに騙されてますが、平湯までの道は普通の人には結構ハード。
体を鍛えている人じゃ無いとかなり過酷な道のりです。
いいのかなー?
不祥ヶ池が見えます。
入ってはいけないようですね。
御老公様とすけさん、かくさんが遅れ気味です。
いや、すけさんかくさんは御老公様をサポートしているようです。
師匠は山の人ですし、世界の人は体を鍛えているのでペースがなかなか良いです。
こういうアップダウンに慣れていないと、登って降りてはかなり精神的に参るようですね。
かつての私もそうでしたが・・・
休憩も兼ねて、師匠がドローンを出します。
いいなぁ、このサイズなら山に持って行けますね~。
新しい機体が欲しい。。。
そこそこの風の中、安定して飛びますね~。
さすがDJIです。
完全に晴れでは無いものの、景色はだんだん良くなってきて、余裕のある人は楽しみ始めてきました。
最後の登り返しの所。
振り返ると剣ヶ峰の方まで見えてきましたね。
この天気を待っていたのですが、少し回復が遅れてしまったようです。
十石山への分岐。
一度行ってみたいですね~。
乗鞍権現神社にて休憩です。
ここからはほぼほぼ下りです。
皆さん安堵の顔をしていますが、下りこそ膝に来るんですよね~。
山スキー師匠はしれっと黙ってます。
このメンバー、なかなかに面白いです♪
後は樹林帯の尾根道を行きますが、「おおむね」下りです。
たまーに前方の焼岳や明神が見えたり・・・
白猿ヶ池を覗いてみたり。
さすが、世界の人。慣れないので膝に負担が来ているようですが、体力的には余裕があります。
御老公は、すけさんかくさんを従えてちょっと余裕が無い感じです。
やっとスキー場トップへ。
もうどこでも歩けます。
しかし、山スキー師匠はこうやっていろんな人を上手に乗せて、山へ連れ出してるんでしょうね~(笑
と、後ろを振り返ると、御老公様は足の痛みで前向きで斜面を降りられない程に弱っているようです。
これは流石にまずいかなと、登り返して少し様子を見ます。
師匠と世界の人はサクサクと降りて行ってしまいました。
しかし、朴ノ木平に車があるので、そこに向かうバスの時刻もリミットがあります。
すけさんから車のカギを預かり、再び師匠と世界の人を追いかけて斜面を走ります。
一応、ヘッデンを置いていきました。
と、追いついてしばらく歩いていたら、やたらと近くでヒツジの鳴く声がします。
どこだ?
と思ったら、斜面の上の方。
落石防止ネットの中にヒツジが一匹はまっているじゃないですか。
抜け出せなくて必死に泣いています。
と、それを見かねた世界チャンピオン様。
助けに行こうと斜面をよじ登りますが、そこは流石に私でも躊躇する崖の上。
ここは辞めてもらい、オーナーに連絡する事にしました。
この方の、放っておけないそういう所が好きです。
仲間の羊たちも心配そうに近くで待機していました。
と言う事で、私一人で走って下の「あんき屋」さんに直行。
ここでオーナーさんに連絡してもらいまいした。
スキー場に戻って師匠と世界の人が降りてくるのを待ちます。
自由に歩いてますね。
とりあえず、3人は下山完了です。
あとは御老公様とすけさん、かくさん。
しばらく上を見ていてもなかなか現れず…
仕方ないので朴ノ木平行きのバスに乗って先に車を取りに行き、往復することにしました。
結局、ホトホト疲れた皆様はそのまま平湯の森で温泉三昧、そして宿泊と相成りました。
私は夕食と温泉だけ堪能し、そのまま家へ。
とても貴重な体験ができた登山(下山?)となりました。
師匠は別として、さすが世界の人は良く体を鍛えていることが分かりました。
そして全く鍛えていない御老公様にはかなりキツい山行であったと思いますが…
皆様、ホントによく頑張りました。
しれっと下山に誘った山スキー師匠、恐るべし(笑
そこで優勝し、全日本ラリーの2018シリーズチャンピオンを獲った新井敏広氏。
世界ラリー選手権のプロダクションカークラスでのシリーズ優勝も2度獲ったことがある方です。
このお方が、高山に来るついでに山を歩きたいから、丁度良い山は紹介してくれないかと、山スキーの師匠から連絡がありました。
色々検討した結果、乗鞍岳に行くのが丁度良いかと提案しまして、一緒に行くことになりました。
世界チャンピオン様と山を歩けるなんて、なかなか経験できないですよね。
と言う事で当日のお話。
畳平まで楽々バスで移動したのですが、なんとも残念な天候。
乗鞍の良さが全くわからない天気。
おまけに激寒。
ちなみに、さすが世界チャンピオン様です。
バスを降りるといきなり、気づいた他のお客様にサインを求められていました。
まさか乗鞍にこのお方が居るとは・・・思わないですよね。
前日ラリーを走ったばかりだというのに、皆さんお元気です。
今日のメンバーは、世界の人、山スキー師匠、私、御老公様とすけさん、かくさんの6人です(謎
しかし、この天候なのに皆さんちょっと軽装な感じで、まずこの段階で少し不安が・・・
いったん降りて、また登る場所。
風もなかなか強いです。
すんごい霜柱。
気温は0度近いのでしょう。
この辺りで今日は厳しいなと思い始めていました。
私と山スキー師匠はちゃんとした装備がありますが、他のメンバーはちょっと厳しそう。
肩の小屋まで歩き、風が避けられる所で休憩。
と言うか、ほぼ避難。
上から降りてくる人はバリバリに凍り付いてます。
ここでお湯を沸かしてカップラーメンを食べて体を温めます。
天気予報では昼を過ぎれば回復するはずなんですが...
雪も舞ってきました。
これはあかんやつですね。
残念ですが、ここで撤収する事になりました。
だがしかし。
歩き足りない人の策により選択肢の無い選択がメンバーに迫られ?
みんなで楽しく乗鞍下山をする事になりました。
下山口より平湯を目指すことにします。
標高を下げると風も無くなり気温が上がって来ます。
厳しい条件が緩くなってきたことに騙されてますが、平湯までの道は普通の人には結構ハード。
体を鍛えている人じゃ無いとかなり過酷な道のりです。
いいのかなー?
不祥ヶ池が見えます。
入ってはいけないようですね。
御老公様とすけさん、かくさんが遅れ気味です。
いや、すけさんかくさんは御老公様をサポートしているようです。
師匠は山の人ですし、世界の人は体を鍛えているのでペースがなかなか良いです。
こういうアップダウンに慣れていないと、登って降りてはかなり精神的に参るようですね。
かつての私もそうでしたが・・・
休憩も兼ねて、師匠がドローンを出します。
いいなぁ、このサイズなら山に持って行けますね~。
新しい機体が欲しい。。。
そこそこの風の中、安定して飛びますね~。
さすがDJIです。
完全に晴れでは無いものの、景色はだんだん良くなってきて、余裕のある人は楽しみ始めてきました。
最後の登り返しの所。
振り返ると剣ヶ峰の方まで見えてきましたね。
この天気を待っていたのですが、少し回復が遅れてしまったようです。
十石山への分岐。
一度行ってみたいですね~。
乗鞍権現神社にて休憩です。
ここからはほぼほぼ下りです。
皆さん安堵の顔をしていますが、下りこそ膝に来るんですよね~。
山スキー師匠はしれっと黙ってます。
このメンバー、なかなかに面白いです♪
後は樹林帯の尾根道を行きますが、「おおむね」下りです。
たまーに前方の焼岳や明神が見えたり・・・
白猿ヶ池を覗いてみたり。
さすが、世界の人。慣れないので膝に負担が来ているようですが、体力的には余裕があります。
御老公は、すけさんかくさんを従えてちょっと余裕が無い感じです。
やっとスキー場トップへ。
もうどこでも歩けます。
しかし、山スキー師匠はこうやっていろんな人を上手に乗せて、山へ連れ出してるんでしょうね~(笑
と、後ろを振り返ると、御老公様は足の痛みで前向きで斜面を降りられない程に弱っているようです。
これは流石にまずいかなと、登り返して少し様子を見ます。
師匠と世界の人はサクサクと降りて行ってしまいました。
しかし、朴ノ木平に車があるので、そこに向かうバスの時刻もリミットがあります。
すけさんから車のカギを預かり、再び師匠と世界の人を追いかけて斜面を走ります。
一応、ヘッデンを置いていきました。
と、追いついてしばらく歩いていたら、やたらと近くでヒツジの鳴く声がします。
どこだ?
と思ったら、斜面の上の方。
落石防止ネットの中にヒツジが一匹はまっているじゃないですか。
抜け出せなくて必死に泣いています。
と、それを見かねた世界チャンピオン様。
助けに行こうと斜面をよじ登りますが、そこは流石に私でも躊躇する崖の上。
ここは辞めてもらい、オーナーに連絡する事にしました。
この方の、放っておけないそういう所が好きです。
仲間の羊たちも心配そうに近くで待機していました。
と言う事で、私一人で走って下の「あんき屋」さんに直行。
ここでオーナーさんに連絡してもらいまいした。
スキー場に戻って師匠と世界の人が降りてくるのを待ちます。
自由に歩いてますね。
とりあえず、3人は下山完了です。
あとは御老公様とすけさん、かくさん。
しばらく上を見ていてもなかなか現れず…
仕方ないので朴ノ木平行きのバスに乗って先に車を取りに行き、往復することにしました。
結局、ホトホト疲れた皆様はそのまま平湯の森で温泉三昧、そして宿泊と相成りました。
私は夕食と温泉だけ堪能し、そのまま家へ。
とても貴重な体験ができた登山(下山?)となりました。
師匠は別として、さすが世界の人は良く体を鍛えていることが分かりました。
そして全く鍛えていない御老公様にはかなりキツい山行であったと思いますが…
皆様、ホントによく頑張りました。
しれっと下山に誘った山スキー師匠、恐るべし(笑
2018年10月21日
焼岳と西穂高岳ピラミッドピークを日帰りしてみる その②
と言う事で、焼岳小屋で20分ほど休んだら再び出発します。
ここから西穂山荘までの道は、未踏の道。
歩いた事がありません。
割谷山までは、結構細かいアップダウンが連続しますが、展望はそこそこあるので楽しみながら歩けます。
でも、決して楽な道ではない感じです。
西穂の山荘がまだあんなに遠い。
割谷山を過ぎると、一部道は歩きやすくなり平坦になったりするのですが、今度は展望が殆ど無くなります。
うん、結構修行の道ですね。
中間の池。
名前の通り、西穂山荘と焼岳小屋のちょうど中間に位置するようです。
時間は1時間ほどで来ました。
展望も殆どなくガシガシあるいてさらに一時間近く。
急に目の前に整備された登山道が現れました。
上高地から西穂山荘へ続く道です。
対して、それに比べれば焼岳に行く道は獣道的な感じ。
いや、ちゃんと歩ける道ですよ。
と言う事で10:30西穂山荘に到着しました。
なんとか2時間で来れましたね~。
息子、結構体力を消耗しているようです。
写真も無いので割愛してますが、楽な2時間ではなかったです。
ここでエナジーチャージ。
西穂ラーメンを頂きます。
変わらず美味しいです♪
昼食をとりつつ、30分休憩したら11:00に再び出発です。
丸山~。
山荘から丸山までって、思ったよりハードだと感じるのは私だけでしょうか?
さぁ、さらに行きますよ~。
このザレた斜面、勝手に「根性坂」と名付けてます。
気合い入れて行きましょう。
息子、遅れ気味です。
ここでちょっと意地悪してみる事にします。
いつもなら、少し待って揃って行くのですが、あえて放置して置き去りにしてみました。
独標までなら一人でも平気でしょう。
結局、息子は10分遅れで到着しました。
山荘から私は40分、息子は50分。
トレーニングが足りてませんな。
しかし、息子怒る怒る。置き去りが悲しかったらしいです。
まだ子供だった(^^;
いやー、それにしても焼岳、遠いな。
よく歩いてきたよ、怒っても頑張ったね~。
そして時間もまだ12時前だし、もう少し行ってみようか。
ロープウェーのリミットは16:45です。
まだまだ全然余裕です。
奥穂、前穂、ジャンダルム。
綺麗ですね~。もう上の方は紅葉が終わってる感じですが、下の方は賑やかしいです♪
さて、行きます。
独標からさらに奥へ。
息子ももう手慣れたものです。
昔はヒヤヒヤしてましたが、もう全く平気です。
9峰裏の一枚岩もスルっと通過。
ここで固まる人は、この先行ってはいけません。
12:30
ピラミッドピーク頂きました♪
笠ヶ岳、綺麗だな~。
ここで息子と相談。
どうするかな?
このペースならきっと山頂まで行ける。
行けるけど、下山がロープウェーギリギリになりそう。
もうここまで大分歩いてきているし、焦って急いで怪我してもシャレにならないですし。。。
余裕が無いのは嫌だという、息子と同じ結論に。
協議の結果ここで辞めることにしました。
手が届きそうですけど、またの機会にしましょう。
うん、焼岳は十分遠い。立派に歩いた!
と言う事で、ピラミッドピークでしばらく休憩。
のんびり景色を堪能しました。
今日はホントにいい天気です。
来てよかった♪
13:00帰還に入ります。
ゆっくり休んだおかげで、下りの岩場もわりとすんなり。
息子も昔よりは体が大きくなったので、今は言うほど下りの岩場が遅くないです。
本人は少し苦手意識を持っている持っているみたいですけどね。
もう全然余裕。
独標裏も、一人でグイグイ先行します。
安心して見てられるわー。
独標は混雑していたので、ほぼスルー。
サクッと通過です。
ちゃっちゃと降りてきて、山荘。
さっき見逃さなかったです、アイスクリームの特売で¥300
なんで特売なのか聞いてみましたが、まぁ予想通りの回答です。
「売り切らないといけないので…」(^^;
ですよね~。
ソーダ味を二人で頂きました。
ラムネが入ってて美味でした♪
休憩して14:10、山荘から下へ行きます。
ありがとうございました、また来ますね。
ここ、歩荷道の分岐点なんですが・・・
前は規制ロープがあったのですが、藪に還ってロープすら無くなりました。
いつか歩いてみたいんですけどね~。。。
14:50
西穂口!
下山、完了です!
切符を買って、珍しく展望台から眺めたり、あとはロープウェーで楽々です。
文明の利器って素晴らしい。
楽だわー。
焼岳をしばらく眺めていました。
鍋平駅!
絵がかわいい♪
あとは駐車場まで歩いてきて、ふと見上げると焼岳が見える。
朝出発の時に見えてなくてよかった。。。
結構遠く感じますね。。。
息子が「あんなに遠かったんだ・・・」
とか呟きます。
見えてたら出発で心折れたかも(笑
と言う事で安定のひがくの湯。
息子はうまい棒を10本以上食べてましたね。
食べ過ぎでしょう。。。
さて、今回歩いたルート、紅葉も綺麗でなかなかハードかつ良い道でした。
西穂の山頂までは届かなかったので、また来ないと。
あと30分速くピラミッドピークに到着していたら、多分行く判断をしていたでしょう。
またいつか、挑戦しましょう。
さて、次はどこの山を歩こうかな?
ここから西穂山荘までの道は、未踏の道。
歩いた事がありません。
割谷山までは、結構細かいアップダウンが連続しますが、展望はそこそこあるので楽しみながら歩けます。
でも、決して楽な道ではない感じです。
西穂の山荘がまだあんなに遠い。
割谷山を過ぎると、一部道は歩きやすくなり平坦になったりするのですが、今度は展望が殆ど無くなります。
うん、結構修行の道ですね。
中間の池。
名前の通り、西穂山荘と焼岳小屋のちょうど中間に位置するようです。
時間は1時間ほどで来ました。
展望も殆どなくガシガシあるいてさらに一時間近く。
急に目の前に整備された登山道が現れました。
上高地から西穂山荘へ続く道です。
対して、それに比べれば焼岳に行く道は獣道的な感じ。
いや、ちゃんと歩ける道ですよ。
と言う事で10:30西穂山荘に到着しました。
なんとか2時間で来れましたね~。
息子、結構体力を消耗しているようです。
写真も無いので割愛してますが、楽な2時間ではなかったです。
ここでエナジーチャージ。
西穂ラーメンを頂きます。
変わらず美味しいです♪
昼食をとりつつ、30分休憩したら11:00に再び出発です。
丸山~。
山荘から丸山までって、思ったよりハードだと感じるのは私だけでしょうか?
さぁ、さらに行きますよ~。
このザレた斜面、勝手に「根性坂」と名付けてます。
気合い入れて行きましょう。
息子、遅れ気味です。
ここでちょっと意地悪してみる事にします。
いつもなら、少し待って揃って行くのですが、あえて放置して置き去りにしてみました。
独標までなら一人でも平気でしょう。
結局、息子は10分遅れで到着しました。
山荘から私は40分、息子は50分。
トレーニングが足りてませんな。
しかし、息子怒る怒る。置き去りが悲しかったらしいです。
まだ子供だった(^^;
いやー、それにしても焼岳、遠いな。
よく歩いてきたよ、怒っても頑張ったね~。
そして時間もまだ12時前だし、もう少し行ってみようか。
ロープウェーのリミットは16:45です。
まだまだ全然余裕です。
奥穂、前穂、ジャンダルム。
綺麗ですね~。もう上の方は紅葉が終わってる感じですが、下の方は賑やかしいです♪
さて、行きます。
独標からさらに奥へ。
息子ももう手慣れたものです。
昔はヒヤヒヤしてましたが、もう全く平気です。
9峰裏の一枚岩もスルっと通過。
ここで固まる人は、この先行ってはいけません。
12:30
ピラミッドピーク頂きました♪
笠ヶ岳、綺麗だな~。
ここで息子と相談。
どうするかな?
このペースならきっと山頂まで行ける。
行けるけど、下山がロープウェーギリギリになりそう。
もうここまで大分歩いてきているし、焦って急いで怪我してもシャレにならないですし。。。
余裕が無いのは嫌だという、息子と同じ結論に。
協議の結果ここで辞めることにしました。
手が届きそうですけど、またの機会にしましょう。
うん、焼岳は十分遠い。立派に歩いた!
と言う事で、ピラミッドピークでしばらく休憩。
のんびり景色を堪能しました。
今日はホントにいい天気です。
来てよかった♪
13:00帰還に入ります。
ゆっくり休んだおかげで、下りの岩場もわりとすんなり。
息子も昔よりは体が大きくなったので、今は言うほど下りの岩場が遅くないです。
本人は少し苦手意識を持っている持っているみたいですけどね。
もう全然余裕。
独標裏も、一人でグイグイ先行します。
安心して見てられるわー。
独標は混雑していたので、ほぼスルー。
サクッと通過です。
ちゃっちゃと降りてきて、山荘。
さっき見逃さなかったです、アイスクリームの特売で¥300
なんで特売なのか聞いてみましたが、まぁ予想通りの回答です。
「売り切らないといけないので…」(^^;
ですよね~。
ソーダ味を二人で頂きました。
ラムネが入ってて美味でした♪
休憩して14:10、山荘から下へ行きます。
ありがとうございました、また来ますね。
ここ、歩荷道の分岐点なんですが・・・
前は規制ロープがあったのですが、藪に還ってロープすら無くなりました。
いつか歩いてみたいんですけどね~。。。
14:50
西穂口!
下山、完了です!
切符を買って、珍しく展望台から眺めたり、あとはロープウェーで楽々です。
文明の利器って素晴らしい。
楽だわー。
焼岳をしばらく眺めていました。
鍋平駅!
絵がかわいい♪
あとは駐車場まで歩いてきて、ふと見上げると焼岳が見える。
朝出発の時に見えてなくてよかった。。。
結構遠く感じますね。。。
息子が「あんなに遠かったんだ・・・」
とか呟きます。
見えてたら出発で心折れたかも(笑
と言う事で安定のひがくの湯。
息子はうまい棒を10本以上食べてましたね。
食べ過ぎでしょう。。。
さて、今回歩いたルート、紅葉も綺麗でなかなかハードかつ良い道でした。
西穂の山頂までは届かなかったので、また来ないと。
あと30分速くピラミッドピークに到着していたら、多分行く判断をしていたでしょう。
またいつか、挑戦しましょう。
さて、次はどこの山を歩こうかな?
2018年10月19日
焼岳と西穂高岳ピラミッドピークを日帰りしてみる その①
秋です、紅葉を見に行かねば。
いつもの連休は息子とテントを担いで山歩き…
なのですが、今年の連休は部活の大会があったりなんだりで、息子はどうしても連休になりませんでした。
仕方がないので、日帰りで行ける山に行くかと言うことになったのですが、珍しく息子が挑戦的な登山がしたいと。
ですので、紅葉を見がてら、焼岳と西穂の日帰りに挑戦することになりました。
私単独なら、寝ずに夜12:00スタートでも良いのですが、さすがに息子はまだ中1。
体がまだ出来ていないので、きちんと睡眠時間を取らせます。
まだそんな無茶をさせられないので、前夜に車を移動しながらさっさと寝かせます。
新穂高は鍋平の駐車場に停めました。
3時に起床、準備をして息子を起こします。
テントでは無いので着替えて3時半に直ぐに出発。
まずは中尾高原までの一般道歩きです。
テクテクと深夜の林道を歩きます。
登山なのに最初は下りと言う、まぁ最近はたまにある事なので、息子もなんとも思わなくなってきたようです。
4:15
やっと登山口にて計画書を提出です。
登山口と言っても、ここからさらに舗装の林道を上げるんですよね。
ようやく舗装が切れて登山道口へ。
それから暗い中、登山道をガシガシ上げていきました。
暗いうちは写真も撮らず。
ようやく明るくなった頃にはようやく雨量計のあたりでした。
息子はまだ眠いのか、なかなかペースが上がりません。
ゼーゼー息切れしたりしてます。
息子が遅くなったのか、私が速くなったのか?
斜面一面から蒸気が上がっています。
火山の蒸気ですね。
冬はやっぱり雪が溶けているのでしょうかね~。
6:24
中尾峠到着です!
ガスの中、太陽がまるっと見えました。
さらにガスの中、焼岳の斜面を登り始めました。
日を見ると息子も少しペースが上がってきたようです。
突然、ガスが切れて目の前に溶岩ドームが見えてきました。
おぉ!
振り返ると、雲海の上の笠!
なんとも綺麗です♪
そして岐阜県側から上高地側へと滝のように流れる雲。
滝雲って言いましたっけ?
わずか15分ほどの間で消えてしまいました。
貴重な景色が見れました。
噴気孔近く。思わず足を止めてしまいます。
暖かいのです(^^)
さぁ、もう少しだよ。
あのドームを回り込めばすぐ山頂です。
7:10
と言うことでモーニング焼岳頂きました!
鍋平の駐車場から3時間40分なら、まぁまぁそこそこかな?
序盤のスローペースが無ければもう少し早く来れたかもですね。
あちらはこの前行った水晶岳、鷲羽岳。
やっぱり遠いっすね。
これから行く西穂、穂高方面。
遠く、甲斐駒ヶ岳、南アルプス方面。
南峰と乗鞍。
焼岳の南峰は入山禁止と聞いていますが、なんだか正規の規制は無いとか・・・?
ホントかな?
尾根沿いにあっちこっちから蒸気が上がってます。
あんなに噴いてたっけかな?
山頂で朝ご飯のおにぎりを食べてから降り始めます
火山の山頂に長居は無用です。
綺麗なんですけどね~。
ガシガシ降りていきます。
息子もこの頃には大分絶好調になってきました。
すっかり晴れて、いい天気です♪
こう言うのって、いい雰囲気ですね。
中尾峠近辺はあちらこちらから蒸気が噴出しています。
温泉卵作れるかな?
と言うことで、8:10頃に焼岳小屋に到着しました。
ここで小休止。
朝ご飯の続きを食べつつのんびりしました。
とりあえず、今日の工程はこの辺がだいたい半分ぐらいのはずです。
この後、これから西穂へ向かいます。
山荘まで行ければロープウェーに乗れるので、通過点の時間でリターンの場所を考えましょう。
行ければ西穂の山頂まで行きたいですね~。
息子とあーでもない、こうでもないような話をしつつ、20分ほど休憩しました。
その②へ続く
いつもの連休は息子とテントを担いで山歩き…
なのですが、今年の連休は部活の大会があったりなんだりで、息子はどうしても連休になりませんでした。
仕方がないので、日帰りで行ける山に行くかと言うことになったのですが、珍しく息子が挑戦的な登山がしたいと。
ですので、紅葉を見がてら、焼岳と西穂の日帰りに挑戦することになりました。
私単独なら、寝ずに夜12:00スタートでも良いのですが、さすがに息子はまだ中1。
体がまだ出来ていないので、きちんと睡眠時間を取らせます。
まだそんな無茶をさせられないので、前夜に車を移動しながらさっさと寝かせます。
新穂高は鍋平の駐車場に停めました。
3時に起床、準備をして息子を起こします。
テントでは無いので着替えて3時半に直ぐに出発。
まずは中尾高原までの一般道歩きです。
テクテクと深夜の林道を歩きます。
登山なのに最初は下りと言う、まぁ最近はたまにある事なので、息子もなんとも思わなくなってきたようです。
4:15
やっと登山口にて計画書を提出です。
登山口と言っても、ここからさらに舗装の林道を上げるんですよね。
ようやく舗装が切れて登山道口へ。
それから暗い中、登山道をガシガシ上げていきました。
暗いうちは写真も撮らず。
ようやく明るくなった頃にはようやく雨量計のあたりでした。
息子はまだ眠いのか、なかなかペースが上がりません。
ゼーゼー息切れしたりしてます。
息子が遅くなったのか、私が速くなったのか?
斜面一面から蒸気が上がっています。
火山の蒸気ですね。
冬はやっぱり雪が溶けているのでしょうかね~。
6:24
中尾峠到着です!
ガスの中、太陽がまるっと見えました。
さらにガスの中、焼岳の斜面を登り始めました。
日を見ると息子も少しペースが上がってきたようです。
突然、ガスが切れて目の前に溶岩ドームが見えてきました。
おぉ!
振り返ると、雲海の上の笠!
なんとも綺麗です♪
そして岐阜県側から上高地側へと滝のように流れる雲。
滝雲って言いましたっけ?
わずか15分ほどの間で消えてしまいました。
貴重な景色が見れました。
噴気孔近く。思わず足を止めてしまいます。
暖かいのです(^^)
さぁ、もう少しだよ。
あのドームを回り込めばすぐ山頂です。
7:10
と言うことでモーニング焼岳頂きました!
鍋平の駐車場から3時間40分なら、まぁまぁそこそこかな?
序盤のスローペースが無ければもう少し早く来れたかもですね。
あちらはこの前行った水晶岳、鷲羽岳。
やっぱり遠いっすね。
これから行く西穂、穂高方面。
遠く、甲斐駒ヶ岳、南アルプス方面。
南峰と乗鞍。
焼岳の南峰は入山禁止と聞いていますが、なんだか正規の規制は無いとか・・・?
ホントかな?
尾根沿いにあっちこっちから蒸気が上がってます。
あんなに噴いてたっけかな?
山頂で朝ご飯のおにぎりを食べてから降り始めます
火山の山頂に長居は無用です。
綺麗なんですけどね~。
ガシガシ降りていきます。
息子もこの頃には大分絶好調になってきました。
すっかり晴れて、いい天気です♪
こう言うのって、いい雰囲気ですね。
中尾峠近辺はあちらこちらから蒸気が噴出しています。
温泉卵作れるかな?
と言うことで、8:10頃に焼岳小屋に到着しました。
ここで小休止。
朝ご飯の続きを食べつつのんびりしました。
とりあえず、今日の工程はこの辺がだいたい半分ぐらいのはずです。
この後、これから西穂へ向かいます。
山荘まで行ければロープウェーに乗れるので、通過点の時間でリターンの場所を考えましょう。
行ければ西穂の山頂まで行きたいですね~。
息子とあーでもない、こうでもないような話をしつつ、20分ほど休憩しました。
その②へ続く
2018年09月29日
百高山完登! 2日目 駒津峰 甲斐駒ヶ岳
2日目
目覚ましが鳴る前から周りのテントの音で目が覚めました。
やっぱり人が多いから色々と音も出ますね。
ひそひそと、周りに気遣いながらおしゃべりする人。
まだ寝てる人もいるのに大声で馬鹿笑いしている人。
千差万別です。
後者のような人間にはなりたくないですが、それ以上に後者によって憤慨して気分を悪くするような、ゆとりの無い人にもなりたくないですね。
まぁ、色々居ますよ。と、こんな所でそれを吐き出している自分も修行が足りてませんね。
お湯を沸かしてコーヒーを飲み、朝食の準備をして息子を起こします。
今日はテントは立てっぱなしで良いので、準備が楽ですね。
朝から人でごった返している長衛小屋。
やっぱり人気のある山域は違いますね~。
トイレに寄って、5:00にスタートしました。
しばらくはヘッデンを使ってガシガシ歩きます。
昨日降りてきた道なので、なんとなく水のある場所を覚えています。
まだしっとりしている靴と靴下がこれ以上濡れないように、避けて避けて歩きます。
朝の気温の低さに負けないように、体温を上げるべくペースを早めました。
5:40
仙水峠到着です。かなり良いペースです。
日の出には間に合いませんでしたが、ギリギリ上がったところを仕留めることができました。
うん、今日も良い一日になる。
ここで準備した朝食を少し食べて、携帯の電波が入ったので天気予報の確認。
予報では今日はよく晴れそう。
明日は・・・
微妙だなー、コロコロ天気変わるし、あんまり当てにできない。
明日は北沢峠から戸台川沿いに、仙流荘まで歩く予定なのですが・・・
雨が降ったら増水しますし、渡渉ができなくなるな~。。。
まぁ、後で決めますか。
6時前に再びスタートしました。
ここから一気に駒津峰まで標高を上げます。
結構な急坂ですが、荷物が軽いのでそんなに負荷は感じませんでした。
CTは1:30ですが、実際には・・・
6:50
1時間弱で到着しました。
駒津峰山頂、頂きました!百高山99座目!
あと一つ!
あれだ!
もうここまで来るとすぐそこに見えますね。1時間圏内な感じです。
今日は天気が良いです。
昨日は全容を見ることができなかった、栗沢山からアサヨ峰までの稜線、そして向こうの鳳凰三山まではっきり見えます。
さらには右手に北岳、間ノ岳、遠く富士山も。
ここから日本の高い山1位、2位、3位(同立)が全部見える!凄いなー。
素晴らしい景色を眺めながら、朝食の残りを頬張ります。
少し休んで7時少し前、再びスタート。
少しキレッとした尾根沿いの道を行きますが、振り返ると仙丈ヶ岳。
仙丈ヶ岳は2度行ってますが、晴れた山頂に立ったことがありません。
またいつか行かねば。
7:18
六方石です。
大きな岩!圧倒的存在感ですね~。
さて、六方石を過ぎた後、甲斐駒ヶ岳へのルートは二つに分岐します。
直登ルートと巻き道ルート。
山と高原地図によると、直登ルートは落石多く、破線ルートになってます。
ちょっと難しそうですが、そちらから登ろうと思っていたのですが。。。
分岐点には特にそんな注意書きも無く、大行列が直登ルートへ向かっていました。
なんと。
学校登山っぽい人たちも登ってる。
破線ルートじゃ無かったのかな?
息子より少し年上のような中学生の団体が、先生に「絶対に落石を起こすな!」と怒られながら、最初のステップで時間がかかり、列が止まってしまってます。
いや、先生凄いな。
全責任を背負える度胸があるって事ですね。
チキンな自分だったら、全員連れて巻き道かな~。
と言うことで、なかなか列が動かないので息子と一緒にそのまま巻き道へ行くことにしました。
直登ルートの行列。
巻き道に来て良かった、こちらは殆ど人も居なく、なんとも不思議な景観です。
崩れやすい花崗岩で形成されたこの峰は、鳳凰三山のそれと々地質ですね。
滑りそうで滑らない、でも脆い感じです。
登山道を外れた所を歩くのは控えた方が良いでしょう。
さて分岐です。下りの途中に寄る予定だった摩利支天ですが、帰りは直登ルートに行こうかと思うので、行きに寄ることにします。
トラバース気味に少し下ります。
写真が 半分、青い。
コルを過ぎてから踏み跡を辿って少し登ると・・・
摩利支天に到着です。
どうやら裏側に出ちゃったみたいです。
表に回るとこんな感じです。
さすが修験の山ですね。
目の前には昨日歩いた栗沢山にアサヨ峰、さらに向こうの鳳凰三山と北岳間ノ岳、塩見岳に・・・
オールスターですね!
仙丈ヶ岳。
いつか晴れた日に行かねば。
人も居なく静かな山頂で、ゆっくりと景色を眺めることができました。
さぁ、戻ろう。
摩利支天とのコルから見た黒戸尾根。
コルから下に向かって、二本蹄の足跡がついていました。
ここは人は降りれないな~(汗
さて、山頂までの道に戻ったのでガシガシ行きます。
まだ見ちゃだめだとわかっていても振り返って見てしまいます。
ホントに今日来て良かった。
1,2,3位。
山頂手前で寄り道。
駒ヶ岳神社本宮です。
さぁいよいよ甲斐駒ヶ岳の山頂へ・・・
8:50
甲斐駒ヶ岳2967m、頂きました!
百高山、100座目!
終わった~!!
一度の縦走でいくつも歩けるから、割と楽に達成できるかと思っていたのですが・・・
奥深い山もあり、考えていたより厳しかった。。。
ちなみに、横断幕はカミさんに書いてもらいました。
日本習字師範級のカミさん、達筆です。
一等三角点
点名「甲駒ケ嶽」
こちらもいただきます。
今日は全周囲山が見えます。
遠く北アルプスから乗鞍、御岳。
中央アルプスに南アルプスの山々。
目に入る山々を眺めながら、今まで歩いた道のりや、ここから見える百高山を眺め、色々な事を回想していました。
よく歩くわ、この人。
雲海を目の前にじーっと遠くを見ている。
何を考えているのだろう。
いや、何も考えてないな(笑
まぁ、今後はこうやって背中を見ている事が多くなるだろうな。
生まれてきてくれて、ありがとう。
山へ送り出してくれているカミさん、ありがとう。
色々見ながら、のーんびり30分ほど休憩しました。
さぁ、帰ろうか。
帰りは直登ルートを降りてみることにします。
ここを下る人は少ないらしく、降りる方向に人は居ませんが、登る方向にはどんどん人が来ます。
でも、登る方は割と譲ってくれるので、すんなり降りることができました。
しかし、下りは岩場になれていないと少し難しいかもですね。
10:10
駒津峰に戻りました。振り返ると甲斐駒ヶ岳。
ありがとうございました。
ここで息子と会議します。どこから帰るか。
でも即決。このまま来た道を帰るより、歩いたことが無い道を行こうと言うことになり、双子山経由で北沢峠に降りることにしました。
歩きやすい道をキュンキュン下り、再び登り返すとあっという間に双子山です。
ここで休もうかとも思ったのですが、風も無く日差しが強いので、そのまま通過することにしました。
ここから樹林帯に入るので、最後に見える栗沢山。
こんな晴れているときに、行ってみたかったな。
後は森の中をひたすら歩きます。
急な道でも無く、歩きにくくも無く。
11:30
北沢峠に到着です。
さすが連休中日です。仙流荘へ、広河原へ、バスがバンバン出ています。
さて、どうするか・・・
まだ午前中です。
今夜テン場にもう一泊して、明日戸台川沿いに歩きたい。
でも疲れてたり、雨が降っていたら朝一のバスで帰っても良いし。
しかし、現状私は体力が有り余ってる。
で
「今から仙丈ヶ岳登ろうか?晴れてるし」
と息子に言うと、無言で
(lll´д`ι)
こんな顔になったのでそれは止めることにしました。
でも、これからテン場でのんびりしてても流石に時間を持て余し過ぎです。かといって、これから戸台まで歩いてもな~。。。
もう、バスが空いているウチに、さっさと山を降りようか?
お腹空いたし、街でおいしいものを食べよう。
と言うことで、テン場にダッシュで戻ることにしました。
微妙な下りがランに丁度良いです。
テン場についたら即撤収です。
隣のテントの人が帰ってきて、ビールをプシュっとやってるのをヨダレを垂らしながら眺めます。
いいなー。
ここのテン場でもう一泊でも良かったんですけどね。
雰囲気は良いテン場なんですが、景色が良いわけでは無いです。
ボーッとするにはやっぱり景色が良くないと。
長衛小屋、ありがとうございました。
また来ますね。
と言うことで、バス停に戻るとすぐにバスに乗れ、13:30には仙流荘に戻れました。
仙流荘についてびっくり。
田んぼのあぜ道、小道まで凄いところまで車が止まってました。
ここまで凄いのは初めて見ます。
聞いた話では、朝一のバスも4:30から臨時便をどんどん出し、それでもバス待ち3時間の人も居たとか。
帰りのバスも、夕方は北沢峠でかなり待ったようです。
結果論ですが、この時間に降りてきて正解でしたね。
仙流荘で温泉に入り、気持ち的にゆったりとなったので、帰り道もゆったりと。のんびり高山に戻りました。
今年、急ぎ足で山を歩いて、ようやく百高山が終わりました。
今は中1の息子、部活もまだまだ本腰では無い様子です。
大きくなったとはいえ、まだまだ体が成長途中で気持ちについてきません。
でも、来年ぐらいになると、そこそこ力がつき、そうすると部活が楽しくなってくるんだろうな。
そうなると、もう一緒に山を歩く時間も少なくなってしまうような気がします。
だから、今年必死で終わらせました。
次の目標は・・・
なんとなく頭の中にイメージはあるものの、しばらくはお預けします。
しばらくは、歩きたい山を歩こうかと思ってます。
長文、読んで頂きましてありがとうございました。
目覚ましが鳴る前から周りのテントの音で目が覚めました。
やっぱり人が多いから色々と音も出ますね。
ひそひそと、周りに気遣いながらおしゃべりする人。
まだ寝てる人もいるのに大声で馬鹿笑いしている人。
千差万別です。
後者のような人間にはなりたくないですが、それ以上に後者によって憤慨して気分を悪くするような、ゆとりの無い人にもなりたくないですね。
まぁ、色々居ますよ。と、こんな所でそれを吐き出している自分も修行が足りてませんね。
お湯を沸かしてコーヒーを飲み、朝食の準備をして息子を起こします。
今日はテントは立てっぱなしで良いので、準備が楽ですね。
朝から人でごった返している長衛小屋。
やっぱり人気のある山域は違いますね~。
トイレに寄って、5:00にスタートしました。
しばらくはヘッデンを使ってガシガシ歩きます。
昨日降りてきた道なので、なんとなく水のある場所を覚えています。
まだしっとりしている靴と靴下がこれ以上濡れないように、避けて避けて歩きます。
朝の気温の低さに負けないように、体温を上げるべくペースを早めました。
5:40
仙水峠到着です。かなり良いペースです。
日の出には間に合いませんでしたが、ギリギリ上がったところを仕留めることができました。
うん、今日も良い一日になる。
ここで準備した朝食を少し食べて、携帯の電波が入ったので天気予報の確認。
予報では今日はよく晴れそう。
明日は・・・
微妙だなー、コロコロ天気変わるし、あんまり当てにできない。
明日は北沢峠から戸台川沿いに、仙流荘まで歩く予定なのですが・・・
雨が降ったら増水しますし、渡渉ができなくなるな~。。。
まぁ、後で決めますか。
6時前に再びスタートしました。
ここから一気に駒津峰まで標高を上げます。
結構な急坂ですが、荷物が軽いのでそんなに負荷は感じませんでした。
CTは1:30ですが、実際には・・・
6:50
1時間弱で到着しました。
駒津峰山頂、頂きました!百高山99座目!
あと一つ!
あれだ!
もうここまで来るとすぐそこに見えますね。1時間圏内な感じです。
今日は天気が良いです。
昨日は全容を見ることができなかった、栗沢山からアサヨ峰までの稜線、そして向こうの鳳凰三山まではっきり見えます。
さらには右手に北岳、間ノ岳、遠く富士山も。
ここから日本の高い山1位、2位、3位(同立)が全部見える!凄いなー。
素晴らしい景色を眺めながら、朝食の残りを頬張ります。
少し休んで7時少し前、再びスタート。
少しキレッとした尾根沿いの道を行きますが、振り返ると仙丈ヶ岳。
仙丈ヶ岳は2度行ってますが、晴れた山頂に立ったことがありません。
またいつか行かねば。
7:18
六方石です。
大きな岩!圧倒的存在感ですね~。
さて、六方石を過ぎた後、甲斐駒ヶ岳へのルートは二つに分岐します。
直登ルートと巻き道ルート。
山と高原地図によると、直登ルートは落石多く、破線ルートになってます。
ちょっと難しそうですが、そちらから登ろうと思っていたのですが。。。
分岐点には特にそんな注意書きも無く、大行列が直登ルートへ向かっていました。
なんと。
学校登山っぽい人たちも登ってる。
破線ルートじゃ無かったのかな?
息子より少し年上のような中学生の団体が、先生に「絶対に落石を起こすな!」と怒られながら、最初のステップで時間がかかり、列が止まってしまってます。
いや、先生凄いな。
全責任を背負える度胸があるって事ですね。
チキンな自分だったら、全員連れて巻き道かな~。
と言うことで、なかなか列が動かないので息子と一緒にそのまま巻き道へ行くことにしました。
直登ルートの行列。
巻き道に来て良かった、こちらは殆ど人も居なく、なんとも不思議な景観です。
崩れやすい花崗岩で形成されたこの峰は、鳳凰三山のそれと々地質ですね。
滑りそうで滑らない、でも脆い感じです。
登山道を外れた所を歩くのは控えた方が良いでしょう。
さて分岐です。下りの途中に寄る予定だった摩利支天ですが、帰りは直登ルートに行こうかと思うので、行きに寄ることにします。
トラバース気味に少し下ります。
写真が 半分、青い。
コルを過ぎてから踏み跡を辿って少し登ると・・・
摩利支天に到着です。
どうやら裏側に出ちゃったみたいです。
表に回るとこんな感じです。
さすが修験の山ですね。
目の前には昨日歩いた栗沢山にアサヨ峰、さらに向こうの鳳凰三山と北岳間ノ岳、塩見岳に・・・
オールスターですね!
仙丈ヶ岳。
いつか晴れた日に行かねば。
人も居なく静かな山頂で、ゆっくりと景色を眺めることができました。
さぁ、戻ろう。
摩利支天とのコルから見た黒戸尾根。
コルから下に向かって、二本蹄の足跡がついていました。
ここは人は降りれないな~(汗
さて、山頂までの道に戻ったのでガシガシ行きます。
まだ見ちゃだめだとわかっていても振り返って見てしまいます。
ホントに今日来て良かった。
1,2,3位。
山頂手前で寄り道。
駒ヶ岳神社本宮です。
さぁいよいよ甲斐駒ヶ岳の山頂へ・・・
8:50
甲斐駒ヶ岳2967m、頂きました!
百高山、100座目!
終わった~!!
一度の縦走でいくつも歩けるから、割と楽に達成できるかと思っていたのですが・・・
奥深い山もあり、考えていたより厳しかった。。。
ちなみに、横断幕はカミさんに書いてもらいました。
日本習字師範級のカミさん、達筆です。
一等三角点
点名「甲駒ケ嶽」
こちらもいただきます。
今日は全周囲山が見えます。
遠く北アルプスから乗鞍、御岳。
中央アルプスに南アルプスの山々。
目に入る山々を眺めながら、今まで歩いた道のりや、ここから見える百高山を眺め、色々な事を回想していました。
よく歩くわ、この人。
雲海を目の前にじーっと遠くを見ている。
何を考えているのだろう。
いや、何も考えてないな(笑
まぁ、今後はこうやって背中を見ている事が多くなるだろうな。
生まれてきてくれて、ありがとう。
山へ送り出してくれているカミさん、ありがとう。
色々見ながら、のーんびり30分ほど休憩しました。
Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
さぁ、帰ろうか。
帰りは直登ルートを降りてみることにします。
ここを下る人は少ないらしく、降りる方向に人は居ませんが、登る方向にはどんどん人が来ます。
でも、登る方は割と譲ってくれるので、すんなり降りることができました。
しかし、下りは岩場になれていないと少し難しいかもですね。
10:10
駒津峰に戻りました。振り返ると甲斐駒ヶ岳。
ありがとうございました。
ここで息子と会議します。どこから帰るか。
でも即決。このまま来た道を帰るより、歩いたことが無い道を行こうと言うことになり、双子山経由で北沢峠に降りることにしました。
歩きやすい道をキュンキュン下り、再び登り返すとあっという間に双子山です。
ここで休もうかとも思ったのですが、風も無く日差しが強いので、そのまま通過することにしました。
ここから樹林帯に入るので、最後に見える栗沢山。
こんな晴れているときに、行ってみたかったな。
後は森の中をひたすら歩きます。
急な道でも無く、歩きにくくも無く。
11:30
北沢峠に到着です。
さすが連休中日です。仙流荘へ、広河原へ、バスがバンバン出ています。
さて、どうするか・・・
まだ午前中です。
今夜テン場にもう一泊して、明日戸台川沿いに歩きたい。
でも疲れてたり、雨が降っていたら朝一のバスで帰っても良いし。
しかし、現状私は体力が有り余ってる。
で
「今から仙丈ヶ岳登ろうか?晴れてるし」
と息子に言うと、無言で
(lll´д`ι)
こんな顔になったのでそれは止めることにしました。
でも、これからテン場でのんびりしてても流石に時間を持て余し過ぎです。かといって、これから戸台まで歩いてもな~。。。
もう、バスが空いているウチに、さっさと山を降りようか?
お腹空いたし、街でおいしいものを食べよう。
と言うことで、テン場にダッシュで戻ることにしました。
微妙な下りがランに丁度良いです。
テン場についたら即撤収です。
隣のテントの人が帰ってきて、ビールをプシュっとやってるのをヨダレを垂らしながら眺めます。
いいなー。
ここのテン場でもう一泊でも良かったんですけどね。
雰囲気は良いテン場なんですが、景色が良いわけでは無いです。
ボーッとするにはやっぱり景色が良くないと。
長衛小屋、ありがとうございました。
また来ますね。
と言うことで、バス停に戻るとすぐにバスに乗れ、13:30には仙流荘に戻れました。
仙流荘についてびっくり。
田んぼのあぜ道、小道まで凄いところまで車が止まってました。
ここまで凄いのは初めて見ます。
聞いた話では、朝一のバスも4:30から臨時便をどんどん出し、それでもバス待ち3時間の人も居たとか。
帰りのバスも、夕方は北沢峠でかなり待ったようです。
結果論ですが、この時間に降りてきて正解でしたね。
仙流荘で温泉に入り、気持ち的にゆったりとなったので、帰り道もゆったりと。のんびり高山に戻りました。
今年、急ぎ足で山を歩いて、ようやく百高山が終わりました。
今は中1の息子、部活もまだまだ本腰では無い様子です。
大きくなったとはいえ、まだまだ体が成長途中で気持ちについてきません。
でも、来年ぐらいになると、そこそこ力がつき、そうすると部活が楽しくなってくるんだろうな。
そうなると、もう一緒に山を歩く時間も少なくなってしまうような気がします。
だから、今年必死で終わらせました。
次の目標は・・・
なんとなく頭の中にイメージはあるものの、しばらくはお預けします。
しばらくは、歩きたい山を歩こうかと思ってます。
長文、読んで頂きましてありがとうございました。
2018年09月28日
百高山完登! 1日目 アサヨ峰
先の連休にて、目標にしていた百高山最後のミッションをクリアするために行ってきました。
結果からいえば、目標をクリアし、無事下山に至りました。
それでは行きましょう。
21日金曜日、いつも通り夜に車を走らせます。
3連休の天気は1日目の22日午前中が雨、午後から晴れて23日は晴れ。
24日はまた暗転する・・・
と、言うことでした。しかし、ここ最近の天気予報は毎日コロコロ変わるので、予報が当たるかどうかも微妙です。
まぁ、ぐだぐだしてても仕方が無いので、小雨が降る中、伊那の仙流荘を目指しました。
丁度日付が変わる頃に仙流荘に到着しましたが、やはり天気の影響なのか、駐車場は一番近い所でも5割ほど。
すんなり止めて、即眠りに落ちました。今日は寝れる・・・
22日
朝4時半に目が覚めます。
外がガヤガヤしているので周りを見ると、車がびっしり。
トイレに行くと既にバス停には人が並んでいます。
一気に人が来たようですね。
息子を起こして準備して、そのままバス停に並びます。
登山計画書、提出。
そろそろちゃんとコンパスで出すかなー。
人が多いからか、少し早めにバスが動き始めました。
なんとか3台目に乗れました。今回のバスはありがたいことにバックドアがついていて、大型ザックは後ろに置ける、親切設計です。
大きなザックを膝に抱えたままじゃなかったので、とても助かりました。
6:20
北沢峠に到着です。
ここからはてくてく歩いて長衛小屋へ。
重たいテン泊装備のザックもわずか10分の楽々山行。
重いと言っても、水も持ってこなくて良いので、でかい割には20kgを切る余裕の軽さ。
楽ちん~♪
あっという間に長衛小屋。
ここでテント泊の受付をします。とりあえず1泊。
計画では2泊3日で、天気が良ければ3日目は戸台まで歩こうかと言うことにしていました。
午前中は雨の予報なので、今は止んでいるとはいえいつ降り出すかわからない空模様。
さっさと幕営完了です。そして朝からテン場は既にパンパン。
やっぱり早めのバスで上がってきて良かった。。。
テントを張って少し落ち着いたら、やはり雨が降り出しました。
まぁ、予報通りです。
今日の予定はアサヨ峰に行くだけなので、のんびり行きましょう。
昼からの晴れを信じて、のんびりテントで雨をやり過ごします。
まだ飲んじゃだめ!
さて、まったり2時間過ぎて9時半。
そろそろ出発します。まずは栗沢山まで約2時間のCT。
アサヨ峰に着く12時頃には晴れるんじゃないかな~。
と期待して・・・
最初の分岐を右へ行きます。
道は特に整備はされていません。
倒木を避けてあるぐらいです。
下部は雨の影響で道が川になっていました。
トレランシューズでは必死に避けて歩きます。
一部倒木祭り。
とは言っても、栗沢山の山頂までは一定の斜度でゆるっと上げていくので全く体は辛くありません。
11:00栗沢山の山頂、頂きました。
宇多田さんの山は展望無しです。
でも、山頂標の上には南アルプスの天然水が置いてありました。誰だー(笑
しかし、結局雨に降られてカッパを着込んでいます。
早く晴れないかな。。。
稜線はそこそこ風も出ていて、岩の裏に隠れるように休憩しました。
とりあえず、目標のアサヨ峰を目指しましょう。
CTは1時間ほどです。
一瞬ガスが切れて前が見えました。なんか、歩きにくそうな稜線。。。
実際、尖った岩々した道で、しかもアサヨ峰に近づけば近づくほどアップダウンが出てきます。
こんな岩をよじ登ったり。
予想していたより歩きにくいです。
おまけに天候は回復しません。
むしろ、雨も降り出し酷くなってきました。
小一時間ほど歩いて、ガスの中に見えた。
あれが山頂かな?
11:55
ということで、アサヨ峰山頂2799.4m山頂頂きました!
百高山98座目!
と言っても、息子全くテンション上がらず。
いや、わかります。
三等三角点がありました。
点名「鳳凰山」
鳳凰山って、ここだったんですね。
時間は12時。
予報通りならここの山頂で晴れ間が広がるはずだったのに・・・
この写真を撮ったあたりで、さらに風も強まり、雨が叩きつけるように降ってきました。
吹きさらしの稜線では体を隠す場所もありません。
もう泣く泣く戻り足になりました。
山頂滞在は3分ぐらいです。
防水性の無いトレランシューズの中は靴下までビッショリ。
手袋は絞れる状態になり、容赦無く雨が叩きつけます。
今まで悪天候を避けて山に登っていたので、歴代1位の雨の量。
この後は写真も無く、トボトボと栗沢山に戻りました。
ところが、栗沢山直前になると急に雨が止み、ガスが切れてきました。
とりあえず、雨が止んだだけでも嬉しいです。
12:50
栗沢山に戻り、とりあえず風の当たらないところでやっと休憩します。
腰を下ろしてゆっくりしてると・・・
おおぉぉ?
ガスがどんどん切れてきた。
振り返った道が見えます。
やっぱり結構細かいアップダウンがあったのですね
その後、ゆっくりしているとどんどん雲が切れ始めて、真上には青空も見えてきました。
予報は1時間ずれたのか~。
と言うことで、もう一度栗沢山!
先ほどおいてあった南アルプスの天然水は無くなってました。
日が出ると急に暖かくなり、カッパも脱いでしまいます。
そしてテンションも急に上がり始めます。
もう今日は雨は降らないでしょう。
あのとんがった岩、アレですね♪
やっと晴れた山頂を堪能しつつ、30分ほど休憩しました。
居合わせたお向かいのテントの方々とお話ししたり、有意義な時間でした。
さぁ、テントに帰ろう。
帰りはまっすぐ降りずに、一度仙水峠に降りることにしました。
こちらは結構急な坂ですね。
そしてガスが切れて気づきました。紅葉が始まっているのですね~。
仙水峠に降りてきた頃には、すっかり青空が見えてきました。
出発をもう1時間遅らせてたら、かなり良かったんでしょうね~。
読み間違えました。
遠く、地蔵岳のオベリスクも見えます。
すっかり晴れた!
長衛小屋は携帯の電波が入らないので、ここで翌日の天気や色々と確認等を済ませました。
仙水峠からはゆるっとした下り坂。
しかし岩々地帯で歩きやすくは無いです。
息子はこんな岩場が大好き。
あれですね「#うわまじか」ってここですかね~。
きれいな場所です♪
しばらく歩くと一気に樹林帯へ。
南アルプスらしい、苔むした森です。
気持ちよい♪
仙水小屋。
入り口にチェーンをかけて、「用も無い人は寄らないように」的な雰囲気を醸し出しています。
触らぬ神に祟り無し。通過します。
でも、テン場も小屋の場所もとてもいい雰囲気でしたよ。
いつか、テントを張ってみたいですね~。
川の流れが綺麗です♪
まさに「#水の山行ってきた」
ですね!
あの橋ですね♪
苔むした森の中を流れる清流、ほんとに不思議な空間です。
こんなに素敵な場所も、そうは無いでしょうね~。
さすが、CMに使われるだけの事はありますね。
堰堤でできる池の水が青い、ほんとに青い。
まさに水の山ですね。
水面の下に草が生えていることから、本当はもう少し水面が低いのでしょう。
雨の影響で増水しているのだと思いますが、それでもこの綺麗さ。
凄いわ~。
と言うことで、無事に周回してきました。
一部道が川になっていましたが、なんとか通過。
と言うか、既に靴はびしょびしょですし(^^;
テントに戻って乾杯です。
あとは濡れたものを干して、乾かして・・・
のんびりとした時間を過ごしました。
夕飯は釜揚げ素麺で豚汁を頂きます。
追加で海藻サラダとお麩をお好みで入れて。。。
これがなかなか美味しいのです♪
それにしても、晴れて良かった。
いよいよ明日は最後の百高山。
駒津峰と甲斐駒ヶ岳。
やっと、長い旅が一段落する。
明日はきっと晴れるはず。
ここ最近のテント生活そのまま、ヘッデンを使うこと無い時間帯に眠りに落ちました。
1日目の栗沢山とアサヨ峰。
雨だったけど、これもまた山ですね!
栗沢山はこちらの山です。
結果からいえば、目標をクリアし、無事下山に至りました。
それでは行きましょう。
21日金曜日、いつも通り夜に車を走らせます。
3連休の天気は1日目の22日午前中が雨、午後から晴れて23日は晴れ。
24日はまた暗転する・・・
と、言うことでした。しかし、ここ最近の天気予報は毎日コロコロ変わるので、予報が当たるかどうかも微妙です。
まぁ、ぐだぐだしてても仕方が無いので、小雨が降る中、伊那の仙流荘を目指しました。
丁度日付が変わる頃に仙流荘に到着しましたが、やはり天気の影響なのか、駐車場は一番近い所でも5割ほど。
すんなり止めて、即眠りに落ちました。今日は寝れる・・・
22日
朝4時半に目が覚めます。
外がガヤガヤしているので周りを見ると、車がびっしり。
トイレに行くと既にバス停には人が並んでいます。
一気に人が来たようですね。
息子を起こして準備して、そのままバス停に並びます。
登山計画書、提出。
そろそろちゃんとコンパスで出すかなー。
人が多いからか、少し早めにバスが動き始めました。
なんとか3台目に乗れました。今回のバスはありがたいことにバックドアがついていて、大型ザックは後ろに置ける、親切設計です。
大きなザックを膝に抱えたままじゃなかったので、とても助かりました。
6:20
北沢峠に到着です。
ここからはてくてく歩いて長衛小屋へ。
重たいテン泊装備のザックもわずか10分の楽々山行。
重いと言っても、水も持ってこなくて良いので、でかい割には20kgを切る余裕の軽さ。
楽ちん~♪
あっという間に長衛小屋。
ここでテント泊の受付をします。とりあえず1泊。
計画では2泊3日で、天気が良ければ3日目は戸台まで歩こうかと言うことにしていました。
午前中は雨の予報なので、今は止んでいるとはいえいつ降り出すかわからない空模様。
さっさと幕営完了です。そして朝からテン場は既にパンパン。
やっぱり早めのバスで上がってきて良かった。。。
テントを張って少し落ち着いたら、やはり雨が降り出しました。
まぁ、予報通りです。
今日の予定はアサヨ峰に行くだけなので、のんびり行きましょう。
昼からの晴れを信じて、のんびりテントで雨をやり過ごします。
まだ飲んじゃだめ!
さて、まったり2時間過ぎて9時半。
そろそろ出発します。まずは栗沢山まで約2時間のCT。
アサヨ峰に着く12時頃には晴れるんじゃないかな~。
と期待して・・・
最初の分岐を右へ行きます。
道は特に整備はされていません。
倒木を避けてあるぐらいです。
下部は雨の影響で道が川になっていました。
トレランシューズでは必死に避けて歩きます。
一部倒木祭り。
とは言っても、栗沢山の山頂までは一定の斜度でゆるっと上げていくので全く体は辛くありません。
11:00栗沢山の山頂、頂きました。
宇多田さんの山は展望無しです。
でも、山頂標の上には南アルプスの天然水が置いてありました。誰だー(笑
しかし、結局雨に降られてカッパを着込んでいます。
早く晴れないかな。。。
稜線はそこそこ風も出ていて、岩の裏に隠れるように休憩しました。
とりあえず、目標のアサヨ峰を目指しましょう。
CTは1時間ほどです。
一瞬ガスが切れて前が見えました。なんか、歩きにくそうな稜線。。。
実際、尖った岩々した道で、しかもアサヨ峰に近づけば近づくほどアップダウンが出てきます。
こんな岩をよじ登ったり。
予想していたより歩きにくいです。
おまけに天候は回復しません。
むしろ、雨も降り出し酷くなってきました。
小一時間ほど歩いて、ガスの中に見えた。
あれが山頂かな?
11:55
ということで、アサヨ峰山頂2799.4m山頂頂きました!
百高山98座目!
と言っても、息子全くテンション上がらず。
いや、わかります。
三等三角点がありました。
点名「鳳凰山」
鳳凰山って、ここだったんですね。
時間は12時。
予報通りならここの山頂で晴れ間が広がるはずだったのに・・・
この写真を撮ったあたりで、さらに風も強まり、雨が叩きつけるように降ってきました。
吹きさらしの稜線では体を隠す場所もありません。
もう泣く泣く戻り足になりました。
山頂滞在は3分ぐらいです。
防水性の無いトレランシューズの中は靴下までビッショリ。
手袋は絞れる状態になり、容赦無く雨が叩きつけます。
今まで悪天候を避けて山に登っていたので、歴代1位の雨の量。
この後は写真も無く、トボトボと栗沢山に戻りました。
ところが、栗沢山直前になると急に雨が止み、ガスが切れてきました。
とりあえず、雨が止んだだけでも嬉しいです。
12:50
栗沢山に戻り、とりあえず風の当たらないところでやっと休憩します。
腰を下ろしてゆっくりしてると・・・
おおぉぉ?
ガスがどんどん切れてきた。
振り返った道が見えます。
やっぱり結構細かいアップダウンがあったのですね
その後、ゆっくりしているとどんどん雲が切れ始めて、真上には青空も見えてきました。
予報は1時間ずれたのか~。
と言うことで、もう一度栗沢山!
先ほどおいてあった南アルプスの天然水は無くなってました。
日が出ると急に暖かくなり、カッパも脱いでしまいます。
そしてテンションも急に上がり始めます。
もう今日は雨は降らないでしょう。
あのとんがった岩、アレですね♪
やっと晴れた山頂を堪能しつつ、30分ほど休憩しました。
居合わせたお向かいのテントの方々とお話ししたり、有意義な時間でした。
さぁ、テントに帰ろう。
帰りはまっすぐ降りずに、一度仙水峠に降りることにしました。
こちらは結構急な坂ですね。
そしてガスが切れて気づきました。紅葉が始まっているのですね~。
仙水峠に降りてきた頃には、すっかり青空が見えてきました。
出発をもう1時間遅らせてたら、かなり良かったんでしょうね~。
読み間違えました。
遠く、地蔵岳のオベリスクも見えます。
すっかり晴れた!
長衛小屋は携帯の電波が入らないので、ここで翌日の天気や色々と確認等を済ませました。
仙水峠からはゆるっとした下り坂。
しかし岩々地帯で歩きやすくは無いです。
息子はこんな岩場が大好き。
あれですね「#うわまじか」ってここですかね~。
きれいな場所です♪
しばらく歩くと一気に樹林帯へ。
南アルプスらしい、苔むした森です。
気持ちよい♪
仙水小屋。
入り口にチェーンをかけて、「用も無い人は寄らないように」的な雰囲気を醸し出しています。
触らぬ神に祟り無し。通過します。
でも、テン場も小屋の場所もとてもいい雰囲気でしたよ。
いつか、テントを張ってみたいですね~。
川の流れが綺麗です♪
まさに「#水の山行ってきた」
ですね!
あの橋ですね♪
苔むした森の中を流れる清流、ほんとに不思議な空間です。
こんなに素敵な場所も、そうは無いでしょうね~。
さすが、CMに使われるだけの事はありますね。
堰堤でできる池の水が青い、ほんとに青い。
まさに水の山ですね。
水面の下に草が生えていることから、本当はもう少し水面が低いのでしょう。
雨の影響で増水しているのだと思いますが、それでもこの綺麗さ。
凄いわ~。
と言うことで、無事に周回してきました。
一部道が川になっていましたが、なんとか通過。
と言うか、既に靴はびしょびしょですし(^^;
テントに戻って乾杯です。
あとは濡れたものを干して、乾かして・・・
のんびりとした時間を過ごしました。
夕飯は釜揚げ素麺で豚汁を頂きます。
追加で海藻サラダとお麩をお好みで入れて。。。
これがなかなか美味しいのです♪
それにしても、晴れて良かった。
いよいよ明日は最後の百高山。
駒津峰と甲斐駒ヶ岳。
やっと、長い旅が一段落する。
明日はきっと晴れるはず。
ここ最近のテント生活そのまま、ヘッデンを使うこと無い時間帯に眠りに落ちました。
1日目の栗沢山とアサヨ峰。
雨だったけど、これもまた山ですね!
栗沢山はこちらの山です。
2018年09月07日
日帰り水晶岳 後半
結構な風が吹きつけ初めて、ガスの水滴に体温を奪われ始めます。
動かないと寒いな、行かないと。
山頂滞在は10分足らず。
来た道を戻ります。
最初の岩場で少し気を使いますが、それを過ぎると快適な道。
7:38水晶小屋に戻りました。
小屋の前に回ってみると、なんだか雨戸も全部閉まってる…
あら?小屋閉めですか?
と、この時は思ってました。
時間に余裕も出来たので、ここで名物の力汁を戴こうと思ったのですが…
残念、また次の機会に。
ワリモ北分岐へ足を進めます。
ここの稜線、こうやって改めて見るととても素敵な道ですね。
来るときは必死過ぎて見えてなかったのかな。
晴れていたらとても素敵な景色でしょう。
なんで昨年息子と歩いた時はそう思わなかったんだろう?
寝れなかった小屋泊の赤牛ピストンでヘロヘロだったからでしょうか。。。
またいつか、歩きに来よう。
8:01ワリモ北分岐に戻りました。(写真は岩苔乗越)
ここで葛藤。
来た道を戻って鷲羽経由で三俣に戻るか、黒部源流に降りて三俣に登るか…
今日来た感じでは多分鷲羽岳へ抜ける方が楽なような気がします。
何気で、黒部源流まではここから400m下げます。そして150m上げ。
昨年経験済みでこの道を下るのは疲れると体が知ってます。
でも、来た道をそのまま戻るのも面白くないので、つらいと分かっていても降りる方を選択してしまいました。
そうと決めたら行きます。
水場。これがホントの黒部源流。黒部の川の最初の一滴・・・
でも、この日は雨の後なので、もっと上からガンガン沢から水が出ていました。
そして、沢沿いに降り始めて後悔。
道が川になってる。。。
ただでさえ歩きにくい下りの道なのに、石の頭を選んで足を置かないとハマります。
なんともトレランシューズ泣かせの道。
降りなきゃ良かったと本気で後悔しました、ウキー。
でも振り返るとアフターカーニバル。
もうこんなに降りてきてしまっている。
でも、前を見るとまたやる気を削がれます。
あれを150m上げるのか…
しかも、明らかに三俣蓮華岳は雲の中ですし、あの辺り雨が降っているのが悲しい事に見えてしまいます。
もう三俣蓮華岳も寄らなくていいや・・・
あぁ・・・
なんでしょう。
目的達成の後の敗北感。
やっと黒部源流の碑。
でも、なぜここなんでしょうね?もっと上にあっても良さそうなんですが…
もう登る足も売り切れてますが、必死に足を上げ続けます。
左足の小指と裏側、豆がつぶれているのが分かります。
痛いけどどうにもなりません。
8:56さらに雨も降ってきた。
もう泣きっ面に蜂ですね、三俣山荘の食堂に避難します。
カレーを注文しました。
疲れた体に染み込みます、ホントに美味しい。
トマトソース強めな感じでピリッと辛く、あっという間に完食してしまいました。
ごちそうさまでした。
お腹も満たされ、体も程よく休めました。
そして外に出ると、なんと雨がやんでる。
鷲羽岳が全開で見え始めてるじゃないですか。
これは良い兆候。
不思議な事に、気分が上がると力も戻ってくるような気がします。
荷物をまとめて三俣峠へ登り返し始めると・・・
めっちゃ晴れてきた。
これを目の前にして、三俣蓮華岳に登らない理由は無いです。
時間にも余裕がありますし、せっかくだから回って帰ろう。
双六方面のカールも綺麗に見えて来ましたね。
売り切れた登る足も、少し帰って来たみたいです。
気分は上場♪
9:45三俣峠。
ここから巻道を帰る気満々だったのに、もう足が勝手に三俣蓮華へ。
9:56 三俣蓮華岳、頂きました!
三種の三角点も久しぶり!
振り返ると、鷲羽岳から水晶岳までの稜線。
いやー、綺麗だな~。水晶岳も晴れて来たな。
まぁタイミングですよね、こういうのは。
水晶の大分上に大きな笠雲があるの、分かりますか?
あれ、薬師岳で出来た傘があそこまで流されてきてるんです。
遠く、赤牛岳とその向こうに立山に劔。
薬師岳と北薬師岳。
富山湾まで見えますね。
反対側は大天井岳。
自分で言うのもなんですが、見えている稜線は殆ど歩いている。凄いな。。。息子、よく歩いた。
これだけ晴れてくると、きっと双六岳の山頂も素敵でしょうね。
せっかく稜線に上がった事ですし、このまま双六岳も回っていきましょう。
一旦下り、また登り返すと丸山です。
丸山からみる黒部五郎岳。
見事なカールですね、綺麗だ~。
振り返ると、鷲羽から水晶、赤牛へと続く稜線。
もう最高♪
ウキウキで双六岳へ足を進めました。
が、しかし…
中道分岐…
またガスが…
これはもう山頂の景色もダメかな?
素直に中道を帰ろうか…
いや、急にガスるという事は、急に晴れるかもしれない。
ほんの少しの希望を胸に、双六岳へ登り返す事にしました。
10:41 うっ…
双六岳山頂、頂きました。
涙が止まりません。
ガスガスですやん…
ホントは、ココにバーンと槍が・・・
まぁ、また来るさ。
しかし、もう足の裏が限界かも。
靴下を脱いで見てみると、なんとも可哀そうな事になってます。
小指の先と足の裏、すまん。
私のわがままに付き合ってくれてありがとう。
ファーストエイドのキットを出して、絆創膏とテーピングで少しでも衝撃を和らげるように処置しました。
これが少し効いたのか、この後痛みは大分薄れました。
さて帰りますか。
それでも、双六のこの稜線は好きですね。
この優しい感じがとてもいい雰囲気です。
この道、すきだなぁ~。
11:07
巻道分岐に帰ってきました。
朝ココを通ってから7時間近くが経った訳ですね。
でも、時間に余裕もあるので良い感じです。
ここまで来れれば、どうあがいても明るいうちに新穂高に着きます。
私のモットーは、「暗いうちに出発しても下山は明るいうち」です。
暗いうちに出発して何かあっても、すぐに明るくなるのでなんとかなります。助けも来てくれます。
でも、だんだん暗くなってから何かあると、次に明るくなるまでの時間が長いのと、そこまで誰にも助けに来てもらえません。
致命的です。
だから山は、早出早着なんですよね。
日が沈んでまで動き続けるリスクは避けたい訳です。
11:15
さて、双六小屋に戻ると…
あら?
小屋閉まってる?
恐る恐る入り口から入ってみると、普通に受付にお姉さんが居ました。
「あー、台風が来てるんで、全部外張りしてるんです。」
なるほど、そうか!
そして気付きます、水晶小屋もそうだったのでしょうね。
ここでコーラチャージ。
甘い炭酸飲料が体に染みわたります。
んまい。
少し休憩もして、11:30に小屋を出発しました。
双六のテン場。
明日台風が来るのに、テントが2張り。
午前中までは持つような予報でしたが…
猛者ですな。
水晶岳、鷲羽岳、双六小屋、ありがとうございました、また来ますね。
あとは修行の道。
双六小屋の時点でこの日の歩行距離は30㎞
累積標高差もかなりのものです。
もう太ももはパンパン。足の裏も処置したとはいいえ、下りになるとなかなかの衝撃を受けます。
12:10
弓折乗越
この辺りで再びガスが切れ始めました。
また晴れそうですね、今日は目まぐるしく天気が変わります。
それでも槍はまだ雲の中ですが、鏡平まで降りれば見れるかな?
12:30
鏡平山荘まで降りてきました。
この時点で日も差し始め、足の負担も大きかったので少し休憩をとることにしました。
名物かき氷を頂きます。
美味し~♪
疲れた体に糖分が浸透して行くのがよくわかります。
今体はスポンジ状態。吸収率が高いです。
もう一杯行きたかったけど、止めておきましょう。
そして荷物をまとめて出発しようとしたのですが、鏡池でまたストップ。
槍が出そう。少し待ってみる事にしました。
結局槍は出てこなかったのですが、待ちながらここで休憩していた御夫婦としばらく歓談しました。
とても優しそうな旦那様に、奥様。話をしていてとても気持ちの良いお二人でした。
夫婦で山をのんびり歩くっての、良いですね。素敵な御夫婦でした。
またどこかの山でお会いできればと思います。
さて、ガンガン降りましょう。
熊のおどり場。
ココを通るときは必ず熊踊りをしなければなりません。
誰も居ないのを良い事に今日も激しく踊るのですが、勿論一人です。
撮ってくれる人も居ないので、お見せできないのが残念です。
13:19シシウドヶ原
いやー、まだあそこまで降りるんだ、厳しいな~。
13:41
ガシガシ歩いて秩父沢出合まで降りてきました。
やっぱり少し水量がありますね。
そして水が綺麗♪
飛び込みたくなる衝動に駆られますが、我慢します。
気持ち良いだろうな~…
そして、ここで最後に槍の穂先が雲の中から一瞬見えました。
良かった、最後に現れた。
やっぱり、槍の存在感は圧倒的ですね、カッコいい。
14:08
ようやく小池新道の入り口です。
登山道は終了、後は8㎞ほどの林道歩きです。
足が・・・
もう…
14:18
重い足を強引に回して、わさび平の小屋に辿り着きました。
暗い時には気付きませんでした、小屋が新しくなってる。。。
あれ?去年もそうだったのかな?
そしてコレ。
もう止まりませんでした。
きゅうり、トマト、塩、三種の神器が揃ってます。もう手にしない訳が無い。
美味しかった。。。
さて、後は林道を行きます。
緩い下りが続くので、もう重力に体重を預けます。
体が勝手に前に進むので、それに逆らわないようにすると惰性で走る訳です。
ヘタに抑えると、逆に足がつらい。。。
15:08
そしてゲートを越えた後、この橋を渡るときのこの景色。
これを見ると帰ってきた感が半端無いですね。
長かった~。
新穂高の登山者センターに下山届を出して、後は車に戻ります。
最後は安定のひがくの湯。
もう説明は要りませんね!
なんとか、これでこの三ヶ月の締めをするには最高の登山が出来ました。
これでまた明日から、適当に頑張れる。
頑張れると言うか、自信がつきました。
歩行距離46㎞ 累積標高差±3460m
15時間20分
よく歩きました。明日の自分、自信持っていいぞ!
いつも一緒にいる息子が居ない一人での山でしたが、たまには良いですね。
自分と向き合う時間が長く、色々考えたり無心になれる時間が多いです。
息子も忙しくなってきているようですし、今後はソロが増えるかな…?
さぁ、次はいよいよ、百高山の締めですね。
今月の後半の連休、南アルプスへ行きますか!
2018年09月06日
日帰り水晶岳 前半
今年もやって参りました、一年に一度の挑戦的なソロ登山。
昨年は槍ヶ岳・双六岳1Dayでした。
その時、帰り道にお話ししていた方は日帰りで鷲羽岳、もう一人は水晶岳と聞いていたので、そのプランがずっと頭に残っていました。
昨年はなんのトレーニングもせずに臨みましたが、今年はこっそりとトレーニングに励んで来ていました。
実はこの3か月、ランニングや千段階段を淡々とこなし、体重は8㎏落ちました。あともう少しの間だけ、息子には負けたくないので(^^;
という事で、始めましょう。
9月2日夜、夕飯が終わってから車を走らせます。
新穂高の深山荘前の登山者駐車場。
前日大雨だったことと、後に台風が来る予報のおかげか、駐車場には充分な空きがあり最上段に停める事ができました。
先に出発の準備を済ませてから、仮眠を取ることにしました。
多分、1時間半は寝れたと思います。
11:30に目覚ましが鳴り、そこから体を目覚めさせます。
「日帰り」が目的なので、0:00まで体をほぐし、準備運動をしたのち、時計を確認。
9月3日
0:01スタートです。
新穂高登山者センター。
ここで登山計画書を提出し、トイレに寄り0:09出発です。
今日は左俣林道。
この時間に歩くなら、右俣より断然左俣です。
あっちはこの時間に出ると、丁度2時頃に滝谷を通るんですよね~。
怖いですもん。
さて、夜なので特に撮るものも無く足を進めます。
0:56ワサビ平小屋。
1:08小池真道の入り口に来ました。
ここまではゆるっとした林道なのですが、私はもともとランナー系の体格では無いので走るのは苦手です。
平坦っぽい所だけ小走りで来ました。ガチっとは走れません。
1:33秩父沢出合
登山道に入れば本領発揮。ガシガシ登りますよ~。
暗いので良く分からないですが、少し水量は多いように感じます。
やっぱり前日の雨が効いてるかな?
その後は、脇目も振らず、休みもせずひたすら高度を稼ぎます。
2:34ここで初めて足を停めました。
一瞬、ため息がでてしまいましたよ、夜の鏡池。
月明かりにぼんやり見えるに槍ヶ岳と、それが綺麗に映る池。とても綺麗でした。
あ~、なんて素敵な景色だろう。
これを綺麗に写真に収める技術があれば…
スマホのカメラではこれが限界です。
見た景色をお伝え出来ずに残念です。
という事で、写真を撮ったりなんだりで2:39に鏡平小屋です。
そのまま通過。
一気に稜線まで高度を上げて弓折乗越で3:10でした。
新穂高からの標高差は1500mを越えているので、500m/hで標高を稼いでいます。
ここまで水平距離も11キロを越えているので、なかなかのペースです。
ここからは軽いアップダウンを行くだけなので、そこそこ快走で足を進める事が出来ました。
写真を撮り忘れましたが、3:50に双六小屋に到着です。
テントを撤収して出発する人や、小屋から出てくる人が居ました。
そうですね、そんな時間ですね。
ここで一旦ザックを下ろしてハイドレーションの中の水の量を確認します。まだ十分なので補充はしなくて良さそうです。
しかし、新穂高から双六の小屋まで4時間切るとは、この年なりに進化しましたね。トレーニングの成果が出てます。
おにぎりを一つ頬張り、3:55に出発。
4:03巻道分岐です。
季節も秋近く、日の出も遅いので双六岳に上がるのは止めにします。
このまま巻道を通って一気に三俣まで行きましょう。
三俣峠直前、東の空が明るんで来ました。
綺麗ですね~、このまま今日は晴れると良いな。
三俣峠から下って来る途中。
目の前の景色に思わず足を止めてしまいました。
凄く美しいと言う訳では無いのですが、山荘の明かりと薄暗い鷲羽岳が、一日の始まる感じを漂わせてなんとも言えない雰囲気でした。
なんとなく、まな板で大根を切るトントンと言う音、くつくつ言う鍋から漂う味噌汁の香り、そんなイメージが頭の中に広がりました。
いいですね、この雰囲気。とても素敵です。
5:10三俣山荘に到着です。
先ほどの勝手なイメージでお腹がグルグル言い出したので、またここでおにぎりを一つ頬張ります。
大分ギリギリで来てるので、鷲羽の登りの前に足を少しほぐします。
5分ほど休んで一気に登ります。
駆ける事は出来ませんが、それなりに最大速で足を上げ続けます。
5:55
鷲羽岳山頂、頂きました。
凄い、新穂高から6時間切れた。おじさんまだ頑張れる。
頑張らなくてもいいけど、頑張ればやれるもんですね。
鷲羽池の向こうに大天井、常念、槍ヶ岳に穂高まで、綺麗だな~。
西釜尾根に双六、笠ヶ岳まで見えます。
こちらは同じく昨年息子と歩いた裏銀座。
野口五郎岳と南真砂岳。
そしてこれから行く水晶岳。
さぁ、ゆっくりもしていられない、写真を撮ったら即出発です。
6:18ワリモ岳通過。
山頂は通らないんですね、知らなかったです。
6:26ワリモ北分岐です。
ようやく水晶岳が射程圏内に入ってきた感じです。
ワリモ北分岐から水晶小屋までの道は、歩きやすい道です。
ほぼ水平移動なので、負担が軽くて快速です。
湯俣川に日が射します、これも幻想的で綺麗ですね~。
6:45水晶小屋の裏の分岐に到着しました。
残念なことに水晶岳の山頂はガスの中に入ってきましたね・・・
小屋はとりあえず通過して、水晶岳に向かいますが、運動量が半端ないのかとにかくお腹が減ります。
ここでもう一つおにぎりを頬張ります。
あと少し、行きましょう!
そこからはさらに吹き付ける風も強くなり、ガスも濃くなってきましたが快速で行きます。
7:10水晶岳山頂頂きました!
新穂高から22.5㎞ 7時間10分 腹減った!自分よく頑張ったわ~。
CTだと新穂高から13時間20分なので、かなり良いペースで来ました。
正直、自分の中のUターンリミットの10時ギリギリになるんじゃ無いかと思ってましたが…
ガスガスで何も見えないですが、ここ最近のトレーニングの成果が出て自分的に満足しています。
消費カロリーが多かったのか、お腹がグルグル泣きっぱなしです、最後のおにぎりを頬張ります。
あとは行動食でなんとかしましょう。
消化が進むように、ゆっくりと米をかみしめます。
モグモグしながら色々な事が頭をよぎりました。
この3ヶ月、自分と向き合う良い時間でした。
結局答えは出なかったんですけど、もうちょっと楽に生きて良い。命いっぱい頑張る必要性は無い。
やるときにやれれば、それで良いんだな、と思えるようになりました。
いや、答えは足元にあったんだ、気付きたく無かったんでしょう。
こうやって山に送り出してくれるカミさんにも、ホントにありがたいと思わないと。
思っていても行動で示さないと駄目なんだろうけど、それは次のステップですね。
子供達にも心配かけていただろうな。。。
さぁ、帰ろう。
後半へ続く
昨年は槍ヶ岳・双六岳1Dayでした。
その時、帰り道にお話ししていた方は日帰りで鷲羽岳、もう一人は水晶岳と聞いていたので、そのプランがずっと頭に残っていました。
昨年はなんのトレーニングもせずに臨みましたが、今年はこっそりとトレーニングに励んで来ていました。
実はこの3か月、ランニングや千段階段を淡々とこなし、体重は8㎏落ちました。あともう少しの間だけ、息子には負けたくないので(^^;
という事で、始めましょう。
9月2日夜、夕飯が終わってから車を走らせます。
新穂高の深山荘前の登山者駐車場。
前日大雨だったことと、後に台風が来る予報のおかげか、駐車場には充分な空きがあり最上段に停める事ができました。
先に出発の準備を済ませてから、仮眠を取ることにしました。
多分、1時間半は寝れたと思います。
11:30に目覚ましが鳴り、そこから体を目覚めさせます。
「日帰り」が目的なので、0:00まで体をほぐし、準備運動をしたのち、時計を確認。
9月3日
0:01スタートです。
新穂高登山者センター。
ここで登山計画書を提出し、トイレに寄り0:09出発です。
今日は左俣林道。
この時間に歩くなら、右俣より断然左俣です。
あっちはこの時間に出ると、丁度2時頃に滝谷を通るんですよね~。
怖いですもん。
さて、夜なので特に撮るものも無く足を進めます。
0:56ワサビ平小屋。
1:08小池真道の入り口に来ました。
ここまではゆるっとした林道なのですが、私はもともとランナー系の体格では無いので走るのは苦手です。
平坦っぽい所だけ小走りで来ました。ガチっとは走れません。
1:33秩父沢出合
登山道に入れば本領発揮。ガシガシ登りますよ~。
暗いので良く分からないですが、少し水量は多いように感じます。
やっぱり前日の雨が効いてるかな?
その後は、脇目も振らず、休みもせずひたすら高度を稼ぎます。
2:34ここで初めて足を停めました。
一瞬、ため息がでてしまいましたよ、夜の鏡池。
月明かりにぼんやり見えるに槍ヶ岳と、それが綺麗に映る池。とても綺麗でした。
あ~、なんて素敵な景色だろう。
これを綺麗に写真に収める技術があれば…
スマホのカメラではこれが限界です。
見た景色をお伝え出来ずに残念です。
という事で、写真を撮ったりなんだりで2:39に鏡平小屋です。
そのまま通過。
一気に稜線まで高度を上げて弓折乗越で3:10でした。
新穂高からの標高差は1500mを越えているので、500m/hで標高を稼いでいます。
ここまで水平距離も11キロを越えているので、なかなかのペースです。
ここからは軽いアップダウンを行くだけなので、そこそこ快走で足を進める事が出来ました。
写真を撮り忘れましたが、3:50に双六小屋に到着です。
テントを撤収して出発する人や、小屋から出てくる人が居ました。
そうですね、そんな時間ですね。
ここで一旦ザックを下ろしてハイドレーションの中の水の量を確認します。まだ十分なので補充はしなくて良さそうです。
しかし、新穂高から双六の小屋まで4時間切るとは、この年なりに進化しましたね。トレーニングの成果が出てます。
おにぎりを一つ頬張り、3:55に出発。
4:03巻道分岐です。
季節も秋近く、日の出も遅いので双六岳に上がるのは止めにします。
このまま巻道を通って一気に三俣まで行きましょう。
三俣峠直前、東の空が明るんで来ました。
綺麗ですね~、このまま今日は晴れると良いな。
三俣峠から下って来る途中。
目の前の景色に思わず足を止めてしまいました。
凄く美しいと言う訳では無いのですが、山荘の明かりと薄暗い鷲羽岳が、一日の始まる感じを漂わせてなんとも言えない雰囲気でした。
なんとなく、まな板で大根を切るトントンと言う音、くつくつ言う鍋から漂う味噌汁の香り、そんなイメージが頭の中に広がりました。
いいですね、この雰囲気。とても素敵です。
5:10三俣山荘に到着です。
先ほどの勝手なイメージでお腹がグルグル言い出したので、またここでおにぎりを一つ頬張ります。
大分ギリギリで来てるので、鷲羽の登りの前に足を少しほぐします。
5分ほど休んで一気に登ります。
駆ける事は出来ませんが、それなりに最大速で足を上げ続けます。
5:55
鷲羽岳山頂、頂きました。
凄い、新穂高から6時間切れた。おじさんまだ頑張れる。
頑張らなくてもいいけど、頑張ればやれるもんですね。
鷲羽池の向こうに大天井、常念、槍ヶ岳に穂高まで、綺麗だな~。
西釜尾根に双六、笠ヶ岳まで見えます。
こちらは同じく昨年息子と歩いた裏銀座。
野口五郎岳と南真砂岳。
そしてこれから行く水晶岳。
さぁ、ゆっくりもしていられない、写真を撮ったら即出発です。
6:18ワリモ岳通過。
山頂は通らないんですね、知らなかったです。
6:26ワリモ北分岐です。
ようやく水晶岳が射程圏内に入ってきた感じです。
ワリモ北分岐から水晶小屋までの道は、歩きやすい道です。
ほぼ水平移動なので、負担が軽くて快速です。
湯俣川に日が射します、これも幻想的で綺麗ですね~。
6:45水晶小屋の裏の分岐に到着しました。
残念なことに水晶岳の山頂はガスの中に入ってきましたね・・・
小屋はとりあえず通過して、水晶岳に向かいますが、運動量が半端ないのかとにかくお腹が減ります。
ここでもう一つおにぎりを頬張ります。
あと少し、行きましょう!
そこからはさらに吹き付ける風も強くなり、ガスも濃くなってきましたが快速で行きます。
7:10水晶岳山頂頂きました!
新穂高から22.5㎞ 7時間10分 腹減った!自分よく頑張ったわ~。
CTだと新穂高から13時間20分なので、かなり良いペースで来ました。
正直、自分の中のUターンリミットの10時ギリギリになるんじゃ無いかと思ってましたが…
ガスガスで何も見えないですが、ここ最近のトレーニングの成果が出て自分的に満足しています。
消費カロリーが多かったのか、お腹がグルグル泣きっぱなしです、最後のおにぎりを頬張ります。
あとは行動食でなんとかしましょう。
消化が進むように、ゆっくりと米をかみしめます。
モグモグしながら色々な事が頭をよぎりました。
この3ヶ月、自分と向き合う良い時間でした。
結局答えは出なかったんですけど、もうちょっと楽に生きて良い。命いっぱい頑張る必要性は無い。
やるときにやれれば、それで良いんだな、と思えるようになりました。
いや、答えは足元にあったんだ、気付きたく無かったんでしょう。
こうやって山に送り出してくれるカミさんにも、ホントにありがたいと思わないと。
思っていても行動で示さないと駄目なんだろうけど、それは次のステップですね。
子供達にも心配かけていただろうな。。。
さぁ、帰ろう。
後半へ続く
2018年08月28日
小太郎山と、白峰三山と南陵へ 4日目
22時頃、風が強く目が覚めました。
空を見上げると雲も殆どなく満天の星空。
天の川が空を突き抜けて天井を流れます、綺麗だな~。
我々が住む「天の川銀河」、その名前は日本人らしく素敵だと思います。
英語名は「Milky Way Galaxy」
誰がそんな可愛い名前を付けたんでしょうね?
天の川銀河、直径10万光年なんて想像も絶する距離。
1光年をジェット旅客機で行くと、100万年かかる距離ですよ。
宇宙、デカい。自分小さい。
スマホでも、ここまで撮れますね。
せっかく夜空を撮る気満々でいたのに、Gopro忘れました。。。
東の空は、甲府の街の明かりで明るめです。
一通り夜空を眺め、途方も無い距離を想像しながら再び眠りにつきました。
4日目
太陽だ。
いつもと同じだけど、昨日とは違う朝。
必ず日は登る、明けない夜は無い。
ありきたりな言葉だけど、きっと昨日とは違う気持ちでこの太陽を見ていると思う。
適当に、頑張ろう。
いい加減が良い加減って事っすね。
後ろの塩見岳
南の荒川三山と上高地岳。
北の白峰三山
太陽って暖かい・・・
君は、何回山の上で夜明けを迎えたんだろうな。
その度に、何を感じているんだろう。
その年でこれだけ山の上から日の出を見ている子は、そう多くは無いだろうな…
それが良い事なのか悪い事なのかは分からないけど、どうだったと思っているかは、あと20年経ったら教えて欲しいな。
笹山北峰、ありがとうございましました。
正直、今回のブログはここで閉めても良いんですけど、一応下山まで書きますね。
樹林帯を歩く事10分。
笹山南峰に到着です。
こちらは山梨百名山ですね。
こちらの山頂はあまり展望が無いですが、白峰三山はなんとか見えますね。
道が二本。
右は伝付峠、左は奈良田と書いてあります。
いつか右に行きたいな、笊ヶ岳まで行ってみたい。
でも、今日は左に向かって帰ります。
下り始めてすぐに樹林帯です。
そしていきなり激下りです。
これは辛い。
とても密な樹林帯で、もうザックが引っかかりまくるほどの狭さです。
そしていきなり道を間違えました。
ここで左に降りてしまいました。
あまりに倒木が多いので、普通に乗り越えて行って20mほど下り・・・
なんかおかしいと気付いてすぐに戻りました。
ここ、右ですね。
これ倒木では無くて行っちゃだめの印だったみたいです。
でも、他にも間違えた人多いんでしょうね~。
しばらく下り方向に足跡が残ってましたよ。
と言うか、やっぱり昨日暗くなること前提でここを降りなくて良かった。。。
なんか面白い木です。
キリンみたい♪
凄い勢いで高度が下がって来ると、植生がどんどん変わってきます。
南アルプスの苔むした綺麗な森に変わってきました。
焚火跡があります。
地図上で「幕営可」と書いてある場所ですね。
看板がたまーにあります。
でも、道は整備丁寧な整備はされていない感じです。
展望の全くない森ですが、一部開けてたところで北岳が見えました。
これは、登り方向で来たらテンション上がるでしょうね~。
そしてダイレクト尾根は容赦なく高度を下げていきます。
この道凄いですわ。登りで来たら精神的に参るでしょうね・・・
いつまでたっても急な登り、いつまでも展望も無く・・・
もう修行ですよ。
でもその分笹山の北峰に出た瞬間はたまらない達成感でしょうね。
そう思うと、ちょっと登ってみたいかも…
7:40
水場分岐です。
ここからトラバース方向に歩くと往復20分で水場らしいです。
でも、今回は予備分を持ってきたので行きません。
あとは下るのみですからね。
水場から下は、少し横移動な感じで斜面が緩くなってきました。
緩いと言っても高度がガンガン下げていきますが。
そしてそれに伴い気温はグングン上がっていきます。
暑いっすね~。
8:40
一時間ほどで山の神に到着です。
凄い、二本の種類の違う大木がピッタリ寄り添って伸びてます。
何年も何百年も、こうやって寄り添って生きて来たのですね。
凄いな~。
そして、この山の神から下は今までの下りを越える激下りでした。
これは止めに膝と太ももに来ます。辛い!
人工物が見えます。
これがダムの送水管が出てくると言うところかな?
そこからは単管パイプの手すりが着いた道。
でも激下りは変りません。
ずっと降りていくと、単管パイプが急に登り方向に行くのが見えました。
あれ、登るの?と思いましたが、間に降りていく道が見えてホッとしました。
この激下りの中に激登りがあったら、足が持たないです。
急に道が緩やかになると、車の轍が見えてきました。
おー、降りてきた!
振り返ると、「笹山登山道口」の文字。
やったー、下山できた!
その下には、一部熱狂ファンの多い纏リスの看板。
こんな所にもあるんですね。
結果的に言えば、笹山北峰の山頂から3時間半で降りて来れました。
昨日頑張れば18時には降りて来れた計算にはなりますが、このペースで降りて来れたのはしっかり休めたのと、明るかったからですね。
やっぱり昨夜はビバークで正解だったでしょう。
安全に降りてくることが出来ました。こんな森で迷ったらシャレになりません。
さて、後は駐車場まで歩くのみです。
奈良田湖、予想以上に水が綺麗ですね。
エメラルドグリーンの湖です。
吊り橋を渡ります。
怖くは無いんですが、結構揺れますね。
後は車道を歩き、奈良田のバス停。
でも、車はもっともっと奥の第2駐車場です。
工事のダンプが行き交う舗装路、暑いです。とても暑いです。
今朝方寒い寒いと言ってたのが嘘のよう。
下山から30分後、ようやく奈良田の第2駐車場に帰って来れました。
置いてある車の台数は片手程・・・
当然ですが、シーズン末期の平日。南アルプスはこんな感じですね。昨日すれ違った3人の人行こう、舗装路出でるまで人には会いませんでしたから。
静かな静かな山歩きを楽しめました♪
奈良田の温泉が下山日に休みだったので、そのまました♪西山温泉、湯島の湯に来ました。
朝10時から営業開始で体洗いのお湯も源泉が使えると言う、なんとも贅沢な温泉です。
やっと体が洗える!
気落ちの良い温泉でした♪
そして、とりあえずお腹が空いたので、国道52号沿いに出た所にある「麺や響」
息子が味噌ラーメンを食べたいと言ったので丁度良かったです。
久しぶりのまともな食事、美味しゅうございました!
さて、百高山もいよいよ王手が掛かりました。
97座。
残り3座です。
今年の夏の大冒険はなんとか終わったので、次は秋ですね。
天候が良ければ9月の連休で、ダメなら10月。
アサヨ峰、駒津峰、甲斐駒ヶ岳で、百高山踏破になります。
あと少し!
天気に恵まれますように!
空を見上げると雲も殆どなく満天の星空。
天の川が空を突き抜けて天井を流れます、綺麗だな~。
我々が住む「天の川銀河」、その名前は日本人らしく素敵だと思います。
英語名は「Milky Way Galaxy」
誰がそんな可愛い名前を付けたんでしょうね?
天の川銀河、直径10万光年なんて想像も絶する距離。
1光年をジェット旅客機で行くと、100万年かかる距離ですよ。
宇宙、デカい。自分小さい。
スマホでも、ここまで撮れますね。
せっかく夜空を撮る気満々でいたのに、Gopro忘れました。。。
東の空は、甲府の街の明かりで明るめです。
一通り夜空を眺め、途方も無い距離を想像しながら再び眠りにつきました。
4日目
太陽だ。
いつもと同じだけど、昨日とは違う朝。
必ず日は登る、明けない夜は無い。
ありきたりな言葉だけど、きっと昨日とは違う気持ちでこの太陽を見ていると思う。
適当に、頑張ろう。
いい加減が良い加減って事っすね。
後ろの塩見岳
南の荒川三山と上高地岳。
北の白峰三山
太陽って暖かい・・・
笹山北峰4 - Spherical Image - RICOH THETA
君は、何回山の上で夜明けを迎えたんだろうな。
その度に、何を感じているんだろう。
その年でこれだけ山の上から日の出を見ている子は、そう多くは無いだろうな…
それが良い事なのか悪い事なのかは分からないけど、どうだったと思っているかは、あと20年経ったら教えて欲しいな。
笹山北峰、ありがとうございましました。
正直、今回のブログはここで閉めても良いんですけど、一応下山まで書きますね。
樹林帯を歩く事10分。
笹山南峰に到着です。
こちらは山梨百名山ですね。
こちらの山頂はあまり展望が無いですが、白峰三山はなんとか見えますね。
道が二本。
右は伝付峠、左は奈良田と書いてあります。
いつか右に行きたいな、笊ヶ岳まで行ってみたい。
でも、今日は左に向かって帰ります。
下り始めてすぐに樹林帯です。
そしていきなり激下りです。
これは辛い。
とても密な樹林帯で、もうザックが引っかかりまくるほどの狭さです。
そしていきなり道を間違えました。
ここで左に降りてしまいました。
あまりに倒木が多いので、普通に乗り越えて行って20mほど下り・・・
なんかおかしいと気付いてすぐに戻りました。
ここ、右ですね。
これ倒木では無くて行っちゃだめの印だったみたいです。
でも、他にも間違えた人多いんでしょうね~。
しばらく下り方向に足跡が残ってましたよ。
と言うか、やっぱり昨日暗くなること前提でここを降りなくて良かった。。。
なんか面白い木です。
キリンみたい♪
凄い勢いで高度が下がって来ると、植生がどんどん変わってきます。
南アルプスの苔むした綺麗な森に変わってきました。
焚火跡があります。
地図上で「幕営可」と書いてある場所ですね。
看板がたまーにあります。
でも、道は整備丁寧な整備はされていない感じです。
展望の全くない森ですが、一部開けてたところで北岳が見えました。
これは、登り方向で来たらテンション上がるでしょうね~。
そしてダイレクト尾根は容赦なく高度を下げていきます。
この道凄いですわ。登りで来たら精神的に参るでしょうね・・・
いつまでたっても急な登り、いつまでも展望も無く・・・
もう修行ですよ。
でもその分笹山の北峰に出た瞬間はたまらない達成感でしょうね。
そう思うと、ちょっと登ってみたいかも…
7:40
水場分岐です。
ここからトラバース方向に歩くと往復20分で水場らしいです。
でも、今回は予備分を持ってきたので行きません。
あとは下るのみですからね。
水場から下は、少し横移動な感じで斜面が緩くなってきました。
緩いと言っても高度がガンガン下げていきますが。
そしてそれに伴い気温はグングン上がっていきます。
暑いっすね~。
8:40
一時間ほどで山の神に到着です。
凄い、二本の種類の違う大木がピッタリ寄り添って伸びてます。
何年も何百年も、こうやって寄り添って生きて来たのですね。
凄いな~。
そして、この山の神から下は今までの下りを越える激下りでした。
これは止めに膝と太ももに来ます。辛い!
人工物が見えます。
これがダムの送水管が出てくると言うところかな?
そこからは単管パイプの手すりが着いた道。
でも激下りは変りません。
ずっと降りていくと、単管パイプが急に登り方向に行くのが見えました。
あれ、登るの?と思いましたが、間に降りていく道が見えてホッとしました。
この激下りの中に激登りがあったら、足が持たないです。
急に道が緩やかになると、車の轍が見えてきました。
おー、降りてきた!
振り返ると、「笹山登山道口」の文字。
やったー、下山できた!
その下には、一部熱狂ファンの多い纏リスの看板。
こんな所にもあるんですね。
結果的に言えば、笹山北峰の山頂から3時間半で降りて来れました。
昨日頑張れば18時には降りて来れた計算にはなりますが、このペースで降りて来れたのはしっかり休めたのと、明るかったからですね。
やっぱり昨夜はビバークで正解だったでしょう。
安全に降りてくることが出来ました。こんな森で迷ったらシャレになりません。
さて、後は駐車場まで歩くのみです。
奈良田湖、予想以上に水が綺麗ですね。
エメラルドグリーンの湖です。
吊り橋を渡ります。
怖くは無いんですが、結構揺れますね。
後は車道を歩き、奈良田のバス停。
でも、車はもっともっと奥の第2駐車場です。
工事のダンプが行き交う舗装路、暑いです。とても暑いです。
今朝方寒い寒いと言ってたのが嘘のよう。
下山から30分後、ようやく奈良田の第2駐車場に帰って来れました。
置いてある車の台数は片手程・・・
当然ですが、シーズン末期の平日。南アルプスはこんな感じですね。昨日すれ違った3人の人行こう、舗装路出でるまで人には会いませんでしたから。
静かな静かな山歩きを楽しめました♪
奈良田の温泉が下山日に休みだったので、そのまました♪西山温泉、湯島の湯に来ました。
朝10時から営業開始で体洗いのお湯も源泉が使えると言う、なんとも贅沢な温泉です。
やっと体が洗える!
気落ちの良い温泉でした♪
そして、とりあえずお腹が空いたので、国道52号沿いに出た所にある「麺や響」
息子が味噌ラーメンを食べたいと言ったので丁度良かったです。
久しぶりのまともな食事、美味しゅうございました!
さて、百高山もいよいよ王手が掛かりました。
97座。
残り3座です。
今年の夏の大冒険はなんとか終わったので、次は秋ですね。
天候が良ければ9月の連休で、ダメなら10月。
アサヨ峰、駒津峰、甲斐駒ヶ岳で、百高山踏破になります。
あと少し!
天気に恵まれますように!
2018年08月28日
小太郎山と、白峰三山と南陵へ 3日目
朝、4時に目が覚めました。
少し外が明るんできましたね。
今日は事件も起きてない感じです。
良かった。。。
お湯を沸かしてコーヒーを飲みます。
周りのテントは撤収に入っているグループがあったり。
雨は降ってないけど、ガスが出てますね。
天気予報をと気圧配置を見ると、お昼かその前ぐらいには晴れそうな気がします。
午前中、8~9時あたりで雨が来るかな…?
大門沢の下降点まではゆっくり歩いて3時間。
そこまでは一度歩いている道なので雨に降られてもいい。
でもそこから先は雨に当たるのはイヤかな?
それとも、もう今日は動かずに明日出るか…
なんて思っていましたが。。。
5:15日の出。
あらやだ、良い天気。
でも、後ろからガスもどんどん上がってきます。
一応、小屋の方に行ってオヤジさんの話を聞いていると…
「今は良いけど、今日は午前中降るぞ~。5分で変わるからな。カッパ出しやすいようにな~」
と、小屋を出発する方々に説明していました。
うん、私の予報も間違って無さそう。
今日も少し遅出にしましょう。
でも、遅すぎると奈良田まで行けない…
最悪のパターンも想定しておきましょう。
5時半にはテン場に誰も居なくなり、我が家のみが取り残されています。
じーっと朝日を眺めてたら、小屋を出発するご夫婦に・・・
「独り占めの景色ですね~、良いですね~。」
と話しかけられました。
確かに、贅沢な時間です。
さて、最悪のパターンを想定したので、一応水を多めに持っていく事にします。
ココから先は、ダイレクト尾根の途中まで水場がありません。
予備袋にもポンポンにしていきましょう。
という事で、朝から水場へ下ります。
息子曰く「この花、必ず真ん中だけが色違いなんだよね。」と。
そうなんですか?
教えて、偉い人!
そして水場。
朝から素敵な景色の水場です。
タンクに水を汲み、顔をジャブジャブ洗います。
気持ち良い♪
という事で、かなり遅めのスタート予定となりました。
オヤジさんは犬の散歩をしながら背中で語ります。
「まだ行かんのかい」
そう言っている気がしました。
それから1時間後、満を期してスタートします。
今日もほぼほぼ7時のスタートとなりました。
写真じゃ分かりにくいですが、オヤジさんが最後に出発した我々を、じーっと眺めているのが見えました。
そうやって、いつでも登山者を見守ってるのですね。
ありがとうございました、またいつか来ます。
さて、高度を上げると雲の中です。
割と粒の大きい水滴が体につきますが、まだカッパを着るほどではありません。
まずは西農鳥岳の山頂を目指しますが、山頂まで40分のCTです。
でも、私も息子も予備の水タンクにそれぞれ2リッター以上持ったので、荷物の増量分足が遅くなったのが分かります。
7:40
ほぼCT通りに、西農鳥岳の山頂を頂きました。
懐かしいな、前に来たのは4年前か。
3000m峰の為にここまで来たんだな~。
こちらの山頂は日本二百名山なのです。
小休止後、今度は農鳥岳へ向かいます。
一旦高度を下げてトラバース気味に。
荷物が重くなかなかペースも上がりません。
そして、なんとなく霧雨も強くなってきた感じがします。
まぁ、予測通りなので良いのですが。
8:30
農鳥岳の山頂を頂きました、こちらも2回目。
こちらは3000m峰には含まれていないのですが、山梨百名山なんですよね。
二等三角点 点名「農鳥山」
と、ここで朝食をとりつつ休憩していたら、案の定雨脚が強くなってきました。
こりゃダメだ、カッパを着よう。
という事で、雨に当たりながら大門沢の下降点を目指します。
雨に当たるのは想定の範囲内。ここなら良いです。
きっと晴れるはず。
大きな岩のガラ場。
南アルプスは山頂付近でも山体が大きいですね。
息子が好きな景色です。晴れて居たらもっと綺麗でしょうね。
大門沢の下降点まで降りてきました。
まだまだガスですね~。
鐘を鳴らして黙祷。
ここで再び小休止します。
今日は水が増加した分、やっぱり足が重いです。
ゆっくりもしていられないですが、急ぎ足にもなれません。
と、休んでいたら…
お、晴れ間が!
おぉぉぉぉお!
凄く流れの速い雲がどんどん立ち上がり、そして消えて、晴れ間が見えたりガスが出たりの繰り返しになってきました。
そして気が付いたら雨も止んでいます。
これは晴れるかも。
天気の予測、大当たりかな?
とりあえず暑いので、カッパはここで脱ぎました。
広河内岳の山頂へ向けて、歩き始めると、またガスが出たり晴れたりの繰り返しです。
下降点から30分ほど歩くと…
山頂だ!
それと同時に再びガスが切れ始めました。
凄い、運が良い!
9:55
広河内岳山頂2895m、頂きました!百高山95座目!
こちらは行ってはいけない尾根の方向。
でも、とても綺麗ですね、あの先端まで行ってみたい衝動に駆られます。
急にガスも切れて、展望が広がりました。
こちらが、これから歩く稜線、白峰南陵です。
ここから先は山と高原地図の破線ルートです。心してかからねば。
広河内岳からは一旦下ります。
上から見たら大した下りでは無かったんですが、降りて見上げるとなかなかの標高差ですね。
迷いやすい道かと思いきや、ピンクリボンと黄色いペンキ印の数が半端無いです。
真新しいペンキです。
「整備に行ってきた」
と言う農鳥のオヤジさんに感謝です。
ここまでされていたら、迷いようが無いですね。
ガスの時でも良く見えそうです。
憧れていた白峰南陵。
100%では無いですが、この晴れに感謝です。
天気の予測が当たって良かった。。。
面白い道標。
思わず目が行くので、ケルンより分かりやすいですね!
そして、息子が何かを発見して食べています。
「お父さん、ブルーベリーが!」
そう、それ。
昔、御岳に登った時に食べてたよね~。
私もブルーベリーだと思っていましたが、それは「クロウスゴ」と言う実なんですよ。
高山植物だから、摂っちゃだめだよ~。
振り返ると、広河内岳からは結構下げてます。
そしてこの辺りで3人組のパーティーとすれ違いました。
今日、農鳥の小屋を出てから初めて人に会いました。
そして、この後も誰とも会う事はありませんでした。
登山道の状況や、道の事など様々な情報交換をして、お互いに旅の安全を祈って別れました。
また、どこかの山で。
またガスが少し上がってきましたが、このように見えていれば踏み跡はハッキリです。
これを登ると…
大籠岳山頂2767m、頂きました!百高山96座目!
三角点も頂きます。三等三角点 点名「大籠」
お腹が空いたと息子が騒ぐので、ここでお昼ご飯を頂きます。
貴重な水を使います。使い過ぎないようにギリギリで…
さらに長めに待ってふやかして、量も増やします。
なんともセコい技(笑
待っている間にふと周りを見ると、前の方の山が見えてきましたが…
あれ、蝙蝠岳かな?
広河内岳の向こうには、農鳥岳の山頂も見え始めてきました。
良い感じです♪
程よく風も吹き、爽やかな稜線です。
お昼ご飯も含めて40分ほど休憩し、12時少し前ぐらいにスタートしました。想定していたより、ペースが遅れています。
ちょっとまずいな。
しかしこの広大な稜線。ホントに黄色の目印とピンクリボンが無ければどこに行っていいのか分からなくなりそうです。
ガスが出たらひとたまりも無いですね。特にハイマツの突入ポイントはとても大事です。
それを間違うとエライ目に合いそうです。
もう広すぎ。
2600mを越えた山の稜線とは思えません。
あのトップが白河内岳かな?
12:35 白河内岳山頂頂きました!
山頂標が逆向きですが、景色がそちらの方が綺麗だったので。。。
こちらが表から。
白河内岳、大籠岳よりも笹山よりも標高が高いのに、百高山では無いんですよね。
何故なのか聞きたい。国土地理院で「山頂」を定義した人に聞きたい。
まぁ、でも我々は決められた山を目標に淡々と登るだけです。
特に百高山は「だれが決めたんだ?」と言う人も多く議論されていますが、正直そんなの誰が決めたかなんて、どうでも良い事なんですよ。
自分の目標になれば、それで良いんです。
百名山もそうですよね。深田久弥と言う著名な方が選定した山なので、皆さん一生懸命目指します。
でも、納得しない人が新百名山とか決めている訳ですから、百高山に納得しない人は「新百高山」を作って目標にして下さい。
世間が受け入れれば、それがメジャーになるはずです。
それにしても、この白河内岳。なんとも広大な山頂です。
南アルプスに山々の山体の大きさを実感できますね。
もしガスの中この山頂でぐるぐるバットをやったら、もうどこから来たのか分からなくなるでしょうね。
と、自分がそれをやってる姿を想像して一人で笑ったり。いい年こいてアホや。
あ、向かいの山のガスが切れてきた…
塩見岳の山頂が見える!目の前ですね~♪
遠く、熊野平の小屋も見えます。
やっぱりあの小屋も山深いですね。また行ってみたいです。
さて、白河内岳から南は急に木々の生植が濃くなり、ハイマツ帯、樹林帯を行きます。
ハイマツ帯の中は日差しが当たり、風は当たらないのでとても暑いですが…
樹林帯はひんやりと涼しくなります。
ハイマツも濃いですが、赤沢山なんかよりよっぽど楽。
山って、こうやって精神力が鍛えられるんですね。
白河内岳から降りてきて、振り返ります。間の樹林帯を抜けてきました。
正面には塩見岳と蝙蝠岳。
あの間、つらかったな~。もう2年前か。。。
そして再び樹林帯。ここから先はずっとです。
でも、ひんやりしてて涼しく快適です。
息子はキノコが怖いみたい(笑
おぉ、こんな看板初めて見た。
ナンバーがあるってことはいくつもあったんでしょうね。
しばらく樹林帯を歩くと、急に視界が開けてハイマツ帯に入りました。
これは山頂の予感。
14:10
笹山(黒河内岳)北峰2733m、頂きました!百高山97座目!
いや~、白根南陵、ここまでですが歩けました!良かった。。。
雲の切れ間からは富士山が見える。
流石南アルプスは近いな~。
息子、山頂標から塩見岳をバックに何か撮ってます。
タイマーかけてはジャンプ、タイマーかけてはジャンプ。激しい自撮りです。
塩見岳に蝙蝠岳。
こちらは悪沢岳。荒川中岳はガスの中。
そしてその左奥に見えるあれは、上高地岳かな?
さて、時間は14時半。
凄く微妙な時間になってしまいました。
ここから笹山南峰に行き、そして下山すると駐車場までCTは5時間弱。
19時ですやん。。。
ちょっとここまでかかりすぎたかな・・・
結果論ですが、4時に出ていれば余裕の下山でしたね。
でも、そうしていたら雨の白峰南陵歩きは、何も楽しく無かったでしょう。あの時間の出発で正解だったはずです。
頑張れば多分下山できます。下の方でヘッデン使えば間違いなく降りれます。
しかし、ここまで歩いてきた疲れもあるのと、ここから下は密な樹林帯と聞いてます。
私たちの登山技術では、暗くなりヘッデン歩行で破線ルートの道を無事に歩く自信がありません。
仕方が無いですが、今日はココでビバークしますか。
今回、一応3日間の予定でしたが、天候で停滞も考えていたので、予備食も含めると明日の夜の分まで食料はある。そして水もある。
ビバークはもちろん良い事では無いです。
しかし、今は無理して降りる方が危険であると判断しました。
もうここに居座ると決めたら、動きません。
夕方までひたすら景色を堪能します。
白峰三山からとうとう雲が消えました。
農鳥岳、間ノ岳、ピラミダルな北岳まではっきり見えますね。
鳳凰三山と高嶺。
こうやってみると夜叉神から結構ありますね。翌1日であるいたもんですね。。。
台風が接近しているこの日、富士山には面白い笠雲が出来てました。
風下にポコポコと笠が流されています。
一応、山頂で撮った全天球です。
そうそう、山頂標の元に…
剣が置いてありました。
やっぱり山頂には剣があるのですね。
夕方、浮世絵のような富士山。
富士山は普段黒く見えますが、夕方になるとこんな赤い肌の山体が見えます。
割と赤い山なんですよね、富士山って。浮世絵とかだと、赤く描いてありますもんね。
かたわれどき
この不思議な時間に、ここから見える景色を見て、ずっと色々な事を考えてました。こんなに長い事山頂に居る事は無いです、ましてやこんな時間に。
ずーっと体育座りで膝を抱え、
山頂標の横に座りながら景色を見ていました。
世界って本当に綺麗、そして、大きい。
今まで何度も見てきてるのに、改めて思う。
そして今後も何度もそう感じる事でしょう。
今まで息子に「歩き続ければ必ず辿り着く」と言う事を教えるために山を歩いていたのに、自分が分かって無かったのか。
吹き抜ける風に乗って、森の香りが漂います。心が落ち着く。。。
自然に大きく深呼吸。
「もう、いいか。」
これを書いている今でもハッキリとその感覚を覚えています。
この日この時、なんとなく自分の中で糸が切れたと言うか、吹っ切れた気がしました。
自分の悩みなんて、この世界の事象からすればささくれにもならないような小さな事。
もう、いいんだな。
「お父さん、なんかすっきりした?雰囲気が変わった。」
と息子が言いました。
はは、息子も大きくなり、なんだか変な所が鋭くなり始めました。
もう子供じゃ無いな。笑って答える事しか、出来ませんでした。
うん、明日から良くなるよ、色々。
塩見岳の肩に沈む太陽を眺めます。
おやすみ、世界。
4日目に続く
少し外が明るんできましたね。
今日は事件も起きてない感じです。
良かった。。。
お湯を沸かしてコーヒーを飲みます。
周りのテントは撤収に入っているグループがあったり。
雨は降ってないけど、ガスが出てますね。
天気予報をと気圧配置を見ると、お昼かその前ぐらいには晴れそうな気がします。
午前中、8~9時あたりで雨が来るかな…?
大門沢の下降点まではゆっくり歩いて3時間。
そこまでは一度歩いている道なので雨に降られてもいい。
でもそこから先は雨に当たるのはイヤかな?
それとも、もう今日は動かずに明日出るか…
なんて思っていましたが。。。
5:15日の出。
あらやだ、良い天気。
でも、後ろからガスもどんどん上がってきます。
一応、小屋の方に行ってオヤジさんの話を聞いていると…
「今は良いけど、今日は午前中降るぞ~。5分で変わるからな。カッパ出しやすいようにな~」
と、小屋を出発する方々に説明していました。
うん、私の予報も間違って無さそう。
今日も少し遅出にしましょう。
でも、遅すぎると奈良田まで行けない…
最悪のパターンも想定しておきましょう。
5時半にはテン場に誰も居なくなり、我が家のみが取り残されています。
じーっと朝日を眺めてたら、小屋を出発するご夫婦に・・・
「独り占めの景色ですね~、良いですね~。」
と話しかけられました。
確かに、贅沢な時間です。
さて、最悪のパターンを想定したので、一応水を多めに持っていく事にします。
ココから先は、ダイレクト尾根の途中まで水場がありません。
予備袋にもポンポンにしていきましょう。
という事で、朝から水場へ下ります。
息子曰く「この花、必ず真ん中だけが色違いなんだよね。」と。
そうなんですか?
教えて、偉い人!
そして水場。
朝から素敵な景色の水場です。
タンクに水を汲み、顔をジャブジャブ洗います。
気持ち良い♪
という事で、かなり遅めのスタート予定となりました。
オヤジさんは犬の散歩をしながら背中で語ります。
「まだ行かんのかい」
そう言っている気がしました。
それから1時間後、満を期してスタートします。
今日もほぼほぼ7時のスタートとなりました。
写真じゃ分かりにくいですが、オヤジさんが最後に出発した我々を、じーっと眺めているのが見えました。
そうやって、いつでも登山者を見守ってるのですね。
ありがとうございました、またいつか来ます。
さて、高度を上げると雲の中です。
割と粒の大きい水滴が体につきますが、まだカッパを着るほどではありません。
まずは西農鳥岳の山頂を目指しますが、山頂まで40分のCTです。
でも、私も息子も予備の水タンクにそれぞれ2リッター以上持ったので、荷物の増量分足が遅くなったのが分かります。
7:40
ほぼCT通りに、西農鳥岳の山頂を頂きました。
懐かしいな、前に来たのは4年前か。
3000m峰の為にここまで来たんだな~。
こちらの山頂は日本二百名山なのです。
小休止後、今度は農鳥岳へ向かいます。
一旦高度を下げてトラバース気味に。
荷物が重くなかなかペースも上がりません。
そして、なんとなく霧雨も強くなってきた感じがします。
まぁ、予測通りなので良いのですが。
8:30
農鳥岳の山頂を頂きました、こちらも2回目。
こちらは3000m峰には含まれていないのですが、山梨百名山なんですよね。
二等三角点 点名「農鳥山」
と、ここで朝食をとりつつ休憩していたら、案の定雨脚が強くなってきました。
こりゃダメだ、カッパを着よう。
という事で、雨に当たりながら大門沢の下降点を目指します。
雨に当たるのは想定の範囲内。ここなら良いです。
きっと晴れるはず。
大きな岩のガラ場。
南アルプスは山頂付近でも山体が大きいですね。
息子が好きな景色です。晴れて居たらもっと綺麗でしょうね。
大門沢の下降点まで降りてきました。
まだまだガスですね~。
鐘を鳴らして黙祷。
ここで再び小休止します。
今日は水が増加した分、やっぱり足が重いです。
ゆっくりもしていられないですが、急ぎ足にもなれません。
と、休んでいたら…
お、晴れ間が!
おぉぉぉぉお!
凄く流れの速い雲がどんどん立ち上がり、そして消えて、晴れ間が見えたりガスが出たりの繰り返しになってきました。
そして気が付いたら雨も止んでいます。
これは晴れるかも。
天気の予測、大当たりかな?
とりあえず暑いので、カッパはここで脱ぎました。
広河内岳の山頂へ向けて、歩き始めると、またガスが出たり晴れたりの繰り返しです。
下降点から30分ほど歩くと…
山頂だ!
それと同時に再びガスが切れ始めました。
凄い、運が良い!
9:55
広河内岳山頂2895m、頂きました!百高山95座目!
こちらは行ってはいけない尾根の方向。
でも、とても綺麗ですね、あの先端まで行ってみたい衝動に駆られます。
急にガスも切れて、展望が広がりました。
こちらが、これから歩く稜線、白峰南陵です。
ここから先は山と高原地図の破線ルートです。心してかからねば。
広河内岳からは一旦下ります。
上から見たら大した下りでは無かったんですが、降りて見上げるとなかなかの標高差ですね。
迷いやすい道かと思いきや、ピンクリボンと黄色いペンキ印の数が半端無いです。
真新しいペンキです。
「整備に行ってきた」
と言う農鳥のオヤジさんに感謝です。
ここまでされていたら、迷いようが無いですね。
ガスの時でも良く見えそうです。
憧れていた白峰南陵。
100%では無いですが、この晴れに感謝です。
天気の予測が当たって良かった。。。
面白い道標。
思わず目が行くので、ケルンより分かりやすいですね!
そして、息子が何かを発見して食べています。
「お父さん、ブルーベリーが!」
そう、それ。
昔、御岳に登った時に食べてたよね~。
私もブルーベリーだと思っていましたが、それは「クロウスゴ」と言う実なんですよ。
高山植物だから、摂っちゃだめだよ~。
振り返ると、広河内岳からは結構下げてます。
そしてこの辺りで3人組のパーティーとすれ違いました。
今日、農鳥の小屋を出てから初めて人に会いました。
そして、この後も誰とも会う事はありませんでした。
登山道の状況や、道の事など様々な情報交換をして、お互いに旅の安全を祈って別れました。
また、どこかの山で。
またガスが少し上がってきましたが、このように見えていれば踏み跡はハッキリです。
これを登ると…
大籠岳山頂2767m、頂きました!百高山96座目!
三角点も頂きます。三等三角点 点名「大籠」
お腹が空いたと息子が騒ぐので、ここでお昼ご飯を頂きます。
貴重な水を使います。使い過ぎないようにギリギリで…
さらに長めに待ってふやかして、量も増やします。
なんともセコい技(笑
待っている間にふと周りを見ると、前の方の山が見えてきましたが…
あれ、蝙蝠岳かな?
広河内岳の向こうには、農鳥岳の山頂も見え始めてきました。
良い感じです♪
程よく風も吹き、爽やかな稜線です。
お昼ご飯も含めて40分ほど休憩し、12時少し前ぐらいにスタートしました。想定していたより、ペースが遅れています。
ちょっとまずいな。
しかしこの広大な稜線。ホントに黄色の目印とピンクリボンが無ければどこに行っていいのか分からなくなりそうです。
ガスが出たらひとたまりも無いですね。特にハイマツの突入ポイントはとても大事です。
それを間違うとエライ目に合いそうです。
もう広すぎ。
2600mを越えた山の稜線とは思えません。
あのトップが白河内岳かな?
12:35 白河内岳山頂頂きました!
山頂標が逆向きですが、景色がそちらの方が綺麗だったので。。。
こちらが表から。
白河内岳、大籠岳よりも笹山よりも標高が高いのに、百高山では無いんですよね。
何故なのか聞きたい。国土地理院で「山頂」を定義した人に聞きたい。
まぁ、でも我々は決められた山を目標に淡々と登るだけです。
特に百高山は「だれが決めたんだ?」と言う人も多く議論されていますが、正直そんなの誰が決めたかなんて、どうでも良い事なんですよ。
自分の目標になれば、それで良いんです。
百名山もそうですよね。深田久弥と言う著名な方が選定した山なので、皆さん一生懸命目指します。
でも、納得しない人が新百名山とか決めている訳ですから、百高山に納得しない人は「新百高山」を作って目標にして下さい。
世間が受け入れれば、それがメジャーになるはずです。
白河内岳 - Spherical Image - RICOH THETA
それにしても、この白河内岳。なんとも広大な山頂です。
南アルプスに山々の山体の大きさを実感できますね。
もしガスの中この山頂でぐるぐるバットをやったら、もうどこから来たのか分からなくなるでしょうね。
と、自分がそれをやってる姿を想像して一人で笑ったり。いい年こいてアホや。
あ、向かいの山のガスが切れてきた…
塩見岳の山頂が見える!目の前ですね~♪
遠く、熊野平の小屋も見えます。
やっぱりあの小屋も山深いですね。また行ってみたいです。
さて、白河内岳から南は急に木々の生植が濃くなり、ハイマツ帯、樹林帯を行きます。
ハイマツ帯の中は日差しが当たり、風は当たらないのでとても暑いですが…
樹林帯はひんやりと涼しくなります。
ハイマツも濃いですが、赤沢山なんかよりよっぽど楽。
山って、こうやって精神力が鍛えられるんですね。
白河内岳から降りてきて、振り返ります。間の樹林帯を抜けてきました。
正面には塩見岳と蝙蝠岳。
あの間、つらかったな~。もう2年前か。。。
そして再び樹林帯。ここから先はずっとです。
でも、ひんやりしてて涼しく快適です。
息子はキノコが怖いみたい(笑
おぉ、こんな看板初めて見た。
ナンバーがあるってことはいくつもあったんでしょうね。
しばらく樹林帯を歩くと、急に視界が開けてハイマツ帯に入りました。
これは山頂の予感。
14:10
笹山(黒河内岳)北峰2733m、頂きました!百高山97座目!
いや~、白根南陵、ここまでですが歩けました!良かった。。。
雲の切れ間からは富士山が見える。
流石南アルプスは近いな~。
息子、山頂標から塩見岳をバックに何か撮ってます。
タイマーかけてはジャンプ、タイマーかけてはジャンプ。激しい自撮りです。
塩見岳に蝙蝠岳。
こちらは悪沢岳。荒川中岳はガスの中。
そしてその左奥に見えるあれは、上高地岳かな?
さて、時間は14時半。
凄く微妙な時間になってしまいました。
ここから笹山南峰に行き、そして下山すると駐車場までCTは5時間弱。
19時ですやん。。。
ちょっとここまでかかりすぎたかな・・・
結果論ですが、4時に出ていれば余裕の下山でしたね。
でも、そうしていたら雨の白峰南陵歩きは、何も楽しく無かったでしょう。あの時間の出発で正解だったはずです。
頑張れば多分下山できます。下の方でヘッデン使えば間違いなく降りれます。
しかし、ここまで歩いてきた疲れもあるのと、ここから下は密な樹林帯と聞いてます。
私たちの登山技術では、暗くなりヘッデン歩行で破線ルートの道を無事に歩く自信がありません。
仕方が無いですが、今日はココでビバークしますか。
今回、一応3日間の予定でしたが、天候で停滞も考えていたので、予備食も含めると明日の夜の分まで食料はある。そして水もある。
ビバークはもちろん良い事では無いです。
しかし、今は無理して降りる方が危険であると判断しました。
もうここに居座ると決めたら、動きません。
夕方までひたすら景色を堪能します。
白峰三山からとうとう雲が消えました。
農鳥岳、間ノ岳、ピラミダルな北岳まではっきり見えますね。
鳳凰三山と高嶺。
こうやってみると夜叉神から結構ありますね。翌1日であるいたもんですね。。。
台風が接近しているこの日、富士山には面白い笠雲が出来てました。
風下にポコポコと笠が流されています。
笹山北峰1 - Spherical Image - RICOH THETA
一応、山頂で撮った全天球です。
そうそう、山頂標の元に…
剣が置いてありました。
やっぱり山頂には剣があるのですね。
夕方、浮世絵のような富士山。
富士山は普段黒く見えますが、夕方になるとこんな赤い肌の山体が見えます。
割と赤い山なんですよね、富士山って。浮世絵とかだと、赤く描いてありますもんね。
かたわれどき
この不思議な時間に、ここから見える景色を見て、ずっと色々な事を考えてました。こんなに長い事山頂に居る事は無いです、ましてやこんな時間に。
ずーっと体育座りで膝を抱え、
山頂標の横に座りながら景色を見ていました。
世界って本当に綺麗、そして、大きい。
今まで何度も見てきてるのに、改めて思う。
そして今後も何度もそう感じる事でしょう。
今まで息子に「歩き続ければ必ず辿り着く」と言う事を教えるために山を歩いていたのに、自分が分かって無かったのか。
吹き抜ける風に乗って、森の香りが漂います。心が落ち着く。。。
自然に大きく深呼吸。
「もう、いいか。」
これを書いている今でもハッキリとその感覚を覚えています。
この日この時、なんとなく自分の中で糸が切れたと言うか、吹っ切れた気がしました。
自分の悩みなんて、この世界の事象からすればささくれにもならないような小さな事。
もう、いいんだな。
「お父さん、なんかすっきりした?雰囲気が変わった。」
と息子が言いました。
はは、息子も大きくなり、なんだか変な所が鋭くなり始めました。
もう子供じゃ無いな。笑って答える事しか、出来ませんでした。
うん、明日から良くなるよ、色々。
塩見岳の肩に沈む太陽を眺めます。
おやすみ、世界。
4日目に続く