大地を歩こう › 日本アルプス横断の旅
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2016年09月01日
TJAR
コメント欄にてu_kさんに教えて頂きましたが、
TJAR2016の応援動画を編集された方のビデオに、息子が一瞬映っていました。
私達の最終日に静岡県のトレランショップ、アラジンさんの前を通った時に撮影されたものと思います。
息子の事関係なく、この動画は見ているととてもアツくなります。
選手の皆様の苦労の先にたどり着くゴールの瞬間は、とても感動します。
とても素敵な動画ですので、是非ご覧下さい。
TJAR2016の応援動画を編集された方のビデオに、息子が一瞬映っていました。
私達の最終日に静岡県のトレランショップ、アラジンさんの前を通った時に撮影されたものと思います。
息子の事関係なく、この動画は見ているととてもアツくなります。
選手の皆様の苦労の先にたどり着くゴールの瞬間は、とても感動します。
とても素敵な動画ですので、是非ご覧下さい。
タグ :TJAR
2016年08月28日
【北沢峠から太平洋】 11日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月14日
11日目
だんだん明るくなる頃に目が覚めました。
11日か・・・
北沢峠にバスで降り立った日のことが、遠い昔の事のように感じます。
あれから10日経ったんですね。。。
野営は結構目立つので、ボチボチ明るくなる頃にさっとテントを撤収します。
荷物をまとめてから、もう一度安部ごころに来ました。
お手洗い借りて、顔洗って・・・
と言う事で、5:00スタートです。
ココから先は歩道がずっとありそうなので、とても気が楽になります。
今日はもう朝食の準備はしません。
なぜならば・・・
コンビニ♪
私達にとってココが最初のコンビニです。
最後に見たのは、高遠のセブンイレブン。
150km以上向こうのお話です。
凄いですね、コンビニって。お金を払えば何でも手に入る。
当たり前の事がとてもありがたく感じます。
朝から肉丼食べますよ。
あと野菜も。
息子も欲しいものを選んで購入。
コンビニの前のテラスで頂きました。
のんびり50分ほどですね。
さぁ、歩こうか。
あとはのんびりと歩道を行きます。
今まで歩いた山の事や、遠く北アルプスの事などを息子と話します。
どこが一番楽しかったとか、どこが一番つらかったとか・・・
くだらない事やたわいも無い事など、色々な話をしながら歩きます。
やがて新東名まで来ました。
3年前は畑薙から車でびゅーっとココまで来て、サクッと高速に乗って高山まで帰りましたね。
ホントに、そこを歩く事になるとはな。。。
道沿いの消防署には望月選手を応援する横断幕がありました。
消防署の入口には「山岳救助隊」の文字がありました。
こちらで働いて見えるのかな?
しかし、流石は静岡県ですね。
小さな山の上までお茶畑が続いています。
02番 吉藤選手です。
あともう少し、頑張って下さい!
「ここまで来れば貰ったようなもんだ!!」
昨日お会いしたトレランショップ、アラジンさんの前の横断幕です。
これはグッと来ましたね。
私達もヒシヒシと感じました。
我々もスタッフの方に見送られて通過しました。
11番、仙波選手が通過します。
もう少し、もう少し!
10時前ほど、かなり街までやってきました。
山から街までずっと歩いてくると景色の変化が面白いですね。
静岡市役所前です。
静岡県の語源、初めて知りました。
勉強になります。
そして、この敷地内に三角点があるようなので寄ろうとしたのですが・・・
どうやらあの上にあるようです。
建物の上にある、珍しいタイプのもののようですね。
さすがにあそこは入れないので諦めました。
10:40
やっと静岡駅です。
畑薙から81kmの看板を見た時は、ホントに行けるのかと思いましたが。。。
行けるもんですね。
やっぱり、歩き続ければ必ず辿り着くのですね。
残り距離もあと片手分ほどです、もう少しで旅が終わる!
ラストは大浜街道を行きます。
もう海まで一本道!
しかし、息子ここに来てペースダウン。
普通、最後はテンション上がるはずなのに・・・
かなり疲れているらしいです。
やっぱり昨日の疲れが抜けてないのですね。
息子、今は1日30kmぐらいが限界かな?
残り769m!
真正面には松の木も見えます。
きっとあそこが海岸ですね。
もう、早く楽になりたい。。。
私も足の痛みがかなり限界に近いです。
そしていよいよ・・・
「お母さん・・・」
息子、嬉しくて駆けて行きました。
11日ぶりに会います。
仙流荘で、バスの外から手を振っていたカミさん。
ホントは凄く不安だったでしょうに。
ありがとう、君の支えが無ければこの旅は出来なかったよ。
着いた・・・
多くの人が憧れ、目標とし、目指してきた場所。
超人達が血を吐く思いで辿りつこうとする狭き門。
私達凡人がけしてくぐっては行けないGateです。
この時、TJARのスタッフの方が声をかけてくれました。
「ずっとこの道を歩いて来たんですか? 実は噂を聞いていたんです・・・」
と。
噂程度になっていてくれたようです。
少しお話して、許可を頂いてこのGateの前で写真を撮らせて頂きました。
カミさんが書く横断幕。
「日本列島横断 完歩」
記念写真を撮ります。
でも、私達が目指したのは日本海と太平洋。
ですので・・・
こっちですね!
太平洋に足を入れた瞬間、「繋いだ!」と心が震えました。
瞬間走馬灯のように今ままで歩いた道が頭の中を駆け巡り、急に日本海の景色が頭の中に広がりました。
日本は充分広い!でも歩いてどこまでも行ける!
足の裏の潰れたマメに塩水が入り激痛がしましたが、それに気づいたのは少し経ってからでした。
終わった・・・
きっと泣くかと思ってたのに、辛すぎて、嬉し過ぎてもう涙も出ない・・・
息子、ホントによく歩きました。
誰かに認めて貰うためでは無く、自分達の為だけに歩きました。
TJARのコースを元にオリジナルの道を約490km。
日本海と太平洋を繋ぐ道。
日本アルプス列島横断の旅、ここに完結です。
息子と共に山を歩き、共に笑い、泣き、苦しみ。
苦しい道の果てには絶景が待っていたり、
鼻歌を歌う道の先には困難が待っていたり。
雨が降ったと思ったら、突き抜ける青空が待っていたり。
ずっと仲良く歩いてると思いきや、
小学生相手に本気の喧嘩もする。
私もただの人でしかない。
まさに圧縮した人生を歩むような11日間でした。
絶景の中を歩き、自然を感じて歩く。
木々を愛で、森を香り、
水の貴重さを知り、食べ物のありがたさを知る。
行き交う人の優しさに触れ、励まし、励まされ。
苦しい時も、楽しい時も、共有できる人がいると乗り越える事ができる。
己の小ささを感じ、自然の大きさに圧倒される。
人も自然のサイクルの一部でしかない。
充分、充分山に教えて頂きました。
二人でテレビを見て憧れたTJARの道。
凡人のおっさんと、たかだか小学生が歩んだ延べ32日間。
それでも諦めなければ辿りつく事が出来る。
歩かなければ前に進まない。
諦めない人だけが辿り着ける終着点。
それを、身を持って経験しました。
特に茶臼小屋で、レース後半にボロボロになりながらも笑顔で語りかけてくれた望月選手には感謝しています。
歩いてきた道のりを知っているだけに、息子の心にはその姿が大きく残ったようです。
負けない気持ち、諦めない気持ち、それを伝える為だけの長い挑戦でした。
息子に今後訪れるかもしれない大きな山を乗り越えて、共に笑って生きて行けます様に。
ブログを見て頂いた方、また応援して頂いた方。
旅の途中で支援して頂いた方、お叱りをして頂いた方。
目標となったTJARの選手の方。
「いい旅をしているよ」
そう言って頂いた方。
全ての方に感謝致しております。
この場にて失礼ではありますが、厚く御礼申し上げます。
まだまだ、負けないように旅を続けて生きたいと思います。
長い旅の終わりは、次なる旅への入口です。
また、次を考えましょう。
今は、ゆっくり休みます。
ありがとうございました。
2016年 8月4~14日
歩行距離 176.67km
累積標高差 登り 11518m
下り13581m
日本横断の道
総日数 32日間
総歩行距離 489.67km
総累積標高差 登り32316m
下り34986m
(※SMRT標高による)
日本列島、横断!
11日目
だんだん明るくなる頃に目が覚めました。
11日か・・・
北沢峠にバスで降り立った日のことが、遠い昔の事のように感じます。
あれから10日経ったんですね。。。
野営は結構目立つので、ボチボチ明るくなる頃にさっとテントを撤収します。
荷物をまとめてから、もう一度安部ごころに来ました。
お手洗い借りて、顔洗って・・・
と言う事で、5:00スタートです。
ココから先は歩道がずっとありそうなので、とても気が楽になります。
今日はもう朝食の準備はしません。
なぜならば・・・
コンビニ♪
私達にとってココが最初のコンビニです。
最後に見たのは、高遠のセブンイレブン。
150km以上向こうのお話です。
凄いですね、コンビニって。お金を払えば何でも手に入る。
当たり前の事がとてもありがたく感じます。
朝から肉丼食べますよ。
あと野菜も。
息子も欲しいものを選んで購入。
コンビニの前のテラスで頂きました。
のんびり50分ほどですね。
さぁ、歩こうか。
あとはのんびりと歩道を行きます。
今まで歩いた山の事や、遠く北アルプスの事などを息子と話します。
どこが一番楽しかったとか、どこが一番つらかったとか・・・
くだらない事やたわいも無い事など、色々な話をしながら歩きます。
やがて新東名まで来ました。
3年前は畑薙から車でびゅーっとココまで来て、サクッと高速に乗って高山まで帰りましたね。
ホントに、そこを歩く事になるとはな。。。
道沿いの消防署には望月選手を応援する横断幕がありました。
消防署の入口には「山岳救助隊」の文字がありました。
こちらで働いて見えるのかな?
しかし、流石は静岡県ですね。
小さな山の上までお茶畑が続いています。
02番 吉藤選手です。
あともう少し、頑張って下さい!
「ここまで来れば貰ったようなもんだ!!」
昨日お会いしたトレランショップ、アラジンさんの前の横断幕です。
これはグッと来ましたね。
私達もヒシヒシと感じました。
我々もスタッフの方に見送られて通過しました。
11番、仙波選手が通過します。
もう少し、もう少し!
10時前ほど、かなり街までやってきました。
山から街までずっと歩いてくると景色の変化が面白いですね。
静岡市役所前です。
静岡県の語源、初めて知りました。
勉強になります。
そして、この敷地内に三角点があるようなので寄ろうとしたのですが・・・
どうやらあの上にあるようです。
建物の上にある、珍しいタイプのもののようですね。
さすがにあそこは入れないので諦めました。
10:40
やっと静岡駅です。
畑薙から81kmの看板を見た時は、ホントに行けるのかと思いましたが。。。
行けるもんですね。
やっぱり、歩き続ければ必ず辿り着くのですね。
残り距離もあと片手分ほどです、もう少しで旅が終わる!
ラストは大浜街道を行きます。
もう海まで一本道!
しかし、息子ここに来てペースダウン。
普通、最後はテンション上がるはずなのに・・・
かなり疲れているらしいです。
やっぱり昨日の疲れが抜けてないのですね。
息子、今は1日30kmぐらいが限界かな?
残り769m!
真正面には松の木も見えます。
きっとあそこが海岸ですね。
もう、早く楽になりたい。。。
私も足の痛みがかなり限界に近いです。
そしていよいよ・・・
「お母さん・・・」
息子、嬉しくて駆けて行きました。
11日ぶりに会います。
仙流荘で、バスの外から手を振っていたカミさん。
ホントは凄く不安だったでしょうに。
ありがとう、君の支えが無ければこの旅は出来なかったよ。
着いた・・・
多くの人が憧れ、目標とし、目指してきた場所。
超人達が血を吐く思いで辿りつこうとする狭き門。
私達凡人がけしてくぐっては行けないGateです。
この時、TJARのスタッフの方が声をかけてくれました。
「ずっとこの道を歩いて来たんですか? 実は噂を聞いていたんです・・・」
と。
噂程度になっていてくれたようです。
少しお話して、許可を頂いてこのGateの前で写真を撮らせて頂きました。
カミさんが書く横断幕。
「日本列島横断 完歩」
記念写真を撮ります。
でも、私達が目指したのは日本海と太平洋。
ですので・・・
こっちですね!
太平洋に足を入れた瞬間、「繋いだ!」と心が震えました。
瞬間走馬灯のように今ままで歩いた道が頭の中を駆け巡り、急に日本海の景色が頭の中に広がりました。
日本は充分広い!でも歩いてどこまでも行ける!
足の裏の潰れたマメに塩水が入り激痛がしましたが、それに気づいたのは少し経ってからでした。
終わった・・・
きっと泣くかと思ってたのに、辛すぎて、嬉し過ぎてもう涙も出ない・・・
息子、ホントによく歩きました。
誰かに認めて貰うためでは無く、自分達の為だけに歩きました。
TJARのコースを元にオリジナルの道を約490km。
日本海と太平洋を繋ぐ道。
日本アルプス列島横断の旅、ここに完結です。
息子と共に山を歩き、共に笑い、泣き、苦しみ。
苦しい道の果てには絶景が待っていたり、
鼻歌を歌う道の先には困難が待っていたり。
雨が降ったと思ったら、突き抜ける青空が待っていたり。
ずっと仲良く歩いてると思いきや、
小学生相手に本気の喧嘩もする。
私もただの人でしかない。
まさに圧縮した人生を歩むような11日間でした。
絶景の中を歩き、自然を感じて歩く。
木々を愛で、森を香り、
水の貴重さを知り、食べ物のありがたさを知る。
行き交う人の優しさに触れ、励まし、励まされ。
苦しい時も、楽しい時も、共有できる人がいると乗り越える事ができる。
己の小ささを感じ、自然の大きさに圧倒される。
人も自然のサイクルの一部でしかない。
充分、充分山に教えて頂きました。
二人でテレビを見て憧れたTJARの道。
凡人のおっさんと、たかだか小学生が歩んだ延べ32日間。
それでも諦めなければ辿りつく事が出来る。
歩かなければ前に進まない。
諦めない人だけが辿り着ける終着点。
それを、身を持って経験しました。
特に茶臼小屋で、レース後半にボロボロになりながらも笑顔で語りかけてくれた望月選手には感謝しています。
歩いてきた道のりを知っているだけに、息子の心にはその姿が大きく残ったようです。
負けない気持ち、諦めない気持ち、それを伝える為だけの長い挑戦でした。
息子に今後訪れるかもしれない大きな山を乗り越えて、共に笑って生きて行けます様に。
ブログを見て頂いた方、また応援して頂いた方。
旅の途中で支援して頂いた方、お叱りをして頂いた方。
目標となったTJARの選手の方。
「いい旅をしているよ」
そう言って頂いた方。
全ての方に感謝致しております。
この場にて失礼ではありますが、厚く御礼申し上げます。
まだまだ、負けないように旅を続けて生きたいと思います。
長い旅の終わりは、次なる旅への入口です。
また、次を考えましょう。
今は、ゆっくり休みます。
ありがとうございました。
2016年 8月4~14日
歩行距離 176.67km
累積標高差 登り 11518m
下り13581m
日本横断の道
総日数 32日間
総歩行距離 489.67km
総累積標高差 登り32316m
下り34986m
(※SMRT標高による)
日本列島、横断!
2016年08月27日
【北沢峠から太平洋】 10日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月13日
10日目
5時前、やはり目が覚めます。
布団でボーっとしますが、息子寝てるのかな?
部屋が広すぎて、かなり遠くにいるから分からないです。
全然関係ない話ですが、私、朝一番に寝てる間にお腹に溜まったガスが出やすいのです。。。
この日もボーっとしながら溜まったガスを開放しました。
すぐに遠くから同じ音が返ってきました。
やるなぁ、DNAは受け継がれている(笑
息子も起きている事を確認したので、出かける準備をします。
さすがに部屋で火は使えないので、今日は荷物をまとめるだけです。
あとは自然の家ルールに従い、布団をたたみ、使ったシーツをシーツ室へ返却しに行きます。
ついでにまだ誰も起きていない館内を探検。
かなり広い建物でした。
でも体育館は乗鞍の方が大きいかな~?
そして広すぎる部屋を掃き掃除をしました。
6:00、事務所に寄ってお礼を言ってから退所しました。
さぁ、今日も頑張って歩こう!
10分で再び県道60号に戻ってきました。
戻った瞬間、選手の方が通ります。
息子は声援を送ります。
08番の柏木選手だったかな・・・?
とりあえずは私達も歩き出します。
先ずは富士見峠を目指しましょう。
自然の家の看板、可愛いです♪
県道27号との分岐です。
実は、私の計画ではこの27号を行く予定でした。
最初は道を引いた時には確かに県道60号から189号へ、その後27号と言う形で計画をしました。
ただ、調べていくうちにここを県道27号方面に曲がり、大日古道を通って行った方が若干距離も短くなり、しかも口坂本の温泉にも寄れる。。。
さらには2箇所ほどキャンプ場の脇を通るので、食べるものの買出しも出来ると分かったので、ここを27号へ曲がろうと思っていました。
しかし、TJARの道は真っ直ぐ60号、そして189号でした。
息子、どうしても歩きながら選手の応援がしたいと言い出し、当初の計画の道へ進む事にしました。
まぁ、その方が息子も元気が出ますしね。
ただ、そちらのルートはお店とかそう言う下調べは全くしてなかったので、それが怖いのです。。。
ただ、ココは知ってました。
「じんきち」
ラーメンが美味しそうなお店でした。
もちろんこの時間は営業してませんでしたが・・・
辛みそラーメン、食べたかったな~。
7:10
1時間ほど歩いて富士見峠に到着です。
ここで峠の展望台に寄ります。
朝ごはんタイムです。
この場所も野営の候補地でした。
ここか、大日峠の方ですね。
せっかくの展望台ですが、ガスで何も見えませんでした。
最後に井川湖を見たかったですね。
ちなみに、ここにもTJARのCPがあるはずなんですが、看板が出て無かったですね。
選手が来たときだけ出していたのでしょうか?
のんびり30分ほど滞在し、お腹も一杯になった所で再び歩き出しました。
富士見峠を越えてしばらくテクテクと歩いていたら・・・
真正面から二人のお子さんを連れた方が歩いてきました。
最初は「こんな所を子連れで歩いてる人が居る~。」
なんて自分の事を棚に上げて思いましたが・・・
お子さんの帽子に見覚えが・・・!
あー!
ヤマレコでフォロー頂いているred_karuさんと、ぽんさんとかーくんでした。
子連れ登山仲間です。
ヤマレコ上にルートと日程の計画表が出ていたので、めぼしをつけて応援に来てくれたそうです。
当初の線を引いたルートを歩いてて良かった・・・
大日古道を歩いていたら会えませんでしたね。
息子はなんだか応援されるなんて思ってなかったらしく、とても緊張していました。
借りてきた猫のように静かに・・・(笑
それにくらべてぽんさんとかーくんの元気なこと。
私の方が元気を頂いてしまいました。
red_karuさんと少し歩きながらお話し、おまけに差し入れまで頂いてしまいました。
この日この後、暑さにやられた私と息子、この差し入れはとても助かる事となりました。
この場にて失礼ではありますが、ありがとうございました。
何よりもわざわざ応援に来て下さった事が、とても心に残りました。
あの後息子、何も言わなかったですがずっとニコニコしてました。
嬉しかったんだと思います。
再び歩き出してから通り過ぎるred_karuさんの車を見送りました。
出会い、って嬉しいですね。
またどこかの山でお会いできるのを楽しみにしております♪
笠張峠を越えます。
尾根の反対側に出ました。
このあたりで道は県道60号から189号へと変わります。
しかしこの道、交通量がとても多いのに道幅は狭く、さらにエスケープゾーンも殆ど無いので凄く気を使います。
ちょっとした立ち休憩も場所を選ばないといけません。
少し大きな、補修の終わった崩落地で休憩です。
日も出てきてとにかく暑いです。
じゃーん、red_karuさんからの頂き物です。
エナジーゼリーとガラナ飲料です。
息子早速頂きました。
もちろん私も頂きました。
生き返る~!
さらにガラナ飲料もペットボトルに移し変えて、歩きながらいつでも飲めるようにしました。
ただ、ここまで歩いてくる道中、私の足がロードの負荷に耐えられなくなり・・・
とうとう両足の小指に出来たマメが酷い痛みになってきました。
靴下を脱いで見ると、左右の小指に大きな水ぶくれが出来てました。
と言う事でケアしました。
このエイドナイフが役に立つわけですね!
ちなみにこれは私のです。
息子用と私用、別々です。
ゆっくり休んだら再び歩きます。
ロードは特に面白いことも無く、ただただ自分と向き合いながら歩きます。
山なら景色を見ながら歩いたりするのですが。。。
ここは自分と向き合う時間ですね。
先ほどの崩落地から1時間半ほど。
沢があったので休憩する為に降りました。
水に足をつけてアイシングします。
頂いたガラナ飲料も一気に飲み干してしまいました。
癒されます♪
息子はしばらく川に居たので、私はマットを広げて少し横になりました。
多分10分ぐらい寝てたと思います。
気がついたら息子が川から上がってきてました。
よし、行こうか!
道は延々下り道。
標高をグングン下げていきます。
下り道は足と膝への負担が大きく、ここの下りが一番体にこたえました。
やがて道が平坦になってくると・・・
突然お店が現れました。
ここまで数時間、民家を見なかったのに・・・
red_karuさんに道の情報を頂いていたので、多分ここがそのCafeかな~と。
お昼前でしたし、他にお店の当ても無かったのでここで食べる事にしました。
「Casso横沢」さんです。
ご主人がとても器用な方らしく、自前でテラスを作ったりされてます。
私達も涼しかったので外のテーブルで食事にしました。
息子、大好きなオムライス。
特性オムライスでした。
カレーソースでとても美味しそうです。
ペロっとたいらげてました。
FBのTJARのTLを見ていましたら、この直ぐ後に07番の米田選手も来られて、コレを頂いていたみたいですね♪
私はカルボナーラ。
昨日息子がパスタを食べてるのをみて美味しそうだな~と。
もちろん美味しかったです♪
ゆっくり足も休めて休憩できました。
出発の際、「太平洋まで頑張ってね!」と、息子はお店で売っているクッキーを頂いてしまいました。
ありがとうございます!
こちら、パンがとっても美味しいそうですよ。
私達が11:30頃に到着したときは、ラストの一つでした。
歩きじゃなかったら欲しかったです♪
皆様、井川に行く際は是非寄ってみて下さい!
12:15
再び出発です。
今日の歩き行程はとても長いのですが、気温も高く足も痛く、なかなか距離を稼げていません。
舗装路歩きは精神的にもダメージを与えてくれます。
それでもなんとか目新しいものは無いか?
探してみたりします。
手漕ぎロープウェーですね。
そしてこの道を歩いてて思ったのが、意外と道路脇にゴミが落ちているという事です。
空き缶、袋、様々なものが落ちています。
なんで道にゴミを捨てるんだろう・・・
ましてや水源地に近い所にゴミを捨てるなんて、自分達の飲み水がある場所に・・・
ゴミの水を飲みたいのでしょうか?
見ていてとても悲しくなりました。
名も無き滝ですが、凄く大きな岩の上から落ちてきます。
車で通っても絶対見ないところですね。
なかなか綺麗でした。
権現滝と言う滝がありました。
写真で見る分には大した事は無さそうですが、あの岩一つ一つがとても大きいのです。
車より大きいですよ。
なかなか迫力ある滝でした。
この辺りで、03番の松浦選手が通って行かれました。
少しだけペースが同じ区間があったので、歩きながらお話させて頂きました。
歩き方はかなり足にきているような感じで、今まで歩いてきた疲労の蓄積が凄いのだろうと思いました。
しかし、それでも私達が歩くペースより速いんです。。。
息子、必死で追いつきたかったらしいのですが、やはり無理でした(^^;
優しい感じの好青年な方でした♪
それから30分
13:30
横沢観光トイレに到着です。
車が止められるスペースと、綺麗な公衆トイレがありました。
私達が到着した時、まだ松浦選手が見えました。
やはり車が止められるスペースがあるので、様々な方がTJARの応援に来ていました。
松浦選手、大人気♪
少ししたら、出発して行かれました。
私達はもう少し休憩します。
なかなか足に溜まった疲労が抜けません。
やはり舗装路は体への負担が大きいですね・・・
20分ほど休憩してから出発しました。
ココから先は、集落と集落を繋ぐような道です。
民家がある辺りは道幅が広く、無くなると狭く、と言う感じです。
でも、下りの勾配がかなり緩やかになったので、大分歩きやすくなってきました。
こんなモノレールを見つけたりすると、息子の足は止まります。
乗りたくて仕方が無いようですが、諦めて頂きます。
15:10
07番の米田選手が通過されていきました。
凄いです、このロードをずっと走っていました。
終盤にあの体力はホントに凄いですね・・・
息子が声援を送っていました♪
そうだよね、こうやって選手を応援しながら歩けるなんて事、出来ないよね。
これがやりたかったんだね、君は。
15:20
それでも私達の体へのダメージも相当です。
道端にへばりこんで休憩します。
多分もう少し、県道27号まで行けば歩道が出てくるはず。
それまでは耐えよう。
頑張れ!
それから1時間近く
16:20
ようやく県道27号に到着しました。
息子は既に気力のみで歩いています。
ここの交差点でしばらく体を休める事にしました。
どうやって彼のやる気を引き出すか・・・
あの手この手で攻めますが反応が薄いです。
と、長い事山に居たから忘れてました。
歩かない子供が歩き出す魔法の道具。
「Pokemon Go」
ぱーっと息子の顔が明るくなります。
これでしばらく歩ける(笑
もちろん、歩きながらはさせません。
モンスターが出るたびに歩みを止めるので、それもそれで休憩になるようです。
もう、ずんずん歩きます。
恐るべしポケモンパワー。
この後も何度か選手が通過されて、その度に声援を送ります。
17:40
そしてようやくこの橋に来ました。
ここを渡ってドンツキを右に行けば、後は静岡駅までまーっすぐです。
まともに動いている信号機を10日ぶりに見た気がします。
と、ここで橋を渡っている最中に向こう側から3人の方が歩いてきました。
息子に道を譲るように片方に寄ったら、突然話しかけられました。
この道を延々ザックを担いでいる私達を何度か見たらしく、
「どこから来たんだろう?」と思ってたらしいのですが、
先ほどのCasso横沢さんで
「小学生が太平洋を目指して歩いている」
と聞いたらしく、わざわざ車を止めてお話にきてくれたそうです。
静岡県のトレランショップ「アラジン」さんの方らしく、TJARの応援で道を往復されていたようです。
頑張って太平洋まで行ってね!と息子に声をかけてもらえました。
ありがとうございます。
ちなみに、ここから海に行くまでにはお店の前を通るそうです。
翌日、お店の前を通る事になるとお話してお別れしました。
さて、時間も18:30でかなり辺りも暗くなってきました。
歩道の無い県道部分は、交通量の少ない集落地を歩きます。
安全第一ですね。
やがて、道はトンネルに・・・
もう、トンネルの中の方が明るいです。
19:20
ようやく今日の目標地「都市山村交流センター安倍ごころ」に到着しました。
今日はココまでにしましょう!
しかしこの場所・・・
私は道の駅のようなものを想像していたのですが、そうでは無かったようです。
交流施設のようですね。
お手洗いと敷地外駐車場のみ開放されていて、後は全て閉鎖されていました。
こうなるとなかなか敷地内での野営も厳しいですね。
トイレだけ頼って、敷地の外に野営する事にしました。
川沿いです。
もう時間も20時近かったので、ぱぱぱっと夕ご飯にして、直ぐに寝ることにしました。
しかし、これだけ高度を下げてくると暑くて暑くて・・・
テントももうフライシートをかけずに蚊帳のみなのですが、それでも暑く・・・
結局二人とも深夜0時ごろ、ようやく気温が下がり始めるまではウトウトしかできませんでした。
この日は35kmほど歩きまして、流石に疲れましたね。
でも、ここまで頑張ったおかげで、明日は20kmも歩かずに太平洋に到着する予定です。
おーし、もう少し。
長い長い旅の終焉はすぐそこです。
もう少し、もう少しだけ頑張って歩こう!
10日目
5時前、やはり目が覚めます。
布団でボーっとしますが、息子寝てるのかな?
部屋が広すぎて、かなり遠くにいるから分からないです。
全然関係ない話ですが、私、朝一番に寝てる間にお腹に溜まったガスが出やすいのです。。。
この日もボーっとしながら溜まったガスを開放しました。
すぐに遠くから同じ音が返ってきました。
やるなぁ、DNAは受け継がれている(笑
息子も起きている事を確認したので、出かける準備をします。
さすがに部屋で火は使えないので、今日は荷物をまとめるだけです。
あとは自然の家ルールに従い、布団をたたみ、使ったシーツをシーツ室へ返却しに行きます。
ついでにまだ誰も起きていない館内を探検。
かなり広い建物でした。
でも体育館は乗鞍の方が大きいかな~?
そして広すぎる部屋を掃き掃除をしました。
6:00、事務所に寄ってお礼を言ってから退所しました。
さぁ、今日も頑張って歩こう!
10分で再び県道60号に戻ってきました。
戻った瞬間、選手の方が通ります。
息子は声援を送ります。
08番の柏木選手だったかな・・・?
とりあえずは私達も歩き出します。
先ずは富士見峠を目指しましょう。
自然の家の看板、可愛いです♪
県道27号との分岐です。
実は、私の計画ではこの27号を行く予定でした。
最初は道を引いた時には確かに県道60号から189号へ、その後27号と言う形で計画をしました。
ただ、調べていくうちにここを県道27号方面に曲がり、大日古道を通って行った方が若干距離も短くなり、しかも口坂本の温泉にも寄れる。。。
さらには2箇所ほどキャンプ場の脇を通るので、食べるものの買出しも出来ると分かったので、ここを27号へ曲がろうと思っていました。
しかし、TJARの道は真っ直ぐ60号、そして189号でした。
息子、どうしても歩きながら選手の応援がしたいと言い出し、当初の計画の道へ進む事にしました。
まぁ、その方が息子も元気が出ますしね。
ただ、そちらのルートはお店とかそう言う下調べは全くしてなかったので、それが怖いのです。。。
ただ、ココは知ってました。
「じんきち」
ラーメンが美味しそうなお店でした。
もちろんこの時間は営業してませんでしたが・・・
辛みそラーメン、食べたかったな~。
7:10
1時間ほど歩いて富士見峠に到着です。
ここで峠の展望台に寄ります。
朝ごはんタイムです。
この場所も野営の候補地でした。
ここか、大日峠の方ですね。
せっかくの展望台ですが、ガスで何も見えませんでした。
最後に井川湖を見たかったですね。
ちなみに、ここにもTJARのCPがあるはずなんですが、看板が出て無かったですね。
選手が来たときだけ出していたのでしょうか?
のんびり30分ほど滞在し、お腹も一杯になった所で再び歩き出しました。
富士見峠を越えてしばらくテクテクと歩いていたら・・・
真正面から二人のお子さんを連れた方が歩いてきました。
最初は「こんな所を子連れで歩いてる人が居る~。」
なんて自分の事を棚に上げて思いましたが・・・
お子さんの帽子に見覚えが・・・!
あー!
ヤマレコでフォロー頂いているred_karuさんと、ぽんさんとかーくんでした。
子連れ登山仲間です。
ヤマレコ上にルートと日程の計画表が出ていたので、めぼしをつけて応援に来てくれたそうです。
当初の線を引いたルートを歩いてて良かった・・・
大日古道を歩いていたら会えませんでしたね。
息子はなんだか応援されるなんて思ってなかったらしく、とても緊張していました。
借りてきた猫のように静かに・・・(笑
それにくらべてぽんさんとかーくんの元気なこと。
私の方が元気を頂いてしまいました。
red_karuさんと少し歩きながらお話し、おまけに差し入れまで頂いてしまいました。
この日この後、暑さにやられた私と息子、この差し入れはとても助かる事となりました。
この場にて失礼ではありますが、ありがとうございました。
何よりもわざわざ応援に来て下さった事が、とても心に残りました。
あの後息子、何も言わなかったですがずっとニコニコしてました。
嬉しかったんだと思います。
再び歩き出してから通り過ぎるred_karuさんの車を見送りました。
出会い、って嬉しいですね。
またどこかの山でお会いできるのを楽しみにしております♪
笠張峠を越えます。
尾根の反対側に出ました。
このあたりで道は県道60号から189号へと変わります。
しかしこの道、交通量がとても多いのに道幅は狭く、さらにエスケープゾーンも殆ど無いので凄く気を使います。
ちょっとした立ち休憩も場所を選ばないといけません。
少し大きな、補修の終わった崩落地で休憩です。
日も出てきてとにかく暑いです。
じゃーん、red_karuさんからの頂き物です。
エナジーゼリーとガラナ飲料です。
息子早速頂きました。
もちろん私も頂きました。
生き返る~!
さらにガラナ飲料もペットボトルに移し変えて、歩きながらいつでも飲めるようにしました。
ただ、ここまで歩いてくる道中、私の足がロードの負荷に耐えられなくなり・・・
とうとう両足の小指に出来たマメが酷い痛みになってきました。
靴下を脱いで見ると、左右の小指に大きな水ぶくれが出来てました。
と言う事でケアしました。
このエイドナイフが役に立つわけですね!
ちなみにこれは私のです。
息子用と私用、別々です。
ゆっくり休んだら再び歩きます。
ロードは特に面白いことも無く、ただただ自分と向き合いながら歩きます。
山なら景色を見ながら歩いたりするのですが。。。
ここは自分と向き合う時間ですね。
先ほどの崩落地から1時間半ほど。
沢があったので休憩する為に降りました。
水に足をつけてアイシングします。
頂いたガラナ飲料も一気に飲み干してしまいました。
癒されます♪
息子はしばらく川に居たので、私はマットを広げて少し横になりました。
多分10分ぐらい寝てたと思います。
気がついたら息子が川から上がってきてました。
よし、行こうか!
道は延々下り道。
標高をグングン下げていきます。
下り道は足と膝への負担が大きく、ここの下りが一番体にこたえました。
やがて道が平坦になってくると・・・
突然お店が現れました。
ここまで数時間、民家を見なかったのに・・・
red_karuさんに道の情報を頂いていたので、多分ここがそのCafeかな~と。
お昼前でしたし、他にお店の当ても無かったのでここで食べる事にしました。
「Casso横沢」さんです。
ご主人がとても器用な方らしく、自前でテラスを作ったりされてます。
私達も涼しかったので外のテーブルで食事にしました。
息子、大好きなオムライス。
特性オムライスでした。
カレーソースでとても美味しそうです。
ペロっとたいらげてました。
FBのTJARのTLを見ていましたら、この直ぐ後に07番の米田選手も来られて、コレを頂いていたみたいですね♪
私はカルボナーラ。
昨日息子がパスタを食べてるのをみて美味しそうだな~と。
もちろん美味しかったです♪
ゆっくり足も休めて休憩できました。
出発の際、「太平洋まで頑張ってね!」と、息子はお店で売っているクッキーを頂いてしまいました。
ありがとうございます!
こちら、パンがとっても美味しいそうですよ。
私達が11:30頃に到着したときは、ラストの一つでした。
歩きじゃなかったら欲しかったです♪
皆様、井川に行く際は是非寄ってみて下さい!
12:15
再び出発です。
今日の歩き行程はとても長いのですが、気温も高く足も痛く、なかなか距離を稼げていません。
舗装路歩きは精神的にもダメージを与えてくれます。
それでもなんとか目新しいものは無いか?
探してみたりします。
手漕ぎロープウェーですね。
そしてこの道を歩いてて思ったのが、意外と道路脇にゴミが落ちているという事です。
空き缶、袋、様々なものが落ちています。
なんで道にゴミを捨てるんだろう・・・
ましてや水源地に近い所にゴミを捨てるなんて、自分達の飲み水がある場所に・・・
ゴミの水を飲みたいのでしょうか?
見ていてとても悲しくなりました。
名も無き滝ですが、凄く大きな岩の上から落ちてきます。
車で通っても絶対見ないところですね。
なかなか綺麗でした。
権現滝と言う滝がありました。
写真で見る分には大した事は無さそうですが、あの岩一つ一つがとても大きいのです。
車より大きいですよ。
なかなか迫力ある滝でした。
この辺りで、03番の松浦選手が通って行かれました。
少しだけペースが同じ区間があったので、歩きながらお話させて頂きました。
歩き方はかなり足にきているような感じで、今まで歩いてきた疲労の蓄積が凄いのだろうと思いました。
しかし、それでも私達が歩くペースより速いんです。。。
息子、必死で追いつきたかったらしいのですが、やはり無理でした(^^;
優しい感じの好青年な方でした♪
それから30分
13:30
横沢観光トイレに到着です。
車が止められるスペースと、綺麗な公衆トイレがありました。
私達が到着した時、まだ松浦選手が見えました。
やはり車が止められるスペースがあるので、様々な方がTJARの応援に来ていました。
松浦選手、大人気♪
少ししたら、出発して行かれました。
私達はもう少し休憩します。
なかなか足に溜まった疲労が抜けません。
やはり舗装路は体への負担が大きいですね・・・
20分ほど休憩してから出発しました。
ココから先は、集落と集落を繋ぐような道です。
民家がある辺りは道幅が広く、無くなると狭く、と言う感じです。
でも、下りの勾配がかなり緩やかになったので、大分歩きやすくなってきました。
こんなモノレールを見つけたりすると、息子の足は止まります。
乗りたくて仕方が無いようですが、諦めて頂きます。
15:10
07番の米田選手が通過されていきました。
凄いです、このロードをずっと走っていました。
終盤にあの体力はホントに凄いですね・・・
息子が声援を送っていました♪
そうだよね、こうやって選手を応援しながら歩けるなんて事、出来ないよね。
これがやりたかったんだね、君は。
15:20
それでも私達の体へのダメージも相当です。
道端にへばりこんで休憩します。
多分もう少し、県道27号まで行けば歩道が出てくるはず。
それまでは耐えよう。
頑張れ!
それから1時間近く
16:20
ようやく県道27号に到着しました。
息子は既に気力のみで歩いています。
ここの交差点でしばらく体を休める事にしました。
どうやって彼のやる気を引き出すか・・・
あの手この手で攻めますが反応が薄いです。
と、長い事山に居たから忘れてました。
歩かない子供が歩き出す魔法の道具。
「Pokemon Go」
ぱーっと息子の顔が明るくなります。
これでしばらく歩ける(笑
もちろん、歩きながらはさせません。
モンスターが出るたびに歩みを止めるので、それもそれで休憩になるようです。
もう、ずんずん歩きます。
恐るべしポケモンパワー。
この後も何度か選手が通過されて、その度に声援を送ります。
17:40
そしてようやくこの橋に来ました。
ここを渡ってドンツキを右に行けば、後は静岡駅までまーっすぐです。
まともに動いている信号機を10日ぶりに見た気がします。
と、ここで橋を渡っている最中に向こう側から3人の方が歩いてきました。
息子に道を譲るように片方に寄ったら、突然話しかけられました。
この道を延々ザックを担いでいる私達を何度か見たらしく、
「どこから来たんだろう?」と思ってたらしいのですが、
先ほどのCasso横沢さんで
「小学生が太平洋を目指して歩いている」
と聞いたらしく、わざわざ車を止めてお話にきてくれたそうです。
静岡県のトレランショップ「アラジン」さんの方らしく、TJARの応援で道を往復されていたようです。
頑張って太平洋まで行ってね!と息子に声をかけてもらえました。
ありがとうございます。
ちなみに、ここから海に行くまでにはお店の前を通るそうです。
翌日、お店の前を通る事になるとお話してお別れしました。
さて、時間も18:30でかなり辺りも暗くなってきました。
歩道の無い県道部分は、交通量の少ない集落地を歩きます。
安全第一ですね。
やがて、道はトンネルに・・・
もう、トンネルの中の方が明るいです。
19:20
ようやく今日の目標地「都市山村交流センター安倍ごころ」に到着しました。
今日はココまでにしましょう!
しかしこの場所・・・
私は道の駅のようなものを想像していたのですが、そうでは無かったようです。
交流施設のようですね。
お手洗いと敷地外駐車場のみ開放されていて、後は全て閉鎖されていました。
こうなるとなかなか敷地内での野営も厳しいですね。
トイレだけ頼って、敷地の外に野営する事にしました。
川沿いです。
もう時間も20時近かったので、ぱぱぱっと夕ご飯にして、直ぐに寝ることにしました。
しかし、これだけ高度を下げてくると暑くて暑くて・・・
テントももうフライシートをかけずに蚊帳のみなのですが、それでも暑く・・・
結局二人とも深夜0時ごろ、ようやく気温が下がり始めるまではウトウトしかできませんでした。
この日は35kmほど歩きまして、流石に疲れましたね。
でも、ここまで頑張ったおかげで、明日は20kmも歩かずに太平洋に到着する予定です。
おーし、もう少し。
長い長い旅の終焉はすぐそこです。
もう少し、もう少しだけ頑張って歩こう!
2016年08月26日
【北沢峠から太平洋】 9日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月12日
9日目
やはり5時前には目が覚めます。
布団でコロコロしてると息子もコロコロしています。
やっぱり起きてますね。
昨夜洗って乾した服をたたんで、出発の準備をします。
朝食は6時からです。
道に降りてきたとは言え、まだまだ街までは遠いです。
ですので、ここでしっかりとした食事を摂らさせて頂きます。
朝ごはんを食べた後、出発前に・・・
もう一回温泉♪
朝風呂、幸せです♪
と言う事で、スタートはのんびり7:30でした。
赤石温泉、白樺荘さん。
ありがとうございました。
施設を出て、ザックを背負った瞬間・・・
目の前をTJARの選手が通過されて行きました。
「頑張って下さい~!」
声をかけたのですが、かなり朦朧としていらっしゃいました。
頑張ってる人に頑張ってと言うのは色々言われますが、それでも応援したくなります。
朝からミンミン蝉が鳴いたり、じとーっとした暑さが苦しいです。
でもトンネルは涼しいです。
道の狭いトンネル歩行が続くので、ヘッデンは常に出せるようにしておきました。
息子が前を歩いて前を照らします。
私が後ろを歩いて後ろ側に赤い点滅灯を点けます。
安全第一です。
道からはこんなにぐるーっと回り込んだ川が見えたりします。
いずれあの部分はつきぬけて三日月湖が出来るかな?
道端で休憩したり・・・
ロードって、暇・・・Orz
それでも何かしら楽しみを見つけて歩きます。
何を運ぶのか?
対岸の山から小さなロープウェーがあったりします。
林業の為でしょうか?
息子、気になって仕方ないようです。
そしてこの鉄の階段。
ぱっと見普通なんですが、
流石と言うか、好きな人は見逃さないと言うか、息子気付いてしまいました。
「お父さん!この階段線路で出来てる!」
ホントに、レールで作ってありあすね。
井川鉄道の線路なのでしょうか?
トンネルも歩道があると助かります。
そしてあまりの暑さにとうとう・・・
安心して下さい、濡れてません!
水の向こう側に立ってるだけで、水は被って無いですよ!
11時ごろ、ようやく田代の集落の近くまでやってきました。
てしゃまんくの里。
今回の旅で初めて知りました。
井川オートキャンプ場。
日程的にここを夕方通過の場合は、ここでキャンプも考慮してました。
TJARのCPがありますね。
今回は通過します。
井川湖も渇水ですね。。。
キャンプ場からは湖が見えません。
水は、遥か遠く・・・
12:10
バス停は程よい休憩場です。
大分歩いて来ましたがまだまだです。
井川大橋です。
車も通れる大きな吊橋ですね。
2tまでです。
ここを渡れば5kmほどショートカットなのですが、今回は渡りません。
井川の街に寄らなければならない理由があるからです。
写真だけ撮って通過します。
さらにしばらく歩いて井川の街の入口へ来ました。
ここ、見たことありますね・・・
TVで見ました。
望月選手を応援する為に地元の方が集まっていた場所です。
ホントに井川地区の入口だったんですね。
とりあえず腹ごしらえです。
井川のビジターセンターに寄ります。
この絵。
この絵を見て
「荒川から見た赤石岳」
と答える事が出来る小学生はなかなか居ないと思います。
建物の中は、井川地区の歴史、土地の特色等、色々な資料があって楽しめました。
大きなジオラマです。
左右を貫通するようにビー玉が行き来できるのですが・・・
最初何の為?と思いましたが分かりました。
このラインに、リニアが通る予定なのですね。
バックのテレビではNHKの「日本アルプス大縦断!」TJARのビデオが流れていました。
という訳でお昼です。
息子、ミートソースパスタ。
私、カラアゲ定食。
美味しかったです♪
うーん、ざっとした地図ですが、今日の目的地まではグルっとまだまだ歩きますね。
もう14時ですから行きましょう。
さらに町の中を歩いてこちらへ。
井川の郵便局。
どうしてもここに寄りたいので5kmのショートカットを選ばなかったんです。
ここでもう使わなくなった登山靴や登山用品を家に送り返します。
標高も下がったので、シェラフもひとつは送ります。
あと・・・
今まで来ていた服・・・
カミさん、ごめんなさい、送りやす。
全部で7~8kgほど軽量化できました。
これでザックが軽くなります!
郵便局の方に色々聞かれまして、ここまで歩いて来た事やまだまだ歩く事を話しました。
そうしたら、望月さんの事を色々話してくれました。
地元情報、凄すぎです。
頑張ってね、と見送られてスタートしました。
さらに井川の商店街でお買い物です。
残った食材にあと少し食べたいものを追加で買い込みます。
ここを過ぎたら、明日の夕方までお店っぽい所は無さそうなので。
数件お店が並んでましたが、それぞれが活気に満ちていました。
用事も済んだので井川の街を離れます。
再び車道へ出ますが・・・
直ぐに外れます。
いったん下って行きます。
「夢の吊橋」
夢の吊橋って寸又峡じゃなかったでしたっけ?
どちらにしても、今までいくつもの吊橋を渡ってきた息子にとって、あんまり特別なものでは無かったようです。
もう少しリアクション欲しいな~。
この人、つかまりもしない。。。
そして吊橋の下も渇水です。
川が流れてますね。
まぁ、息子を喜ばせるのは吊橋じゃなくて、こちらですよ。
こっちが本命。
バーン、線路の道!
息子、突然テンション上がり始めます(笑
廃線跡を歩ける道があります。
休憩用の机とイスもあったり、けっこう充実してます。
紅葉の時期に来ればとても綺麗かも知れないですね!
楽しい道は、あっという間に終了です。
この辺りで小雨が降り始めて着てしまいました。
カッパを着るほどでは無いので、ザックカバーだけです。
線路の道も終わり、井川の中部電力展示館の裏へまっすぐ歩きます。
建物の中を通れば少しだけ近道♪
なんて思ったら・・・
おぅ扉締まってる16:00までって・・・
今、16:01なんですが。
ダムカードも逃した・・・
そしてダムカレー・・・
気になります。
仕方ないのでまた戻ってぐるーっと岬に沿って迂回します。
残念でしたー。
井川のダムです。
ここも大きいダムですね。
とここの角を曲がろうとしたら後ろからTJARの選手が来ました。
頑張って下さい~、と声をかけて見送ります。
選手が通るとやる気になる息子。
追いかけようと必死ですが、歩いていらっしゃるのに追いつきません。
速いな~。。。
ダムを渡ったら、後は道は登りになります。
今日は井川自然の家まで行きます、10km弱かな?
正確な名称は
「南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家」
ですね。
さぁ、ここからはまた交通量のある狭い林道を行きます。
気をつけて歩きましょう。
と、写真を撮り忘れたのですが、私達の前を郵便局の車が通過しました。
息子がボソッと。。。
「きっとアレにさっき送った荷物が乗っている・・・
僕たちより先に行っちゃった。。。」
確かに静岡の集荷場に行っちゃったんでしょうね。
荷物、速いな~。
明日には家につくって行ってましたから。
息子に
「箱に入れて送ってあげようか?」
と言いましたが、もちろん即行で却下されました(笑
この辺りのガードレール、なんともシャレオツです。
木のガードレールって、雰囲気良いですね。
裏側に鉄板が入ってますので、強度もありそうです。
静岡駅まであと50km・・・
縮めたとはいえ、まだまだ遠いな~。。。
だんだん暗くなってきましたが、ようやく自然の家への分岐に着きました。
雨も少しずつ強くなってきました。
しかし、私達の直ぐ後ろ30分ぐらいの所に、ゼッケン27番の北野選手が迫ってました。
とても優しい感じのする方です。
息子が待って応援したいと言ったのですが、こちらも時間が遅かったので諦めて貰う事にしました。
もう真っ暗にもなってしまいますし。。。
話を聞き入れてもらえて、18:40に井川自然の家に到着しました。
受付をして入所します。
テントでも良かったのですが、雨が来ているので部屋にしました。
自然の家のルールに乗っとって行動します。
食事は火を使うので、テントサイトの自炊場を借りました。
既にあたりは真っ暗なので、急いで食べました。
先ほど井川の街でかい出したものとか。
美味しかったです。
ここの炊事場は洗剤も常設されていたので、クッカーや皿や箸も綺麗に洗えました。
水が使い放題って、当たり前だから何も思わなかったのですが、当たり前では無いんですね。
ありがたく水道の水を使わさせて頂きました。
あとはお風呂に入って・・・
今日もお風呂に入れる。
嬉しいですね♪
と言う事で、部屋(笑
急遽部屋にしたので、団体様の空きの出た大部屋に二人。
息子、部屋の真ん中に布団を敷きます。
私、部屋の隅っこに布団を敷きます。
これが性格の違いですね。
二晩屋根のある所で過ごせましたね、とても楽です。
ありがとうございました。
太平洋までの行程も残すところ二日分。
明日は宿無しです。
河原で野営かも知れないし、公園で野営かも知れないし。
一応、目標地点を決めてありますので、そこまで行けるといいですね。
この日も、布団でゆっくり寝れました。
お休みなさい。
9日目
やはり5時前には目が覚めます。
布団でコロコロしてると息子もコロコロしています。
やっぱり起きてますね。
昨夜洗って乾した服をたたんで、出発の準備をします。
朝食は6時からです。
道に降りてきたとは言え、まだまだ街までは遠いです。
ですので、ここでしっかりとした食事を摂らさせて頂きます。
朝ごはんを食べた後、出発前に・・・
もう一回温泉♪
朝風呂、幸せです♪
と言う事で、スタートはのんびり7:30でした。
赤石温泉、白樺荘さん。
ありがとうございました。
施設を出て、ザックを背負った瞬間・・・
目の前をTJARの選手が通過されて行きました。
「頑張って下さい~!」
声をかけたのですが、かなり朦朧としていらっしゃいました。
頑張ってる人に頑張ってと言うのは色々言われますが、それでも応援したくなります。
朝からミンミン蝉が鳴いたり、じとーっとした暑さが苦しいです。
でもトンネルは涼しいです。
道の狭いトンネル歩行が続くので、ヘッデンは常に出せるようにしておきました。
息子が前を歩いて前を照らします。
私が後ろを歩いて後ろ側に赤い点滅灯を点けます。
安全第一です。
道からはこんなにぐるーっと回り込んだ川が見えたりします。
いずれあの部分はつきぬけて三日月湖が出来るかな?
道端で休憩したり・・・
ロードって、暇・・・Orz
それでも何かしら楽しみを見つけて歩きます。
何を運ぶのか?
対岸の山から小さなロープウェーがあったりします。
林業の為でしょうか?
息子、気になって仕方ないようです。
そしてこの鉄の階段。
ぱっと見普通なんですが、
流石と言うか、好きな人は見逃さないと言うか、息子気付いてしまいました。
「お父さん!この階段線路で出来てる!」
ホントに、レールで作ってありあすね。
井川鉄道の線路なのでしょうか?
トンネルも歩道があると助かります。
そしてあまりの暑さにとうとう・・・
安心して下さい、濡れてません!
水の向こう側に立ってるだけで、水は被って無いですよ!
11時ごろ、ようやく田代の集落の近くまでやってきました。
てしゃまんくの里。
今回の旅で初めて知りました。
井川オートキャンプ場。
日程的にここを夕方通過の場合は、ここでキャンプも考慮してました。
TJARのCPがありますね。
今回は通過します。
井川湖も渇水ですね。。。
キャンプ場からは湖が見えません。
水は、遥か遠く・・・
12:10
バス停は程よい休憩場です。
大分歩いて来ましたがまだまだです。
井川大橋です。
車も通れる大きな吊橋ですね。
2tまでです。
ここを渡れば5kmほどショートカットなのですが、今回は渡りません。
井川の街に寄らなければならない理由があるからです。
写真だけ撮って通過します。
さらにしばらく歩いて井川の街の入口へ来ました。
ここ、見たことありますね・・・
TVで見ました。
望月選手を応援する為に地元の方が集まっていた場所です。
ホントに井川地区の入口だったんですね。
とりあえず腹ごしらえです。
井川のビジターセンターに寄ります。
この絵。
この絵を見て
「荒川から見た赤石岳」
と答える事が出来る小学生はなかなか居ないと思います。
建物の中は、井川地区の歴史、土地の特色等、色々な資料があって楽しめました。
大きなジオラマです。
左右を貫通するようにビー玉が行き来できるのですが・・・
最初何の為?と思いましたが分かりました。
このラインに、リニアが通る予定なのですね。
バックのテレビではNHKの「日本アルプス大縦断!」TJARのビデオが流れていました。
という訳でお昼です。
息子、ミートソースパスタ。
私、カラアゲ定食。
美味しかったです♪
うーん、ざっとした地図ですが、今日の目的地まではグルっとまだまだ歩きますね。
もう14時ですから行きましょう。
さらに町の中を歩いてこちらへ。
井川の郵便局。
どうしてもここに寄りたいので5kmのショートカットを選ばなかったんです。
ここでもう使わなくなった登山靴や登山用品を家に送り返します。
標高も下がったので、シェラフもひとつは送ります。
あと・・・
今まで来ていた服・・・
カミさん、ごめんなさい、送りやす。
全部で7~8kgほど軽量化できました。
これでザックが軽くなります!
郵便局の方に色々聞かれまして、ここまで歩いて来た事やまだまだ歩く事を話しました。
そうしたら、望月さんの事を色々話してくれました。
地元情報、凄すぎです。
頑張ってね、と見送られてスタートしました。
さらに井川の商店街でお買い物です。
残った食材にあと少し食べたいものを追加で買い込みます。
ここを過ぎたら、明日の夕方までお店っぽい所は無さそうなので。
数件お店が並んでましたが、それぞれが活気に満ちていました。
用事も済んだので井川の街を離れます。
再び車道へ出ますが・・・
直ぐに外れます。
いったん下って行きます。
「夢の吊橋」
夢の吊橋って寸又峡じゃなかったでしたっけ?
どちらにしても、今までいくつもの吊橋を渡ってきた息子にとって、あんまり特別なものでは無かったようです。
もう少しリアクション欲しいな~。
この人、つかまりもしない。。。
そして吊橋の下も渇水です。
川が流れてますね。
まぁ、息子を喜ばせるのは吊橋じゃなくて、こちらですよ。
こっちが本命。
バーン、線路の道!
息子、突然テンション上がり始めます(笑
廃線跡を歩ける道があります。
休憩用の机とイスもあったり、けっこう充実してます。
紅葉の時期に来ればとても綺麗かも知れないですね!
楽しい道は、あっという間に終了です。
この辺りで小雨が降り始めて着てしまいました。
カッパを着るほどでは無いので、ザックカバーだけです。
線路の道も終わり、井川の中部電力展示館の裏へまっすぐ歩きます。
建物の中を通れば少しだけ近道♪
なんて思ったら・・・
おぅ扉締まってる16:00までって・・・
今、16:01なんですが。
ダムカードも逃した・・・
そしてダムカレー・・・
気になります。
仕方ないのでまた戻ってぐるーっと岬に沿って迂回します。
残念でしたー。
井川のダムです。
ここも大きいダムですね。
とここの角を曲がろうとしたら後ろからTJARの選手が来ました。
頑張って下さい~、と声をかけて見送ります。
選手が通るとやる気になる息子。
追いかけようと必死ですが、歩いていらっしゃるのに追いつきません。
速いな~。。。
ダムを渡ったら、後は道は登りになります。
今日は井川自然の家まで行きます、10km弱かな?
正確な名称は
「南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家」
ですね。
さぁ、ここからはまた交通量のある狭い林道を行きます。
気をつけて歩きましょう。
と、写真を撮り忘れたのですが、私達の前を郵便局の車が通過しました。
息子がボソッと。。。
「きっとアレにさっき送った荷物が乗っている・・・
僕たちより先に行っちゃった。。。」
確かに静岡の集荷場に行っちゃったんでしょうね。
荷物、速いな~。
明日には家につくって行ってましたから。
息子に
「箱に入れて送ってあげようか?」
と言いましたが、もちろん即行で却下されました(笑
この辺りのガードレール、なんともシャレオツです。
木のガードレールって、雰囲気良いですね。
裏側に鉄板が入ってますので、強度もありそうです。
静岡駅まであと50km・・・
縮めたとはいえ、まだまだ遠いな~。。。
だんだん暗くなってきましたが、ようやく自然の家への分岐に着きました。
雨も少しずつ強くなってきました。
しかし、私達の直ぐ後ろ30分ぐらいの所に、ゼッケン27番の北野選手が迫ってました。
とても優しい感じのする方です。
息子が待って応援したいと言ったのですが、こちらも時間が遅かったので諦めて貰う事にしました。
もう真っ暗にもなってしまいますし。。。
話を聞き入れてもらえて、18:40に井川自然の家に到着しました。
受付をして入所します。
テントでも良かったのですが、雨が来ているので部屋にしました。
自然の家のルールに乗っとって行動します。
食事は火を使うので、テントサイトの自炊場を借りました。
既にあたりは真っ暗なので、急いで食べました。
先ほど井川の街でかい出したものとか。
美味しかったです。
ここの炊事場は洗剤も常設されていたので、クッカーや皿や箸も綺麗に洗えました。
水が使い放題って、当たり前だから何も思わなかったのですが、当たり前では無いんですね。
ありがたく水道の水を使わさせて頂きました。
あとはお風呂に入って・・・
今日もお風呂に入れる。
嬉しいですね♪
と言う事で、部屋(笑
急遽部屋にしたので、団体様の空きの出た大部屋に二人。
息子、部屋の真ん中に布団を敷きます。
私、部屋の隅っこに布団を敷きます。
これが性格の違いですね。
二晩屋根のある所で過ごせましたね、とても楽です。
ありがとうございました。
太平洋までの行程も残すところ二日分。
明日は宿無しです。
河原で野営かも知れないし、公園で野営かも知れないし。
一応、目標地点を決めてありますので、そこまで行けるといいですね。
この日も、布団でゆっくり寝れました。
お休みなさい。
2016年08月25日
【北沢峠から太平洋】 8日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月11日
8日目
目覚ましをかけていないのに、無駄に4時ごろ目が覚めます。
うーん、TJARはどうなってるんだろう?
お湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、GPSトラッキングを確認しますが、望月選手は荒川小屋の位置にいるままです。
昨夜も荒川小屋だったので、トラッキングが機能して無いかな・・・?
テントの外に出て日の出を見ます。
茶臼小屋のテン場も、なかなかの景色です。
綺麗ですね、雲海・富士山・御来光。
南ア独特の日の出を見るのも、今日が最後ですね。
焼き付けておきましょう。
しばらく見とれていたら、昨日テン場に案内してくれた小屋番さんの若いお兄さんが走って私達のテントまで来ました。
「望月さん、聖平小屋を出たと情報です、もう少しで来ますよ!」
と教えて頂きました。
その為だけにここまで来てくれたんですね、お兄さん凄く優しい人です。
でも良かった、夜中の内に行っちゃった訳では無いようです。
姿を拝見する事ができるかも!
とりあえずはテントの中身を片付け始めて、少しづつパッキングしていきます。
もう小屋の方が気になって仕方ありません。
いつ来るのか、ソワソワしながら片付けしていました。
大体パックして、後はテントをたたんでおしまいって所で、急に上の方が騒がしくなりました。
もしかして?
おわ!来た!
望月選手だ!
息子に来たよ!って声をかけるやいなや、たたんでたシェラフを投げて小屋まで走り出しました。
手にはTJARの多機能エイドナイフを握り締めて(笑
望月選手は小屋の中で休憩されるようです。
もちろん中には入れそうに無いです。
息子、窓の外から中を覗いて見ようととしてたら・・・
小屋番さんが、「僕、中においで!」
と小屋の中に案内されました。
こっちこっち、小屋の皆様方に誘導されて中へ。
あああぁぁぁ、良いのかな?
何故か私も緊張。
望月選手はNHKの取材を受けながらレモンを食べていました。
インタビューに色々答えてる時に、小屋番さんが
「この子、同じ道を歩いて太平洋まで行くんだそうですよ。」
と息子を紹介してくれました。
「ホントに!凄いなー!いつかTJAR、出てくれよ!」
と息子をグッと引き寄せてくれて・・・
快く写真を撮らせて頂けました。
息子、感激のあまり声が出ません(笑
望月選手、レースの後半で精神的にも体力的にもボロボロのはずなのに、笑顔を絶やしません。
「笑顔でゴール!!」
この言葉がとても心に響きました。
凄い人です。
たったの15分ほどの休憩で、望月選手は茶臼小屋を立ち去りました。
「行ってくるよ!」
と、力強い声はテレビの中で聞いた声と同じでした。
小屋から走って見えなくなるポイントで大きく手を振り、向こう側に消えていきました。
ほんの少しの時間でしたが、多分息子にとっては人生の何かに方向を与える一瞬だったのではないかと思います。
・・・と思いたい(笑
息子
「お父さん、僕すぐに出発したい。歩きたいよ。」
となんだか突然やる気に。
テン場に戻ってテントをたたんで収納。
ちゃっちゃとしまって即出発します。
7:00
望月選手に引き合わせて頂けた小屋の方にお礼を言い、茶臼小屋を出発します。
望月選手と同じく小屋から見えなくなるポイントで一礼しようと後ろを振り向いたら、なんと・・・
小屋からは殆どの小屋番さんがこっちに手を振ってます。
息子に、「頑張れよ~!」「太平洋まで行けよ~!」と大声で声援を送ってくれました。
なんだかアツくなりました。
深く一礼して、立ち去りました。
一期一会とは良く言ったもので、ほんの一晩テントを張っただけの息子にこんなに声をかけてくれる。。。
息子も前を向いて「行こう!」と力強く歩き出しました。
良い旅が出来ている、ホントにそう思えた瞬間でした。
しばらくは歩きながら、茶臼小屋の皆さん、聖平小屋のお父様、塩見小屋の背負子のお姉さん、小河内岳避難小屋のご夫婦、管理人さん、色々な方の事を思い出しながら足を進めました。
もちろん今回の旅だけではなく、ここまで歩いてきた道中出会った、沢山の方の事。
うん、ホントに良い旅をさせてもらえてる。
出会った方の全てに、感謝の気持ちでいっぱいです。
息子、やる気全開で登山道を駆け下りていきます。
少し危険ですね。
調子が良いのは良い事ですが、調子に乗るのは悪い事です。
少し自制するように促しました。
案の定しばらくして、足をグキっと。
こっちを見てニヤーっと笑います。
こっち見んな!
急にペースを落とします。
痛いんだろうな。
そこからはいつものペースでのんびり歩きました。
いいんだよ、私達は私達。
自分達のペースで歩こうよ。
展望ポイントで休憩したり・・・
たまには撮って貰ったり・・・
8:20
そんなこんなで1時間20分で横窪沢小屋に到着です。
小屋の前にザックを置いて休憩しようとしたら、お茶を頂いてしまいました。
あらー、休憩だけなのに・・・
ですので、いつも通り買い物もします。
のんびり休んでいたら、管理人さんが・・・
今日は初めての山の日だから、これ。
と言ってこんなのくれました。
「一期一会」知っていたつもりの言葉でも多分本気で感じたのは今日。
この日は教えて頂きっ放しのような・・・
そっか、世間では「山の日」なんですね。
裏は、「無事カエル」
ですね。
息子、たいそう気に入って自分の携帯カバーの裏に入れてお守りにしました。
機会があればこちらにもテント泊したいですね。
また、それはいつか違う旅の時に・・・
20分ほどのんびりしたら出発します。
さぁ、行こう。
横窪沢小屋を過ぎて橋を渡ると、道は一度高度を上げます。
下山なのに登ると言う・・・
この辺り一帯はどこもそうなのですね。
覚悟してたらか大丈夫です。
横窪沢峠です。
ここから再び下ります。
面白い木です。
どうやったらこんな形に育つんでしょう?
流石南アルプスです。
高度を下げれば下げるほど急坂が出てきます。
鉄の階段を下りたり・・・
吊橋を越えて・・・
9:50
ウソッコ沢小屋に到着です。
無人の小屋ですが、きちんと管理されているようでした。
水場もありますし、トイレもあります。
皆さん休憩は中でしていましたね。
ここで少し休憩してから再び出発しました。
途中、登山道が沢の直ぐ側を通る所で再び休憩したのですが・・・
あまりに水が気持ち良さそうなので、足突っ込んだり手や顔を濡らして涼む事にしました。
息子、頭を濡らそうと・・・
おかしなことになってました(笑
こんな面白い木もありました。
表面が超スベスベです。
なんて言う木でしょうか?
サスルベリかな?
4つめだったでしょうか?
この吊橋を渡った後・・・
再び道はガンガン登り始めます。
どこまで登るんだろう・・・
高度もかなり下げてきているので、気温も上がり体に堪えます。
しばらく上り続けた後・・・
11:15
ヤレヤレ峠に到着しました。
息子、ヤレヤレしています。
この名前がついたの、凄く良く分かりました。
茶臼小屋から5時間ほど歩いて降りてきて、最後にこの登りは精神的にもジワーッと来ますね。
ここで登山道最後の休憩をとりました。
ヤレヤレ峠のあと、また少しだけアップダウンを繰り返し、トラバース気味の道を進みますが・・・
ガラっと道が落ちている所がありました。
下には鉄の梯子が落ちていたので、崩落が進んでいるのでしょうね。
滑ったら事件レベルの事が起こりそうなので、かなり慎重に進みました。
ココを抜けると、道は急下降を始めて・・・
ついた、最後の大吊橋。
200mぐらいの吊橋ですね。
すっかり吊橋慣れした息子、怖がる事もつかまる事も無くスタスタ行ってしまいました。
もう少しリアクション欲しいのですが・・・
なかなか高度もあって怖いのですが、ここって湖じゃなかったでしたっけ?
下が川なんですが・・・
水不足でダム湖が干上がっているようですね。
下が全面水だったら、吸い込まれるようで怖かったかも知れないですね。
12:00
と言う事で、渡りきりました!
ここでようやく登山道がおしまいです、両俣小屋から続いた長い長い道が、ようやく終了しました。
両俣小屋から登山道だけで70km強です。
長かった~・・・
隣にある地図の看板です。
息子はじーっと眺めていましたが、ボソッと
「僕たちのスタート地点、ここに書いて無いね。」
そりゃ、この地図外から歩いてきましたからね。。。
さぁ、ここからは道路です。
太平洋まで道を歩きます。
畑薙ダムの水はかなり少ないようですね。
渇水が続いているようです。
45分ほど歩いて畑薙の林道ゲートまで歩いてきました。
ここで下山届けを提出します。
「大浜海岸までいけいけ!」の横断幕。
もちろんTJARの選手の方への応援横断幕です。
でも、私達も行きますよ~!
ここで登山靴を脱いでランニングシューズに履き替えます。
走りはしないですけどね。
いや、しないというか出来ないと言ったほうが良いですね(^^;
一般車両が入れるのがココまでだと言う事と、下山届けを出したと言う事で、私達にとって山行程はここまでとします。
長ーい道でした。
最初の林道も合わせると北沢峠から89kmの道になります。
さーて、後はロードですね。
太平洋まで85km、道のりで言えばここが半分です。
標高が下がったのと、アスファルトからの照り返しの熱とで、急に暑さが体に堪えます。
まぁ、8日ぶりに標高2000mの下に来た訳で、体は涼しいのに慣れてしまっている訳です。
畑薙ダム。
もちろん放水もしていません・・・
ダムから見える山。
茶臼山と上河内岳でしょうか?
ありがとうございました。
ダムを抜けるとこんな看板です
「静岡駅まで81km」
うわー、まだそんなにあるんだ・・・
と言う事は、太平洋までは85kmぐらいかな?
30分ほど歩くと、畑薙の臨時駐車場に到着しました。
すんごい車の数です、流石山の日ですね。
3年前、ここに車を止めて5日間山を歩いたな。。。
まさかたった3年後に、その行程、車で来た道を歩く事になるとは。
その時には夢にも思いませんでしたよ。
バス停では丁度バス待ちの人にスイカを振舞っていました。
バスを待っている訳では無いのですが、ありがたく頂く事にしました。
息子、スイカ大好きなのでありがたく頂きました。
おいしー!
あとはひたすら道を歩きます。
ここからは車の往来もあるので、かなり気を使いながら歩きます。
9日ぶりに車を見ますね。。。
この静岡駅まで「○○km」の看板、500mおきにあります。
目安になるので凄く助かるのと、子供はこう言うのが楽しみで仕方がないので助かります。
息子、殆どの標識を写真に収めましたよ。
14:40
赤石温泉白樺荘、到着です。
本日はこちらの宿に宿泊です。
とにかく体を洗いたい。
久しぶりのお風呂、温泉でかなりさっぱりしました。
いやー、風呂は良いですね。
日本人で良かったと思える瞬間です。
風呂があまり得意では無い息子も、珍しく長めに入っていました。
部屋もとても綺麗でした。
これは体がゆっくり休めますね。。。
助かります。
体が綺麗になったところで頂いた聖岳のTシャツを試着します。
ピッタリ!
息子、かなり気に入ったようで、最終日に着る事に決めたようです。
温泉の入口には望月選手のダイジェスト。
流石地元の星ですね、大人気です。
あー、久しぶりのまともな夕飯です。
毎日レトルト、乾物でごめんね。
今日はちゃんとしたもの食べられるね。
とりあえず野菜を摂ろう。
夕食後、館内を見て回っていたらこんな色紙がありました。
色々な旅をしている方がいますね。
凄い人がいるものです。
この日はこの後、もう一度お風呂に入ってからゆっくり部屋で過ごしました。
久しぶりの布団、久しぶりのエアコン。
エアコンはなんだか体に馴染まないので、結局直ぐに切って窓を開けて寝ることにしましたが。
そして久しぶりの携帯の充電(笑
モバイルバッテリーも充電できました。
これで太平洋まで電池が持ちますね。
とりあえず明日からは道歩きの行程です。
交通量も増えるし、道も多分狭い。
色々な事が山とは事情が変わるはずです。
その辺を切り替えていかないと安全には歩けないですよね。
一日に歩く距離とかは決めてありますし、後は予定通り行けるかどうか・・・
またTTKをしながら横になっていたのですが、
横で息子は小さな寝息をたてていました。
さすがに疲れたんだろうな~、ゆっくり休んでね。
と思ったのですが・・・
おかしい・・・、寝息が小さい訳が無い。
ためしにわき腹をつっつくと、クスクス笑い始めました。
こんにゃろ、こっちがTTKしている間にTN(Tanuki Neiri)してましたね。
久しぶりの布団が気持ちよすぎてなかなか寝付けなかったようです。
でも、気持ちは分かりますね。
明日からも沢山歩くよ、お休み!
8日目
目覚ましをかけていないのに、無駄に4時ごろ目が覚めます。
うーん、TJARはどうなってるんだろう?
お湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、GPSトラッキングを確認しますが、望月選手は荒川小屋の位置にいるままです。
昨夜も荒川小屋だったので、トラッキングが機能して無いかな・・・?
テントの外に出て日の出を見ます。
茶臼小屋のテン場も、なかなかの景色です。
綺麗ですね、雲海・富士山・御来光。
南ア独特の日の出を見るのも、今日が最後ですね。
焼き付けておきましょう。
しばらく見とれていたら、昨日テン場に案内してくれた小屋番さんの若いお兄さんが走って私達のテントまで来ました。
「望月さん、聖平小屋を出たと情報です、もう少しで来ますよ!」
と教えて頂きました。
その為だけにここまで来てくれたんですね、お兄さん凄く優しい人です。
でも良かった、夜中の内に行っちゃった訳では無いようです。
姿を拝見する事ができるかも!
とりあえずはテントの中身を片付け始めて、少しづつパッキングしていきます。
もう小屋の方が気になって仕方ありません。
いつ来るのか、ソワソワしながら片付けしていました。
大体パックして、後はテントをたたんでおしまいって所で、急に上の方が騒がしくなりました。
もしかして?
おわ!来た!
望月選手だ!
息子に来たよ!って声をかけるやいなや、たたんでたシェラフを投げて小屋まで走り出しました。
手にはTJARの多機能エイドナイフを握り締めて(笑
望月選手は小屋の中で休憩されるようです。
もちろん中には入れそうに無いです。
息子、窓の外から中を覗いて見ようととしてたら・・・
小屋番さんが、「僕、中においで!」
と小屋の中に案内されました。
こっちこっち、小屋の皆様方に誘導されて中へ。
あああぁぁぁ、良いのかな?
何故か私も緊張。
望月選手はNHKの取材を受けながらレモンを食べていました。
インタビューに色々答えてる時に、小屋番さんが
「この子、同じ道を歩いて太平洋まで行くんだそうですよ。」
と息子を紹介してくれました。
「ホントに!凄いなー!いつかTJAR、出てくれよ!」
と息子をグッと引き寄せてくれて・・・
快く写真を撮らせて頂けました。
息子、感激のあまり声が出ません(笑
望月選手、レースの後半で精神的にも体力的にもボロボロのはずなのに、笑顔を絶やしません。
「笑顔でゴール!!」
この言葉がとても心に響きました。
凄い人です。
たったの15分ほどの休憩で、望月選手は茶臼小屋を立ち去りました。
「行ってくるよ!」
と、力強い声はテレビの中で聞いた声と同じでした。
小屋から走って見えなくなるポイントで大きく手を振り、向こう側に消えていきました。
ほんの少しの時間でしたが、多分息子にとっては人生の何かに方向を与える一瞬だったのではないかと思います。
・・・と思いたい(笑
息子
「お父さん、僕すぐに出発したい。歩きたいよ。」
となんだか突然やる気に。
テン場に戻ってテントをたたんで収納。
ちゃっちゃとしまって即出発します。
7:00
望月選手に引き合わせて頂けた小屋の方にお礼を言い、茶臼小屋を出発します。
望月選手と同じく小屋から見えなくなるポイントで一礼しようと後ろを振り向いたら、なんと・・・
小屋からは殆どの小屋番さんがこっちに手を振ってます。
息子に、「頑張れよ~!」「太平洋まで行けよ~!」と大声で声援を送ってくれました。
なんだかアツくなりました。
深く一礼して、立ち去りました。
一期一会とは良く言ったもので、ほんの一晩テントを張っただけの息子にこんなに声をかけてくれる。。。
息子も前を向いて「行こう!」と力強く歩き出しました。
良い旅が出来ている、ホントにそう思えた瞬間でした。
しばらくは歩きながら、茶臼小屋の皆さん、聖平小屋のお父様、塩見小屋の背負子のお姉さん、小河内岳避難小屋のご夫婦、管理人さん、色々な方の事を思い出しながら足を進めました。
もちろん今回の旅だけではなく、ここまで歩いてきた道中出会った、沢山の方の事。
うん、ホントに良い旅をさせてもらえてる。
出会った方の全てに、感謝の気持ちでいっぱいです。
息子、やる気全開で登山道を駆け下りていきます。
少し危険ですね。
調子が良いのは良い事ですが、調子に乗るのは悪い事です。
少し自制するように促しました。
案の定しばらくして、足をグキっと。
こっちを見てニヤーっと笑います。
こっち見んな!
急にペースを落とします。
痛いんだろうな。
そこからはいつものペースでのんびり歩きました。
いいんだよ、私達は私達。
自分達のペースで歩こうよ。
展望ポイントで休憩したり・・・
たまには撮って貰ったり・・・
8:20
そんなこんなで1時間20分で横窪沢小屋に到着です。
小屋の前にザックを置いて休憩しようとしたら、お茶を頂いてしまいました。
あらー、休憩だけなのに・・・
ですので、いつも通り買い物もします。
のんびり休んでいたら、管理人さんが・・・
今日は初めての山の日だから、これ。
と言ってこんなのくれました。
「一期一会」知っていたつもりの言葉でも多分本気で感じたのは今日。
この日は教えて頂きっ放しのような・・・
そっか、世間では「山の日」なんですね。
裏は、「無事カエル」
ですね。
息子、たいそう気に入って自分の携帯カバーの裏に入れてお守りにしました。
機会があればこちらにもテント泊したいですね。
また、それはいつか違う旅の時に・・・
20分ほどのんびりしたら出発します。
さぁ、行こう。
横窪沢小屋を過ぎて橋を渡ると、道は一度高度を上げます。
下山なのに登ると言う・・・
この辺り一帯はどこもそうなのですね。
覚悟してたらか大丈夫です。
横窪沢峠です。
ここから再び下ります。
面白い木です。
どうやったらこんな形に育つんでしょう?
流石南アルプスです。
高度を下げれば下げるほど急坂が出てきます。
鉄の階段を下りたり・・・
吊橋を越えて・・・
9:50
ウソッコ沢小屋に到着です。
無人の小屋ですが、きちんと管理されているようでした。
水場もありますし、トイレもあります。
皆さん休憩は中でしていましたね。
ここで少し休憩してから再び出発しました。
途中、登山道が沢の直ぐ側を通る所で再び休憩したのですが・・・
あまりに水が気持ち良さそうなので、足突っ込んだり手や顔を濡らして涼む事にしました。
息子、頭を濡らそうと・・・
おかしなことになってました(笑
こんな面白い木もありました。
表面が超スベスベです。
なんて言う木でしょうか?
サスルベリかな?
4つめだったでしょうか?
この吊橋を渡った後・・・
再び道はガンガン登り始めます。
どこまで登るんだろう・・・
高度もかなり下げてきているので、気温も上がり体に堪えます。
しばらく上り続けた後・・・
11:15
ヤレヤレ峠に到着しました。
息子、ヤレヤレしています。
この名前がついたの、凄く良く分かりました。
茶臼小屋から5時間ほど歩いて降りてきて、最後にこの登りは精神的にもジワーッと来ますね。
ここで登山道最後の休憩をとりました。
ヤレヤレ峠のあと、また少しだけアップダウンを繰り返し、トラバース気味の道を進みますが・・・
ガラっと道が落ちている所がありました。
下には鉄の梯子が落ちていたので、崩落が進んでいるのでしょうね。
滑ったら事件レベルの事が起こりそうなので、かなり慎重に進みました。
ココを抜けると、道は急下降を始めて・・・
ついた、最後の大吊橋。
200mぐらいの吊橋ですね。
すっかり吊橋慣れした息子、怖がる事もつかまる事も無くスタスタ行ってしまいました。
もう少しリアクション欲しいのですが・・・
なかなか高度もあって怖いのですが、ここって湖じゃなかったでしたっけ?
下が川なんですが・・・
水不足でダム湖が干上がっているようですね。
下が全面水だったら、吸い込まれるようで怖かったかも知れないですね。
12:00
と言う事で、渡りきりました!
ここでようやく登山道がおしまいです、両俣小屋から続いた長い長い道が、ようやく終了しました。
両俣小屋から登山道だけで70km強です。
長かった~・・・
隣にある地図の看板です。
息子はじーっと眺めていましたが、ボソッと
「僕たちのスタート地点、ここに書いて無いね。」
そりゃ、この地図外から歩いてきましたからね。。。
さぁ、ここからは道路です。
太平洋まで道を歩きます。
畑薙ダムの水はかなり少ないようですね。
渇水が続いているようです。
45分ほど歩いて畑薙の林道ゲートまで歩いてきました。
ここで下山届けを提出します。
「大浜海岸までいけいけ!」の横断幕。
もちろんTJARの選手の方への応援横断幕です。
でも、私達も行きますよ~!
ここで登山靴を脱いでランニングシューズに履き替えます。
走りはしないですけどね。
いや、しないというか出来ないと言ったほうが良いですね(^^;
一般車両が入れるのがココまでだと言う事と、下山届けを出したと言う事で、私達にとって山行程はここまでとします。
長ーい道でした。
最初の林道も合わせると北沢峠から89kmの道になります。
さーて、後はロードですね。
太平洋まで85km、道のりで言えばここが半分です。
標高が下がったのと、アスファルトからの照り返しの熱とで、急に暑さが体に堪えます。
まぁ、8日ぶりに標高2000mの下に来た訳で、体は涼しいのに慣れてしまっている訳です。
畑薙ダム。
もちろん放水もしていません・・・
ダムから見える山。
茶臼山と上河内岳でしょうか?
ありがとうございました。
ダムを抜けるとこんな看板です
「静岡駅まで81km」
うわー、まだそんなにあるんだ・・・
と言う事は、太平洋までは85kmぐらいかな?
30分ほど歩くと、畑薙の臨時駐車場に到着しました。
すんごい車の数です、流石山の日ですね。
3年前、ここに車を止めて5日間山を歩いたな。。。
まさかたった3年後に、その行程、車で来た道を歩く事になるとは。
その時には夢にも思いませんでしたよ。
バス停では丁度バス待ちの人にスイカを振舞っていました。
バスを待っている訳では無いのですが、ありがたく頂く事にしました。
息子、スイカ大好きなのでありがたく頂きました。
おいしー!
あとはひたすら道を歩きます。
ここからは車の往来もあるので、かなり気を使いながら歩きます。
9日ぶりに車を見ますね。。。
この静岡駅まで「○○km」の看板、500mおきにあります。
目安になるので凄く助かるのと、子供はこう言うのが楽しみで仕方がないので助かります。
息子、殆どの標識を写真に収めましたよ。
14:40
赤石温泉白樺荘、到着です。
本日はこちらの宿に宿泊です。
とにかく体を洗いたい。
久しぶりのお風呂、温泉でかなりさっぱりしました。
いやー、風呂は良いですね。
日本人で良かったと思える瞬間です。
風呂があまり得意では無い息子も、珍しく長めに入っていました。
部屋もとても綺麗でした。
これは体がゆっくり休めますね。。。
助かります。
体が綺麗になったところで頂いた聖岳のTシャツを試着します。
ピッタリ!
息子、かなり気に入ったようで、最終日に着る事に決めたようです。
温泉の入口には望月選手のダイジェスト。
流石地元の星ですね、大人気です。
あー、久しぶりのまともな夕飯です。
毎日レトルト、乾物でごめんね。
今日はちゃんとしたもの食べられるね。
とりあえず野菜を摂ろう。
夕食後、館内を見て回っていたらこんな色紙がありました。
色々な旅をしている方がいますね。
凄い人がいるものです。
この日はこの後、もう一度お風呂に入ってからゆっくり部屋で過ごしました。
久しぶりの布団、久しぶりのエアコン。
エアコンはなんだか体に馴染まないので、結局直ぐに切って窓を開けて寝ることにしましたが。
そして久しぶりの携帯の充電(笑
モバイルバッテリーも充電できました。
これで太平洋まで電池が持ちますね。
とりあえず明日からは道歩きの行程です。
交通量も増えるし、道も多分狭い。
色々な事が山とは事情が変わるはずです。
その辺を切り替えていかないと安全には歩けないですよね。
一日に歩く距離とかは決めてありますし、後は予定通り行けるかどうか・・・
またTTKをしながら横になっていたのですが、
横で息子は小さな寝息をたてていました。
さすがに疲れたんだろうな~、ゆっくり休んでね。
と思ったのですが・・・
おかしい・・・、寝息が小さい訳が無い。
ためしにわき腹をつっつくと、クスクス笑い始めました。
こんにゃろ、こっちがTTKしている間にTN(Tanuki Neiri)してましたね。
久しぶりの布団が気持ちよすぎてなかなか寝付けなかったようです。
でも、気持ちは分かりますね。
明日からも沢山歩くよ、お休み!
2016年08月24日
【北沢峠から太平洋】 7日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月10日
7日目
山に入って一週間が経とうとしています。
今でこそ何日目とか言ってますが、現場では日にちも曜日も感覚も無くなって来ていました。
この日も早く起きて出発する予定だったのですが・・・
まさかの寝坊です。
3時起き4時発の予定が、4時過ぎに起きてしまいました。
小屋には窓が無く暗く、さらに快適すぎた事が言い訳です。
ぱっぱと荷物を片付けて出発します。
外に出るともうヘッデンもいらない明るさでした。
さっと分岐に戻って歩き始めます。
さすがにこの時間だと、他の登山者の姿は見ませんね。
道はガスがかかっていていました。
コル付近まで下げて来るとギリギリ雲の下に出たらしく、
東側の空が赤く燃えているのがわかりました。
日の出が近いですね~。
そして段々ガスが晴れてきて、聖の山頂に近い部分が見えてきました。
一度来ているので知ってます。
見えているあれは偽ピークです。
5:20
ようやく聖岳への登る直前のコルまで来ました。
ここで一休みです。
ここの崩落斜面は、赤石山脈の名を示すとおりの、赤い石が露出しています。
ラジオラリアと言う原生物の放散虫が堆積、化石化したチャートです。
3年前に来た時は知らなかったので、その後少し調べました。
息子が赤い石を持って帰りたいと言ったのですが、国立公園内のものは持ち出し禁止です。
それはやってはいけないと教えました。
10分ほどの休憩後、出発です。
この先はひたすら登りです。
だんだんガスも晴れていき、太陽もあたるようになって来ました。
たまにザレた崩落地の横を通過したりします。
けっこう険しい所もあります。
でも1時間ほど登ると、赤石岳の標高に近づいてくるのがわかります。
こんな感じで、崩落地の近くを抜けると、山頂は間もなくです。
この辺りで聖平方面からこられるトレランの方とすれ違い始めました。
6:45
聖岳山頂です。
今回の旅最後の3000m峰、よく頑張りました。
聖岳、大きくて優しい感じの山体です。
でも西側から見ると荒々しい一面もある、そんな多面性が多くの登山者の心を惹きつけるのでしょうか。
さて、ここで再びザックをデポります。
同じく3年前の忘れ物を拾いに。
奥聖岳を目指します。
3年前は疲れ果てて行く事が出来ませんでした。
そう思うと、息子も私もホントに強くなりました。
強くなったというか、山慣れしたのでしょうね。
奥聖岳山頂、頂きました!
あまりの嬉しさにフレームからはみ出す事件発生です。
雲海・富士山・太陽の三点セット、最高です♪
しかし、ここで写真を撮っていて思ったのですが、聖岳から来られる方皆さん、ここの山頂標だけ写真を撮ったら直ぐに引き返して行かれます。
もう5mほど奥に行くだけで、コレがあるのにな・・・
私達の目的はこっちです。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「聖岳」
バックの雰囲気良すぎです。
さて、戻りましょう~。
聖岳の山頂に戻ると、丁度聖平からの登山客が多数登って来まして、少し混雑が始まってました。
さすが百名山ですね。
昨日のルートとは違っていきなり人が多いです。
少し休憩をとった後、7:30に下山開始です。
ここの下り斜面もザレててスリップ注意です。
そして何より、落石を起こさないように要注意です。
時間的に下からはガンガン人が登ってきますので、万が一石を落としたら一大事です。
細心の注意を払います。
でも流石に百名山、色々な方が居ますね。
少し驚いたのが、子連れ家族の方がいたのですが、お子さんが登山靴じゃなくてスニーカーだったんです。
バスから降りて聖平まで、そして聖平からここまで、大変だったろうな~。
ソールの柔らかいスニーカーでは、足が無駄に疲れたはずです。
さらに石場でのグリップも悪く、私の横を通り過ぎた時に滑って石を落としてしまいました。
直ぐ10mほど下にも別の登山者が居たので、慌てて拾いました。
お子さんの装備も、もう少ししっかりしたものを揃えてあげて欲しいですね。
と、数年前の自分に言い聞かせるように思いました。
さて、ザレた斜面が終わると少し歩くのは楽になりますが、崩落地の直ぐそばを通る道になるので、相変わらず油断は出来ません。
8:20
小兔岳山頂に到着です。
写真を撮って頂きました、ありがとうございます!
ここでまた小休止をしながら、登ってこられる方とお話したり・・・
情報収集は大事ですからね。
さらに歩いて、薊畑の分岐近くまで下りてきました。
いやー、高度下げるなー。
また登るのに・・・
でも、このあたりはお花畑が広がって雰囲気はとても良いのです。
足取りも軽くなります。
薊畑の分岐です。
今は便ヶ島からくる登山者は少ないですね~。
ここでも小休止。
こまめに足を休ませましょう。
標高を下げてくると気温が上がり、少し体に負担が来ます。
9:20
聖平への分岐に来ました。
ここで聖平小屋へ寄る事にします。
水の補給と、我慢してたトイレと(汗
息子、木道が好きです。
そしてここの木道が一番好きらしいです。
でも、分かる気がします。
素敵な木道です♪
聖平の小屋では、知人のお父様が働いている。。。
と言うのを2年前に聞いていたのですが、小屋を訪れたら探さずに会えました♪
休憩しつつ、色々お話ししつつ。
しばらく過ごさせてもらいました。
太平洋まで行くと話すと、やっぱり息子はお土産を貰ってしまいました。
売れ残った古い聖岳のTシャツ。
女性用のXSなのでもう売れないのだとか。
息子にピッタリじゃないかと、頂いてしまいました。
息子相当気に入りまして、このTシャツを最終日に着る事になります。
ありがとうございました。
10:00
さぁ、行きましょう。
この縦走最後の山を目指して。
途中、トリカブトが群生している所があります。
花だけを見ている分には、とても綺麗ですね~♪
まずは南岳への登りを詰めます。
下ったあとの登りって、なんでこんなに辛いのでしょう。
精神的なものだとは思うのですが・・・
一時間ほどでようやくここまで高度をあげてきました。
キビシイ・・・
南岳の山頂から臨む上河内岳。
今回の旅最後の山です。
もう一ふん張りだよ、頑張れ!
グルルルルルル・・・
上河内岳の肩まで来たところで、聞きなれた鳴き声。
雷鳥キター!
今回の長い縦走、
「さっきそこに居ましたよ~。」
「あのピークの向こうに雷鳥居ましたよ。」
と聞くものの、一度もお目にかかれませんでした。
縦走最後の日に、やっと・・・
親子合わせて4羽居ました。
雷鳥好きな息子、ザックを置いてしばらく眺めます。
一緒に「グルルルルル」
とか鳴いたりすると、返してくれたりします。
ちなみに酉年の息子、凄く鳥好きです。
鶯の鳴き真似とか、凄く上手なんです。
登山道を歩いてて、あーウグイスが鳴いてるなーと思うと、息子の鳴き真似だったり。
まぁ、好きなだけ見るように放置しておきました。
と言う訳で、上河内岳の肩です。
雷鳥はこの下10mほどの所でした。
息子が飽きるまでしばらく待ちました。
が、飽きないようなので雷鳥観察は打ち切っていただく事に。
とりあえず山頂を往復しようよ。
上河内岳の山頂は登山道から少し外れて、山頂を往復します。
ザックをデポして行きます。
12:40
上河内岳の山頂、頂きました。
今回の旅最後の山頂。
そして百高山、42座目!
そしてこちらも頂きます。
二等三角点
点名「上河内岳」
もう山頂に行かなくいいんだ・・・
正直そう思いました。
この先の道は長いとは言え、明日は山を降ります。
この歩いてきた道、目に焼き付けておきましょう。
息子もしばらく眺めていました。
山頂標、旧山頂標、三角点のてんこもり。
さぁ降りましょう。
降りてから息子は雷鳥の元へ。
でももう姿は見えませんでした。
息子が鳴き真似をすると、返してくれるのですがハイマツの中のようです。
って言うか、返してくれるのが凄い(汗
さぁ、それじゃぁ歩こう。
13:05、ザックを背負って再スタートします。
目指すは茶臼小屋。
茶臼小屋は少し急いで到着したい理由があるんです。
どうやら最近茶臼小屋のテン場は大混雑らしいのです。
便ヶ島へのアクセスが悪くなったことにより、茶臼から往復される方が急増してしまった事や、改装工事かなにかの資材がテン場に置いてあるらしく、例年よりテントが張れる数が減ってしまっているとか。。。
と言う事で、少し急ぎ目で足を進めます。
奇岩竹内門。
不思議な形の岩ですね。
大きかった岩が真上一点からパカっと開いたような形です。
岩越しの上河内岳。
奇岩竹内門から先はとても歩きやすい道です。
段差もなく、大きなアップダウンもなく、ゆるゆると歩いていきます。
遠く、白い建物が。。。
あれは赤石温泉、白樺荘ですね。
翌日、予約してあります。
はやくお風呂に入りたいです。
もう1週間お風呂に入ってません。
でも体はちゃんと拭いてますよ!着替えもたまにしてますよ!
亀甲状土と言う、不思議な地形です。
振り返ると、上河内岳。
こちらから見ると精悍な形ですね。
くぼ地から先は少し登りがありますが、上りきると小石の広場に出ます。
目の前には茶臼岳が見えてきました。
14:20
茶臼岳分岐に到着です。
ザックをデポして山頂往復しようかと思いましたが、もう私も息子もお腹一杯です。
茶臼岳はまた別の旅の時に行こうと、ここはまっすぐ降りることにしました。
最後に見える聖岳、ありがとうございました。
一礼してから降りました。
茶臼小屋に到着したら、いきなりテントの花は満開でした。
うわー場所が無い!
目の前にTJARのCPがあります。
この目の前に小さなスペースがあったので、とりあえず場所を確保してから受付しようとザックを置いたら・・・
小屋番さんが走ってきました。
「テントの大きさどれくらいですか?」
と聞くので、エアライズ2と答えると、
「ここは人通りも多くて落ち着かないですよ。
二日前に作ったばかりのテン場があと一つ空いてますんで、そちらにしませんか?」
と。
なんとも優しい小屋番さんです。
案内されていった先は、ホントに草を刈ったばかりのテン場でした。
下も草地でふっかふか。
息子、たいそうこの場所が気に入ったようです。
受付してビールを買って小屋番さんと少しお話しました。
いつもの息子とのやり取りで、太平洋まで行くと言うと、やっぱり驚いていました。
そして・・・
「明日の朝一にTJARのトップ、望月選手が通ると思います。」
と。
息子が目を輝かせ始めました。
望月選手が来る!
運よく応援できるといいね~。
テントに戻って沢へ行きます。
豊富な水で全身洗い流します。
いやー、さっぱりする!
とりあえずまだ暑いので、蚊帳だけ張ってビール。
外が見えて、風通しも良くてとても涼しいです。
夏山はカヤライズですね。
夕方、TJARのCPテントの前で記念撮影です。
息子が持っているのはTJARロゴ入り VICTORINOX製ナイフです。
250本の限定品、彼の宝物です。
この日はこの後ゆっくりテントで過ごしました。
湯御飯を食べて歯磨きして、ゆっくり酒飲んで・・・
縦走最後、山最後のテントです。
今まで歩いた山の事を息子と話しているうちに、段々と二人とも眠りについてしまいまいた。
さぁ、明日は下山です。
7日目
山に入って一週間が経とうとしています。
今でこそ何日目とか言ってますが、現場では日にちも曜日も感覚も無くなって来ていました。
この日も早く起きて出発する予定だったのですが・・・
まさかの寝坊です。
3時起き4時発の予定が、4時過ぎに起きてしまいました。
小屋には窓が無く暗く、さらに快適すぎた事が言い訳です。
ぱっぱと荷物を片付けて出発します。
外に出るともうヘッデンもいらない明るさでした。
さっと分岐に戻って歩き始めます。
さすがにこの時間だと、他の登山者の姿は見ませんね。
道はガスがかかっていていました。
コル付近まで下げて来るとギリギリ雲の下に出たらしく、
東側の空が赤く燃えているのがわかりました。
日の出が近いですね~。
そして段々ガスが晴れてきて、聖の山頂に近い部分が見えてきました。
一度来ているので知ってます。
見えているあれは偽ピークです。
5:20
ようやく聖岳への登る直前のコルまで来ました。
ここで一休みです。
ここの崩落斜面は、赤石山脈の名を示すとおりの、赤い石が露出しています。
ラジオラリアと言う原生物の放散虫が堆積、化石化したチャートです。
3年前に来た時は知らなかったので、その後少し調べました。
息子が赤い石を持って帰りたいと言ったのですが、国立公園内のものは持ち出し禁止です。
それはやってはいけないと教えました。
10分ほどの休憩後、出発です。
この先はひたすら登りです。
だんだんガスも晴れていき、太陽もあたるようになって来ました。
たまにザレた崩落地の横を通過したりします。
けっこう険しい所もあります。
でも1時間ほど登ると、赤石岳の標高に近づいてくるのがわかります。
こんな感じで、崩落地の近くを抜けると、山頂は間もなくです。
この辺りで聖平方面からこられるトレランの方とすれ違い始めました。
6:45
聖岳山頂です。
今回の旅最後の3000m峰、よく頑張りました。
聖岳、大きくて優しい感じの山体です。
でも西側から見ると荒々しい一面もある、そんな多面性が多くの登山者の心を惹きつけるのでしょうか。
さて、ここで再びザックをデポります。
同じく3年前の忘れ物を拾いに。
奥聖岳を目指します。
3年前は疲れ果てて行く事が出来ませんでした。
そう思うと、息子も私もホントに強くなりました。
強くなったというか、山慣れしたのでしょうね。
奥聖岳山頂、頂きました!
あまりの嬉しさにフレームからはみ出す事件発生です。
雲海・富士山・太陽の三点セット、最高です♪
しかし、ここで写真を撮っていて思ったのですが、聖岳から来られる方皆さん、ここの山頂標だけ写真を撮ったら直ぐに引き返して行かれます。
もう5mほど奥に行くだけで、コレがあるのにな・・・
私達の目的はこっちです。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「聖岳」
バックの雰囲気良すぎです。
さて、戻りましょう~。
聖岳の山頂に戻ると、丁度聖平からの登山客が多数登って来まして、少し混雑が始まってました。
さすが百名山ですね。
昨日のルートとは違っていきなり人が多いです。
少し休憩をとった後、7:30に下山開始です。
ここの下り斜面もザレててスリップ注意です。
そして何より、落石を起こさないように要注意です。
時間的に下からはガンガン人が登ってきますので、万が一石を落としたら一大事です。
細心の注意を払います。
でも流石に百名山、色々な方が居ますね。
少し驚いたのが、子連れ家族の方がいたのですが、お子さんが登山靴じゃなくてスニーカーだったんです。
バスから降りて聖平まで、そして聖平からここまで、大変だったろうな~。
ソールの柔らかいスニーカーでは、足が無駄に疲れたはずです。
さらに石場でのグリップも悪く、私の横を通り過ぎた時に滑って石を落としてしまいました。
直ぐ10mほど下にも別の登山者が居たので、慌てて拾いました。
お子さんの装備も、もう少ししっかりしたものを揃えてあげて欲しいですね。
と、数年前の自分に言い聞かせるように思いました。
さて、ザレた斜面が終わると少し歩くのは楽になりますが、崩落地の直ぐそばを通る道になるので、相変わらず油断は出来ません。
8:20
小兔岳山頂に到着です。
写真を撮って頂きました、ありがとうございます!
ここでまた小休止をしながら、登ってこられる方とお話したり・・・
情報収集は大事ですからね。
さらに歩いて、薊畑の分岐近くまで下りてきました。
いやー、高度下げるなー。
また登るのに・・・
でも、このあたりはお花畑が広がって雰囲気はとても良いのです。
足取りも軽くなります。
薊畑の分岐です。
今は便ヶ島からくる登山者は少ないですね~。
ここでも小休止。
こまめに足を休ませましょう。
標高を下げてくると気温が上がり、少し体に負担が来ます。
9:20
聖平への分岐に来ました。
ここで聖平小屋へ寄る事にします。
水の補給と、我慢してたトイレと(汗
息子、木道が好きです。
そしてここの木道が一番好きらしいです。
でも、分かる気がします。
素敵な木道です♪
聖平の小屋では、知人のお父様が働いている。。。
と言うのを2年前に聞いていたのですが、小屋を訪れたら探さずに会えました♪
休憩しつつ、色々お話ししつつ。
しばらく過ごさせてもらいました。
太平洋まで行くと話すと、やっぱり息子はお土産を貰ってしまいました。
売れ残った古い聖岳のTシャツ。
女性用のXSなのでもう売れないのだとか。
息子にピッタリじゃないかと、頂いてしまいました。
息子相当気に入りまして、このTシャツを最終日に着る事になります。
ありがとうございました。
10:00
さぁ、行きましょう。
この縦走最後の山を目指して。
途中、トリカブトが群生している所があります。
花だけを見ている分には、とても綺麗ですね~♪
まずは南岳への登りを詰めます。
下ったあとの登りって、なんでこんなに辛いのでしょう。
精神的なものだとは思うのですが・・・
一時間ほどでようやくここまで高度をあげてきました。
キビシイ・・・
南岳の山頂から臨む上河内岳。
今回の旅最後の山です。
もう一ふん張りだよ、頑張れ!
グルルルルルル・・・
上河内岳の肩まで来たところで、聞きなれた鳴き声。
雷鳥キター!
今回の長い縦走、
「さっきそこに居ましたよ~。」
「あのピークの向こうに雷鳥居ましたよ。」
と聞くものの、一度もお目にかかれませんでした。
縦走最後の日に、やっと・・・
親子合わせて4羽居ました。
雷鳥好きな息子、ザックを置いてしばらく眺めます。
一緒に「グルルルルル」
とか鳴いたりすると、返してくれたりします。
ちなみに酉年の息子、凄く鳥好きです。
鶯の鳴き真似とか、凄く上手なんです。
登山道を歩いてて、あーウグイスが鳴いてるなーと思うと、息子の鳴き真似だったり。
まぁ、好きなだけ見るように放置しておきました。
と言う訳で、上河内岳の肩です。
雷鳥はこの下10mほどの所でした。
息子が飽きるまでしばらく待ちました。
が、飽きないようなので雷鳥観察は打ち切っていただく事に。
とりあえず山頂を往復しようよ。
上河内岳の山頂は登山道から少し外れて、山頂を往復します。
ザックをデポして行きます。
12:40
上河内岳の山頂、頂きました。
今回の旅最後の山頂。
そして百高山、42座目!
そしてこちらも頂きます。
二等三角点
点名「上河内岳」
もう山頂に行かなくいいんだ・・・
正直そう思いました。
この先の道は長いとは言え、明日は山を降ります。
この歩いてきた道、目に焼き付けておきましょう。
息子もしばらく眺めていました。
山頂標、旧山頂標、三角点のてんこもり。
さぁ降りましょう。
降りてから息子は雷鳥の元へ。
でももう姿は見えませんでした。
息子が鳴き真似をすると、返してくれるのですがハイマツの中のようです。
って言うか、返してくれるのが凄い(汗
さぁ、それじゃぁ歩こう。
13:05、ザックを背負って再スタートします。
目指すは茶臼小屋。
茶臼小屋は少し急いで到着したい理由があるんです。
どうやら最近茶臼小屋のテン場は大混雑らしいのです。
便ヶ島へのアクセスが悪くなったことにより、茶臼から往復される方が急増してしまった事や、改装工事かなにかの資材がテン場に置いてあるらしく、例年よりテントが張れる数が減ってしまっているとか。。。
と言う事で、少し急ぎ目で足を進めます。
奇岩竹内門。
不思議な形の岩ですね。
大きかった岩が真上一点からパカっと開いたような形です。
岩越しの上河内岳。
奇岩竹内門から先はとても歩きやすい道です。
段差もなく、大きなアップダウンもなく、ゆるゆると歩いていきます。
遠く、白い建物が。。。
あれは赤石温泉、白樺荘ですね。
翌日、予約してあります。
はやくお風呂に入りたいです。
もう1週間お風呂に入ってません。
でも体はちゃんと拭いてますよ!着替えもたまにしてますよ!
亀甲状土と言う、不思議な地形です。
振り返ると、上河内岳。
こちらから見ると精悍な形ですね。
くぼ地から先は少し登りがありますが、上りきると小石の広場に出ます。
目の前には茶臼岳が見えてきました。
14:20
茶臼岳分岐に到着です。
ザックをデポして山頂往復しようかと思いましたが、もう私も息子もお腹一杯です。
茶臼岳はまた別の旅の時に行こうと、ここはまっすぐ降りることにしました。
最後に見える聖岳、ありがとうございました。
一礼してから降りました。
茶臼小屋に到着したら、いきなりテントの花は満開でした。
うわー場所が無い!
目の前にTJARのCPがあります。
この目の前に小さなスペースがあったので、とりあえず場所を確保してから受付しようとザックを置いたら・・・
小屋番さんが走ってきました。
「テントの大きさどれくらいですか?」
と聞くので、エアライズ2と答えると、
「ここは人通りも多くて落ち着かないですよ。
二日前に作ったばかりのテン場があと一つ空いてますんで、そちらにしませんか?」
と。
なんとも優しい小屋番さんです。
案内されていった先は、ホントに草を刈ったばかりのテン場でした。
下も草地でふっかふか。
息子、たいそうこの場所が気に入ったようです。
受付してビールを買って小屋番さんと少しお話しました。
いつもの息子とのやり取りで、太平洋まで行くと言うと、やっぱり驚いていました。
そして・・・
「明日の朝一にTJARのトップ、望月選手が通ると思います。」
と。
息子が目を輝かせ始めました。
望月選手が来る!
運よく応援できるといいね~。
テントに戻って沢へ行きます。
豊富な水で全身洗い流します。
いやー、さっぱりする!
とりあえずまだ暑いので、蚊帳だけ張ってビール。
外が見えて、風通しも良くてとても涼しいです。
夏山はカヤライズですね。
夕方、TJARのCPテントの前で記念撮影です。
息子が持っているのはTJARロゴ入り VICTORINOX製ナイフです。
250本の限定品、彼の宝物です。
この日はこの後ゆっくりテントで過ごしました。
湯御飯を食べて歯磨きして、ゆっくり酒飲んで・・・
縦走最後、山最後のテントです。
今まで歩いた山の事を息子と話しているうちに、段々と二人とも眠りについてしまいまいた。
さぁ、明日は下山です。
2016年08月23日
【北沢峠から太平洋】 6日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月9日
6日目
予定通り行けば、今日が旅の中日になります。
山行程だけで考えれば、終盤に入ります。
この日の予定は百間洞を越えて向こうまで。
百間洞の次は聖平になりますが、その間は3年前に息子が12時間かけて歩いたところです。
流石に荒川小屋から聖平まで一日では行けません。
と言う事で、今日の目的地は兔岳の避難小屋にしようかと。
マニアックな場所ですが、なかなか泊まるチャンスも無いでしょうし。
折角だから行ってみる事にしました。
それでは行きましょう。
流石に体が山になってきたので、3時半には自然に目が覚めます。
それから出発の準備を整え、息子も4時には起床です。
ぱっぱとテントを撤収しますが、流石に息子も慣れた手つきで片付けていきます。
役割分担がしっかりしてきました。
4:20
明るみ始めたところで荒川小屋をスタートします。
小一時間ほどで大聖寺平に到着します。
ここから小渋川方面への分岐があります。
そちらは渡渉を繰り返す道のようですね、私達にはまだレベルが高いです。
大聖寺平からは登りがきつくなり、騙し平へと上げて行きます。
1時間ほど歩くいて高度をあげると・・・
百間平の向こうに峰々が見えてきました。
今日の目的地になります。
大沢岳、中盛丸山、兔岳。
無駄に大きい三山です。
6:10
騙し平に上がりました。
通称名は「小赤石の肩」でしょうか。
ここで小休止をしながら赤石岳を眺めます。
この場所で先に休憩されていた単独行のお姉さん。
ザックが明らかに山岳部系の超大型ザックです。
話を聞くとかなりの健脚で、そのザックで三伏峠から一日で荒川小屋まで歩いて来たとか。。。
今日は百間洞までですが、次の日は聖平も越えて茶臼小屋まで行かれると。
流石に南アルプスですね、コアな方が多いです。
二日後に茶臼小屋で会いましょうと言いながらも、
この先抜きつ抜かれるしながら歩く事になりました。
6:40
小赤石岳です。
3081mと立派な3000mの山なのに、赤石岳の付属峰として換算されて、おまけのような扱いになってますが・・・
立派な3000m峰だと思います。
あれが赤石岳の山頂ですね。
ココまで来ればもう大した事は無いです。
最後の登りが少しあるだけ。
小赤石岳からは少し下ってきます。
そしてこちらが分岐になります。
3年前はココで息子に下るか先に行くか選択肢を与えましたが、今回は与えるまでもありません。
息子、前しか見ていないです。
えらいね。
ここにある看板。
コレ一つで急にコーヒーが飲みたくなってしまいました。
携帯電話の通話状況はこんな感じです。
歩く影♪
7:10
と言う事で3120m、赤石岳山頂です。
折角なのでザックを背負ったまま撮影です。
荒川岳方面をバックに、先ほどのお姉さんに撮って頂きました。
ありがとうございました。
そして三角点!
一等三角点
点名「赤石岳」
この三角点、日本で一番標高の高い一等三角点なんです。
ここより高い三角点は富士山の剣ヶ峰と白山岳にある二等三角点と、北岳と間ノ岳にある三等三角点の4つだけですね。
そして、多分2番目に標高の高い一等三角点は前穂高岳の山頂にある三角点だと思います。
って、すっかり三角点に詳しくなってきちゃいました(汗
荒川三山の向こうに、塩見岳や仙丈まで、歩いた道がずっと見えます。
ココまで歩いた距離は何キロでしょう?60kmぐらい歩いたかな?
山行程は終盤ですけど、まだまだ先は長いですね。
もちろん反対側を見ても太平洋は見えません。
さて、それでは少し避難小屋へ寄ります。
前に写っていらっしゃる方は、荒川中岳で写真を撮ってくれた単独行のお姉さん。
この方、とにかく足が速いのです。
とても追いつけない速さで歩きます。
凄いですね~。
小屋ではもちろんホットコーヒーを頼みます。
息子に何か暖かい飲み物を思ったのですが、子供が飲めそうなモノがありませんでした。
すると奥さんが買ったミルクを温めてくれました。
さらにキウィフルーツもおまけに。
3年前に来た時も休憩だけなのにパインを頂いた記憶があります。
とても優しい奥様です。
テント泊縦走をしていると、小屋には頼らずに歩く方が多いですが、私は極力寄るようにしています。
周辺や登山道の状況を聞く事は当然ですが、さらに少しは何かを買うようにしています。
避難小屋は、やはり緊急時は避難小屋だと思うんです。
何かあった時は小屋番さんは駆け回り、登山者を助けます。
ですので、小屋の存続の為にも、必ず少しずつお金を落とすようにしています。
と言っても、スズメの涙程度ではありますが・・・
コーヒーを飲んでいると小屋番さんが出てきまして少しお話しました。
小「どこから来たんだ~?」
と息子に問いかけると、お決まりの返事。
息「北沢峠から!」
小「すげーなー!どこまで行くんだ?」
息「太平洋まで!」
小「おー!あのレースとおんなじか!頑張れよ~!」
とここ数日慣れてきたやり取りでした。
親父さん、窓の外を眺めながら・・・
「おう、僕、コレをあげよう、持って行け。」
と、なんだか不思議な缶バッチを貰いました。
とうとう南アルプスも萌えっとしてきましたか・・・
赤石君、小屋番さんの若かりし日なのか・・・
いや、このシャレ乙感は中岳避難小屋の親父さんに似てるかな?
とか色々考えましたが、やっぱり聖岳は女の子なんだな~。。。
というのが最終的な感想です。
息子、頂いた物を大事に自分のザックに仕舞いました。
小遣いを使わないのにお土産が増えていく息子です。
ありがたい話です。
休憩も終わり外にでます。
体も心も癒されて、ほわっとしますね。
「山登れ!酒のめ!人生避難小屋、飲もうじゃないか」
この手ぬぐい、私は自分のお土産の為に買いました。
3年前来た時は「山が好き!酒が好き!」でしたね。
あの時はぐっと我慢しましたが、今回は我慢しませんでした。
このシンプルな感じがとても好きです♪
最後に小屋の前のテラスから記念撮影。
3年前もココで撮りました。
息子、大きくなりました。
私、薄くなってシワが増えました・・・Orz
ここのテラス、これまた景色が凄いんです。
いつかココにも泊まりたいですね。
8:00
それでは百間洞を目指して行きましょう!
最初はザレた大斜面を降ります。
ここは滑る上に落石を起こさないようにトコトン注意します。
下からは百間洞から登ってくる登山者がいますので、細心の注意を払います。
百間洞から来ると核心部になりますからね、登ってくる方の邪魔にならないように下ります。
下りきると一旦休憩できるポイントに来ます。
一息つけますが、逆から来る方には登る前に息を整える場所でもあるようです。
しばらく数人の方とお話しました。
そして石の大斜面をトラバースします。
ここは落石があればかなり大きめの石が来るので少し怖いです。
息子も足早に進んで行きます。
ふりかえるとこんな感じですね。
見た目は一本筋のカッコイイ道です。
ここのコルで再び休憩しました。
細かい休憩を入れると足が回復するので楽ですね。
私もようやく体が山になってきたのか、荷物の重さを感じずにるけるようになってきました。
百間平への道を行きます。
右側の崩落地の横を抜けるときは注意が必要ですね。
それ以外はとても素敵な道です。
振り返るとドーンと赤石岳。
かっこいい~。
息子もたまにふりかえってはジーっと眺めていたりします。
百間平はとても綺麗な所です。
ここでテントを張れれば、素敵な夜が過ごせるでしょうね。
でも幕営禁止です。
さて、それから百間洞へと下降していきます。
ここで一気に高度を下げるわけですが・・・
2450m付近まで下げるので、700m近い下げですね。
また登るのにな~。
テン場まで降りてきました。
3年前にテントを張った、一番下のテン場。
懐かしい♪
目の前の川で水浴びして御飯食べたな~。。。
でも今日はココでは泊まりません。
ここから明日一日で茶臼まで行ける自信は無いので。
10:20
百間洞山の家到着です。
息子曰く
「”百間洞山”って山があるの?”百間洞山”の家?」
・・・切る所が違うがな(笑
まだ時間も10時台なので、ここで大休止にします。
私、ぜんざい。息子、アロエヨーグルト。
名物カツ丼が充分食べれる時間でしたが、食材を減らしたいのでぐっと我慢しました。
それはまた違う旅の時に・・
この周辺の小屋情報です。
兔岳避難小屋は幕営可能です。
万が一いっぱいでも、外でテント張れますね。
そして水場です。
小兔岳の水場は情報が曖昧でした。
荒川小屋では出ていないと聞き、ここまですれ違った方には出ているらしい、とか。
とにかくハッキリと出ていたと確認した人の話を聞いていないので、無いものとして考えて動く事にしました。
百間洞から汲んで上がります。
まずは息子も私もハイドレーションをポンポンにします。
私3リッター、息子1.7リッターです。
そして水タンクに3リッター汲み、私が持ちます。
さらに、500mの空ペットボトルに水を汲み、私と息子と一本ずつ持ちました。
次の水場は聖平ですから。これで一晩は持つでしょう。
水を汲んで休憩が終わったら、11:00に百間洞をスタートしました。
再び高度をあげますが、水だけで5kgは重くなったでしょうか・・・
ザックが肩に食い込みます、重い・・・
12:10
ゼーゼー言いながらも、CT通りにトラバースルートからコルへ上がりました。
さて・・・
あそこにそびえる山。
大沢岳ですね。
3年前は息子の体力を考えてスルーしました。
でも今は違います。
私も息子も強くなった。
行きましょう。
ザックをデポります。
少し上がると分岐です。
今は無き登山道への分岐点です。
今でもマニアックな方が登られているようですが、ほぼ廃道と聞いています。
それ故、大沢岳はかなり訪れにくい深部の山になってしまったのです。
12:30
と言う事で2819m大沢岳、頂きました!
来たかった理由は百高山の一座だからです。
百高山、41座目!
そして三角点タッチ♪
三等三角点
点名「大沢岳」
いやー、この山頂来たかったです。
三年前に逃した事がずっと心残りで・・・
思い続けてきました。
感無量です!
時間も惜しいので、直ぐにザックまで戻ります。
戻ったらコルから今度は中盛丸山へ。
ここがまた厳しい・・・
とこの時空に轟音が轟いてヘリが近づいて来ました。
百間平のあたりでホバリングしています。
最初、TJARの撮影かと思ったのですが、まだ選手はそこまで来ていないはずです。
よくよく見ると自衛隊のヘリですね。
何かあったのでしょうか?
2時間近く周辺を飛んでいました。
中盛丸山・・・
結構きついのですよ。
でもここも百高山です。
少し休憩して体を休めます。
目的の兔岳まであと2時間ほどですね。
山頂では聖平から来た方が休んでいました。
話を聞くと、小兔岳の水場は出ていたとか。
そっかー。そこで汲んでも良かったですね。
でも、もうここまで持ってきた以上は持ち上げます。
ヘリ、ずっと飛んでいます。。。
さて、目指す兔岳と手前の小兔岳。
名前は可愛いんですよ、名前は。
中盛丸山から見ると優しい印象の山なんですが・・・
コルまで下ると殺人兔に豹変します。
見た目ガラっと変わって急に険しく見えますね。
えらい上げるなー!
ゼーゼー息を切らしながら小兔岳をまずやっつけます。
いや、厳しい・・・
振り返ると中盛丸山。
あれも聖側からみると険しいんですよね。
聖平から来た人はきっとここで心がくじけると思います。
少しアップダウンを繰り返し、兔岳が目の前に来ましたが・・・
なんとなくガスって来ました。
雨雲レーダーを見る限り、雨は降らなさそうなのですが、雷は怖いですね。
でも雷注意報も出ていないので大丈夫だと思いますが・・・
と、兔岳の斜面を登る前にすれ違った方がいました。
14:30と、大分時間的にも遅いので心配なので声をかけましたが・・・
聖平からきたものの、なんと水を切らしてしまったとか。
ホントは兔岳の避難小屋で泊まろうかと思ったけど、水が無いので辞めたとか。
何か事情があって切らしたのかは分からなかったのですが。。。
ただ、先ほど小兔の水場が出ていた事を聞いたので、それを伝えたら激しく喜んでいました。
しばらくして兔岳の斜面を登っている途中に水場の方を見ると、コルにザックをデポして水を汲んでいる人を確認しました。
良かった、水にありつけましたね。
って、この時息子が一言。
「僕の500mlを一本あげれば良かったね。」
あ
なんで気付かなかったんだろ?
気の毒な事をしてしまいました。
500mlもあれば百間洞まで行けたでしょうに。。。
まぁ、まだ致命的な所まで行っている感じでは無かったですし、水も確保できたようですし。
良かった良かった、一件落着(^^;
ラスト、兔岳の斜面はノンストップで上げます。
ここの登りで休憩したら負けのような気がするので、絶対に足を止めません。
15:00
兔岳をやっつけました。
いやー、ホントにここの登りは厳しい!
ガスが濃くなってきたので、休憩もする事無く次の行動へ移ります。
兔岳の山頂から東方面にハイマツ帯をかき分けて進みます。
うっすらと踏み痕がありますね。
ハイマツを漕ぐ事10分弱。
誰が置いたかもう一つの兔岳山頂標。
兔岳の三角点です。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「兔岳」です。
三角点ハンターの息子は逃しません。
さて、戻りましょう。
雲もだんだん降りてきたので少し足早に戻ります。
山頂でザックを回収し、聖岳側へ。
もう4時近い時間になると、流石に他の登山者の姿は全く見ません。
あれです、あれ。
あのボロいの。
息子「どこどこ?」
と、気付きません(笑
こちらの分岐から入ります。
まずここにテントが張れそうですね。
おぉ・・・
キテますね・・・
今にも崩れそうです。
扉が二つありますが、どっちでしょう。
最初に真正面の扉を開けましたが、そっと閉めました。
そして左側の扉を開けたら・・・
あら綺麗。
見た目と中のギャップが違いすぎます。
とても快適そうじゃないですか。
唯一気になるのは、入口の扉が完全に締まらない事ぐらいですね。
小屋の使用上の注意です。
もちろんです。
我慢いたします。
しばらく時間が経ってもだーれも来る気配がありません。
この日は私達親子で貸切でした。
小屋の中で火を使うのは何かあると怖いので、外で一度お湯を沸かしてから中へ持ち込みます。
この日は久しぶりに広々した空間でゆっくりする事が出来ました。
息子のイビキから遠ざかれる♪
でも、息子曰く、「お父さんのイビキが離れて嬉しい♪」
だそうです。
お互い様ですな。
小屋には窓が無いのですぐに薄暗くなり、歯磨きをしてから19時前には就寝しました。
今日兔岳避難小屋まで来れたので、明日は確実に茶臼小屋まで行けますね。
気持ちが段々楽になってきました。
縦走行程もあと一日。
頑張って行きましょう。
6日目
予定通り行けば、今日が旅の中日になります。
山行程だけで考えれば、終盤に入ります。
この日の予定は百間洞を越えて向こうまで。
百間洞の次は聖平になりますが、その間は3年前に息子が12時間かけて歩いたところです。
流石に荒川小屋から聖平まで一日では行けません。
と言う事で、今日の目的地は兔岳の避難小屋にしようかと。
マニアックな場所ですが、なかなか泊まるチャンスも無いでしょうし。
折角だから行ってみる事にしました。
それでは行きましょう。
流石に体が山になってきたので、3時半には自然に目が覚めます。
それから出発の準備を整え、息子も4時には起床です。
ぱっぱとテントを撤収しますが、流石に息子も慣れた手つきで片付けていきます。
役割分担がしっかりしてきました。
4:20
明るみ始めたところで荒川小屋をスタートします。
小一時間ほどで大聖寺平に到着します。
ここから小渋川方面への分岐があります。
そちらは渡渉を繰り返す道のようですね、私達にはまだレベルが高いです。
大聖寺平からは登りがきつくなり、騙し平へと上げて行きます。
1時間ほど歩くいて高度をあげると・・・
百間平の向こうに峰々が見えてきました。
今日の目的地になります。
大沢岳、中盛丸山、兔岳。
無駄に大きい三山です。
6:10
騙し平に上がりました。
通称名は「小赤石の肩」でしょうか。
ここで小休止をしながら赤石岳を眺めます。
この場所で先に休憩されていた単独行のお姉さん。
ザックが明らかに山岳部系の超大型ザックです。
話を聞くとかなりの健脚で、そのザックで三伏峠から一日で荒川小屋まで歩いて来たとか。。。
今日は百間洞までですが、次の日は聖平も越えて茶臼小屋まで行かれると。
流石に南アルプスですね、コアな方が多いです。
二日後に茶臼小屋で会いましょうと言いながらも、
この先抜きつ抜かれるしながら歩く事になりました。
6:40
小赤石岳です。
3081mと立派な3000mの山なのに、赤石岳の付属峰として換算されて、おまけのような扱いになってますが・・・
立派な3000m峰だと思います。
あれが赤石岳の山頂ですね。
ココまで来ればもう大した事は無いです。
最後の登りが少しあるだけ。
小赤石岳からは少し下ってきます。
そしてこちらが分岐になります。
3年前はココで息子に下るか先に行くか選択肢を与えましたが、今回は与えるまでもありません。
息子、前しか見ていないです。
えらいね。
ここにある看板。
コレ一つで急にコーヒーが飲みたくなってしまいました。
携帯電話の通話状況はこんな感じです。
歩く影♪
7:10
と言う事で3120m、赤石岳山頂です。
折角なのでザックを背負ったまま撮影です。
荒川岳方面をバックに、先ほどのお姉さんに撮って頂きました。
ありがとうございました。
そして三角点!
一等三角点
点名「赤石岳」
この三角点、日本で一番標高の高い一等三角点なんです。
ここより高い三角点は富士山の剣ヶ峰と白山岳にある二等三角点と、北岳と間ノ岳にある三等三角点の4つだけですね。
そして、多分2番目に標高の高い一等三角点は前穂高岳の山頂にある三角点だと思います。
って、すっかり三角点に詳しくなってきちゃいました(汗
荒川三山の向こうに、塩見岳や仙丈まで、歩いた道がずっと見えます。
ココまで歩いた距離は何キロでしょう?60kmぐらい歩いたかな?
山行程は終盤ですけど、まだまだ先は長いですね。
もちろん反対側を見ても太平洋は見えません。
さて、それでは少し避難小屋へ寄ります。
前に写っていらっしゃる方は、荒川中岳で写真を撮ってくれた単独行のお姉さん。
この方、とにかく足が速いのです。
とても追いつけない速さで歩きます。
凄いですね~。
小屋ではもちろんホットコーヒーを頼みます。
息子に何か暖かい飲み物を思ったのですが、子供が飲めそうなモノがありませんでした。
すると奥さんが買ったミルクを温めてくれました。
さらにキウィフルーツもおまけに。
3年前に来た時も休憩だけなのにパインを頂いた記憶があります。
とても優しい奥様です。
テント泊縦走をしていると、小屋には頼らずに歩く方が多いですが、私は極力寄るようにしています。
周辺や登山道の状況を聞く事は当然ですが、さらに少しは何かを買うようにしています。
避難小屋は、やはり緊急時は避難小屋だと思うんです。
何かあった時は小屋番さんは駆け回り、登山者を助けます。
ですので、小屋の存続の為にも、必ず少しずつお金を落とすようにしています。
と言っても、スズメの涙程度ではありますが・・・
コーヒーを飲んでいると小屋番さんが出てきまして少しお話しました。
小「どこから来たんだ~?」
と息子に問いかけると、お決まりの返事。
息「北沢峠から!」
小「すげーなー!どこまで行くんだ?」
息「太平洋まで!」
小「おー!あのレースとおんなじか!頑張れよ~!」
とここ数日慣れてきたやり取りでした。
親父さん、窓の外を眺めながら・・・
「おう、僕、コレをあげよう、持って行け。」
と、なんだか不思議な缶バッチを貰いました。
とうとう南アルプスも萌えっとしてきましたか・・・
赤石君、小屋番さんの若かりし日なのか・・・
いや、このシャレ乙感は中岳避難小屋の親父さんに似てるかな?
とか色々考えましたが、やっぱり聖岳は女の子なんだな~。。。
というのが最終的な感想です。
息子、頂いた物を大事に自分のザックに仕舞いました。
小遣いを使わないのにお土産が増えていく息子です。
ありがたい話です。
休憩も終わり外にでます。
体も心も癒されて、ほわっとしますね。
「山登れ!酒のめ!人生避難小屋、飲もうじゃないか」
この手ぬぐい、私は自分のお土産の為に買いました。
3年前来た時は「山が好き!酒が好き!」でしたね。
あの時はぐっと我慢しましたが、今回は我慢しませんでした。
このシンプルな感じがとても好きです♪
最後に小屋の前のテラスから記念撮影。
3年前もココで撮りました。
息子、大きくなりました。
私、薄くなってシワが増えました・・・Orz
ここのテラス、これまた景色が凄いんです。
いつかココにも泊まりたいですね。
8:00
それでは百間洞を目指して行きましょう!
最初はザレた大斜面を降ります。
ここは滑る上に落石を起こさないようにトコトン注意します。
下からは百間洞から登ってくる登山者がいますので、細心の注意を払います。
百間洞から来ると核心部になりますからね、登ってくる方の邪魔にならないように下ります。
下りきると一旦休憩できるポイントに来ます。
一息つけますが、逆から来る方には登る前に息を整える場所でもあるようです。
しばらく数人の方とお話しました。
そして石の大斜面をトラバースします。
ここは落石があればかなり大きめの石が来るので少し怖いです。
息子も足早に進んで行きます。
ふりかえるとこんな感じですね。
見た目は一本筋のカッコイイ道です。
ここのコルで再び休憩しました。
細かい休憩を入れると足が回復するので楽ですね。
私もようやく体が山になってきたのか、荷物の重さを感じずにるけるようになってきました。
百間平への道を行きます。
右側の崩落地の横を抜けるときは注意が必要ですね。
それ以外はとても素敵な道です。
振り返るとドーンと赤石岳。
かっこいい~。
息子もたまにふりかえってはジーっと眺めていたりします。
百間平はとても綺麗な所です。
ここでテントを張れれば、素敵な夜が過ごせるでしょうね。
でも幕営禁止です。
さて、それから百間洞へと下降していきます。
ここで一気に高度を下げるわけですが・・・
2450m付近まで下げるので、700m近い下げですね。
また登るのにな~。
テン場まで降りてきました。
3年前にテントを張った、一番下のテン場。
懐かしい♪
目の前の川で水浴びして御飯食べたな~。。。
でも今日はココでは泊まりません。
ここから明日一日で茶臼まで行ける自信は無いので。
10:20
百間洞山の家到着です。
息子曰く
「”百間洞山”って山があるの?”百間洞山”の家?」
・・・切る所が違うがな(笑
まだ時間も10時台なので、ここで大休止にします。
私、ぜんざい。息子、アロエヨーグルト。
名物カツ丼が充分食べれる時間でしたが、食材を減らしたいのでぐっと我慢しました。
それはまた違う旅の時に・・
この周辺の小屋情報です。
兔岳避難小屋は幕営可能です。
万が一いっぱいでも、外でテント張れますね。
そして水場です。
小兔岳の水場は情報が曖昧でした。
荒川小屋では出ていないと聞き、ここまですれ違った方には出ているらしい、とか。
とにかくハッキリと出ていたと確認した人の話を聞いていないので、無いものとして考えて動く事にしました。
百間洞から汲んで上がります。
まずは息子も私もハイドレーションをポンポンにします。
私3リッター、息子1.7リッターです。
そして水タンクに3リッター汲み、私が持ちます。
さらに、500mの空ペットボトルに水を汲み、私と息子と一本ずつ持ちました。
次の水場は聖平ですから。これで一晩は持つでしょう。
水を汲んで休憩が終わったら、11:00に百間洞をスタートしました。
再び高度をあげますが、水だけで5kgは重くなったでしょうか・・・
ザックが肩に食い込みます、重い・・・
12:10
ゼーゼー言いながらも、CT通りにトラバースルートからコルへ上がりました。
さて・・・
あそこにそびえる山。
大沢岳ですね。
3年前は息子の体力を考えてスルーしました。
でも今は違います。
私も息子も強くなった。
行きましょう。
ザックをデポります。
少し上がると分岐です。
今は無き登山道への分岐点です。
今でもマニアックな方が登られているようですが、ほぼ廃道と聞いています。
それ故、大沢岳はかなり訪れにくい深部の山になってしまったのです。
12:30
と言う事で2819m大沢岳、頂きました!
来たかった理由は百高山の一座だからです。
百高山、41座目!
そして三角点タッチ♪
三等三角点
点名「大沢岳」
いやー、この山頂来たかったです。
三年前に逃した事がずっと心残りで・・・
思い続けてきました。
感無量です!
時間も惜しいので、直ぐにザックまで戻ります。
戻ったらコルから今度は中盛丸山へ。
ここがまた厳しい・・・
とこの時空に轟音が轟いてヘリが近づいて来ました。
百間平のあたりでホバリングしています。
最初、TJARの撮影かと思ったのですが、まだ選手はそこまで来ていないはずです。
よくよく見ると自衛隊のヘリですね。
何かあったのでしょうか?
2時間近く周辺を飛んでいました。
中盛丸山・・・
結構きついのですよ。
でもここも百高山です。
少し休憩して体を休めます。
目的の兔岳まであと2時間ほどですね。
山頂では聖平から来た方が休んでいました。
話を聞くと、小兔岳の水場は出ていたとか。
そっかー。そこで汲んでも良かったですね。
でも、もうここまで持ってきた以上は持ち上げます。
ヘリ、ずっと飛んでいます。。。
さて、目指す兔岳と手前の小兔岳。
名前は可愛いんですよ、名前は。
中盛丸山から見ると優しい印象の山なんですが・・・
コルまで下ると殺人兔に豹変します。
見た目ガラっと変わって急に険しく見えますね。
えらい上げるなー!
ゼーゼー息を切らしながら小兔岳をまずやっつけます。
いや、厳しい・・・
振り返ると中盛丸山。
あれも聖側からみると険しいんですよね。
聖平から来た人はきっとここで心がくじけると思います。
少しアップダウンを繰り返し、兔岳が目の前に来ましたが・・・
なんとなくガスって来ました。
雨雲レーダーを見る限り、雨は降らなさそうなのですが、雷は怖いですね。
でも雷注意報も出ていないので大丈夫だと思いますが・・・
と、兔岳の斜面を登る前にすれ違った方がいました。
14:30と、大分時間的にも遅いので心配なので声をかけましたが・・・
聖平からきたものの、なんと水を切らしてしまったとか。
ホントは兔岳の避難小屋で泊まろうかと思ったけど、水が無いので辞めたとか。
何か事情があって切らしたのかは分からなかったのですが。。。
ただ、先ほど小兔の水場が出ていた事を聞いたので、それを伝えたら激しく喜んでいました。
しばらくして兔岳の斜面を登っている途中に水場の方を見ると、コルにザックをデポして水を汲んでいる人を確認しました。
良かった、水にありつけましたね。
って、この時息子が一言。
「僕の500mlを一本あげれば良かったね。」
あ
なんで気付かなかったんだろ?
気の毒な事をしてしまいました。
500mlもあれば百間洞まで行けたでしょうに。。。
まぁ、まだ致命的な所まで行っている感じでは無かったですし、水も確保できたようですし。
良かった良かった、一件落着(^^;
ラスト、兔岳の斜面はノンストップで上げます。
ここの登りで休憩したら負けのような気がするので、絶対に足を止めません。
15:00
兔岳をやっつけました。
いやー、ホントにここの登りは厳しい!
ガスが濃くなってきたので、休憩もする事無く次の行動へ移ります。
兔岳の山頂から東方面にハイマツ帯をかき分けて進みます。
うっすらと踏み痕がありますね。
ハイマツを漕ぐ事10分弱。
誰が置いたかもう一つの兔岳山頂標。
兔岳の三角点です。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「兔岳」です。
三角点ハンターの息子は逃しません。
さて、戻りましょう。
雲もだんだん降りてきたので少し足早に戻ります。
山頂でザックを回収し、聖岳側へ。
もう4時近い時間になると、流石に他の登山者の姿は全く見ません。
あれです、あれ。
あのボロいの。
息子「どこどこ?」
と、気付きません(笑
こちらの分岐から入ります。
まずここにテントが張れそうですね。
おぉ・・・
キテますね・・・
今にも崩れそうです。
扉が二つありますが、どっちでしょう。
最初に真正面の扉を開けましたが、そっと閉めました。
そして左側の扉を開けたら・・・
あら綺麗。
見た目と中のギャップが違いすぎます。
とても快適そうじゃないですか。
唯一気になるのは、入口の扉が完全に締まらない事ぐらいですね。
小屋の使用上の注意です。
もちろんです。
我慢いたします。
しばらく時間が経ってもだーれも来る気配がありません。
この日は私達親子で貸切でした。
小屋の中で火を使うのは何かあると怖いので、外で一度お湯を沸かしてから中へ持ち込みます。
この日は久しぶりに広々した空間でゆっくりする事が出来ました。
息子のイビキから遠ざかれる♪
でも、息子曰く、「お父さんのイビキが離れて嬉しい♪」
だそうです。
お互い様ですな。
小屋には窓が無いのですぐに薄暗くなり、歯磨きをしてから19時前には就寝しました。
今日兔岳避難小屋まで来れたので、明日は確実に茶臼小屋まで行けますね。
気持ちが段々楽になってきました。
縦走行程もあと一日。
頑張って行きましょう。
2016年08月22日
【北沢峠から太平洋】 5日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月8日
5日目
早出するために2時に起きて準備をしようとしたのですが・・・
外は凄い風でした。
一度トイレに外に出たりしましたが、やっぱり少し強すぎです。
小河内岳の裏側は少し岩場を行きますので、足元が見えない時にこの風は危険だろうと判断しました。
3時に出ると言っていたので、3時ごろに小屋番さんが起きてきてくれました。
風が強いので出発を遅らせると伝えると、「うん、それが良いよ。」
と、また部屋に戻っていかれました。
優しい方です。
しばらく待って4時過ぎ、風が少し収まってきました。
外も明るみ始めたので、息子を起こして準備します。
それでも多少風があったので、体温を奪われないようにカッパを着込みました。
出発しようとすると、小屋番さん、昨日のご夫婦、小屋の皆さん全員で見送って頂けました。
「頑張って太平洋まで行ってくれよ!」
と、力強い応援を頂きました。
ホントにありがとうございます!
5:00
最後にもう一度山頂で。
まだ夜明け前で空気が澄んでいます。
風も強いので良く見えますね。
富士山が雲海の中に綺麗です。
さぁ、それじゃ行こうか。と息子に声をかけます。
この時、まだ小屋の前では小屋番さんと旦那さんが見守っててくれました。
息子も何かを感じたのか、大きな声で
「行って来ます!」
と大きな声で手を振ってから、小河内岳の裏側へと姿を消していきました。
いいね、人との出会いを大切にしよう。
この後は高山裏の避難小屋までアップダウンしつつ高度を下げた横移動です。
途中、大日影山と板屋岳を通過します。
朝日の当る荒川三山を左手に見ながら、樹林帯を行きます。
6:30
しばらく歩いて後ろを振り返ると結構高度を下げてきたのが分かります。
最終的に高山裏避難小屋は2400m付近なので、400mは下げますね。
目の前には無駄に大きい三山が見えます。
大沢岳、中盛丸山、兔岳。
いずれも100高山です。
大沢岳はまだ踏んでいません。
板屋岳は山頂 間近を通りますが、展望はありません。
少しだけスペースがあるので、軽く休憩します。
ここまでのペースも順調です。
さすがに昨日ゆっくり休んだので、息子も私も体の調子は絶好調になっていました。
何より気持ちがとても軽いです。
「お父さん、僕、またあそこの小屋に泊まりたいな。
今度はお母さんと妹も一緒に行きたいな。」
と息子。
同じ事考えてるね、いつか実現しよう。
高山裏避難小屋への道は、所々崩落地のキワを通ります。
このあたり一帯がそうですが、西側斜面の崩落がかなり酷いです。
一コケ終了ポイントが多数あるので、かなり気を使います。
TJARの選手の人達は、こんな所を深夜でも走るんですね。
凄いな~。。。
7:50
ほぼCT通りに高山裏避難小屋に到着しました。
お花畑はあってなかなか綺麗な所です。
そして目の前にそびえる荒川前岳。
600mの沢登り。覚悟してかかりましょう。
小屋の前に休憩場所があったので、小屋番さんに声をかけて休憩させて頂きます。
こちらもなかなか特色のある小屋番さんのようですね。
登りに備えて少し食事もとり、ゆっくり休憩させてもらいました。
出立する時は再び小屋番さんに声をかけます。
姿は出さないですが、
「おーぃ、気をつけて行けよ~」
と声をかけてくれます。
ありがとうございます。
さて行きましょう
8:15
うーん、独特な小屋番さんさがいらっしゃる所は、「ウケツケ」がカタカナなのでしょうか・・・?
30分ほど歩くと水場です。
小屋の水場より汲むのが楽だとかなんとか話を聞きます。
この後も細かいアップダウンをしつつトラバース気味に高度を上げるた後に、樹林帯の登りをひたすら登りました。
時間的には1時間半でしょうか?
10:05
森林限界を越えた沢に出ました。
いやー、まだまだ上げるな~。
少し休憩して、心と体を落ち着かせてから登ります。
この登っても登っても高度を上げてる感じがしないのは、富士山や白出沢に似てますね。
でも後ろを見るとちゃんと高度を上げているのがわかります。
でも上を見るとやっぱりがっかりします・・・Orz
そんなときは後ろ(笑
はぁ~。。。
癒されます♪
そんなこんなを繰り返していると、道は尾根に出ます。
尾根に出る直前にすれ違ったご夫婦に
「この先は滑る上に切れ落ちてるので気をつけて下さいね~」
と注意を頂きました。
ありがとうございます。
と、注意を頂いたもののホントに危険です。
ここの崩落はかなり進んでいます。
登山道自体が崩落して無くなっている所もありますし、さらに登山道の下もハングしてえぐれている所もあります。
これは怖い。
さっさと通過しましょう。
と、後ろを見ると息子はプルプルしながら進んでいます。
少し悪い癖ですね。
怖いと腰が引けて、余計に足元が滑るのに・・・
活を入れながら背筋を伸ばさせます。
余計に危ないですからね。
11:30
荒川前岳到着です。
3年ぶり、2度目!
でも50年もしたら、この山頂は崩落で無くなってしまうんじゃないでしょうか・・・
ザックも下ろさずに写真だけ撮ったらすぐに移動です。
こちらが荒川小屋への下降点です。
このまま降りても良いのですが、折角なので荒川中岳へ寄る事にします。
ザックをデポります。
荒川中岳!
鳳凰三山から縦走してきた単独行のお姉さんに撮って頂きました。
ありがとうございます!
この後何日かお会いする事になります。
そしてこちらが目的。
三等三角点!
点名「荒川岳」
頂きました~♪
今まで歩いてきた道!
遠くから来ましたね。
そして小河内小屋の皆様、ありがとうございました。
デポ地まで戻って小休止して、それから荒川小屋に下る事にします。
お花畑の柵の中へ入ります。
あの扉を開けたくて、息子はいきなり先行します。
何が彼のハートをキャッチするのか、イマイチ掴みにくい所があります。。。
さらに少し歩くと、あっという間に荒川小屋に到着しました。
13:00
荒川小屋に到着です。
ここでまた息子と作戦会議です。
蝙蝠岳に寄った4時間がまだ回収できていません。
寄らなかった場合の予定では、この日は百間洞に居るはずでした。
丁度ここから5時間ほどの所です。
遅れ自体は回収できるように、山の後半をゆるり行程にしてはあったのですが、このまま行くと後半の移動距離が多くなります。
出来れば今日は赤石避難小屋まで行きたいです。
・・・でも
もう二日もテントを張っていない。。。
折角テン泊装備で山を歩いているのに、3日連続小屋なんてありえないです。
ならば今から百間洞?
流石にムリですね。
と言う事で、今日は荒川小屋で幕営する事にしました。
まぁ体を休めたほうがこの先歩けるでしょう。
と言う事で、テントです。
テン場は学生さんやらがとても多く、私達がテントを張った後も続々とテントが増えていき、やがていっぱいになってしまいまいた。
流石に百名山に挟まれたテン場は大人気ですね。
ここのテン場は水が豊富なので、水場で体を拭いてすっきりさせます。
やっぱり水があるって素晴らしいですね。
水のありがたみを重々教えて頂きました。
さぁ、こうなると残りの日程のTTK(※Toranu Tanukino Kawazanyou)です。
天気予報を見ると、台風は太平洋側を北上して殆ど影響が無さそうです。
どこかで停滞をしないといけないかと思いましたが、その心配は無いようです。
旅の最終日を14日に設定したのは、TJARの最終日が14日だから。
そして我々の足だと、下山してからのロード90kmほどは、三日はかかる計算です。
とすると山を降りる日は11日・・・
と言う事は、残り二日で茶臼小屋まで行かなければなりません。
行けるのか?
今の体力なら、なんとか。
後は天気次第ですけども・・・
地図を見ながら距離と時間の計算をひたすらします。
うん、なんとか行けそうです。
ここで山を降りる日を確定して、赤石温泉の白樺荘、そして井川自然の家を予約しました。
これで後ろが決まったので、意地でも日程通りに歩かないとですね!
息子にも活を入れて夕ご飯を食べました。
その後は恒例、イビキをかく机になって、お休みなさい。
明日もがんばって歩こう!
5日目
早出するために2時に起きて準備をしようとしたのですが・・・
外は凄い風でした。
一度トイレに外に出たりしましたが、やっぱり少し強すぎです。
小河内岳の裏側は少し岩場を行きますので、足元が見えない時にこの風は危険だろうと判断しました。
3時に出ると言っていたので、3時ごろに小屋番さんが起きてきてくれました。
風が強いので出発を遅らせると伝えると、「うん、それが良いよ。」
と、また部屋に戻っていかれました。
優しい方です。
しばらく待って4時過ぎ、風が少し収まってきました。
外も明るみ始めたので、息子を起こして準備します。
それでも多少風があったので、体温を奪われないようにカッパを着込みました。
出発しようとすると、小屋番さん、昨日のご夫婦、小屋の皆さん全員で見送って頂けました。
「頑張って太平洋まで行ってくれよ!」
と、力強い応援を頂きました。
ホントにありがとうございます!
5:00
最後にもう一度山頂で。
まだ夜明け前で空気が澄んでいます。
風も強いので良く見えますね。
富士山が雲海の中に綺麗です。
さぁ、それじゃ行こうか。と息子に声をかけます。
この時、まだ小屋の前では小屋番さんと旦那さんが見守っててくれました。
息子も何かを感じたのか、大きな声で
「行って来ます!」
と大きな声で手を振ってから、小河内岳の裏側へと姿を消していきました。
いいね、人との出会いを大切にしよう。
この後は高山裏の避難小屋までアップダウンしつつ高度を下げた横移動です。
途中、大日影山と板屋岳を通過します。
朝日の当る荒川三山を左手に見ながら、樹林帯を行きます。
6:30
しばらく歩いて後ろを振り返ると結構高度を下げてきたのが分かります。
最終的に高山裏避難小屋は2400m付近なので、400mは下げますね。
目の前には無駄に大きい三山が見えます。
大沢岳、中盛丸山、兔岳。
いずれも100高山です。
大沢岳はまだ踏んでいません。
板屋岳は山頂 間近を通りますが、展望はありません。
少しだけスペースがあるので、軽く休憩します。
ここまでのペースも順調です。
さすがに昨日ゆっくり休んだので、息子も私も体の調子は絶好調になっていました。
何より気持ちがとても軽いです。
「お父さん、僕、またあそこの小屋に泊まりたいな。
今度はお母さんと妹も一緒に行きたいな。」
と息子。
同じ事考えてるね、いつか実現しよう。
高山裏避難小屋への道は、所々崩落地のキワを通ります。
このあたり一帯がそうですが、西側斜面の崩落がかなり酷いです。
一コケ終了ポイントが多数あるので、かなり気を使います。
TJARの選手の人達は、こんな所を深夜でも走るんですね。
凄いな~。。。
7:50
ほぼCT通りに高山裏避難小屋に到着しました。
お花畑はあってなかなか綺麗な所です。
そして目の前にそびえる荒川前岳。
600mの沢登り。覚悟してかかりましょう。
小屋の前に休憩場所があったので、小屋番さんに声をかけて休憩させて頂きます。
こちらもなかなか特色のある小屋番さんのようですね。
登りに備えて少し食事もとり、ゆっくり休憩させてもらいました。
出立する時は再び小屋番さんに声をかけます。
姿は出さないですが、
「おーぃ、気をつけて行けよ~」
と声をかけてくれます。
ありがとうございます。
さて行きましょう
8:15
うーん、独特な小屋番さんさがいらっしゃる所は、「ウケツケ」がカタカナなのでしょうか・・・?
30分ほど歩くと水場です。
小屋の水場より汲むのが楽だとかなんとか話を聞きます。
この後も細かいアップダウンをしつつトラバース気味に高度を上げるた後に、樹林帯の登りをひたすら登りました。
時間的には1時間半でしょうか?
10:05
森林限界を越えた沢に出ました。
いやー、まだまだ上げるな~。
少し休憩して、心と体を落ち着かせてから登ります。
この登っても登っても高度を上げてる感じがしないのは、富士山や白出沢に似てますね。
でも後ろを見るとちゃんと高度を上げているのがわかります。
でも上を見るとやっぱりがっかりします・・・Orz
そんなときは後ろ(笑
はぁ~。。。
癒されます♪
そんなこんなを繰り返していると、道は尾根に出ます。
尾根に出る直前にすれ違ったご夫婦に
「この先は滑る上に切れ落ちてるので気をつけて下さいね~」
と注意を頂きました。
ありがとうございます。
と、注意を頂いたもののホントに危険です。
ここの崩落はかなり進んでいます。
登山道自体が崩落して無くなっている所もありますし、さらに登山道の下もハングしてえぐれている所もあります。
これは怖い。
さっさと通過しましょう。
と、後ろを見ると息子はプルプルしながら進んでいます。
少し悪い癖ですね。
怖いと腰が引けて、余計に足元が滑るのに・・・
活を入れながら背筋を伸ばさせます。
余計に危ないですからね。
11:30
荒川前岳到着です。
3年ぶり、2度目!
でも50年もしたら、この山頂は崩落で無くなってしまうんじゃないでしょうか・・・
ザックも下ろさずに写真だけ撮ったらすぐに移動です。
こちらが荒川小屋への下降点です。
このまま降りても良いのですが、折角なので荒川中岳へ寄る事にします。
ザックをデポります。
荒川中岳!
鳳凰三山から縦走してきた単独行のお姉さんに撮って頂きました。
ありがとうございます!
この後何日かお会いする事になります。
そしてこちらが目的。
三等三角点!
点名「荒川岳」
頂きました~♪
今まで歩いてきた道!
遠くから来ましたね。
そして小河内小屋の皆様、ありがとうございました。
デポ地まで戻って小休止して、それから荒川小屋に下る事にします。
お花畑の柵の中へ入ります。
あの扉を開けたくて、息子はいきなり先行します。
何が彼のハートをキャッチするのか、イマイチ掴みにくい所があります。。。
さらに少し歩くと、あっという間に荒川小屋に到着しました。
13:00
荒川小屋に到着です。
ここでまた息子と作戦会議です。
蝙蝠岳に寄った4時間がまだ回収できていません。
寄らなかった場合の予定では、この日は百間洞に居るはずでした。
丁度ここから5時間ほどの所です。
遅れ自体は回収できるように、山の後半をゆるり行程にしてはあったのですが、このまま行くと後半の移動距離が多くなります。
出来れば今日は赤石避難小屋まで行きたいです。
・・・でも
もう二日もテントを張っていない。。。
折角テン泊装備で山を歩いているのに、3日連続小屋なんてありえないです。
ならば今から百間洞?
流石にムリですね。
と言う事で、今日は荒川小屋で幕営する事にしました。
まぁ体を休めたほうがこの先歩けるでしょう。
と言う事で、テントです。
テン場は学生さんやらがとても多く、私達がテントを張った後も続々とテントが増えていき、やがていっぱいになってしまいまいた。
流石に百名山に挟まれたテン場は大人気ですね。
ここのテン場は水が豊富なので、水場で体を拭いてすっきりさせます。
やっぱり水があるって素晴らしいですね。
水のありがたみを重々教えて頂きました。
さぁ、こうなると残りの日程のTTK(※Toranu Tanukino Kawazanyou)です。
天気予報を見ると、台風は太平洋側を北上して殆ど影響が無さそうです。
どこかで停滞をしないといけないかと思いましたが、その心配は無いようです。
旅の最終日を14日に設定したのは、TJARの最終日が14日だから。
そして我々の足だと、下山してからのロード90kmほどは、三日はかかる計算です。
とすると山を降りる日は11日・・・
と言う事は、残り二日で茶臼小屋まで行かなければなりません。
行けるのか?
今の体力なら、なんとか。
後は天気次第ですけども・・・
地図を見ながら距離と時間の計算をひたすらします。
うん、なんとか行けそうです。
ここで山を降りる日を確定して、赤石温泉の白樺荘、そして井川自然の家を予約しました。
これで後ろが決まったので、意地でも日程通りに歩かないとですね!
息子にも活を入れて夕ご飯を食べました。
その後は恒例、イビキをかく机になって、お休みなさい。
明日もがんばって歩こう!
2016年08月21日
【北沢峠から太平洋】 4日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月7日
4日目
小屋の朝は早く4時には電気が点き、強制起動させられます。
やはり前日歩きすぎたせいか、少し体が重いです。
直ぐ横では息子が壮大なエキゾーストノートを奏でています。
こりゃ、夜中に周りの皆様には多大な迷惑をかけましたね・・・
スッと鼻をつまむとムニャムニャ言いながら横を向いて静かになります。
少し疲れているのかな?もう少し眠らせておきましょう。
息子がムニャムニャ言っている間に、ザックを再パッキングして出かけられる準備をします。
30分ほど準備を進めてから息子を起こます。
息子の荷物は大体まとまっているので直ぐに出られそうです。
小屋の外に出るとちょうど日の出の時間でした。
仙塩尾根もずっと向こうまで見えます。
今日もいい天気になりそうです♪
5:10
出発です。
さようなら塩見岳とNew塩見小屋。
遠く中央アルプスや北アルプスまで見えますね。
テンションが上がります。
でも道はあっという間に樹林帯の中に入ります。。
3年前は息子は鬼ペースで下っていったのですが、今回は流石に前日歩きすぎか・・・
少し足が重いです。
しかしこの樹林帯を歩いている時、後ろから塩見小屋の小屋番さんが背負子を背負って登山道を走ってきました。
昨日小屋の受付をしていたお姉さんです。
息子を見つけると、
「お、少年頑張ってるね!
良い旅をしてるよ!
海まで行ってね!
お父さんも頑張って!」
と、さわやかな笑顔であっという間に見えなくなってしまいました。
なんとも気持ちの良い瞬間でした。
ありがとうございます。
重たい足が、少しだけ軽くなりました。
6:55
やはて道は大きく上がり始めると、本谷山です。
本谷山の三角点!
三等三角点
点名「 黒川」
ここで小休止です。
裏の展望ポイントからはこんな景色が見えました。
遠く中央アルプスから駒ヶ根の街、それから戸倉山に地蔵尾根、歩いてきた道が一望できます。
よく歩いてきたものです。
程よく休んだ後に、再び歩きはじめました。
8:15
続いて大きく下って登って、小一時間ほどで三伏山です。
ここはホントに展望が良いです。
塩見岳は少し遠ざかりました。
そしてこれから行く荒川、赤石、聖方面です。
まだまだ遠いですね・・・
ここでゆっくり休憩しても良いのですが、どうにも体の調子が上がりません。
息子も同じようです。
今日は高山裏の避難小屋まで行きたいのですが・・・
厳しいかな?
とりあえず三伏峠の小屋に向かう事にしました。
一旦分岐を右へ行きます。
テン場のテントはそこそこですね。
8:30
日本一標高の高い峠だそうで。
そう言う所は複数ありますよね。
定義が難しいところです。
とりあえず、腹が減っては戦は出来ぬと言う事で、食べることにします。
丸山動物園のシロクマラーメン。
頂きます。
食べて休んで、かなりゆっくりしました。
やはり昨日の蝙蝠岳への往復は体に疲れを残してしまいましたね。
息子も昨日は速かったペースが、今日はガタ落ちです。
でも体力が戻らないと高山裏避難小屋に行くのは厳しいので、ゆっくり休むことにしました。
とりあえず食べれば回復するはずです。
9:20
しばらくまったりしてから、再スタートする事にしました。
さて行きましょう。
まずは烏帽子岳へ向けてお花畑を通ります。
緩い登りなのですが、もうこの時点で足が動きません。
暑さにもやられてしまってます。
10:00
ひぃひぃ言いながら烏帽子岳山頂を頂きました。
100高山39座目になります。
しかし時間も押しているので、休憩もそこそこに歩き始めます。
まだあの大きいピークを二つ越えないといけません。
11:00
続いて前小河内岳より塩見岳。
結構歩きましたね。
向こうが次のピーク、小河内岳です。
あそこに避難小屋が見えますね。
なんだか素敵な所にあるじゃないですか・・・
体にムチを打って歩きます。
結構下らせます。
再び登らなければ。。。
再び登って登って、避難小屋との分岐です。
12:00
小河内岳!
100高山、40座目!
そして三角点タッチ♪
二等三角点
点名「小河内」
お昼になってしまいました。
ここから高山裏の避難小屋までCTで3時間ほどです。
実はこの時、足は重いと言いながらもCT通りに歩いています。
確実に15時には高山裏に着くのですが・・・
目の前にアレですよ。
あの山頂直下にある避難小屋。
この景色の中に溶け込むように立つ小屋。
なんとも素敵なロケーションにあります。
「ねぇ、あの小屋に泊まってもいい?」
と、無意識に息子に語りかけてしまいました。
息子、目をキラキラさせて頷いています。
もう即決でした。
予定に無かったんですが、本日の移動をここまでとします。
まぁ蝙蝠岳に寄って足も疲れていましたし、旅の前半に無茶をしても体に負担を残しますし・・・
まだお昼なので、今日はゆっくり体を休ませることにしましょう。
と、自分に言い聞かせて・・・
ここの小屋番さん、もともと塩見岳の小屋番をウン十年されていたとか。
塩見小屋を人に譲り、それからこちらへ。
それでもここからは塩見岳が雄大に見えます。
ホントに塩見岳が好きなんだろうな~と思いました。
小屋からの景色はとにかく素晴らしいです。
南アルプスの著名な山がぐるっと見渡せます。
今まで泊まった小屋の中で、私はここの景色が一番気に入りました。
もう住めます。
小屋には連泊してゆっくりされるご夫婦がいらっしゃいました。
私も3連泊ぐらいしてもいいなと思いました。
しかしこのご夫婦はなかなか面白い方で、奥様はかなりの山好き。
話を聞くとコアな山行を相当やって来たようです。
旦那さんは山に限らず旅好きで、自転車で日本列島を縦断したり・・・
そうそう、グレートトラバースの田中陽希さんの200名山のブログ、2日目にこの旦那さんが出てきます。
日本列島縦断最後の日に、スタートする陽希さんを見かけたとか。
私達も列島横断の旅をしていると伝えると、たいそう感激されてました。
その話を聞いていた小屋番さんも、それならコレをと、息子にお土産をくれました。
塩見岳の七宝焼きのペンダントでした。
前の小屋に居る時の売れ残りさ。と言いながらも、多分数少ない残りの商品だったのだと思います。
ありがとうございます!
息子は大事に自分のザックにしまいました。
こちらの小屋は中でバーナーも使用できたので助かりました。
小屋番さんはご夫婦でき切り盛りされているらしく、とても優しくて素敵な方でした。
小屋ではホントにゆっくりさせて頂きました。
濡れたまま仕舞ってたテントやフライシートを乾かしたりと、荷物の再メンテも出来たので、結果から言えば急遽ここで泊まったのは正解でした。
目の前に広がる絶景を眺めながら、疲れた体も癒されて行きます。
この小屋、また泊まりに来よう。
この景色、カミさんと娘にも見せてあげたい・・・
夕暮れ時、息子と歯磨きをする為に外に出ると、富士山が見えていました。
綺麗ですね、ここ。
ホントに綺麗。
息子もしばらく景色を眺めてぼーっとしていました。
こんなに素敵な景色を見れることなんて、そうは無いよ。
好きなだけ見てるといい。
さて、この日は早く足を止めてしまったので、明日は再び早立ちの予定にしました。
小屋の皆さんも早寝らしく、ほぼ全員が19時には就寝しました。
明日は一気に進まなければですね。
お休みなさい。
4日目
小屋の朝は早く4時には電気が点き、強制起動させられます。
やはり前日歩きすぎたせいか、少し体が重いです。
直ぐ横では息子が壮大なエキゾーストノートを奏でています。
こりゃ、夜中に周りの皆様には多大な迷惑をかけましたね・・・
スッと鼻をつまむとムニャムニャ言いながら横を向いて静かになります。
少し疲れているのかな?もう少し眠らせておきましょう。
息子がムニャムニャ言っている間に、ザックを再パッキングして出かけられる準備をします。
30分ほど準備を進めてから息子を起こます。
息子の荷物は大体まとまっているので直ぐに出られそうです。
小屋の外に出るとちょうど日の出の時間でした。
仙塩尾根もずっと向こうまで見えます。
今日もいい天気になりそうです♪
5:10
出発です。
さようなら塩見岳とNew塩見小屋。
遠く中央アルプスや北アルプスまで見えますね。
テンションが上がります。
でも道はあっという間に樹林帯の中に入ります。。
3年前は息子は鬼ペースで下っていったのですが、今回は流石に前日歩きすぎか・・・
少し足が重いです。
しかしこの樹林帯を歩いている時、後ろから塩見小屋の小屋番さんが背負子を背負って登山道を走ってきました。
昨日小屋の受付をしていたお姉さんです。
息子を見つけると、
「お、少年頑張ってるね!
良い旅をしてるよ!
海まで行ってね!
お父さんも頑張って!」
と、さわやかな笑顔であっという間に見えなくなってしまいました。
なんとも気持ちの良い瞬間でした。
ありがとうございます。
重たい足が、少しだけ軽くなりました。
6:55
やはて道は大きく上がり始めると、本谷山です。
本谷山の三角点!
三等三角点
点名「 黒川」
ここで小休止です。
裏の展望ポイントからはこんな景色が見えました。
遠く中央アルプスから駒ヶ根の街、それから戸倉山に地蔵尾根、歩いてきた道が一望できます。
よく歩いてきたものです。
程よく休んだ後に、再び歩きはじめました。
8:15
続いて大きく下って登って、小一時間ほどで三伏山です。
ここはホントに展望が良いです。
塩見岳は少し遠ざかりました。
そしてこれから行く荒川、赤石、聖方面です。
まだまだ遠いですね・・・
ここでゆっくり休憩しても良いのですが、どうにも体の調子が上がりません。
息子も同じようです。
今日は高山裏の避難小屋まで行きたいのですが・・・
厳しいかな?
とりあえず三伏峠の小屋に向かう事にしました。
一旦分岐を右へ行きます。
テン場のテントはそこそこですね。
8:30
日本一標高の高い峠だそうで。
そう言う所は複数ありますよね。
定義が難しいところです。
とりあえず、腹が減っては戦は出来ぬと言う事で、食べることにします。
丸山動物園のシロクマラーメン。
頂きます。
食べて休んで、かなりゆっくりしました。
やはり昨日の蝙蝠岳への往復は体に疲れを残してしまいましたね。
息子も昨日は速かったペースが、今日はガタ落ちです。
でも体力が戻らないと高山裏避難小屋に行くのは厳しいので、ゆっくり休むことにしました。
とりあえず食べれば回復するはずです。
9:20
しばらくまったりしてから、再スタートする事にしました。
さて行きましょう。
まずは烏帽子岳へ向けてお花畑を通ります。
緩い登りなのですが、もうこの時点で足が動きません。
暑さにもやられてしまってます。
10:00
ひぃひぃ言いながら烏帽子岳山頂を頂きました。
100高山39座目になります。
しかし時間も押しているので、休憩もそこそこに歩き始めます。
まだあの大きいピークを二つ越えないといけません。
11:00
続いて前小河内岳より塩見岳。
結構歩きましたね。
向こうが次のピーク、小河内岳です。
あそこに避難小屋が見えますね。
なんだか素敵な所にあるじゃないですか・・・
体にムチを打って歩きます。
結構下らせます。
再び登らなければ。。。
再び登って登って、避難小屋との分岐です。
12:00
小河内岳!
100高山、40座目!
そして三角点タッチ♪
二等三角点
点名「小河内」
お昼になってしまいました。
ここから高山裏の避難小屋までCTで3時間ほどです。
実はこの時、足は重いと言いながらもCT通りに歩いています。
確実に15時には高山裏に着くのですが・・・
目の前にアレですよ。
あの山頂直下にある避難小屋。
この景色の中に溶け込むように立つ小屋。
なんとも素敵なロケーションにあります。
「ねぇ、あの小屋に泊まってもいい?」
と、無意識に息子に語りかけてしまいました。
息子、目をキラキラさせて頷いています。
もう即決でした。
予定に無かったんですが、本日の移動をここまでとします。
まぁ蝙蝠岳に寄って足も疲れていましたし、旅の前半に無茶をしても体に負担を残しますし・・・
まだお昼なので、今日はゆっくり体を休ませることにしましょう。
と、自分に言い聞かせて・・・
ここの小屋番さん、もともと塩見岳の小屋番をウン十年されていたとか。
塩見小屋を人に譲り、それからこちらへ。
それでもここからは塩見岳が雄大に見えます。
ホントに塩見岳が好きなんだろうな~と思いました。
小屋からの景色はとにかく素晴らしいです。
南アルプスの著名な山がぐるっと見渡せます。
今まで泊まった小屋の中で、私はここの景色が一番気に入りました。
もう住めます。
小屋には連泊してゆっくりされるご夫婦がいらっしゃいました。
私も3連泊ぐらいしてもいいなと思いました。
しかしこのご夫婦はなかなか面白い方で、奥様はかなりの山好き。
話を聞くとコアな山行を相当やって来たようです。
旦那さんは山に限らず旅好きで、自転車で日本列島を縦断したり・・・
そうそう、グレートトラバースの田中陽希さんの200名山のブログ、2日目にこの旦那さんが出てきます。
日本列島縦断最後の日に、スタートする陽希さんを見かけたとか。
私達も列島横断の旅をしていると伝えると、たいそう感激されてました。
その話を聞いていた小屋番さんも、それならコレをと、息子にお土産をくれました。
塩見岳の七宝焼きのペンダントでした。
前の小屋に居る時の売れ残りさ。と言いながらも、多分数少ない残りの商品だったのだと思います。
ありがとうございます!
息子は大事に自分のザックにしまいました。
こちらの小屋は中でバーナーも使用できたので助かりました。
小屋番さんはご夫婦でき切り盛りされているらしく、とても優しくて素敵な方でした。
小屋ではホントにゆっくりさせて頂きました。
濡れたまま仕舞ってたテントやフライシートを乾かしたりと、荷物の再メンテも出来たので、結果から言えば急遽ここで泊まったのは正解でした。
目の前に広がる絶景を眺めながら、疲れた体も癒されて行きます。
この小屋、また泊まりに来よう。
この景色、カミさんと娘にも見せてあげたい・・・
夕暮れ時、息子と歯磨きをする為に外に出ると、富士山が見えていました。
綺麗ですね、ここ。
ホントに綺麗。
息子もしばらく景色を眺めてぼーっとしていました。
こんなに素敵な景色を見れることなんて、そうは無いよ。
好きなだけ見てるといい。
さて、この日は早く足を止めてしまったので、明日は再び早立ちの予定にしました。
小屋の皆さんも早寝らしく、ほぼ全員が19時には就寝しました。
明日は一気に進まなければですね。
お休みなさい。
2016年08月20日
【北沢峠から太平洋】 3日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月6日
3日目
この日は2時に起きました。
行程も長く、午後からの雷が怖いので早出する為です。
どんどん荷物をまとめて、3:00に熊ノ平をスタートしました。
生活サイクルが本格的に山化していきます。
昨日明るいうちに少し先まで下見したおいたので迷いは無いです。
こちらが塩見岳。
行きましょう、仙塩尾根へ。
暗い中に看板です。
安部新倉岳は登山道から1分外れた所にあります。
もちろん寄りますよ~。
暗くて山頂標が分からなかったのですが、三角点はタッチです。
三等三角点
点名「安部荒倉」
百高山35座目になります。
しばらく歩くと、ようやく空が明るみ始めてきました。
目の前は広河内岳でしょうか?
竜飛見晴に到着です。
少し腰を下ろして休みますが・・・
まだまだ塩見岳は遠いですね。
でもしっかりと熊ノ平方面は遠ざかっています。
やがて少し歩くと登山道に分岐点が来ます。
新蛇抜山です、もちろんこちらも寄ります。
新蛇抜山
百高山36座目!
三角点はありません。
少しずつ近づく塩見岳に・・・
少しずつ遠ざかる間ノ岳。
山頂を頂いたら足早に仙塩尾根を歩き続けます。
このあたりはずっと樹林帯を行きます。
息子、どうやら3日目にして体が山になってきたらしく、ペースが上がり始めました。
私、全然付いて行けません。
そして樹林帯の中で迎える日の出です。
やがて道は少しずつ高度を上げ始めます。
もう少しで北荒川岳の山頂が近いことが分かってたので、もう付いて行けない息子を山頂で待つようにと先行させました。
私は荷物が重く、まだまだそのペースでは歩けません。
しばらくして森林限界近い高いハイマツの間をくぐっていると、遠くから息子の声。
「お父さん、あと1分だよ~」
なんだか凄く悔しいですね(笑
ハイマツから抜け出た瞬間に、目の前にはドーンと塩見岳が君臨していました。
あー・・・近い。
カッコイイな~。
漆黒の鉄兜!
6;30
山頂標が無かったので、こちらを頂きます。
北荒川岳!三角点タッチ♪
三等三角点
点名「伊那荒倉」
100高山37座目!
振り返ると、遠く仙丈ケ岳まで見えます。
歩いてきた仙塩尾根、長いですね~。
遠く、中央アルプスが見えます。
歩いてきた道、戸倉山、地蔵尾根まで一望でした。
あれを越えて、歩いた線が繋がっています。
そして遠くは富士山。
この旅初めてお目にかかります。
まだ六時半ですが、ここまで3時間半かけてきたので、ここでしばらく休憩しました。
携帯の電波が入ったので、ヤマテンやらなんやら、天気予報を見まくりです。
すると・・・
どうやら前日までの天気予報と違う感じです。
午後からの雨や雷も、今日はさらに遅い時間になりそうな気配。
これは蝙蝠岳に行けるかな?
それでは塩見岳方面へ行きましょう。
ここは北荒川岳の旧テン場です。
今は幕営禁止です。
ここが使えれば色々に旅の計算が楽になるポイントなのですが・・・
様々な理由により閉鎖されたテン場です。テントを張ってはいけません。
テン場からはお花畑を抜けて塩見岳へ向かいます。
綺麗な所ですね。
塩見岳が近づくと、ドンドン高度を上げ始めます。
あの最後の坂、きつそうですね。。。
さぁ、もう少しだよ!
って、調子の良い息子にはあんまり関係ないようです。
急登直前で休憩します。
が、私は休むと体が動かなくなりそうなので直ぐに発ちました。
息子には「気が向いたらおいで~」
と言ったら、しばらく休んでました。
それにしても今日は天気が良いです。
ここ数日のように沸き立つ雲も無く、仙塩尾根が一望です。
こんな長大な尾根を歩いてきたんですね。
あっと言う間に息子が追いついてきました。
が
「お父さん、僕怖い。」
と息子。
ザレた急登&右側崩落地で、息子の足がプルプルしています。
確かに、一発滑ればアウトな所ですね。
自分の前を行かせることにしました。
9:00北俣岳分岐に到着です。
さて、ここで息子と作戦会議です。
ここから蝙蝠岳は往復4時間。
まず行ける体力があるのか?
天気は持つのか?
携帯の電波が入るので、天気予報や雨雲レーダーを見ると、6時間後まで雨雲は来ないようです。
周りを見ても、まだ沸き立つ雲も無い。
息子はここの登りでエネルギーを消費したものの、行けると言います。
今回の旅はまだ3日目ですが、テントを張ってから雨だったり、今日のこの天気だったり、なんだかツイている気がします。
きっと選択は間違わない!
行こう!蝙蝠岳!
ザックをデポして、水・軽食・カッパ・貴重品・ヒトココをだけを持って行きます。
デポしたザックにはザックカバーをかけて、ハイマツの下に置いて行きました。
まずは北俣岳までの岩陵帯です。
岩場とハイマツ漕ぎの20分。
切れ落ちていたり、結構な所でした。
難易度は西穂独標クラスでしょうか?
北俣岳から見る塩見岳です。
こちらから見る事はなかなか無いのですが、これもまたカッコイイですね。
塩見岳は地味だと言われますが、いやいや充分派手な山だと思いますよ。
南に目を向けると荒川三山です。
天気も良く素敵な景色ですね♪
北俣岳からは丸い小石の歩きやすい稜線が続きます。
前方には蝙蝠岳です。
近いようで遠いですよ。
そしてこの時、前方向こうからこの稜線を走って来る方が見えました。
凄い、走ってる・・・
稜線は緩やかなようですが、かなり高度を下げます。
バックには塩見岳です。
息子、やはり相当足に来ているようで、空荷でもペースが上がらなくなってきました。
そりゃそうです、ここまで熊ノ平からかなり歩いています。
急がせずに、ペースを合わせて歩きます。
一旦樹林帯に入った後、再び高度を上げると、目の前にはようやく・・・
11:00
蝙蝠岳山頂、頂きました!
百高山38座目!
そして三角点タッチ♪
三等三角点
点名「中俣」
私と息子のペースだと、ココだけを目的にしてくれば往復3日はかかる場所です。
往復4時間でこれるなら、是非寄りたいと息子と話していたのですが・・・
念願かなって来ることが出来ました。
人が居ない、そして南アルプスの深部の山々がいつもと違う角度から見えます。
素晴らしい山頂と稜線です。
ここでゆっくり休むか!
と息子に言ったのですが、
「お父さん、また2時間戻るんだよ。そこから小屋まで1時間半。
雷が来たら怖いから、もう帰ろうよ。」
と、なんと慎重派なのかビビリーな息子。
でも言う事はごもっともなので、10分だけ腰を下ろして休んだら、早々に立ち去ることにしました。
息子は山頂標に、「またね~」と言いましたが、また来る事はあるでしょうか・・・?
再び北俣岳へと戻りますが、少し雲が出始めましたね・・・
近くて遠い、蝙蝠岳。
この稜線を甘く見てはいけません。
地味に体にきます。
そしてこの辺りで先ほど稜線を走っていた方と再びすれ違いました。
お話を聞くと、今朝畑薙を出てきて、蝙蝠尾根を通って塩見岳を日帰りだとか・・・
なんとも超人です、凄すぎます!
北俣岳に戻りました。
塩見岳、相変わらずカッコイイです。
雲が増えてきたので急ぎましょう。
13:10
デポしたザックを回収して荷物を再パッキングです。
その間息子を休ませて、10分程で出発しました。
塩見岳への登り途中。
こんな所がありました。
左右がスッパリと切れ落ちてる痩せ尾根です。
一コケで終了するポイントです。
息子が怖いと言うので、気休めにスリングを出して息子のザックに引っ掛けて私が持ちます。
それだけで少し安心するようでした。
無事通過です。
14:00
塩見岳東峰です。
3年ぶり、2回目!
長い長い仙塩尾根を地蔵尾根を含めて完歩出来ました。
ホントに長い尾根でした!
山頂は2回目なので写真を撮ったらすぐに西峰に移動します。
西峰の三角点!
二等三角点
点名「塩見山」!
こちらは御料局の三角点ですね。
と、ここで体がきついと言う息子。
少し休憩しようか。
とザックを下ろして腰を下ろした瞬間・・・
ゴロゴロゴロ・・・・・
と遠く雷轟が聞こえ始めました。
よく見ると三伏峠の方の山は真っ黒な雲の中。
息子、スクッと立って、
「お父さん、行こうか。」
とそそくさとザックを担ぎます。
なんとも臆病な。。。
そして塩見岳の下り斜面の岩場。
3年前はロープで確保しながらプルプルしていたこの場所を、
今日一番のスピードでスイスイ降りて行きます。
ビビリパワー炸裂です。
鬼の様に速い!
確保しているスリングが引っ張られっぱなしです。
「お父さん、急がないと!」
いや、転んで落ちるほうが怖いんですが・・・
幸いな事に雷の音は近づくことも無く遠ざかり始めたのですが、息子は
「油断できないからね!」
とペースが落ちません。
山頂から塩見小屋までのCTの2/3ほどで歩ききり、あっという間に塩見小屋まで来ました。
New塩見小屋です。
綺麗になりましたね~。
新築の小屋はとても綺麗でした。
寝床は寝袋とマットが置いてあるのでですが、私達は個人のものがありますので、寝具無しで宿泊です。
夕ご飯はカレーでした。以前の旧塩見小屋のような、素朴な御飯を期待していたのですが・・・
まぁ、山小屋の繁盛期はカレーと言うのは仕方ないですね。
おかわり自由と言うのはとてもありがたい事です。
息子もおかわりしますが、子供は流石に小屋番さんによく話しかけられます。
小「どこから来たの~?」
息「北沢峠から~」
小「え・・・?どこまで行くの~?」
息「太平洋まで」
小「・・・!」
やりとりが面白かったです。
多数居る小屋番さんの反応も様々で、
凄いね!と言ってくれる人、信じられないと笑う人。
色々居ました。
そちらの反応を見るのが、また良い意味で面白かったです。
いいのだ、人にどう思われても良い。
やりたい事をやり遂げるだけだよ、人目を気にせず信じて行こう。
流石にこの日は歩きすぎました。
消灯時間を待たずして、私達親子はぐっすりと眠ってしまいました。
雷が来なくて良かった・・・
3日目
この日は2時に起きました。
行程も長く、午後からの雷が怖いので早出する為です。
どんどん荷物をまとめて、3:00に熊ノ平をスタートしました。
生活サイクルが本格的に山化していきます。
昨日明るいうちに少し先まで下見したおいたので迷いは無いです。
こちらが塩見岳。
行きましょう、仙塩尾根へ。
暗い中に看板です。
安部新倉岳は登山道から1分外れた所にあります。
もちろん寄りますよ~。
暗くて山頂標が分からなかったのですが、三角点はタッチです。
三等三角点
点名「安部荒倉」
百高山35座目になります。
しばらく歩くと、ようやく空が明るみ始めてきました。
目の前は広河内岳でしょうか?
竜飛見晴に到着です。
少し腰を下ろして休みますが・・・
まだまだ塩見岳は遠いですね。
でもしっかりと熊ノ平方面は遠ざかっています。
やがて少し歩くと登山道に分岐点が来ます。
新蛇抜山です、もちろんこちらも寄ります。
新蛇抜山
百高山36座目!
三角点はありません。
少しずつ近づく塩見岳に・・・
少しずつ遠ざかる間ノ岳。
山頂を頂いたら足早に仙塩尾根を歩き続けます。
このあたりはずっと樹林帯を行きます。
息子、どうやら3日目にして体が山になってきたらしく、ペースが上がり始めました。
私、全然付いて行けません。
そして樹林帯の中で迎える日の出です。
やがて道は少しずつ高度を上げ始めます。
もう少しで北荒川岳の山頂が近いことが分かってたので、もう付いて行けない息子を山頂で待つようにと先行させました。
私は荷物が重く、まだまだそのペースでは歩けません。
しばらくして森林限界近い高いハイマツの間をくぐっていると、遠くから息子の声。
「お父さん、あと1分だよ~」
なんだか凄く悔しいですね(笑
ハイマツから抜け出た瞬間に、目の前にはドーンと塩見岳が君臨していました。
あー・・・近い。
カッコイイな~。
漆黒の鉄兜!
6;30
山頂標が無かったので、こちらを頂きます。
北荒川岳!三角点タッチ♪
三等三角点
点名「伊那荒倉」
100高山37座目!
振り返ると、遠く仙丈ケ岳まで見えます。
歩いてきた仙塩尾根、長いですね~。
遠く、中央アルプスが見えます。
歩いてきた道、戸倉山、地蔵尾根まで一望でした。
あれを越えて、歩いた線が繋がっています。
そして遠くは富士山。
この旅初めてお目にかかります。
まだ六時半ですが、ここまで3時間半かけてきたので、ここでしばらく休憩しました。
携帯の電波が入ったので、ヤマテンやらなんやら、天気予報を見まくりです。
すると・・・
どうやら前日までの天気予報と違う感じです。
午後からの雨や雷も、今日はさらに遅い時間になりそうな気配。
これは蝙蝠岳に行けるかな?
それでは塩見岳方面へ行きましょう。
ここは北荒川岳の旧テン場です。
今は幕営禁止です。
ここが使えれば色々に旅の計算が楽になるポイントなのですが・・・
様々な理由により閉鎖されたテン場です。テントを張ってはいけません。
テン場からはお花畑を抜けて塩見岳へ向かいます。
綺麗な所ですね。
塩見岳が近づくと、ドンドン高度を上げ始めます。
あの最後の坂、きつそうですね。。。
さぁ、もう少しだよ!
って、調子の良い息子にはあんまり関係ないようです。
急登直前で休憩します。
が、私は休むと体が動かなくなりそうなので直ぐに発ちました。
息子には「気が向いたらおいで~」
と言ったら、しばらく休んでました。
それにしても今日は天気が良いです。
ここ数日のように沸き立つ雲も無く、仙塩尾根が一望です。
こんな長大な尾根を歩いてきたんですね。
あっと言う間に息子が追いついてきました。
が
「お父さん、僕怖い。」
と息子。
ザレた急登&右側崩落地で、息子の足がプルプルしています。
確かに、一発滑ればアウトな所ですね。
自分の前を行かせることにしました。
9:00北俣岳分岐に到着です。
さて、ここで息子と作戦会議です。
ここから蝙蝠岳は往復4時間。
まず行ける体力があるのか?
天気は持つのか?
携帯の電波が入るので、天気予報や雨雲レーダーを見ると、6時間後まで雨雲は来ないようです。
周りを見ても、まだ沸き立つ雲も無い。
息子はここの登りでエネルギーを消費したものの、行けると言います。
今回の旅はまだ3日目ですが、テントを張ってから雨だったり、今日のこの天気だったり、なんだかツイている気がします。
きっと選択は間違わない!
行こう!蝙蝠岳!
ザックをデポして、水・軽食・カッパ・貴重品・ヒトココをだけを持って行きます。
デポしたザックにはザックカバーをかけて、ハイマツの下に置いて行きました。
まずは北俣岳までの岩陵帯です。
岩場とハイマツ漕ぎの20分。
切れ落ちていたり、結構な所でした。
難易度は西穂独標クラスでしょうか?
北俣岳から見る塩見岳です。
こちらから見る事はなかなか無いのですが、これもまたカッコイイですね。
塩見岳は地味だと言われますが、いやいや充分派手な山だと思いますよ。
南に目を向けると荒川三山です。
天気も良く素敵な景色ですね♪
北俣岳からは丸い小石の歩きやすい稜線が続きます。
前方には蝙蝠岳です。
近いようで遠いですよ。
そしてこの時、前方向こうからこの稜線を走って来る方が見えました。
凄い、走ってる・・・
稜線は緩やかなようですが、かなり高度を下げます。
バックには塩見岳です。
息子、やはり相当足に来ているようで、空荷でもペースが上がらなくなってきました。
そりゃそうです、ここまで熊ノ平からかなり歩いています。
急がせずに、ペースを合わせて歩きます。
一旦樹林帯に入った後、再び高度を上げると、目の前にはようやく・・・
11:00
蝙蝠岳山頂、頂きました!
百高山38座目!
そして三角点タッチ♪
三等三角点
点名「中俣」
私と息子のペースだと、ココだけを目的にしてくれば往復3日はかかる場所です。
往復4時間でこれるなら、是非寄りたいと息子と話していたのですが・・・
念願かなって来ることが出来ました。
人が居ない、そして南アルプスの深部の山々がいつもと違う角度から見えます。
素晴らしい山頂と稜線です。
ここでゆっくり休むか!
と息子に言ったのですが、
「お父さん、また2時間戻るんだよ。そこから小屋まで1時間半。
雷が来たら怖いから、もう帰ろうよ。」
と、なんと慎重派なのかビビリーな息子。
でも言う事はごもっともなので、10分だけ腰を下ろして休んだら、早々に立ち去ることにしました。
息子は山頂標に、「またね~」と言いましたが、また来る事はあるでしょうか・・・?
再び北俣岳へと戻りますが、少し雲が出始めましたね・・・
近くて遠い、蝙蝠岳。
この稜線を甘く見てはいけません。
地味に体にきます。
そしてこの辺りで先ほど稜線を走っていた方と再びすれ違いました。
お話を聞くと、今朝畑薙を出てきて、蝙蝠尾根を通って塩見岳を日帰りだとか・・・
なんとも超人です、凄すぎます!
北俣岳に戻りました。
塩見岳、相変わらずカッコイイです。
雲が増えてきたので急ぎましょう。
13:10
デポしたザックを回収して荷物を再パッキングです。
その間息子を休ませて、10分程で出発しました。
塩見岳への登り途中。
こんな所がありました。
左右がスッパリと切れ落ちてる痩せ尾根です。
一コケで終了するポイントです。
息子が怖いと言うので、気休めにスリングを出して息子のザックに引っ掛けて私が持ちます。
それだけで少し安心するようでした。
無事通過です。
14:00
塩見岳東峰です。
3年ぶり、2回目!
長い長い仙塩尾根を地蔵尾根を含めて完歩出来ました。
ホントに長い尾根でした!
山頂は2回目なので写真を撮ったらすぐに西峰に移動します。
西峰の三角点!
二等三角点
点名「塩見山」!
こちらは御料局の三角点ですね。
と、ここで体がきついと言う息子。
少し休憩しようか。
とザックを下ろして腰を下ろした瞬間・・・
ゴロゴロゴロ・・・・・
と遠く雷轟が聞こえ始めました。
よく見ると三伏峠の方の山は真っ黒な雲の中。
息子、スクッと立って、
「お父さん、行こうか。」
とそそくさとザックを担ぎます。
なんとも臆病な。。。
そして塩見岳の下り斜面の岩場。
3年前はロープで確保しながらプルプルしていたこの場所を、
今日一番のスピードでスイスイ降りて行きます。
ビビリパワー炸裂です。
鬼の様に速い!
確保しているスリングが引っ張られっぱなしです。
「お父さん、急がないと!」
いや、転んで落ちるほうが怖いんですが・・・
幸いな事に雷の音は近づくことも無く遠ざかり始めたのですが、息子は
「油断できないからね!」
とペースが落ちません。
山頂から塩見小屋までのCTの2/3ほどで歩ききり、あっという間に塩見小屋まで来ました。
New塩見小屋です。
綺麗になりましたね~。
新築の小屋はとても綺麗でした。
寝床は寝袋とマットが置いてあるのでですが、私達は個人のものがありますので、寝具無しで宿泊です。
夕ご飯はカレーでした。以前の旧塩見小屋のような、素朴な御飯を期待していたのですが・・・
まぁ、山小屋の繁盛期はカレーと言うのは仕方ないですね。
おかわり自由と言うのはとてもありがたい事です。
息子もおかわりしますが、子供は流石に小屋番さんによく話しかけられます。
小「どこから来たの~?」
息「北沢峠から~」
小「え・・・?どこまで行くの~?」
息「太平洋まで」
小「・・・!」
やりとりが面白かったです。
多数居る小屋番さんの反応も様々で、
凄いね!と言ってくれる人、信じられないと笑う人。
色々居ました。
そちらの反応を見るのが、また良い意味で面白かったです。
いいのだ、人にどう思われても良い。
やりたい事をやり遂げるだけだよ、人目を気にせず信じて行こう。
流石にこの日は歩きすぎました。
消灯時間を待たずして、私達親子はぐっすりと眠ってしまいました。
雷が来なくて良かった・・・